pack および unpack コマンドを使用したテンプレートとドメインの作成
この節では、pack
および unpack
を使用したテンプレートとドメインの作成について説明し、その例を紹介します。
ドメインによっては、ドメインの管理サーバから見てリモートであるマシンで管理対象サーバを実行できます。実行するには、pack
コマンドを使用して管理対象サーバ テンプレート (デフォルトでは、.jar
ファイルには管理対象サーバ ドメインのディレクトリの作成に必要なファイルのみが組み込まれています) を作成します。作成したテンプレートは、リモート マシンにコピーして復元し、管理対象サーバ用にカスタマイズされたドメイン ディレクトリを作成します。
注意 : 管理対象サーバ ドメインのディレクトリは、テンプレートに指定されている管理対象サーバの定義に一致するリモート マシンに作成する必要があります。
管理対象サーバ ドメイン ディレクトリをリモート マシンに作成する手順は次のとおりです。
pack
コマンドを使用して管理対象サーバ テンプレートを作成します。デフォルトでは、管理対象サーバ テンプレートには、リモート マシンに管理対象サーバを作成するのに必要なファイルのみが組み込まれています。手順については、「pack を使用して管理対象サーバ テンプレートを作成」を参照してください。
管理対象サーバ テンプレートを作成するには、1 つ以上の管理対象サーバの定義をすでに含んでいる既存のドメインで、-managed=true
オプションを指定して pack
コマンドを実行します。このドメインには、管理対象サーバの定義も config.xml
ファイルに含まれている必要があります。
WL_HOME
\common\bin
ディレクトリに移動します。このパス名の中で、WL_HOME
は WebLogic Server をインストールした製品ディレクトリです。
pack -managed=true -domain=domain
-template=template
.jar -template_name="template_name"
pack
コマンドの詳細については、「pack」を参照してください。
注意 : ドメイン内のすべての WebLogic Server インスタンスでは、同じバージョンの WebLogic Server ソフトウェアを実行する必要があります。WebLogic Server のインストールの詳細については、『インストール ガイド』を参照してください。
注意 : リモート マシンの IP アドレスとポート番号が、管理対象サーバ テンプレートに指定されている管理対象サーバの定義に一致する必要があります。
unpack -domain=domain
-template=template
.jar
unpack
コマンドを使用して管理対象サーバのドメイン ディレクトリを作成すると、現在のリモート マシンに対象指定されている各管理対象サーバのカスタム起動スクリプトがディレクトリに組み込まれます。たとえば、my_managed_server1
および my_managed_server2
という 2 つの管理対象サーバを含むドメインを作成し、サーバをマシン m1
に対象指定した場合は、マシン m1
に管理対象サーバ ドメインのディレクトリを作成したときに、startmy_managed_server1.cmd
/startmy_managed_server1.sh
および startmy_managed_server2.cmd
/startmy_managed_server2.sh
という 2 つのカスタム起動スクリプトが作成されます。これらのスクリプトを使用して、対応する管理対象サーバを起動できます。あるいは、startManagedWebLogic
スクリプトを必要なパラメータと共に使用することもできます。
注意 : 管理対象サーバは、ノード マネージャを使用して起動することもできます。詳細については、『サーバの起動と停止の管理』の「ノード マネージャを使用したサーバの制御」を参照してください。