pack および unpack コマンドを使用したテンプレートとドメインの作成
このドキュメントでは、pack
および unpack
コマンドを使用して、テンプレートとドメインを作成する方法について説明します。
BEA には、テンプレートとドメインの作成に使用するいくつかのツールが用意されています。これには、コンフィグレーション ウィザード、Domain Template Builder、WLST Offline、pack
コマンド、および unpack
コマンドが含まれます。pack
コマンドと unpack
コマンドを使用すると、コマンド ラインからドメインやテンプレートを 1 つの手順で作成できます。ただし、これらのコマンドを使用して、他のツールと同じようにドメインやテンプレートのコンテンツをカスタマイズすることはできません。コンフィグレーション ウィザード、Domain Template Builder、または WLST Offline を使用したテンプレートとドメインの作成の詳細については、「テンプレートとドメインを作成するためのその他のツール」を参照してください。
Windows システムでも UNIX システムにおいても、pack
と unpack
は、たとえば C:\bea\weblogic90\common\bin
など、製品のインストール ディレクトリの \common\bin
サブディレクトリにインストールされます。
pack
コマンドは、1 つの簡単な手順でコマンド ラインからテンプレートを素早く作成するための代替的な手段を提供します。pack
コマンドを使用して、Domain Template Builder と同じようにテンプレートのコンテンツをカスタマイズすることはできませんが、このツールは以下のようなテンプレートを素早く作成する場合に役立ちます。
unpack
、コンフィグレーション ウィザード、または WebLogic Scripting Tool (WLST) Offline を使用したドメインの作成に使用できます。unpack
を使用すると、リモート マシン上に管理対象サーバ ドメイン ディレクトリを作成できます。詳細については、「リモート マシンにおける管理対象サーバの作成と起動 : 主な手順」を参照してください。pack
コマンドの詳細については、「pack」を参照してください。
Domain Template Builder、コンフィグレーション ウィザード、または WLST の詳細については、「テンプレートとドメインを作成するためのその他のツール」を参照してください。
unpack
コマンドを使用すると、既存のテンプレートに定義されているデフォルト設定を使用して、そのテンプレートから 1 つの手順でドメインを素早く作成できます。ドメインを作成する際、unpack
にはコンフィグレーション ウィザードや WLST と同じようなカスタマイズ オプションは用意されていません。ただし、ドメイン テンプレートで unpack
コマンドを使用すると、以下の操作が可能です。
unpack
を使用して、pack
コマンドで作成した管理対象サーバ テンプレートを基に、管理対象ドメイン ディレクトリを作成することもできます。管理対象サーバでは管理サーバに定義されている設定を使用するため、JDK または起動モードの変更、管理ユーザの追加、または管理者パスワードの変更はできません。
注意 : unpack
を使用して既存のドメインを拡張することはできません。
unpack
コマンドの詳細については、「unpack」を参照してください。
コンフィグレーション ウィザード、Domain Template Builder、または WLST の詳細については、「テンプレートとドメインを作成するためのその他のツール」を参照してください。
pack
および unpack
を使用しているとき、テンプレートという用語は、ドメインの作成に必要なファイルやスクリプトを含む Java Archive (JAR) ファイルを意味します。pack
コマンドで作成し、unpack
コマンドでドメインの作成に使用可能なテンプレートの種類は次のとおりです。
pack
コマンドを使用すると、既存のドメインからドメイン テンプレートを作成できます。ドメイン テンプレートは新しいドメインを作成するために使用します。 pack
コマンドで -managed=true
オプションを指定することで作成できます。その後、unpack
コマンドで管理対象サーバ テンプレートを使用して作成した管理対象サーバ ドメイン ディレクトリには、リモート マシンで管理対象サーバを起動するのに十分なブートストラップ情報が含まれています。リモート マシンで管理対象サーバを起動する方法には、ノード マネージャを使用する方法と、リモート マシンにテンプレートを復元した際に作成された、カスタム起動スクリプトを使用する方法の 2 種類があります。 注意 : テンプレート作成元のドメインの config.xml
ファイルには、対象のリモート マシンの IP アドレスとポートを指定する管理対象サーバ定義が含まれている必要があります。そのドメインから作成する管理対象サーバ テンプレートは、指定されたリモート マシン上で unpack
コマンドのみを使用した場合に、config.xml
ファイルに定義されている管理対象サーバの管理対象サーバ ドメイン ディレクトリを作成できます。
BEA ソフトウェアには、テンプレートとドメインの作成に使用するいくつかのツールが備わっています。pack
コマンドと unpack
コマンドを使用すると、テンプレートやドメインを 1 つの手順で作成できます。次の表に示すツールも、テンプレートおよびドメインの作成に使用することができます。
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