Oracle® Enterprise Manager
System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイドfor Check Point Firewall
10gリリース2(10.2)
部品番号: E05526-01
原典情報: B28038-02 Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-in Installation Guide for Check Point Firewall, 10g Release 2 (10.2)
2007年7月
このドキュメントには、Oracle System Monitoring Plug-in for Check Point Firewallに関する簡単な説明、プラグインでサポートされるバージョンの詳細、およびプラグインのインストールの前提条件が記載されています。また、プラグインのダウンロード、インストール、検査および検証方法の手順も記載されています。
1 説明
System Monitoring Plug-in for Check Point Firewallは、Oracle Enterprise Manager Grid Controlを拡張して、Check Point Firewallの管理に対するサポートを追加します。Grid Control環境にプラグインをデプロイすると、次のCheck Point Firewall管理機能を取得できます。
- Check Point Firewallデバイスの監視。
- Check Point Firewallインスタンスの構成の収集および構成の変更の追跡。
- 監視データおよび構成データに設定されたしきい値に基づくアラートおよび違反の表示。
- 収集データに基づいた、ユーザー・インタフェースに関する豊富なレポートの提供。
- リモート・エージェントによる監視のサポート。リモート監視の場合、Check Point Firewallと同じコンピュータ上にエージェントを配置する必要はありません。
2 サポートされるプラットフォーム
プラグインは、LinuxおよびUNIX上でCheck Point Firewallインスタンスの監視をサポートします。
3 サポートされるバージョン
このプラグインでは、次のバージョンの製品がサポートされます。
- Enterprise Manager Grid Control 10gリリース2の管理サービスおよびエージェント
- Check Point Firewallのバージョン:
- NG-AI(R54)
- NG-AI(R55)
- NG-AI(R60)
- NGX
4 前提条件
プラグインをデプロイする前に、次の前提条件を設定する必要があります。
ここで示す情報は、Check Point FirewallデバイスでSNMP getsを有効にするための前提条件の手順です。追加情報は、Check Pointのドキュメントを参照してください。
5 プラグインのデプロイ
前提条件を満たしていることを確認した後、次の手順に従ってプラグインをデプロイします。
- Check Point Firewallプラグインのアーカイブを、ブラウザを起動しているデスクトップまたはコンピュータにダウンロードします。アーカイブは、Oracle Technology Network(OTN)からダウンロードできます。
- スーパー管理者としてEnterprise Manager Grid Controlにログインします。
- Grid Controlホームページの右上隅にある「設定」リンクをクリックし、次に「設定」ページの左側にある「管理プラグイン」リンクをクリックします。
- 「インポート」をクリックします。
- 「参照」をクリックしてプラグインのアーカイブを選択します。
- 「リスト・アーカイブ」をクリックします。
- プラグインを選択して「OK」をクリックします。
- プラグインのデプロイ先のエージェントすべてに優先資格証明を設定したことを確認します。
- 「管理プラグイン」ページで、Check Point Firewallプラグインの「デプロイ」列のアイコンをクリックします。管理プラグインのデプロイ・ウィザードが表示されます。
- 「エージェントの追加」をクリックして、プラグインのデプロイ先のエージェントを1つ以上選択します。ウィザードが再び表示され、選択したエージェントが表示されます。
- 「次へ」をクリックし、「終了」をクリックします。
優先資格証明が設定されていないというエラー・メッセージが表示された場合、「プリファレンス」ページに移動してエージェント・ターゲット・タイプの優先資格証明を追加します。
6 監視対象インスタンスの追加
プラグインを正常にデプロイした後、プラグイン・ターゲットを集中監視および管理するために、次の手順に従ってGrid Controlに追加します。
- Check Point Firewallプラグインをデプロイしたエージェントのホームページで、「追加」ドロップダウン・リストからCheck Point Firewallターゲット・タイプを選択し、「実行」をクリックします。Check Point Firewallの追加ページが表示されます。
- プロパティに次の情報を入力します。
- 名前: プラグインの名前(My_Check_Point_1など)。
- ファイアウォールのホスト名またはIPアドレス: Check Point Firewallデバイスの名前/IPアドレス。
- Check Point SNMPデーモンのポート: Check Point SNMPデーモンが実行されているポート番号。Linuxプラットフォームの場合、デフォルトは260です。
- ホストSNMPデーモンのポート: OSのネイティブSNMPデーモンが実行されているポート番号。デフォルトは161です。
- SNMPコミュニティ: エージェントのIPアドレスを追加するコミュニティの名前。デフォルトは「パブリック」です。
- SNMPタイムアウト: SNMPコールを終了するタイムアウト値。値は5に設定することをお薦めします。
- Check Point Firewall Web UIのURL: Check Point WebインタフェースのURL。
- Telnetの有効化(y/n): Check Point FirewallデバイスでTelnetが有効になっている場合、デフォルト値の「Y」を指定します。それ以外の場合、このフィールドは空白にしておきます。
