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Oracle Content Management SDK 管理者ガイド
10g(9.0.4.2)
B15638-01
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10 トラブルシューティング

この章では、次の分野に関する情報について説明します。

一般的な問題のトラブルシューティング

この項では、一般的な問題とパフォーマンスの問題の解決に役立つ情報について説明します。それぞれの問題について、考えられる原因と対処方法が示されています。

表10-1    管理上の一般的な問題 
問題  考えられる原因  対処方法 

Oracle CM SDKの実行時に、メモリー不足の例外が発生する。 

Javaの最大ヒープ・サイズが小さすぎる。 

該当のノード構成の-Xmxの設定を変更して、ヒープ・サイズを大きくします。 

WebおよびWindows経由のコンテンツの問合せで、結果が戻されない。 

Oracle Textによるドキュメントの索引付けが行われていない。 

詳細は、「Oracle TextのPL/SQLパッケージによるIFS_TEXT索引の管理」を参照してください。 

Oracle CM SDKシステムのパスワードを入力せずにリセットしたい。 

Oracle CM SDKシステムのパスワードを忘れてしまった。 

Oracle CM SDKスキーマのパスワードがわかっている場合は、Oracle CM SDKマネージャのログイン・ページで「パスワードを忘れた場合はこちら」をクリックします。詳細は、「systemのパスワードの変更」を参照してください。 

管理者がLOBファイルをアップロードしてそれらのファイルを削除した後、表領域で取得された領域が表示されない。 

ContentGarbageCollectionAgentの「InitialTimeOfDay」と「ActivationPeriod」が正しく設定されていない。 

Application Server Controlを使用して、コンテンツ・ガベージ・コレクション・エージェントの「InitialTimeOfDay」と「ActivationPeriod」のエントリを調べてください。

また、Node.logを調べて、コンテンツ・ガベージ・コレクション・エージェントが定期的にアクティブになっているかどうかも確認してください。 

ファイアウォールの外側から、SMBを使用してOracle CM SDKにアクセスできない。 

必要なポートが開かれていない。 

WindowsクライアントがSMBにアクセスできるのは、SMBがポート139で実行されている場合にかぎられます。そのため、ポート139は外部のコンピュータに対して開いておく必要があります。 

Oracle CM SDKリンクがApplication Server Controlでアクティブにならない。 

Oracle CM SDKの構成後にOracle Enterprise Managerを再起動していない。 

Oracle Enterprise Managerを再起動してください。詳細は、表3-1「Application Server Controlプロセスの起動と停止」を参照してください。 

Oracle CM SDKに接続できない。 

Oracle CM SDKサーバーがDHCPを使用している可能性がある。 

Oracle CM SDKがDHCPを使用している場合は、サーバーのホスト名ではなく現在のIPアドレスを使用して接続します。これは、HTTPを含め、Oracle CM SDKのすべてのプロトコルに影響します。 

WebおよびWindows経由のコンテンツの問合せで、結果が戻されない。 

Oracle Textによるドキュメントの索引付けが行われていない。 

詳細は、「Oracle TextのPL/SQLパッケージによるIFS_TEXT索引の管理」を参照してください。 

読取り/書込みアクティビティに関するサーバーの速度が概して遅い。 

原因1: サーバーのメモリーが過度に割り当てられている。サーバーがメモリー・ブロックを過剰にディスクにスワップしている。 

vmstat(UNIX)などのシステム監視ツールを実行し、過度のページ・スワッピングが発生している箇所を探して問題を特定します。

データベースのinit.oraファイル内で、次のパラメータの値を調整します。

  • processesの値を小さくします。

  • open_cursorsの値を小さくします。

  • db_block_buffersの値を小さくします。

不要なJava VMまたはその他の不要なプロセスを停止します。

また、サーバーへのメモリーの追加が必要になる場合があります。単層構造で実行している場合は、Oracle CM SDKサーバーを2層構造に再構成してください。

init.oraファイル内のパラメータの調整に関する詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

 

原因2: CTXHXがCPUを100%使用している。 

付録A「Oracle Textリファレンス」を参照してください。 

表10-2    プロトコルの問題 
問題  考えられる原因  対処方法 

UNIXのアウトバウンドFTPで問題がある。 

UNIXで/usr/bin/ftpを使用していて、/etc/servicesのデフォルト・ポート番号が、21以外(2100など)である。 

たとえば"ftp ifs.us.oracle.com 21"("21"は割り当てたポート番号)のように、ポート番号を明示的に指定します。 

AIX、HP-UXまたはCompaq Tru64の各プラットフォームで、NFSに問題がある。 

これらのプラットフォーム上で複数のNFSサーバーを実行しようとしている。 

AIX、HP-UXおよびCompaq Tru64の各プラットフォームでは、Oracle CM SDKのNFSサーバーはプライマリNFSポート(2049)を使用する必要があります。したがって、これらのプラットフォームで、UNIXネイティブのNFSサーバーとOracle CM SDKのNFSサーバーの両方を実行することはできません。詳細は、Oracle Content Management SDKのインストレーションおよび構成ガイドの第3章を参照してください。 

