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Oracle Application Server クイック・インストレーション・ガイド
10gリリース2(10.1.2) for AIX 5L Based Systems (64-bit)

B50674-01

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Oracle® Application Server

クイック・インストレーション・ガイド

10gリリース2(10.1.2) for AIX 5L Based Systems(64-bit)

B50674-01

2008年9月

原本名: Oracle Application Server Quick Installation Guide 10g Release 2 (10.1.2) for AIX 5L Based Systems (64-Bit)

原本部品番号: B25202-01

Copyright © 2008 Oracle. All rights reserved.

制限付権利の説明

このプログラム(ソフトウェアおよびドキュメントを含む)には、オラクル社およびその関連会社に所有権のある情報が含まれています。このプログラムの使用または開示は、オラクル社およびその関連会社との契約に記された制約条件に従うものとします。著作権、特許権およびその他の知的財産権と工業所有権に関する法律により保護されています。

独立して作成された他のソフトウェアとの互換性を得るために必要な場合、もしくは法律によって規定される場合を除き、このプログラムのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイル等は禁止されています。

このドキュメントの情報は、予告なしに変更される場合があります。オラクル社およびその関連会社は、このドキュメントに誤りが無いことの保証は致し兼ねます。これらのプログラムのライセンス契約で許諾されている場合を除き、プログラムを形式、手段(電子的または機械的)、目的に関係なく、複製または転用することはできません。

このプログラムが米国政府機関、もしくは米国政府機関に代わってこのプログラムをライセンスまたは使用する者に提供される場合は、次の注意が適用されます。

U.S. GOVERNMENT RIGHTS

Programs, software, databases, and related documentation and technical data delivered to U.S. Government customers are "commercial computer software" or "commercial technical data" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations. As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the Programs, including documentation and technical data, shall be subject to the licensing restrictions set forth in the applicable Oracle license agreement, and, to the extent applicable, the additional rights set forth in FAR 52.227-19, Commercial Computer Software--Restricted Rights (June 1987). Oracle USA, Inc., 500 Oracle Parkway, Redwood City, CA 94065.

このプログラムは、核、航空、大量輸送、医療あるいはその他の本質的に危険を伴うアプリケーションで使用されることを意図しておりません。このプログラムをかかる目的で使用する際、上述のアプリケーションを安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。万一かかるプログラムの使用に起因して損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切責任を負いかねます。

Oracle、JD Edwards、PeopleSoft、Siebelは米国Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の登録商標です。その他の名称は、他社の商標の可能性があります。

このプログラムは、第三者のWebサイトへリンクし、第三者のコンテンツ、製品、サービスへアクセスすることがあります。オラクル社およびその関連会社は第三者のWebサイトで提供されるコンテンツについては、一切の責任を負いかねます。当該コンテンツの利用は、お客様の責任になります。第三者の製品またはサービスを購入する場合は、第三者と直接の取引となります。オラクル社およびその関連会社は、第三者の製品およびサービスの品質、契約の履行(製品またはサービスの提供、保証義務を含む)に関しては責任を負いかねます。また、第三者との取引により損失や損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

はじめに

このマニュアルで説明されている各種サービスは日本オラクル社から提供されるサービスです。サービスは、製品をご購入された日本オラクル正規代理店各社から提供される場合もありますが、サービス内容はこのマニュアルの説明と異なることがあります。

このマニュアルでは、次に示すOracle Application Serverのインストール・タイプのインストール方法について説明します。

このマニュアルの内容

1 ご注文内容の確認

メディア・パック受領後、ただちに同梱のPacking Listをもとにパッケージ内容物を確認してください。破損、欠品、不明な点などのお問合せは、本製品をご購入された日本オラクル正規代理店、もしくはOracle Directまでお寄せください。

メディア・パックには、このマニュアルの他に次の製品が同梱されています。

2 このマニュアルで説明するインストール・タイプ

このマニュアルでは、次に示す構成でOracle Application Serverをインストールするユーザーを対象にしています。

より複雑なトポロジが必要な場合の詳細なインストール手順については、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。

Oracle Application Serverをインストールする前に、最新情報について、Oracle Application Serverのリリース・ノートを参照してください。

3 要件

ご使用のコンピュータが、次の最小要件を満たしていることを確認してください。

3.1 システム要件の確認

次の要件を満たしている必要があります。

サポートされているオペレーティング・システム
その他のシステム要件

次の表に、その他のシステム要件を示します。

表1    最小システム要件 
  J2EE and Web Cache  Portal and Wireless  Business Intelligence and Forms  OracleAS Infrastructure 

