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Oracle Application Server インストレーション・ガイド
10gリリース2(10.1.2)for HP-UX PA-RISC (64-bit)
B25631-02
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7
中間層のインストール

表7-1    この章の内容 
トピック  手順 
   

7.1 中間層タイプ

Oracle Application Serverの中間層のインストール時に、必要な中間層のタイプを選択します。Oracle Application Serverには、次のタイプの中間層があります。

中間層は、アプリケーションの配置および実行のためのコンポーネントを提供します。異なるタイプの中間層は、異なるコンポーネントを提供します(第7.2項「中間層のコンポーネント」を参照)。

中間層とインフラストラクチャ

Portal and WirelessおよびBusiness Intelligence and Forms中間層にはOracleAS Infrastructureが必要です。これは、これらの中間層が、OracleAS Metadata Repositoryにあるそれぞれのスキーマにアクセスする必要があるためです。

J2EE and Web Cacheタイプでは、「Database-Based Farm」オプションまたは「Identity Management Access」オプション(あるいはその両方)を選択する場合にのみ、一部のインフラストラクチャ・コンポーネントが必要となります。J2EE and Web Cache中間層のインストール時に、これらのオプションを選択しない場合、OracleAS Infrastructureは必要ありません。詳細は、第7.4項「J2EE and Web Cache中間層用の構成オプション」を参照してください。

7.2 中間層のコンポーネント

表7-2に、各タイプの中間層にインストールされるコンポーネントを示します。

小さい中間層タイプのコンポーネントは、大きい中間層タイプのサブセットです。大きいタイプには、小さいタイプのすべてのコンポーネントが含まれています。

表7-2    中間層のコンポーネント 
  J2EE and Web Cache  Portal and Wireless  Business Intelligence and Forms 

Oracle HTTP Server 

あり 

あり 

あり 

Oracle Application Server Containers for J2EE(OC4J) 

あり 

あり 

あり 

OracleAS Web Cache 

あり 

あり 

あり 

Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Control 

あり 

あり 

あり 

OracleAS Portal 

 

あり 

あり 

OracleAS Wireless 

 

あり 

あり 

OracleAS Personalization 

 

 

あり 

OracleBI Discoverer(OracleBI Discoverer Plus、OracleBI Discoverer ViewerおよびOracleBI Discoverer Portlet Providerを含む) 

 

 

あり 

OracleAS Reports Services 

 

 

あり 

OracleAS Forms Services 

 

 

あり 

7.3 必要なコンポーネント

アプリケーションは、中間層インスタンス上に配置します。アプリケーションで必要なコンポーネントが提供される中間層タイプを選択します。

アプリケーションで使用するコンポーネントがわかっている場合は、適切な中間層タイプを選択できます。たとえば、Portalの機能が必要な場合は、Portal and Wirelessタイプをインストールします。Business Intelligence and Formsタイプも、OracleAS Portalコンポーネントを含むため、インストールできます。

必要なタイプがわからない場合でもディスク領域にゆとりがあれば、Business Intelligence and Formsタイプをインストールできます。このタイプを選択すると、すべてのコンポーネントがインストールされます。ディスク領域にゆとりがない場合は、小さい中間層タイプをインストールし、必要に応じて後でより大きなタイプに拡張できます。たとえば、J2EE and Web Cache中間層をBusiness Intelligence and Forms中間層に拡張できます。詳細は、第7.14項「中間層の拡張」を参照してください。

表7-3に、いくつかの機能とそれに適したコンポーネントを示します。

表7-3    機能とコンポーネントの対応付け 
必要な機能  このコンポーネントを提供する中間層タイプを選択 

J2EE(JavaServer Pages、サーブレットおよびEnterprise JavaBeansアプリケーションの開発用) 

Oracle Application Server Containers for J2EE(OC4J) 

Webサービス 

OC4J 

UDDI 

OracleAS Portal

UDDIは、アプリケーションの配置にOC4Jを、様々なUDDIデータ構造の格納にOracleAS Metadata Repositoryを、ユーザーおよびグループの管理にOracle Internet Directoryを使用するため、Portal and Wireless(またはBusiness Intelligence and Forms)中間層タイプが必要です。J2EE and Web Cacheインストール・タイプには、OracleAS Metadata RepositoryもOracle Internet Directoryも必要ありません。 

Oracle Ultra Search 

OracleAS Portal

Oracle Ultra Searchインスタンスを作成および構成するには、「Oracle Application Server 10g Portal」を選択する必要があることに注意してください。「Oracle Application Server 10g Portal」を選択していない場合は、インストール後にApplication Server Controlを使用してOracle Ultra Searchインスタンスを作成および構成することはできません。 

Portal 

OracleAS Portal 

ReportsおよびDiscovererのプロバイダ(OracleAS Portalと連携可能) 

OracleAS Reports Services、OracleBI Discoverer 

PL/SQLアプリケーション 

Oracle HTTP Server 

携帯電話やPDAなどのモバイル機器への配信 

OracleAS Wireless 

Oracle Sensor Edge Server

この中間層コンポーネントを使用すると、Radio Frequency ID(RFID)デバイス、レーザー・ダイオード、温度センサーなどのセンサーからの情報を処理することで、インベントリ管理が可能になります。

Oracle Sensor Edge Serverの管理の詳細は、『Oracle Application Server Wireless管理者ガイド』を参照してください。Oracle Sensor Edge Serverコンポーネントの開発の詳細は、『Oracle Application Server Wireless開発者ガイド』を参照してください。 

OracleAS Wireless 

データ・マイニング 

OracleAS Personalization 

Business Intelligenceアプリケーション 

OracleAS Reports Services、OracleBI Discoverer 

Reports 

OracleAS Reports Services 

Forms 

OracleAS Forms Services 

7.4 J2EE and Web Cache中間層用の構成オプション

J2EE and Web Cache中間層をインストールする場合、表7-4に示すオプションが「構成オプションの選択」画面に表示されます。

これらのオプションの一部では、表に示すようにOracleAS Infrastructureの特定のコンポーネントが必要です。必要なインフラストラクチャ・コンポーネントをインストールしてからでなければ、これらのオプションを使用してJ2EE and Web Cache中間層をインストールすることはできません。

