Oracle Identity Manager IBM WebSphere Application Server用インストレーションおよび構成ガイド リリース9.1.0.1 B53901-01 |
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この付録では、Oracle Identity ManagerのJMSプロバイダとしてのWebSphere MQの使用方法について説明します。詳細は、WebSphereおよびWebSphere MQのドキュメントを参照してください。
Oracle Identity ManagerのJMSプロバイダとしてWebSphere MQを使用するための手順は次のとおりです。
Oracle Identity Managerのインストールに含まれるすべてのWebSphereプロファイルについてWebSphere構成のバックアップを作成することをお薦めします。失敗した場合、元の正常に機能する状態にリストアするにはWebSphere構成のバックアップが必要になります。backupConfig
ユーティリティおよびrestoreConfig
ユーティリティを使用して、WebSphere構成のバックアップの作成およびリストアを行う方法は、IBMドキュメントを参照してください。
WebSphere 6.1のすべてのプロファイルに関してWebSphere構成のバックアップを作成するには、WAS_HOME
/profiles/
PROFILE_NAME
/bin/backupConfig.sh
またはbackupConfig.cmd
スクリプトを実行します。
また、この付録に示された手順を開始する前に、OIM_HOME
ディレクトリのバックアップも作成してください。
1つ以上のコンピュータにMQをインストールします。たとえば、フェイルオーバーでは、ハードウェア・ベースでのフェイルオーバーを使用して1つのコンピュータにMQをインストールするか、複数のコンピュータにMQをインストールしてキュー・マネージャ・クラスタを作成します。
キュー・マネージャに6個のJMSキューを作成して各キューに適切な名前を付けます。たとえば、xlQueue、xlAuditQueue、xlAttestationQueue、xlReconQueue、xlProcessQueueおよびxlErrorQueueという名前のキューを作成します。xlErrorQueueは、他の5個のすべてのキューに対する配信不能キューとして使用されます。
WebSphere MQとOracle Identity Managerの統合のためにすでにデプロイされているOracle Identity Managerアプリケーションを、IBMアプリケーション・サーバーからアンインストールします。これには、次のようにします。
WebSphere管理コンソールで、「Applications」→「Enterprise Applications」にナビゲートします。
「Xellerate」→「Nexaweb」を選択します。
「Uninstall」をクリックします。
デフォルトのメッセージ機能用のリソースを削除するには、次のようにします。
WebSphere管理コンソールで、「Resources」→「JMS」→「Queue Connection Factories」にナビゲートします。
クラスタ・インストールの場合はスコープをセル・レベルに設定し、非クラスタ・インストールの場合はサーバー・レベルに設定します。
「xlConnectionFactory」を選択し、「Delete」をクリックして削除します。
「Resources」→「JMS」→「Queues」にナビゲートします。
クラスタ・インストールの場合はスコープをセル・レベルに設定し、非クラスタ・インストールの場合はサーバー・レベルに設定します。
xlで始まるすべてのキューを選択し、「Delete」をクリックします。
「Resources」→「JMS」→「Activation Specification」にナビゲートします。
クラスタ・インストールの場合はスコープをセル・レベルに設定し、非クラスタ・インストールの場合はサーバー・レベルに設定します。
すべてのアクティブ化仕様を選択し、「Delete」をクリックしてすべて削除します。
「Service Integration」→「Buses」にナビゲートします。
「XellerateBus」を選択し、「Delete」をクリックして削除します。
「Save」をクリックして変更内容をメイン構成に保存します。
注意: Oracle Identity Managerのクラスタ・インストールでは、「Save」をクリックする前に、「Preferences」をクリックし、「Synchronize changes with Nodes」を選択してください。 |
xlJMSLogic資格証明を変更するには、次のようにします。
「Security」→「Secure administration」→「applications and infrastructure」→「Java Authentication and Authorization Service (Under Authentication)」→「J2C authentication data」にナビゲートします。
「XLJMSLogin」をクリックし、WebSphere MQユーザー名およびパスワードのユーザーIDおよびパスワードを変更します。
WebSphere MQリソースを作成するには、次のようにします。
キュー・コネクション・ファクトリを作成します。これには、次のようにします。
WebSphere管理コンソールで、「Resources」→「JMS」→「Queue Connection Factories」にナビゲートします。
クラスタ・インストールの場合はスコープをセル・レベルに設定し、非クラスタ・インストールの場合はサーバー・レベルに設定します。
