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Oracle Workflowユーザーズ・ガイド
リリース2.6.3.5

部品番号: B15750-01
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Oracle Workflowの概要(ユーザー向け)

Oracle Workflowは、ビジネス・プロセスに基づく統合をサポートする完全なワークフロー管理システムを備えています。 Oracle Workflowのテクノロジを利用すると、ユーザー定義のビジネス・ルールに基づいてあらゆる種類の情報をルーティングしながら、ビジネス・プロセスをモデル化および自動化し、継続的に改善できます。

E-Businessにより、社内システムへの取引パートナおよび企業間取引の統合のみならず、企業内のアプリケーションの統合に対する需要が加速しています。Oracle Workflowを導入すると、従来のアプリケーションに基づくワークフローおよびE-Businessの統合ワークフローをサポートしながら、企業内および企業間の両方でビジネス・プロセスを自動化して効率よく作業できます。Oracle Workflowは、アプリケーション間の内部プロセスとビジネス・プロセスの連携をもたらす、他に例を見ないワークフロー・ソリューションです。

情報のルーティング

現代のビジネス・プロセスでは、常に変化するルールに応じて、複数の人に多くの種類の情報を伝達する必要があります。使用できる情報が多く、その形式が多様な場合、どのようにして適切な情報を適切な人に伝達するでしょうか。Oracle Workflowを使用すると、それぞれの企業に、その人が必要としているすべての情報を提供できます。 Oracle Workflowでは、企業内外のビジネス・プロセスの各意思決定者に支援情報を提供できます。

ビジネス・ルールの定義と変更

Oracle Workflowでは、ドラッグ・アンド・ドロップで操作できるプロセス・デザイナを使用し、ビジネス・プロセスを定義して継続的に改善していくことができます。

単に文書をあるユーザーから他のユーザーへと、いくつかの承認手順を経てルーティングしていくワークフロー・システムとは異なり、Oracle Workflowでは洗練されたビジネス・プロセス・モデルを作成できます。ループするプロセス、並列フローに分岐して再び合流するプロセス、サブフローやさらにそこから細かい流れに分割されるプロセスなどを定義できます。 Oracle Workflowでは、ストアド・プロシージャの結果に基づいて選択するパスを判別できるため、Oracle Databaseの言語であるJavaおよびPL/SQLの機能を活用して、ワークフロー・プロセスに影響するあらゆるビジネス・ルールを定義できます。 「ワークフロー・プロセス」を参照してください。

電子通知の配信

Oracle Workflowでは、ビジネス・プロセスの自動化の範囲を企業全体、さらに電子メールやインターネット・ユーザーを含む企業外のユーザーにまで拡張できます。Oracle Workflowでは、人々に彼らの対応が待たれる項目の通知を電子メールにより発信し、電子メールの応答に基づいて処理します。 また、必要な支援情報が含まれた作業リストを表示し、標準のWebブラウザを使用して処理を実行することもできます。

システムの統合

Oracle Workflowでは、ワークフローを開始できるビジネス・イベントへのサブスクリプションを設定したり、ビジネス・イベントが発生したときにシステム間でメッセージを伝播できます。社内のシステム間や外部システムとの間でイベントを伝達することもできます。この方法により、2地点間のメッセージ統合を実現したり、より複雑なシステム統合のメッセージ伝達をOracle Workflowを使用して集中管理できます。 ルーティングおよび処理ルールが複雑なビジネス・プロセスをモデル化して、イベントを強力かつ柔軟に処理できます。

主な機能と定義

Oracle Workflow Builder

Oracle Workflow Builderは、ワークフロー開発者が簡単なドラッグ・アンド・ドロップ操作でビジネス・プロセスを作成、表示または変更できるグラフィカル・ツールです。Oracle Workflow Builderを使用して、アクティビティ、項目タイプおよびメッセージなど、あらゆるワークフロー・オブジェクトを作成、変更できます。 「ワークフロー・プロセス」を参照してください。

ユーザーはいつでもワークフロー・アクティビティを追加、削除または変更でき、アクティビティ間に必要な新しい関連を設定できます。作業はワークフローの要約レベルのモデルで簡単に行うことができます。必要に応じて、ワークフロー内のアクティビティを展開して、より詳細なレベルで表示することもできます。Oracle Workflow Builderは、デスクトップPCからでも、ネットワークに接続していないラップトップPCからでも操作できます。

ワークフロー・エンジン

Oracle Databaseに埋め込まれたワークフロー・エンジンでは、実行時にプロセス定義を実装します。ワークフロー・エンジンは、ワークフローの状態を監視し、プロセスのアクティビティのルーティングを調整します。たとえば、ワークフロー・アクティビティの完了など、ワークフローの状態が変化すると、PL/SQL APIまたはJava APIを介してエンジンにシグナルが送られます。エンジンは、柔軟に定義されているワークフロー・ルールに基づいて実行対象のアクティビティを判別し、そのアクティビティを実行します。 ワークフロー・エンジンでは、ループ、分岐、並列フロー、サブフローなど、高度なワークフロー・ルールをサポートしています。

ビジネス・イベント・システム

ビジネス・イベント・システムは、Oracle Advanced Queuing(AQ)インフラストラクチャを使用してシステム間でビジネス・イベントを伝達するためのアプリケーション・サービスの1つです。 ビジネス・イベント・システムは、重要なイベントへのサブスクリプションを登録するイベント・マネージャおよびワークフロー・プロセス内のビジネス・イベントをモデル化するイベント・アクティビティから構成されます。

