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Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイド for EMC Symmetrix DMX System
10gリリース4(1.0.1.0.0)

E05533-01

Oracle® Enterprise Manager

System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイド for EMC Symmetrix DMX System

10gリリース4(1.0.1.0.0)

部品番号: E05533-01

原典情報: E10309-01 Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-in Installation Guide for EMC Symmetrix DMX System, 10g Release 4 (1.0.1.0.0)

2007年7月

このドキュメントには、Oracle System Monitoring Plug-in for EMC Symmetrix DMX Systemに関する簡単な説明、プラグインでサポートされるバージョンの詳細、およびプラグインのインストールの前提条件が記載されています。また、プラグインのダウンロード、インストール、検査および検証方法の手順と、既知の問題も記載されています。

1 説明

System Monitoring Plug-in for EMC Symmetrix DMX Systemは、Oracle Enterprise Manager Grid Controlを拡張して、EMC Symmetrix DMX Systemの管理をサポートする機能を追加するものです。Grid Control環境にプラグインをデプロイすると、次の管理機能を取得できます。

2 サポートされるバージョン

このプラグインでは、次のバージョンの製品がサポートされます。

3 前提条件

プラグインをデプロイする前に、次の前提条件を満たす必要があります。

4 プラグインのデプロイ

前提条件を満たしていることを確認した後、次の手順に従ってプラグインをデプロイします。

  1. EMC Symmetrix DMX Systemプラグインのアーカイブを、ブラウザを起動しているデスクトップまたはコンピュータにダウンロードします。アーカイブは、Oracle Technology Network(OTN)からダウンロードできます。

  2. スーパー管理者としてEnterprise Manager Grid Controlにログインします。

  3. Grid Controlホームページの右上隅にある「設定」リンクをクリックし、次に「設定」ページの左側にある「管理プラグイン」リンクをクリックします。

  4. 「インポート」をクリックします。

  5. 「参照」をクリックしてプラグインのアーカイブを選択します。

  6. 「リスト・アーカイブ」をクリックして、選択したアーカイブのプラグインを表示します。

  7. プラグインを選択して「OK」をクリックします。

  8. プラグインのデプロイ先のエージェントすべてに優先資格証明を設定したことを確認します。

  9. 「管理プラグイン」ページで、EMC Symmetrix DMX Systemプラグインの「デプロイ」列のアイコンをクリックします。管理プラグインのデプロイ・ウィザードが表示されます。

  10. 「エージェントの追加」をクリックして、プラグインのデプロイ先のエージェントを1つ以上選択します。ウィザードが再び表示され、選択したエージェントが表示されます。

  11. 「次へ」をクリックし、「終了」をクリックします。

    優先資格証明が設定されていないというエラー・メッセージが表示された場合、「プリファレンス」ページに移動してエージェント・ターゲット・タイプの優先資格証明を追加します。

5 監視対象インスタンスの追加

プラグインを正常にデプロイした後、プラグイン・ターゲットを集中監視および管理するために、次の手順に従ってGrid Controlに追加します。

  1. EMC Symmetrix DMX Systemプラグインをデプロイしたエージェントのホームページで、「追加」ドロップダウン・リストからEMC Symmetrix DMX Systemターゲット・タイプを選択し、「実行」をクリックします。

    「EMC Symmetrix DMX Systemの追加」ページが表示されます。

  2. パラメータに次の情報を入力します。

    • 名前: プラグイン・インスタンスの名前

    • SYMCLIの場所: SYMCLIのインストール場所(たとえば、/usr/symcli

    • Symmetrix ID: 12桁のSymmetrix ID

    • SYMCLIホスト・ユーザー: SYMCLIコマンドの実行を許可されたOSユーザー(たとえば、symm_user

    • SYMCLIホスト・パスワード: OSユーザーのパスワード

    • (オプション)EMC Symmetrix Management ConsoleのURL: EMC Symmetrix Management ConsoleのURL

  3. 「接続テスト」をクリックして、入力したパラメータが正しいことを確認します。

  4. 接続テストが成功した場合、手順2の暗号化されたパラメータを再入力して、「OK」をクリックします。


    注意

    プラグインをデプロイして、環境内で1つ以上のターゲットを監視するように構成した後、プラグインの監視設定をカスタマイズできます。これにより、環境の特別な要件を満たすようにメトリックの収集間隔およびしきい値の設定を変更できます。メトリックの収集を1つ以上無効にした場合、メトリックなどに関するレポートに影響を与える可能性があります。  


6 プラグインの管理

セキュリティの理由上、SYSMANアカウントは、他のアカウントを作成するためのテンプレートとしてのみ使用し、直接使用しないようにすることをお薦めします。

したがって、プラグインを管理するには、まずロールと管理者を作成し、その後その管理者にロールを割り当てる必要があります。これにより、各ユーザーが持つ権限(プラグインの削除やレポートへのアクセスなど)を制限できます。