メモリー(後述の「注意」の(1)を参照) 

512MB 

1GB 

1GB 

1GB 

ディスク領域 

1.7GB 

3.1GB 

3.99 

4.12 

TEMPディレクトリ内の領域 

400MB 

400MB 

400MB 

400MB 

スワップ領域 

1.5GB 

1.5GB 

1.5GB 

1.5GB 

注意:

(1)Business Intelligence and FormsまたはPortal and WirelessをOracleAS Infrastructureと同一のコンピュータにインストールする場合は、1.5GB以上のメモリーが必要です。

(2)OracleAS Infrastructureのインストール先ディスクとは異なるディスクにOracleAS Metadata Repositoryデータベースのデータ・ファイルをインストールできます。この場合は、データ・ファイル用に1.3GB以上の空きディスク領域を確保してください。

3.2 ソフトウェア要件の確認

ご使用のAIXのバージョンに応じて、該当するソフトウェア要件を次の項で参照してください。

3.2.1 AIX 5Lバージョン5.2のソフトウェア要件

表2に、AIX 5Lバージョン5.2のソフトウェア要件を示します。

表2    AIX 5Lバージョン5.2のソフトウェア要件 
項目  要件 

メンテナンス・レベル 

04以上 

ファイルセット 

bos.adt.base
bos.adt.lib
bos.adt.libm
bos.perf.libperfstat
bos.perf.perfstat
bos.perf.proctools
X11.motif.lib
 

パッチ(すべてのファイルセット) 

IY65001: ストライプされたlv上でmklvcopyを実行するとlvcbの更新に失敗する

IY64978: 名前変更とリンク解除の並行処理によるデッドロック

IY64737: knotのロックが適切に解放されない

IY64691: chvg -bが破損およびクラッシュを引き起こす場合がある

IY63366: dlsymが有効なシンボルについてもNULLを返す

IY63133: 複数のCPUとボリューム・グループによるパフォーマンスの低下

IY69518: chvg -L / extendvgの不正な動作

IY75901: IY69518の適用後にextendvgが破損を引き起こす場合がある

IY59082: JFS2および高い負荷によってシステムが停止する 

AIX 5Lバージョン5.2を実行するAIXベース・システムをインストールする前に、次の手順を完了します。

  1. 次のコマンドを入力して、AIX 5.2のメンテナンス・レベル4以上がインストールされていることを確認します。

    # oslevel -r
    5200-04
    
    

    この例では、AIXのバージョンは5.2で、メンテナンス・レベルは4です。

    オペレーティング・システムのバージョンがAIX 5.2.0.0メンテナンス・レベル4(5200-04)未満の場合は、ご使用のオペレーティング・システムをこのレベルまでアップグレードする必要があります。AIX 5Lバージョン5.2のメンテナンス・パッケージは、次のWebサイトから入手できます。

    https://techsupport.services.ibm.com/server/aix.fdc
    
    
  2. 必要なファイルセットがインストールされコミットされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。

    # lslpp -l bos.adt.base bos.adt.lib bos.adt.libm ¥
    bos.perf.perfstat bos.perf.libperfstat X11.motif.lib
    
    

    AIX 5Lバージョン5.2に必要なファイルセットの一覧は、表2を参照してください。

    ファイルセットがインストールおよびコミットされていない場合は、インストールします。ファイルセットのインストール方法の詳細は、該当するオペレーティング・システムまたはソフトウェアのドキュメントを参照してください。

  3. 表2に示されたパッチがインストールされていることを確認します。APAR(Authorized Program Analysis Report)がインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/instfix -i -k "IY22854 IY26778 ..."
    
    

    APARがインストールされていない場合は、次のWebサイトからダウンロードしてインストールします。

    https://techsupport.services.ibm.com/server/aix.fdc
    
    

3.2.2 AIX 5Lバージョン5.3のソフトウェア要件

表3に、AIX 5Lバージョン5.3のソフトウェア要件を示します。

表3    AIX 5Lバージョン5.3のソフトウェア要件 
項目  要件 

メンテナンス・レベル 

02以上 

ファイルセット 

bos.adt.base
bos.adt.lib
bos.adt.libm
bos.perf.libperfstat
bos.perf.perfstat
bos.perf.proctools
X11.motif.lib
 

