Oracle Application Server Forms and Reports Servicesインストレーション・ガイド 10gリリース2(10.1.2)for Linux Itanium B31096-01 |
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このリリースでは、Forms/Reports Servicesを構成して、Oracle Application Server Infrastructureのサービスを使用できます。この構成によって、Forms/Reports ServicesをOracle Application Serverファームの一部とすることができます。Forms/Reports Servicesでは、Business Intelligence and Formsコンポーネントによる使用と同様に、OracleAS Infrastructureのサービスを使用できます。
Forms and Reports Servicesを構成することによって、次のサービスを使用できます。
Oracle Identity Management
これによって、Forms/Reports Servicesは、Oracle Application Server Single Sign-OnやOracle Internet DirectoryなどのOracle Identity Managementコンポーネントを使用できるようになります。
Oracle Identity Managementを使用するためにForms/Reports Servicesを構成するには、第6.1項「Oracle Identity Managementを使用するためのForms/Reports Servicesの構成」を参照してください。
Oracle Application Server Metadata Repository
これによって、Forms/Reports ServicesがOracleAS Farmに追加され、OracleASクラスタに追加できるようになります。
OracleAS Metadata Repositoryを使用するためにForms/Reports Servicesを構成するには、第6.2項「OracleAS Metadata Repositoryを使用するためのForms/Reports Servicesの構成」を参照してください。
注意: Forms/Reports Servicesを一度構成すると、その構成は元に戻せません。ただし、別のOracle Identity ManagementおよびOracleAS Metadata Repositoryに再度関連付けることはできます。 |
この章の項目は次のとおりです。
第6.1項「Oracle Identity Managementを使用するためのForms/Reports Servicesの構成」
第6.2項「OracleAS Metadata Repositoryを使用するためのForms/Reports Servicesの構成」
この項では、Oracle Identity Managementを構成する手順について説明します。Oracle Identity Managementコンポーネントは、ディレクトリ、セキュリティおよびユーザー管理機能を提供します。これらのコンポーネントのいくつか(OracleAS Single Sign-Onなど)は、Oracle Application Server Metadata Repositoryにスキーマが格納されています。
構成を開始する前に、次を確認してください。
Oracle Identity Managementインスタンスが起動している(ステータスが「稼働中」になっている)こと
Oracle Internet Directoryのホストとポート番号がわかっていること
cn=orcladmin
、またはiASAdmins
グループの別のユーザーのパスワードがわかっていること
Oracle Identity Managementを構成する手順は次のとおりです。
Application Server Controlホーム・ページにナビゲートします。
「インフラストラクチャ」をクリックします。
「Identity Management」セクションの「Internet Directoryホスト」および「Metadata Repository」セクションの「デフォルトのメタデータ・リポジトリ」では、図6-1に示すように「未構成」が表示されます。
図6-1 「Identity Management」および「Metadata Repository」のセクション
「Identity Management」セクションで、「構成」をクリックし、「ID管理の構成: Internet Directory」ページを表示します。
「ID管理の構成: Internet Directory」ページで次の操作を行います。
「ホスト」フィールドに、Oracle Internet DirectoryおよびIdentity Managementを実行しているコンピュータの名前を入力します。
例: host.oracle.com
「ポート」フィールドに、Oracle Internet Directoryがリスニングするポートを入力します。デフォルト・ポート番号は389です。
Oracle Internet Directoryへの接続にSSLのみを使用する場合は、「Internet DirectoryにはSSL接続のみを使用する」を選択します。
注意: 「Internet DirectoryにはSSL接続のみを使用する」を選択した場合、デフォルト・ポート番号は636です。 |
「次へ」をクリックし、「ID管理の構成: ログイン」ページを表示します。
「ID管理の構成: ログイン」ページで次の操作を行います。
「ユーザー名」フィールドには、Oracle Internet Directoryにログオンするユーザー名が、cn=orcladmin
と表示されます。これは、ユーザーがIASAdmin
グループに属しており、そのユーザー名がcn=
user_name
形式である場合は変更できます。たとえば、cn=admin
(admin
はユーザー名)の場合です。