ユーザーに管理権限を割り当てるには、この項で示す手順に従ってください。

  1. Enterprise Manager Grid ControlにSYSMANとしてログインします。

  2. 「設定」をクリックします。

    「設定」ページが表示されます。

  3. ロールを作成するには、「ロール」をクリックします。操作方法がわからない場合は、「ヘルプ」をクリックしてください。

  4. 管理者を作成するには、「管理者」をクリックします。操作方法がわからない場合は、「ヘルプ」をクリックしてください。

新規作成した管理者でログインすると、SYSMANの場合とは異なり、管理者の権限は一定の権限セットに制限されています。

例 1

スーパー管理者であるSusanは、ターゲット・データベース・インスタンスsifsdbをMariaが参照できるようにしたいと考えています。

Mariaがレポートにアクセスするとき、データベース・ターゲットの参照権限がMariaに対して設定されていないと、sifsdbに対応する行はレポートに表示されません。したがって、Mariaがsifsdbを参照できるようにするには、次の方法でSusanが権限を設定する必要があります。

  1. Enterprise Manager Grid Controlを起動し、「プリファレンス」ページで「ロール」を選択します。

  2. 「ロールの作成」ページを使用して、Mariaに割り当てるためのロールを作成します。

  3. 「ロールの作成: プロパティ」ページで、ロールの名前をMaria_Roleと指定します。

  4. 「ロールの作成: ロール」ページで、Mariaに適用する既存のロールを選択します。

  5. 「ロールの作成: システム権限」ページで、Mariaに割り当てる権限を選択します。

  6. 「ロールの作成: ターゲット」ページ(図1)で、使用可能なターゲットの一覧からターゲットsifsdbを選択します。

    図 1 ターゲットの選択


  7. 「ロールの作成: ターゲット権限」ページ(図2)で、ロールに対してView権限を選択します。これにより、Mariaが該当のターゲットを参照できるようになります(このロールを付与された場合)。

    図 2 View権限の割当て


  8. 「ロールの作成: 管理者」ページ(図3)で、Mariaにロールを付与ます。

    図 3 ロールの付与


7 プラグインの検査および検証

プラグインでデータの収集が開始するまで数分間待機した後、次の手順を使用して、プラグイン・ターゲットがEnterprise Managerで適切に監視されていることを検査および検証します。

  1. エージェントのホームページの「監視ターゲット」表で、EMC Symmetrix DMX Systemターゲット・リンクをクリックします。

    EMC Symmetrix DMX Systemホームページが表示されます。

  2. 「メトリック」表に、メトリック収集エラーが報告されていないことを確認します。

  3. 「レポート」プロパティ・ページを選択して、レポートが表示されていること、およびエラーが報告されていないことを確認します。

  4. 「構成」セクションの「構成の表示」リンクをクリックして、構成データが表示されていることを確認します。

    構成データがすぐに表示されない場合は、「構成の表示」ページで「リフレッシュ」をクリックします。

8 プラグインのアンデプロイ

プラグインをエージェントからアンデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. スーパー管理者としてEnterprise Manager Grid Controlにログインします。

  2. 「ターゲット」タブを選択して、次に「すべてのターゲット」サブタブを選択します。「すべてのターゲット」ページが表示されます。

  3. EMC Symmetrix DMX System Plug-inターゲットを選択して「削除」をクリックします。この手順は、プラグインのすべてのターゲットに対して実行する必要があります。

  4. プラグインのデプロイ先のエージェントに優先資格証明が設定されていることを確認します。

  5. 「すべてのターゲット」ページの右上隅にある「設定」リンクをクリックし、次に「設定」ページの左側にある「管理プラグイン」リンクをクリックします。

    「管理プラグイン」ページが表示されます。

  6. EMC Symmetrix DMX Systemプラグインの「アンデプロイ」列のアイコンをクリックします。

    「管理プラグインのアンデプロイ」ページが表示されます。

  7. EMC Symmetrix DMX Systemプラグインに現在デプロイされているエージェントをすべて選択して「OK」をクリックします。

    プラグインをEnterprise Managerから完全に削除するには、システムのすべてのエージェントからアンデプロイする必要があります。

  8. 「管理プラグイン」ページでEMC Symmetrix DMX System Plug-inを選択して、「削除」をクリックします。

9 レポート

この項では、様々なストレージ・コンポーネントについてEMC Symmetrix DMX Systemプラグインが収集したストレージ構成情報やパフォーマンス情報を基に生成されるレポートについて説明します。

