Domain Template Builder を使用したテンプレートの作成
この節では、Domain Template Builder を使用してテンプレートを作成する方法の概要を説明します。
WebLogic Server でドメインを作成する 1 つの方法として、ドメインの構築または拡張に必要なメイン属性とファイルを組み込んだ、ドメイン テンプレートおよび拡張テンプレートを使用する方法があります。BEA では、テンプレートを作成するプロセスを簡略化するために、スタンドアロン Java アプリケーションである Domain Template Builder を用意しています。Domain Template Builder に表示される手順に従って、カスタム ドメインおよび拡張テンプレートを作成できます。このプロセスを図 1-1 に示します。
Domain Template Builder は、オフラインのグラフィカル モードでのみ使用するように設計されています。コンソール モードでは使用できません。このため、Domain Template Builder を使用するマシンに接続したコンソールでは、Java ベースの GUI がサポートされている必要があります。Windows システムの場合はすべてのコンソールで Java ベースの GUI がサポートされていますが、UNIX ベースの場合、Java ベースの GUI がサポートされているのは一部のコンソールのみです。
ドメインの作成に使用できる事前定義済みのドメイン テンプレートと拡張テンプレートのセットが製品とともにインストールされます。このテンプレート セットには、基本的な WebLogic Server ドメイン テンプレートと、さまざまな拡張テンプレートが含まれています。拡張テンプレートを使用すると、基本ドメインに製品コンポーネント機能とサンプルを追加できます。BEA 提供のテンプレートの詳細については、次の URL にある『ドメイン テンプレート リファレンス』を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/common/docs90/tempref/index.html
ドメインを作成し、作成したドメインに新しいリソースとアプリケーションを追加した後、Domain Template Builder を使用してカスタム ドメイン テンプレートを作成できます。Domain Template Builder を使用して既存のテンプレートをカスタマイズすることもできます。たとえば、追加データベース用のアプリケーションを削除したり、SQL スクリプトを追加したりできます。そのためには、新しいカスタム テンプレートのソースとして、既存のドメインまたはテンプレートを選択します。作成したカスタム ドメイン テンプレートは、コンフィグレーション ウィザード、WLST Offline、または unpack
コマンドを使用してドメインを作成するときに使用できるようになります。ツールの詳細については、「テンプレートとドメインを作成するためのその他のツール」を参照してください。
Domain Template Builder を使用する際、「テンプレート」という用語は、ドメインの作成または拡張に必要なファイルとスクリプトを含む Java アーカイブ (JAR) ファイルを指します。Domain Template Builder では、次の種類のテンプレートを作成できます。
ご購入の製品には、Base WebLogic Server ドメイン テンプレートが付属しています。このテンプレートでは、ドメイン内の中核的なリソース セットを定義しています。これには、管理サーバと基本的なコンフィグレーション情報、インフラストラクチャ コンポーネント、および一般的な環境とオペレーティング システムのオプションが含まれます。サンプル アプリケーションは含まれません。このテンプレートを使用して基本的な WebLogic Server ドメインを作成し、アプリケーションとサービスまたは追加の製品コンポーネント機能を含む拡張テンプレートを使用して拡張できます。
Domain Template Builder を使用してカスタム ドメイン テンプレートの作成、新しいドメイン テンプレートを作成するための基になるドメインまたはドメイン テンプレートを選択します。必要に応じて以下の情報を更新できます。
表 1-1 は、Domain Template Builder を使用してドメイン テンプレートを作成するときに必要な手順を示しています。
拡張テンプレートを作成するプロセスは、ドメイン テンプレートを作成するプロセスとほぼ同じです。異なる点として、拡張テンプレートの作成では、管理サーバのコンフィグレーション、管理ユーザ名とパスワードの割り当て、スタート メニュー エントリの指定を行いません。これらのドメイン設定は、拡張するドメインで定義されます。
Domain Template Builder を使用して拡張テンプレートを作成するには、そのテンプレートの基になるドメインまたは拡張テンプレートを選択し、作成した拡張テンプレートを必要に応じて変更できます。拡張テンプレートを作成する場合、必要に応じて以下の情報を変更できます。
Domain Template Builder では、既存のドメインの拡張に使用できる拡張テンプレート (JAR ファイル) が作成されます。表 1-2 は、Domain Template Builder を使用した拡張テンプレートの作成手順を示しています。
テンプレートとドメインの作成に使用するいくつかのツールが製品とともにインストールされます。これには、Domain Template Builder、pack
コマンド、unpack
コマンド、WLST Offline、およびコンフィグレーション ウィザードが含まれます。すでに説明したように、Domain Template Builder では、グラフィカルなユーザ インタフェースを使用してカスタム ドメイン テンプレートおよび拡張テンプレートを作成できます。次の表でその他のツールについて説明します。
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