メンテナンス更新およびメンテナンス パックのインストール

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Smart Update の起動

この節では、以下のトピックについて説明します。

作業開始前の注意

Smart Update を使用して製品インストール環境にメンテナンス更新のダウンロードと適用を開始する前に、必ず次のトピックに目を通してください。

パッチ ダウンロード ディレクトリを指定する

パッチ ダウンロード ディレクトリは、BEA からダウンロードするときにパッチ ファイルを置く 1 階層のディレクトリまたはフォルダです。パッチのダウンロードを開始する前に、この機能で使用するディレクトリを、この節の説明に従って必ず指定してください。

Smart Update を使用して初めてパッチをダウンロードする際には、パッチ ダウンロード ディレクトリが自動的に作成されますが、必要に応じてデフォルト以外の場所を指定することもできます。たとえば、組織内において、ソフトウェア ベンダからダウンロードしたメンテナンス更新を専用の場所に格納することが推奨または義務付けられている場合があります。この場所は、集中管理されるリポジトリである場合も、特定のコンフィグレーションのためのキャッシュ ディレクトリ セットである場合もあります。更新ファイルの格納場所について Smart Update が柔軟に対応できることを利用すれば、Smart Update のメンテナンス ダウンロード モデルを実際の運用方法に適合させることができ、ソフトウェア メンテナンスが集中管理されている場合や、品質検査、ステージング、プロダクション環境へとプロモートするためにメンテナンス イメージを簡単にレプリケートする必要がある場合に対応できます。

パッチ ダウンロード ディレクトリを指定するには、次の手順を実行します。

  1. Smart Update を起動します。
  2. 注意 : BEA カスタマサポートへのログインは不要です。
  3. Smart Update のメイン ウィンドウから、[ファイルArrow symbol環境設定] メニュー オプションを選択します。
  4. [環境設定] ダイアログ ボックスが表示されます。

  5. [環境設定] ダイアログ ボックスの [パッチ ダウンロード ディレクトリ] セクションで、パッチ ダウンロード ディレクトリのパスを指定します。

パッチ ダウンロード ディレクトリに関する次の情報に注意してください。

必要なアクセスを取得する

Smart Update の使用を開始する前に、必要なすべてのリソースにアクセスできることを確認してください。具体的には、以下のとおりです。

  1. 有効な BEA アカウントとログイン ID を持っていることを確認します。プライベート パッチまたはメンテナンス パックをダウンロードする場合は、所有している BEA アカウントがサポート契約にリンクしていることを確認します。Smart Update で BEA カスタマサポートにログインすると必ずユーザ名が認証されるので、Smart Update を実行する際には、BEA ユーザ アカウント用に指定されたユーザ名でログインしている必要があります。
  2. 注意 : BEA ユーザ アカウントを所有していれば、ログインして公開されているメンテナンス パックを取得できます。このアクセスは、ユーザ アカウントにサポート契約がリンクされていない場合や、サポート契約をまったく結んでいない場合でも可能です。ただし、サポート契約がない場合は、プライベート パッチまたはメンテナンス パックを取得することはできません。

    BEA ユーザ アカウントの取得とアカウントのサポート契約へのリンクの詳細については、「BEA アカウントの取得と契約資格へのアクセス」を参照してください。

  3. パッチ ダウンロード ディレクトリに対する適切な書き込み特権を持っていることを確認します。特に、このディレクトリがリモート ディスク ドライブまたはリモート マシン上に存在している場合には必ず確認してください。
  4. ファイアウォールの内側に配置されたマシンで Smart Update を実行する場合は、[環境設定] ダイアログ ボックスで、HTTP プロキシ サーバのホスト名およびポート番号、または、境界セキュリティに必要な認証情報を指定する必要があります。
  5. 対象の BEA Products インストール ディレクトリにアクセスするために必要な特権があることを確認します。特に、ネットワーク経由またはリモート マウントされたディスク ドライブ上にある BEA Products インストール環境にパッチを適用する場合、これらのディレクトリにアクセスできることを確認するのは重要です。

