ヘッダーをスキップ
Oracle Identity Manager Audit Report開発者ガイド
リリース9.1.0.1
B52971-02
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

6 レポート用セカンダリ・データソース

Oracle Identity Managerを構成して、1つのデータベースを現行トランザクション・データに使用し、セカンダリ・データベースを履歴データに使用するようにできます。セカンダリ・データベースにより、トランザクション・データベースの負荷が軽減されます。

セカンダリ・データベースには、異なるデータソースを使用できます。次の各項では、セカンダリ・データソースを使用するために、Oracle Identity Managerとアプリケーション・サーバーを構成する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

6.1 セカンダリ・データソースへのユーザー・プロファイル監査の書込み

ユーザー・プロファイル監査データのサイズは、急速に増える場合があります。セカンダリ・データベースを使用してこの情報を格納することをお薦めします。次のシステム・プロパティを使用すると、このデータベースに対して直接読取りおよび書込みができるようになります。

XL.UserProfileAuditInSecondaryDS

デフォルトでは、XL.UserProfileAuditInSecondaryDSプロパティはfalseに設定されています。このプロパティをtrueに設定すると、すべてのユーザー・プロファイル・データの読取りおよび書込みは、セカンダリ・データベースに対して直接行われます。

セカンダリ・データベースを構成すると、すべての履歴レポートがセカンダリ・データベースに対して実行されるように自動的に構成されます。

ユーザー・プロファイル監査では、セカンダリ・データベースと直接やり取りします。レポートにはアクセス制御およびレポートのフィルタ処理のために他の表が必要であるため、トランザクション・データベースからそれらの表をレプリケートする必要があります。データのバックアップ、リストアまたはレプリケーションを簡単にするために、これらの表および制約を無効にできます。

