Oracle® Enterprise Manager
System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイド for Microsoft SQL Server
リリース9(3.4.3.1.0)
部品番号: B53231-01
2009年2月
このドキュメントでは、まずOracle System Monitoring Plug-in for Microsoft SQL Serverの概要を説明し、次に、このプラグインでサポートされるバージョンの詳細、およびインストールの前提条件を示します。さらに、プラグインをダウンロード、インストール、検査および検証するための手順を説明します。
1 説明
System Monitoring Plug-in for Microsoft SQL Serverは、Oracle Enterprise Manager Grid Controlを拡張して、Microsoft SQL Serverインスタンスを管理できるようにするためのプラグインです。このプラグインをGrid Control環境にデプロイすることで、次の管理機能を使用できるようになります。
- SQL Serverインスタンスの監視。
- SQL Serverインスタンスの構成データの収集および構成の変更の追跡。
- 監視対象メトリックおよび構成データに設定されたしきい値に基づくアラートおよび違反の表示。
- 収集データに基づいた豊富なレポートの提供。
- ローカル・エージェントまたはリモート・エージェントによる監視のサポート。ローカル・エージェントは、SQL Serverと同じホストで稼働するエージェントです。リモート・エージェントは、SQL Serverが稼働するホストとは異なるホストで稼働するエージェントです。
2 サポートされるバージョン
このプラグインでは、次のバージョンの製品がサポートされます。
- Enterprise Manager Grid Control 10.2.0.3以上。
- Oracle Management Agent for Windows 10.2.0.1以上。
- Microsoft SQL Server 2000およびMicrosoft SQL Server 2005のStandard、EnterpriseおよびWorkgroupエディション。詳細は次のとおりです。
- Microsoft SQL Server 2000(32-bit)
- Microsoft SQL Server 2005(32-bit)
- x64サーバーまたはItaniumベースのサーバー上で稼働しているMicrosoft SQL Server 2005(64-bit)
- Microsoft SQL Server 2005クラスタ: アクティブ/アクティブおよびアクティブ/パッシブ。
3 前提条件
プラグインをデプロイする前に、次の前提条件を満たす必要があります。
- Microsoft SQL Server 2000、Microsoft SQL Server 2005、またはMicrosoft SQL Server 2005クラスタをインストールします。
注意
この項にあるMicrosoft SQL Server 2005クラスタに関するすべての記述は、アクティブ/アクティブおよびアクティブ/パッシブの両方のインストールに適用されます。
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- Oracle Enterprise Manager Grid Controlの次のコンポーネントをインストールします。
- Oracle Enterprise Manager Grid Control 10.2.0.3以上
- Oracle Management Agent for Windows 10.2.0.1以上
10.2.0.1のエージェントの場合、Oracle Bug#5587980に対する個別パッチを適用します。詳細は、My Oracle SupportおよびOracle Bug#5587980を参照してください。
10.2.0.2のエージェントの場合、Oracle Bug#5587980に対する個別パッチを適用します。詳細は、My Oracle SupportおよびOracle Bug#5587980を参照してください。
エージェントは、SQL Server 2000またはSQL Server 2005と同じコンピュータ上にインストールする(ローカル・エージェント監視)か、SQL Serverと異なるコンピュータ上にインストールする(リモート・エージェント監視)ことができます。
- Microsoft SQL Server 2005クラスタのローカル監視を行う場合は、次のようにします。
- クラスタの各ノードにエージェントをインストールします。
- エージェントをインストールして、グループを各クラスタ・メンバーに移動することで、仮想グループを各ノードで順にアクティブにします。
- 各クラスタ・メンバー・ノードで仮想エージェント・サービスを作成またはデプロイします。このためには、クラスタ・ノードで仮想グループがアクティブなときに、そのグループにサービスを提供するノードで次のコマンドを実行します。
emctl deploy agent -n <OracleVirtualAgent....> <EM_STATE directory on the
disk resource> <virtual agent hostname:<port>> <physical agent
hostname:<port>>
このコマンドで、仮想エージェント名は、SQL Server仮想名と同じである必要があります。次に例を示します。
