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Oracle Application Serverインストレーション・ガイド
10g リリース3(10.1.3.1.0) for Microsoft Windows

B31910-02
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3 インストールを開始する前に知っておく必要のあること

内容は次のとおりです。

3.1 Oracleホーム・ディレクトリ

Oracle Application ServerをインストールするディレクトリをOracleホームと呼びます。インストール時に、このディレクトリへのフルパスを指定します。

たとえば、Oracle Containers for J2EEはC:¥oracle¥OraHome_oc4jにインストールできます。


注意:

  • Oracleホーム・ディレクトリへのパスには空白を使用できません。たとえば「C:¥program files¥oracle¥OC4J」では「program files」に空白が含まれているため、このディレクトリにインストールできません。

  • ドライブを割り当てても、別のコンピュータにはインストールできません。別のコンピュータへのインストールは、リモート・コントロール・ソフトウェアを介して実行できます。詳細は、2.9.9項「リモート制御ソフトウェアを介したリモート・コンピュータへのインストール」を参照してください。

 

3.1.1 Oracleホームのネーミング

各Oracleホーム・ディレクトリは自動的に名前が付けられます。Oracleホームの名前はoracleasxです。ただし、xはシステムにインストールされたOracle Application Serverの数により異なります。

たとえば、このシステムに初めてOracle Application Serverをインストールする場合、Oracleホームはoracleas1という名前になります。

3.1.2 既存のOracleホームへのインストール

通常、既存のOracleホームにOracle Application Serverをインストールすることはできません。インストールができない組合せは、「Oracleホーム・ディレクトリ」のリストを参照してください。

3.1.3 空ではないOracleホームへのインストール

Oracle Application Serverは、いくつかのファイルがすでに含まれているディレクトリにはインストールできません。ただし、3.1.2項「既存のOracleホームへのインストール」に説明した場合は例外です。たとえば、インストールを取り消した場合やインストールに失敗した場合は、ディレクトリをクリーンアップしてから、そのディレクトリにOracle Application Serverを再インストールする必要があります。また、インストーラはインストールを修復することもできません。

3.2 追加の言語のインストール

デフォルトでは、インストーラによって、英語およびオペレーティング・システムの言語のテキストでOracle Application Serverがインストールされます。追加の言語が必要な場合は、拡張インストールを実行し、「インストール・タイプの選択」画面の「製品の言語」ボタンをクリックする必要があります。

インストールする追加の言語を選択すると、選択した言語でテキストがインストールされます。また、その言語の表示に必要なフォントもインストールされます。

一部のコンポーネントでは、インストール時に選択した場合にのみ、その言語がインストールされます。この場合、使用できない言語でアプリケーションにアクセスすると、サーバーのロケール言語に戻されます。

その他のコンポーネントでは、インストール時に選択した言語に関係なく使用可能な言語がインストールされます。ただし、この場合、フォントは明示的に選択した言語用のみがインストールされます。アプリケーションにアクセスすると、言語はインストールされているため、ご使用の言語でテキストが使用されます。ただし、テキストをレンダリングするための適切なフォントがない場合は、テキストは四角いボックスで表示されます。通常、これは中国語、日本語および韓国語に適用されます。

フォントはインストール後にインストールできます。詳細は、E.3.4項「ユーザー・インタフェースが希望の言語で表示されない、または正しく表示されない」を参照してください。

インストール後に追加の言語をインストールできないことに注意してください。すべての必要な言語はイントール中にインストールする必要があります。インストールしていない言語を使用する環境でOracle Application Serverを実行すると、ユーザー・インタフェースはその言語または英語で表示されます。または、(フォントがないために)テキストのかわりに四角いボックスが表示される場合もあります。

3.3 Oracle Application Server インスタンスとインスタンス名

中間層をインストールすると、Oracle Application Serverインスタンスができます。インストーラにより、インストールするOracle Application Serverインスタンスの名前を入力するように求められます。たとえば、「J2EE」のような名前を付けることができます。この名前は、Oracleホームの名前と同じでなくてもかまいません。

インストール後に、この名前を変更することはできません。

Oracle Application Serverでは、指定されたインスタンス名にホスト名とドメイン名を追加し、完全なインスタンス名にします。たとえば、c1という名前のコンピュータにインスタンスをインストールする場合、インスタンスの名前をOc4j1にすると、ドメイン名がmydomain.comであれば、インスタンスのフルネームはOc4j1.c1.mydomain.comになります。

インスタンス名に使用できる文字

インスタンス名には、英数字(A-Za-z0-9)および_(アンダースコア)文字のみを使用できます。

インスタンス名は、63文字以下に指定します。

Oracle Application Serverインスタンス名での制限

Oracle Application Serverインスタンスの名前には、コンピュータのホスト名を使用しないでください。

Oracle Application ServerインスタンスをOracleAS Clusterに配置する計画がある場合は、インスタンス名には次のものを含めないでください。

Oracle Application Serverでのインスタンス名の使用

インスタンス名が重要なのは、Oracle Application Serverでインスタンスを一意に識別するのに使用されるためです。つまり、同じコンピュータに複数のOracle Application Serverインスタンスをインストールする場合、それぞれに異なる名前を付ける必要があります。

Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Control(または略してApplication Server Control)を使用してOracle Application Serverを管理する場合は、インスタンス名が画面に表示されます。インスタンス名をクリックして、そのインスタンスにインストールされているコンポーネント、コンポーネントの稼働/停止状態、コンポーネントのログ・ファイルなどのインスタンスの詳細を表示できます。Application Server Controlは、Oracle Application Server用のブラウザベースの管理ツールです。この管理ツールの詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

