デプロイメント ガイド

AquaLogic Service Bus デプロイメントのリソース

この節では、AquaLogic Service Bus デプロイメントのリソースについて説明します。クラスタ コンフィグレーション内のデプロイメント対象の情報についても説明します。次の表では、各リソースに関する以下の情報について説明します。

• リソースの対象 - リソースの対象は、リソースの種類によって異なります。
• キューとトピックの場合、単体の移行可能な JMS サーバ (wlsbJMSServer)、管理サーバ上の JMS サーバ、または分散送り先が対象になる。

移行可能な JMS サーバおよび分散送り先については、『WebLogic JMS のコンフィグレーションと管理』の「クラスタ化 WebLogic JMS リソースのコンフィグレーション」の「JMS サーバの移行可能な対象のコンフィグレーション」および「WebLogic JMS クラスタ化のコンフィグレーション」を参照してください。

• 他のすべてのリソース (JMS、および JDBC サービス) の場合、管理サーバまたはクラスタが対象になる。
• リソース - WebLogic Server Administration Console に表示されるリソース名と (1 リソース グループ内の) 個々のパッケージまたはサービス名。

一部のリソース名には、以前のリリースの BEA Products から引き継がれた次の略語が使用されているので注意してください。

• wl は WebLogic に対応。
• wli は WebLogic Integration に対応。
• デプロイ順序 - 起動時にこのリソースがデプロイされる順番を表す数値。サーバ上の他のデプロイ可能なリソースに対する相対的な値です。小さい値のリソースは大きい値のリソースより前にデプロイされます。この表で、デプロイ順序の値が示されているのは、適用可能なリソースです。
• Administration Console のナビゲーション - WebLogic Server Administration Console のナビゲーション ツリーをたどり、所定のパッケージまたはサービスまでのルートを表します。これらのリソースはすべて、WebLogic Server Administration Console で表示および変更できます。

