サイレント モードでのコンフィグレーション ウィザードの使用 (非推奨)

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サイレント モードでのコンフィグレーション ウィザードの使用 (非推奨)

注意 : サイレント モードでのコンフィグレーション ウィザードの操作は、BEA Products 9.0 では非推奨です。スクリプトを使用したサイレント モード操作には、BEA WebLogic Scripting Tool を使用することをお勧めします。詳細については、次の URL にある『WebLogic Scripting Tool ガイド』を参照してください。
http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs90/config_scripting/index.html

以下の節では、サイレント モードでコンフィグレーション ウィザードを使用してドメインの作成と拡張を行う方法について説明します。

 


サイレント モードでのコンフィグレーション ウィザードの起動

サイレント モードで実行すると、コンフィグレーション ウィザードは対話的でないプロセスとして実行されます。

サイレント モードのコンフィグレーションでは、ドメインのコンフィグレーション情報を一度定義すると、そのドメインを複数のマシンに複製できます。サイレント モードでは、実行前に手動で作成したスクリプトからコンフィグレーション設定が読み込まれます。

コンフィグレーション ウィザードをサイレント モードで実行する前に、まず、グラフィカル モードまたはコンソール モードのコンフィグレーション時に通常はユーザが手動で入力する設定を定義するスクリプトを作成しておく必要があります。サイレント モードで実行すると、コンフィグレーション ウィザードによって指定のコンフィグレーション スクリプトが問い合わされ、コンフィグレーション設定が取得されます。リアル タイムで情報を指定するように要求されることはありません。詳細については、「サイレント モードのコンフィグレーション スクリプトの作成」を参照してください。

Windows または UNIX システム上でコンフィグレーション ウィザードをサイレント モードで開始するには、以下の手順に従います。

  1. 製品がインストールされている対象のシステムにログインします。
  2. コンフィグレーション スクリプトを作成します。詳細については、「サイレント モードのコンフィグレーション スクリプトの作成」を参照してください。
  3. MS-DOS コマンド プロンプト ウィンドウ (Windows) またはコマンド シェル (UNIX) を開きます。
  4. 製品のインストール ディレクトリの \common\bin サブディレクトリに移動します。以下に例を示します。
  5. cd c:\bea\weblogic90\common\bin
    
  6. 以下のコマンドのいずれかを使用して、サイレント モードのコンフィグレーション プロセスを開始します。
    • Windows :
      config.cmd -mode=silent [-silent_script=scriptfile1;scriptfile2;...] [-log=logfile]
    • UNIX :
      sh config.sh -mode=silent [-silent_script=scriptfile1;scriptfile2;...] [-log=logfile]
    • コマンドラインの説明 :

    • scriptfile は、コンフィグレーション スクリプトの絶対パスまたは相対パスです。複数のスクリプトを指定するには、カンマ (,) またはセミコロン (;) で区切ります。ファイル名の間にスペースを使用することはできません。-silent_script 引数は省略可能です。複数のスクリプトを指定した場合、そのうちのいずれかが見つからないと、スクリプトの名前が見つからないというエラー メッセージが生成されます。スクリプト ファイルを指定しなかった場合は、デフォルトで、製品インストール ディレクトリの common\lib サブディレクトリでファイル configscript.txt が検索されます。
    • logfile は、ログ ファイルの絶対パスまたは相対パスです。-log 引数は省略可能です。この引数を指定しなかった場合、ログ ファイルは生成されません。パス名を指定しなかった場合、ログ ファイルは製品インストール ディレクトリの common\lib サブディレクトリに格納されます。
    • 注意 : コンフィグレーション スクリプトに入力ミスがあると、コンフィグレーション エラーが発生することがあります。エラーの原因を特定するには、コンフィグレーションを開始する際にログ ファイルを生成する必要があります。

サイレント スクリプトは、実行時に解釈され、実行されます。ドメインは、実行中のさまざまなポイントで検証されます。

 


サイレント モードのコンフィグレーション スクリプトの作成

コンフィグレーション ウィザードをサイレント モードで実行してドメインを作成または拡張するには、「サイレント モードでのコンフィグレーション ウィザードの起動」で説明しているように、ドメインのコンフィグレーション設定を定義するスクリプトを作成しておく必要があります。

スクリプトを作成するには、次のいずれかを実行します。

ドメインを作成または拡張するためのスクリプトを作成する手順については、以下の節を参照してください。

 


サイレント モードで新しいドメインを作成するためのスクリプトの作成

スクリプトを作成する際、スクリプトの実行時にコンフィグレーション ウィザードによって行われる処理を指定します。以下の節では、新しいドメインを作成するためにスクリプトで定義する必要がある処理を説明します。

注意 : この節で説明する各処理のコードの末尾には、セミコロンを付ける必要があります。

手順 1 : ドメイン テンプレートを選択する

作成およびコンフィグレーションするドメインの基準として使用するドメイン テンプレートを選択します。ドメイン テンプレートを選択するには、read 処理を次のように使用します。

read template from "template_jar_name";

表 1 では、値を指定する必要がある1 つの read template 処理のパラメータについて説明します。

表 1 read template 処理のパラメータ
パラメータ
説明
template_jar_name
引用符で囲まれたドメイン テンプレートの絶対パス名。

次の例では、テンプレートの絶対パス名を使用して、Basic WebLogic Server Domain ドメイン テンプレートが指定されています。

read template from "C:\bea\weblogic90\common\templates\domains\wls.jar";