emctl deploy agent -n VirtualOEMAgent E:¥GCAgent
sqlcluster2005.idc.oracle.com:1010 stmpisql1.idc.oracle.com:3872
前述のコマンドは、クラスタ・メンバー・ノードstmpisql1.idc.oracle.com
で実行され、そのクラスタ構成は次のようになります。
- SQL Server仮想名
SQLCluster2005
は、ディスク・リソースE:と同じグループに構成されます。
- 物理エージェントは、stmpisql1.idc.oracle.comのポート3872で実行されています。
前述のコマンドを実行した後、グループを後続のクラスタ・メンバー・ノードに移動し、(パラメータphysical agent hostname
とそのport
の値を各クラスタ・メンバー・ノードの実際の値に置き換えて)同じコマンドを繰り返します。
- Windowsクラスタ・マネージャを使用して汎用サービス・タイプのクラスタ・リソースを追加し、前述の手順3のエージェント・サービス名をこのサービス名として使用します。
注意
Enterprise Manager固有のサービス・エージェントのクラスタ名、IPアドレスおよびディスク・リソースに対して依存性を設定します。これにより、フェイルオーバーの発生時、エージェントは再起動の前に、その名前とEM_STATEディレクトリを検出できます。つまり、仮想OECMエージェントを表す汎用サービス・クラスタ・リソースを、SQLCluster2005 およびディスク・リソースE:と同じグループに追加する必要があります。
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Windows HA(フェイルオーバー・クラスタ環境)でのGrid Controlエージェントの構成の詳細は、My Oracle Support Note 464191.1を参照してください。
たとえば、2ノードのクラスタの場合、My Oracle Support Note 464191.1の手順の実行後、Enterprise Manager Grid Controlコンソールに、3つのエージェントがエージェント・ターゲットとして追加表示されます。2つはクラスタ・ノードにインストールされているエージェントで、1つは仮想エージェント・サービスです。
- JDBC URLの一部として、IPアドレスもホスト名も使用できます。ホスト名がネットワークで一貫して解決されることを確認します。nslookupやtracerouteなどの標準TCPツールを使用してホスト名を検証できます。プラグインをデプロイする管理エージェントで次のコマンドを使用して検証します。
- (SQL Server 2000の場合)SQL ServerのWindows Management Instrumentation(WMI)プロバイダをインストールし、有効にします。SQL ServerのインストールCDにあるsetup.exeファイルを実行して、サポートを有効にします。詳細は、
「Windows Management Instrumentationのインストールと有効化」を参照してください。
<CD_Drive>/x86/other/wmi
- Windows Management Instrumentationサービスが実行中です。
- プラグインをデプロイするすべてのエージェントで優先資格証明を設定し、検証します。詳細は、「プラグインをデプロイする管理エージェントの構成」を参照してください。
- プラグインのデプロイ先のOracle Enterprise Manager 10.2.0.4エージェントがWindows Vistaマシンにある場合、Oracle Bug#6596234に対する個別パッチを適用します。詳細は、My Oracle SupportおよびOracle Bug#6596234を参照してください。
- (Microsoft Windowsで稼働するエージェントの場合)ユーザーのOS権限(エージェントの優先資格証明で設定)が、次のいずれかのインストレーション・ガイドのジョブ・システムをEnterprise Managerで機能させるための資格証明の設定に関する項に記載されている要件を満たしている必要があります。
- 『Oracle Databaseインストレーション・ガイド for Microsoft Windows(32-bit)』
- 『Oracle Databaseインストレーション・ガイド for Microsoft Windows (64-bit) on Intel Itanium』
- 『Oracle Databaseインストレーション・ガイド for Microsoft Windows(x64)』
これらのガイドは、次の場所のOracle Databaseドキュメント・ライブラリのインストレーション・ガイドのセクションにあります。
http://www.oracle.com/pls/db102/homepage
注意
ユーザーに適切な権限を割り当てないと、デプロイに失敗します。
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- SQL ServerインスタンスのTCP/IPを有効にします。詳細は、「TCP/IPポート情報の有効化と検索」を参照してください。
- SQL ServerインスタンスでSQL認証または混合認証を有効にします。詳細は、
「SQL認証または混合認証の有効化」を参照してください。
- 固定サーバー・ロールsysadminを使用して適切なDBユーザーを作成します。
4 プラグインをデプロイする管理エージェントの構成
