Format Builder
メタ データのインポート
BEA Format Builder には以下のユーティリティが含まれており、これらのユーティリティを使用して、COBOL コピーブックや gXML ガイドライン ファイルをインポートしたり、C 構造体定義を MFL メッセージ定義に変換したりできます。
ガイドライン XML ファイルのインポート
Format Builder には、ガイドライン XML (gXML) ファイルをインポートしてメッセージ定義に変換する機能があります。メッセージ定義は、ユーザがニーズに合わせて変更およびカスタマイズできます。gXML は、XML を使用するビジネス ドキュメント (発注書、請求書など) の電子商取引ガイドラインの交換を促進するために設計されたオープンな仕様です。このリリースでは gXML バージョン 0.71 がサポートされています。
gXML ファイルをインポートするには、以下の手順を実行します。
[Tools|Import|EDI Importer] を選択します。[EDI Importer] ダイアログが表示されます。
フィールド
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説明
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[gXML File Name]
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インポートする gXML ファイルの完全なパスと名前を入力する。
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[Browse]
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クリックして、インポートする gXML ファイルの場所に移動する。
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アクション ボタン
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[OK]
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指定した gXML ファイルをインポートする。
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[Cancel]
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インポートせずにダイアログを閉じて Format Builder に戻る。
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[About]
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バージョンなど EDI Importer の情報を表示する。
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XML スキーマのインポート
Format Builder には、非 XML ドキュメントの XML 表現を適切に表す XML スキーマをインポートする機能があります。この機能により、非 XML ドキュメントのフォーマットを指定する作業をすぐに始めることができます。
XML スキーマをインポートするには、以下の手順を実行します。
[Tools|Import|XML Schema Importer] を選択します。XML Schema Importer ダイアログが表示されます。
フィールド
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説明
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[XML Schema Definition]
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インポートするファイルのパスと名前を入力する。
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[Browse]
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クリックして、インポートするファイルの場所に移動する。
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[Root Element]
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この値は変換後の XML ドキュメントのルート要素として使用される。この名前は XML 要素の命名規則に準拠する必要がある。
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[MFL Field Delimiter Default]
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区切り記号とは、フィールドの終わりをマークする文字。フィールド データは区切り記号を含むフィールドが見つかるまで続く。
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アクション ボタン
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[OK]
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定義した設定を使用して XML スキーマをインポートする。
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[Cancel]
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インポートせずにダイアログを閉じて Format Builder に戻る。
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COBOL コピーブックのインポート
Format Builder には、COBOL コピーブックを Format Builder にインポートして、COBOL データを変換するためのメッセージ定義を作成する機能があります。コピーブックのインポート時には、インポートされるコピーブックとそれに含まれるグループおよびフィールドを説明するためにコメントが使用されます。
COBOL コピーブックをインポートするには、以下の手順を実行します。
[Tools|Import|COBOL Copybook Importer] を選択します。[COBOL Copybook Importer] ダイアログが表示されます。
フィールド
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説明
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[File Name]
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インポートするファイルのパスと名前を入力する。
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[Browse]
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クリックして、インポートするファイルの場所に移動する。
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[Byte Order]
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[Big Endian]
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バイト オーダーをビッグ エンディアンに設定する場合はこのオプションを選択する。
注意 : このオプションは、IBM 370、Motorola、および大半の RISC 設計 (IBM メインフレームやほとんどの UNIX プラットフォーム) に使用される。
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[Little Endian]
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バイト オーダーをリトル エンディアンに設定する場合はこのオプションを選択する。
注意 : このオプションは、Intel、VAX、および Unisys プロセッサ (Windows、VMS、Digital、UNIX、および Unisys) に使用される。
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[Character Set]
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[EBCDIC]
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文字セットを EBCDIC に設定する場合に、このオプションを選択する。
注意 : これらの値は、インポート元のホスト マシンの属性である。
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[US-ASCII]
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文字セットを US-ASCII に設定する場合に、このオプションを選択する。
注意 : これらの値は、インポート元のホスト マシンの属性である。
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[Other]
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フィールド データの文字エンコーディング。
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アクション ボタン
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[OK]