表 1 レポート 
レポート  説明  目的 

構成サマリー 

Symmetrixアレイ(フロントエンド・ディレクタおよびディスク・ディレクタ)の構成の全体像を表示します。  

Symmetrixアレイとそのディレクタの全体像を取得すること。 

利用状況サマリー 

Symmetrixストレージ・システムの利用状況に関する情報をレポートします。  

ストレージ全体の容量と領域割当てに関する情報に加え、そのストレージ・システムを使用しているすべてのデータベース、ASMインスタンスおよびホストのストレージ割当て情報を取得すること。 

データベース・ファイルとストレージ・デバイスのマッピング 

表領域、データファイル、REDOログ、ASMディスク・グループなど、ストレージ・デバイス上にあるデータベース・コンポーネントへのマッピングをレポートします。 

ストレージ・デバイス上にある表領域、データファイル、およびREDOログの場所を確認すること。 

ストレージ・デバイスとデータベース・ファイルのマッピング 

ストレージ・デバイスを使用している表領域、データファイルおよびREDOログの、各ストレージ・デバイスへのマッピングをレポートします。 

ストレージ・デバイスを利用している1つ以上のデータベースに含まれる表領域、データファイル、およびREDOログのリストを確認すること。 

ホスト・ファイル・システムとストレージ・デバイスのマッピング 

ストレージ・デバイス上にあるホスト・ファイル・システムのレイアウトをレポートします。 

ストレージ・デバイス上にあるホスト・ファイル・システムの場所を確認すること。 

ASMディスク・グループとストレージ・デバイスのマッピング 

ディスク・グループやASMディスクなど、ストレージ・デバイス上にあるASMコンポーネントへのマッピングをレポートします。  

ストレージ・デバイス上にあるASMコンポーネントの場所を確認すること。 

ホスト・ボリュームとストレージ・デバイスのマッピング 

ストレージ・システム上にあるホスト・ボリュームへのマッピングをレポートします。  

ストレージ・デバイス上にあるホスト・ボリュームの場所を確認すること。 

ストレージ・デバイスとホスト・ボリュームのマッピング 

異なるホスト上にある複数のボリュームについて、対応するストレージ・システムへのマッピングをレポートします。 

ストレージ・システムと、異なるホスト上の対応するボリュームの場所を確認すること。 

ストレージ・デバイスとホスト・ボリュームのパフォーマンス統計 

ストレージ・デバイスのパフォーマンス詳細と、ストレージ・デバイス上のホスト・ボリュームへのマッピングをレポートします。 

ストレージ・デバイスのパフォーマンスを確認すること。 

フロントエンド・ディレクタのパフォーマンス統計 

過去24時間以内に収集されたフロントエンド・ディレクタのパフォーマンス統計をレポートします。  

フロントエンド・ディレクタの1秒当たりのI/O、1秒当たりの読取り、1秒当たりの書込みおよび1秒当たりの読取り/書込みを確認すること。 

フロントエンド・ポートのパフォーマンス統計 

個別のフロントエンド・ディレクタ・ポートについてパフォーマンス統計をレポートします。 

フロントエンド・ポートのメトリック値に基づくパフォーマンスのスナップショットを確認すること。 

ディスク・ディレクタのパフォーマンス統計 

過去24時間以内に収集されたバックエンド・ディレクタのパフォーマンス統計をレポートします。  

ディスク・ディレクタの1秒当たりのI/O、1秒当たりの読取り、1秒当たりの書込みおよび1秒当たりの読取り/書込みを確認すること。 

ストレージ・デバイスのパフォーマンス統計 

過去24時間以内に収集されたストレージ・デバイスのパフォーマンス統計をレポートします。  

ストレージ・デバイスの1秒当たりの読取り、1秒当たりの書込み、1秒当たりの読取りKB数、および1秒当たりの書込みKB数を確認すること。 

ディスクのパフォーマンス統計 

過去24時間以内に収集された物理ディスクのパフォーマンス統計をレポートします。データが収集された期間中における、ディスクの全体的なパフォーマンスがグラフで示されます。  

ディスクの1秒当たりの読取り、1秒当たりの書込み、1秒当たりの読取りKB数、および1秒当たりの書込みKB数を確認すること。 

10 トラブルシューティング・シナリオ

メトリック収集エラー

メトリック収集エラーが発生した場合は、EMC Solutions Enabler 6.3以上が実行されていることを確認してください。

11 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility Program のWeb サイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

Oracleサポート・サービスへのTTYアクセス

アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、 (800)446-2398にお電話ください。

12 サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

Oracleサポート・サービス

オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.co.jp/support/

製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://otn.oracle.co.jp/document/

研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://www.oracle.co.jp/education/

その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.co.jp 
http://otn.oracle.co.jp 


注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 



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