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Oracle Application Server Forms and Reports Servicesインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.1.2)for Solaris Operating System (SPARC)
B25095-02
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1 インストールの新機能

この章では、Oracle Application Server 10g Forms and Reports Servicesの新しい機能について説明します。この章は、主に、以前のバージョンのForms/Reports Servicesをインストールしたユーザーにとって役に立つ内容となっています。

製品自体の新機能の詳細は、Oracle Technology Network(OTN)のWebサイト(http://www.oracle.com/technology)を参照してください。Forms/Reports Servicesのインストールに関するよくある質問(FAQ)は、OTNのWebサイトにあるForms/Reports ServicesインストールのFAQページ(http://www.oracle.com/technology/products/reports/htdocs/faq/faq_fr_services.htm)を参照してください。

この章の項目は次のとおりです。

1.1 staticports.iniファイル指定用の新画面

以前のリリースでは、コンポーネントにカスタム・ポートを使用する場合は、コンポーネントとポート番号を対応付けるstaticports.iniファイルを作成していました。インストーラの起動時に、コマンドライン・オプションを使用してこのファイルを指定しました。

このリリースでは、インストーラの新しい「ポート構成オプションの選択」ダイアログ・ボックスで、staticports.iniファイルを指定します。ファイルの指定に、コマンドライン・オプションは使用しません。

1.2 CORBA通信用ポート番号を指定する新要素

このリリースでは、サーバー構成ファイルにORBPorts要素が導入されました。これを使用して、Reports ServerおよびエンジンがCORBA経由の通信に使用するポート番号を明示的に指定できます。ポート番号は、番号の範囲またはカンマ区切りの個々のポートとして指定できます。次に例を示します。

<ORBPorts value="15000-15010"/>(値の範囲で指定)

<ORBPorts value="15000,16000,17000,18000"/>(カンマ区切りで値を指定)

デフォルトでは、Reports Server構成ファイルにORBPorts要素はありません。この要素が見つからない場合、Reports ServerはCORBA通信にランダムなポートを選択します。ORBPorts要素の詳細は、『Oracle Application Server Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の「OracleAS Reports Servicesの構成」を参照してください。


注意:

ORBPorts要素は、Reports Serverが実行されているサーバーでTCPポート・フィルタ処理が有効化されている場合にのみ定義します。ポート・フィルタ処理が有効化されているときに、Reports Server用にオープン可能なポートがある場合は、サーバー構成ファイルでORBPortsを使用して、それらをReports Serverおよびエンジンの通信用ポートとして指定します。これらのポートがすべて使用できない場合、Reports Serverまたはエンジンは起動に失敗し、エラーが表示される場合があります。

1.3 Oracle Application Server Infrastructureサービスを使用するためのForms/Reports Servicesの構成

このリリースでは、Forms/Reports Servicesを構成して、Oracle Application Server Infrastructureのサービスを使用できます。Forms/Reports Servicesでは、Business Intelligence and Formsコンポーネントによる使用と同様に、OracleAS Infrastructureのサービスを使用できます。構成の詳細は、第6章「Oracle Application Server Infrastructureを使用するためのForms/Reports Servicesの構成」を参照してください。

1.4 Forms/Reports Servicesインスタンスのクローニング

クローニングとは、その構成を保持しながら、既存のインストールを異なる場所にコピーすることです。このリリースでは、Forms/Reports Servicesインスタンスのインストールのクローニングができます。クローニングの詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

1.5 新しい削除ツール

このリリースでは、Oracle Internet DirectoryおよびOracle Application Server Metadata Repositoryからエントリを削除する、Deconfigという名前の新しいツールが導入されました。インストーラを使用してOracle Application Serverインスタンスを削除する前に、このツールを実行します。Deconfigツールの詳細は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。

1.6 OracleAS Web Cacheで必要な新しいカーネル・パラメータ

以前のリリースでは、OracleAS Metadata Repositoryのインストールを予定しているコンピュータのカーネル・パラメータ値をチェックする必要がありました。このリリースでは、それに加えてrlim_fd_maxパラメータのチェックが必要となります。このパラメータは、OracleAS Web Cacheコンポーネントで必要です。詳細は、第3.4項の「OracleAS Web Cacheで必要なカーネル・パラメータ」を参照してください。

1.7 サイレント・インストール用の記録機能

インストーラには記録モードがあります。このモードでは、ユーザーの入力値がレスポンス・ファイルに保存されます。生成されたレスポンス・ファイルを使用すると、異なるコンピュータに同じ値を使用してForms/Reports Servicesをインストールできます。

詳細は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。

1.8 インストール統計情報の生成

インストーラには、インストールに使用されたリソースを監視するためのコマンドライン・オプションが用意されています。

表1-1に、サポートされるオプションを示します。

表1-1 インストール統計情報の生成に使用するインストーラ・オプション

オプション 説明

-printtime

インストール所要時間に関する情報を取得します。インストーラは情報を次のファイルに書き込みます。

oraInventory/logs/timetimestamp.log

oraInventoryは、各自のoraInventoryディレクトリの場所を示します。/var/opt/oracle/oraInst.locファイルを調べると、コンピュータ上におけるこのディレクトリの場所が判明します。

-printmemory

インストールに使用されたメモリーに関する情報を取得します。インストーラは情報を次のファイルに書き込みます。

oraInventory/logs/memorytimestamp.log

oraInventoryは、各自のoraInventoryディレクトリの場所を示します。/var/opt/oracle/oraInst.locファイルを調べると、コンピュータ上におけるこのディレクトリの場所が判明します。

-printdiskusage

インストールに使用されたディスク容量に関する情報を取得します。インストーラは情報を次のファイルに書き込みます。

oraInventory/logs/diskusagetimestamp.log

oraInventoryは、各自のoraInventoryディレクトリの場所を示します。/var/opt/oracle/oraInst.locファイルを調べると、コンピュータ上におけるこのディレクトリの場所が判明します。


たとえば、次のコマンドは、インストールの所要時間、インストールに使用したメモリーおよびディスク容量に関する情報を取得します。

runInstaller -printtime -printmemory -printdiskusage

1.9 デフォルトのポート範囲における変更

次のコンポーネントのデフォルト・ポート範囲が変更されました。

詳細は、付録C「デフォルトのポート番号」を参照してください。

1.10 Oracle Application Server Forms Servicesの新機能

Oracle 6i FormsのWebサーバーによって処理された機能の大半は、Oracle Application Serverに付属するコンポーネントによって継承されています。たとえば、ロード・バランシング、セキュリティ、スケーラビリティ、HTTP/S通信の処理およびJavaサーブレットのデプロイはすべて、Oracle HTTP ServerやOracle Application Server Containers for J2EE(OC4J)などのOracle Application Serverに付属する各種コンポーネントによって実行されます。

Oracle Application ServerのForms Servicesコンポーネントは、Forms Developerアプリケーションに定義されたビジネス・ロジックの実行やOracle Databaseへの接続など、Forms Developerアプリケーションに固有のすべての処理を実行します。Javaアプレットは、クライアントのユーザー・インタフェースを提供します。

OracleAS Forms Servicesの新機能には、次が含まれます。

これらの機能の詳細は、『Oracle Application Server Forms Services利用ガイド』を参照してください。

1.11 Oracle Application Server Reports Servicesの新機能

OracleAS Reports Servicesの新機能には、次が含まれます。

これらの機能の詳細は、Oracle Reportsのオンライン・ヘルプを参照してください。