表7-4    J2EE and Web Cache中間層用の「構成オプションの選択」画面のオプション 
オプション  説明および要件 

Oracle Application Server 10g Farm Repository 

このJ2EE and Web Cacheインスタンスをファームの一部にするには、このオプションを選択します。ファームおよびクラスタの詳細は、第7.4.1項「ファーム」および第7.4.2項「OracleAS Cluster」を参照してください。

このオプションを選択すると、「リポジトリ・タイプの選択」画面が表示されます。この画面で、新しいファイルベース・リポジトリの作成、既存のファイルベース・リポジトリの追加またはデータベースベース・リポジトリの追加を選択します。

  • 「新しいファイルベース・リポジトリの作成」を選択した場合、インストールするインスタンスが、リポジトリ・ホストになります。このインスタンスには、リポジトリ情報が格納されます。他のインスタンスでこのインスタンスに格納されたリポジトリ情報を使用するように指定することもできます。通常、1番目のJ2EE and Web Cacheインスタンスには、このオプションを選択します(ファイルベース・リポジトリを使用するように選択した場合)。

  • 「既存のファイルベース・リポジトリに追加」を選択した場合、インストーラによってリポジトリ・ホストとポートの場所が求められます。

    dcmctl getRepositoryIDコマンドを実行すると、リポジトリ・ホストおよびポートを確認できます。

    prompt> ORACLE_HOME/dcm/bin/dcmctl getRepositoryID
    File-based Repository ID            mymachine2.mydomain.com:7102
    
    

    ORACLE_HOMEは、追加するファームに属している任意の既存のOracle Application Serverインスタンスのホーム・ディレクトリを示します。この例では、リポジトリ・ホストはmymachine2.mydomain.comで、ポートは7102です。

  • 「既存のデータベースベース・リポジトリに追加」を選択した場合、インストーラによってOracleAS Metadata Repositoryの場所が求められます。このオプションにはOracle Internet Directoryは必要ないため、OracleAS Metadata RepositoryをOracle Internet Directoryに登録する必要はありません。このオプションには、Oracle Identity Managementコンポーネントは必要ありません。

 

Oracle Identity Management Access 

アプリケーションでOracleAS Single Sign-On、Oracle Internet DirectoryなどのOracle Identity Managementサービスが必要な場合は、このオプションを選択します。

このオプションには、事前にインストールされたOracle Internet Directory、OracleAS Single Sign-OnおよびOracleAS Metadata Repositoryコンポーネントが必要です。OracleAS Infrastructureをインストールすると、これらのコンポーネントをインストールできます。

さらに、OracleAS Metadata RepositoryをOracle Internet Directoryに登録する必要があります。詳細は、第6.10項「OracleAS Metadata RepositoryのOracle Internet Directoryへの登録とパスワードのランダム化」を参照してください。 

Oracle Application Server 10g Web Cache 

OracleAS Web Cacheをインストールおよび構成するには、このオプションを選択します。先にインストールしておく必要のあるコンポーネントはありません。 

7.4.1 ファーム

ファームは、同じメタデータ・リポジトリを共有する1つ以上のインスタンスの集合です。インスタンスがファームに属している場合は、インスタンスをグループとして管理したり、クラスタ化することもできます。

Oracle Application Serverは、リポジトリ情報をデータベース(データベースベース・リポジトリ)またはファイル・システム(ファイルベース・リポジトリ)に格納できます。リポジトリ情報には、ファームに属するインスタンスのリスト、インスタンスがクラスタ化されているかどうかに関する情報、クラスタの構成情報などが含まれます。

ファイルベース・リポジトリの場合、リポジトリ情報は特定のインスタンスを使用して格納されます。このインスタンスを、リポジトリ・ホストと呼びます。

データベースベース・リポジトリの場合、リポジトリ情報はOracleAS Metadata Repositoryに格納されます。

インストール中またはインストール後に、J2EE and Web Cacheインスタンスをファームに属するように設定できます。インストール時に決定できない場合は、インスタンスをスタンドアロンのインスタンス(ファームには属さない)としてインストールできます。インストール後、必要に応じて、インスタンスをファームに関連付けることができます。また、インスタンスをファームの一部としてインストールし、インストール後に、そのインスタンスをスタンドアロンのインスタンスに変換することもできます。

ファームの詳細は、『Distributed Configuration Management管理者ガイド』および『Oracle Application Server高可用性ガイド』を参照してください。

7.4.2 OracleAS Cluster

ファームに属するインスタンスをクラスタ化することができます。クラスタ内のすべてのインスタンスの構成は同じです。クラスタ内の任意のインスタンスで、クラスタの任意のメンバー宛のリクエストを処理できます。

インストーラでは、インスタンスはクラスタ化されません。これは、インストール後に実行する必要があります。

OracleAS Clusterの詳細は、『Distributed Configuration Management管理者ガイド』および『Oracle Application Server高可用性ガイド』を参照してください。

7.4.3 OracleAS File-Based Repositoryを使用するJ2EE and Web Cacheインスタンスのファイアウォールを越えたインストールの要件

OracleAS File-Based Repository機能を使用するJ2EE and Web Cacheインスタンスをインストールし、それらのインスタンスがファイアウォールで区切られている場合は、これらのインスタンスがファイアウォールを越えて互いに通信できるようにする必要があります。

この方法でインスタンスをインストールする例に、myJ2EECompany.comアーキテクチャがあります。このアーキテクチャでは、OracleAS Web CacheをWeb層に、OC4Jをアプリケーション層にインストールします。これらの層はファイアウォールで区切られています。myJ2EECompany.comアーキテクチャの詳細は、『Oracle Application Serverエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』を参照してください。

ファイアウォールを越えてインスタンスが互いに通信できるようにするには、最初のインストール後にファイアウォールのいくつかのポートを開く必要があります。詳細は、『Oracle Application Serverエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』の第3章「myJ2EECompany.com用のアプリケーション・インフラストラクチャの構成」を参照してください。

