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Oracle Application Server インストレーション・ガイド
10gリリース2(10.1.2)for Microsoft Windows (64-bit) on Intel Itanium
B25633-02
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F
削除および再インストール

この付録では、Oracle Application Serverの削除および再インストールのプロセスについて説明します。

F.1 新しいツール: Deconfigツール

今回のリリースでは、削除手順の一環として実行する必要があるDeconfigツールと呼ばれる新しいツールがあります。このツールで、削除するOracle Application ServerインスタンスのOracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet Directory内のエントリを削除します。

Deconfigツールでは、パートナ・アプリケーションのエントリは削除されません。パートナ・アプリケーションのエントリを削除する必要がある場合は、第H.4.1項「削除したパートナURLが、OracleAS Single Sign-Onの管理画面に残っている」の手順に従います。

Deconfigツールでは、ファームからOracleAS Clusterは削除されません。OracleAS Clusterを削除する場合は、インスタンスを削除した後に、dcmctl removeclusterコマンドを実行する必要があります。詳細は、第F.5項「OracleAS Cluster(Identity Management)の削除」を参照してください。

Deconfigツールを実行するには、ORACLE_HOME¥bin¥deconfig.plスクリプトでPerlインタプリタを実行します。Oracle Application Serverで用意されているPerlインタプリタを使用します。

C:¥> cd %ORACLE_HOME%¥bin
C:¥> %ORACLE_HOME%¥perl¥5.8.3¥bin¥MSWin32-IA64-multi-thread¥perl.exe deconfig.pl [-u 
oid_user]
         [-w password] [-r realm] [-dbp sys_db_password]

パラメータを指定しないでツールを実行すると、必要な情報の入力を要求されます。

F.1.1 パラメータ

-u oid_user

Oracle Internet Directoryユーザーを指定します。

Oracle Internet Directoryユーザーは、単純なユーザー名または識別名(DN)を使用して指定できます。たとえば、単純なユーザー名はjdoe@mycompany.comと指定できます。この名前は、DNのcn=jdoe,l=us,dc=mycompany,dc=comに対応します。

Oracle Internet Directoryユーザーには、削除するOracle Application Serverインスタンスに構成されているコンポーネントを削除するための権限が必要です。これらの権限は、コンポーネントをインストールおよび構成するための権限と同じです。

たとえば、Oracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onが実行されているOracleAS Infrastructureインスタンスを削除する場合は、これらのコンポーネントを構成するための権限をユーザーが持っていることを確認します。権限を付与するコンポーネントおよびグループのリストは、第7.3項「コンポーネントの構成または削除に必要なグループ」を参照してください。

Oracle Internet Directoryのスーパーユーザーとしてツールを実行する場合は、orcladminではなく、cn=orcladminを使用します。これらは、異なるユーザーです。これらのユーザーの詳細は、第7.1項「Oracle Internet Directoryのデフォルト・ユーザー」を参照してください。

-w password

Oracle Internet Directoryユーザーのパスワードを指定します。

-r realm

ユーザーの認証を行うレルムを指定します。この値は、Oracle Internet Directoryに複数のレルムが存在する場合にのみ必要です。

-dbp sys_db_password

データベース内のSYSユーザーのパスワードを指定します。これは、Oracle Internet Directoryで使用されるOracleAS Metadata Repositoryデータベースです。

この値は、Oracle Internet Directoryが構成されているOracle Identity Managementのみのインスタンスを削除する場合にのみ必要です。

必要がない場合にこのパラメータを指定しても、このパスワードの値は使用されません。

-helpまたは-h

-hまたは-helpパラメータを指定してDeconfigツールを実行し、ヘルプを表示することもできます。

C:¥> %ORACLE_HOME%¥perl¥5.8.3¥bin¥MSWin32-IA64-multi-thread¥perl.exe deconfig.pl -h
 - or -
C:¥> %ORACLE_HOME%¥perl¥5.8.3¥bin¥MSWin32-IA64-multi-thread¥perl.exe deconfig.pl -help

