Oracle Application Server Forms and Reports Servicesインストレーション・ガイド 10gリリース2(10.1.2)for Linux Itanium B31096-01 |
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この付録では、Forms/Reports Servicesをインストールする際のトラブルシューティング方法について説明します。次のトピックで構成されています。
この付録のトラブルシューティングの手順を実行する前に、次の情報を確認してください。
コンピュータが第3章「要件」に記載された要件を満たしていることを確認します。
リリース・ノートの確認
Oracle Application Server Forms and Reports Servicesのリリース・ノートをお読みください。これには、Oracle Forms Services、Oracle Forms Developer、Oracle Reports Services、およびOracle Reports Developerのリリース・ノートが含まれています。また、Oracle Application Server Forms and Reports Servicesのリリース・ノートには、このインストール・タイプで使用できる機能に関する情報も含まれています。
Forms/Reports Servicesをインストールする前に、Oracle Application Serverのリリース・ノートをお読みください。リリース・ノートは、プラットフォームごとのドキュメントとともに発行されています。最新のリリース・ノートは、OTN-J(Oracle Technology Network Japan)の次のWebサイトから入手できます。
Forms/Reports Servicesのインストール時にエラーが発生した場合は、次のように対処します。
すべてのインストール画面で正しい情報を入力していることを確認します。一部の画面に誤った情報を入力した場合は、「戻る」を必要な回数だけクリックしてその画面に戻り、正しい情報を入力します。
コンポーネントのログ・ファイルにアクセスする場合にのみ、インストーラを終了します。ORACLE_HOME/cfgtoollogs
ディレクトリにあるログ・ファイルは、インストーラの実行中にアクセスできません。
インストーラがファイルのコピーまたはリンクを実行しているときにエラーが発生した場合は、次の作業を行います。
エラーを記録し、次のインストール・ログで原因を調べます。
oraInventory_location
/logs/installActions
timestamp
.log
oraInventory_location
/logs/oraInstall
timestamp
.err
oraInventory_location
/logs/oraInstall
timestamp
.out
付録B「インストールの削除と再インストール」の手順に従って、エラーが発生したインストールを削除します。
エラーが発生した箇所を修正します。
インストールを再開します。
Configuration Assistantの実行中にインストール・エラーが発生した場合は、次のようにトラブルシューティングします。
第A.2項「インストール・エラーの解決」に記載されたインストール・ログ・ファイルを調べます。
Forms/Reports ServicesのConfiguration Assistantでは、ORACLE_HOME/cfgtoollogs
ディレクトリにある、Configuration Assistantのログ・ファイルを調べます。第A.4項「Forms/Reports ServicesのConfiguration Assistantの説明」には、Configuration Assistantのその他のログ・ファイルの場所も記載されています。エラーが発生した箇所を修正します。
「Fatal Error. Reinstall
」というメッセージが表示された場合は、ログ・ファイルを分析して問題の原因を調べます。詳細は、第A.3.3項「致命的エラー」を参照してください。
Forms/Reports ServicesのConfiguration Assistantのエラーは、インストール画面の最下部に表示されます。また、Configuration Assistantのインタフェースに、補足情報が表示されることもあります。Configuration Assistantの実行ステータスは、その結果によって識別できます。結果コードは次の表のとおりです。
ステータス | 結果コード |
---|---|
Configuration Assistantが成功しました。 | 0 |
Configuration Assistantが失敗しました。 | 1 |
Configuration Assistantが取り消されました。 | -1 |
結果コードは次のログ・ファイルに書き込まれます。
oraInventory/logs/installActions
timestamp.log
インストール時に「コンフィギュレーション・アシスタント」画面が表示されている間は、Configuration Assistantが実行されています。Configuration Assistantにエラーが発生した際に問題を修正する手順は次のとおりです。
このForms/Reports Servicesインスタンスのインストール・ログ・ファイルを調べます。
ORACLE_HOME/cfgtoollogs