表6-1に、使用される表および制約を示します。

表6-1 履歴レポートで使用される表および制約

表名 外部キー制約名 参照表名 参照列名

AAD

FK_AAD_FK_AAD_AC_ACT

ACT

ACT_KEY


FK_AAD_FK_AAD_UG_UGP

UGP

UGP_KEY

ACT

FK_ACT_ACT

ACT

PARENT_KEY


FK_ACT_SRP

SRP

SRP_KEY

GPG

FK_GPG_UGP

UGP

UGP_KEY


FK_GPG_UGP_KEY_UGP

UGP

GPG_UGP_KEY

OUG

FK_OUG_OBJ

OBJ

OBJ_KEY


FK_OUG_UGP

UGP

UGP_KEY

POL




PTY




REQ

FK_REQ_ORC

ORC

ORC_KEY


FK_REQ_OST

OST

OST_KEY


FK_REQ_USR

USR

USR_KEY

UGP




USG

FK_USG_RUL

RUL

RUL_KEY


FK_USG_UGP

UGP

UGP_KEY


FK_USG_USR

USR

USR_KEY

USR

FK_USR_ACT

ACT

ACT_KEY

OSI

FK_OSI_ACT

ACT

ACT_KEY


FK_OSI_ASSIGNED_TO_USR

USR

USR_KEY


FK_OSI_MIL

MIL

MIL_KEY


FK_OSI_ORC

ORC

ORC_KEY


FK_OSI_ORD

ORD

ORD_KEY


FK_OSI_PKG

PKG

PKG_KEY


FK_OSI_REQ

REQ

REQ_KEY


FK_OSI_RSC

RSC

RSC_KEY


FK_OSI_SCH

SCH

SCH_KEY


FK_OSI_SCH_OSI_RECOVERY_FOR

SCH

SCH_KEY


FK_OSI_SCH_OSI_RETRY_FOR

SCH

SCH_KEY


FK_OSI_TLG

TLG

TLG_KEY


FK_OSI_TOS

TOS

TOS_KEY


FK_OSI_TO_UGP

UGP

UGP_KEY


FK_OSI_TO_USR

USR

USR_KEY

OST

FK_OST_OBJ

OBJ

OBJ_KEY

OBI

FK_OBI_OBJ

OBJ

OBJ_KEY


FK_OBI_ORC

ORC

ORC_KEY


FK_OBI_QUE

QUE

QUE_KEY


FK_OBI_REQ

REQ

REQ_KEY


FK_OBI_USR

USR

USR_KEY

OBJ

FK_OBJ_SDK

SDK

SDK_KEY

OBA

FK_OBA_OBJ

OBJ

OBJ_KEY


FK_OBA_UGP

UGP

UGP_KEY

RCE

FK_RCE_ACT

ACT

ACT_KEY


FK_RCE_ADMIN_UGP

UGP

UGP_KEY


FK_RCE_ADMIN_USR

USR

USR_KEY


FK_RCE_OBJ

OBJ

OBJ_KEY


FK_RCE_ORC

ORC

ORC_KEY


FK_RCE_USR

USR

USR_KEY

MIL

FK_MIL_DEFAULT_ASSIGNEE_USR

USR

USR_KEY


FK_MIL_EVT

EVT

EVT_KEY


FK_MIL_TOS

TOS

TOS_KEY

RCX




ORC

FK_ORC_ACT

ACT

ACT_KEY


FK_ORC_ORC_PARENT_KEY

ORC

ORC_KEY


FK_ORC_ORD

ORD

ORD_KEY


FK_ORC_PKG

PKG

PKG_KEY


FK_ORC_PKH

PKH

PKH_KEY


FK_ORC_REQ

REQ

REQ_KEY


FK_ORC_TOS

TOS

TOS_KEY


FK_ORC_USR

USR

USR_KEY

OIU

FK_OIU_LAST_ATTESTED_USR

USR

USR_KEY


FK_OIU_OBI

OBI

OBI_KEY


FK_OIU_ORC

ORC

ORC_KEY


FK_OIU_OST

OST

OST_KEY


FK_OIU_POL

POL

POL_KEY


FK_OIU_REQ

REQ

REQ_KEY


FK_OIU_USR

USR

USR_KEY

OSH

FK_OSH_BY_USR

USR

USR_KEY


FK_OSH_SCH

SCH

SCH_KEY


FK_OSH_STA

STA

STA_KEY


FK_OSH_TO_UGP

UGP

UGP_KEY


FK_OSH_TO_USR

USR

USR_KEY

SCH




RQU

FK_RQU_REQ

REQ

REQ_KEY


FK_RQU_USR

USR

USR_KEY

RQO

FK_RQO_OBI

OBI

OBI_KEY


FK_RQO_OBJ

OBJ

OBJ_KEY


FK_RQO_POL

POL

POL_KEY


FK_RQO_REQ

REQ

REQ_KEY

STA





6.2 セカンダリ・データソースの設定手順

セカンダリ・データベースを設定するには、次のようにします。

  1. セカンダリ・データベースを作成します。

    トランザクション・データベースを異なるデータベース名でバックアップおよびリストアするか、レプリケートできます。

  2. セカンダリ・データベースを使用するように、アプリケーション・サーバーを設定します。

    詳細は、次の各項を参照してください。

  3. システム・プロパティXL.UserProfileAuditInSecondaryDSTrueに設定します。

    この設定により、ユーザー・プロファイル監査データはセカンダリ・データベースに格納されます。

  4. データの日次レプリケーションを構成し、表6-1に示したセカンダリ・データベース内の表がプライマリ・データベースから更新されるようにします。セカンダリ・データベースが有効になった後に、プライマリ・データベース全体をセカンダリ・データベースにレプリケートしないでください。レプリケートすると、セカンダリ・データベースに格納されていた監査データが削除されます。

    あるいは、完全なリストアまたはレプリケーションのいずれかを設定します。

  5. すべてのストアド・プロシージャがセカンダリ・データベースに正しくレプリケートされていることを確認します。

  6. 接続URLを次のように定義します。

    • Oracle Databaseの場合:

      jdbc:oracle:thin:@IP of database:SID

    • Microsoft SQL Serverの場合:

      jdbc:sqlserver://IP_Address_of_Database_Computer:Port_No;DatabaseName=SID

6.3 JBoss Application Serverをセカンダリ・データソースとともに使用する方法

新しいデータソースをJBoss Application Serverに作成するために、セットアップによりxlreportds-service.xmlという新しいファイルがデプロイ・ディレクトリに作成されます。このファイルでは、トランザクション・データベースに対する別名がjava:jdbc/xlXAReportingDS設定を使用して作成されます。