エージェントを構成するには、まず、エージェント・サービスを起動するユーザーがローカル管理者グループに属していることを確認します。また、プラグインをデプロイするすべてのエージェントで優先資格証明を設定する必要があります。これを行うには、次の項の手順に従います。
4.1 ユーザーへの高度な権限の割当て
高度な権限を割り当てるには、次のようにします。
- エージェントをホストするローカルのMicrosoft Windowsノードで、エージェント・サービスを起動するユーザーがローカル管理者グループに属していることを確認します。そうでない場合は、追加します。
- Windowsの「ローカル セキュリティの設定」ツールを開き、エージェント・サービスを起動するユーザーに次の高度な権限を付与します。
- オペレーティング システムの一部として機能
- プロセスのメモリ クォータの増加
- バッチ ジョブとしてログオン
- プロセス レベル トークンの置き換え
- エージェント・サービスが稼働している場合は、再起動します。
- Grid Controlでホストとエージェントに対する優先資格証明を設定します。詳細は、「優先資格証明の設定と検証」を参照してください。
- 優先資格証明で設定するOSユーザーは、ローカル管理者グループに属している必要があります。
- このOSユーザーは、次の高度な権限を持っている必要があります。
- オペレーティング システムの一部として機能
- プロセスのメモリ クォータの増加
- バッチ ジョブとしてログオン
- プロセス レベル トークンの置き換え
4.2 優先資格証明の設定と検証
プラグインをデプロイするすべてのエージェントで優先資格証明を設定するには、次のようにします。
- Enterprise Manager Grid Controlで、「プリファレンス」をクリックします。
- 「プリファレンス」ページの左側のペインで「優先資格証明」をクリックします。
「優先資格証明」ページが表示されます。
- ホスト・ターゲット・タイプの対応するターゲット・タイプについて、「資格証明の設定」列からアイコンをクリックします。
- ホスト優先資格証明ページの「ターゲットの資格証明」セクションで、プラグインをデプロイする管理エージェントが稼働しているホストのユーザー名とパスワードを指定します。
- 資格証明の設定後、同じページで「テスト」をクリックします。テストが正常に実行されたら、資格証明は適切に設定されています。
- プラグインをデプロイする管理エージェントに対してOSコマンド・ジョブを実行します。
- Enterprise Manager Grid Controlにログインします。
- 「ジョブ」タブをクリックします。
- 「ジョブ・アクティビティ」ページで「ジョブの作成」リストから「OSコマンド」を選択し、「実行」をクリックします。
- 次のページで必要な詳細を入力し、「発行」をクリックしてジョブを実行します。ジョブが正常に実行されたら、資格証明は適切に設定されています。
5 プラグインのデプロイ
前提条件を満たしていることを確認した後、次の手順に従ってプラグインをデプロイします。
- SQL Serverプラグインのアーカイブを、ブラウザを起動しているデスクトップまたはコンピュータにダウンロードします。アーカイブは、Oracle Technology Network(OTN)からダウンロードできます。
- スーパー管理者としてEnterprise Manager Grid Controlにログインします。
- Grid Controlホームページの右上隅にある「設定」リンクをクリックし、次に「設定」ページの左側にある「管理プラグイン」リンクをクリックします。
- 「インポート」をクリックします。
- 「参照」をクリックしてプラグインのアーカイブを選択します。
- 「リスト・アーカイブ」をクリックします。
- プラグインを選択して「OK」をクリックします。
- プラグインのデプロイ先のエージェントすべてに優先資格証明を設定したことを確認します。
- 「管理プラグイン」ページで、SQL Serverプラグインの「デプロイ」列のアイコンをクリックします。管理プラグインのデプロイ・ウィザードが表示されます。
- 「エージェントの追加」をクリックして、プラグインのデプロイ先のエージェントを1つ以上選択します。ウィザードが再び表示され、選択したエージェントが表示されます。
- 「次へ」をクリックし、「終了」をクリックします。
優先資格証明が設定されていないというエラー・メッセージが表示された場合、「プリファレンス」ページに移動してエージェント・ターゲット・タイプの優先資格証明を追加します。
エラーがなければ、次の画面が表示されます。
図 1 デプロイ成功時の画面
- デプロイのステータスを確認するには、「関連リンク」に移動し、「デプロイ・ステータス」リンクをクリックします。
注意
Microsoft SQL Server 2005クラスタのローカル監視を行う場合は、次のようにします。
- ローカル・エージェントを実行するクラスタの各ノードにプラグインをデプロイします。ローカル・エージェントは、クラスタの各ノードで稼働するエージェントです。仮想ホストにデプロイしないでください。
- 手順8、9、10および11を繰り返します。
- 仮想エージェント・サービスの
bin ディレクトリに移動し、次のコマンドを実行します。
.¥emctl reload agent
この仮想エージェント・サービスのホームページで、「追加」ドロップダウン・リストにターゲット名「Microsoft SQL Server」がリストされていない場合は、ホームページをリフレッシュします。