手順 2 : コンフィグレーション情報を編集する

デフォルトのコンフィグレーション情報を編集して、新しいコンフィグレーション オブジェクトの作成、コンフィグレーション オブジェクト属性の既存の値の編集、またはコンフィグレーション オブジェクトの削除を行います。

注意 : 既存のドメイン コンフィグレーションに関する情報を取得するには、テンプレート JAR ファイル内の config.xml ファイルと security.xml ファイル、または作成されたドメイン内の config.xml ファイルを参照します。config.xml ファイルの詳細については、『コンフィグレーション リファレンス』(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/config_xml/index.html) を参照してください。

サイレント モードでは、カスタム セキュリティ オブジェクトを除く、有効なコンフィグレーション オブジェクトとその子要素を作成および編集します。有効なコンフィグレーション オブジェクトの詳細については、『コンフィグレーション リファレンス』(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/config_xml/index.html) を参照してください。

注意 : サイレント モード コンフィグレーションは WebLogic Server 9.0 では推奨していないので、9.0 固有のコンフィグレーション オブジェクトはサポートされません。

次の表は、この後の各節で説明する編集処理をまとめたものです。

表 2 新しいドメインを作成するための編集処理の概要
処理の内容  
以下を参照。  
コンフィグレーション オブジェクトの作成
既存のコンフィグレーション オブジェクトの編集
コンフィグレーション オブジェクトの削除

コンフィグレーション オブジェクトを作成する

コンフィグレーション オブジェクトを作成するには、作成するオブジェクトのタイプを指定して、変数に割り当て、Name 属性を定義します。その後、「コンフィグレーション オブジェクト属性を設定する」の説明に従って、残りの属性を設定 (または Name 属性を編集) できます。

コンフィグレーション オブジェクトを作成するには、create 処理を次のように使用します。

create object_type "name" as variable;

表 3 では、値を指定する必要がある create 処理のパラメータについて説明します。

表 3 create 処理のパラメータ
パラメータ
説明
object_type
『コンフィグレーション リファレンス』(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/config_xml/index.html) で定義されているコンフィグレーション オブジェクト タイプ。
name
Name 属性に割り当てる値。このパラメータ (name) は、引用符で囲む必要がある。
variable
コンフィグレーション オブジェクトを指定するユーザ定義の変数。

次の例では、Server オブジェクトが作成されて変数 s2 に割り当てられ、Name 属性が server_2 に設定されます。

create Server "server_2" as s2;

次の例では、User オブジェクトが作成されて変数 u1 に割り当てられ、Name 属性が user1 に設定されます。

create User "user1" as u1;

デフォルトでは、このユーザはグループ「Administrators」に割り当てられます。

変数に既存のコンフィグレーション オブジェクトを割り当てる

既存のコンフィグレーション オブジェクトを編集する前に、テンプレートでオブジェクトを検出し、変数に割り当てる必要があります。変数にコンフィグレーション オブジェクトを割り当てるには、find 処理を次のように使用します。

find object_type "name" as variable;

表 4 では、値を指定する必要がある find 処理のパラメータについて説明します。

表 4 find 処理のパラメータ
パラメータ
説明
object_type
『コンフィグレーション リファレンス』(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/config_xml/index.html) で定義されているコンフィグレーション オブジェクト。
name
コンフィグレーション オブジェクトの Name 属性の値。このパラメータ (name) は、引用符で囲む必要がある。
variable
コンフィグレーション オブジェクトを指定するユーザ定義の変数。

次の例では、「myserver」という名前の Server オブジェクトが変数 s1 に割り当てられます。

find Server "myserver" as s1;

変数に既存の子要素を割り当てる

コンフィグレーション オブジェクト タイプの中には、子要素を持つものがあります。既存の子要素を編集する前に、テンプレートで要素を検出し、変数に割り当てる必要があります。変数に子要素を割り当てるには、次のように find 処理を使用します。

find object_type.child_element "name.child_element_name" as variable;

表 5 では、値を指定する必要がある find 処理のパラメータについて説明します。

注意 : サイレント モードのコンフィグレーションでは、コンフィグレーション オブジェクト タイプのすべての子要素がサポートされています。コンフィグレーション オブジェクトの子要素の完全なリストについては、『コンフィグレーション リファレンス』(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/config_xml/index.html) を参照してください。

表 5 子要素の find 処理のパラメータ
パラメータ
説明
object_type
『コンフィグレーション リファレンス』(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/config_xml/index.html) で定義されているコンフィグレーション オブジェクト。
child_element
コンフィグレーション オブジェクトの子要素。サイレント モードのコンフィグレーションでは、コンフィグレーション オブジェクト タイプのすべての子要素がサポートされています。コンフィグレーション オブジェクトの子要素の完全なリストについては、『コンフィグレーション リファレンス』(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/config_xml/index.html) を参照。
name
コンフィグレーション オブジェクトの Name 属性の値。
child_element_name
子要素の Name 属性の値。
variable
コンフィグレーション オブジェクトの子要素を指定するユーザ定義の変数。