F.1.2 Deconfigツールで生成されるログ・ファイル

Deconfigツールによって、ログがORACLE_HOME¥cfgtoollogs¥DeconfigureWrapper.logファイルに書き込まれます。

F.2 削除手順: 概要

次の手順に従って、Oracle Application Serverを削除します(詳細は、後述の項で説明します)。

  1. 中間層インスタンスを削除します。

    1. このインスタンスでDeconfigツールを実行します。

    2. インストーラを実行し、「製品の削除」をクリックします。

    3. 残りのすべてのファイルをクリーンアップします。

  2. OracleAS Infrastructureインスタンスを削除します。

    1. このインスタンスでDeconfigツールを実行します。

    2. インストーラを実行し、「製品の削除」をクリックします。

    3. 残りのすべてのファイルをクリーンアップします。


      注意

      • OracleAS Metadata Repository Creation Assistantを使用してOracleAS Metadata Repositoryを既存のデータベースにインストールした後、OracleAS Metadata Repositoryを削除する場合は、OracleAS Metadata Repository Creation Assistantの「削除」オプションを選択します。OracleAS Metadata Repository Creation Assistantを使用してOracle Internet Directoryから登録を削除することもできます。

      • インフラストラクチャ・インスタンスを削除すると、そのインフラストラクチャに依存している中間層インスタンスがすべて機能しなくなります。

        中間層インスタンスを保持する場合は、別のインフラストラクチャのサービスを使用するようにそれらを構成できます。詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

       

削除またはクリーンアップするアイテム

Oracle Application Serverインスタンスを削除するには、表F-1に示すアイテムを削除する必要があります。削除手順は、この付録の後半で説明します。

表F-1    削除するアイテム 
クリーンアップするアイテム  使用するツール 

Oracleホーム・ディレクトリのファイル 

インストーラ

インストーラによってすべてのファイルが削除されない場合は、delコマンドを使用して残りのファイルを削除できます。 

インベントリ・ディレクトリ内の削除済インスタンスのエントリ 

インストーラ 

ファーム・ページのインスタンス名 

インストーラ 

Windowsレジストリ内の削除済インスタンスのエントリ 

Deconfigツール

9.0.4の場合: これらのエントリは手動で削除する必要があります。詳細は、第F.10項「すべてのOracle製品の手動での削除」を参照してください。

注意: この項で説明する手順を実行すると、すべてのOracle製品のエントリが削除されるため、コンピュータが他のOracle Application ServerインスタンスまたはOracle製品を実行していない場合にのみ、エントリを削除してください。 

Oracle Internet Directory内の削除済インスタンスのエントリ 

Deconfigツール 

インストーラでは、個々のコンポーネントをカスタムで削除することはできません。

F.3 OracleAS Cold Failover Clusterインストールの削除

OracleAS Cold Failover Clusterインストールを削除する場合は、次の手順を実行します。

  1. Oracle Fail Safeグループ内のすべてのリソースをオフラインにします。

  2. この付録で説明している手順を実行します。

リソースをオフラインにしなかった場合、Oracle Fail Safeによってリソースのフェイルオーバーが試行されるため、削除中にインストーラがハングします。

F.4 OracleAS Cluster(Identity Management)内のOracleAS Single Sign-Onインスタンスの削除

同じOracle Internet Directoryに対してクラスタに複数のOracleAS Single Sign-Onインスタンスがインストールされているとき、一部を実行したまま残りのインスタンスを削除する場合は、Deconfigツールを実行する前に、次の手順を実行します。

削除するOracleAS Single Sign-Onインスタンスが、Oracle Internet Directoryに対してインストールされた最後のインスタンスの場合、この手順は実行できません。かわりに、第F.7項「OracleAS Infrastructureの削除」の手順に従います。

  1. ORACLE_HOME¥deconfig¥DeconfigWrapper.propertiesファイルを開いて編集します。

  2. SSO=で始まる行を検索します。たとえば、次のような行が見つかります。

    SSO=C:¥OraHome_1/jdk/bin/java -jar C:¥OraHome_1/sso/lib/ossoca.jar deinstall 
    C:¥OraHome_1 "%OID_USER%" %OID_PASSWORD%
    
    
  3. 行の先頭にシャープ(#)文字を付けて、この行をコメントアウトします。この例では、行は次のようになります。

    # SSO=C:¥OraHome_1¥jdk¥bin¥java -jar C:¥OraHome_1¥sso¥lib¥ossoca.jar deinstall 
    C:¥OraHome_1 "%OID_USER%" %OID_PASSWORD%
    