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6 TCP/IPポート情報の有効化と検索
次の項では、TCP/IPポートを有効にするため、および特定のSQLサーバー・インスタンスのTCP/IPポートを探すために必要な情報について示します。
6.1 TCP/IPポートの有効化
SQL Server 2000の場合
- SQL Server Enterprise Managerの左側のパネルでSQL Serverインスタンスを右クリックし、「Properties」を選択します。「SQL Server Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- 「General」タブで「Network Configuration」をクリックします。「SQL Server Network Utility」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- 「Enabled」プロトコル・リストにTCP/IPがリストされていることを確認します。
SQL Server 2005の場合
- SQL Server Configuration Managerで、左側のパネルから「SQL Server 2005 Network Configuration」を選択し、SQL Serverインスタンスに移動します。
右側のパネルには、指定したSQL Serverのすべてのプロトコルとそのステータスが表示されます。
- TCP/IPが有効になっていることを確認します。
- (TCP/IPが無効の場合)「TCP/IP」を右クリックして「Properties」を選択します。「TCP/IP Properties」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- 「Protocol」タブで、「enabled」を選択して「Apply」をクリックします。
- SQL Serverインスタンスを再起動します。
6.2 TCP/IPポートの検索
TCP/IPプロトコルを有効にした後、SQL Serverを再起動して変更を適用します。サーバーの再起動後、前述の項(「TCP/IPポートの有効化」)の手順に従い、TCP/IPポート番号を特定します。
7 SQL認証または混合認証の有効化
データベース認証に対する権限を変更してSQL認証または混合認証を有効にします。また、ターゲットの検出とジョブの実行に使用するデータベース・ユーザーにsysadminロールを設定します。
SQL Serverで、次の手順に従い、ジョブの監視および実行に使用するユーザーに対して書込み権限を設定します。
注意
ユーザーがない場合は、作成します。これを行うには、タスク・バーから「スタート」に移動し、「設定」→「コントロール パネル」と選択します。コントロール パネルで「ユーザーとパスワード」をダブルクリックし、「ユーザー」タブで「追加」をクリックします。
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- コントロール パネルで「管理ツール」→「コンピュータの管理」とダブルクリックします。「コンピュータの管理」画面が表示されます。
- 左側のパネルで「サービスとアプリケーション」に移動し、「Microsoft SQL Server」を選択して「セキュリティ」に移動します。
- 「セキュリティ」をダブルクリックし、「ログイン」を選択します。
- 「ログイン」を右クリックして「新規ログイン」をクリックします。「SQL Serverログインのプロパティ - 新規ログイン」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- 「全般」タブをクリックし、新規ログインの名前を指定します。「SQL Server認証」を選択して、SQL認証を使用してサーバーに接続する際に使用する一意のパスワードを指定します。
- 「サーバー ロール」タブをクリックして「サーバー ロール」セクションで「sysadmin」が選択されていることを確認します。
- 「データベース アクセス」タブをクリックし、「データベース ロール内の権限」セクションでどのデータベースにもロールが選択されていないことを確認します。
関連項目
http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/aa933458(SQL.80).aspx
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8 Windows Management Instrumentationのインストールと有効化
(SQL Server 2000の場合)SQL ServerのWindows Management Instrumentation(WMI)プロバイダをインストールして有効にします。SQL ServerのインストールCDにあるsetup.exeファイルを次のように実行して、サポートを有効にします。
<CD_Drive>/x86/other/wmi
9 権限の変更
次の場所から入手可能な『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inトラブルシューティング・ガイド』の「権限の変更」での説明に従い、Windows Management Instrumentationコントロール権限、レジストリ権限およびDCOMリモート・アクセス権限を変更します。
http://www.oracle.com/technology/documentation/oem.html
10 監視対象インスタンスの追加