JBoss Application Serverのセカンダリ・データベースを指すようにするには、次のようにします。

  1. エディタでxell-ds.xmlファイルを開きます。

  2. Oracle Databaseの場合、次のコードを2つ目のxa-datasourceタグとしてxell-ds.xmlに追加します。

    <xa-datasource>
    <jndi-name>jdbc/xlXAReportingDS</jndi-name>
    <track-connection-by-tx>true</track-connection-by-tx>
    <isSameRM-override-value>false</isSameRM-override-value>
    <xa-datasource-class>oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource </xa-datasource-
    class>
    <xa-datasource-property name="URL">jdbc:oracle:thin:@<IP of database system>:
    1521:XELL </xa-datasource-property>
    <xa-datasource-property name="User">sysadm</xa-datasource-property>
    <xa-datasource-property name="Password">sysadm</xa-datasource-property>
    <exception-sorter-class-name> org.jboss.resource.adapter.jdbc.vendor.
    OracleExceptionSorter </exception-sorter-class-name>
    <no-tx-separate-pools/>
    <valid-connection-checker-class-name> org.jboss.resource.adapter.jdbc.vendor.
    OracleValidConnectionChecker </valid-connection-checker-class-name>
    </xa-datasource>
    

    Microsoft SQL Serverの場合、セカンダリ・データベースのタグは次のとおりです。

    <xa-datasource>
       <jndi-name>jdbc/xlXAReportingDS</jndi-name>
       <track-connection-by-tx>true</track-connection-by-tx>
       <xa-datasource-class>com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerXADataSource</xa-datasource-class>
       <xa-datasource-property name="ServerName"><IP of database system></xa-datasource-property>
       <xa-datasource-property name="DatabaseName">secondary_database_name</xa-datasource-property>
       <xa-datasource-property name="PortNumber">1433</xa-datasource-property>
       <user-name>secondary_database_user_name</user-name>
       <password>secondary_database_password</password>
       <check-valid-connection-sql>select 1 from USR where 1=2</check-valid-connection-sql>
     </xa-datasource>
    

    Oracle DatabaseおよびMicrosoft SQL Serverのクラス名は、次のようになります。

    • Oracleの場合:

      oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource

    • Microsoft SQL Serverの場合:

      com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerXADataSource

  3. セカンダリ・データベースとして設定するデータベースに接続するためのデータベース名、ユーザー名およびパスワードを変更します。

  4. xlreportds-service.xmlファイルを削除します。

  5. JBossサーバーを再起動します。


注意:

エラーの原因となるため、この項のxa-datasourceブロックを追加したり、jdbc/xlXAReportingDSがトランザクション・データベースを指すように設定しないでください。同じトランザクション・データベースを指すようにするには、xlreportds-service.xmlファイルを現状のままにしておきます。

6.3.1 JBoss Application Server用のクラスタ構成

スタンドアロン設定では、xell-ds.xmlファイルとxlreportds-service.xmlファイルは、JBOSS_HOME/server/default/deploy/ディレクトリにあります。

クラスタ化設定では、xell-ds.xmlファイルはJBOSS_HOME/server/all/farm/ディレクトリに、xlreportds-service.xmlファイルはJBOSS_HOME/server/all/deploy/ディレクトリにあります。

JBoss Application Server用にクラスタを構成するには、次のようにします。

  1. xell-ds.xmlファイルに対する変更をクラスタ内のすべてのコンピュータにコピーします。

  2. クラスタ内のすべてのコンピュータでJBossサーバーを再起動します。

6.4 Oracle WebLogic Serverをセカンダリ・データソースとともに使用する方法

Oracle Identity Managerでレポートの作成に使用されるデータソースを変更する前に、新しいデータソースをOracle WebLogic Serverに作成します。Oracle WebLogic Serverのドキュメントに記載された手順を実行して、新しいデータソースを設定します。

OracleデータベースおよびMicrosoft SQL Serverデータベースを使用してOracle WebLogic Serverをセカンダリ・データソースとともに構成するには、次のようにします。

  1. アプリケーション・サーバーの管理コンソールにログインします。

  2. 「チェンジ・センター」リージョンで、「ロックして編集」をクリックします。

  3. 「ドメイン構造」リージョンで、「サービス」「JDBC」「データソース」の順にナビゲートします。

  4. 右側のペインの「データソース」リージョンで、「新規」をクリックします。

  5. 「新規JDBCデータソースの作成」の次のプロパティを設定します。

    Oracleの場合:

    • 名前: xlXAReportingDS

    • JNDI名: jdbc/xlXAReportingDS

    • データベース・タイプ: Oracle

    • データベース・ドライバ: *Oracle's Driver(Thin XA)Versions:9.0.1,9.2,10,11

    Microsoft SQL Serverの場合:

