サンプル
BEA AquaLogic Service Bus サンプルでは、BEA AquaLogic Service Bus プロキシ サービスを使用した実行時機能を設計環境で簡単に使ってみることができます。このサンプルは、AquaLogic Service Bus プロキシ サービスの作成に関する実装の詳細を示すものではなく、AquaLogic Service Bus を使用してビジネス サービスとの通信を行う、ユーザ主導のコンフィグレーション済みのシナリオを示します。内容は、プロキシ サービスを使用してクライアントとビジネス プロセスとの通信を行う一般的なビジネス シナリオに基づいています。サンプルを実行して AquaLogic Service Bus の実行時環境での動作を確認したり、サンプルを開発環境で構築してプロキシ サービスのコンフィグレーションの方法を詳しく知ることができます。サンプル シナリオのようなソリューションを構築する方法については、BEA AquaLogic Service Bus の『チュートリアル』の各チュートリアルで説明する手順を参照してください。
次のサンプルは AquaLogic Service Bus にあらかじめパッケージ化されています。
主要な金融会社が、AquaLogic Service Bus を使用して、要求された金利に基づいて融資申し込みを適切なビジネス サービスにルーティングします。5% 未満の金利を要求する申し込みは、管理者の承認が必要であり、その処理を行う適切なビジネス サービスにルーティングされます。それ以外の融資申し込みはすべて、別のビジネス サービスにルーティングされて処理されます。対象のビジネス サービスは、その融資申し込みを承認するか拒否するかを示す応答を返します。
主要な金融会社が、AquaLogic Service Bus を使用して、第二の融資会社に売却しやすい融資申し込みを識別し、再ルーティングします。25,000,000.00 ドルの元本を要求する融資申し込みは、売却の候補です。この条件を満たす融資申し込みが検出されると、その顧客の信用格付けを検索する Web サービス ルックアップが行われます。取得された信用格付け情報が融資申し込みに追加され、その融資申し込みが第二の金融会社の Web サービスに転送されて処理されます。それ以外の融資申し込みはすべて、別のビジネス サービスにルーティングされて処理されます。対象のビジネス サービスは、その融資申し込みを承認するか拒否するかを示す応答を返します。
サンプル ドメインで AquaLogic Service Bus を実行する必要があります。次の「サンプルを実行するには」を参照してください。
サンプルは AquaLogic Service Bus インストールの一部として自動的にインストールされます。BEA_HOME
\weblogic91\samples\servicebus\examples
ディレクトリに格納されます。
Windows システムに AquaLogic Service Bus をインストールすると、インストール プログラムによりショートカット ファイルが自動的に [スタート] メニューに作成されます。[スタート] メニューに登録されるオプションは、インストールしたコンポーネントに応じて異なります。
これでサンプル サーバが起動し、ブラウザ ウィンドウが開いて、サンプルを実行するための [AquaLogic Service Bus サンプル] ページが表示されます。このページには、それぞれのサンプルの説明、すべてのサンプルをロードするための情報とリンク、3 つのサンプルそれぞれを実行するためのリンクがあります。AquaLogic Service Bus の詳細について説明するその他のリソースへのリンクもあります。
注意 : サンプル サーバが実行中の場合、ブラウザのアドレス フィールドに次の URL を入力すると、サンプルの起動ページが表示されます。
http://host:port
/examplesWebApp/index.jsp
host:port
はサーバを実行するホストおよびポートを表します。通常は、localhost:7021/examplesWebApp/index.jsp
です。
注意 : [AquaLogic Service Bus サンプル] ページの手順 1 で説明されているように、サンプルをロードする必要があるのはドメインで最初に使用するときのみです。これは、1 回だけの処理です。ドメインを変更した場合のみサンプルを再ロードする必要があります。
AquaLogic Service Bus のサンプルは、エンタープライズ環境でのメッセージ ルーティングを AquaLogic Service Bus で管理する融資申し込み要求シナリオに基づいています。
サンプルでは、BEA AquaLogic Service Bus のルーティング、トランスフォーメーション、検証の各機能を実行します。プロキシ サービスを介してクライアントとビジネス サービスとの通信を行い、ユーザが指定した情報に基づいてメッセージをルーティングする方法を学習できます。
サンプルを実行すると、プロキシ サービスを使用してクライアントとビジネス サービスとの通信を行うアプリケーションが起動します。サンプルを実行すると、プロンプトが表示されてパラメータを変更できます。そのパラメータの変更に応じて AquaLogic Service Bus に定義されたプロキシ サービスの動作が変わります。変更可能なフィールドはサンプル ページで強調表示されます。各ページにはサンプルを実行するための基本的な手順も示されます。