pack および unpack コマンドを使用したテンプレートとドメインの作成

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はじめに

このドキュメントでは、pack および unpack コマンドを使用して、テンプレートとドメインを作成する方法について説明します。

この節に含まれるトピック

 


pack および unpack コマンドの概要

BEA には、テンプレートとドメインの作成に使用するいくつかのツールが用意されています。これらツールには、コンフィグレーション ウィザード、Domain Template Builder、WLST Offline、pack コマンド、および unpack コマンドがあります。pack コマンドおよび unpack コマンドを使用すると、コマンドラインからドメインやテンプレートを簡単に 1 つの手順で作成できます。ただし、これらのコマンドを使用して、他のツールと同じようにドメインやテンプレートのコンテンツをカスタマイズすることはできません。コンフィグレーション ウィザード、Domain Template Builder、または WLST Offline を使用したテンプレートとドメインの作成の詳細については、「テンプレートとドメインを作成するためのその他のツール」を参照してください。

この節では、以下のトピックについて説明します。

コマンド スクリプトの場所

Windows システムにおいても UNIX システムにおいても、packunpack は、製品のインストール ディレクトリの \common\bin サブディレクトリにインストールされます (たとえば、C:\bea\wlserver_10.0\common\bin)。

pack コマンドについて

pack コマンドは、1 つの簡単な手順でコマンドラインから素早くテンプレートを作成する代替的な手段です。pack コマンドを使用して、Domain Template Builder と同じようにテンプレートのコンテンツをカスタマイズすることはできませんが、このツールは以下のようなテンプレートを素早く作成する場合に役立ちます。

pack コマンドの詳細については、「pack」を参照してください。

Domain Template Builder、コンフィグレーション ウィザード、または WLST の詳細については、「テンプレートとドメインを作成するためのその他のツール」を参照してください。

unpack コマンドについて

unpack コマンドを使用すると、既存のテンプレートに定義されているデフォルト設定を使用して、そのテンプレートから 1 つの手順でドメインを素早く作成できます。ドメインを作成する際、unpack にはコンフィグレーション ウィザードや WLST と同じようなカスタマイズ オプションは用意されていません。ただし、ドメイン テンプレートで unpack コマンドを使用すると、以下の操作が可能です。

pack コマンドで作成した管理対象サーバ テンプレートを基に、unpack を使用して管理対象サーバ ドメイン ディレクトリを作成することもできます。管理対象サーバでは管理サーバに定義されている設定を使用するため、JDK または起動モードの変更、管理ユーザの追加、または管理者パスワードの変更はできません。

注意 : unpack を使用して既存のドメインを拡張することはできません。

unpack コマンドの詳細については、「unpack」を参照してください。

コンフィグレーション ウィザード、Domain Template Builder、または WLST の詳細については、「テンプレートとドメインを作成するためのその他のツール」を参照してください。

 


ドメイン テンプレートおよび管理対象サーバ テンプレートについて

pack および unpack を使用しているとき、テンプレートという用語は、ドメインの作成に必要なファイルやスクリプトを含む Java Archive (JAR) ファイルを意味します。pack コマンドで作成し、unpack コマンドでドメインの作成に使用することができるテンプレートの種類は次のとおりです。

 


テンプレートとドメインを作成するためのその他のツール

BEA ソフトウェアには、テンプレートとドメインの作成に使用するいくつかのツールが備わっています。pack コマンドおよび unpack コマンドを使用すると、テンプレートやドメインを 1 つの手順で作成できます。次の表に示すツールも、テンプレートおよびドメインの作成に使用することができます。

表 1-1 テンプレートおよびドメインを作成するためのその他のツール
実行するタスク . .
使用するツール . .
テンプレートの作成
  • Domain Template Builder - スタンドアロンの Java アプリケーションで、グラフィカル ユーザ インタフェースを使用してカスタム ドメインや拡張テンプレートを作成するプロセスを手順を追って示す。Domain Template Builder では、pack コマンドよりも詳細にテンプレートをカスタマイズできる。基本的なテンプレート情報のカスタマイズに加えて、以下の制御も可能である。
  • アプリケーション ディレクトリおよびドメイン ディレクトリの内容

    - データベース コンフィグレーション スクリプト

    - 管理サーバのコンフィグレーション

    - 基本的なセキュリティ コンフィグレーション

    - スタート メニューのエントリ

    - カスタマイズしたスクリプトおよび変数

    詳細については、『Domain Template Builder を使用したテンプレートの作成』を参照。

  • WLST Offline - コマンドラインから実行するスクリプト インタフェース。実行中の WebLogic Server に接続せずに新しいドメインを作成または既存のドメインを更新するときに使用する。WLST Offline の writeTemplate 機能を使用すると、pack コマンドと同じドメイン テンプレート作成機能を実行できる。WLST Offline を使用して管理対象サーバ テンプレートを作成することはできない。詳細については、『WebLogic Scripting Tool ガイド』を参照。
新しいドメインの作成、または既存のドメインの拡張
  • コンフィグレーション ウィザード - ドメインの作成または拡張のプロセスを手順に従って実行できるスタンドアロン Java アプリケーション。新しいドメインを作成するときは、デフォルト設定を使用することも、特定の環境の要件に合わせてドメインをカスタマイズすることもできる。カスタマイズする場合は、管理対象サーバ、クラスタ、およびマシン定義を追加してコンフィグレーションしたり、事前定義済みの JDBC データ ソースや JMS ファイル ストア ディレクトリをカスタマイズしたりできる。コンフィグレーション ウィザードでは、事前に定義されたアプリケーションとサービスを追加するか、製品コンポーネント機能を組み込んで、既存のドメインを拡張することもできる。詳細については、『コンフィグレーション ウィザードを使用した WebLogic ドメインの作成』を参照。
  • WLST Offline - コマンドラインから実行するスクリプト インタフェース。実行中の WebLogic Server に接続せずに新しいドメインを作成または既存のドメインを更新するときに使用する。コンフィグレーション ウィザードと同じ機能をサポートする。詳細については、『WebLogic Scripting Tool ガイド』を参照。


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