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Oracle Identity Manager Oracle WebLogic Server用インストレーションおよび構成ガイド
リリース9.1.0.1
B52973-03
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7 UNIXでのOracle Identity Managerのインストール

この章では、非クラスタ・インストールのUNIXを実行しているコンピュータにOracle Identity Managerをインストールする方法について説明します。


関連項目:


Oracle Identity Managerは、アプリケーション・サーバーを実行しているシステムにインストールする必要があります。Remote ManagerなどのOracle Identity Managerコンポーネントは別のシステムにインストールすることができます。コンポーネントごとに独自のインストーラがあります。

この章では次の項目について説明します。


注意:

Oracle Identity ManagerをインストールするときはOracle WebLogic Serverを実行しておいてください。

7.1 インストールの前提条件と注意事項

次に、Oracle Identity ManagerをUNIXにインストールする場合の前提条件を記載します。

7.2 データベース・スキーマのインストール

インストールの際に、Oracle Identity Managerインストーラによってスキーマがデータベースにロードされます。これは、Oracle Identity Managerインストーラを最初に実行したときにインストールされます。その後、その他のOracle Identity Managerコンポーネントをデプロイするためにインストーラを実行する際は、そのつどデータベース接続の情報を入力して同じスキーマに対してコンポーネントを構成します。必要な場合は、データベース管理者(DBA)に問い合せてください。


注意:

スキーマのインストール中、OIM_HOME/logsディレクトリにログ・ファイルが作成されます。

7.3 ドキュメントのインストール

Oracle Identity ManagerのドキュメントはOIM_HOMEディレクトリに自動的にインストールされます。各Oracle Identity Managerコンポーネントごとに完全なドキュメント・セットがインストールされます。

7.4 UNIXでのOracle Identity Managerのインストール

Oracle WebLogic Serverがデフォルト(wlserver_10.3)以外のディレクトリにインストールされている場合、Oracle WebLogic Serverがインストールされているデフォルト以外のディレクトリに対してwlserver_10.3のシンボリック・リンクを作成しないかぎり、Oracle Identity Managerインストーラが失敗します。シンボリック・リンクをUNIXで作成するには、ln内部コマンドを使用します。

UNIX用のOracle Identity Managerは、コンソール・モード・インストーラでインストールします。このインストーラでは次の入力方法が可能です。

インストーラは論理的なセクション(パネル)で構成されています。パネルでは、次の操作が可能です。

Oracle Identity ManagerをUNIXにインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Identity ManagerインストールCDをCD-ROMドライブにセットします。

  2. コンソールで、ディレクトリをインストールCDのinstallServerディレクトリに変更します(cd)。

  3. 次のコマンドを使用してinstall_server.shファイルを実行します。

    sh install_server.sh

    インストーラがコンソール・モードで起動します。


    注意:

    配布メディア(CD)からOracle Identity Managerをインストールしていない場合は、すべてのシェル・スクリプトの実行ビットをinstallServerディレクトリに設定します。すべてのシェル・スクリプトの実行ビットを再帰的に設定するには、installServerディレクトリに移動して、次のコマンドを実行します。
    find . -name "*.sh" -exec chmod u+x {} \;
    

  4. 言語リストの番号を入力して言語を指定します。

    0を入力して、言語の選択を適用します。「ようこそメッセージ」パネルが表示されます。

  5. 「ようこそメッセージ」パネルで1を入力して、次のパネルを表示します。

    「管理ユーザー情報」パネルが表示されます。

  6. Oracle Identity Managerの管理者用パスワードを入力し、確認のためにパスワードを再入力します。そして、1を入力して次のパネルを表示します。

    「OIMアプリケーション・オプション」パネルが表示されます。

  7. 「OIMアプリケーション・オプション」パネルで1を入力して、次のパネルを表示します。

    「インストールするOracle Identity Managerアプリケーションを選択します」パネルが表示されます。

  8. インストールするアプリケーションを選択します。

    • Oracle Identity Managerの場合は1を入力します。

    • 監査およびコンプライアンス・モジュールを使用するOracle Identity Managerの場合は2を入力します。

    準備ができたら、0を入力して次のパネルに進みます。「ターゲット・ディレクトリ」パネルが表示されます。

  9. 「ターゲット・ディレクトリ」パネルで、次のいずれかの手順を実行します。

    • Oracle Identity Managerをインストールするディレクトリのパスを入力します。たとえば、/opt/oracle/と入力します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    ディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリの作成を求められます。yes(はい)を表すyを入力します。

    「データベース・サーバーの選択」パネルが表示されます。


    注意:

    既存のデータベースに対してインストールするには、インストールするOracle Identity Managerのバージョンの動作が既存のデータベースのバージョンで保証されていることを確認します。動作保証されている構成を確認するには、『Oracle Identity Manager Readme』を参照してください。

    Oracle Identity Managerを既存のデータベースにインストールすると、警告メッセージが表示されます。このメッセージによって、データベース・スキーマがすでに存在していることが通知され、インストール・プロセスを終了してから、.xldatabasekeyファイルを既存のOracle Identity Managerインストールから新しいOIM_HOME/xellerate/configディレクトリにコピーするように指示されます。

    OIM_HOME/xellerate/configディレクトリが存在しない場合は新規に作成します。


  10. 「データベース・サーバーの選択」パネルで、使用するデータベースのタイプを指定します。

    • Oracle Databaseを選択するには1を入力します。

    • Microsoft SQL Serverを選択するには2を入力します。

    • データベースを選択した後で0を入力します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    「データベース情報」パネルが表示されます。