次の例では、「myserver」という名前の Server オブジェクト、および「mywebserver」という名前の WebServer 子要素が、変数 ws1 に割り当てられます。

find Server.WebServer myserver.mywebserver as ws1;

コンフィグレーション オブジェクト属性を設定する

コンフィグレーション属性を設定するには、次のように変数と属性名を指定します。

set variable.attribute "value";

表 6 では、値を指定する必要があるパラメータについて説明します。

表 6 set 処理のパラメータ
パラメータ
説明
variable
コンフィグレーション オブジェクトを指定するユーザ定義の変数。
新しいコンフィグレーション オブジェクトについては、「コンフィグレーション オブジェクトを作成する」で説明しているように、作成プロセス中に変数にコンフィグレーション オブジェクトを割り当てる。
既存のコンフィグレーション オブジェクトについては、「変数に既存のコンフィグレーション オブジェクトを割り当てる」で説明しているように、find 処理を使用して変数にコンフィグレーション オブジェクトを割り当てる。
attribute
値を指定するコンフィグレーション オブジェクト属性。
value
指定した属性に割り当てる値。このパラメータ (value) は、引用符で囲む必要がある。

次の例では、s2 (つまり server_2) によって参照される Server コンフィグレーション オブジェクトの ListenAddress および ListenPort 属性が、それぞれ localhost および 7001 に設定されます。

set s2.ListenAdress "localhost";
set s2.ListenPort "7001";
JDBC 接続プールの Properties 属性の設定に関する考慮事項

JDBC 接続プールの Properties 属性は、JDBC ドライバに渡される一連のプロパティを指定するもので、物理的なデータベース接続を作成する際に使用されます。

この属性を指定する場合は、使用中の JDBC ドライバに必要なすべてのプロパティを指定してください。

Properties 属性に指定した値で、現在設定されているすべての値がオーバーライドされるため、Properties リストで値を省略すると、そのプロパティが未定義のままとなり、予期しない結果が生じます。

子要素の特定の属性を設定する

子要素の属性に値を割り当てるには、次のように、子要素に割り当てられている変数と属性の名前を指定します。

set variable.attribute "value";

表 7 では、値を指定する必要があるパラメータについて説明します。

表 7 子要素の属性の設定に使用する set 処理のパラメータ
パラメータ
説明
variable
コンフィグレーション オブジェクトの子要素を指定するユーザ定義の変数。
既存のコンフィグレーション オブジェクトについては、「変数に既存の子要素を割り当てる」で説明しているように、find 処理を使用して変数に子要素を割り当てる。
attribute
値を指定する子要素の属性。
value
指定した属性に割り当てる値。このパラメータ (value) は、引用符で囲む必要がある。

次の例では、「myserver」という名前の Server、および「mywebserver」という名前の WebServer 子要素が、変数 ws1 に割り当てられます。その後、webserver 子要素の LogFileName 属性に、値 c:bea¥weblogic¥logs¥newAccess.log が割り当てられます。

find Server.WebServer "myserver.mywebserver" as ws1;
set ws1.LogFileName "c:\bea\weblogic\logs\newAcess.log";

子要素のすべてのインスタンスの属性を設定する

特定タイプの子要素のすべてのインスタンスの属性に値を割り当てるには、次のフォーマットを使用します。

set variable.child_element.attribute "value";

表 8 では、値を指定する必要があるパラメータについて説明します。

表 8 子要素のすべてのインスタンスの属性に使用する set 処理のパラメータ
パラメータ
説明
variable
コンフィグレーション オブジェクトを指定するユーザ定義の変数。
新しいコンフィグレーション オブジェクトについては、「コンフィグレーション オブジェクトを作成する」で説明しているように、作成プロセス中に変数にコンフィグレーション オブジェクトを割り当てる。
既存のコンフィグレーション オブジェクトについては、「変数に既存のコンフィグレーション オブジェクトを割り当てる」で説明しているように、find 処理を使用して変数にコンフィグレーション オブジェクトを割り当てる。
child_element
コンフィグレーション オブジェクトの子要素。サイレント モードのコンフィグレーションでは、コンフィグレーション オブジェクト タイプのすべての子要素がサポートされています。コンフィグレーション オブジェクトの子要素の完全なリストについては、『コンフィグレーション リファレンス』(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/config_xml/index.html) を参照してください。
attribute
値を指定する子要素の属性。
value
指定した属性に割り当てる値。このパラメータ (value) は、引用符で囲む必要がある。

次の例では、「myserver」という名前のサーバが変数 s1 に割り当てられます。その後、s1 で参照されるサーバの ExecuteQueue 子要素のすべての ThreadCount 属性が、25 に設定されます。

find Server "myserver" as s1;
set s1.ExecuteQueue.ThreadCount "25";

名前のない子要素の属性を設定する

子要素のインスタンスの Name 属性が定義されていないときは、その子要素を個別に参照することができません。この場合、名前のない子要素の属性に値を割り当てる唯一の方法は、「子要素のすべてのインスタンスの属性を設定する」で説明しているように、子要素のすべてのインスタンスの属性を設定することです。

クラスタの HTTP プロキシ サーバを設定する

次のように、set 処理を使用して、クラスタの HTTP プロキシ サーバを指定することもできます。

set variable.ProxyServer "unclustered_managed_server";
注意 : プロキシ サーバとして使用できるのは、クラスタ化されていない管理対象サーバのみです。

