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Oracle Application Server Forms and Reports Servicesインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.1.2)for Solaris Operating System (SPARC)
B25095-02
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9 以前のリリースとの互換性

この章では、Oracle FormsおよびOracle Reportsの異なるリリース間の互換性について説明します。この章は、次の項で構成されています。

9.1 以前のリリースと10gリリース2(10.1.2)との互換性

表9-1は、Oracle Reportsのクライアントおよびサーバーの、10g(9.0.4)と10gリリース2(10.1.2)との互換性についての要約です。


注意:

以前のリリースで開発されたフォームをOracleAS Reports Services 10gリリース2(10.1.2)と統合するには、以前のリリースのOracle FormsでデプロイされたFormsアプリケーション・モジュール(.fmbファイル)を、OracleAS Forms Services 10gリリース2(10.1.2)インストールにアップグレードする必要があります。Formsモジュールのアップグレードについては、『Oracle Application Server Forms Services利用ガイド』の「OracleAS Forms Servicesへのアップグレード」を参照してください。

表9-1 Forms/Reports Servicesの互換性のマトリックス

クライアント Reports Server 互換性 コメント

Oracle Reports 10g(9.0.4)クライアント:

  • rwcgi

  • rwclient

  • rwrqv

  • rwservlet

OracleAS Reports Services 10gリリース2(10.1.2)

あり

9.0.4.3より前のパッチ・セットのリリースについては、9.0.4.2に対する相互運用性のパッチ(ARU 7699295)を適用する必要があります。これにより、Oracle Reports 10g(9.0.4)のクライアントとOracleAS Reports Services 10gリリース2(10.1.2)とのORB互換性が実現されます。9.0.4.3以降では、このパッチはインストールに組み入れられています。

Oracle Reports 10gリリース2(10.1.2)クライアント:

  • rwcgi

  • rwclient

  • rwrqv

  • rwservlet

OracleAS Reports Services 10g(9.0.4)

あり

9.0.4.3より前のパッチ・セットのリリースについては、9.0.4.2に対する相互運用性のパッチ(ARU 7699295)を適用する必要があります。これにより、Oracle Reports 10gリリース2(10.1.2)のクライアントとOracleAS Reports Services 10g(9.0.4)とのORB互換性が実現されます。9.0.4.3以降では、このパッチはインストールに組み入れられています。


9.2 相互運用性の問題および対処方法

この項では、異なるバージョンのOracle Application Serverインスタンスを含む構成を使用する際に注意が必要な既知の問題と対処方法について説明します。

9.2.1 9.0.3または9.0.4、および10gリリース2(10.1.2)のOracle Enterprise Managerが同一ポート(ポート1810)を使用する場合

9.0.3および9.0.4では、ポート1810がすでに使用されているかどうかに関係なく、インストーラによってポート1810がOracle Enterprise Manager Web Siteに割り当てられます。10gリリース2(10.1.2)インスタンスをインストールする予定のコンピュータに、すでに9.0.3または9.0.4インスタンスがある場合、10gリリース2(10.1.2)インスタンスのApplication Server Controlコンポーネントによってすでにポート1810が使用されている場合があります。


ヒント:

10gリリース2(10.1.2)では、各コンポーネント用にカスタム・ポート番号を指定できます。第3.5.3項「カスタム・ポート番号(静的ポート機能)の使用方法」を参照してください。

Oracle Enterprise Manager 9.0.3または9.0.4、および10gリリース2(10.1.2)が同じポート(1810)に構成されている場合、10gリリース2(10.1.2)のOracle Enterprise Managerが使用するポートを別のポートに変更できます。変更後は、両方のOracle Enterprise Managerを同時に実行できるようになります。Oracle Enterprise Managerリリース10gのポートを変更する手順は次のとおりです。

  1. 10gリリース2(10.1.2)のホームで、ORACLE_HOME/sysman/j2ee/config/emd-web-site.xmlファイルを編集し、ポートの値を1810から未使用のポートに変更します。次の例では、ポートを1814に設定します。

    <web-site host="[ALL]" port="1814" display-name="Oracle Enterprise Manager
     iAS Console Website" secure="false">
    
    

    9.0.3または9.0.4のインスタンスが1810を使用している場合、そのインスタンスがRMI処理のためにポート1811を使用している可能性もあります。9.0.3または9.0.4のOracle Enterprise Managerを実行した状態で、18101829の範囲でどのポートが未使用であるかをチェックし、この値を使用します。

    netstatコマンドを実行して、どのポートが使用中かを調べることができます。次の例では、ポート1814が使用中かどうかを調べます。

    prompt> netstat -n | grep 1814
    
    
  2. 10gリリース2(10.1.2)のホームでも、ORACLE_HOME/sysman/emd/targets.xmlファイルに同じポート番号を入力します。ポート番号は、oracle_iasターゲットのStandaloneConsoleURLプロパティで指定されています。

    <Target TYPE="oracle_ias" NAME="infra.myhost.oracle.com" VERSION="1.0">
       ... lines not shown ...
       <Property NAME="StandaloneConsoleURL"
                VALUE="http://myhost.oracle.com:1814/emd/console"/>
    
    

これらの2つのファイルを更新すると、9.0.3または9.0.4とOracle Enterprise Manager 10gリリース2(10.1.2)を同時に実行できるようになります。

9.2.2 Oracle Application Server Forms Servicesインスタンスのdcmctl getStateコマンドを、9.0.3または9.0.4のインスタンスで使用できない場合

OracleAS Forms Servicesインスタンスからdcmctl getStateコマンドを実行して、9.0.3または9.0.4インスタンスの情報を取得しようとすると、次のADMN-604104エラーが表示されます。

prompt> dcmctl getState -i name_of_902_or_903_instance
ADMN-604104 Unable to connect to the OPMN process to obtain process status table

dcmctlコマンドを使用して9.0.3または9.0.4インスタンスに関する情報を取得するには、9.0.3または9.0.4のdcmctlコマンドを使用します。

9.2.3 Oracle Enterprise Manager: 9.0.3中間層へのロールアップ・メトリックがない場合

Oracle Enterprise Manager Application Server Controlは、9.0.3.xインスタンスを監視しません。これらのインスタンスを管理するには、Oracle Enterprise Manager 9.0.3を使用する必要があります。