パッチ 

IY70159: KRTLの再配置の問題

IY66513: LDR_CNTRL値の解析に失敗する

IY68989: mmappedされた領域への書込みが停止する 

表3に示された各項目がシステムにインストールされているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。

  1. 次の例に示すようにoslevel -rコマンドを入力して、AIX 5.3のメンテナンス・レベル2以上がインストールされていることを確認します。

    # oslevel -r
    5300-02
    
    

    この例では、AIXのバージョンは5.3で、メンテナンス・レベルは2です。

    オペレーティング・システムのバージョンがAIX 5.3.0.0メンテナンス・レベル2(5300-02)未満の場合は、ご使用のオペレーティング・システムをこのレベルまでアップグレードする必要があります。AIX 5Lバージョン5.3のメンテナンス・パッケージは、次のWebサイトから入手できます。

    https://techsupport.services.ibm.com/server/aix.fdc
    
    
  2. 必要なファイルセットがインストールされコミットされているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # lslpp -l bos.adt.base bos.adt.lib bos.adt.libm ¥
    bos.perf.perfstat bos.perf.libperfstat X11.motif.lib
    
    

    AIX 5Lバージョン5.3に必要なファイルセットの一覧は、表3を参照してください。

    ファイルセットがインストールおよびコミットされていない場合は、インストールします。ファイルセットのインストール方法の詳細は、該当するオペレーティング・システムまたはソフトウェアのドキュメントを参照してください。

  3. 表3に示されたパッチがインストールされていることを確認します。APAR(Authorized Program Analysis Report)がインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/instfix -i -k "IY66513 IY70159 IY66513 IY60930 
    IY59386"
    
    

    APARまたはそのファイルセットの一部がインストールされていない場合は、次のWebサイトからダウンロードしてインストールします。

    https://techsupport.services.ibm.com/server/aix.fdc
    

3.3 シェル制限の構成

次の表に、AIXで設定が必要なシェル制限を示します。表の後の手順では、各値の確認方法と設定方法について説明します。

シェル制限(smitで表示される)  推奨値 

Soft FILE size 

-1(制限なし) 

Soft CPU time 

-1(制限なし) 

Soft DATA segment 

-1(制限なし) 

Soft STACK size 

-1(制限なし) 

これらのシェル制限に対して指定されている現行値を表示および変更する手順は次のとおりです。

  1. 次のコマンドを入力します。

    # smit chuser
    
    
  2. 「User Name」フィールドに、oracleなどのOracleソフトウェア所有者のユーザー名を入力します。

  3. リストをスクロール・ダウンして、前の表に示されている弱い制限に対する値が-1であることを確認します。

    必要な場合は、既存の値を編集します。

  4. 変更が完了したら、[F10]を押して終了します。

3.4 システム構成パラメータの構成

ユーザー当たりの最大許容プロセス数が2048以上に設定されていることを確認します。次の手順では、この値の確認方法と設定方法について説明します。


注意

本番システムでは、この値は最低でも、システムで実行される各データベースのPROCESSESおよびPARALLEL_MAX_SERVERS初期化パラメータの合計に128を加えた値にする必要があります。 


  1. 次のコマンドを入力します。

    # smit chgsys
    
    
  2. ユーザー当たりの最大許容プロセス数の値が2048以上であることを確認します。

    必要な場合は、既存の値を編集します。

  3. 変更が完了したら、[F10]を押して終了します。

ARG_MAX設定が、AIX 5Lに対して最大値に設定されていることを確認します。

  1. ARG_MAX値の設定を確認します。

    prompt> getconf ARG_MAX
    
    
  2. この値が524288未満の場合は、rootユーザーとして次のコマンドを実行します。

    # chdev -l sys0 -a ncargs=128
    
    

3.5 インベントリ・ディレクトリのオペレーティング・システム・グループの作成

コンピュータに初めてOracle製品をインストールする場合は、インベントリ・ディレクトリにオペレーティング・システム・グループを作成します。インストーラによってインベントリ・ディレクトリにファイルが作成され、コンピュータにインストールされたOracle製品が追跡されます。

このマニュアルでは、このグループの名前にoinstallを使用します。

第3.7項「オペレーティング・システム・ユーザーの作成」で、オペレーティング・システム・ユーザーを作成し、oinstallグループをユーザーのプライマリ・グループに設定します。

インベントリ・ディレクトリ用に別のグループを用意することによって、様々なユーザーがコンピュータにOracle製品をインストールできるようにします。ユーザーは、インベントリ・ディレクトリへの書込み権限が必要です。この権限を持つには、oinstallグループに所属します。