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定義した設定を使用して COBOL コピーブックをインポートする。
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[Cancel]
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インポートせずにダイアログを閉じて Format Builder に戻る。
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[About]
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COBOL Copybook Importer のバージョンやサポートされているコピーブック機能などの情報を表示する。
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インポートしたコピーブックは、他のメッセージ フォーマット定義と同じように使用できます。コピーブックにエラーやサポートされていないデータ型が含まれている場合は、エラーを通知するメッセージが表示されます。エラーを表示するか、または今後の参考にエラーをログ ファイルに保存するかを選択できます。
C 構造体のインポート
Format Builder には、MFL または C コード出力を生成して C 構造体定義を MFL メッセージ定義に変換するための C Struct Importer ユーティリティが含まれています。
C Struct Importer の起動
C Struct Importer を起動するには、以下の手順を実行します。
Format Builder のメイン ウィンドウで [Tools|Import|C Struct Importer] を選択します。[C Struct Importer] ダイアログが表示されます。
[C Struct Importer] ダイアログには、デフォルトの出力として [MFL] が指定されており、以下のフィールドが含まれています。
フィールド
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説明
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[Input]
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[Input File]
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インポートするファイルのパスと名前を入力する。[Browse] ボタンをクリックして、インポートするファイルを指定することも可能。
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[Structure]
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このリスト ボックスには、入力ファイルの解析後、検出された構造体のリストが表示される。
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[Parse]
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[Parse] をクリックして入力ファイルを解析する。解析に成功すると、入力ファイル内の構造体リストが [Structure] リスト ボックスに表示される。
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[Output]
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[Name]
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ファイル名を入力するか、または [Browse] ボタンを使用して、既存のプロファイルを指定する。
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[MFL]
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MFL を生成するために、対象マシン上でコンパイルが必要なデータを指定する。
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[C Code]
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C コードを生成するために、対象マシン上でコンパイルが必要なデータを指定する。
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MFL データの生成
MFL データを生成するには、以下の手順に従います。
[Input File] フィールドにファイル名を入力するか、[Browse] をクリックしてファイルを選択します。
[Parse] をクリックしてファイルを解析します。
解析が完了すると、入力ファイル内の構造体リストが [Structure] リスト ボックスに表示されます。
目的の構造体を [Structure] ドロップダウン リストから選択します。
MFL を直接生成するためには、この時点でプロファイルのコンフィグレーション データを入力する必要があります。これらのデータ入力は、ハードウェア プロファイルを新しく作成するか、または既存のプロファイルを指定して行うことができます。
既存のプロファイルを指定する、または新たにプロファイルを作成するには、以下の手順を実行します。
既存のプロファイルを指定する場合、[Hardware Profile] の [Name] フィールドにファイル名を入力するか、[Browse] をクリックしてファイルを選択します。プロファイル パラメータを参照または編集するには、[Edit] をクリックしてハードウェア プロファイル エディタを開きます。
新しいハードウェア プロファイルを作成する場合、[New] をクリックします。デフォルト パラメータがロードされたハードウェア プロファイル エディタが開きます。プロファイル名と説明を指定し、基本データ型とバイト オーダーを必要に応じて変更します。
[OK] をクリックしてハードウェア プロファイルの変更を保存し、[C Struct Importer] ダイアログ ボックスに戻ります。
[OK] をクリックして MFL を生成します。生成が成功すると、Format Builder に戻り、ナビゲーション ツリーに MFL オブジェクトが表示されています。生成された MFL オブジェクトには、解析で使用された入力ファイルの名前が反映されます。
生成プロセスでエラーが検出された場合は、[MFL Generation Errors] ダイアログが表示されます。このダイアログを使用して、エラー ログを表示するかまたはファイルとして保存することができます。
[Display Error Log] をクリックしてエラーを表示するか、[Save Error Log] をクリックして指定した場所にエラー ログを保存するか、[Cancel] をクリックして [MFL Generation Errors] ダイアログ ボックスを閉じます。
発生したエラーを確認したら、[C Struct Importer] に戻って前の手順を繰り返すことができます。
C コードの生成
C コードを生成するには、以下の手順に従います。
[Input File] フィールドにファイル名を入力するか、[Browse] をクリックしてファイルを選択します。
[Parse] をクリックしてファイルを解析します。
解析が完了すると、入力ファイル内の構造体リストが [Structure] リスト ボックスに表示されます。
目的の構造体を [Structure] ドロップダウン リストから選択します。
[C Code] オプション ボタンを選択します。
[MFL Gen] フィールドまたは [Data Gen] フィールドにファイル名を入力するか、[Browse] をクリックしてファイルを選択します。
[OK] をクリックします。既存ファイルの上書きに関する警告と、コード生成の成功または失敗を通知するメッセージが表示されます。
生成されたソース コードを対象のプラットフォームにコピーし、ソース コードをコンパイルして実行します。
注意 : 構造体の宣言を含む入力ファイルもコピーする必要があります。コンパイルが完了すると、両方のプログラムで出力ファイル名の引数が取り込まれます。
生成された MFL またはデータを、Format Builder を実行しているプラットフォームにコピーします。
FML フィールド テーブル クラスのインポート
FML Field Table Class Importer は、WebLogic Tuxedo Connector と Business Process Management (BPM) 機能の統合を促進します。WebLogic Tuxedo Connector の FML/XML Translator 機能によって、Tuxedo アプリケーション バッファが XML との間で相互に変換されます。
Tuxedo を BPM 機能と統合するには、WebLogic Tuxedo Connector Translator とプロセス エンジンとの間で受け渡しされる XML を作成する必要があります。必要な XML を作成するには、FML Field Table Class Importer と、Format Tester の XML 生成機能を使用します。
FML Field Table Class Importer の前提条件
Format Builder を起動する前に、以下の手順を実行します。
FML バッファと関連付けられているフィールド テーブルを、Tuxedo システムから WebLogic Server/WebLogic Tuxedo Connector 環境に移動します。
weblogic/wtc/jatmi/mkfldclass
ユーティリティを使用して、フィールド テーブルを表す Java ソース コードを構築します。FML フィールド テーブルの管理については、WebLogic Server のドキュメントを参照してください。
ソース コードをコンパイルします。生成されるクラス ファイルは、FldTbl
インタフェースを実装するため、fldtbl