- 「接続テスト」をクリックして、入力したパラメータが正しいことを確認します。
- 接続テストが成功した場合、手順2の暗号化されたパラメータを再入力して、「OK」をクリックします。
注意
プラグインをデプロイして、環境内で1つ以上のターゲットを監視するように構成した後、プラグインの監視設定をカスタマイズできます。これにより、環境の特別な要件を満たすようにメトリックの収集間隔およびしきい値の設定を変更できます。メトリックの収集を1つ以上無効にした場合、メトリックなどに関するレポートに影響を与える可能性があります。
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7 プラグインの検査および検証
プラグインでデータの収集が開始するまで数分間待機した後、次の手順を使用して、プラグイン・ターゲットがEnterprise Managerで適切に監視されていることを検査および検証します。
- エージェントのホームページの「監視ターゲット」表で、Check Point Firewallターゲット・リンクをクリックします。Check Point Firewallのホームページが表示されます。
- 「メトリック」表に、メトリック収集エラーが報告されていないことを確認します。
- 「レポート」プロパティ・ページを選択して、レポートが表示されていること、およびエラーが報告されていないことを確認します。
- 「構成」セクションの「構成の表示」リンクをクリックして、構成データが表示されていることを確認します。構成データがすぐに表示されない場合は、「構成の表示」ページで「リフレッシュ」をクリックします。
8 UNIX/Linuxの前提条件の手順
「プラグインのデプロイ」に進む前に、次の操作を実行します。
- /etc/snmpまたは/etc/SnmpAgent.dにあるsnmpd.confファイルを見つけます。詳細は、次のSNMP.CONF Webサイトで、「Directories Searched」セクションを参照してください。
http://net-snmp.sourceforge.net/docs/man/snmp_config.html
- snmpd.confファイルを編集し、次のOIDに対してSNMPコールを有効にします。
# Make at least snmpwalk -v 1 localhost -c public system fast again.
# name incl/excl subtree mask(optional)
view systemview included .1.3.6.1.2.1.1
view systemview included .1.3.6.1.2.1.2
view systemview included .1.3.6.1.4.1.2021.11
view systemview included .1.3.6.1.4.1.2021.4
view systemview included .1.3.6.1.2.1.25
view systemview included .1.3.6.1.2.1.4
- Check Point Firewallデバイスに対して、次のコマンドを順次実行します。
- service snmpd stop
snmpdサービスが実行中の場合、コマンドの出力は次のようになります。
stopping snmpd [OK]
snmpdサービスが実行中でない場合、コマンドの出力は次のようになります。
stopping snmpd [FAILED]
- service snmpd start
コマンドの出力は次のようになります。
starting snmpd [OK]
- cpconfigコマンドを使用して、Check PointのSNMP拡張を有効にします。
UNIXプラットフォームには、cpsnmpdという特殊なCheck Point SNMPデーモンがインストールされています。このデーモンでは、VPN-1 Pro固有オブジェクトのステータス情報が提供されます。このデーモンは、デフォルトでは実行されません。デーモンを有効または無効にするには、cpconfigを使用します。有効になると、デーモンはポート260でリスニングします。
注意
Check Pointデーモンの前に標準UNIX SNMPデーモンがロードされ、ポート161にバインディングされます。標準デーモンが実行されていない場合、cpsnmpdは両方のポート(161および260)にバインディングされます。両方のポートが前のプロセスに占有されている場合、Check Pointデーモンは実行されません。さらに、認識されないOIDに対するリクエストをCheck Pointデーモンが受信した場合、このリクエストはOSの標準SNMPデーモンに転送されません。
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9 プラグインのアンデプロイ
プラグインをエージェントからアンデプロイするには、次の手順を実行します。
- スーパー管理者としてEnterprise Manager Grid Controlにログインします。
- 「ターゲット」タブを選択して、次に「すべてのターゲット」サブタブを選択します。「すべてのターゲット」ページが表示されます。
- Check Point Firewallプラグイン・ターゲットを選択して「削除」をクリックします。この手順は、プラグインのすべてのターゲットに対して実行する必要があります。
- プラグインのデプロイ先のエージェントに優先資格証明が設定されていることを確認します。
- 「すべてのターゲット」ページの右上隅にある「設定」リンクをクリックし、次に「設定」ページの左側にある「管理プラグイン」リンクをクリックします。「管理プラグイン」ページが表示されます。
- Check Point Firewallプラグインの「アンデプロイ」列のアイコンをクリックします。「管理プラグインのアンデプロイ」ページが表示されます。
- Check Point Firewallプラグインに現在デプロイされているエージェントをすべて選択して「OK」をクリックします。
プラグインをEnterprise Managerから完全に削除するには、システムのすべてのエージェントからアンデプロイする必要があります。
- 「管理プラグイン」ページでCheck Point Firewallプラグインを選択して、「削除」をクリックします。
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