    • 名前: xlXAReportingDS

    • JNDI名: jdbc/xlXAReportingDS

    • データベース・タイプ: MicroSoft SQL Server

    • データベース・ドライバ: Microsoft SQL Server Driver (Type 4 XA) Version:2005

  6. 「次へ」をクリックします。

  7. 「トランザクション・オプション」ページで、「次へ」をクリックします。

  8. 「接続プール」タブの次のプロパティを設定します。

    • データベース名: SID

    • ホスト名: @Database_IP_Address

    • ポート: @port_no

    • データベース・ユーザー名: secondary_database_user_name

    • パスワード: secondary_database_password

    • パスワードの確認: secondary_database_password

  9. 「次へ」をクリックします。

  10. 「データベース接続のテスト」ページに次のプロパティが表示されていることを確認します。

    Oracleの場合:

    • ドライバ・クラス名: oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource

    • URL: jdbc:oracle:thin:@Database_IP_Address:port_no:SID

    • データベース・ユーザー名: secondary_database_user_name

    • パスワード: secondary_database_password

    • パスワードの確認: secondary_database_password

    • プロパティ: User=secondary_database_user_name

    Microsoft SQL Serverの場合:

    • ドライバ・クラス名: com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerXADataSource

    • URL: jdbc:sqlserver:@Database_IP_Address:port_no:SID

    • データベース・ユーザー名: secondary_database_user_name

    • パスワード: secondary_database_password

    • パスワードの確認: secondary_database_password

    • プロパティ: User=secondary_database_user_name

  11. 「構成のテスト」をクリックします。

    「接続テストが成功しました。」というメッセージが表示されます。

  12. 「次へ」をクリックします。

  13. 「ターゲットの選択」ページで、「管理サーバー」を選択し、「終了」をクリックします。

  14. 「チェンジ・センター」リージョンで、「変更のアクティブ化」をクリックします。

  15. weblogic.profileファイルを編集して、OIM_HOME/xellerate/Profiles/ディレクトリの新しいデータソースを指すJNDI情報を追加します。

    次のように、既存のxlXADSのデータソース・エントリをコメント化してxlXAReportingDSの情報を追加します。

    # Reporting data source

    # datasource.report=jdbc/xlXADS

    datasource.report=jdbc/xlXAReportingDS

  16. Design Consoleシステム・プロパティが次のようにTrueに設定されていることを確認します。

    XL.UserProfileAuditInSecondaryDS=True
    
  17. サーバーを再起動します。サーバーの再起動の詳細は、リリース9.1.0.1の『Oracle Identity Manager Oracle WebLogic Server用インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

  18. 変更を有効にするために、次のコマンドを実行します。

    OIM_HOME/xellerate/setup/patch_weblogic.cmd/sh WEBLOGIC_ADMIN_PASSWORD OIM_DATASOURCE_PASSWORD


    注意:

    このパッチ・アプリケーション・プロセスが失敗すると、Oracle Weblogicによってファイルがロックされる可能性があります。次の手順を実行して、Oracle Identity Managerを再デプロイします。
    1. 削除する前に、アプリケーションのバックアップを作成します。

    2. OIM_HOME/xellerate/OIMApplicationsディレクトリから、WLXellerateFull.earおよびWLNexaweb.earのファイルを削除します。

    3. patch_Weblogic.cmd/shスクリプトを実行します。


  19. サーバーを再起動します。

6.4.1 Oracle WebLogic Server用のクラスタ構成

Oracle WebLogic Server用にクラスタを構成するには、セカンダリ・データソースをクラスタのすべてのメンバーにデプロイする必要があります。

6.5 IBM WebSphere Application Serverをセカンダリ・データソースとともに使用する方法

Oracle Identity Managerでレポートの作成に使用されるデータソースを変更する前に、新しいデータソースをIBM WebSphere Application Serverに作成する必要があります。新しいデータソースの設定の詳細は、IBM WebSphere Application Serverのマニュアルを参照してください。

Oracle Databaseを使用してIBM WebSphere Application Serverをセカンダリ・データソースとともに構成するには、次のようにします。