表 9 では、HTTP プロキシ サーバを設定する際に値を指定する必要があるパラメータを示します。

表 9 HTTP プロキシ サーバの set 処理のパラメータ
パラメータ
説明
variable
cluster コンフィグレーション オブジェクトを指定するユーザ定義の変数。
新しいコンフィグレーション オブジェクトについては、「コンフィグレーション オブジェクトを作成する」で説明しているように、作成プロセス中に変数にコンフィグレーション オブジェクトを割り当てる。
既存のコンフィグレーション オブジェクトについては、「変数に既存のコンフィグレーション オブジェクトを割り当てる」で説明しているように、find 処理を使用して変数にコンフィグレーション オブジェクトを割り当てる。
ProxyServer
プロキシ サーバを指定するコンフィグレーション オブジェクト属性。この属性は変更しないこと。
unclustered_managed_server
クラスタの ProxyServer として割り当てる、クラスタ化されていない管理対象サーバの名前。このパラメータ (unclustered_managed_server) は、引用符で囲む必要がある。

次の例では、myCluster という名前のクラスタが変数 mycluster に割り当てられます。その後、サーバ AnUnClusteredServer が、mycluster によって参照されるクラスタの属性 ProxyServer に割り当てられます。

create Cluster "myCluster" as mycluster;
set mycluster.ProxyServer "AnUnClusteredServer";

新しいドメインを作成する際のコンフィグレーション オプションを設定する

次のように、set 処理を使用して、ドメインのコンフィグレーション オプションを指定することもできます。

set configuration_option value;

表 10 では、値を指定する必要があるパラメータについて説明します。

表 10 コンフィグレーション オプションの set 処理のパラメータ
パラメータ
説明
configuration_option
定義するコンフィグレーション オプションの名前。新しいドメインを作成する際に指定できるコンフィグレーション オプションについては、表 11 を参照。
value
コンフィグレーション オプションに割り当てる値。このパラメータ (value) は、引用符で囲む必要がある。

次の例では、Windows の [スタート] メニューにドメインのショートカットは作成されません。

set CreateStartMenu false;

表 11 では、set 処理を使用して指定できるコンフィグレーション オプションについて説明します。

表 11 新しいドメインの作成時に set 処理を使用して指定されるコンフィグレーション オプション
コンフィグレーション オプション  
指定する値  
AllowCasualUpdate
拡張テンプレートを追加せずにドメインの更新を許可するかどうか。このオプションの有効な値は常に true であり、これによって、拡張テンプレートの追加を行って、または追加を行わないでドメインを更新できる。

注意 : このオプションは、下位互換性のために用意されている。

AppDir
指定されたテンプレートに従って、アプリケーションに別のディレクトリが必要な場合のアプリケーション ディレクトリの絶対パス名。別のアプリケーション ディレクトリが不要な場合は、この設定は影響しない。

注意 : このオプションは、新しいドメインの作成時および既存のドメインの拡張時に使用できる。

CreateStartMenu
Windows の [スタート] メニューにドメインのショートカットを作成するかどうか。このオプションには、次の値が有効である。
  • true - ショートカットを作成する (デフォルト)。
  • false - ショートカットを作成しない。
JavaHome
サーバの起動時に使用される Java SDK ディレクトリの絶対パス名。
OverwriteDomain
既存のドメインを上書きするかどうか。残しておくドメインのバックアップ コピーを必ず作成する。デフォルトは false。
ServerStartMode
ドメインの起動モード。このオプションには、次の値が有効である。
  • dev - サーバを開発モードで起動する (デフォルト)。
  • prod - サーバをプロダクション モードで起動する。
ドメインの起動モードを選択する方法の詳細については、『コンフィグレーション ウィザードを使用した WebLogic ドメインの作成』の「サーバの起動モードおよび JDK の指定」を参照 (http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/common/docs92/confgwiz/newdom.html#startmode)。

クラスタにサーバを割り当てる

クラスタにサーバを割り当てるには、assign Server 処理を次のように使用します。

assign Server "server" to Cluster "cluster";

表 12 では、値を指定する必要がある assign Server 処理のパラメータについて説明します。

表 12 assign Server 処理のパラメータ
パラメータ
説明
server
クラスタに割り当てるサーバの名前。クラスタに複数のサーバを割り当てるには、サーバ名をカンマで区切って指定する。サーバ名は、引用符で囲む必要がある。
cluster
サーバを割り当てるクラスタの名前。1 つのサーバは、1 つのクラスタにしか割り当てることができない。クラスタ名は、引用符で囲む必要がある。

次の例では、myServer1 という名前のサーバと myServer2 という名前のサーバがクラスタ myCluster に割り当てられます。

assign Server myServer1,myServer2 to Cluster myCluster;

サーバまたはクラスタにすべてのアプリケーションまたはサービスを割り当てる

サーバまたはクラスタにドメイン内のすべてのアプリケーションまたはサービスを割り当てるには、assign all 処理を次のように使用します。

表 13 では、値を指定する必要がある assign all 処理のパラメータについて説明します。

表 13 assign all 処理のパラメータ
パラメータ
説明
server_or_clusters
アプリケーションまたはサービスを割り当てるサーバまたはクラスタの名前。複数のサーバ名またはクラスタ名を指定するには、カンマで区切る。対象のサーバおよびクラスタの名前は、引用符で囲む必要がある。

assign all Services 処理を使用した場合、ドメインの config.xml で定義されているか、またはこのスクリプトで追加した以下のサービスのすべてが対象のサーバまたはクラスタに割り当てられます。

