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チュートリアル

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BEA AquaLogic Service Bus チュートリアルの概要

 


BEA AquaLogic Service Bus とは

BEA AquaLogic Service Bus は、コンフィグレーションベースでポリシー駆動の Enterprise Service Bus (ESB) です。BEA AquaLogic Service Bus では、サービス指向の統合を行ったり、Web サービスを管理したり、異なる IT 環境に対して従来のメッセージ ブローカリングを提供することができます。AquaLogic Service Bus を使用してエンタープライズ システムでのメッセージのルーティングとトランスフォーメーションを管理することにより、シームレスなアプリケーションの統合が促進されます。AquaLogic Service Bus Console を使用すると、サービスやポリシーのコンフィグレーションを管理したり、システムやオペレーション タスクをモニタすることによって、個々のニーズに応じたプロキシ サービスのコンフィグレーションや、Web サービスの管理が可能になります。AquaLogic Service Bus は、WebLogic Server ランタイム機能に基づきます。詳細については、『BEA AquaLogic Service Bus 概念とアーキテクチャ』を参照してください。

次の図は、AquaLogic Service Bus の仲介機能とその機能が依存するサーバを示しています。

図 1-1 AquaLogic Service Bus アーキテクチャ


 

AquaLogic Service Bus の基本概念

AquaLogic Service Bus では、AquaLogic Service Bus Console でプロキシ サービスをコンフィグレーションすることにより、Web サービスの管理やメッセージ ブローカリングを行うことができます。ビジネス サービスの要件とサービス クライアントの要件の相違を解決できます。この節では、AquaLogic Service Bus の基本的な概念を説明します。AquaLogic Service Bus の詳細については、『BEA AquaLogic Service Bus 概念とアーキテクチャ』を参照してください。

このチュートリアルでは、AquaLogic Service Bus をクライアント サービスとビジネス サービスの仲介機能として使用するメリットを説明します。内容は、プロキシ サービスのコンフィグレーションに重点を置きます。AquaLogic Service Bus で Web サービスの管理も行うことができます。AquaLogic Service Bus Console では、コンフィグレーション機能と管理機能が互いに独立しています。この分離により、ビジネスの要求に応じて実装だけを動的に進化させることができ、コストのかかるインフラストラクチャの開発作業は不要です。

AquaLogic Service Bus では、AquaLogic Service Bus Console を使用してコンフィグレーションするプロキシ サービスを通じて、ビジネス サービス (エンタープライズ サービスやデータベースなど) とサービス クライアント (プレゼンテーション アプリケーションやその他のビジネス サービス) との間にインテリジェントなメッセージ ブローカリングを確立します。プロキシ サービスとは、AquaLogic Service Bus によって WebLogic Server のローカルに実装される仲介 Web サービスの AquaLogic Service Bus での定義です。AquaLogic Service Bus メッセージ ブローカリングを使用すると、サービス クライアントはビジネス サービスと直接メッセージを交換するのではなく、仲介プロキシ サービスを介してメッセージを交換します。

プロキシ サービスは複数のビジネス サービスにメッセージをルーティングできるため、通信するビジネス サービスに依存しないインタフェースを持つプロキシ サービスをコンフィグレーションできます。その場合、メッセージを適切なビジネス サービスにルーティングして、ビジネス サービスのインタフェースで必要とされるフォーマットにメッセージ データをマップするように、メッセージ フローの定義をコンフィグレーションします。

ビジネス サービスとは、通常は AquaLogic Service Bus サーバで実装されないリモート サービスまたは外部エンドポイントのことです。ビジネス サービスは、ユーザがメッセージを交換するエンタープライズ サービスの定義です。ビジネス サービスの詳細については、AquaLogic Service Bus Console のオンライン ヘルプの「ビジネス サービス」を参照してください。

AquaLogic Service Bus におけるメッセージ フローは、プロキシ サービスの実装です。プロキシ サービスのメッセージ フローの定義に、メッセージ処理ロジックをコンフィグレーションします。このロジックには、トランスフォーメーション、パブリッシュ、レポートなど、パイプラインのステージ内で個別のアクションとして実装されるアクティビティが含まれます。パイプラインは、分岐のない一方向の処理の流れです。

各パイプラインは一連のステージで構成されます。ステージは、ユーザがコンフィグレーションする処理手順です。パイプラインに送られるメッセージには、メッセージのコンテンツを含む一連のメッセージ コンテキスト変数が付けられ、パイプライン ステージのアクションによってアクセスしたり変更することができます。

パイプライン ペアは、要求パイプラインと応答パイプラインです。要求パイプライン定義は、ビジネス サービスまたは別のプロキシ サービスを呼び出す前に、プロキシ サービスへの要求メッセージに対して AquaLogic Service Bus が実行するアクションを指定します。応答パイプライン定義は、プロキシ サービスがクライアントに応答を返す前に、プロキシ サービスによって呼び出されたサービスからの応答に対して AquaLogic Service Bus が実行する処理を指定します。

AquaLogic Service Bus Console を使用してプロキシ サービスやその他のリソースをコンフィグレーションする方法については、AquaLogic Service Bus Console のオンライン ヘルプを参照してください。

 


チュートリアルの概要

これらのチュートリアルでは、AquaLogic Service Bus を使用して、プロキシ サービスに設定されたコンフィグレーションに基づいて融資申し込みを適切なビジネス サービスにルーティングする方法を示します。AquaLogic Service Bus Console は、プロキシ サービスのメッセージ フローおよびそのメッセージ フローに関連付けられたリソースのコンフィグレーションと設計をサポートする JSP ベースのポートレットで構成されます。

チュートリアルの重点

このチュートリアルでは、AquaLogic Service Bus で使用可能な各機能について説明します。チュートリアルで、AquaLogic Service Bus Console を使用してサービス クライアントおよびビジネス サービスと対話するプロキシ サービスを作成します。チュートリアルの流れは次のとおりです。

チュートリアルの使い方

このチュートリアルでは、BEA AquaLogic Service Bus の一般的な使い方を示します。BEA AquaLogic Service Bus をコンフィグレーションして使用し、特定の場面で示されるビジネス シナリオを解決する方法を学習します。このチュートリアルでは次のことを学習します。

最初のチュートリアル「融資申し込みのルーティング」を終了し、BEA AquaLogic Service Bus の操作に慣れてから、その他のチュートリアルに進んでください。

注意 : このドキュメントでは、全体を通して以下の表記規則が使用されています。

 


関連情報

 

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