Domain Template Builder を使用したテンプレートの作成

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Domain Template Builder を使用した拡張テンプレートの作成

拡張テンプレートを作成するプロセスは、ドメイン テンプレートを作成するプロセスとほぼ同じです。異なるのは、拡張テンプレートの作成では、管理サーバのコンフィグレーション、管理ユーザ名とパスワードの割り当て、スタート メニュー エントリの指定を求められないことです。これらのドメイン設定は、拡張するドメインですでに定義されています。

以下のトピックでは、拡張テンプレートを作成する手順を説明します。

新しい拡張テンプレートの作成

[新しいテンプレートの作成] ウィンドウでは、作成するテンプレートの種類 (ドメイン テンプレートまたは拡張テンプレート) を選択します。拡張テンプレートを作成するには、[拡張テンプレートの作成] を選択します。

表 3-1 新しい拡張テンプレート作成のためのウィンドウのフィールド
オプション
目的
[ドメイン テンプレートの作成]
インフラストラクチャ コンポーネント、アプリケーション、サービス、セキュリティ オプション、一般環境、オペレーティング システムのパラメータなど、ドメイン内のリソース一式を定義するテンプレートを作成する。作成したテンプレートは、新しいドメインを作成するときに使用できる。ドメイン テンプレートの作成方法の詳細については、「Domain Template Builder を使用した拡張テンプレートの作成」を参照。
[拡張テンプレートの作成]
既存のドメインの拡張に使用できるアプリケーションとサービスを定義するテンプレートを作成する。

拡張テンプレートのテンプレート ドメイン ソースの選択

[テンプレート ドメイン ソースの選択] ウィンドウでは、作成する拡張テンプレートの基になるアプリケーション テンプレートまたはドメイン ディレクトリを選択します。

拡張テンプレートのソースとして拡張テンプレートを選択するには、次の手順に従います。

  1. [テンプレートを選択] タブを選択します。
  2. [追加テンプレートの場所] フィールドで指定したディレクトリにある使用可能な拡張テンプレートのリストが表示されます。テンプレートはカテゴリ別に分類されています。たとえば、製品インストール ディレクトリにある事前定義済みの拡張テンプレートは、BEA という見出しの下に表示されます。

    ディレクトリを変更する必要がある場合は、次のように操作します。

    1. [参照] をクリックして、[テンプレート ディレクトリを選択] ダイアログ ボックスを開きます。
    2. このダイアログ ボックスで、適切なディレクトリに移動するか、[場所] フィールドにディレクトリのパス名を手動で入力し、[OK] をクリックします。
  3. テンプレートのリストから拡張テンプレートを選択します。次のテンプレートが利用可能です。
  4. 図 3-1 [テンプレート ドメイン ソースの選択] ダイアログ ボックスに表示されるテンプレートのリスト


    [テンプレート ドメイン ソースの選択] ダイアログ ボックスに表示されるテンプレートのリスト

    選択したテンプレートについての情報が [説明] フィールドと [作成者] フィールドに表示されます。

  5. [次へ] をクリックして次のコンフィグレーション ウィンドウに進みます。

拡張テンプレートのソースとしてドメインを選択するには、次の手順に従います。

  1. [ドメインを選択] タブを選択します。
  2. 拡張テンプレートを作成するための基になるドメイン ディレクトリに移動し、必要なドメインを選択します。
  3. 有効なドメイン ディレクトリは ドメイン ディレクトリのフォルダ アイコン アイコン付きで表示されます。

  4. [次へ] をクリックして次のコンフィグレーション ウィンドウに進みます。

拡張テンプレートの説明の入力

[テンプレートの説明] ウィンドウでは、[テンプレート ドメイン ソースの選択] ウィンドウの [テンプレートを選択] 領域に表示される説明を入力します。

テンプレートの説明を入力するには、次のいずれかを実行します。

拡張テンプレートでのアプリケーションの追加または削除

[アプリケーションの追加または除外] ウィンドウでは、以下の作業を行います。

詳細については、「アプリケーションの追加または削除」を参照してください。

拡張テンプレートへのファイルの追加

デフォルトでは、Domain Template Builder で作成する拡張テンプレートのソースとして指定したドメインまたは拡張テンプレートから、ファイルが組み込まれます。以下に例を示します。

場合によっては、アプリケーションの必要に応じて、システムまたはネットワークから他のファイルを組み込む必要があります。[ファイルの追加] ウィンドウでは、テンプレートに含まれるファイルを確認、追加、または削除します。

作成するテンプレートにファイルを追加するには、次の手順に従います。

  1. テンプレートに現在含まれているファイルのリストを表示するには、[現在のテンプレート ビュー] ペインのドメイン ルート デイレクトリおよびアプリケーション ルート ディレクトリを展開します。
  2. ファイルを追加または削除するには、以下の手順を実行します。
    • [現在のテンプレート ビュー] で、ファイルの追加先ディレクトリを選択する。
    • ファイルを追加するには、[ファイル システム ビュー] 領域内のファイルに移動し、[ファイルの追加] を選択する。[ファイル タイプの表示] ドロップダウン リストを使用して、このビューに表示するファイルを制限できます。たとえば、拡張子 .cmd のファイルだけを表示するには、ドロップダウンリストの [*.cmd] を選択します。
    • ファイルを削除するには、削除するファイルを [現在のテンプレート ビュー] ペインから選択し、[ファイルの削除] を選択する。
  3. 追加または削除するファイルごとに、手順 1 と 2 を繰り返します。
  4. [次へ] をクリックして次のコンフィグレーション ウィンドウに進みます。