インベントリ・ディレクトリのデフォルトの名前はoraInventoryです。

コンピュータにインベントリ・ディレクトリがすでにあるかどうかが不明な場合は、/etc/oraInst.locファイルを参照します。このファイルには、インベントリ・ディレクトリの場所と、それを所有するグループが一覧表示されます。ファイルがない場合は、そのコンピュータにはOracle製品がインストールされていません。

3.6 データベース管理者のオペレーティング・システム・グループの作成

前述の項と同じ手順で、dbaと呼ばれるオペレーティング・システム・グループを作成します。次の手順でオペレーティング・システム・ユーザーを作成すると、このdbaグループはユーザーのセカンダリ・グループに設定されます。

3.7 オペレーティング・システム・ユーザーの作成

Oracle製品のインストールとアップグレードを行うオペレーティング・システム・ユーザーを作成します。このマニュアルでは、このユーザーをoracleと呼びます。

3.8 環境変数の確認

Oracle Application Serverをインストールするオペレーティング・システム・ユーザーは、次の環境変数を設定(または設定解除)する必要があります。

表4    環境変数 
環境変数  設定または設定解除 

ORACLE_HOMEおよびORACLE_SID 

設定しないでください。 

PATH、CLASSPATHおよび共有ライブラリ・パスの環境変数 

Oracleホーム・ディレクトリ内のディレクトリを参照するパスは含めないでください。 

DISPLAY 

インストーラのウィンドウを表示するモニターを設定します。 

TNS_ADMIN 

設定しないでください。 

TMP 

任意です。設定解除した場合、デフォルトで/tmpに設定されます。 

3.8.1 環境変数の設定方法

この項では、環境変数を設定する方法を説明します。

Cシェルの場合:

% setenv variable_name value

例(Cシェル):

% setenv DISPLAY test.mycompany.com:0.0

BourneまたはKornシェルの場合:

$ variable_name=value; export variable_name

例(BourneまたはKornシェル):

$ DISPLAY=test.mydomain.com:0.0; export DISPLAY

3.8.2 環境変数のヒント

この項では、環境変数を設定する場合の注意事項を説明します。

3.9 ポート1521が使用されているかどうかの確認

この項の内容は、OracleAS Infrastructureをインストールする場合にのみ該当します。

OracleAS Infrastructureでは、Oracleデータベースがインストールされ、デフォルトでポート1521が使用されます。ポート1521が使用されているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

prompt> netstat -an | grep 1521

ポート1521がサード・パーティのアプリケーションによって使用されている場合は、別のポートを使用するようにアプリケーションを構成する必要があります。

ポート1521が既存のOracleデータベース・リスナーで使用されている場合は、OracleAS Infrastructureをインストールする前にリスナーを停止する必要があります。

詳細は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。

4 インストーラの起動

インストーラを起動するには、次の手順を実行します。

  1. Administratorsグループのメンバーであるユーザーとしてコンピュータにログインします。

  2. ディスクを挿入します。

    CD-ROMの場合: Oracle Application Server Disk 1を挿入します。

    DVDの場合: Oracle Application Server DVDを挿入します。

4.1 rootpre.shスクリプトの実行

AIXシステムに初めてOracleソフトウェアをインストールする場合は、rootpre.shスクリプトを実行します。

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. ディスク・ドライブにOracle Application Server Disk 1を挿入します。

  3. 次のコマンドを入力します。

    # mount_point/rootpre/rootpre.sh
    
    

5 J2EE and Web Cache(Java開発者トポロジ)のインストール

このトポロジによって、J2EE and Web Cache中間層がインストールされ、次のコンポーネントが提供されます。

J2EE and Web Cache中間層をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. インストーラを起動します。詳細は、第4章「インストーラの起動」を参照してください。

  2. 「ようこそ」画面

    次へ」をクリックします。

  3. コンピュータに初めてOracle製品をインストールする場合は、インストーラによって次の画面が表示されます。

    1. 「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面

      インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力してください」: インベントリ・ディレクトリへのフルパスを入力します。このディレクトリは、製品ファイル用のOracleホーム・ディレクトリとは異なります。

      例: /opt/oracle/oraInventory

      オペレーティング・システム・グループ名の指定」: インベントリ・ディレクトリへの書込み権限を持つオペレーティング・システム・グループを選択します。

      例: oinstall

      次へ」をクリックします。

    2. orainstRoot.shの実行ダイアログ

      プロンプトが表示されたら、異なるシェルでrootユーザーとしてorainstRoot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、インベントリ・ディレクトリにあります。

