Webエージェントは、Webインタフェースを通じてシナリオを実行するために使用できるJava TCP/IPサービスです。
このエージェントは、次のように動作します。
起動すると、このエージェントはHTTPサーバーを開始します。
このHTTPサーバーは、/bin/webディレクトリに保存されたWebページを公開します(このディレクトリにはシナリオ起動アプレットを格納できます)。
ユーザーがシナリオ起動アプレットを通じてシナリオを起動すると、エージェントはシナリオを実行してその結果をアプレットに渡します。
注意: Webエージェントには、スケジューラ・エージェントとリスナー・エージェントのすべての機能が含まれます。
UNIXシェル、WindowsコマンドラインまたはQSH(AS/400)セッションを開始します。
必要なパラメータ付きで適切なコマンド・ファイル(Windowsの場合はagentweb.bat、UNIXまたはAS/400-QSHの場合はagentweb.sh)を実行します。
エージェントが起動します。
例:
Windowsの場合: agentweb.bat "-port=20300" "-WEB_PORT=8080"
UNIXの場合: agentweb.sh
注意: Webエージェントを起動するには、シナリオが格納されている作業リポジトリに接続するためのパラメータを指定する必要があります。これらのパラメータは、通常、odiparamsファイルに保存します。
次の表に、必要に応じてエージェントを構成するための様々なパラメータをリストします。パラメータの前にはハイフン(-)を付け、可能な値の前には等号(=)を付けます。この場合、使用するコマンドラインに固有の文字列区切りの構文に準拠する必要があります。
パラメータ |
説明 |
---|---|
-port=<port> |
エージェントがリスニングするポート。このパラメータが指定されない場合、エージェントはデフォルト・ポートの20910でリスニングします。 |
-help |
エージェントを起動せずに、使用可能なオプションとパラメータを表示します。 |
-name=<agent name> |
使用する物理エージェントの名前。 Oracle Data Integratorでは、特定のセッションを実行したエージェントを識別するために次の場合にこのパラメータを必要とします。
|
-v=<trace level> |
エージェントの冗長性のレベルを指定します。次の5つのトレース・レベルがあります。
一部のレベルでは大量の出力が生成される可能性があるため、次のコマンドを使用してその内容をテキスト・ファイルにリダイレクトすることをお薦めします。
|
-WEB_PORT=<http port> |
エージェントがWebリクエストをリスニングするHTTPポート。 |
作業リポジトリ接続パラメータ |
これらのパラメータは、作業リポジトリへの接続方法を指定するために使用し、odiparamsファイルに指定します。 |
-SECU_DRIVER=<driver name> |
マスター・リポジトリにアクセスするためのJDBCドライバ。 例:oracle.jdbc.driver.OracleDriver |
-SECU_URL=<url>
|
マスター・リポジトリにアクセスするためのJDBC URL。 例:jdbc:oracle:thin:@168.67.0.100:1522:ORCL |
-SECU_USER=<user> |
マスター・リポジトリに接続するためのデータベース・ユーザー。 |
-SECU_PASS=<password> |
マスター・リポジトリに接続するユーザーのパスワード。このパスワードは、コマンドagent ENCODE <password>を使用して暗号化する必要があります。 |
- WORK_REPOSITORY=<work repository name> |
実行対象のシナリオを含む作業リポジトリの名前。 |