クラスと呼ばれます。これらのクラスは、Format Builder の CLASSPATH
で指定された場所に移動する必要があります。
SAMPLES_HOME\integration\samples\di\fml
ディレクトリには、サンプルとして使用できる複数の fldtbl
クラス フィールドがあります。これらのサンプルを使用すると、この 3 つの手順を実行せずに Format Builder を起動することができます。
注意 : ほとんどのユーザは WebLogic Tuxedo Connector をコンフィグレーションするときにこの手順を実行するため、これらのクラス ファイルがすでに存在していることがあります。
サンプルの FML フィールド テーブル クラス ファイル
次の表は、FML Field Table Class Importer 用にインストールされたサンプル ファイルのリストと説明です。すべてのファイルは、SAMPLES_HOME\integration\samples\di\fml
ディレクトリにあります。
表 10-1 FML フィールド テーブル クラスのサンプル ファイル
フィールド
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説明
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bankflds.class
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FML Field Table Class Importer への入力として使用される、コンパイル済みのソース ファイル
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bankflds.java
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mkfldclass ユーティリティで生成される fldtbl ソース ファイル
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crdtflds.class
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FML Field Table Class Importer への入力として使用される、コンパイル済みのソース ファイル
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crdtflds.java
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mkfldclass ユーティリティで生成される fldtbl ソース ファイル
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tBtest1flds32.class
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FML Field Table Class Importer への入力として使用される、コンパイル済みのソース ファイル
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tBtest1flds32.java
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mkfldclass ユーティリティで生成される fldtbl ソース ファイル
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FML Field Table Class Importer での XML の作成
FML Field Table Class Importer で XML ドキュメントを作成するには、以下の手順を実行します。
注意 : WebLogic Tuxedo Connector を使用して Java クラスを作成する場合、.class
ファイルは \ext
ディレクトリに置くことができます。こうしておくと、[FML Field Table Class Importer] ダイアログ ボックスから [Available Fields] リストに自動的にデータを入力できます。
[Tools|Import|FML Field Table Class Importer] を選択します。[FML Field Table Class Importer] ダイアログが表示されます。
フィールド
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説明
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[Class Names]
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処理する fldtbl クラス ファイルの名前を入力する。
1 つの FML バッファには複数のフィールド テーブルのフィールドが含まれることがあるため、[Class Names] フィールドには 1 つまたは複数の fldtbl クラス ファイルの名前を入力できる。リストの項目はカンマで区切る必要があるが、ファイル名に .class 拡張子を付ける必要はない。
注意 : 指定したクラスが、weblogic/wtc/jatmi/mkfldclass で作成された fldtbl クラスでない場合、または Format Builder の CLASSPATH にない場合は、エラー ダイアログ ボックスが表示される。ただし、エラーが発生しても、リスト内の有効な fldtbl クラスは処理される。
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[Load]
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[Load] をクリックすると、[Available Fields] リストにフィールド テーブルのフィールド名が表示される。
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[FML Field Selector]
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[Available Fields]
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フィールド テーブルの名前のリストが表示される。[Available Fields] リストで必要なフィールドを選択し、[Add] をクリックする。
[Available Fields] リストでは、重複する名前は表示されない。別のフィールド テーブルに同じ名前のフィールドがあっても、リストには 1 つしか表示されない。
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[Selected Fields]
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選択したフィールドのリストが表示される。
このリストからフィールドを削除するには、フィールドを選択し、[Remove] をクリックする。
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アクション ボタン
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[Add]
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[Available Fields] リストで選択したフィールドを [Selected Fields] リストに移動する。
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[Remove]
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[Selected Fields] リストで選択したフィールドを削除して、[Available Fields] リストに戻す。
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[OK]
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選択フィールドの指定が終了したら、[OK] をクリックする。ダイアログ ボックスが閉じ、生成された MFL の名前が Format Builder のナビゲーション ツリーに追加される。選択したフィールドは、[Selected Fields] リストと同じ順序で表示される。
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[Cancel]
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インポートせずにダイアログを閉じて Format Builder に戻る。
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作成された MFL ドキュメントを編集し、Business Process Management (BMP) から WebLogic Tuxedo Connector FML/XML Translator に渡される XML ドキュメント内のフィールドの順序と出現数を指定します。
[Tools|Test] を選択し、Format Tester ツールを表示します。
Format Tester のメニュー バーで [Generate|XML] を選択し、Format Builder 内の MFL ドキュメントに準拠する XML ドキュメントを作成します。
XML ドキュメントのフィールドのデータ コンテンツを必要に応じて編集します。
Format Tester のメニュー バーで、[File|Save XML] を選択し、ファイルの名前と場所を指定して XML ドキュメントを保存します。
XML インスタンス エディタを使用すると、作成した XML をインポートして、Business Process Management 機能で使用できます。XML のインポートについては、BPM のドキュメントを参照してください。