7.5 DCMスキーマのパスワードの確認方法

J2EE and Web Cache中間層を、「OracleAS Database-Based Farm Repository」オプションは選択し、「Identity Management Access」オプションは選択しないでインストールする場合、インストーラによってOracleAS Metadata Repository内のDCMスキーマのパスワードを入力するように要求されます。

このパスワードは、ランダムに生成されます。2つの選択肢があります。

ランダム・パスワードの変更

OracleAS Metadata RepositoryをOracle Internet Directoryに登録しなかった場合は、ランダム・パスワードを既知の値に変更する必要があります。これには、SQL*PlusのSQLコマンドalter userを使用します。次の例では、パスワードが「newpassword」に変更されます。

prompt> $ORACLE_HOME/bin/sqlplus "sys/sys_password as sysdba"
SQL> alter user dcm identified by newpassword;

パスワードを変更するには、sysユーザーとしてログインする必要があります。

Oracle Internet Directoryを使用したランダム・パスワードの確認


注意

この手順は、Oracle Internet Directoryのスーパーユーザー(cn=orcladmin)のみが実行できます。 


OracleAS Metadata RepositoryをOracle Internet Directoryに登録した場合は、Oracle Directory Managerを使用してランダム・パスワードを確認できます。

ただし、Oracle Internet Directoryがあり、OracleAS Metadata Repositoryがそれに登録されている場合は、「構成オプションの選択」画面で「OracleAS Database-Based Farm Repository」と「Identity Management Access」の両方を選択することをお薦めします。両方を選択すると、インストーラによりDCMパスワードを入力するように要求されません。

Oracle Internet Directory内のランダム・パスワードを確認するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Directory Managerを起動します。

    prompt> $ORACLE_HOME/bin/oidadmin
    
    
  2. Oracle Internet Directoryにcn=orcladminスーパーユーザーとしてログインします。

  3. 図7-1に示すように、構造を展開します。図に示すように、左側でOrclResourceName=DCMを選択します。DCMスキーマのパスワードが、右側の「orclpasswordattribute」フィールドに表示されます。

    図7-1    Oracle Internet Directory内のDCMスキーマのパスワードの表示


    画像の説明

7.6 コンポーネントが使用するポート番号の確認方法

インストール時に、特定のコンポーネントが使用するポート番号を確認する必要がある場合があります。たとえば、Oracle Application Serverの中間層のインストール時に、インストーラによってOracle Internet Directoryポートの入力を要求されます。

ポート番号のリストは、次の方法で取得できます。

7.7 アップグレードしたOracle Internet Directoryに中間層をインストールする場合

リリース9.2.0.xから最新リリースにアップグレードしたOracle Internet Directoryに対して中間層をインストールする場合は、Oracle Application Serverのアップグレードおよび互換性ガイドに記載されているOracle Internet Directory 9.2.0.xのアップグレード手順に従う必要があります。これらの手順は、「Oracle Identity Managementサービスのアップグレード」の章に記載されています。

7.8 インフラストラクチャなしでのJ2EE and Web Cacheのインストール

インフラストラクチャを必要としないJ2EE and Web Cacheインスタンスをインストールするには、この手順を実行します。

表7-5    J2EE and Web Cacheのインストール手順 
  画面  操作 

1. 

-- 

インストーラを起動して、最初のいくつかの画面で情報を入力します。詳細は、第7.16項「インストールの一部: 中間層をインストールする最初のいくつかの画面」を参照してください。

注意:

  • 「インストール・タイプの選択」画面で、「J2EE and Web Cache」を選択します。

次へ」をクリックします。 

2. 

構成オプションの選択 

Oracle Application Server 10g Web Cache」を選択します。

Identity Management Access」オプションは、Oracle Internet DirectoryおよびOracleAS Single Sign-Onを必要とするので、このオプションは選択しないでください。

Oracle Application Server 10g Farm Repository」は選択しないでください。

次へ」をクリックします。 

2. 

ポート構成オプションの指定 

コンポーネントにデフォルトのポートを使用する場合は、「自動」を選択します。

staticports.iniファイルをすでに作成していて、デフォルトのポートを使用しない場合は、「手動」を選択し、指定されたフィールドでstaticports.iniファイルへのフルパスを入力します。

次へ」をクリックします。 

3. 

インスタンス名とias_adminパスワードの指定 

インスタンス名: このインスタンスの名前を入力します。インスタンス名には、英数字および_(アンダースコア)文字を使用できます。1つのコンピュータに複数のOracle Application Serverインスタンスがある場合は、インスタンス名は一意である必要があります。インスタンス名の詳細は、第5.8項「Oracle Application Serverインスタンスとインスタンス名」を参照してください。

例: J2EE

ias_adminパスワード」および「パスワードの確認」: ias_adminユーザーのパスワードを設定します。これはインスタンスの管理ユーザーです。パスワードの制限の詳細は、第5.9項「ias_adminユーザーとそのパスワードの制限」を参照してください。

例: welcome99

次へ」をクリックします。 

4. 

-- 

インストールを終了します。詳細は、第7.17項「インストールの一部: インストールの最後のいくつかの画面」を参照してください。 

7.9 Database-Based Farm RepositoryへのJ2EE and Web Cacheのインストール(Oracle Identity Management Accessを使用する場合)

Oracle Identity Management Accessを使用して、J2EE and Web Cache中間層をDatabase-Based Farm Repositoryにインストールするには、次の手順を実行します。

前提条件: OracleAS Infrastructure

表7-6    Database-Based Farm RepositoryへのJ2EE and Web Cacheのインストール手順(Oracle Identity Management Accessを使用する場合) 
  画面  操作 

1. 

-- 

インストーラを起動して、最初のいくつかの画面で情報を入力します。詳細は、第7.16項「インストールの一部: 中間層をインストールする最初のいくつかの画面」を参照してください。

注意:

  • 「インストール・タイプの選択」画面で、「J2EE and Web Cache」を選択します。

 

2. 

構成オプションの選択 

Oracle Application Server 10g Web Cache」を選択します。

Oracle Application Server 10g Farm Repository」を選択します。

Identity Management Access」を選択します。

次へ」をクリックします。 

3. 