ディレクトリにある各Configuration Assistantのログ・ファイルを調べます。デフォルトのログ・ファイルの場所は、第A.4項「Forms/Reports ServicesのConfiguration Assistantの説明」に記載されています。
Configuration Assistantについての説明をお読みください。これは、第A.4項「Forms/Reports ServicesのConfiguration Assistantの説明」に記載されています。
エラーが発生したConfiguration Assistantに依存コンポーネントがある場合は、その依存コンポーネントを実行しなおします。依存コンポーネントが正常に実行されていても、再度実行する必要があります。
エラーが発生したConfiguration Assistantをもう一度実行します。インストーラを使用している場合は、Configuration Assistantを選択し、「再試行」をクリックします。
「再試行」をクリックしてもConfiguration Assistantに再度エラーが発生した場合は、/var/tmp/EM_CONFIG_INSTALL.lk
ロック・エントリを削除してからもう一度Configuration Assistantを実行します。
オプションのConfiguration Assistantにエラーが発生し、それに依存コンポーネントが含まれていない場合は、残りのConfiguration Assistantを実行します。取り消されたオプションのConfiguration Assistantの選択を解除し、次にリストされているConfiguration Assistantを選択して、「再試行」をクリックします。
コマンドラインからConfiguration Assistantの実行コマンドを実行した後にエラーが発生した場合は、Configuration Assistantの実行コマンドをもう一度実行します。
エラーが発生したConfiguration Assistantを再実行する場合は、ORACLE_HOME/cfgtoollogs
ディレクトリにある生成済のconfigToolCommands
スクリプト・ファイルを使用できます。configToolCommands
スクリプトはインストーラを終了した後に生成されます。Forms/Reports Servicesのサイレント・インストールまたは非対話型インストールでは、configToolCommands
スクリプトは、Configuration Assistantにエラーが発生した直後に生成されます。
生成済スクリプトを使用する前に次の環境変数を設定する必要があります。
ORACLE_HOME
環境変数にORACLE_HOME
パスを設定します。
LD_LIBRARY_PATH
環境変数にORACLE_HOME/lib
およびORACLE_HOME/network/lib
を追加します。
DCMプラグインをEM Configuration Assistantに登録する場合にのみ、PERL5LIB
環境変数にORACLE_HOME/perl/lib/5.6.1
ディレクトリを設定します。
注意: Configuration Assistantの説明に初期タスクに関する項が含まれる場合は、Configuration Assistantを実行する前に、そのタスクを実行する必要があります。 |
Configuration Assistantのエラーには、致命的エラーもあります。致命的エラーの場合は、問題を修正して操作を続行してもリカバリできません。現在のインストールを削除し、Forms/Reports Servicesを再インストールする必要があります。リカバリ手順では、次のタスクを実行します。
第B.1項「Forms/Reports Servicesインスタンスの削除」に記載された手順に従って、エラーが発生したインストールを削除します。
致命的エラーの原因を修正します。
Forms/Reports Servicesを再インストールします。
致命的エラーが再び発生した場合は、コンピュータからすべてOracleインストールを削除する必要があります。
中間層を、9.2.0.xから10gリリース2(10.1.2)にアップグレードしたOracle Internet Directoryにインストールする場合は、そのアップグレード手順がすべて完了していないと、OC4J Instance Configuration Assistantで異常が発生し、次のエラーが表示される場合があります。
Adding dependent libraries for application 'portal'...done.
Deploying application 'oraudrepl' to OC4J instance 'OC4J_Portal'...
ERROR: Caught exception during deploy.
java.rmi.RemoteException: deploy failed!: ; nested exception is:
oracle.oc4j.admin.internal.DeployerException: User specified for
application-client uddirepl, 'uddi_replicator' not found
at com.evermind.server.rmi.RMIConnection.
EXCEPTION_ORIGINATES_FROM_THE_REMOTE_SERVER(RMIConnection.java:1520)
... lines omitted ...