ローカル・イベントが発生すると、イベントを呼び出したコードと同じトランザクション内でサブスクライバ・コードが実行されます。 サブスクリプション処理では、イベント情報に関するカスタム・コードの実行、ワークフロー・プロセスに対するイベント情報の送信、他のキューまたはシステムに対するイベント情報の送信などが行われます。

ワークフロー定義ローダー

ワークフロー定義ローダーは、ワークフロー定義をデータベースとそれに対応するフラット・ファイル間で移動するユーティリティ・プログラムです。このプログラムを使用して、ワークフロー定義を開発用データベースから本番データベースに移行したり、既存の定義をアップグレードできます。 ワークフロー定義ローダーはスタンドアロン・サーバー・プログラムですが、Oracle Workflow Builderにも統合されており、データベースやファイル内のワークフロー定義のオープンや保存が可能です。

完全なプログラム拡張性

Oracle Workflowでは、開発者がカスタムPL/SQLプロシージャや外部関数をアクティビティとしてワークフローに入れることができます。 アプリケーション・コードを変更しなくても、ワークフロー・エンジンによりプログラムの前提条件が満たされていることが確認されれば、いつでも独自のプログラムを実行できます。

電子通知

Oracle Workflowでは、ユーザーをワークフローに組み込んで、購買申請や受注の承認など、自動化できないアクティビティを処理できます。通知システムでは、ワークフロー内のユーザーに通知を送信し、ユーザーからの応答を処理します。電子通知はロールにルーティングされます。ロールは、個々のユーザーまたはユーザー・グループです。そのロールに関連付けられているユーザーなら誰でも、その通知に基づいて作業を実行できます。

各通知には意思決定に必要なすべての情報を含むメッセージが含まれています。情報は、メッセージの本文に埋め込まれているか、別の文書として添付されています。 Oracle Workflowでは、それぞれの通知アクティビティの応答を理解し、次のワークフロー・アクティビティに移動する方法を判断します。

電子メールの統合

電子メール(E-mail)・ユーザーは、未処理の作業項目に関する通知を受信し、選択した電子メール・アプリケーションを使用してその通知に応答できます。 電子メール通知には、通知に対する応答の別手段となる添付ファイルを添付できます。

インターネット対応ワークフロー

標準のWebブラウザにアクセスできるユーザーは誰でもワークフローに組み込むことができます。 Webユーザーは、「通知」Webページにアクセスして未処理の作業項目を表示し、別のページに移動して、より詳細な内容の表示や応答が可能です。

監視と管理

ワークフローの管理者とユーザーは、Javaサポート機能を持つ標準Webブラウザを使用してワークフロー・モニターに接続し、ワークフロー・プロセスの作業項目の進捗を表示できます。ワークフロー・モニターでは、ワークフロー・プロセスの特定インスタンスのプロセス・ダイアグラムが説明付きのビューで表示されるため、ユーザーは作業項目のステータスをグラフィカルに見ることができます。 また、作業項目、プロセスおよびプロセス内の各アクティビティについて、個別のステータス要約も表示されます。

Oracle Applicationsに組み込まれているOracle Workflowを使用していてOracle Applications Managerを実装済の場合は、Oracle Applications ManagerのOracle Workflow ManagerコンポーネントをOracle Workflowの追加管理ツールとして使用することもできます。Oracle Applications Managerは、Oracle Applicationsのコンカレント処理、Oracle Workflow、その他の機能の管理および診断機能を提供するツールの1つです。 詳細は、Oracle Applications Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。

また、スタンドアロンのOracle Workflowを使用している場合は、Oracle Enterprise Managerから利用可能なスタンドアロンOracle Workflow Managerコンポーネントを、Oracle Workflowの追加管理ツールとして使用できます。 詳細は、Oracle Workflow Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。

ワークフロー・プロセス

Oracle Workflowは、ユーザーが定義したルールに従ってビジネス・プロセスを管理します。ルールはワークフロー・プロセス定義と呼ばれ、プロセス内で発生するアクティビティと各アクティビティ間の関連を含みます。 プロセス定義に含まれるアクティビティには、PL/SQLのストアド・プロシージャや外部関数によって定義される自動化関数、任意に応答を要求する場合があるユーザーやロールへの通知、ビジネス・イベント、より細かいアクティビティの集合で構成されるサブフローなどがあります。

ワークフロー・プロセスは、アプリケーションで一連のOracle Workflow Engine APIをコールしたときに起動されます。ワークフロー・エンジンには、アプリケーションで定義されている関連作業項目を、特定のワークフロー・プロセス定義を介して実行する機能があります。 ワークフロー・エンジンでは、ワークフロー・プロセス定義に従って自動化の手順を実行し、外部処理が必要な場合は該当するエージェントを起動します。

次のダイアグラムは、購買申請を管理者や複数の管理者承認をもらうためにルーティングする、簡単なワークフロー・プロセス定義を表しています。

本文で説明しているイメージ

この全体図を、プロセスまたはプロセス・ダイアグラムと呼びます。アイコンはアクティビティを表し、矢印はアクティビティ間の遷移を表しています。 この表の例では、ユーザーが該当するアプリケーションで購買申請を作成して送信すると、プロセスに新規項目が作成されます。

このプロセスには、PL/SQLのストアド・プロシージャとして実装されている次のような複数のワークフロー・アクティビティが含まれています。


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