      スクリプトを実行した後で、「続行」をクリックします。

  4. 「ファイルの場所の指定」画面

    名前」: このOracleホームを識別する名前を入力します。

    例: OH_J2EE

    パス」: インストール先のディレクトリへのフルパスを入力します。これはOracleホームです。インストール先ディレクトリが存在しない場合は、インストーラによって作成されます。

    例: /opt/ora_j2ee

    次へ」をクリックします。

  5. 「インストールする製品の選択」画面

    Oracle Application Server」を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「インストール・タイプの選択」画面

    J2EE and Web Cache」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「インストール前の要件の確認」画面

    この画面に表示される要件を満たしていることを確認して、すべてのチェック・ボックスを選択し、「次へ」をクリックします。

  8. 「構成オプションの選択」画面

    このOracle Application Serverインスタンスでキャッシュ機能を使用する場合は、「OracleAS Web Cache」を選択します。

    Identity Management Access」は選択しないでください。

    OracleAS Farm Repository」は選択しないでください。

    次へ」をクリックします。

  9. 「ポート構成オプションの指定」画面

    自動」を選択し、「次へ」をクリックします。

  10. 「インスタンス名とias_adminパスワードの指定」画面

    インスタンス名」: このインスタンスの名前を入力します。インスタンス名には、英数字および_(アンダースコア)を使用できます。1つのコンピュータに複数のOracle Application Serverインスタンスがある場合は、インスタンス名は一意である必要があります。

    例: J2EE

    ias_adminパスワード」および「パスワードの確認」: ias_adminユーザーのパスワードを入力して、確認します。これは、このインスタンスの管理ユーザーです。

    パスワードは5文字以上で、そのうちの1文字は数字にする必要があります。

    次へ」をクリックします。

  11. 「サマリー」画面

    選択した内容を確認し、「インストール」をクリックします。インストーラによって、ファイルがインストールされます。

  12. root.shの実行ダイアログ

    注意: このスクリプトは、ダイアログが表示されるまで実行しないでください。

    別のウィンドウでrootユーザーとしてログインし、root.shスクリプトを実行します。スクリプトは、このインスタンスのOracleホーム・ディレクトリにあります。

    root.shスクリプトを実行した後で、「OK」をクリックします。

  13. 「コンフィギュレーション・アシスタント」画面

    この画面には、Oracle Application Serverコンポーネントを構成するConfiguration Assistantsの進捗状況が表示されます。

  14. 「インストールの終了」画面

    終了」をクリックして、インストーラを終了します。

6 Portal and WirelessまたはBusiness Intelligence and Forms開発者トポロジのインストール(OracleAS Infrastructureを含む)

これらのトポロジによって、OracleAS Portal、Oracle Application Server WirelessおよびOracleBI Discovererなどのコンポーネントを使用するアプリケーションをデプロイできるようになります。

Portal and Wireless開発者トポロジを設定するには、次のものをインストールする必要があります。

  1. OracleAS Infrastructure

  2. Portal and Wireless中間層

Business Intelligence and Forms開発者トポロジを設定するには、次のものをインストールする必要があります。

  1. OracleAS Infrastructure

  2. Business Intelligence and Forms中間層

Portal and WirelessおよびBusiness Intelligence and Forms中間層は、OracleAS Infrastructureのサービスを使用するため、最初にOracleAS Infrastructureをインストールする必要があります。


注意

OracleAS Infrastructureと、Portal and WirelessまたはBusiness Intelligence and Forms中間層は、異なるコンピュータにインストールできます。 


6.1 OracleAS Infrastructureのインストール

新しいデータベースと新しいOracle Internet Directoryを使用してOracleAS Infrastructureをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. インストーラを起動します。詳細は、第4章「インストーラの起動」を参照してください。

  2. 「ようこそ」画面

    次へ」をクリックします。

  3. コンピュータに初めてOracle製品をインストールする場合は、インストーラによって次の画面が表示されます。

    1. 「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面

      インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力してください」: インベントリ・ディレクトリへのフルパスを入力します。このディレクトリは、製品ファイル用のOracleホーム・ディレクトリとは異なります。

