Webエージェントの起動

Webエージェントは、Webインタフェースを通じてシナリオを実行するために使用できるJava TCP/IPサービスです。

このエージェントは、次のように動作します。

注意: Webエージェントには、スケジューラ・エージェントとリスナー・エージェントのすべての機能が含まれます。

Webエージェントを起動する手順:
  1. UNIXシェル、WindowsコマンドラインまたはQSH(AS/400)セッションを開始します。

  2. 必要なパラメータ付きで適切なコマンド・ファイル(Windowsの場合はagentweb.bat、UNIXまたはAS/400-QSHの場合はagentweb.sh)を実行します。

エージェントが起動します。

例:

エージェント・パラメータ

注意: Webエージェントを起動するには、シナリオが格納されている作業リポジトリに接続するためのパラメータを指定する必要があります。これらのパラメータは、通常、odiparamsファイルに保存します。

次の表に、必要に応じてエージェントを構成するための様々なパラメータをリストします。パラメータの前にはハイフン(-)を付け、可能な値の前には等号(=)を付けます。この場合、使用するコマンドラインに固有の文字列区切りの構文に準拠する必要があります。

 

パラメータ

説明

-port=<port>

エージェントがリスニングするポート。このパラメータが指定されない場合、エージェントはデフォルト・ポートの20910でリスニングします。

-help

エージェントを起動せずに、使用可能なオプションとパラメータを表示します。

-name=<agent name>

使用する物理エージェントの名前。

Oracle Data Integratorでは、特定のセッションを実行したエージェントを識別するために次の場合にこのパラメータを必要とします。

  • 複数のエージェントが同じマシン(の異なるポート)に宣言されている場合。

  • マシンのIP構成が原因でOracle Data Integratorでエージェントを識別できない場合。この問題は、AS/400で多く発生します。

  • エージェントのIPアドレス(127.0.0.1つまりループバック)でエージェントを識別できない場合。

-v=<trace level>

エージェントの冗長性のレベルを指定します。次の5つのトレース・レベルがあります。

  1. 各セッションの開始と終了を表示

  2. 各ステップの開始と終了も表示

  3. 実行された各タスクも表示

  4. 実行された各SQL問合せも表示

  5. すべての情報を表示(通常はサポート連絡用)

一部のレベルでは大量の出力が生成される可能性があるため、次のコマンドを使用してその内容をテキスト・ファイルにリダイレクトすることをお薦めします。

  • Windowsの場合: agentweb.bat "-v=5" > trace.txt

  • UNIXの場合:agentweb.sh -v=5 > trace.txt

-WEB_PORT=<http port>

エージェントがWebリクエストをリスニングするHTTPポート。

作業リポジトリ接続パラメータ

これらのパラメータは、作業リポジトリへの接続方法を指定するために使用し、odiparamsファイルに指定します。

-SECU_DRIVER=<driver name>

マスター・リポジトリにアクセスするためのJDBCドライバ。

例:oracle.jdbc.driver.OracleDriver

-SECU_URL=<url>

 

マスター・リポジトリにアクセスするためのJDBC URL。

例:jdbc:oracle:thin:@168.67.0.100:1522:ORCL

-SECU_USER=<user>

マスター・リポジトリに接続するためのデータベース・ユーザー。

-SECU_PASS=<password>

マスター・リポジトリに接続するユーザーのパスワード。このパスワードは、コマンドagent ENCODE <password>を使用して暗号化する必要があります。

- WORK_REPOSITORY=<work repository name>

実行対象のシナリオを含む作業リポジトリの名前。

関連項目: