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Oracle Identity Manager Oracle WebLogic Server用インストレーションおよび構成ガイド
リリース9.1.0.1
B52973-03
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8 Oracle Identity Manager Design Consoleのインストールと構成

この章では、Oracle Identity Manager Design Console(Javaクライアント)をインストールする方法について説明します。Design Consoleは、Oracle Identity Managerと同じコンピュータにも、別のコンピュータにもインストールできます。

この章では次の項目について説明します。

8.1 Design Consoleのインストール要件

次のDesign Consoleインストール要件を満たしていることを確認します。

8.2 Design Consoleのインストール

次に、Design Consoleをインストールする手順を示します。


注意:

すべてのOracle Identity Managerコンポーネントは、異なるホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。別のOracle Identity Managerコンポーネント(Oracle Identity ManagerまたはRemote Managerなど)のホスト・コンピュータにDesign Consoleをインストールする場合は、Design Console用に別のインストール・ディレクトリを指定する必要があります。

Microsoft WindowsホストにDesign Consoleをインストールするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity ManagerインストールCDをCD-ROMドライブにセットします。

  2. Microsoft Windowsエクスプローラを使用し、インストールCDのinstallServerディレクトリにナビゲートします。

  3. setup_client.exeファイルをダブルクリックします。

  4. 「インストーラ」ページのリストから言語を指定します。

    「ようこそ」ページが表示されます。

  5. 「ようこそ」ページで「次へ」をクリックします。

  6. 「ターゲット・ディレクトリ」ページで、次の手順のいずれかを実行します。

    • Design Consoleのデフォルト・ディレクトリはC:\oracleです。Design Consoleをこのディレクトリにインストールするには、「次へ」をクリックします。

    • Design Consoleを別のディレクトリにインストールするには、「ディレクトリ」フィールドでディレクトリのパスを指定し、「次へ」をクリックします。


      注意:

      指定したディレクトリ・パスが存在しない場合は、「ベース・ディレクトリの設定」フィールドが表示されます。「OK」をクリックします。このディレクトリが自動的に作成されます。Oracle Identity Managerのデフォルト・ディレクトリを作成するための書込み権限がない場合は、インストーラがディレクトリを作成できなかったことを知らせるメッセージが表示されます。「OK」をクリックしてメッセージ・ボックスを閉じた後、システム管理者に連絡して適切な権限を取得してください。

  7. 「アプリケーション・サーバー」ページで「Oracle WebLogic」を選択し、「次へ」をクリックします。

    アプリケーション・クライアントの場所ページが表示されます。

  8. 既存のJREを指定します。その後、「次へ」をクリックします。「アプリケーション・サーバー構成」ページが表示されます。


    注意:

    使用中のアプリケーション・サーバーのJREを選択します。

  9. 「アプリケーション・サーバー構成」ページで、Oracle Identity Managerのホストであるアプリケーション・サーバーに関する情報を入力します。

    1. 最初のフィールドに、ホスト名またはIPアドレスを入力します。


      注意:

      ホスト名では大文字と小文字が区別されます。

    2. 2番目のフィールドに、Oracle Identity Managerがデプロイされているアプリケーション・サーバーのネーミング・ポートを入力します。

    3. 「次へ」をクリックします。

  10. 「グラフィカルなワークフローのレンダリング情報」ページで、アプリケーション・サーバー構成情報を入力します。これには、次のようにします。

    1. Oracle Identity Managerサーバー(ホスト)IPアドレスを入力します。

    2. ポート番号を入力します。

    3. 「はい」または「いいえ」を選択して、Design ConsoleでSSL(Secure Sockets Layer)を使用する必要があるかどうかを指定します。

    4. 「次へ」をクリックします。

  11. 「ショートカット」ページで、必要に応じて、ショートカット・オプションのチェック・ボックスを選択または選択解除します。

    1. 「スタート」メニューにDesign Consoleのショートカットを作成するオプションを選択します。

    2. デスクトップにDesign Consoleのショートカットを作成するオプションを選択します。

    「次へ」をクリックして次のページに進みます。

  12. 「サマリー」ページで「インストール」をクリックして、Design Consoleのインストールを開始します。

  13. 「終了」をクリックして、インストール・プロセスを終了します。

8.3 Design Consoleのインストール後の要件

Design Consoleをインストールした後で次の手順を実行します。

  1. Design Consoleをクラスタ・サーバー・インストールに対して設定している場合は、OIM_DC_HOME\xlclient\Config\xlconfig.xmlファイルを編集して、<Discovery>セクションのURLにクラスタ・メンバーを追加し、ワークフロー・ビジュアライザのアプリケーションURLがクラスタにアクセスするためのWebサーバーを指すように指定します。