Oracle Internet Directory 9.2.0.xから10gリース2(10.1.2)にアップグレードするときには、『Oracle Application Serverアップグレードおよび互換性ガイド』の手順に従って実行しているかどうかを確認します。この手順は、ID管理サービスのアップグレードに関する章に記載されています。
Reports Serverの起動エラーや停止エラー
Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)は、pingメカニズムを使用して、Reportsのインプロセス・サーバーのステータスをチェックします。ping URLは、ORACLE_HOME
/opmn/conf/opmn.xml
ファイルのOC4J_BI_Forms
process-typeに指定されています。urlping
要素は、ORACLE_HOME
/opmn/conf/opmn.xml
ファイルに次のように指定されています。
<process-type id="OC4J_BI_Forms" module-id="OC4J"> ... <category id="urlping-parameters"> <data id="/reports/rwservlet/pingserver?start=auto" value="200" /> </category> ... <start timeout="900" retry="2"/> <stop timeout="120"/> <restart timeout="720" retry="2"/> ... </process-type>
OPMNはping URLをReportsサーブレットに送信し、Reportsサーブレットが起動している場合はそのpingに応答します。URLのstart=auto
は、インプロセスReports Serverがpingを受信したときに起動していない場合、そのReportsサーブレットが自動的にインプロセスReports Serverを起動することを意味します。
インプロセスReports Serverが完全に起動するまでにpingタイムアウトに達し(たとえば、Reports Serverが負荷が高いために時間内に完全に起動できない場合)、OPMNからのURLPing
リクエストがタイムアウトになる場合があります。pingタイムアウトは、OPMNがインプロセスReports Serverからのコールバック(OC4J_BI_FORMS)を待機し、タイムアウトと判断するまでの時間を決定する基準です。pingタイムアウトを構成する場合は、コンピュータの負荷に対して十分なタイムアウト時間のpingエントリをopmn.xml
の次の要素に追加できます。
<ias-component id="OC4J"> <process-type id="OC4J_BI_Forms" module-id="OC4J"> ... <category id="urlping-parameters"> <process-type id="OC4J_BI_Forms" module-id="OC4J"> <data id="/reports/rwservlet/pingserver?start=auto" value="200" /> </category> ... <start timeout="900" retry="2"/> <stop timeout="120"/> <restart timeout="720" retry="2" /> <ping timeout="110" interval="30" retry="2" /> -- ping timeout ... </process-type> </ias-component>
この後、OC4J_BI_Formsを再起動します。Reports ServerにOPMNを使用する詳細は、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』を参照してください。
表A-1に、Forms/Reports ServicesのConfiguration Assistantをアルファベット順に示します。各インストールでは、インストール・タイプと選択した構成オプションに応じて、異なるConfiguration Assistantを使用します。
Oracle Reportsの構成の詳細は、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』を参照してください。Oracle Formsの構成の詳細は、『Oracle Application Server Forms Services利用ガイド』を参照してください。
表A-1 Forms/Reports ServicesのConfiguration Assistant
Configuration Assistant | 説明 | ログ・ファイルの場所 |
---|---|---|
Application Server Control Configuration Assistant |
Oracle Management AgentとApplication Server Controlを起動し、Oracle Enterprise Manager Application Server Controlを使用してアプリケーションを配置する。 |
なし |
DCM Repository Backup Assistant |
DCMリポジトリのバックアップを可能にする。 |
なし |
Forms Configuration Assistant |
Oracle Application Server Forms Servicesサーバーを構成し、Oracle Application Server Forms ServicesとOracle Enterprise Manager Application Server Controlを統合する。 |
ORACLE_HOME/cfgtoollogs/formsConfig.log |
HTTP Server Configuration Assistant |
Oracle HTTP Serverを構成し、それをOracle Enterprise Manager Application Server Controlに登録する。 |
ORACLE_HOME/Apache/Apache/logs ORACLE_HOME/Apache/Apache/httpd.log ORACLE_HOME/cfgtoollogs/configtoolstimestamp.log |
Java Security Configuration Assistant |
デフォルトのパスワードを変更し、JAASセキュリティの新規パスワードの設定および再割当てを行う。 |
ORACLE_HOME/cfgtoollogs/jaznca.log |
OC4J Configuration Assistant |
OC4JとOracle Enterprise Manager Application Server Controlを統合する。また、Oracle Enterprise Manager Application Server ControlのAPIを使用して次の手順を実行する。
|
なし |
OC4J Instance Configuration Assistant |
デプロイされたForms/Reports ServicesアプリケーションにOC4Jインスタンスを構成する。 |
なし |
OPMN Configuration Assistant - DASインスタンスの起動 |
OPMNを使用してDASインスタンスを起動する。 |
ORACLE_HOME/opmn/logs/opmn.log |
Oracle Net Configuration Assistant |
データベース・リスナーを構成し、Forms/Reports Servicesのインスタンスを構成して、デフォルトでLDAPネーミングを使用する。 |
ORACLE_HOME/oraInventory/logs/ installActions<time.stamp>.log |
OracleAS Instance Configuration Assistant |
Forms/Reports Servicesインスタンス名を |
なし |
DCMプラグインをEnterprise Manager Configuration Assistantに登録 |
DCMプラグインをEnterprise Managerに登録する。 |
なし |
Reports Configuration Assistant |
Oracle Reportsサーバーを構成し、Oracle ReportsとOracle Enterprise Manager Application Server Controlを統合する。 |
ORACLE_HOME/cfgtoollogs/reportsConfig.log |
Web Cache Configuration Assistant |
OracleAS Web Cacheを構成し、それをOracle Enterprise Manager Application Server Controlに登録する。 |
ORACLE_HOME/cfgtoollogs/configtoolstimestamp.log |
関連項目: ログ・ファイルの場所の詳細は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの付録F「Configuration Assistants」を参照してください。 |