次の手順に従って、集中監視および管理対象のプラグイン・ターゲットをGrid Controlに追加します。
- プラグインをデプロイしたエージェントのホームページで、「追加」ドロップダウン・リストから「Microsoft SQL Server」ターゲット・タイプを選択し、「実行」をクリックします。Microsoft SQL Serverの追加ページが表示されます。
注意
Microsoft SQL Server 2005クラスタのローカル監視を行う場合、エージェントのホームページは仮想エージェント・サービスのホームページです。
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- プロパティに次の情報を入力します。
- 「接続テスト」をクリックして、入力したパラメータが正しいことを確認します。
- Oracle Management Service 10gリリース3(10.2.0.3)以下では、接続テストが成功したら、手順2の暗号化されたパラメータを再入力して「OK」をクリックします。
注意
Oracle Management Service 10gリリース3(10.2.0.3)では、暗号化されたパラメータ(データベース・ユーザー名、データベース・ユーザーのパスワード、システム・ユーザー名、システム・パスワード)を再入力せずに「OK」をクリックすると、ログイン失敗を示す情報が表示される場合があります。
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図 2 Microsoft SQL Serverの追加
プラグインをデプロイし、環境内で監視する1つ以上のターゲットを構成したら、次はプラグインの監視設定をカスタマイズできます。具体的には、使用する環境の特別な要件に合せて、メトリックの収集間隔やしきい値の設定を変更できます。なお、1つ以上のメトリックについて収集を無効にした場合、それらのメトリックを使用したレポートに影響が及ぶ可能性があります。
11 プラグインの検査および検証
プラグインがデータの収集を開始するまで数分間待機したら、次の手順を実行して、プラグイン・ターゲットがEnterprise Managerで適切に監視されているかどうかを確認および検証します。
- エージェントのホームページの「監視ターゲット」表で、「SQL Server」ターゲット・リンクをクリックします。
Microsoft SQL Serverのホームページが表示されます。
図 3 Microsoft SQL Serverのホームページ
- 「メトリック」表に、メトリック収集エラーが報告されていないことを確認します。
- 「レポート」プロパティ・ページをクリックして、レポートが表示されていること、およびエラーが報告されていないことを確認します。
- 「構成」セクションの「構成の表示」リンクをクリックして、構成データが表示されていることを確認します。構成データがすぐに表示されない場合は、「構成の表示」ページで「リフレッシュ」をクリックします。
12 プラグインのアップグレード
プラグインをアップグレードするには、次の手順を実行します。
- SQL Serverプラグインのアーカイブを、ブラウザを起動しているデスクトップまたはコンピュータにダウンロードします。アーカイブは、Oracle Technology Network(OTN)からダウンロードできます。
- スーパー管理者としてEnterprise Manager Grid Controlにログインします。
- Grid Controlホームページの右上隅にある「設定」リンクをクリックし、次に「設定」ページの左側にある「管理プラグイン」リンクをクリックします。
- 「インポート」をクリックします。
- 「参照」をクリックし、アップグレード用にダウンロードしたプラグインのアーカイブを選択します。
- 「リスト・アーカイブ」をクリックします。
- プラグインを選択して「OK」をクリックします。
- プラグインのデプロイ先のエージェントすべてに優先資格証明が設定されていることを確認します。
- より高いバージョンのプラグインをデプロイするエージェントに対して、Microsoft SQL Serverターゲットをブラックアウトします。必ず即時ブラックアウトを選択してください。
- 「管理プラグイン」ページで、SQL Serverプラグインの「デプロイ」列のアイコンをクリックします。管理プラグインのデプロイ・ウィザードが表示されます。
- 「エージェントの追加」をクリックして、プラグインのデプロイ先のエージェントを1つ以上選択します。ウィザードが再び表示され、選択したエージェントが表示されます。
- 「次へ」をクリックし、「終了」をクリックします。
優先資格証明が設定されていないというエラー・メッセージが表示された場合、「プリファレンス」ページに移動してエージェント・ターゲット・タイプの優先資格証明を追加します。
- ターゲットのブラックアウトを削除します(手順9を行った場合のみ必須)。
13 プラグインのアンデプロイ
プラグインをエージェントからアンデプロイするには、次の手順を実行します。
- スーパー管理者としてEnterprise Manager Grid Controlにログインします。
- 「ターゲット」タブを選択して、次に「すべてのターゲット」サブタブを選択します。「すべてのターゲット」ページが表示されます。
- Microsoft SQL Serverプラグイン・ターゲットを選択して「削除」をクリックします。この手順は、特定のバージョンのプラグインのすべてのターゲットに対して実行する必要があります。
- プラグインのデプロイ先のエージェントに優先資格証明が設定されていることを確認します。