ポート構成オプションの指定 

コンポーネントにデフォルトのポートを使用する場合は、「自動」を選択します。

staticports.iniファイルをすでに作成していて、デフォルトのポートを使用しない場合は、「手動」を選択し、指定されたフィールドでstaticports.iniファイルへのフルパスを入力します。

次へ」をクリックします。 

4. 

リポジトリ・タイプの選択 

既存のOracleAS Database-based Farmに追加」を選択します。

次へ」をクリックします。 

5. 

Oracle Internet Directoryへの登録 

ホスト: Oracle Internet Directoryを実行しているコンピュータの名前を入力します。

ポート: Oracle Internet Directoryがリスニングしているポートのポート番号を入力します。ポート番号がわからない場合は、第7.6項「コンポーネントが使用するポート番号の確認方法」を参照してください。

Oracle Internet DirectoryにはSSL接続のみ使用: Oracle Application ServerコンポーネントがOracle Internet Directoryへの接続にSSLのみを使用するようにする場合は、このオプションを選択します。

次へ」をクリックします。 

6. 

OIDログインの指定 

ユーザー名: Oracle Internet Directoryにログインするためのユーザー名を入力します。Oracle Internet Directoryの必要なグループに属しているユーザーとしてログインする必要があります。必要なグループは、インストールするコンポーネントによって異なります。詳細は、第8.3項「コンポーネントの構成または削除に必要なグループ」を参照してください。

パスワード: ユーザー名のパスワードを入力します。

レルム: ユーザー名の妥当性を検証するレルムを入力します。このフィールドは、Oracle Internet Directoryに複数のレルムがある場合にのみ表示されます。

次へ」をクリックします。 

7. 

データベースの管理対象クラスタ用Metadata Repositoryの選択 

リストから「OracleAS Metadata Repository」を選択します。

次へ」をクリックします。 

8. 

インスタンス名とias_adminパスワードの指定 

インスタンス名: このインスタンスの名前を入力します。インスタンス名には、英数字および_(アンダースコア)文字を使用できます。1つのコンピュータに複数のOracle Application Serverインスタンスがある場合は、インスタンス名は一意である必要があります。インスタンス名の詳細は、第5.8項「Oracle Application Serverインスタンスとインスタンス名」を参照してください。

例: j2ee

ias_adminパスワード」および「パスワードの確認」: ias_adminユーザーのパスワードを設定します。これはインスタンスの管理ユーザーです。パスワードの制限の詳細は、第5.9項「ias_adminユーザーとそのパスワードの制限」を参照してください。

例: welcome99

次へ」をクリックします。 

9. 

-- 

インストールを終了します。詳細は、第7.17項「インストールの一部: インストールの最後のいくつかの画面」を参照してください。 

7.10 Database-Based Farm RepositoryへのJ2EE and Web Cacheのインストール(Oracle Identity Management Accessを使用しない場合)

Oracle Identity Management Accessを使用しないで、J2EE and Web Cache中間層をDatabase-Based Farm Repositoryにインストールするには、次の手順を実行します。

前提条件: OracleAS Metadata Repository

表7-7    Database-Based Farm RepositoryへのJ2EE and Web Cacheのインストール手順(Oracle Identity Management Accessを使用しない場合) 
  画面  操作 

1. 

-- 

インストーラを起動して、最初のいくつかの画面で情報を入力します。詳細は、第7.16項「インストールの一部: 中間層をインストールする最初のいくつかの画面」を参照してください。

注意:

  • 「インストール・タイプの選択」画面で、「J2EE and Web Cache」を選択します。

 

2. 

構成オプションの選択 

Oracle Application Server 10g Web Cache」を選択します。

OracleAS Farm Repository」を選択します。

Identity Management Access」を選択解除します。

次へ」をクリックします。 

3. 

ポート構成オプションの指定 

コンポーネントにデフォルトのポートを使用する場合は、「自動」を選択します。

staticports.iniファイルをすでに作成していて、デフォルトのポートを使用しない場合は、「手動」を選択し、指定されたフィールドでstaticports.iniファイルへのフルパスを入力します。

次へ」をクリックします。 

4. 

リポジトリ・タイプの選択 

既存のOracleAS Database-based Farmに追加」を選択します。

次へ」をクリックします。 

5. 

データベースの管理対象クラスタ用Metadata Repositoryの指定 

パスワード: DCMスキーマのパスワードを入力します。このスキーマの最初のパスワードは、dcmです。詳細は、第7.5項「DCMスキーマのパスワードの確認方法」を参照してください。

ホスト名とポート: データベースが稼働しているコンピュータの名前を入力し、そのコンピュータによってリスニングが行われているポートのポート番号を入力します。書式には、host.domain:portを使用します。例: myhost.mydomain.com:1521

サービス名: データベースのサービス名を入力します。サービス名には、データベースのドメイン名が含まれている必要があります。

例: orcl.mydomain.com

次へ」をクリックします。 

6. 

インスタンス名とias_adminパスワードの指定 

インスタンス名: このインスタンスの名前を入力します。インスタンス名には、英数字および_(アンダースコア)文字を使用できます。1つのコンピュータに複数のOracle Application Serverインスタンスがある場合は、インスタンス名は一意である必要があります。インスタンス名の詳細は、第5.8項「Oracle Application Serverインスタンスとインスタンス名」を参照してください。

例: j2ee

ias_adminパスワード」および「パスワードの確認」: ias_adminユーザーのパスワードを設定します。これはインスタンスの管理ユーザーです。パスワードの制限の詳細は、第5.9項「ias_adminユーザーとそのパスワードの制限」を参照してください。

例: welcome99

次へ」をクリックします。 

7. 

-- 

インストールを終了します。詳細は、第7.17項「インストールの一部: インストールの最後のいくつかの画面」を参照してください。 

7.11 File-Based Farm RepositoryへのJ2EE and Web Cacheのインストール(Oracle Identity Management Accessを使用しない場合)

Oracle Identity Management Accessを使用しないで、J2EE and Web Cache中間層をFile-Based Farm Repositoryにインストールするには、次の手順を実行します。

表7-8    File-Based Farm RepositoryへのJ2EE and Web Cacheのインストール手順(Oracle Identity Management Accessを使用しない場合) 
  画面  操作 

1. 