      例: /opt/oracle/oraInventory

      オペレーティング・システム・グループ名の指定」: インベントリ・ディレクトリへの書込み権限を持つオペレーティング・システム・グループを選択します。

      例: oinstall

      次へ」をクリックします。

    2. orainstRoot.shの実行ダイアログ

      プロンプトが表示されたら、異なるシェルでrootユーザーとしてorainstRoot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、インベントリ・ディレクトリにあります。

      スクリプトを実行した後で、「続行」をクリックします。

  4. 「ファイルの場所の指定」画面

    名前」: このOracleホームを識別する名前を入力します。

    例: OH_INFRA

    パス」: インストール先のディレクトリへのフルパスを入力します。これはOracleホームです。インストール先ディレクトリが存在しない場合は、Oracle Universal Installerによって作成されます。

    例: /opt/oracle/oraInfra

    次へ」をクリックします。

  5. 「インストールする製品の選択」画面

    OracleAS Infrastructure」を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「インストール・タイプの選択」画面

    Identity Management and OracleAS Metadata Repository」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「インストール前の要件の確認」画面

    この画面に表示される要件を満たしていることを確認して、すべてのチェック・ボックスを選択し、「次へ」をクリックします。

  8. 「構成オプションの選択」画面

    Oracle Internet Directory」を選択します。

    OracleAS Single Sign-On」を選択します。

    OracleAS Delegated Administration Service」を選択します。

    OracleAS Directory Integration and Provisioning」を選択します。

    OracleAS Certificate Authority」は選択しないでください。

    高可用性およびレプリケーション」は選択しないでください。

    次へ」をクリックします。

  9. 「ポート構成オプションの指定」画面

    自動」を選択し、「次へ」をクリックします。

  10. 「Internet Directoryのネームスペースの指定」画面

    推奨ネームスペース」を選択し、「次へ」をクリックします。

  11. 「データベース構成オプションの指定」画面

    グローバル・データベース名」: OracleAS Metadata Repositoryデータベースの名前を入力し、ドメイン名をデータベース名に追加します。

    グローバル・データベース名のデータベース名の部分は、次のように指定します。

    • 英数字のみを使用できます。

    • 8文字以下で指定する必要があります。

    • 大文字の「PORT」または「HOST」という単語は使用できません。これらの単語を使用する必要がある場合は、小文字を使用してください。

    グローバル・データベース名のドメイン名の部分は、次のように指定します。

    • 英数字、_(アンダースコア)、-(マイナス記号)および#(番号記号)を使用できます。

    • 128文字以下で指定する必要があります。

    例: orcl.yourcompany.com

    SID」: OracleAS Metadata Repository データベースのシステム識別子を入力します。通常、これはグローバル・データベース名ですが、ドメイン名は含めません。SIDは、すべてのデータベースで一意である必要があります。

    このSID名には、前述したグローバル・データベース名のデータベース名の部分と同じ制限事項があります。

    例: orcl

    データベース・キャラクタ・セットの選択」: データベースに使用するキャラクタ・セットを選択します。

    データベース・ファイルの場所」: データ・ファイル・ディレクトリの親ディレクトリへのフルパスを入力します。このディレクトリはすでに存在している必要があり、このディレクトリへの書込み権限を所有している必要があります。

    インストーラによって、指定したパスのサブディレクトリにデータ・ファイルがインストールされます。インストーラは、サブディレクトリの名前にデータベース名を使用します。たとえば、グローバル・データベース名にorcl.yourcompany.comと指定し、データベース・ファイルの場所に/data/dbfilesと指定すると、インストーラは、次のディレクトリにデータベース・ファイルを格納します。/data/dbfiles/orcl

    ディレクトリを配置するファイル・システムには、1.3GB以上の空きディスク領域が必要です。格納するデータ量に応じて、本番データベース用に追加のディスク領域が必要です。

    次へ」をクリックします。

  12. 「データベース・スキーマのパスワードの指定」画面

    データベース管理ユーザーのパスワードを設定します。これは、データベース管理に使用する権限付きアカウントです。すべてのユーザーに同じパスワードを使用することも、ユーザーごとに異なるパスワードを使用することもできます。

    次へ」をクリックします。

  13. 「インスタンス名とias_adminパスワードの指定」画面

    インスタンス名」: このインスタンスの名前を入力します。インスタンス名には、英数字および_(アンダースコア)を使用できます。1つのコンピュータに複数のOracle Application Serverインスタンスがある場合は、インスタンス名は一意である必要があります。

