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Oracle Application Server インストレーション・ガイド
10gリリース2(10.1.2)for Linux on POWER
E05279-01
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インストールの新機能

この章では、Oracle Universal Installerの新機能について説明します。製品自体の新機能を確認するには、次のOracle Technology Networkのサイトを参照してください。

http://www.oracle.com/technology

内容は次のとおりです。

2.1 Oracle Database 10gを使用するOracleAS Metadata Repository

今回のリリースでは、インストーラによってOracleAS Metadata Repository用のOracle Database 10gリリース1(10.1.0.5)が作成されます。

インストール中にこのデータベースを構成するために、次の画面が表示されます。

詳細は、第5.29項「インストールの一部: Databaseの画面」を参照してください。

2.2 より多くの高可用性環境のサポート

今回のリリースでは、Oracle Application Serverは次の高可用性環境をサポートします。

また、各環境では、OracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Identity Managementコンポーネントを複数のコンピュータに分散できます。以前のリリースでは、同じコンピュータにすべてのコンポーネントをインストールする必要がありました。

高可用性に関連する新しい画面もあります。

詳細は、次の章を参照してください。

2.3 Oracle Internet Directoryレプリケーションのサポート

今回のリリースでは、インストーラを使用して、マスターOracle Internet DirectoryおよびOracle Internet Directoryレプリカをインストールできます。

インストール時に、希望するレプリケーションのタイプを選択します。

詳細は、第8章「レプリケーション・モードでのOracle Internet Directoryのインストール」を参照してください。

2.4 削除用の追加のツール

今回のリリースでは、Oracle Internet DirectoryおよびOracleAS Metadata Repositoryからエントリを削除するDeconfigツールと呼ばれる新しいツールがあります。インストーラを使用してOracle Application Serverインスタンスを削除する前に、このツールを実行します。

詳細は、第F.1項「新しいツール: Deconfigツール」を参照してください。

2.5 サイレント・インストール用の記録機能

インストーラには記録モードがあります。このモードでは、ユーザーの入力値がレスポンス・ファイルに保存されます。生成されたレスポンス・ファイルを使用すると、異なるコンピュータに同じ値を使用してOracle Application Serverをインストールできます。

詳細は、第B.5.2項「インストーラの記録モードを使用したレスポンス・ファイルの作成」を参照してください。

2.6 インストールの統計の生成

インストーラでは、インストールに使用されるリソースを監視するためのコマンドライン・オプションが提供されます。次のオプションがあります。

表2-1    インストールの統計を生成するためのインストーラ・オプション 
オプション  説明 

-printtime 

このオプションを使用して、インストールにかかった時間についての情報を取得します。インストーラは、次のファイルに情報を書き込みます。

oraInventory/logs/timetimestamp.log

oraInventoryは、ユーザーのoraInventoryディレクトリの場所を示します。/etc/oraInst.locファイル内を参照すると、コンピュータ上のこのディレクトリの場所を確認できます。 

-printmemory 

このオプションを使用して、インストールに使用したメモリーについての情報を取得します。インストーラは、次のファイルに情報を書き込みます。

oraInventory/logs/memorytimestamp.log

oraInventoryは、ユーザーのoraInventoryディレクトリの場所を示します。/etc/oraInst.locファイル内を参照すると、コンピュータ上のこのディレクトリの場所を確認できます。 

-printdiskusage 

このオプションを使用して、インストールに使用したディスク領域についての情報を取得します。インストーラは、次のファイルに情報を書き込みます。

oraInventory/logs/diskusagetimestamp.log

oraInventoryは、ユーザーのoraInventoryディレクトリの場所を示します。/etc/oraInst.locファイル内を参照すると、コンピュータ上のこのディレクトリの場所を確認できます。 

たとえば、次のコマンドを実行すると、3つの項目すべてについての情報が取得されます。

runInstaller -printtime -printmemory -printdiskusage

2.7 デフォルトのポート範囲の変更

次のコンポーネントのデフォルトのポート範囲が変更されました。

詳細は、付録C「デフォルトのポート番号」を参照してください。

2.8 CORBA通信用のポート番号を指定する新しい要素

Oracle Reports 10gリリース2(10.1.2)では、サーバー構成ファイルにORBPorts要素が導入され、これによってReports ServerおよびエンジンがCORBAを介した通信に使用するポート番号を明示的に指定できるようになりました。ポート番号は、ポート範囲または個々のポートをカンマで区切ることで指定できます。たとえば、次のようになります。

<ORBPorts value="15000-15010"/>     (Range of values)
<ORBPorts value="15000,16000,17000,18000"/>    (Comma-separated values)


注意

ORBPorts要素を指定する必要があるのは、Reports Serverが実行されているサーバーでTCPポート・フィルタリングが有効化されている場合のみです。ポート・フィルタリングが有効化されているときに、Reports Server用に開けるポートが少ししかない場合に、ORBPortsを使用してReports Serverおよびエンジンの通信用ポートをサーバー構成ファイルで指定します。使用可能なポートがまったくない場合は、Reports Serverまたはエンジンが起動に失敗することがあり、エラーが表示されます。 


デフォルトでは、サーバー構成ファイルにORBPorts要素はありません。この要素がない場合、Reports ServerではCORBA通信用のポートが無作為に選択されます。ORBPorts要素の詳細は、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「OracleAS Reports Servicesの構成」の章を参照してください。

2.9 OracleAS Forms and Reports Servicesインスタンスのクローニング

クローニングとは、既存のインストールを、その構成を保持しながら別の場所にコピーするプロセスです。このリリースでは、OracleAS Forms and Reports Servicesインスタンスのインストールのクローニングが可能になりました。クローニングの詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。


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