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Oracle Tuxedo システムの Workstation コンポーネントを使用すると、サーバサイドの機能がフル インストールされていないマシン、つまり管理サーバもアプリケーション サーバもサポートしないマシンに、アプリケーション クライアントを収容できます。クライアントとアプリケーション サーバ間の通信は、すべてネットワーク経由で行われます。
ワークステーション クライアントのプロセスは、Windows XP または UNIX プラットフォーム上で実行できます。また、このクライアントは、ATMI にアクセスすることもできます。ユーザは、発行した要求が背後のネットワークでどのように処理されているかを意識する必要はありません。ワークステーション クライアントは、ワークステーション ハンドラ (WSH) を介してシステムに登録し、ネイティブ クライアントが使用できる機能と同じ機能にアクセスします。
ワークステーション クライアントとアプリケーション サーバ間の通信はすべて、ワークステーション ハンドラ (WSH) プロセスを介して行われます。
ワークステーション クライアントは、ネットワーク クライアントで実行できる機能とほぼ同じ機能を実行できます。たとえば、次のような機能があります。
次の図は、4 つのワークステーション クライアントが接続されたアプリケーションの例です。
4 つのうち、2 つのワークステーション クライアントは、UNIX システム上で実行されています。残りの 2 つのワークステーション クライアントは、Windows 上で実行されています。すべてのワークステーション クライアントは、まず、ワークステーション リスナ (WSL) からアプリケーションに参加します。ワークステーション リスナは、それ以降の通信処理をワークステーション ハンドラ (WSH) に任せます。このプロセスは、ネイティブ クライアントがアプリケーションに参加するプロセスとは異なります。後者の場合、ネイティブ クライアントは直接掲示板にアタッチして参加します。
管理サーバとアプリケーション サーバはすべて SITE1
と SITE2
に配置されています。ワークステーション クライアントからアプリケーションへのサービス要求は、ネットワーク経由で WSH に送られます。WSH は、要求を該当するサーバに転送し、サーバから応答を受け取り、その応答をワークステーション クライアントに返します。
注意 : | リソース マネージャとは、Oracle Tuxedo アプリケーションでトランザクション処理を行い、操作を実行するための XA 標準インタフェースの実装のことです。リソース マネージャの代表的な例はデータベースです。リソース マネージャは、グローバル トランザクション内でアクセスされ、制御されます。 |
この例では、アプリケーションは 2 台のマシンに分散されているため、MP
モードで動作します。ワークステーション クライアントは、要求を 1 つのワークステーション ハンドラに送信します。ワークステーション ハンドラはその要求を BRIDGE
プロセスに転送し、次に BRIDGE
プロセスにより、要求が正しいマシンに転送されます。
次のフローチャートは、ワークステーション クライアントからアプリケーションに接続する方法を示しています。
クライアントは、既定のネットワーク アドレスを使用して WSL プロセスに接続します。クライアントによって tpchkauth()
または tpinit()
が呼び出されると、接続を確立するプロセスが開始します。WSL は WSH のアドレスをクライアントに返し、ワークステーション ハンドラのプロセスに接続要求のプロセスを通知します。WSC は WSH に接続します。以降の WSC とアプリケーション間の通信はすべて WSH を通じて行われます。