    

ファイルを変更したら、第F.7項「OracleAS Infrastructureの削除」の手順を実行し、削除を行います。

F.5 OracleAS Cluster(Identity Management)の削除

OracleAS Cluster(Identity Management)を削除するには、次の手順を実行します。

  1. 最後にインストールされたインスタンスを除いた、OracleAS Single Sign-Onが含まれるすべてのインスタンスを削除します。削除を実行するには、第F.4項「OracleAS Cluster(Identity Management)内のOracleAS Single Sign-Onインスタンスの削除」の手順を使用します。

  2. 第F.7項「OracleAS Infrastructureの削除」の手順を使用して、最後のOracleAS Single Sign-Onインスタンスを削除します。

  3. 分散OracleAS Cluster(Identity Management)を使用している場合は、第F.7項「OracleAS Infrastructureの削除」の手順を使用して、Oracle Internet Directoryインスタンスを削除します。

  4. すべてのインスタンスを削除したら、dcmctl removeclusterコマンドを実行して、ファームからOracleAS Cluster(Identity Management)を削除します。

    C:¥> %ORACLE_HOME%¥dcm¥bin¥dcmctl removecluster -cl cluster_name
    
    

F.6 中間層の削除

中間層を削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除するインスタンスをインストールしたオペレーティング・システム・ユーザーとしてログインします。

  2. 削除するインスタンスに関連付けられているプロセスをすべて停止します。

    プロセスの停止方法の詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

  3. Deconfigツールを実行します。

    C:¥> cd ORACLE_HOME¥bin
    C:¥> %ORACLE_HOME%¥perl¥5.8.3¥bin¥MSWin32-IA64-multi-thread¥perl.exe deconfig.pl 
    [parameters]
    
    

    パラメータの詳細は、第F.1項「新しいツール: Deconfigツール」を参照してください。

  4. インストーラを起動します。

    スタート」→「プログラム」→「Oracle - OracleHomeName」→「Oracle Installation Products」→「Universal Installer」を選択します。

  5. インストーラで次の手順に従います。

    1. 「ようこそ」画面: 「製品の削除」をクリックします。

    2. 「インベントリ」画面: 削除するインスタンスを選択して、「削除」をクリックします。

    3. 「確認」画面: 削除対象として選択したコンポーネントを確認します。「はい」をクリックして、続行します。

    4. 「削除の進行状況」画面: 削除の進行状況を監視します。

    5. 削除が完了したら、インストーラを終了します。

  6. コンピュータを再起動して、削除に関連する残りのプロセスをすべて停止します。


    注意

    削除後に、Oracle<OracleHomeName>ProcessManagerおよびOracle<OracleHomeName>ASControlサービスが、「コントロール パネル」の「サービス」に表示される場合があります。コンピュータを再起動すると、これらのサービスは表示されなくなります。 


  7. 削除したインスタンスのOracleホーム・ディレクトリの残りのファイルをすべて削除します。

    C:¥> del %ORACLE_HOME%
    
    
  8. インストーラでは、Windowsレジストリから削除されないエントリもあります。すべてのレジストリ・エントリを削除する場合は、第F.10項「すべてのOracle製品の手動での削除」を参照してください。


    注意

    第F.10項「すべてのOracle製品の手動での削除」の手順を実行すると、すべてのOracle製品のレジストリ・エントリがコンピュータから削除されます。コンピュータで他のOracle Application ServerインスタンスまたはOracle製品(Oracleデータベース、Oracle Developer Suiteなど)を保持する場合は、この手順を実行しないでください。 


  9. Oracle Internet Directory内のOracleAS PortalエントリはDeconfigツールまたはインストーラでは削除されないことに注意してください。

F.7 OracleAS Infrastructureの削除

この項では、OracleAS Infrastructureインスタンスを削除する方法について説明します。内容は次のとおりです。

F.7.1 削除の順序

OracleAS Infrastructureインスタンスには、すべてのOracleAS Infrastructureコンポーネントが含まれます。OracleAS Infrastructureの分散インストールを実行した場合は、コンポーネントのサブセットのみが含まれます。次に、一般的なシナリオおよび削除の順序を示します。