サーバまたはクラスタに個々のアプリケーションを割り当てる

サーバまたはクラスタに個々のアプリケーションおよびアプリケーション コンポーネント (Web アプリケーションや EJB モジュールなど) を割り当てるには、assign Application 処理を次のように使用します。

assign Application "application_names" to Target "server_or_clusters";

表 14 では、値を指定する必要がある assign Application 処理のパラメータについて説明します。

表 14 assign Application 処理のパラメータ
パラメータ
説明
application_names
サーバまたはクラスタに割り当てるアプリケーションまたはコンポーネントの名前。複数のアプリケーション名を指定するには、カンマで区切る。アプリケーション コンポーネントを指定するには、次のフォーマットを使用する。
application_name.component_name

注意 : アプリケーション コンポーネントを指定するためのセパレータとして . (ピリオド) が使われるため、アプリケーションまたはコンポーネントの名前にピリオドを使用することはできない。

server_or_clusters
アプリケーションまたはサービスを割り当てるサーバまたはクラスタの名前。複数のサーバ名またはクラスタ名を指定するには、カンマで区切る。対象のサーバおよびクラスタの名前は、引用符で囲む必要がある。

次の例では、MedRecEAR という名前のアプリケーションと PhysicianEAR という名前のアプリケーションがサーバ myServer1 に割り当てられます。

assign Application "MedRecEAR, PhysicianEAR" to Target "myServer1";

次の例では、アプリケーション MedRecEAR のアプリケーション コンポーネント SessionEJB がサーバ MedRecServer に割り当てられます。

assign Application "MedRecEAR.SessionEJB" to Target "MedRecServer";

サーバまたはクラスタに個々のサービスを割り当てる

次のように、名前やカテゴリを使用して、サーバまたはクラスタに個々のサービスを割り当てることができます。

assign service_type "service_names" to Target "server_or_clusters";

表 15 では、サーバまたはクラスタに個々のサービスを割り当てる際に値を指定する必要がある assign 処理のパラメータについて説明します。

表 15 個々のサービスを割り当てるための assign 処理のパラメータ
パラメータ
説明
service_type
割り当てるサービスのタイプ。「サーバまたはクラスタにすべてのアプリケーションまたはサービスを割り当てる」に記載されているサービスのほかに、以下のサービス カテゴリも個々に割り当てることができる。
  • JMSServer
  • JMSDistributedQueue
  • JMSDistributedTopic
service_names
サーバまたはクラスタに割り当てるサービスの名前。複数のサービス名を指定するには、カンマで区切る。service_type パラメータを使用して指定したタイプのすべてのサービスを割り当てる場合は、このパラメータにアスタリスクを指定する。service_names パラメータは、引用符で囲む必要がある。
server_or_clusters
サービスを割り当てるサーバまたはクラスタの名前。複数のサーバ名またはクラスタ名を指定するには、カンマで区切る。対象のサーバおよびクラスタの名前は、引用符で囲む必要がある。

次の例では、サービス MedRecJMSServer がサーバ myServer1 に割り当てられます。

assign JMSServer "MedRecJMSServer" to Target "myServer1";
次の例では、すべての JMS サーバが myServer1 に割り当てられます。
assign JMSServer "*" to Target "myServer1";

セキュリティ割り当てを生成する

新しいドメインを作成する際に、以下の割り当てを実行できます。

グループにユーザを割り当てるには、assign User 処理を次のように使用します。

assign User "username" to Group "group";

グループにグループを割り当てるには、assign Group 処理を次のように使用します。

assign Group "group" to Group "group";

表 16 では、グループにユーザおよびグループを割り当てる際に値を指定する必要がある assign 処理のパラメータについて説明します。

表 16 assign Users および assign Groups 処理のパラメータ
パラメータ
説明
username
特定のグループに割り当てるユーザの名前。ユーザ名は、引用符で囲む必要がある。
group
ユーザまたはグループを割り当てるグループ、または別のグループに割り当てるグループの名前。グループ名は、引用符で囲む必要がある。

次の例では、ユーザ weblogic がグループ Monitors に割り当てられ、グループ Deployers がグループ Monitors のサブグループとして指定されます。

assign User "weblogic" to Group "Monitors";
assign Group "Deployers" to Group "Administrators";

Unassign 処理を使用して割り当てを解除する

assign コマンドと同じパラメータを使用して、unassign 処理によって割り当てを解除できます。そのためには、assignunassign に、to 演算子を from に変更します。

以下は、unassign 処理の使用例です。

unassign Application "MedRecEAR, PhysicianEAR" from Target "myServer1";
unassign all Services from Target "adminServer,cluster1";
unassign User "weblogic" from Group "Monitors";

コンフィグレーション オブジェクトを削除する

コンフィグレーション オブジェクトを削除するには、delete 処理を次のように使用します。

delete variable;

