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マルチバイト環境での使用にあたって

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BEA AquaLogic Service Bus マルチバイト環境での使用にあたって

 

本ドキュメントでは、BEA AquaLogic Service Bus をマルチバイト環境下で使用する場合の既知の問題点や注意点を記述しています。含む内容は以下の通りです。

 


使用上の注意

本章では、AquaLogic Service Bus 2.0 をマルチバイト環境上での使用にあたり、必要な準備や注意点を記述しています。

XQuery Mapper でマルチバイト文字を表示するためのフォント設定

XQuery Mapper でマルチバイト文字を正しく表示するためには、Eclipse のフォント設定を手動で行わなければならない場合があります。設定する手順は、メニュー [Window - Preferences] を開き、次にその中の [Workbench - Colors and Fonts] を選択します。右側に表示される色とフォントのリスト中で xxxx Font という名前の要素を選び、[Change...] ボタンをクリックします。それにより表示されたダイアログ中の文字セットを適切な言語に変更してください。

Eclipse 言語パックについて

XQuery Mapper は Eclipse 3.0.1 をベースにしていますが、インストーラには Eclipse 言語パックは含んでおりません。言語パックは以下のページからダウンロード可能です。但し、BEA では言語パックを適用した状態での動作確認は行っておりません。

http://www.eclipse.org/downloads/index.php

既知の問題

本章では、AquaLogic Service Bus 2.0 におけるマルチバイト環境上での使用について、既知の問題を記述しています。

e-mail トランスポートにおける「参照渡し」オプション使用時のマルチバイト文字問題

e-mail トランスポートを使用したプロキシ サービスで「参照として渡す」オプションを有効にする場合、アーカイブ ディレクトリ名にマルチバイト文字を使用すると正常に動作しません。

XQuery 関数 escape-uri の出力結果不正

XQuery の escape-uri 関数にマルチバイト文字を指定して得られた結果が、 「W3C XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators」仕様で定められ た「% エスケープした 2 桁の 16 進数表現」に合致しません。4 桁表現で出力され ます。

マルチバイト文字ファイル名を伴うメッセージ フォーマット ファイル生成時の問題

XQuery Mapper 上で、ファイル生成ウィザードを使用してメッセージ フォーマット ファイルを生成する場合、ファイル名にマルチバイト文字を使用すると、FormatBuilder 上でフィールド名および Root の記述情報で文字化けが発生します。

回避策: FormatBuilder 上で再編集してください。

アラート一覧からのアラート ルールの参照ができない

ダッシュボードのアラート概要画面では、発生したアラートの一覧を表示します。その一覧の中で、アラート ルール名をクリックすることにより、アラート ルールの詳細を表示する事が可能ですが、マルチバイト文字を使用したサービ スに対するアラート ルールは、正しく表示できない可能性があります。

プロキシ サービスにおける XML タイプ メッセージのエンコーディングの取り扱い

File および FTP transport を使用したプロキシ サービスにおいて、XML タイプのファイルのエンコーディングは、プロキシ サービス設定画面上の "要求 (request encoding)" で指定する必要があります。"要求 (request encoding)" と実際のエンコーディングが異なる場合、XML 宣言の encoding 属性の有無にかかわらず、正しく処理できない可能性があります。

レポート メッセージ表示画面でのマルチバイト文字の表示問題

パイプライン上でレポート アクションを使用する場合、レポート対象としてプレーン テキストを出力する場合、Service Bus コンソールのメッセージ詳細参照画面上、デフォルトでは正しく表示されません。

回避策: メッセージ詳細画面が表示された後、ブラウザのエンコード指定を手動で UTF-8 に変更してください。

サーバー情報画面から辿るヘルプが英語で表示される

ダッシュボードのサーバー情報表示画面で、[詳細] リンクをクリックする事により、ヘルプ画面を表示させる事が可能ですが、この時表示されるヘルプ画面は環境によらず英語のヘルプが表示されます。

回避策: 右上の「ヘルプ」リンクをクリックする事で、期待した言語のヘルプを参照することが可能です。

設定ファイル インポート時のマルチバイト文字を使用したリソース参照関係の表示における問題

リソースインポート画面 ([システムの管理 - リソースのインポート - コンフィグレーション データのインポート - リソースを選択してインポート]) で、参照欄の [項目] リンクをクリックする事により参照関係があるリソースの情報を表示することが可能ですが、リソース名にマルチバイト文字を使用している場合は正しく表示できません。但し、インポート自体は正しく行えます。

マルチバイト文字を含むサービス アカウントへの資格の作成ができない

サービス アカウントに新たに資格の作成を行う場合、サービス アカウント名、またはそのサービス アカウントが存在するプロジェクトおよびフォルダにマルチバイト文字が使用されている場合、資格の作成が正常に行われない可能性があります。

インストール ディレクトリにマルチバイト文字を含む場合、XQuery Mapper が起動できない

製品を、マルチバイト文字を含むディレクトリ配下にインストールした場合、XQuery Mapper が正しく起動しません。

回避策: 以下のファイルの内容を、JDK が提供する native2ascii コマンドを実行して得られた結果に置き換えてください。以下に実行例を示します (Windows 上の例)。

        % cd c:\bea\eclipse301\links
        % ren com.bea.wli.ide.mapper.feature.link com.bea.wli.ide.mapper.feature.link.bak
        % c:\bea\jrockit90_150_03\bin\native2ascii com.bea.wli.ide.mapper.feature.link.bak com.bea.wli.ide.mapper.feature.link

 


制限事項

本章では、BEA AquaLogic Service Bus におけるマルチバイト環境下での制限事項に関して記述しています。

URL エンコードされた GET メソッドのベース エンコーディングは UTF-8 に限定

プロキシ サービスで HTTP GET メソッドを扱う場合、URL は UTF-8 で URL エンコードされている事を前提としています。UTF-8 以外で URL エンコードされている場合は期待した結果を得る事が出来ません。

プロキシ サービス内で定義する変数名へのマルチバイト使用制限

プロキシ サービス内で定義される変数は、XQuery 変数として使用されるため、XQuery 仕様で許可されている文字以外は使用することはできません。具体的には、マルチバイトの英数字等は使用できません。もし使用した場合はエラーが発生し、Change Center 内の [アクティブ化] ボタンが無効になります。

使用可能な文字の詳細は、以下の XQuery 仕様を参照して下さい。

XQuery 1.0: An XML Query Language

アラート メッセージを JMS を用いて送信する場合のエンコーディング

アラート発生時の処理として "JMS 送り先にアラートを送信" を選択した場合、送信されるメッセージは BytesMessage 型になります。(Text 型は現在指定できません) この内容は、"要求エンコーディング" で指定したエンコーディングでエンコードされた byte 配列になります。

FormatBuilder におけるデリミタへのマルチバイト文字の使用制限

FormatBuilder において、デリミタとしてマルチバイト文字を使用することはできません。

サンプル アプリケーション (examplesWebApp) におけるマルチバイト文字使用制限

製品の一部として提供されているサンプル アプリケーション 'examplesWebApp' の入力フィールドにマルチバイト文字を入力すると、期待した結果が得られない可能性があります。

 

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