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ライセンス ファイルのインストールおよび更新

BEA ソフトウェアを実行するには、有効な製品ライセンスが必要です。次の節では、製品ライセンスを取得、インストール、更新する方法について説明します。

 


BEA Products ライセンスについて

BEA Products では、license.bea という XML 形式のライセンス ファイルを使用します。このライセンス ファイルは、対象システムの BEA ホーム ディレクトリに保存され、そのディレクトリにインストールされている BEA Products で使用されます。BEA ソフトウェアでは、実行時にこのファイルをチェックして、どの製品コンポーネントについてユーザが使用権限を持つかを判別します。

注意 : システム上に BEA ホーム ディレクトリが複数ある場合は、BEA ホームごとに、そのディレクトリに関連付けられている製品の使用を認可する license.bea ファイルが必要です。

ライセンスはリリースごとに異なる。たとえば、WebLogic Server 10.0 を使用するには、10.0 のライセンス ファイルが必要です。10.0 より前の license.bea ファイルを WebLogic Server 10.0 の license.bea ファイルに変換する方法については、「以前のソフトウェア リリースのライセンスのアップグレード」を参照してください。

license.bea ファイルとして使用できるライセンス ファイルのタイプおよび技術的な制限事項について、次の表で説明します。

注意 : 具体的なライセンスの条項および条件については、エンド ユーザ ライセンス契約を参照してください。

表 6-1 BEA Products ライセンス ファイルのタイプ
ライセンス タイプ
説明
開発
  • 開発環境で、開発者が BEA Products ソフトウェア上で実行するアプリケーションを準備する際に使用する。デプロイメントには、プロダクション ライセンスが必要。
  • 製品配布で提供されたすべてのコンポーネント製品を有効にする。
  • WebLogic Server のインスタンスを複数実行している場合も含めて、1 台のコンピュータでソフトウェアを実行可能。
  • 最大 5 個の IP アドレスからのクライアント接続が可能。IP アドレスは、サーバの起動時以降、追跡される。サーバを再起動すると、追跡のカウントはリセットされる。
  • BEA ホーム ディレクトリに license.bea としてインストールされる。
  • コンピュータの IP アドレスとは無関係。
プロダクション
  • 完全な範囲のプロダクション環境で使用。
  • 購入済みのソフトウェア コンポーネントに対する機能が制限される場合がある。
  • WebLogic Server のインスタンスを複数実行している場合も含めて、1 台のコンピュータでソフトウェアを実行可能。
  • クライアント接続が可能な IP アドレスの数は無制限。
  • 別個に購入する必要がある。プロダクション ライセンスのご購入については、BEA の販売代理店にご連絡いただくか、BEA Web サイト (http://www.beasys.co.jp/) をご覧ください。
  • コンピュータの IP アドレスと関係あり。プロダクション ライセンスは、ライセンス ファイルで指定されている IP アドレスと同じ IP アドレスを持つコンピュータでのみ使用できる。

ソフトウェアをインストールするときは、有効期限の切れていない開発ライセンス ファイル (license.bea) がシステム上にインストールされている必要があります。デフォルトでは、製品をすぐに使い始めることができるように、ソフトウェアでは製品にインストールされている開発ライセンス ファイルを使用します。それ以後、license.bea ファイルを含む追加の BEA Products をインストールすると、インストール プログラムによって、新しい製品のライセンスが license.bea ファイルに自動的に追加されます。

注意 : license.bea ファイルは、XML の文法の定義に準拠しています。XML 定義 (<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>) は license.bea ファイルの先頭に指定する必要がある。XML 定義の前にスペースや改行を入れることはできません。

BEA Products のライセンス ファイルでサポートされている製品の詳細については、次の URL にある『ライセンス』ページを参照してください。

 


license.bea ファイルの更新

BEA ソフトウェアをインストールすると、ソフトウェアで使用する開発用の license.bea ファイルが生成され、BEA ホーム ディレクトリにインストールされます。既存の BEA ホームにソフトウェアをインストールする場合、インストール プログラムによって、製品配布に含まれる開発ライセンスが既存の license.bea ファイルに自動的に追加されます。

ただし、一部の場合では、インストール プロセスとは別に license.bea ファイルを個別に更新する必要のある場合があります。たとえば、以下のいずれかの条件に該当する場合には、ライセンス ファイルを更新する必要があります。

いずれの場合も、BEA から新しいライセンス ファイルを受け取ります。ファイルの内容は、対象の BEA ホーム ディレクトリの license.bea ファイルに格納する必要があります。ライセンス更新処理を簡単にするために、BEA では UpdateLicense ユーティリティを提供しています。このユーティリティを使用すると、BEA ホーム ディレクトリ内の既存のライセンスに新しいライセンスがマージされ、期限切れまたは重複しているエントリはすべて削除されます。