    次に例を示します。

    • <ApplicationURL>http://webserver/xlWebApp/LoginWorkflowRenderer.do</ApplicationURL>

    • <Discovery>.<CoreServer>.<java.naming.provider.url>t3://

      192.168.50.31:7005,192.168.50.32:7005 </java.naming.provider.url>

  2. 構成XMLファイルで、マルチキャスト・アドレスを変更してOracle Identity Managerのものと一致させます。

    1. 次のファイルを開きます。

      OIM_HOME\xellerate\config\xlconfig.xml
      
    2. <MultiCastAddress>要素を検索し、その要素に割り当てられた値をコピーします。

    3. 次のファイルを開きます。

      OIM_DC_HOME\xlclient\Config\xlconfig.xml
      
    4. <Cache>要素を検索し、その中の<MultiCastAddress>要素の値を、手順bでコピーした値に置き換えます。

8.4 Design Consoleの起動

Design Consoleを起動するには、OIM_DC_HOME\xlclient\xlclient.cmdをダブルクリックするか、Windowsの「スタート」メニューまたはデスクトップで「Design Console」を選択します。

8.5 アダプタ・コンパイル用コンパイラ・パスの設定

Design Consoleの「System Configuration」フォームで、XL.CompilerPathシステム・プロパティを設定する必要があります。このプロパティには、Oracle Identity Managerのデプロイ先アプリケーション・サーバーによって使用されるJDKディレクトリ内のbinディレクトリ(JDK_HOME\bin)のパスを含める必要があります。

その後、Oracle Identity Managerを再起動します。


関連項目:

『Oracle Identity Managerリファレンス』のルール要素、変数、データ型およびシステム・プロパティに関する項を参照してください。

8.6 SSL通信の有効化(オプション)

次の項では、Design ConsoleとOracle WebLogic Serverとの間でSSL通信を有効にするために必要な情報を提供します。

8.6.1 要件および前提条件

次に示すのは、SSL通信を有効にするための要件および前提条件です。

  • Oracle WebLogic Serverがインストールされている。

  • WebLogicのドメイン・ディレクトリがC:\bea\user_projects\domains\oimである。

  • Oracle WebLogic Serverのホーム・ディレクトリ(WL_HOME)がC:\bea\wlserver_10.3である。

  • アイデンティティ・ストアがsupport.jksで、パスワードがsupportである。

  • 証明書リクエストがxellerate.oracle.comホストおよびOracle Identity Management Groupに対して作成されている。

  • 自己署名証明書の名前がsupportcert.pemである。

  • プライベート・キーのエイリアスがsupportで、パスワードがweblogicである。

  • setEnv.cmdまたはsetEnv.shを実行して、PATH、CLASSPATHおよびその他の変数が設定されている。

8.6.2 SSL証明書の設定

ここでは次の項目について説明します。

8.6.2.1 鍵の生成

提供されているkeytoolコマンドを使用して、プライベート/パブリックの証明書のペアを生成します。次のコマンドでは、アイデンティティ・キーストア(support.jks)が作成されます。keytoolコマンドに渡すパラメータ値は、個別の要件に応じて変更してください。keytoolの引数には改行が含まれないようにしてください。

keytool -genkey
        -alias support
        -keyalg RSA
        -keysize 1024
        -dname "CN=xellerate.oracle.com, OU=Identity, O=Oracle Corporation,
L=RedwoodShores, S=California, C=US"
        -keypass weblogic
        -keystore C:\bea\user_projects\domains\oim\support.jks
        -storepass support

注意:

xlconfig.xmlファイルで使用するのと同じホスト名を使用してください。たとえば、xlconfig.xmlファイルでhttps://xellerate.oracle.com:7002およびt3s://xellerate.oracle.com:7002を使用する場合、keytoolコマンドのCNの値はxellerate.oracle.comとする必要があります。IPアドレスではなくドメイン名(たとえばxellerate.oracle.com)を使用してSSL証明書を生成することをお薦めします。

8.6.2.2 証明書への署名

作成した証明書に署名するには、次のコマンドを使用します。

keytool -selfcert -alias support
        -sigalg MD5withRSA
        -validity 2000
        -keypass weblogic
        -keystore C:\bea\user_projects\domains\oim\support.jks
        -storepass support

注意:

証明書への署名には、VeriSignまたはThwateなどの信頼できる認証局を使用することをお薦めします。

8.6.2.3 証明書のエクスポート

証明書をアイデンティティ・キーストアからファイル(supportcert.pemなど)にエクスポートするには、次のコマンドを使用します。

keytool -export -alias support
        -file C:\bea\user_projects\domains\oim\supportcert.pem
        -keypass weblogic
        -keystore C:\bea\user_projects\domains\oim\support.jks
        -storepass support

