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Oracle Application Server インストレーション・ガイド
10gリリース2(10.1.2)for Microsoft Windows (64-bit) on Intel Itanium
B25633-02
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高可用性環境へのインストール: 概要

この章では、Oracle Application Serverでサポートされている高可用性構成の概要を説明します。詳細は、後続の章で説明します。

この章の内容は次のとおりです。

9.1 高可用性構成の概要

この章では、Oracle Application Serverでの高可用性構成の概要のみを説明します。構成の詳細は、『Oracle Application Server高可用性ガイド』を参照してください。

Oracle Application Serverは、次のタイプの高可用性構成をサポートします。

高可用性構成の一覧は、第9.1.4項「相違の概要」を参照してください。

9.1.1 OracleAS Cold Failover Cluster

Oracle Application Serverは、OracleAS Cold Failover Clusterを使用しているそのコンポーネントすべてに対し、アクティブ-パッシブ・モデルを提供します。OracleAS Cold Failover Cluster構成では、2つ以上のアプリケーション・サーバーのインスタンスが同じアプリケーションのワークロードを処理するように構成されていますが、一度にアクティブになるサーバーは1つのみです。これらのインスタンスは1台のマシンまたは別々のマシンに常駐できます。

OracleAS Cold Failover Cluster構成の最も一般的なプロパティは次のとおりです。

OracleAS Cold Failover Cluster構成の利点は次のとおりです。

一般的に、「OracleAS Cold Failover Cluster」という用語は、Oracle Application Serverのインスタンス・レベルにおけるクラスタ化を示します。ただし、クラスタ化されている特定のタイプのインスタンスが必要な場合、このドキュメントではOracleAS Cold Failover Cluster(タイプ)を使用してクラスタ・ソリューションを特徴付けます。たとえば、次のようになります。

Oracle Application Serverシステム(コンテンツのキャッシュ)のエントリ・ポイントからバックエンド・レイヤー(データ・ソース)に至るまで、クライアントのリクエストが通過するすべての層は、OracleAS Clusterを使用した冗長的なアクティブ-アクティブ構成、またはOracleAS Cold Failover Clusterを使用したアクティブ-パッシブ構成を使用して構成できます。

インストールの詳細は、第10章「高可用性環境へのインストール: OracleAS Cold Failover Cluster」を参照してください。

9.1.2 OracleAS Cluster

Oracle Application Serverは、OracleAS Clusterを使用したそのすべてのコンポーネントに対してアクティブ-アクティブな冗長モデルを用意しています。OracleAS Clusterでは、2つ以上のOracle Application Serverのインスタンスが同じアプリケーション・ワークロードを処理するように構成されます。これらのインスタンスは1台のマシンまたは別々のマシンに常駐できます。アクティブなインスタンスは、外部のロード・バランサによってフロントエンドとして使用し、任意のアクティブなインスタンスにリクエストをリダイレクトするか、アドレス・リストなどの他のアプリケーションレベルの構成によってリクエストを分散することができます。

OracleAS Cluster構成の最も一般的なプロパティは次のとおりです。

OracleAS Cluster構成の利点は次のとおりです。

一般的に、「OracleAS Cluster」という用語は、Oracle Application Serverのインスタンス・レベルにおけるクラスタ化を示します。ただし、クラスタ化されている特定のタイプのインスタンスが必要な場合、このドキュメントではOracleAS Cluster(タイプ)を使用してクラスタ・ソリューションを特徴付けます。たとえば、次のようになります。

OracleAS Cluster(Identity Management)の詳細は、第11章「高可用性環境へのインストール: OracleAS Cluster(Identity Management)」を参照してください。

9.1.3 OracleAS Disaster Recovery

OracleAS Disaster Recovery構成には、次の特性があります。

OracleAS Disaster Recoveryには、OracleAS Infrastructureおよび中間層が含まれます。詳細は、第12章「高可用性環境へのインストール: OracleAS Disaster Recovery」を参照してください。

9.1.4 相違の概要

表9-1は、高可用性構成間の相違をまとめたものです。

表9-1    高可用性構成間での相違 
  OracleAS Cold Failover Cluster  OracleAS Cluster  OracleAS Disaster Recovery 

ノード構成 

アクティブ-パッシブ 

アクティブ-アクティブ 

アクティブ-パッシブ 

ハードウェア・クラスタ 

あり 

なし 

オプション(OracleAS InfrastructureをOracleAS Cold Failover Cluster構成にインストールする場合にのみハードウェア・クラスタが必要です) 

仮想ホスト名 

あり 

なし 

あり 

ロード・バランサ 

なし 

あり 

なし 

共有記憶域 

あり 

なし 

なし 

9.2 高可用性構成のインストール順序

高可用性構成では、コンポーネントは次の順序でインストールします。

  1. OracleAS Metadata Repository

  2. Oracle Identity Managementコンポーネント

    Oracle Identity Managementのコンポーネントを分散する場合は、それらのコンポーネントを次の順序でインストールします。

    1. Oracle Internet Directory および Oracle Directory Integration and Provisioning

    2. OracleAS Single Sign-On および Oracle Delegated Administration Services

  3. 中間層

    中間層は、他のコンポーネントより先にインストールし、他のコンポーネントのインストールが完了した後に、中間層に高可用性構成を再度関連付けることができます。


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