「New」をクリックして「WebSphere MQ messaging provider」を選択し、「OK」をクリックします。
名前およびJNDI名にxlConnectionFactoryを入力します。
WebSphere MQに関連するその他の必要な情報を入力します。
WebSphereのキュー参照を作成します。
WebSphere管理コンソールで、「Resources」→「JMS」→「Queues」にナビゲートします。
クラスタ・インストールの場合はスコープをセル・レベルに設定し、非クラスタ・インストールの場合はサーバー・レベルに設定します。
「New」をクリックして「WebSphere MQ messaging provider」を選択し、「OK」をクリックします。
名前はxlQueue、JNDI名はqueue/xlQueue、ベース・キュー名はWebsphere MQの適切なキュー名を入力します。
次のJNDI名で6個の新しいキューを作成します。
queue/xlQueue、queue/xlReconQueue、queue/xlAuditQueue、queue/xlAttestationQueue、queue/xlProcessQueueおよびqueue/xlErrorQueue
リスナー・ポートを作成します。作成するには、WebSphere管理コンソールで、「Servers」→「Application Servers」→「SERVER_NAME」
→「Messaging」→「Message Listener Service」→「Listener Ports」にナビゲートします。次のリスナー・ポートを作成します。
MessageHandlerMDB_JMSPort:
名前: MessageHandlerMDB_JMSPort
コネクション・ファクトリJNDI名: xlConnectionFactory
接続先JNDI名: queue/xlQueue
ReconMessageHandlerMDB_JMSPort:
名前: ReconMessageHandlerMDB_JMSPort
コネクション・ファクトリJNDI名: xlConnectionFactory
接続先JNDI名: queue/xlQueue
AuditMessageHandlerMDB_JMSPort:
名前: AuditMessageHandlerMDB_JMSPort
コネクション・ファクトリJNDI名: xlConnectionFactory
接続先JNDI名: queue/xlAuditQueue
AttestationMessageHandlerMDB_JMSPort:
名前: AttestationMessageHandlerMDB_JMSPort
コネクション・ファクトリJNDI名: xlConnectionFactory
接続先JNDI名: queue/xlAttestationQueue
ProcessMessageHandlerMDB_JMSPort:
名前: ProcessMessageHandlerMDB_JMSPort
コネクション・ファクトリJNDI名: xlConnectionFactory
接続先JNDI名: queue/xlProcessQueue
注意: Oracle Identity Managerのクラスタ・インストールでは、XL_CLUSTER のすべてのサーバーでリスナー・ポートの作成手順を繰り返す必要があります。 |
メッセージドリブンBeanがMQの接続先をリスニングするには、デプロイメント記述子を変更します。これには、次のようにします。
OIM_HOME
/DDTemplates/BO/ibm-ejb-jar-bnd.xmi
ファイルを開きます。
すべてのactivationSpecJndiNameをlistenerInputPortNameに置換します。
xlQueueSpecをMessageHandlerMDB_JMSPortに置換します。
xlReconQueueSpecをReconMessageHandlerMDB_JMSPortに置換します。
xlAuditQueueSpecをAuditMessageHandlerMDB_JMSPortに置換します。
xlAttestationQueueSpecをAttestationMessageHandlerMDB_JMSPortに置換します。
xlProcessQueueSpecをProcessMessageHandlerMDB_JMSPortに置換します。
ibm-ejb-jar-bnd.xmiファイルを保存します。
注意: Oracle Identity Managerのクラスタ・インストールでは、ibm-ejb-jar-bnd.xmiファイルをOracle Identity Managerがデプロイされているすべてのノードにコピーします。 |
WebSphere Application Serverを再起動します。Oracle Identity Managerのクラスタ・インストールでは、すべてのアプリケーション・サーバーおよびデプロイメント・マネージャを再起動します。
次のパッチ・ユーティリティを実行してOracle Identity ManagerとMQの統合をデプロイします。
UNIXの場合:
OIM_HOME
/setup/patch_websphere.sh
XELSYSADM_PASSWD
OIM_DB_PASSWD
Microsoft Windowsの場合:
OIM_HOME
/setup/patch_websphere.cmd
XELSYSADM_PASSWD
OIM_DB_PASSWD
WebSphere Application Serverを再起動します。Oracle Identity Managerのクラスタ・インストールでは、すべてのアプリケーション・サーバーおよびデプロイメント・マネージャを再起動します。