  1. Websphere管理コンソールにログインします。

  2. 次の詳細情報を使用して新しいデータソースを作成します。

    • 名前: XAReportingDataSource

    • JNDI名: jdbc/xlXAReportingDS

  3. 接続URLを次のように定義します。

    jdbc:oracle:thin:@IP_of_database:port_number:SID

    例: jdbc:oracle:thin:@192.168.161.134:1521:xeltest

  4. 次のJ2C認証データ値を使用します。

    • 別名: secondary_user_alias

    • ユーザー: secondary_user

    • パスワード: secondary_user_password

    • 説明: Descriptive_text_for_the_data

  5. 次の値を持つXAReportingDatasourceの認証別名を選択します。

    • コンポーネント管理の認証別名: J2C_Authentication_Data Entries

    • コンテナ管理の認証別名: J2C_Authentication_Data Entries

  6. 変更を保存し、すべてのノード間で同期化します。

  7. websphere.profileファイルを開き、OIM_HOME/xellerate/Profiles/ディレクトリの新しいデータソースを指すJNDI情報を追加します。

    次のように、既存のxlXADSのデータソース・エントリをコメント化してxlXAReportingDSの情報を追加します。

    # Reporting data source
    #datasource.report=jdbc/xlXADS
     datasource.report=jdbc/xlXAReportingDS
    
  8. 次のJavaクライアント・システム・プロパティをtrueに設定します。

    XL.UserProfileAuditInSecondaryDS=True
    
  9. OIM_HOME/xellerate/setupディレクトリのpatch_websphere.cmdまたはpatch_websphere.shを規定どおりに実行します。

Microsoft SQL Serverデータベースを使用してIBM WebSphere Application Serverをセカンダリ・データソースとともに構成するには、次のようにします。

  1. WebSphere管理コンソールに管理者としてログインします。

  2. スコープをセルとして、JDBCプロバイダを新規作成します。

    • データベース・タイプ: SQL Server

    • プロバイダ・タイプ: DataDirect ConnectJDBC type 4 driver for MS SQL Server

    • 実装タイプ: XA Data Source

    • 名前: <XL XAレポート・プロバイダ>

    • 説明: <XL XAレポート・プロバイダ>

  3. 「Next」をクリックします。

  4. sqljdbc.jarファイルのパスを指定し、「Next」をクリックします。

  5. 「Finish」をクリックします。

  6. すべての変更を保存します。

  7. 手順2で作成したJDBCプロバイダをクリックします。

  8. クラスパスを、sqljdbc.jarファイルのパスに変更します。

  9. 実装クラス名をJDBCドライバに変更します。

  10. 次の詳細情報を使用して新しいデータソースを作成します。

    • 名前: <XAReprtingDataSource>

    • JNDI名: jdbc/xlXAReportingDS

    • コンポーネント管理の認証別名: <J2C認証データ・エントリ>

    • コンテナ管理の認証別名: <J2C認証データ・エントリ>

  11. データベース資格証明の認証には、次のJ2C認証データ値を使用します。

    • 別名: <セカンダリ・ユーザー別名>

    • ユーザー: <セカンダリ・ユーザー>

    • パスワード: <セカンダリ・ユーザー・パスワード>

    • 説明: <データの説明文>

  12. 前の手順で作成したJDBCプロバイダを選択し、「Next」をクリックします。

  13. 次のデータベース資格証明を入力します。

    • データベース名: <Secondary_DataBase_Name>

    • サーバー名: <Host_Name>

  14. 「Next」をクリックします。

  15. 次のようにWebSphere.profileを変更して、/Xellerate/profileディレクトリにある新しいデータソースを指すJNDI情報を追加します。

    datasource.report=jdbc/xlXAReportingDS

  16. 次のJavaクライアント・システム・プロパティをtrueに設定します。

    XL.UserProfileAuditInSecondaryDS=True

  17. プロファイルを変更した後、パッチ・コマンド(patch_websphere)を実行して変更を有効にします。

6.5.1 IBM WebSphere Application Server用のクラスタ構成

IBM WebSphere Application Server用にクラスタを構成するには、次のようにします。

  1. クラスタに関与するすべてのノードでそれぞれのwebsphere.profileファイルを変更します。

  2. ネットワーク・デプロイメント・マネージャ(NDM)ノードからOIM_HOME/xellerate/setupディレクトリのpatch_websphere.cmdまたはpatch_websphere.shを規定どおりに実行します。

  3. すべてのノードおよびサーバーを停止して再起動します。

6.6 Oracle Application Serverをセカンダリ・データソースとともに使用する方法

Oracle Identity Managerでレポートの作成に使用されるデータソースを変更する前に、新しいデータソースをOracle Application Serverに作成する必要があります。