Oracleホームの名前は、次のように使用されます。

3.4 oc4jadminユーザーとそのパスワードの制限

次のインストール・タイプのいずれかを選択すると、インストーラにより、oc4jadminユーザーのパスワードを入力するように求められます。

oc4jadminユーザーは、Oracle Application Serverインスタンスの管理ユーザーです。Application Server Controlを使用してOracle Application Serverインスタンスを管理するには、oc4jadminとしてログインします。

コンピュータ上に、それぞれが一意のインスタンス名を持つ複数のOracle Application Serverインスタンスをインストールできますが、管理ユーザーの名前はどのインスタンスでもoc4jadminです。oc4jadminユーザーのパスワードは、インスタンスごとに別にすることができます。

oc4jadminユーザーのパスワード

oc4jadminユーザーのパスワードには、次のような制限があります。

パスワードは、次の作業を実行するときに入力する必要があるため、覚えておく必要があります。

パスワードを忘れた場合は、リセットできます。詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。


注意:

インストール終了後にインストールをOracle Internet Directoryに登録する場合、oc4jadminユーザーのパスワードは、Oracle Internet Directoryのパスワード・ポリシーに準拠している必要があります。Oracle Internet Directory管理者に問い合わせてパスワード・ポリシーを確認してください。 


3.5 インストーラがファイルを書き込む場所

インストーラは、次のディレクトリにファイルを書き込みます。

表3-1    インストーラがファイルを書き込むディレクトリ 
ディレクトリ  説明 

Oracleホーム・ディレクトリ 

このディレクトリにはOracle Application Serverのファイルが入っています。このディレクトリは、Oracle Application Serverのインストール時に指定します。 

インベントリ・ディレクトリ

(system_drive:¥Program Files¥Oracle¥Inventory

インストーラは、インベントリ・ディレクトリを使用して、コンピュータにインストールされたOracle製品の履歴を取ります。インベントリ・ディレクトリは、コンピュータにOracle製品を初めてインストールするときに作成されます。それ以降のインストールでも、インストーラは同じインベントリ・ディレクトリを使用します。 

TEMPディレクトリ 

インストーラは、インストール時のみに必要なファイルを一時ディレクトリに書き込みます。一時ディレクトリは、環境変数TEMPによって指定されます。詳細は、2.8.4項「TEMP」を参照してください。 

また、インストーラはWindowsレジストリにエントリを作成します。

3.6 Oracle Database Liteが実行中のシステムへのインストール

Oracle Database Liteがインストールされているシステムにインストールする場合、このシステムに対して基本インストールを実行することはできません。

Oracle Database Liteは、Oracle Application Serverの基本インストール実行時にインストールされます。すでにシステムでOracle Database Liteが実行中の場合、基本インストールは完了しません。インストーラによって、既存のOracle Database Liteインストールは確認されません。

3.7 インストーラによるアシスティブ・テクノロジの使用

Java Access Bridgeによって、JAWSスクリーン・リーダーなどのアシスティブ・テクノロジを使用して、Windowsプラットフォームで実行中のJavaアプリケーションを読み取ることができます。アシスティブ・テクノロジを使用すると、Oracle Universal Installer、Oracle Enterprise Manager 10g Application Server ControlなどのJavaベースのインタフェースを読み取ることができます。

Oracle Application Serverのインストール・メディアには、インストール中にOracle Universal Installerによって使用されるJava Runtime Environment(JRE)1.4.2が含まれています。JREによって、インストール中にJava Access Bridgeを使用できるようになります。

JRE 1.4.2を使用してJava Access Bridgeを設定するには、Oracleインストール・メディアの次のバッチ・ファイルを実行します。Java Access Bridgeがすでにシステムで実行されている場合は、このバッチ・ファイルを実行する前にアシスティブ・テクノロジを無効にします。

DRIVE_LETTER:¥install¥access_setup.bat

バッチ・ファイルを実行した後、アシスティブ・テクノロジ・プログラムを再起動します。

インストール後にEnterprise Managerにアクセスできるようにするには、『Oracle Application Server管理者ガイド』のEnterprise Managerのアクセシビリティ・モードの有効化に関する項を参照してください。

3.8 OracleAS Clusterにインスタンスを追加する場合のルール

OracleAS Clusterに追加されるインスタンスには、次のオペレーティング・システムの制限事項が適用されます。

3.9 Oracle Universal Installerの起動

  1. WindowsのAdministratorsグループのメンバーであるユーザーとしてコンピュータにログオンします。

  2. ディスクを挿入します。

    CD-ROMユーザーの場合: Oracle Application ServerのDisk 1をCD-ROMドライブに挿入します。

    DVD-ROMユーザーの場合: Oracle Application ServerのDVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入します。

  3. コンピュータが自動実行機能をサポートしている場合は、インストーラが自動的に起動されます。

    コンピュータが自動実行機能をサポートしていない場合は、次のようにインストーラを手動で起動する必要があります。

    CD-ROMユーザーの場合: setup.exeファイルをダブルクリックします。

    DVD-ROMユーザーの場合: application_serverディレクトリのsetup.exeファイルをダブルクリックします。

Oracle Universal Installerが起動します。これを使用してOracle Application Serverをインストールします。


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