Oracle Internet Directoryにおいて必要なグループに属するユーザーとしてログオンする必要があります。必要なグループの詳細は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。
「パスワード」フィールドに、パスワードを入力します。
「次へ」をクリックし、「ID管理の構成: 検証」ページを表示します。
「ID管理の構成: 検証」ページには、Oracle Application ServerおよびOracle Internet Directoryのサマリーが表示されます。「終了」をクリックして、構成を完了します。
Oracle Identity Managementの構成が完了しました。Oracle Identity Managementの詳細は、『Oracle Identity Management概要および配置プランニング・ガイド』を参照してください。
この項では、OracleAS Metadata Repositoryを構成する手順について説明します。OracleAS Metadata Repositoryは、他のOracle Application Serverコンポーネントによって使用されるスキーマの集まりです。
構成を開始する前に、次を確認してください。
OracleAS Metadata Repositoryが起動している(ステータスが「稼働中」になっている)こと
Oracle Identity Managementインスタンスが起動している(ステータスが「稼働中」になっている)こと
cn=orcladmin
、またはiASAdmins
グループの別のユーザーのパスワードがわかっていること
OracleAS Metadata Repositoryを構成する手順は次のとおりです。
Application Server Controlホーム・ページにナビゲートします。
「インフラストラクチャ」をクリックします。
「Identity Management」セクションの「Internet Directoryホスト」および「Metadata Repository」セクションの「デフォルトのメタデータ・リポジトリ」では、図6-1に示すように「未構成」が表示されます。
「Metadata Repository」セクションで、「構成」をクリックし、「リポジトリの構成: Internet Directory」ページを表示します。
「リポジトリの構成: Internet Directory」ページで次の操作を行います。
「ユーザー名」フィールドには、Oracle Internet Directoryにログオンするユーザー名が、cn=orcladmin
と表示されます。これは、ユーザーがIASAdmin
グループに属しており、そのユーザー名がcn=
user_name
形式である場合は変更できます。たとえば、cn=admin
(admin
はユーザー名)の場合です。
Oracle Internet Directoryにおいて必要なグループに属するユーザーとしてログオンする必要があります。必要なグループの詳細は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。
「パスワード」フィールドに、パスワードを入力します。
「次へ」をクリックし、「リポジトリの構成: ロケーション」ページを表示します。
「リポジトリの構成: ロケーション」ページで次の操作を行います。
「リポジトリ」リストで、既存のOracleAS Metadata Repositoryを選択します。
「次へ」をクリックし、「リポジトリの構成: 検証」ページを表示します。
「リポジトリの構成: 検証」ページには、Oracle Application Serverインスタンスおよび新しいデータベースのサマリーが表示されます。「終了」をクリックして、構成を完了します。
OracleAS Metadata Repositoryの構成が完了しました。Forms/Reports Servicesは、OracleAS Metadata Repositoryのファームの一部になりました。OracleAS Metadata Repositoryのファームの詳細は、『Oracle Application Server高可用性ガイド』を参照してください。
OracleAS Infrastructureのサービスを使用するためにForms/Reports Servicesを構成した後は、Reports Serverをセキュアにする必要があります。インプロセス・サーバーは、サーバーを自動的に起動する方法を用意することによってReports Serverのメンテナンスと管理を軽減します。インプロセス・サーバーの詳細は、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』を参照してください。
Reports Serverをセキュアにする手順は次のとおりです。
ORACLE_HOME
/reports/conf
ディレクトリにあるserver_name
.conf
ファイルを更新します。手順は次のとおりです。
Application Server Controlホーム・ページにナビゲートします。
「システム・コンポーネント」セクションで、「Reportsサーバー:server_name」リンクをクリックし、「Reportsサーバー」ページを表示します。
「Reportsサーバー」ページの「管理」セクションで、「構成」をクリックし、「構成」ページを表示します。
「構成」ページで、「構成ファイルの編集」をクリックし、「構成ファイルの編集」ページを表示します。
「構成の編集」ページにserver_name
.conf
ファイルが表示されます。
server_name
.conf
ファイルで、security要素を検索します。security
要素のコメントを解除します。コメントを解除した後、security
要素は次のようになります。
<security id="rwSec" class="oracle.reports.server.RWSecurity"> <!--property name="securityUserid" value="portal_db_username/portal_db_ password@%portal_db_tnsname" confidential="yes" encrypted="no"/--> <property name="oidEntity" value="reports_oid_entity"/> </security>