表 17 では、値を指定する必要がある delete 処理のパラメータについて説明します。

表 17 delete 処理のパラメータ
パラメータ
説明
variable
コンフィグレーション オブジェクトを指定するユーザ定義の変数。
新しいコンフィグレーション オブジェクトについては、「コンフィグレーション オブジェクトを作成する」で説明しているように、作成プロセス中に変数にコンフィグレーション オブジェクトを割り当てる。
既存のコンフィグレーション オブジェクトについては、「変数に既存のコンフィグレーション オブジェクトを割り当てる」で説明しているように、find 処理を使用して変数にコンフィグレーション オブジェクトを割り当てる。

注意 : 管理サーバは削除できない。名前またはコンフィグレーションの変更のみ可能。

次の例では、s2 (つまり server_2) によって参照される Server コンフィグレーション オブジェクトが削除されます。

delete s2;

手順 3 : ドメインを作成する

手順 2 で定義したコンフィグレーション設定を使用してドメインを作成するには、write 処理を次のように使用します。

write domain to "domain_name";

表 18 では、値を指定する必要がある write 処理のパラメータについて説明します。

表 18 write 処理のパラメータ
パラメータ
説明
domain_name
ドメインの名前を含む、ドメインを作成するディレクトリの絶対パス名。パス名は、引用符で囲む必要がある。

次の例では、C:\bea\user_projects\domains ディレクトリに、wlsDomain というドメインが作成されます。

write domain to "C:\bea\user_projects\domains\wlsDomain";

手順 4 : ドメイン テンプレートを閉じる

ドメイン テンプレートを閉じるには、close 処理を次のように使用します。

close template;

コンフィグレーションの定義が完了したら、スクリプトを保存します。必要に応じてスクリプトに名前を付け、「サイレント モードでのコンフィグレーション ウィザードの起動」で説明しているように、スクリプトの相対パス名または絶対パス名を config コマンドに渡すことができます。

 


サイレント モードで既存のドメインを拡張するためのスクリプトの作成

以下の節では、既存のドメインを拡張するためのスクリプトで実行する必要がある手順を説明します。

注意 : この節で説明する各処理の末尾には、セミコロンを付ける必要があります。

手順 1 : ドメイン ディレクトリを選択する

アプリケーションやサービスを追加して更新するドメイン ディレクトリを選択するには、read 処理を次のように使用します。

read domain from "domain_directory_name";

表 19 では、値を指定する必要がある read domain 処理のパラメータについて説明します。

表 19 read domain 処理のパラメータ
パラメータ
説明
domain_directory_name
更新する既存のドメイン ディレクトリの絶対パス名。パス名は、引用符で囲む必要がある。

次の例では、mydomain という名前のドメインの絶対パス名が指定されています。

read domain from "C:\bea\user_projects\domains\mydomain";

手順 2 : ドメインに拡張テンプレートを追加する

拡張テンプレートでは、既存のドメインの拡張に使用できる、JDBC または JMS コンポーネント、起動クラス、停止クラスなどのアプリケーションやサービスが定義されます。add 処理を使用して、手順 1 で read domain 処理によって指定したドメインに拡張テンプレートを追加します。

add template extension_template_jar_name;

表 20 では、値を指定する必要がある add template 処理のパラメータについて説明します。

表 20 add template 処理のパラメータ
パラメータ
説明
extension_template_jar_name
引用符で囲まれた拡張テンプレートの絶対パス名。

次の例では、テンプレートの絶対パス名を使用して、基本的な Web アプリケーション (HTML ファイル、画像ファイル、ファイル、必須 XML 記述子など) を追加する拡張テンプレートが指定されています。

add template "C:\bea\weblogic90\common\templates\applications\wls_default.jar";

手順 3 : 既存のコンフィグレーション情報を編集する (省略可能)

デフォルトのコンフィグレーション情報を編集して、新しいコンフィグレーション オブジェクトの作成、コンフィグレーション オブジェクト属性の既存値の編集、コンフィグレーション オブジェクトの削除、およびアプリケーションとサービスのサーバまたはクラスタへの割り当てを行うことができます。これらのタスクで利用できる処理は、ドメインの拡張や新しいドメインの作成で利用できる処理と同じです。これらの処理を使用する手順については、以下の節を参照してください。

ドメインを拡張する際にコンフィグレーション オプションを設定することもできます。詳細については、「既存のドメインを拡張する際のコンフィグレーション オプションを設定する」を参照してください。

サイレント モードでは、セキュリティ オブジェクトを除く、有効なコンフィグレーション オブジェクトとその子要素を作成および編集できます。有効なコンフィグレーション オブジェクトの詳細については、『コンフィグレーション リファレンス』(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/config_xml/index.html) を参照してください。

既存のドメインを拡張する際のコンフィグレーション オプションを設定する

ドメインを拡張する際に、次のように、set 処理を使用して、ドメインのコンフィグレーション オプションを指定できます。

set configuration_option value;

表 21 では、値を指定する必要があるパラメータについて説明します。

表 21 コンフィグレーション オプションの set 処理のパラメータ
パラメータ
説明
configuration_option
定義するコンフィグレーション オプションの名前。既存のドメインを拡張する際に指定できるコンフィグレーション オプションについては、表 22 を参照。
value
コンフィグレーション オプションに割り当てる値。このパラメータ (value) は、引用符で囲む必要がある。