-- 

インストーラを起動して、最初のいくつかの画面で情報を入力します。詳細は、第7.16項「インストールの一部: 中間層をインストールする最初のいくつかの画面」を参照してください。

注意:

  • 「インストール・タイプの選択」画面で、「J2EE and Web Cache」を選択します。

次へ」をクリックします。 

2. 

構成オプションの選択 

Oracle Application Server 10g Web Cache」を選択します。

Oracle Application Server 10g Farm Repository」を選択します。

Identity Management Access」オプションは、Oracle Internet DirectoryおよびOracleAS Single Sign-Onを必要とするので、このオプションは選択しないでください。

次へ」をクリックします。 

3. 

ポート構成オプションの指定 

コンポーネントにデフォルトのポートを使用する場合は、「自動」を選択します。

staticports.iniファイルをすでに作成していて、デフォルトのポートを使用しない場合は、「手動」を選択し、指定されたフィールドでstaticports.iniファイルへのフルパスを入力します。

次へ」をクリックします。 

4. 

リポジトリ・タイプの選択 

新しいファイルベース・ファームを起動する場合は、「このインスタンスに新規Oracle Application Server File-based Farmを作成」を選択します。

このインスタンスを既存のファイルベース・ファームに追加する場合は、「既存のOracle Application Server File-based Farmに追加」を選択します。インストーラによって、既存のファームの場所を指示するように求められます。

次へ」をクリックします。 

5. 

File-Based Farm Repositoryの指定 

この画面で、既存のFile-Based Farm Repositoryの場所を入力します。この画面は、前の画面で「既存のOracleAS File-Based Farmに追加」を選択した場合のみ表示されます。

リポジトリ・ホスト: 既存のファームがホストされているコンピュータの名前を入力します。

リポジトリ・ポート: リポジトリのポート番号を入力します。

dcmctl getRepositoryIDコマンドを実行すると、リポジトリ・ホストおよびポートを確認できます。

prompt> ORACLE_HOME/dcm/bin/dcmctl getRepositoryID
File-based Repository ID mymachine2.mydomain.com:7102

ORACLE_HOMEは、追加するファームに属している任意の既存のOracle Application Serverインスタンスのホーム・ディレクトリを示します。この例では、リポジトリ・ホストはmymachine2.mydomain.comで、ポートは7102です。

次へ」をクリックします。 

6. 

インスタンス名とias_adminパスワードの指定 

インスタンス名: このインスタンスの名前を入力します。インスタンス名には、英数字および_(アンダースコア)文字を使用できます。1つのコンピュータに複数のOracle Application Serverインスタンスがある場合は、インスタンス名は一意である必要があります。インスタンス名の詳細は、第5.8項「Oracle Application Serverインスタンスとインスタンス名」を参照してください。

例: J2EE

ias_adminパスワード」および「パスワードの確認」: ias_adminユーザーのパスワードを設定します。これはインスタンスの管理ユーザーです。パスワードの制限の詳細は、第5.9項「ias_adminユーザーとそのパスワードの制限」を参照してください。

例: welcome99

次へ」をクリックします。 

7. 

-- 

インストールを終了します。詳細は、第7.17項「インストールの一部: インストールの最後のいくつかの画面」を参照してください。 

7.12 File-Based Farm RepositoryへのJ2EE and Web Cacheのインストール(Oracle Identity Management Accessを使用する場合)

Oracle Identity Management Accessを使用して、J2EE and Web Cache中間層をFile-Based Farm Repositoryにインストールするには、次の手順を実行します。

前提条件: Oracle Internet Directory

表7-9    File-Based Farm RepositoryへのJ2EE and Web Cacheのインストール手順(Oracle Identity Management Accessを使用する場合) 
  画面  操作 

1. 

-- 

インストーラを起動して、最初のいくつかの画面で情報を入力します。詳細は、第7.16項「インストールの一部: 中間層をインストールする最初のいくつかの画面」を参照してください。

注意:

  • 「インストール・タイプの選択」画面で、「J2EE and Web Cache」を選択します。

次へ」をクリックします。 

2. 

構成オプションの選択 

Oracle Application Server 10g Web Cache」を選択します。

Oracle Application Server 10g Farm Repository」を選択します。

Identity Management Access」を選択します。

次へ」をクリックします。 

3. 

ポート構成オプションの指定 

コンポーネントにデフォルトのポートを使用する場合は、「自動」を選択します。

staticports.iniファイルをすでに作成していて、デフォルトのポートを使用しない場合は、「手動」を選択し、指定されたフィールドでstaticports.iniファイルへのフルパスを入力します。

次へ」をクリックします。 

4. 

リポジトリ・タイプの選択 

新しいファイルベース・ファームを起動する場合は、「このインスタンスに新規Oracle Application Server File-based Farmを作成」を選択します。

このインスタンスを既存のファイルベース・ファームに追加する場合は、「既存のOracle Application Server File-based Farmに追加」を選択します。インストーラによって、既存のファームの場所を指示するように求められます。

次へ」をクリックします。 

5. 

File-Based Farm Repositoryの指定 

この画面で、既存のFile-Based Farm Repositoryの場所を入力します。この画面は、前の画面で「既存のOracleAS File-Based Farmに追加」を選択した場合のみ表示されます。

リポジトリ・ホスト: 既存のファームがホストされているコンピュータの名前を入力します。

リポジトリ・ポート: リポジトリのポート番号を入力します。

dcmctl getRepositoryIDコマンドを実行すると、リポジトリ・ホストおよびポートを確認できます。

prompt> ORACLE_HOME/dcm/bin/dcmctl getRepositoryID
File-based Repository ID mymachine2.mydomain.com:7102

ORACLE_HOMEは、追加するファームに属している任意の既存のOracle Application Serverインスタンスのホーム・ディレクトリを示します。この例では、リポジトリ・ホストはmymachine2.mydomain.comで、ポートは7102です。

次へ」をクリックします。 

6. 