Oracle Databaseを使用してOracle Application Serverをセカンダリ・データソースとともに構成するには、次のようにします。

  1. Oracle Enterprise Manager 10g Application ServerコンソールにログインしてOracle Application Serverインスタンスにナビゲートします。

  2. Oracle Identity ManagerがデプロイされているOracle Application Serverインスタンスをクリックします。

    「管理」タブに、選択したOracle Application Serverインスタンスで実行できる管理タスクのリストが表示されます。

  3. 「開く」アイコンあるいは「すべてを開く」をクリックして、表の「サービス」セクションを開きます。

  4. 「JDBCリソース」行の「タスク」アイコンをクリックします。

  5. 接続プールを作成するために、「接続プール」セクションで「作成」をクリックし、「アプリケーション」および「接続プール・タイプ」パラメータに次の値を選択します。

    • アプリケーション: デフォルト

    • 接続プール・タイプ: 新規接続プール

  6. 「続行」をクリックします。

  7. 次のパラメータに、指定された値を入力(または指定された値に変更)します。

    • 名前: xlXAReportingConnectionPool

    • コネクション・ファクトリ・クラス: oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource

    • JDBC URL: jdbc:oracle:thin:@IP_of_database:port_number:SID

      例: jdbc:oracle:thin:@127.0.0.1:1521:xeltest

    • ユーザー名: セカンダリ・データベースのユーザー名を入力します。

    • クリアテキスト・パスワードの使用: セカンダリ・データベースのパスワードを入力します。


    関連項目:

    間接パスワード機能の使用の詳細は、Oracle Application Serverのマニュアルを参照してください。

    または、同じタブの「資格証明」セクションで、「間接パスワードの使用」フィールドの横に表示される「i」アイコンをクリックすると、この機能の詳細が表示されます。


  8. 「属性」タブで、xlXAConnectionPoolに指定された値を入力します。これらの値を表示するには、次のようにします。

    1. Oracle Enterprise Manager 10g Application Serverコンソールの別のインスタンスにログインして、Oracle Application Serverインスタンスにナビゲートします。

    2. Oracle Identity ManagerがデプロイされているOracle Application Serverインスタンスをクリックします。

    3. 「管理」タブで、表の「サービス」セクションを開きます。

    4. 「JDBCリソース」行の「タスク」アイコンをクリックします。

    5. xlXAConnectionPoolをクリックします。

      「属性」タブに、コピーする必要のある値が表示されます。

  9. 「終了」をクリックします。

  10. 「データソース」セクションで「作成」をクリックし、次のパラメータを使用してデータソースを作成します。

    • アプリケーション: デフォルト

    • データソース・タイプ: 管理データソース

  11. 「続行」をクリックします。

  12. 次のパラメータに、指定された値を入力(または指定された値に変更)します。

    • 名前: xlXAReportingDS

    • JNDIロケーション: jdbc/xlXAReportingDS

    • トランザクション・レベル: Global & Local transaction

    • 接続プール: xlXAReportingConnectionPool

  13. 「終了」をクリックします。

  14. oc4j.profileファイルを開き、OIM_HOME/Profiles/ディレクトリの新しいデータソースを指すJNDI情報を追加します。次のように、既存のxlXADSのデータソース・エントリをコメント化してxlXAReportingDSの情報を追加します。

    # Reporting data source
    #datasource.report=jdbc/xlXADS
    datasource.report=jdbc/xlXAReportingDS
    
  15. Oracle Identity Managerがインストールされているオペレーティング・システムに応じて、次のいずれかのスクリプトを実行します。

    UNIXの場合:

    patch_oc4j.sh oc4j_admin_password oim_db_user_password

    Microsoft Windowsの場合:

    patch_oc4j.cmd oc4j_admin_password oim_db_user_password

  16. Oracle Application Serverを再起動します。

6.6.1 Oracle Application Server用のクラスタ構成

Oracle Application Server用にクラスタを構成するには、次のようにします。

  1. Oracle Application ServerをOracle Identity ManagerがインストールされているすべてのOracle Application Serverインスタンスのセカンダリ・データソースとともに構成するための手順のうち、手順2〜13を実行します。

  2. クラスタに参加しているすべてのクラスタ・メンバーで、OIM_HOME/profiles/oc4j.profileファイルを変更します。

  3. クラスタに参加しているすべてのクラスタ・メンバーで、Oracle Identity Managerがインストールされているオペレーティング・システムに応じて、patch_oc4j.shまたはpatch_oc4j.cmdを実行します。

  4. すべてのクラスタ・メンバーを停止して、再起動します。