表 B-1 AquaLogic Service Bus デプロイメントのリソース 

リソースの対象	リソース	デプロイ順序	Administration Console のナビゲーション
管理サーバ	ServiceBus_Console webapp AquaLogic Service Bus Console Web アプリケーション	810	[Domain｜デプロイメント｜ServiceBus_Console]
	ALSB UDDI Manager weblogic91/servicebus/lib/uddiEar JMX インタフェースを介して UDDI のインポートおよびパブリッシュの機能を AquaLogic Service Bus Console に提供する。	122	[Domain｜デプロイメント｜ALSB UDDI Manager]
	ALSB Configuration System weblogic91/integration/common/wliconfig.ear	100	[Domain｜デプロイメント｜ALSB Configuration System]
	ALSB Logging weblogic91/servicebus/lib/stages/xbuslogging.war AquaLogic Service Bus ロギング アプリケーション	430	[Domain｜デプロイメント｜ALSB Logging]
	ALSB Publish weblogic91/servicebus/lib/stages/xbuspublish.war AquaLogic Service Bus メッセージ パブリッシュ アプリケーション	420	[Domain｜デプロイメント｜ALSB Publish]
	ALSB Routing weblogic91/servicebus/lib/stages/xbusrouting.war AquaLogic Service Bus メッセージ ルーティング アプリケーション	400	[Domain｜デプロイメント｜ALSB Routing]
管理サーバ (続き)	ALSB Transform weblogic91/servicebus/lib/stages/xbustransform.war AquaLogic Service Bus メッセージ トランスフォーメーション アプリケーション	410	[Domain｜デプロイメント｜ALSB Transform]
	XBus Kernel weblogic91/servicebus/lib/kernelEar	250	[Domain｜デプロイメント｜XBus Kernel]
	kerneladmin AquaLogic Service Bus カーネル管理 EJB		[Domain｜デプロイメント｜XBus Kernel｜モジュール]
	httpTransport.war AquaLogic Service Bus HTTP 転送アプリケーション		[Domain｜デプロイメント｜XBus Kernel｜モジュール]
	FileStore rmfilestore/FileStore 永続メッセージが格納される JMS ファイル ストア		[Domain｜サービス｜JDBC｜永続ストア]
	wlsbJMSServer		[Domain｜サービス｜メッセージング｜JMS サーバ]
	weblogic.wlsb.jms.transporttask.QueueConnectionFactory		[Domain｜サービス｜メッセージング｜JMS モジュール｜jmsResources]
管理サーバ (続き)	wli.reporting.jmsprovider.NonXAConnectionFactory レポート プロバイダによりトランザクション セッションに使用される接続ファクトリ		[Domain｜サービス｜メッセージング｜JMS モジュール｜jmsResources]
	wli.reporting.jmsprovider.XAConnectionFactory レポート プロバイダにより非トランザクション セッションに使用される接続ファクトリ		[Domain｜サービス｜メッセージング｜JMS モジュール｜jmsResources]
	wli.reporting.jmsprovider_error.queue メッセージ レポート キューに関連するエラーの場合 : wli.reporting.jmsprovider.queue		[Domain｜サービス｜メッセージング｜JMS モジュール｜jmsResources]
	ALSB Test Framework1 weblogic91/integration/common/sbTestFwkEjb.ear AquaLogic Service Bus のロール IntegrationAdmin および IntegrationDeployer のユーザがアクセスできるテスト コンソール アプリケーション。	910	[Domain｜デプロイメント｜ALSB Test Framework]
クラスタ内の管理対象サーバ	Email Transport Provider weblogic91/servicebus/lib/emailtransport.ear	152	[Domain｜デプロイメント｜Email Transport Provider]
	emailtransport.jar		[Domain｜デプロイメント｜Email Transport Provider｜Modules]
	PolledMessageListenerMDBEJB wlsb.internal.transport.task.queue.email をリスンする。各電子メール メッセージに対応するジョブ オブジェクトを作成し、タスク キューに入れ、処理する。		[Domain｜デプロイメント｜Email Transport Provider｜EJBs]
	FileTransport Provider weblogic91/servicebus/lib/file_transport.ear	153	[Domain｜デプロイメント｜File Transport Provider]
	filepoll.jar		[Domain｜デプロイメント｜File Transport Provider｜Modules]
	PolledMessageListenerMDBEJB wlsb.internal.transport.queue.file をリスンする。各新規ファイルに対応するジョブ オブジェクトを作成し、タスク キューに入れ、処理する。		[Domain｜デプロイメント｜File Transport Provider｜EJBs]
クラスタ内の管理対象サーバ (続き)	FTP Transport Provider weblogic91/servicebus/lib/ftp_transport.ear	151	[Domain｜デプロイメント｜FTP Transport Provider]