Oracle Internet Directoryへの登録 

ホスト: Oracle Internet Directoryを実行しているコンピュータの名前を入力します。

ポート: Oracle Internet Directoryがリスニングしているポートのポート番号を入力します。ポート番号がわからない場合は、第7.6項「コンポーネントが使用するポート番号の確認方法」を参照してください。

Oracle Internet DirectoryにはSSL接続のみ使用: Oracle Application ServerコンポーネントがOracle Internet Directoryへの接続にSSLのみを使用するようにする場合は、このオプションを選択します。

次へ」をクリックします。 

7. 

OIDログインの指定 

ユーザー名: Oracle Internet Directoryにログインするためのユーザー名を入力します。Oracle Internet Directoryの必要なグループに属しているユーザーとしてログインする必要があります。必要なグループは、インストールするコンポーネントによって異なります。詳細は、第8.3項「コンポーネントの構成または削除に必要なグループ」を参照してください。

パスワード: ユーザー名のパスワードを入力します。

レルム: ユーザー名の妥当性を検証するレルムを入力します。このフィールドは、Oracle Internet Directoryに複数のレルムがある場合にのみ表示されます。

次へ」をクリックします。 

8. 

インスタンス名とias_adminパスワードの指定 

インスタンス名: このインスタンスの名前を入力します。インスタンス名には、英数字および_(アンダースコア)文字を使用できます。1つのコンピュータに複数のOracle Application Serverインスタンスがある場合は、インスタンス名は一意である必要があります。インスタンス名の詳細は、第5.8項「Oracle Application Serverインスタンスとインスタンス名」を参照してください。

例: J2EE

ias_adminパスワード」および「パスワードの確認」: ias_adminユーザーのパスワードを設定します。これはインスタンスの管理ユーザーです。パスワードの制限の詳細は、第5.9項「ias_adminユーザーとそのパスワードの制限」を参照してください。

例: welcome99

次へ」をクリックします。 

9. 

-- 

インストールを終了します。詳細は、第7.17項「インストールの一部: インストールの最後のいくつかの画面」を参照してください。 

7.13 Portal and WirelessまたはBusiness Intelligence and Formsのインストール

Portal and WirelessまたはBusiness Intelligence and Forms中間層をインストールするには、この手順を実行します。

前提条件: OracleAS Infrastructure

表7-10    Portal and WirelessまたはBusiness Intelligence and Formsのインストール手順 
  画面  操作 

1. 

-- 

インストーラを起動して、最初のいくつかの画面で情報を入力します。詳細は、第7.16項「インストールの一部: 中間層をインストールする最初のいくつかの画面」を参照してください。

注意:

  • 「インストール・タイプの選択」画面で、「Portal and Wireless」または「Business Intelligence and Forms」を選択します。

 

2. 

構成オプションの選択 

使用するコンポーネントを選択し、「次へ」をクリックします。すべてのコンポーネントを選択する必要はありません。

Portal and Wirelessのオプションを次に示します。

  • Oracle Application Server 10g Portal

  • Oracle Application Server 10g Wireless

Business Intelligence and Formsのオプションを次に示します。

  • Oracle Application Server 10g Portal

  • Oracle Application Server 10g Wireless

  • Oracle Business Intelligence Discoverer

  • Oracle Application Server 10g Personalization

  • Oracle Application Server 10g Reports Services

  • Oracle Application Server 10g Forms Services

 

3. 

ポート構成オプションの指定 

コンポーネントにデフォルトのポートを使用する場合は、「自動」を選択します。

staticports.iniファイルをすでに作成していて、デフォルトのポートを使用しない場合は、「手動」を選択し、指定されたフィールドでstaticports.iniファイルへのフルパスを入力します。

次へ」をクリックします。 

4. 

Oracle Internet Directoryへの登録 

ホスト: Oracle Internet Directoryを実行しているコンピュータの名前を入力します。

ポート: Oracle Internet Directoryがリスニングしているポート番号を入力します。ポート番号がわからない場合は、第7.6項「コンポーネントが使用するポート番号の確認方法」を参照してください。

Oracle Internet DirectoryにはSSL接続のみ使用: Oracle Application ServerコンポーネントがOracle Internet Directoryへの接続にSSLのみを使用するようにする場合は、このオプションを選択します。

次へ」をクリックします。 

5. 

OIDログインの指定 

ユーザー名: Oracle Internet Directoryにログインするためのユーザー名を入力します。Oracle Internet Directoryの必要なグループに属しているユーザーとしてログインする必要があります。必要なグループは、インストールするコンポーネントによって異なります。詳細は、第8.3項「コンポーネントの構成または削除に必要なグループ」を参照してください。

パスワード: ユーザーのパスワードを入力します。

レルム: ユーザーの妥当性を検証するレルムを入力します。このフィールドは、Oracle Internet Directoryに複数のレルムがある場合にのみ表示されます。Oracle Internet Directoryにレルムが1つのみ含まれる場合は、インストーラによってそのレルムに対してユーザーの妥当性が検証されます。

次へ」をクリックします。 

6. 

Oracle Application Server 10g Metadata Repositoryの選択 

データベース接続文字列: この中間層インスタンスで使用するOracleAS Metadata Repositoryを選択します。インストーラでは、このインスタンスを選択されたOracleAS Metadata Repositoryに登録します。「次へ」をクリックします。 

7. 

送信メール・サーバー情報の指定 

この画面は、「構成オプションの選択」画面で「Oracle Application Server 10g Reports Services」または「Oracle Business Intelligence Discoverer」を選択した場合にのみ表示されます。

OracleAS Reports Servicesが使用する送信メール(SMTP)サーバーの名前を入力します。名前を空白のままにして、後で構成することもできます。「次へ」をクリックします。 

8. 