- 「すべてのターゲット」ページの右上隅にある「設定」リンクをクリックし、次に「設定」ページの左側にある「管理プラグイン」リンクをクリックします。「管理プラグイン」ページが表示されます。
- Microsoft SQL Serverプラグインの「アンデプロイ」列のアイコンをクリックします。「管理プラグインのアンデプロイ」ページが表示されます。
- Microsoft SQL Serverプラグインに現在デプロイされているエージェントをすべて選択して「OK」をクリックします。
プラグインをEnterprise Managerから完全に削除するには、システムのすべてのエージェントからアンデプロイする必要があります。
- 「管理プラグイン」ページでMicrosoft SQL Serverプラグインを選択して、「削除」をクリックします。
14 接続の構成
この項では、ターゲットの監視およびジョブの実行を行うための接続の構成について詳しく説明します。
14.1 ターゲットを監視するためのリモート接続の構成
リモート・エージェントを使用してターゲットを監視する場合、SQL Serverターゲットが存在するすべてのシステムで、次のセキュリティ構成を行うことをお薦めします。
- WMI名前空間セキュリティの設定(『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inトラブルシューティング・ガイド』の「Windows Management Instrumentation管理権限の変更」を参照)
- リモート・コンピュータからレジストリへのアクセスの制限(『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inトラブルシューティング・ガイド』の「レジストリ権限の変更」を参照)
- ユーザーがリモートからコンピュータにアクセスできるようにするためのDCOMセキュリティの設定(『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inトラブルシューティング・ガイド』の「DCOMリモート・アクセス許可の変更」を参照)
14.2 ジョブを実行するための接続の構成
ローカル・エージェントまたはリモート・エージェントを使用してジョブを実行する場合、SQL Serverターゲットが存在するすべてのシステムで、次のセキュリティ構成を行うことをお薦めします。
- WMI名前空間セキュリティの設定(『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inトラブルシューティング・ガイド』の「Windows Management Instrumentation管理権限の変更」を参照)
- ユーザーがリモートからコンピュータにアクセスできるようにするためのDCOMセキュリティの設定(『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inトラブルシューティング・ガイド』の「DCOMリモート・アクセス許可の変更」を参照)
構成の詳細は、次を参照してください。
- Microsoftのヘルプおよびサポートに関するWebサイト
このWebサイトにアクセスするには、次のURLに移動します。
http://support.microsoft.com
- 次のURLで入手可能な『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inトラブルシューティング・ガイド』
http://www.oracle.com/technology/documentation/oem.html
- My Oracle Supportのドキュメント367797.1
ドキュメント367797.1を検索するには、次のようにします。
- 次のURLに移動します。
http://metalink.oracle.com
- Oracle My Oracle Supportページの最上部にある拡張をクリックします。
- ドキュメントIDフィールドに「367797.1」と入力し、「発行」をクリックします。
15 ジョブの作成および編集
ジョブを作成および編集するには、次の手順を実行します。
注意
現在、ジョブはスタンドアロンのMicrosoft SQL Serverインスタンスに対してのみサポートされています。Microsoft SQL Server 2005クラスタ・インスタンスに対して発行されたジョブは失敗し、該当するエラー・メッセージが表示されます。
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- Grid Controlで「ジョブ」タブをクリックします。Grid Controlによって「ジョブ・アクティビティ」ページが表示されます。
- 「ジョブの作成」メニューからジョブ・タイプを選択し、「実行」をクリックします。
次のいずれかを選択できます。
- 「<Job Type>ジョブの作成」ページの「一般」タブで、ジョブの名前を指定し、個々のターゲットまたは1つの複合ターゲット(グループなど)を追加します。
注意
ジョブを編集する場合は、ジョブ名および選択したターゲットを変更します。
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- 「<Job Type>ジョブの作成」ページの「パラメータ」タブで、「オプション」メニューから、ジョブの開始時の動作として適切なオプションを選択します。
次のいずれかのオプションを選択できます。
表 1 ジョブ・パラメータ・オプション
選択した内容に従って、Grid ControlによってSQL Serverおよびエージェントのサービスが起動されます。