    例: infra

    ias_adminパスワード」および「パスワードの確認」: ias_adminユーザーのパスワードを入力して、確認します。これは、このインスタンスの管理ユーザーです。

    パスワードは5文字以上で、そのうちの1文字は数字にする必要があります。

    例: welcome99

    次へ」をクリックします。

  14. 「サマリー」画面

    選択した内容を確認し、「インストール」をクリックします。インストーラによって、ファイルがインストールされます。

  15. root.shの実行ダイアログ

    注意: このスクリプトは、ダイアログが表示されるまで実行しないでください。

    別のウィンドウでrootユーザーとしてログインし、root.shスクリプトを実行します。スクリプトは、このインスタンスのOracleホーム・ディレクトリにあります。

    root.shスクリプトを実行した後で、「OK」をクリックします。

  16. 「コンフィギュレーション・アシスタント」画面

    この画面には、Oracle Application Serverコンポーネントを構成するConfiguration Assistantsの進捗状況が表示されます。

  17. 「インストールの終了」画面

    終了」をクリックして、インストーラを終了します。

6.2 Portal and WirelessまたはBusiness Intelligence and Forms中間層のインストール

次の手順を実行すると、Portal and WirelessまたはBusiness Intelligence and Forms中間層がインストールされ、第6.1項「OracleAS Infrastructureのインストール」でインストールしたOracleAS Infrastructureを使用するように構成されます。

  1. インストーラを起動します。詳細は、第4章「インストーラの起動」を参照してください。

  2. 「ようこそ」画面

    次へ」をクリックします。

  3. コンピュータに初めてOracle製品をインストールする場合は、インストーラによって次の画面が表示されます。

    1. 「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面

      インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力してください」: インベントリ・ディレクトリへのフルパスを入力します。このディレクトリは、製品ファイル用のOracleホーム・ディレクトリとは異なります。

      例: /opt/oracle/oraInventory

      オペレーティング・システム・グループ名の指定」: インベントリ・ディレクトリへの書込み権限を持つオペレーティング・システム・グループを選択します。

      例: oinstall

      次へ」をクリックします。

    2. orainstRoot.shの実行ダイアログ

      プロンプトが表示されたら、異なるシェルでrootユーザーとしてorainstRoot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、インベントリ・ディレクトリにあります。

      スクリプトを実行した後で、「続行」をクリックします。

  4. 「ファイルの場所の指定」画面

    名前」: このOracleホームを識別する名前を入力します。

    例: OH_PORTAL

    パス」: インストール先のディレクトリへのフルパスを入力します。これはOracleホームです。インストール先ディレクトリが存在しない場合は、Oracle Universal Installerによって作成されます。

    例: /opt/oracle/oraPortal

    次へ」をクリックします。

  5. 「インストールする製品の選択」画面

    Oracle Application Server」を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「インストール・タイプの選択」画面

    Portal and Wireless」または「Business Intelligence and Forms」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「インストール前の要件の確認」画面

    この画面に表示される要件を満たしていることを確認して、すべてのチェック・ボックスを選択し、「次へ」をクリックします。

  8. 「構成オプションの選択」画面

    Portal and Wirelessの場合は、次のオプションを選択します。

    • OracleAS Portal

    • OracleAS Wireless

    Business Intelligence and Formsの場合は、次のオプションを選択します。

    • OracleAS Portal

    • OracleAS Wireless

    • OracleBI Discoverer

    • OracleAS Personalization

    • OracleAS Reports Services

    • OracleAS Forms Services

    次へ」をクリックします。

  9. 「ポート構成オプションの指定」画面

    自動」を選択し、「次へ」をクリックします。

  10. Oracle Internet Directoryの接続情報を入力します。Oracle Internet Directoryは、OracleAS Infrastructureのインストール時にインストールされます。

    1. 「Oracle Internet Directoryへの登録」画面

      ホスト名」: Oracle Internet Directoryを実行しているコンピュータの名前を入力します。

      ポート」: Oracle Internet Directoryがリスニングしているポートのポート番号を入力します。Oracle Internet Directoryのポート番号は、ORACLE_HOME/install/portlist.iniファイルを確認します。ORACLE_HOMEは、OracleAS Infrastructureのインストール先です。

      Oracle Internet DirectoryにはSSL接続のみ使用」を選択した場合は、portlist.iniファイル内のOracle Internet Directory(SSL)パラメータからポート番号を取得する必要があります。