インスタンス名とias_adminパスワードの指定 

インスタンス名: このインスタンスの名前を入力します。インスタンス名には、英数字および_(アンダースコア)文字を使用できます。1つのコンピュータに複数のOracle Application Serverインスタンスがある場合は、インスタンス名は一意である必要があります。インスタンス名の詳細は、第5.8項「Oracle Application Serverインスタンスとインスタンス名」を参照してください。

例1: PortalWireless

例2: BI_Forms

ias_adminパスワード」および「パスワードの確認」: ias_adminユーザーのパスワードを設定します。これはインスタンスの管理ユーザーです。パスワードの制限の詳細は、第5.9項「ias_adminユーザーとそのパスワードの制限」を参照してください。

例: welcome99

次へ」をクリックします。 

9. 

-- 

インストールを終了します。詳細は、第7.17項「インストールの一部: インストールの最後のいくつかの画面」を参照してください。 

7.14 中間層の拡張

中間層をインストールして使用した後に、より大きな中間層のコンポーネントが必要になる場合があります。たとえば、J2EE and Web Cache中間層をインストールしてからOracleAS Portalが必要になる場合などです。

この場合は、J2EE and Web Cacheインスタンスと同じOracleホームにPortal and Wirelessタイプ(またはBusiness Intelligence and Formsタイプ)をインストールできます。インストーラにより、既存のコンポーネントの構成を変更することなく、より大きい中間層に含まれる追加のコンポーネントがインストールされ、構成されます。

中間層は次の方法で拡張できます。

中間層の拡張は、次の点を除けば、新しい中間層のインストールと同じです。

Portal and WirelessとBusiness Intelligence and Forms中間層には、OracleAS Infrastructureが必要です。

中間層を縮小することはできません。つまり、大きい中間層から小さい中間層に移行することはできません。

インフラストラクチャは拡張できません。

手順: 中間層の拡張

中間層を拡張するには、次の手順を実行します。

表7-11    中間層の拡張手順 
  画面  操作 

1. 

-- 

拡張する中間層に関連付けられているすべてのプロセスを停止します。プロセスの停止方法については、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

また、拡張する前にApplication Server ControlおよびDCMは必ず停止します。

Application Server Controlを停止するには、次のコマンドを実行します。

prompt> $ORACLE_HOME/bin/emctl stop iasconsole

OracleAS Web Cache(構成している場合)を停止するには、次のコマンドを実行します。

prompt> $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopproc ias-component=WebCache

DCMが停止していることを確認するには、次のコマンドを実行します。

prompt> $ORACLE_HOME/dcm/bin/dcmctl shutdown

 

2. 

-- 

インストーラを起動して、最初のいくつかの画面で情報を入力します。詳細は、第7.16項「インストールの一部: 中間層をインストールする最初のいくつかの画面」を参照してください。

注意:

  • 「ファイルの場所の指定」画面で、拡張する中間層のOracleホーム・ディレクトリを入力します。

  • 「インストール・タイプの選択」画面で、「Portal and Wireless」または「Business Intelligence and Forms」を選択します。

 

3. 

構成オプションの選択 

必要なコンポーネントを選択し、「次へ」をクリックします。

Portal and Wirelessのオプションを次に示します。

  • Oracle Application Server 10g Portal

  • Oracle Application Server 10g Wireless

Business Intelligence and Formsのオプションを次に示します。

  • Oracle Application Server 10g Portal

  • Oracle Application Server 10g Wireless

  • Oracle Business Intelligence Discoverer

  • Oracle Application Server 10g Personalization

  • Oracle Application Server 10g Reports Services

  • Oracle Application Server 10g Forms Services

 

4. 

ポート構成オプションの指定 

コンポーネントにデフォルトのポートを使用する場合は、「自動」を選択します。

staticports.iniファイルをすでに作成していて、デフォルトのポートを使用しない場合は、「手動」を選択し、指定されたフィールドでstaticports.iniファイルへのフルパスを入力します。

次へ」をクリックします。 

5. 

Oracle Internet Directoryへの登録 

ホスト: Oracle Internet Directoryを実行しているコンピュータの名前を入力します。

ポート: Oracle Internet Directoryがリスニングしているポート番号を入力します。ポート番号がわからない場合は、第7.6項「コンポーネントが使用するポート番号の確認方法」を参照してください。

Oracle Internet DirectoryにはSSL接続のみ使用: Oracle Application ServerコンポーネントがOracle Internet Directoryへの接続にSSLのみを使用するようにする場合は、このオプションを選択します。

次へ」をクリックします。 

6. 

OIDログインの指定 

ユーザー名: Oracle Internet Directoryにログインするためのユーザー名を入力します。Oracle Internet Directoryの必要なグループに属しているユーザーとしてログインする必要があります。必要なグループは、インストールするコンポーネントによって異なります。詳細は、第8.3項「コンポーネントの構成または削除に必要なグループ」を参照してください。

パスワード: ユーザーのパスワードを入力します。

レルム: ユーザーの妥当性を検証するレルムを入力します。このフィールドは、Oracle Internet Directoryに複数のレルムがある場合にのみ表示されます。Oracle Internet Directoryにレルムが1つのみ含まれる場合は、インストーラによってそのレルムに対してユーザーの妥当性が検証されます。

次へ」をクリックします。 

7. 

送信メール・サーバー情報の指定 

この画面は、「構成オプションの選択」画面で「Oracle Application Server 10g Reports Services」または「Oracle Business Intelligence Discoverer」を選択した場合にのみ表示されます。

OracleAS Reports Servicesが使用する送信メール(SMTP)サーバーの名前を入力します。名前を空白のままにして、後で構成することもできます。「次へ」をクリックします。 

8. 

Oracle Application Server 10g Metadata Repositoryの選択 

データベース接続文字列: この中間層インスタンスで使用するOracleAS Metadata Repositoryを選択します。インストーラでは、このインスタンスを選択されたOracleAS Metadata Repositoryに登録します。「次へ」をクリックします。 

9. 

ias_adminパスワードの指定 

ias_adminパスワード: 拡張する中間層のias_adminユーザーのパスワードを入力します。「次へ」をクリックします。 

10. 