表 22 では、既存のドメインを拡張する際に set 処理を使用して指定できるコンフィグレーション オプションについて説明します。

表 22 ドメインの拡張時に set 処理を使用して指定されるコンフィグレーション オプション
コンフィグレーション オプション  
指定する値  
AppDir
指定されたテンプレートに従って、アプリケーションに別のディレクトリが必要な場合のアプリケーション ディレクトリの絶対パス名。別のアプリケーション ディレクトリが不要な場合は、この設定は影響しない。

注意 : このオプションは、新しいドメインの作成時または既存のドメインの拡張時に使用できる。

ReplaceDuplicates
拡張テンプレートから更新されたコンフィグレーション情報との間に不一致がある場合、ドメインで元のコンフィグレーションを保持するか、拡張テンプレートのコンフィグレーションで上書きするか。

手順 4 : ドメインを更新する

read domain 処理で開いたドメインを更新するには、update 処理を次のように使用します。

update domain;
注意 : ドメインを更新するには、add template 処理を指定しておく必要があります。

手順 5 : ドメインを閉じる

ドメインを閉じるには、close 処理を次のように使用します。

close domain;

コンフィグレーションの定義が完了したら、スクリプトを保存します。必要に応じてスクリプトに名前を付け、「サイレント モードでのコンフィグレーション ウィザードの起動」で説明しているように、スクリプトの相対パス名または絶対パス名を config コマンドに渡すことができます。

 


サイレント モード コンフィグレーション用のサンプル コンフィグレーション スクリプト

この節では、サイレント モード コンフィグレーションを使用したドメインの作成と更新に必要な基本概念を具体的に示す 2 つのサンプル スクリプトを提供します。

ドメイン テンプレートから新しいドメインを作成するためのサンプル スクリプト

次のサンプル スクリプトでは、Basic WebLogic Server Domain テンプレートに基づいて新しいドメインを作成する方法を示しています。

左側の余白に示されている数字は、スクリプト内で主要なタスクを実行するコードの各セクションの先頭を示します。特定のタスクの詳細については、表 23 でこの数字に対応する説明を参照してください。

コード リスト 1 Basic WebLogic Server Domain に基づいて新しいドメインを作成するためのサンプル スクリプト
1
read template from "C:\bea\weblogic90\common\templates\domains\wls.jar";
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
//管理サーバを検索してコンフィグレーションする
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////
2
find Server "myserver" as s1;
set s1.ListenAddress "";
set s1.ListenPort "7001";
set s1.SSL.Enabled "true";
set s1.SSL.ListenPort "7002";
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
//JMSQueue を作成する
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
//JMSServer を先に作成する必要がある
3
create JMSServer "myJMSServer" as jmsserver;
create JMSQueue "myJMSQueue" as myq;
//必須属性
set myq.JNDIName "jms/myjmsqueue";
//必須属性
set myq.JMSServer "myJMSServer";
//省略可能な属性
//set myq.StoreEnabled "false";
//target "myJMSServer" to server "myserver"
assign JMSServer "myJMSServer" to target "myserver";
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
//JDBCConnectionPool を作成する
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
4
create JDBCConnectionPool "demoPool" as mypool;
//必須属性
set mypool.DriverName "com.pointbase.jdbc.jdbcUniversalDriver";
//必須属性
set mypool.URL "jdbc:pointbase:server://localhost:9092/demo";
//必須属性
set mypool.Password "PBPUBLIC";
//省略可能な属性 (db ユーザの設定を推奨)
set mypool.Properties "user=PBPUBLIC";
//target all JDBC connection pools to server "myserver"
assign JDBCConnectionPool "*" to target "myserver";
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
//既存のアプリケーションを対象として指定する
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
//現在のドメイン テンプレートに存在するアプリケーションのみを対象として指定する
5
//assign application "*" to target "myserver";
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
//Admin ユーザを検索し、テンプレートに設定されていないパスワードを設定する
//
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
6
find User "weblogic" as u1;
set u1.password "weblogic";
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
//ドメインを書き出す
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
7
set OverwriteDomain "true";
8
write domain to "C:\bea\user_projects\domains\wls";
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
//作業の終了を示すため、ドメイン テンプレートを閉じる
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
9
close template;

次の表は、コード リスト 1 で示されたサンプル スクリプトで実行される主なタスクを説明しています。

表 23 WebLogic Server Domain テンプレートに基づくサンプル スクリプトに示されている主なタスク
コードのセクション  
スクリプト  
Basic WebLogic Server Domain テンプレートを選択する。詳細については、「手順 1 : ドメイン テンプレートを選択する」を参照。
管理サーバをコンフィグレーションする。詳細については、「手順 2 : コンフィグレーション情報を編集する」内の以下の関連する節を参照。
JMS キューを作成する。詳細については、「手順 2 : コンフィグレーション情報を編集する」内の以下の関連する節を参照。
JDBC 接続プールを作成する。
JDBC 接続プールの Properties 属性を指定する場合は、必ず、使用中の JDBC ドライバに必要なすべてのプロパティを指定する。JDBC 接続プールの Properties 属性の設定に関するガイドラインについては、「JDBC 接続プールの Properties 属性の設定に関する考慮事項」を参照。コード リスト 1 では、次の Properties の指定が適切である。これは、JDBC Pointbase ドライバが user の定義のみを必要とするためである。
set mypool.Properties "user=PBPUBLIC";
プロパティは、個別に割り当てることもできる。たとえば、ユーザ名を定義する場合は、次のコマンドを指定することもできる。
set mypool.UserName "myname";
詳細については、「手順 2 : コンフィグレーション情報を編集する」内の以下の関連する節を参照。
(オプション) ドメイン内に存在するアプリケーションを myserver に割り当てる。デフォルトでは、Basic WebLogic Server Domain にアプリケーションは含まれていない。詳細については、「サーバまたはクラスタに個々のアプリケーションを割り当てる」を参照。
ユーザ weblogic のパスワードを更新する。詳細については、「手順 2 : コンフィグレーション情報を編集する」内の以下の関連する節を参照。