注意
ジョブを編集する場合は、そのジョブのオプションを変更します。
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- 「<Job Type>ジョブの作成」ページの「資格証明」タブで、資格証明に適切なオプションを選択します。
すでに設定されている優先資格証明を使用することも、新しい資格証明で優先資格証明を置き換えることもできます。いずれの場合も、エージェント・ホストとデータベース・ホストに対して資格証明を指定する必要があります。
優先資格証明を設定するには、Grid Controlコンソールの右上隅にある「プリファレンス」をクリックします。左側の垂直ナビゲーション・バーから、「優先資格証明」をクリックします。Grid Controlによって「優先資格証明」ページが表示されます。このページで、優先資格証明を設定できます。
注意
ジョブを編集する場合は、そのジョブの資格証明セットを変更します。
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- 「<Job Type>ジョブの作成」ページの「スケジュール」タブで、ジョブをスケジュールします。
注意
ジョブを編集する場合は、そのジョブに設定されているスケジュールを変更します。
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- 「<Job Type>ジョブの作成」ページの「アクセス」タブで、このジョブに対する他のユーザーのアクセス権を定義または変更します。
注意
編集する場合は、そのジョブのアクセス・レベルを変更します。
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- 「発行」をクリックしてジョブを作成します。
16 プラグインのトラブルシューティング
プラグイン使用時に発生する可能性のある様々な問題を解決するには、次のURLで入手可能な 『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inトラブルシューティング・ガイド』を参照してください。
http://www.oracle.com/technology/documentation/oem.html
17 ドキュメントのアクセシビリティについて
オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility Program のWeb サイトhttp://www.oracle.com/accessibility/
を参照してください。
ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて
スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。
外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて
このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。
Oracleサポート・サービスへのTTYアクセス
アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、 (800)446-2398にお電話ください。
18 サポートおよびサービス
次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。
Oracleサポート・サービス
オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。
http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.html
製品マニュアル
製品のマニュアルは、次のURLにあります。
http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html
研修およびトレーニング
研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。
http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=3
その他の情報
オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。
http://www.oracle.com/lang/jp/index.html
http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html
注意:
ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。
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Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイド for Microsoft SQL Server, リリース9(3.4.3.1.0)
部品番号: B53231-01
Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-in Installation Guide for Microsoft SQL Server, Release 9 (3.4.3.1.0)
原本部品番号: E14137-01
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