-- 

インストールを終了します。詳細は、第7.17項「インストールの一部: インストールの最後のいくつかの画面」を参照してください。

注意: インストーラからは、root.shスクリプトの実行は要求されません。手動で実行する必要があります。 

拡張を実行する際にDCMを停止しなかった場合、中間層の拡張後にOracleAS Web Cacheは使用できなくなります。この場合は、次の手順を実行します。

  1. ORACLE_HOME/opmn/conf/opmn.xmlファイルで、OracleAS Web Cacheのステータスを「enabled」に変更して有効します。

    <ias-component id="WebCache" status="enabled">
    
    
  2. OPMNを再ロードします。

    prompt> ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl reload
    
    

7.15 中間層のアップグレードと拡張を同時に行う方法

10g(9.0.4)の中間層を同じタイプの10gリリース2(10.1.2)中間層へ(たとえば、J2EE and Web Cache 10g(9.0.4)中間層からJ2EE and Web Cache 10gリリース2(10.1.2)中間層へ)アップグレードする場合は、Oracle Application Serverのアップグレードおよび互換性ガイドの指示に従います。

中間層のアップグレードと拡張を同時に行う場合(たとえば、J2EE and Web Cache 10g(9.0.4)からPortal and Wireless 10gリリース2(10.1.2)へ)は、次の2つの手順を実行する必要があります。

  1. 中間層を10gリリース2(10.1.2)の同じタイプの中間層にアップグレードします。この手順は、Oracle Application Serverのアップグレードおよび互換性ガイドに記載されています。

  2. 10gリリース2(10.1.2)のOracleホームにある中間層を拡張します。詳細は、前の項、第7.14項「中間層の拡張」を参照してください。

7.16 インストールの一部: 中間層をインストールする最初のいくつかの画面

インストーラの最初のいくつかの画面はすべてのインストールで同じであるため、ここで説明します。この章のほとんどのインストール手順では、この項を開始点として参照しています。

表7-12    中間層のインストールの最初のいくつかの画面 
  画面  操作 

1. 

-- 

インストーラを起動します。詳細は、第5.16項「Oracle Universal Installerの起動」を参照してください。 

2. 

ようこそ 

次へ」をクリックします。 

3. 

インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定 

この画面は、このコンピュータに初めてOracle製品をインストールする場合にのみ表示されます。

インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力してください: インベントリ・ディレクトリへのフルパスを入力します。製品ファイル用のOracleホーム・ディレクトリとは異なるディレクトリを入力します。

例: /opt/oracle/oraInventory

オペレーティング・システム・グループ名の指定: インベントリ・ディレクトリの書込み権限を持つオペレーティング・システム・グループを選択します。

例: oinstall

次へ」をクリックします。 

4. 

orainstRoot.shの実行 

この画面は、このコンピュータに初めてOracle製品をインストールする場合にのみ表示されます。

別のシェルでrootユーザーとしてorainstRoot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、インベントリ・ディレクトリにあります。

スクリプトを実行した後で、「続行」をクリックします。 

5. 

ファイルの場所の指定 

名前: このOracleホームを識別する名前を入力します。Oracleホームの名前には英数字およびアンダースコア(_)のみを使用でき、最大128文字です。

例: OH_J2EE

パス: インストール先のディレクトリへのフルパスを入力します。これはOracleホームです。Oracleホーム・ディレクトリが存在しない場合は、インストーラによって作成されます。事前にディレクトリを作成する場合は、oracleユーザーとして作成します。rootユーザーとして作成しないでください。

例: /opt/oracle/OraJ2EE

次へ」をクリックします。 

6. 

ハードウェアのクラスタ・インストール・モードの指定 

この画面は、コンピュータがハードウェア・クラスタの一部である場合にのみ表示されます。

中間層にはハードウェア・クラスタがサポートされていないので、中間層をインストールするときには「ローカル・インストール」を選択します。

次へ」をクリックします。 

7. 

インストールする製品の選択 

「Oracle Application Server」を選択して、中間層をインストールします。

追加の言語をインストールする必要がある場合は、「製品の言語」をクリックします。詳細は、第5.7項「追加の言語のインストール」を参照してください。

次へ」をクリックします。 

8. 

インストール・タイプの選択 

この画面に表示されるオプションは、「インストールする製品の選択」画面で選択したものによって異なります。

「Oracle Application Server」(Oracle Application Server中間層)を選択すると、次のオプションが表示されます。

  • J2EE and Web Cache

  • Portal and Wireless

  • Business Intelligence and Forms

次へ」をクリックします。

環境変数TMPが設定されていないことを示すエラー・メッセージが表示された場合は、デフォルトの一時ディレクトリの領域が十分ではないことを示しています。異なるディレクトリを指すように環境変数TMPを設定するか、またはデフォルトの一時ディレクトリに十分な領域を確保する必要があります。

環境変数TMPの詳細は、第4.8.5項「TMPおよびTMPDIR」を参照してください。 

9. 

インストール前の要件の確認 

画面に表示されたすべての要件を満たしていることを確認します。「次へ」をクリックします。 

表示される一連の画面の詳細は、図6-2を参照してください。これらの画面は、OracleAS Infrastructureまたは中間層のインストールの場合と同じです。

7.17 インストールの一部: インストールの最後のいくつかの画面

インストーラの最後のいくつかの画面はすべてのインストールで同じであるため、この項で説明します。この章のほとんどのインストール手順では、この項を終了点として参照しています。

表7-13    インストールの最後のいくつかの画面 
  画面  操作 

1. 

サマリー 

選択した内容を確認し、「インストール」をクリックします。 

2. 

インストール進捗 

この画面には、インストールの進捗状況が表示されます。 

3. 

root.shの実行 

注意: このダイアログ・ボックスが表示されるまでスクリプトを実行しないでください。

  1. このダイアログ・ボックスが表示された場合、別のシェルでrootユーザーとしてroot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、このインスタンスのOracleホーム・ディレクトリにあります。

  2. OK」をクリックします。

 

4. 

Configuration Assistant 

この画面には、Configuration Assistantの進捗状況が表示されます。Configuration Assistantによって、コンポーネントが構成されます。 

5. 

インストールの終了 

終了」をクリックして、インストーラを終了します。 


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