8.6.2.4 トラスト・ストアの構成

トラスト・ストアを構成するには、次のようにします。

  1. Design Consoleで、supportcert.pemファイルをOIM_DC_HOME\java\lib\securityにコピーします。

  2. OIM_DC_HOME\java\lib\securityでコマンド・プロンプトを開き、次のコマンドを実行します。

    cd OIM_DC_HOME\java\lib\security
    keytool -import
            -alias support
            -trustcacerts
            -file supportcert.pem
            -keystore cacerts
            -storepass changeit
    

    注意:

    クラスタ環境の場合は、クラスタ内の各構成ノードですべての手順を繰り返してください。ただし、クラスタ内の他のサーバーが同じホスト上にある場合は、鍵の生成、署名および証明書のエクスポートは行いません。

8.6.3 構成の変更

次の項では、正常なSSL接続に必要な構成の変更に関する情報を提供します。

8.6.3.1 Design Consoleへの変更

次の手順を実行します。

  1. Design Consoleがインストールされているコンピュータで、OIM_DC_HOME\xlclient\Config\xlconfig.xmlに移動します。

  2. サーバーへの接続に、HTTPSおよびT3Sプロトコルと、SSLポートを使用するよう、xlconfig.xmlファイルを次の要素のように変更します。

    <ApplicationURL>https://xellerate.oracle.com:7002/xlWebApp/loginWorkflowRenderer.do</ApplicationURL>
    

    次の要素に示すとおり、クラスタ環境では、クラスタ内の1つのサーバーにのみHTTPSリクエストを送信できます。

    <java.naming.provider.url>t3s://xellerate.oracle.com:7002</java.naming.provider.url>
    

    あるいは、Webサーバーの構成を基に、WebサーバーのSSL URLにポイントできます。WebサーバーのURLを使用する場合は、「トラスト・ストアの構成」の手順をWebサーバー証明書を使用して繰り返します。

    クラスタ環境では、次のとおり、該当するSSLポートのノードをjava.naming.provider.urlのURLにカンマ区切りの値として追加します。

    <java.naming.provider.url>t3s://node1:7002,node2:7002</java.naming.provider.url>
    

8.6.3.2 Oracle WebLogic Serverへの変更

次の手順を実行します。

  1. WebLogic Server管理コンソールで、「環境」「サーバー」Server_Name「構成」をクリックし、「一般」をクリックします。

  2. 「ロックして編集」をクリックします。

  3. 「SSLリスニング・ポートの有効化」を選択します。デフォルト・ポートは、7002です。

  4. 「キーストア」タブをクリックします。

  5. 「キーストア」・リストで「カスタムIDとJava標準信頼」を選択します。

  6. 「カスタムIDキーストア」フィールドに、カスタムIDキーストアのファイル名としてC:\bea\user_projects\domains\oim\support.jksを指定します。

  7. カスタムIDキーストア・タイプとして、JKSを指定します。

  8. 「カスタムIDキーストアのパスフレーズ」および「カスタムIDキーストアのパスフレーズを確認」のフィールドにパスワードを入力します。

  9. 「保存」をクリックします。

  10. 「SSL」タブをクリックします。

  11. プライベート・キーのエイリアスとして、「support」と入力します。

  12. パスワード(たとえばsupport)を「秘密鍵のパスフレーズ」および「秘密鍵のパスフレーズを確認」のフィールドに入力します。

  13. 「保存」をクリックします。

  14. 「変更のアクティブ化」をクリックします。

  15. サーバーを再起動して、変更を有効にします。


注意:

クラスタ環境の場合は、クラスタ内の各構成ノードですべての手順を繰り返し、クラスタを再起動してください。

8.6.3.3 Oracle WebLogic Serverライセンスのコピー

Oracle WebLogic Serverライセンスをコピーするには、次のようにします。

  1. license.beaを、Oracle WebLogic ServerがインストールされているコンピュータのWL_HOMEからDesign ConsoleがインストールされているコンピュータのOIM_DC_HOMEにコピーします。

  2. OIM_DC_HOME/classpath.batファイルを開き、ファイルの末尾のクラスパスにOIM_DC_HOMEを追加します。

  3. *webserviceclient+ssl.jar、wlcipher.jar*および*jsafeFIPS.jar*WL_HOME\server\libからOIM_DC_HOME\extにコピーします。

    *webserviceclient+ssl.jar**wlcipher.jar*および*jsafeFIPS.jar*classpath.batファイルに追加します。

8.7 Design Consoleインストールの削除

Design Consoleインストールを削除するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity ManagerとDesign Consoleが稼働している場合は停止します。

  2. すべてのOracle Identity Managerプロセスを停止します。

  3. Design ConsoleをインストールしたOIM_DC_HOMEディレクトリを削除します。