注意 : ドメインにすでに定義されているセキュリティ情報を確認するには、ドメイン テンプレート JAR ファイル内の security.xml ファイルを参照する。ユーザ パスワードが "????????" (未設定を意味する) に設定されている場合は、サイレント スクリプトでパスワードを定義する必要がある。

OverwriteDomain コンフィグレーション オプションを true に設定し、指定のドメインが存在する場合にそれを上書きできるようにする。詳細については、「新しいドメインを作成する際のコンフィグレーション オプションを設定する」を参照。
C:¥bea¥user_projects¥domains¥wls にドメインを作成する。詳細については、「手順 3 : ドメインを作成する」を参照。
ドメイン テンプレートを閉じる。詳細については、「手順 4 : ドメイン テンプレートを閉じる」を参照。

新しいドメインを作成し、拡張テンプレートを使用して更新するためのサンプル スクリプト

次のサンプル スクリプトでは、Basic WebLogic Server Domain テンプレートに基づいて新しいドメインを作成し、それを WebLogic Server Default Domain 拡張テンプレートを使用して更新する方法を示しています。

左側の余白に示されている数字は、スクリプト内で主要なタスクを実行するコードの各セクションの先頭を示します。特定のタスクの詳細については、表 24 で、この数字に対応する説明を参照してください。

コード リスト 2 新しいドメインを作成し、拡張テンプレートを使用して更新するためのサンプル スクリプト
/* ドメイン テンプレートからドメインを作成し、更新する */

1
read template from "C:\bea\weblogic90\common\templates\domains\wls.jar";

2
find User "weblogic" as admin;
set admin.Password "newPassword";
create User "user1" as u1;
set u1.Password "password";
assign User "user1" to Group "Deployers";

3
set ServerStartMode "dev";
set JavaHome "C:\bea\jrockit90_150_03";
set CreateStartMenu "false";

4
write domain to "C:¥bea¥user_projects¥domains¥wls";
5
close template;

/* 既存のドメインを更新する */
6
read domain from "C:¥bea¥user_projects¥domains¥wls";

//追加する拡張テンプレートとの間に重複がある場合、元のコンフィグレーションを保持する。
//wls テンプレートにアプリケーションがないので、ここでは実際には保持の必要はない。

7
set ReplaceDuplicates "false";

//拡張テンプレートを追加する
8
add template
"C:\bea\weblogic90\common\templates\applications\wls_default.jar";

9
update domain;
10
close domain;

次の表は、コード リスト 2 で示されたサンプル スクリプトで実行される主なタスクを説明しています。

表 24 新しいドメインを作成し、拡張テンプレートを使用してそれを更新するためのサンプル スクリプトに示されている主要なタスク
コードのセクション  
スクリプト  
Basic WebLogic Server Domain テンプレートを選択する。詳細については、「手順 1 : ドメイン テンプレートを選択する」を参照。
ドメインのユーザを定義する。詳細については、「手順 2 : コンフィグレーション情報を編集する」内の以下の関連する節を参照。

注意 : ドメインにすでに定義されているセキュリティ情報を確認するには、ドメイン テンプレート JAR ファイル内の security.xml ファイルを参照する。ユーザ パスワードが "????????" (未設定を意味する) に設定されている場合は、サイレント スクリプトでパスワードを定義する必要がある。

複数のコンフィグレーション オプションを設定する。詳細については、「新しいドメインを作成する際のコンフィグレーション オプションを設定する」を参照。
C:¥bea¥user_projects¥domains¥wls にドメインを作成する。詳細については、「手順 3 : ドメインを作成する」を参照。
ドメイン テンプレートを閉じる。詳細については、「手順 4 : ドメイン テンプレートを閉じる」を参照。
拡張するドメイン ディレクトリを選択する。詳細については、「手順 1 : ドメイン ディレクトリを選択する」を参照。
ReplaceDuplicate コンフィグレーション オプションを false に設定することで、拡張テンプレートに定義されている重複するコンフィグレーション オプションが上書きされないように指定する。詳細については、「既存のドメインを拡張する際のコンフィグレーション オプションを設定する」を参照。
基本の Web アプリケーションをサポートするようにドメインを拡張するために、WebLogic Server Default Domain 拡張テンプレートからリソースをインポートする。詳細については、「手順 2 : ドメインに拡張テンプレートを追加する」を参照。
ドメインを更新する。詳細については、「手順 4 : ドメインを更新する」を参照。
ドメインを閉じる。詳細については、「手順 5 : ドメインを閉じる」を参照。


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