oidEntity
の値が、rwserver.template
ファイルのoidEntity
の値と同じであることを確認します。rwserver.template
ファイルは、ORACLE_HOME
/reports/conf
ディレクトリにあります。
変更を保存し、Reports Serverを再起動します。以前のサーバーをセキュアにするには、他のサーバーで手順を実行します。
新たに起動されたサーバーはすべて、デフォルトでセキュアになります。
注意: OracleAS Reports Servicesによって、RW_ADMINISTRATORS 、RW_DEVELOPER 、IASADMINS などのReports関連のグループ(RW の接頭辞が付くグループ)が、getjobid 、getserverinfo 、showjobs 、showenv などの特定のWebコマンドを実行できるようになります。OracleAS Portalが、Forms/Reports Servicesのインストールで構成されたOracleAS Infrastructureのサービスを使用するように構成されていない場合、RW_ グループは作成されません。この場合、これらのユーザーがWebコマンドを実行できるようにするには、手動でRW_ グループを作成し、これらのRW_ グループにユーザーを追加する必要があります。Reports関連(RW_ )グループの詳細は、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』のOracleAS PortalにおけるReportsの配置に関する章を参照してください。 |
Oracle Identity ManagementおよびOracleAS Metadata Repositoryの構成が完了すると、Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)サービスのステータスが「停止中」と表示されます。OPMNサービスを再起動する必要があります。
OPMNサービスを再起動する手順は次のとおりです。
Application Server Controlホーム・ページにナビゲートします。
「すべてを起動」をクリックし、「処理中: すべての起動」ページを表示します。「処理中: すべての起動」ページには、「すべてを起動」操作の進捗状況が表示されます。
「すべてを起動」操作が完了した後、Application Server Controlホーム・ページに、図6-2に示すように、OracleAS Farmの一部として、以前のスタンドアロンForms/Reports Servicesインスタンスが表示されます。
図6-2 OracleAS Farmの一部としてのForms/Reports Services
OracleAS Infrastructureのサービスを使用するためのOracle Application Server Forms Servicesの構成が適切に行われたことをテストする手順は次のとおりです。
Application Server Controlホーム・ページにナビゲートします。
「システム・コンポーネント」セクションで、「Forms」をクリックし、「Forms概要」ページを表示します。
「Forms概要」ページで「構成」タブをクリックします。
「表示」リストで、「Forms Web構成(formsweb.cfg)」を選択します。
「新規セクションの作成」をクリックします。作成したセクションがformsweb.cfg
ファイルに追加されます。
「追加するセクション名」フィールドにセクションの名前を入力します。たとえば、modosso
と入力します。
「OK」をクリックします。
追加したセクションは、「構成」ページに表示されます。セクション名の横にあるフィールドでコメントを追加できます。追加したセクションを選択し、「編集」をクリックして「セクションの編集」ページを表示します。
「セクションの編集」ページで、作成したセクションにパラメータを追加する必要があります。パラメータを追加する手順は次のとおりです。
「名前」フィールドに、パラメータの名前を入力します。たとえば、ssoMode
と入力します。
「値」フィールドに、true
と入力します。
「新規パラメータの追加」をクリックします。
「セクションの編集」ページに、パラメータ名と値が表示されます。「適用」をクリックします。
次のURLを入力してフォームを実行し、「Oracle Single Sign-On」ページを表示します。
http://host-name:port-mumber/forms/frmservlet?config=modosso
次に例を示します。
http://host.oracle.com:7778/forms/frmservlet?config=modosso
「Oracle Single Sign-On」ページで、Oracle Internet Directoryのユーザー名とパスワードでログオンします。
構成が適切に行われている場合、OracleAS Forms Servicesのページが表示されます。
OracleAS Infrastructureのサービスを使用するためのOracle Application Server Reports Servicesの構成が適切に行われたことをテストする手順は次のとおりです。
次のURLにナビゲートし、「レポート」デモ・ページを開きます。
http://host-name:port-number/repdemo
次に例を示します。
http://host.oracle.com:80/repdemo
「JSP Webレポートのテスト」リンクと「Webでのペーパー・レポートのテスト」リンクのいずれかをクリックします。
「Oracle Reportsの開始」ページで、「レポート実行」をクリックします。
構成が適切に行われている場合、「レポートは正常に実行されました」というメッセージが表示されます。