  11. データベースの情報を入力します。

    • データベースのホスト名またはIPアドレスを入力します。

    • ポート番号を入力するか、デフォルトを受け入れます。

    • データベース名のSIDを入力します。

    • Oracle Identity Managerがデータベースに接続するために使用するアカウントのデータベース・ユーザー名を入力します。

    • Oracle Identity Managerがデータベースに接続するために使用するデータベース・アカウントのパスワードを入力します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    「認証情報」パネルが表示されます。

  12. Oracle Identity Manager Webアプリケーションの認証モードを選択します。

    • Oracle Identity Managerのデフォルト認証の場合は1を入力します。

    • SSO認証の場合は2を入力します。

    • 準備ができたら、0を入力して次のパネルに進みます。

    SSO認証を選択した場合は、プロンプトが表示されたときに、シングル・サインオン・システムで使用されるヘッダー変数を指定する必要があります。

    1を入力して次のパネルに進みます。

    アプリケーション・サーバーの選択パネルが表示されます。

  13. アプリケーション・サーバーのタイプを指定します。

    • Oracle WebLogic Serverの場合は1を入力します。

    • 準備ができたら、0を入力して次のパネルに進みます。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    「クラスタ情報」パネルが表示されます。

  14. アプリケーション・サーバーがクラスタ化されているかどうかを指定します。

    • アプリケーション・サーバーがクラスタ化されていると指定するには、「1」と入力します。その後、表示されるプロンプトでクラスタ名とクラスタ詳細を入力します。

    • アプリケーション・サーバーがクラスタ化されていないと指定するには、「2」と入力します。

    • 準備ができたら、0を入力して次のパネルに進みます。

    1を入力して次のセクションに進みます。

    「アプリケーション・サーバーの情報」パネルが表示されます。

  15. プロンプトでアプリケーション・サーバーの情報を入力します。

    • アプリケーション・サーバーのパスを入力するか、[Enter]を押してデフォルトを受け入れます。

    • アプリケーション・サーバーのドメインJDKディレクトリのパスを入力するか、[Enter]を押してデフォルトを受け入れます。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    「アプリケーション・サーバーの情報」パネルが表示されます。

  16. アプリケーション・サーバーのログイン情報を入力します。


    注意:

    入力する情報はクラスタ・インストールか非クラスタ・インストールかによって異なります。

    非クラスタ・インストールの場合:

    • アプリケーション・サーバー・コンピュータのホスト名またはIPアドレスを入力します。


      注意:

      ホスト名では大文字と小文字が区別されます。

    • 管理ポートを入力します。

      これは、WebLogicサーバーの管理ポートです。デフォルトは、7001です。

    • WebLogicサーバー名を入力します。デフォルトの名前はAdminServerです。

    • WebLogicサーバー・ポートを入力します。

      これは、WebLogicサーバーのサービス・ポートです。デフォルトは、7001です。


      注意:

      非クラスタ・インストールの場合、管理ポートとWebLogicサーバー・ポートは同じです。デフォルト・ポートは、7001です。

    • WebLogicドメイン管理者の管理コンソール・ユーザー名を入力します。これは、WebLogic構成ウィザードで構成した管理者アカウントです。

    • ドメイン管理者のパスワードを入力し、確認のために再入力します。

    • 1を入力して次のセクションに進みます。

    クラスタ・インストールの場合:

    • アプリケーション・サーバーのホスト・コンピュータのホスト名またはIPアドレスを入力します。


      注意:

      ホスト名では大文字と小文字が区別されます。

    • 管理ポートを入力します。

      これは、WebLogic管理サーバーのポート番号です。デフォルトは、7001です。

    • WebLogicサーバー名を入力します。

      これは、管理対象サーバー名です。デフォルトは、OIM_SERVER1です。

    • WebLogicサーバー・ポートを入力します。


      注意:

      デフォルト・ポートは、7001です。7051などの管理対象サーバーのポート番号に変更します。

    • WebLogicドメイン管理者のログイン名を入力します。これは、WebLogicの構成ウィザードで構成した管理者アカウントです。

    • 管理者のパスワードを入力し、確認のために再入力します。

    • 1を入力して次のセクションに進みます。

      「アプリケーション・サーバーの情報」パネルの2枚目が表示されます。

  17. ドメインの情報を入力します。

    • ドメインの場所を入力します。これは、ドメイン・ディレクトリを含むOracle WebLogic Serverディレクトリです。WebLogicの構成またはターゲットの場所と呼ばれることもあります。

    • ドメイン名を入力します。これは、Oracle Identity Managerをインストールしているドメインの名前です。

    • 1を入力して次のセクションに進みます。

  18. 情報のサマリー・ページが表示されたら、表示された情報を確認し、次のいずれかの手順を実行します。

    • 2を入力し、前のパネルに戻って変更します。

    • 1を入力し、インストールを開始します。

    Oracle Identity Managerがインストールされ、「完了」パネルが表示されます。

  19. 3を入力し、手順を終了します。


    注意:

    インストールの際に、WebLogicサーバーは自動的に再起動されます。インストールが正常に終了するとサーバーは自動的に停止します。このため、サーバーを停止する必要はありません。

  20. サーバーを起動します。この手順の詳細は、「Oracle Identity Managerの起動」を参照してください。

Oracle Identity Managerのインストールが終了したら、第9章「Oracle Identity ManagerおよびOracle WebLogic Serverのインストール後の構成」の手順に進んでください。

7.5 Oracle Identity Managerの削除

Oracle Identity Managerのインストールを削除するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Managerが実行している場合は停止し、すべてのOracle Identity Managerプロセスも停止します。

  2. Oracle Identity ManagerをインストールしたOIM_HOMEディレクトリを削除します。

  3. Oracle Identity ManagerがインストールされているWebLogicドメイン・ディレクトリを削除します。