Oracle Identity ManagementとOracleAS Metadata Repositoryインスタンスが存在する場合、削除するインスタンスは1つのみです。

Oracle Identity ManagementとOracleAS Metadata Repositoryを別々にインストールした場合は、次の手順を実行します。

  1. Oracle Identity Managementインスタンスを削除します。

  2. OracleAS Metadata Repositoryを削除します。

分散Oracle Identity Managementが存在する場合は、次の手順を実行します。

  1. OracleAS Single Sign-On、Oracle Delegated Administration Services、Oracle Directory Integration and ProvisioningまたはOCA(あるいはこれらのすべて)が実行されているインスタンスを削除します。

  2. Oracle Internet Directoryが実行されているインスタンスを削除します。

  3. OracleAS Metadata Repositoryを削除します。

F.7.2 削除の手順

  1. 削除するインスタンスをインストールしたオペレーティング・システム・ユーザーとしてログインします。

  2. 削除するインスタンスにOCAが構成されている場合は、次のコマンドを実行します。

    C:¥> %ORACLE_HOME%¥oca¥bin¥ocactl stop
    C:¥> %ORACLE_HOME%¥oca¥bin¥cmdeinst ocaAdminPassword oidAdminPassword
    
    

    ocaAdminPasswordは、OCA管理者のパスワードに置き換えます。

    oidAdminPasswordは、OCAをインストールしたOracle Internet Directoryユーザーのパスワードに置き換えます。ユーザーは、次のグループに属している必要があります。

    • 信頼できるアプリケーションの管理者

    • iAS Admins

    • OCAが使用するメタデータ・リポジトリ用のリポジトリ所有者グループ

    ocactl stopコマンドで、OCAサービスを停止します。cmdeinstコマンドで、次の操作を行います。

    • Oracle Internet DirectoryからのOCAエントリの削除

    • ocaスキーマの表からのデータの削除

    • インストール時にOCA Configuration Assistantによって作成されたOCAファイルの削除

  3. 削除するインスタンスでOracle Directory Integration and Provisioningが構成され、実行されている場合は、Oracle Directory Integration and Provisioningサーバーを停止します。

    Oracle Internet Directoryが実行されていることを確認します。

    次のコマンドを実行して、Oracle Directory Integration and Provisioningを停止できます。

    C:¥> cd %ORACLE_HOME%/bin
    C:¥> oidctl connect=db_connect_string server=odisrv instance=1 stop
    
    

    db_connect_stringは、ORACLE_HOME¥network¥admin¥tnsnames.oraファイルに示されているTNSの別名です。

    追加で起動したOracle Directory Integration and Provisioningサーバーも停止する必要があります。詳細は、『Oracle Identity Management統合ガイド』を参照してください。

  4. Oracle Internet Directoryがレプリカとして構成されている場合は、このノードをディレクトリ・レプリケーション・グループ(DRG)から削除する必要があります。この手順については、『Oracle Internet Directory管理者ガイド』の第25章「Oracle Internet Directoryレプリケーションの管理」を参照してください。

  5. Deconfigツールを実行します。

    C:¥> cd %ORACLE_HOME%¥bin
    C:¥> %ORACLE_HOME%¥perl¥5.8.3¥bin¥MSWin32-IA64-multi-thread¥perl.exe deconfig.pl 
    [parameters]
    
    

    パラメータの詳細は、第F.1項「新しいツール: Deconfigツール」を参照してください。


    注意

    Oracle Internet DirectoryまたはOracleAS Single Sign-Onのコンポーネントを含むインスタンスを削除する場合は、Oracle Internet Directoryスーパーユーザー(cn=orcladmin)としてDeconfigツールを実行する必要があります。インスタンスにOracle Internet DirectoryまたはOracleAS Single Sign-Onが含まれていない場合は、表7-4で説明したとおり、適切な権限を持つユーザーとしてツールを実行する必要があります。 


  6. インストーラを起動します。

    スタート」→「プログラム」→「Oracle - OracleHomeName」→「Oracle Installation Products」→「Universal Installer」を選択します。