NTFSの使用時、ノード・ログに何も書き込まれない。 

ノード構成のログ・レベルの値が低すぎる。 

NTFSでは、ログ・レベルが6に設定されていないかぎり、ノード・ログへの書き込みは行われません。ログ・レベルを設定する方法は、「ノード構成の変更」を参照してください。 

10,000以上の接続/切断後にOracle CM SDKプロトコルが新しい接続を確立できない。 

Linux、WindowsまたはTru64プラットフォームで9.0.2xリリースのOracle9iAS Infrastructureを使用している。 

プラットフォームおよびInfrastructureのリリース番号に該当するARUパッチを適用します。パッチIDを含むこの問題の詳細は、Oracle MetaLinkのNote 252888.1を参照してください。次のURLでOracle MetaLinkにアクセスできます。

http://metalink.oracle.com 

表10-3    パフォーマンスの問題 
問題  考えられる原因  対処方法 

読取りまたは検索アクティビティでのみ、サーバーの速度が遅い。 

大量のデータがロードされているが、CBO統計が更新されていない。 

Oracleデータベース・コストベース・オプティマイザで、失効した統計データが使用されている場合、パフォーマンスが低下します。$ORACLE_HOME/ifs/cmsdk/admin/sqlディレクトリに格納されているanalyze.sqlスクリプトを実行して、統計をリフレッシュします。 

書込みアクティビティでのみ、サーバーの速度が遅くなる。 

原因1: 大量のドキュメントがロードされようとしている。またREDOログのサイズが小さすぎる。 

100MB以上のサイズのREDOログを、2つ以上追加します。詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。一般的に、REDOログは、1時間以内の周期で切り替える必要があります。$ORACLE_HOME/rdbms/sid/bdumpディレクトリで、REDOログの切替え頻度を示す最新のログを確認してください。 

原因2: 大量のドキュメントがロードされようとしている。またREDOログがデータベース・ファイルと同じディスク上に格納されている。 

REDOログを、データベース・ファイルとは別のディスクに格納します。詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』および『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

最適なパフォーマンスを得るには、1つ以上のディスク(および可能な場合はディスク・コントローラ)をREDOログ専用にし、順次書込みアクティビティ用にディスクを最適化します。たとえばSolaris Operating System(SPARC)では、RAWパーティションまたはUNIXファイル・システムを選択できます。Solaris 2.8以上でUNIXファイル・システムを選択する場合は、ファイル・システムをマウントするときにforcedirectionオプションを使用します。これらのオプションは、ファイル・システムがREDOログ専用に使用される場合にのみ使用します。 

Oracle CM SDK DAV/HTTPサーブレットを使用していないカスタムWeb(HTTP)アプリケーションで、パフォーマンスの低下が見られる(小さなフォルダを開いたり、小さなドキュメントを取得するのに2秒以上かかる)。 

HTTPリクエストのたびに、アプリケーションがOracle CM SDKに再接続(および新しいセッションを開始)している。 

認証なし(ゲスト)のHTTPリクエストが到着するたびに再利用できるゲスト・セッションのプールを実装してください。たとえば、HTTP/DAVサーブレットは"最小"、"ターゲット"、"最大"の各アプローチを使用します。詳細は、IfsDavServlet.propertiesファイルを参照してください。新しく認証されたHTTPリクエストを、HTTP資格証明などを介して既存のLibrarySessionにマッピングする機能を実装してください。 

Oracle CM SDK DAV/HTTPサーブレットを使用していないカスタムWeb(HTTP)アプリケーションで、メモリー・リークが見られ、JVMヒープ・メモリーが不足しつつある。 

Oracle CM SDKセッションが切断されておらず、ガベージが収集されていない。 

HTTPセッションがタイムアウトするたびにコールされるHTTPSessionBindingListener.valueUnboundメソッドを実装してください。このメソッドにより、Oracle CM SDKセッションが切断され、ガベージが確実に収集されます。 

ファイアウォールの外側からSMBを使用してOracle CM SDKにアクセスすると、速度が極端に遅くなる。 

インターネット経由のSMBは元々低速である。 

すべてのWindows SMBクライアントは大量の情報を送信するため、クライアントとサーバー間に生じる待ち時間が長くなります。インターネットを経由することで発生する待ち時間により、SMBの速度がさらに遅く感じられる場合があります。 

表10-4    エラー・メッセージ 
問題  考えられる原因  対処方法 

ifsctl startにより、次のエラーが発生します。

「このドメインに対するデータベースに接続できません。」 

Oracle10g DatabaseがWindows 2003サーバーにインストールされている。 

Oracle CM SDKを起動する前に、Oracle CM SDKスキーマ・ユーザー・アカウントを明示的に解除する必要があります。 

半角英数以外の文字でクラス・オブジェクトを作成すると、次の例外が発生する。

IFS-30002:「新規ライブラリ・オブジェクトを作成できません。」 

クラス・オブジェクトと属性の名前は、半角英数字で表記する必要がある。 

クラス・オブジェクトと属性の名前は、必ず半角英数字で表記してください。 

IFS-10630: 割当済でない接続はありません。 

 

読取り専用接続または書込み可能接続(あるいは両方)の最大接続プールの設定値を増やしてください。

詳細は、Oracle Content Management SDKのインストレーションおよび構成ガイドを参照してください。 


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