	ftptransport.jar		[Domain｜デプロイメント｜Ftp Transport Provider｜Modules]
	PolledMessageListenerMDBEJB wlsb.internal.transport.task.queue.ftp をリスンする。各電子メール メッセージに対応するジョブ オブジェクトを作成し、タスク キューに入れ、処理する。		[Domain｜デプロイメント｜Ftp Transport Provider｜EJBs]
	WLI Aggregator2 weblogic91/integration/common/wliaggregator.ear AquaLogic Service Bus メトリック集約機能 注意 : WLI Aggregator は単一の管理対象サーバに割り当てられる。	110	[Domain｜デプロイメント｜WLI Aggregator]
	WLI Common weblogic91/integration/common/wlicommon.ear (BEA 共通フレームワーク コンポーネント)	120	[Domain｜デプロイメント｜WLI Common]
	ALSB Configuration System weblogic91/integration/common/wliconfig.ear	100	[Domain｜デプロイメント｜ALSB Configuration System]
クラスタ内の管理対象サーバ (続き)	Message Reporting Purger (PurgingMDB) weblogic91/integration/common/msgpurger.ear 注意 : Message Reporting Purger は単一の管理対象サーバに割り当てられる。 3 4	126	[Domain｜デプロイメント｜Message Reporting Purger]
	ALSB Resource weblogic91/servicebus/lib/sbresourceWar/sbresource.war UDDI サブシステムが AquaLogic Service Bus に格納されたリソース (WSDL、ポリシー、スキーマなど) をエクスポーズするために使用する。 AquaLogic Service Bus リソースを HTTP 経由で使用できないようにするには、WebLogic Server Administration Console で ALSB Resource をアンデプロイする。ただし、こうすると、UDDI サブシステムを使用できなくなる。	500	[Domain｜デプロイメント｜ALSB Resource]
分散送り先	JMS Reporting Provider weblogic91/integration/common/jmsreportprovider.ear	125	[Domain｜デプロイメント｜JMS Reporting Provider]
	wlsbJMSServer_auto_1-n (各管理対象サーバの AquaLogic Service Bus JMS サーバ)		[Domain｜サービス｜メッセージング｜JMS サーバ]
分散送り先 (続き)	QueueIn 内部使用リソース		[Domain｜サービス｜メッセージング｜JMS モジュール｜jmsResources]
	QueueIn.Quota 内部使用リソース
	TemporaryTmplt 内部使用リソース
	wli.reporting.jmsprovider.queue レポート メッセージ用キュー
	wli.reporting.purge.queue Message Reporting Purger の JMS キュー。クラスタ内の単一管理対象サーバにデプロイされる。3 4
	wlsb.internal.transport.poller.queue.email 電子メール転送用ポーリング間隔タイムアウト イベント キュー
	wlsb.internal.transport.poller.queue.file ファイル転送用ポーリング間隔タイムアウト イベント キュー
	wlsb.internal.transport.poller.queue.ftp FTP 転送用ポーリング間隔タイムアウト イベント キュー
	wlsb.internal.transport.task.queue.email ポーリング中に検出された新しい各電子メール メッセージに対応するジョブのキュー
分散送り先 (続き)	wlsb.internal.transport.task.queue.file ポーリング中に検出された新しい各ファイルに対応するジョブのキュー		[Domain｜サービス｜メッセージング｜JMS モジュール｜jmsResources]
	wlsb.internal.transport.task.queue.ftp (ポーリング中に検出された新しい各 FTP メッセージに対応するジョブのキュー)
	ReportingMDB wli.reporting.jmsprovider.queue をリスンし、レポート メッセージを JMS レポート プロバイダ データ ストアに非同期に永続化する。プロキシ サービス パイプラインにコンフィグレーションされたレポート アクションは、レポート ストリームにメッセージを書き込みながら、JMS レポート プロバイダ (wli.reporting.jmsprovider.queue) を利用してキューに書き込む。		[Domain｜デプロイメント｜JMS Reporting Provider｜EJBs]
	jmsreportprovider.jar		[Domain｜デプロイメント｜JMS Reporting Provider｜Modules]


1. クラスタでは、テスト フレームワーク EJB が、管理サーバと各管理対象サーバにデフォルトでデプロイされます。XQuery ビルダで XQuery をテストする場合は、テスト フレームワーク EJB を管理サーバにデプロイする必要があります。テスト コンソールを使用するには、クラスタ アドレスをコンフィグレーションする必要があります。クラスタ アドレスには、テスト フレームワーク EJB がデプロイされた管理対象サーバが少なくとも 1 つ含まれる必要があります。


2. 詳細については、「手順 4. 管理対象サーバの起動、停止、モニタ」を参照してください。

3. AquaLogic Service Bus Message Reporting Purger は、クラスタ内 1 台の管理対象サーバでシングルトン インスタンスとして実行されます。Message Reporting Purger は、パージ要求をキューに入れて 1 つずつ処理します。


4. Message Reporting Purger をホストする管理対象サーバと wli.reporting.purge.queue で障害が発生した際のフェイルオーバの詳細については、「Message Reporting Purger」を参照してください。