  7. インストーラで次の手順に従います。

    1. 「ようこそ」画面: 「製品の削除」をクリックします。

    2. 「インベントリ」画面: 削除するインスタンスを選択して、「削除」をクリックします。

    3. 「確認」画面: 削除対象として選択したコンポーネントを確認します。「はい」をクリックして、続行します。

    4. 「削除の進行状況」画面: 削除の進行状況を監視します。

    5. 削除が完了したら、インストーラを終了します。

  8. コンピュータを再起動して、削除に関連する残りのプロセスをすべて停止します。

  9. 削除したインスタンスのOracleホーム・ディレクトリの残りのファイルをすべて削除します。

    C:¥> del %ORACLE_HOME%
    
    
  10. インストーラでは、Windowsレジストリから削除されないエントリもあります。すべてのレジストリ・エントリを削除する場合は、第F.10項「すべてのOracle製品の手動での削除」を参照してください。


    注意

    第F.10項「すべてのOracle製品の手動での削除」の手順を実行すると、すべてのOracle製品のレジストリ・エントリがコンピュータから削除されます。コンピュータで他のOracle Application ServerインスタンスまたはOracle製品(Oracleデータベース、Oracle Developer Suiteなど)を保持する場合は、この手順を実行しないでください。 


F.8 OracleAS Developer Kitsの削除

  1. OracleAS Developer Kitsをインストールしたオペレーティング・システム・ユーザーとしてログインします。

  2. 削除するインスタンスに関連付けられているプロセスをすべて停止します。

    プロセスの停止方法の詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

  3. インストーラを起動します。

    スタート」→「プログラム」→「Oracle - OracleHomeName」→「Oracle Installation Products」→「Universal Installer」を選択します。

  4. インストーラで次の手順に従います。

    1. 「ようこそ」画面: 「製品の削除」をクリックします。

    2. 「インベントリ」画面: 削除するインスタンスを選択して、「削除」をクリックします。

    3. 「確認」画面: 削除対象として選択したコンポーネントを確認します。「はい」をクリックして、続行します。

    4. 「削除の進行状況」画面: 削除の進行状況を監視します。

    5. 削除が完了したら、インストーラを終了します。

  5. コンピュータを再起動して、削除に関連する残りのプロセスをすべて停止します。

  6. 削除したインスタンスのOracleホーム・ディレクトリの残りのファイルをすべて削除します。

    C:¥> del %ORACLE_HOME%
    
    
  7. インストーラでは、Windowsレジストリから削除されないエントリもあります。すべてのレジストリ・エントリを削除する場合は、第F.10項「すべてのOracle製品の手動での削除」を参照してください。


    注意

    第F.10項「すべてのOracle製品の手動での削除」の手順を実行すると、すべてのOracle製品のレジストリ・エントリがコンピュータから削除されます。コンピュータで他のOracle Application ServerインスタンスまたはOracle製品(Oracleデータベース、Oracle Developer Suiteなど)を保持する場合は、この手順を実行しないでください。 


F.9 ログ・ファイルで発生する害のないエラー

J2EE and Web CacheまたはPortal and Wirelessのインスタンスを削除した後にoraInstalltimestamp.errファイルで発生する場合がある「ファイルを削除できません。」および「Makeファイルが見つかりません。」エラーは、害のないエラー・メッセージです。

Ignoring Exception during de-install oracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException:
An error occurred during runtime. oracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException:
An error occurred during runtime.
...
Ignoring Exception during de-install oracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException:
Unable to delete file
/home/j2ee/sysman/emd/targets.xml
oracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException: Unable to delete file
/home/j2ee/sysman/emd/targets.xml
at instantiateFileEx.deinstallAction(instantiateFileEx.java:935)
...
Ignoring Exception during de-installoracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException:
Unable to find make file:
/home/j2ee/network/lib/ins_net_client.mk
oracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException: Unable to find make file:
/home/j2ee/network/lib/ins_net_client.mk
at ssmakeux.deinstallAction(ssmakeux.java:246)
...