拡張テンプレートへの SQL スクリプトの追加

[SQL スクリプトの追加] ウィンドウでは、このテンプレートを使って拡張するドメインで使用する各データベース用の SQL スクリプトを追加します。スクリプトの実行順序を指定することもできます。詳細については、「SQL スクリプトの追加」を参照してください。

拡張テンプレートでのセキュリティ オプションのコンフィグレーション

アプリケーションのセキュリティ パラメータ (特にドメイン内のアプリケーション リソースのセキュリティ パラメータ) をコンフィグレーションすることもできます。以下のセキュリティ機能を使用すると、アプリケーション リソースのセキュリティを確保できます。

[セキュリティ コンフィグレーション オプション] ウィンドウでは、アプリケーションのセキュリティ オプションを設定します。[いいえ] を選択すると、作成する拡張テンプレートのセキュリティ設定は、基になるテンプレートまたはドメインに定義されている設定と同じになります。[はい] を選択した場合は、次のウィンドウで、以下の表に示すようにセキュリティをコンフィグレーションします。

表 3-2 [セキュリティ コンフィグレーション オプション] ウィンドウのパラメータ
タスク
説明
ユーザ、グループ、グローバル ロールのコンフィグレーション
認証のためにユーザ、グループ、およびグローバル ロールを定義する。手順については、「ユーザ、グループ、グローバル ロールのコンフィグレーション」を参照。
ユーザのグループへの割り当て
ユーザをグループに割り当てる。グループでは複数のユーザを同時に管理できる。通常、各ユーザを個々に管理するよりも効率的です。手順については、「ユーザのグループへの割り当て」を参照。
グループのグループへの割り当て
グループを別のグループのサブグループとして割り当て、よりきめ細かなセキュリティ管理を行う。手順については、「グループのグループへの割り当て」を参照。
ユーザおよびグループのグローバル ロールへの割り当て
定義済みの WebLogic Server グローバル セキュリティ ロールにユーザとグループを割り当てる。手順については、「ユーザおよびグループのグローバル ロールへの割り当て」を参照。

拡張テンプレートの作成でのスクリプトとファイルの準備

Domain Template Builder は、ハードコード化されているさまざまなドメイン環境設定の値を変数で置き換えて、テンプレートに含まれている起動スクリプトなどの標準スクリプトを自動的に更新します。コンフィグレーション ウィザードは、後で新しいドメインをコンフィグレーションするときに、変数をハードコード化された新しい値に置き換えます。

必要な場合は、置換変数を手動で挿入することにより、テンプレートに組み込む追加ファイルを準備できます。詳細については、「置換変数を使用したスクリプトおよびファイルの準備」を参照してください。

拡張テンプレートの設定の確認

[WebLogic ドメイン テンプレートの確認] ウィンドウでは、拡張テンプレートの作成を開始する前に、拡張テンプレートの詳細を確認できます。

拡張テンプレートの設定を確認するには、次の手順に従います。

  1. 左側の [ドメインのサマリ] ペインで項目を選択し、関連する詳細を右側の [詳細] ペインで確認します。情報を修正する必要がある場合は、[前へ] を選択して必要なコンフィグレーション ウィンドウに戻ります。
注意 : [サマリ ビュー] ドロップダウン リストでフィルタを選択すると、[テンプレートのサマリ] ウィンドウに表示する情報の種類を制限できます。
  1. [次へ] をクリックして次のコンフィグレーション ウィンドウに進みます。

拡張テンプレートの作成

[拡張テンプレートの作成] ウィンドウでは、拡張テンプレートの名前とディレクトリを指定して、拡張テンプレートを作成するプロセスを開始します。

拡張テンプレートを作成するには、次の手順に従います。

  1. テンプレート JAR ファイルの名前を指定します。[テンプレート jar 名] フィールドをクリックして、表示されているテンプレート名を変更してください。
  2. [テンプレートの場所] フィールドに、拡張テンプレートを格納するディレクトリ名が表示されていることを確認します。このフィールド値の変更が必要な場合は、以下の手順に従います。
    1. [参照] をクリックして、[テンプレート作成先ディレクトリの選択] ダイアログ ボックスを開きます。
    2. このダイアログ ボックスで、適切なディレクトリに移動するか、[場所] フィールドにディレクトリのパス名を手動で入力し、[OK] をクリックします。
    3. テンプレート ディレクトリは、システム上の任意の場所に配置できます。デフォルトでは、BEA_HOME\user_templates にあります。BEA_HOME は、製品がインストールされているディレクトリです (Windows の場合のデフォルトは c:\bea)。

  3. [作成] をクリックします。
  4. [テンプレートを作成しています] ウィンドウが開き、テンプレート作成プロセス中のステータス メッセージが表示されます。拡張テンプレートに指定したアプリケーションとサービスだけを含む JAR ファイルが、Domain Template Builder によって生成されます。

  5. [テンプレートを作成しています] ウィンドウで [完了] をクリックします。

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