UpdateLicense マージ処理は任意のコンポーネントのライセンス属性またはマージ対象のライセンス ファイルの機能の変更を目的としたものではありません。以下に例を示します。

license.bea ファイルの更新についての重要な注意事項

license.bea ファイルの更新方法を決定する際、次のことに注意する必要があります。

注意 : license.bea ファイルは手動で編集しないでください。手動で編集すると、現在インストールされている BEA Products の動作に問題が発生することがあります。または、将来、メンテナンス アップグレードのために BEA Products をインストールする際に問題が発生することがあります。

UpdateLicense ユーティリティを使用した license.bea の更新

license.bea ファイルを更新するには、次の手順を実行します。

  1. 電子メールで受け取ったライセンス更新ファイルを、license.bea 以外の名前で、対象の BEA ホーム ディレクトリに保存します。たとえば、new_license.bea という名前で保存します。このファイルは、手順 4 で license_update_file として使用します。
  2. 警告 : 既存の license.bea ファイルの名前を上書きしたり、変更したりしないでください。
  3. プラットフォームに応じて、適切な手順を実行します。
    • Windows システムでは、MS-DOS コマンド ウィンドウを開き、対象の BEA ホーム ディレクトリに移動する。
    • UNIX システムでは、対象の BEA ホーム ディレクトリに移動する。
  4. PATH 変数に JDK が含まれていない場合は、次のコマンドを入力して JDK を追加します。
    • Windows システムの場合
    • set PATH=BEA_HOME\JDK\bin;%PATH%

    • UNIX システムの場合
    • PATH=BEA_HOME/JDK/bin:$PATH
      export PATH

      JDK は、このインストールで使用される Java 2 JDK を含むディレクトリを表します (たとえば、jdk150_04 または jrockit90_150_04)。

  5. 次のいずれかのコマンドを入力して、ライセンス更新ファイルを既存のライセンスにマージします。
    • Windows システムの場合
    • UpdateLicense license_update_file

    • UNIX システムの場合
    • sh UpdateLicense.sh license_update_file

      license_update_file は、手順 1 で保存したライセンス更新ファイルの名前を表します。

  6. 更新した license.bea ファイルのコピーを、BEA ソフトウェアおよびアプリケーションのインストール ディレクトリの外部の安全な場所に保存します。
  7. ライセンス ファイルを他人が使用することはできませんが、悪意あるまたは偶然による改ざんから保護された場所に、このファイルのコピーを保存する必要があります。

 


以前のソフトウェア リリースのライセンスのアップグレード

license.bea ファイルのフォーマットは、BEA Products のソフトウェアのリリースごとに変更されます。以前のリリースから現行バージョンのライセンスに license.bea ファイルをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. BEA eLicense Web サイト (http://elicense.bea.com) にログインします。
  2. 注意 : この Web サイトにログインするには、BEA eLicense アカウントが必要です。BEA eLicense アカウントがない場合は、カスタマサポート サイトで [Register] リンクをクリックして、アカウントを登録します。
  3. この Web ページの左側のナビゲーション領域で、[Upgrade/Downgrade] をクリックし、指示に従います。アップグレードするライセンスがリストに表示されていない場合は、[Add a Missing License] リンクをクリックします。BEA ライセンス チームが、不足しているライセンスを検索します。
  4. アップグレードされたライセンス ファイルを電子メールで受け取ります。ご使用のシステムで license.bea ファイルを更新するには、「UpdateLicense ユーティリティを使用した license.bea の更新」を参照してください。

 


プロモーション DVD 配布で使用するライセンスのインストール

BEA では、プロモーション目的で、ソフトウェアの DVD を配布する場合があります。このような DVD に含まれているインストーラでは、開発ライセンス キーは自動的に生成されません。DVD ケースに記載されている BEA Web サイトにアクセスし、DVD ケースに記載されているコードを入力すると、開発ライセンス ファイルを入手できます。入手したライセンス ファイルを使用すると、ソフトウェアをすぐに使用でき、表 6-1 「BEA Products ライセンス ファイルのタイプ」で開発ライセンスに関して説明されている使用権を得ることができます。

BEA からこのライセンス ファイルを受け取ったら、次の手順を実行します。

  1. license.bea という名前を使用してライセンス ファイルを保存します。ファイル名に .txt のようなサフィックスが付いていないことを確認してください。
  2. license.bea ファイルを、BEA Products のソフトウェアがインストールされている BEA ホーム ディレクトリにコピーします。たとえば、c:\bea などです。

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