F.10 すべてのOracle製品の手動での削除

すべてのOracle製品をコンピュータから削除するには、次の手順を実行します。


注意

次の手順を実行すると、すべてのOracleコンポーネント、サービスおよびレジストリ・エントリがコンピュータから削除されます。レジストリ・エントリの削除は、慎重に行ってください。間違ったエントリを削除すると、コンピュータが停止する可能性があります。 


  1. レジストリ・キーを削除します。

    1. スタート」→「ファイル名を指定して実行」を選択してregeditと入力し、「OK」をクリックします。レジストリ・エディタが表示されます。

    2. レジストリから次のフォルダを削除します。フォルダを削除するには、削除するフォルダを選択して、メニューから「編集」→「削除」を選択します。

      次のエントリでは、OracleHomeNameは「ファイルの場所の指定」画面で入力したOracleホームの名前を示し、NumberはOracleホームの名前に追加された任意の番号を示します。

      • HKEY_LOCAL_MACHINE / SOFTWARE / ORACLE

      • HKEY_LOCAL_MACHINE / SYSTEM / CurrentControlSet / Services / OracleHomeName Number

      • HKEY_LOCAL_MACHINE / SYSTEM / ControlSet X / Services / OracleHomeName Number

        Xは数字です(001など)。

      • HKEY_CURRENT_USER / Software / OracleHomeName Number

      • HKEY_CLASSES_ROOT / ORACLE

    3. レジストリ・エディタを終了します。

  2. 環境変数を編集または削除します。

    環境変数を表示するには、次の手順を実行します。

    • デスクトップの「マイ コンピュータ」(Windows 2003では、コンピュータ名の付いたアイコン)を右クリックし、「プロパティ」を選択します。「詳細設定」タブを選択して、「環境変数」をクリックします。

    1. 次のシステム変数を削除します(存在する場合)。

      • DISCO_JRE

      • DISCO_VBROKER

      • VBROKER_JAVAVM

      • VBROKER_TAG -D

      • WV_GATEWAY_CFG

    2. システム変数PATHを変更して、以前のOracleホームを参照するすべてのパスを削除します。

      システム変数PATHを選択します。「編集」ボタンをクリックして、「変数値」フィールドでパスを変更します。

      たとえば、Oracleによって変更されたシステム変数PATHは次のようになります。

      C:¥OraHome¥jdk¥jre¥bin¥classic;C:¥OraHome¥jdk¥jre¥bin;C:¥OraHome¥bin;
      C:¥OraHome¥jlib;C:¥OraHome¥jre¥1.4.2¥bin;C:¥WINNT¥system32;C:¥WINNT;
      C:¥WINNT¥System32¥Wbem
      
      

      Oracleホームを参照するパスを削除すると、システム変数PATHは次のようになります。

      C:¥WINNT¥system32;C:¥WINNT;C:¥WINNT¥System32¥Wbem
      
      
  3. OK」をクリックします。

  4. Oracleのプログラム・フォルダを削除します。

    スタート」→「すべてのプログラム」を選択します(Windows 2003の場合)。Oracleフォルダを右クリックし、「削除」を選択してOracleフォルダを削除します。

  5. Oracleユーザーを削除します。

    1. マイ コンピュータ」(Windows 2003では、コンピュータ名の付いたアイコン)を右クリックし、「管理」を選択します。

    2. ローカル ユーザーとグループ」を展開します。

    3. ユーザー」を選択します。

    4. Oracle製品をインストールしたユーザーを削除します。

    5. デスクトップ上で「マイ コンピュータ」をダブルクリックします。ハード・ドライブの「Documents and Settings」ディレクトリを検索し、Oracleユーザー・エントリを削除します。

  6. コンピュータを再起動します。

  7. ハード・ドライブから残りのOracleホーム・ディレクトリを削除します。

    たとえば、次のようになります。

    C:¥Oracle¥*、C:¥Program Files¥Oracle¥*

  8. コンピュータを再起動します。

F.11 再インストール

インストーラでは、すでにOracle Application Serverインスタンスが含まれているディレクトリにOracle Application Serverインスタンスを再インストールすることはできません。同じディレクトリにOracle Application Serverを再インストールするには、そのディレクトリを一度削除してから、インストールする必要があります。

F.12 トラブルシューティング

削除の一般的な問題については、第H.4項「削除の問題および解決策」を参照してください。


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