      次へ」をクリックします。

    2. 「Oracle Internet Directoryに対するログインの指定」画面

      ユーザー名」: orcladminと入力します。これは、Oracle Internet Directory管理者の名前です。

      パスワード」: orcladminユーザーのパスワードは、インフラストラクチャのias_adminユーザーのパスワードと同じです。このパスワードは、インフラストラクチャをインストールしたときに入力したものです(第6.1項「OracleAS Infrastructureのインストール」の手順13を参照)。

      次へ」をクリックします。

  11. 「Metadata Repositoryの選択」画面

    リポジトリ」: この中間層インスタンスで使用するOracleAS Metadata Repositoryを選択し、「次へ」をクリックします。

  12. 「送信メール・サーバー情報の指定」

    この画面は、Business Intelligence and Formsインストールを選択した場合にのみ表示されます。

    OracleAS Reports Servicesで使用する送信メール(SMTP)サーバーの名前を入力します。空白のままにしておいて、後で設定することもできます。「次へ」をクリックします。

  13. 「インスタンス名とias_adminパスワードの指定」画面

    インスタンス名」: このインスタンスの名前を入力します。インスタンス名には、英数字および_(アンダースコア)を使用できます。1つのコンピュータに複数のOracle Application Serverインスタンスがある場合は、インスタンス名は一意である必要があります。

    例: PORTAL

    ias_adminパスワード」および「パスワードの確認」: ias_adminユーザーのパスワードを入力して、確認します。これは、このインスタンスの管理ユーザーです。

    パスワードは5文字以上で、そのうちの1文字は数字にする必要があります。

    例: welcome99

    次へ」をクリックします。

  14. 「サマリー」画面

    選択した内容を確認し、「インストール」をクリックします。インストーラによって、ファイルがインストールされます。

  15. root.shの実行ダイアログ

    注意: このスクリプトは、ダイアログが表示されるまで実行しないでください。

    別のウィンドウでrootユーザーとしてログインし、root.shスクリプトを実行します。スクリプトは、このインスタンスのOracleホーム・ディレクトリにあります。

    root.shスクリプトを実行した後で、「OK」をクリックします。

  16. 「コンフィギュレーション・アシスタント」画面

    この画面には、Oracle Application Serverコンポーネントを構成するConfiguration Assistantsの進捗状況が表示されます。

  17. 「インストールの終了」画面

    終了」をクリックして、インストーラを終了します。

7 「ようこそ」ページへのアクセス

インストールの後にOracle Application Serverの「ようこそ」ページにアクセスして、インストールに成功したことを確認します。「ようこそ」ページのURLは、次のとおりです。

http://hostname.domainname:http_port

ORACLE_HOME/install/portlist.iniファイルを確認して、http_portを特定します。このポートは、「Oracle HTTP Server listen port」行に表示されます。


注意

1つのコンピュータに複数のOracle Application Serverインスタンスがインストールされている場合は、各インスタンスが独自のポート番号のセットを持っています。正しいOracleホーム・ディレクトリのportlist.iniファイルを確認し、必ず正しいポート番号を使用してください。 


「ようこそ」ページには、次のような役立つページへのリンクが含まれています。

8 既存のOracleデータベースへのOracleAS Metadata Repositoryのインストール

OracleAS Metadata Repositoryを既存のOracleデータベースにインストールする場合は、Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantと呼ばれるツールを実行します。

Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantは、「OracleAS Metadata Repository Creation Assistant」CD-ROMに格納されています。

このツールの使用方法の詳細は、Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistantのユーザーズ・ガイドを参照してください。

9 追加情報

この項では、次の内容について説明します。

製品のライセンス

このメディア・パックに含まれている製品は、トライアル・ライセンス契約に基づき、30日間、インストールおよび評価できます。 ただし、30日間の評価期間後もいずれかの製品の使用を継続する場合、プログラム・ライセンスをご購入いただく必要があります。

Oracle Supportへのお問合せ

Oracle製品サポートをご購入いただいた場合、Oracle Supportに、年中無休で24時間いつでも、お問い合せいただけます。 Oracle製品サポートの購入方法、またはOracle Supportへの連絡方法の詳細は、Oracle SupportのWebサイトを参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/support/
製品マニュアルの入手方法

Oracle製品のマニュアルは、HTMLおよびAdobe社PDF形式で提供されており、入手方法がいくつかあります。

PDFドキュメントを表示するには、必要に応じて、Adobe社のWebサイトから、無料のAdobe Acrobat Readerをダウンロードしてください。

http://www.adobe.com/

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