Smart Update の起動方法

表 2-1 では、Windows システムおよび UNIX システムで Smart Update グラフィカル インタフェースを開始する手順を示しています。

表 2-1 Smart Update の起動
Smart Update を起動するプラットフォーム  
手順  
Windows
[スタート] メニューから、
[スタートArrow symbolプログラムArrow symbolBEA ProductsArrow symbolSmart Update] を選択する。
または MS-DOS コマンド プロンプト ウィンドウから起動する場合
  1. BEA_HOME\utils\bsu ディレクトリに移動する。BEA_HOME は、更新する BEA Poducts インストールのホスト ディレクトリである。
  2. プロンプトで、次のコマンドを入力する。
  3. bsu.cmd

    [Smart Update] ログイン ウィンドウが表示される。

UNIX

注意 : UNIX システムで Smart Update を実行する場合、ソフトウェアのアップグレードを実行するマシンに付属のコンソールで Java ベースの GUI がサポートされる必要がある。

  1. UNIX システムにログインする。
  2. BEA_HOME\utils\bsu ディレクトリに移動する。BEA_HOME は、更新する BEA Poducts インストールのホスト ディレクトリである。
  3. プロンプトで、次のコマンドを入力する。
  4. bsu.sh

    [Smart Update] ログイン ウィンドウが表示される。

Smart Update へのログイン

BEA カスタマサポートへの接続を確立するには、[ログイン] ダイアログ ボックスに次の情報を入力します。

後に続く操作で BEA カスタマサポートへの接続が必要になるので、次のタイミングでは必ず [ログイン] ダイアログ ボックスが表示されます。

注意 : ダウンロード済みのパッチをインストールおよび管理する場合は、ログインする必要はありません。ただし、ダウンロード済みのパッチを最新の依存関係および衝突データによって検証できるよう、パッチの適用を開始する前にログインすることを強くお勧めします。Smart Update をオフラインで使用する場合の詳細については、「オフラインでの作業」を参照してください。

ログインすると、BEA カスタマサポートへのインターネット接続が確立され、そのマシンにインストールされている BEA Products に対して次の作業を実行できるようになります。

注意 : 公開パッチの表示とダウンロードを行う場合、または最新の依存関係データおよび衝突データに対するパッチの検証を行う場合は、サポート契約は必要ありません。

関連トピック

BEA アカウントの取得と契約資格へのアクセス

製品を購入しているかどうかに関係なく、BEA へのオンライン登録の際に、BEA ログイン ID と呼ばれる (MyBEA ID または単に BEA ID と呼ばれる場合もあります) BEA ユーザ アカウントを取得し、そのアカウントに独自のパスワードを設定できます。BEA アカウントを持つすべてのユーザは、公開パッチを無料で入手できます。

ただし、BEA カスタマサポートとサポート契約を結び、契約を BEA アカウントにリンクすると、BEA ログイン ID とパスワードを使用してプライベート パッチおよびメンテナンス パックもダウンロードできるようになります。Smart Update 起動時のログインに使用するサポート ID は、単なる BEA ログイン ID です。サポート契約とリンクされていなくてもログインは可能です。

BEA アカウントを取得し、その BEA アカウントをサポート契約と関連付けるには、次の手順を実行します。

  1. 次の URL をクリックするか、または Web ブラウザにこの URL を入力し、eSupport と呼ばれる BEA カスタマサポート オンライン サイトのメイン Web ページを表示します。
  2. http://support.bea.com

  3. 左側の列の上部付近にある [Login/Register (It's free!)] をクリックします。
  4. BEA アカウントをまだ持っていない場合は、次の手順を実行します。
    1. ブラウザの中央近くにある [Register with BEA] というラベルの大きいボタンをクリックします。[Registration] ウィンドウが表示されます。
    2. [Registration] ウィンドウで、BEA アカウント プロファイルに必要な情報を入力します。必ず正しい企業情報を入力してください。[Continue] をクリックします。
    3. [Administer User Profiles] ウィンドウで、アカウントに関する追加の詳細情報を必要に応じて入力します。
    4. [Personal Interests] セクションで、[Personalize Your Content] の下の [All BEA Products] をクリックし、[Submit] をクリックします。
    5. BEA アカウントをサポート契約にリンクするには、[Request for "Contract Customer Support" access on your account] をクリックします。
    6. 注意 : 日本国内の販売代理店から BEA Products をご購入された場合は、手順 e は無視し、販売代理店にお問い合わせの上、プライベート パッチおよびメンテナンス パックの情報を入手してください。
    7. [Submit Request] をクリックします。
  5. すでに BEA アカウントを持っている場合は、次の手順を実行します。
    1. 自分の BEA ログイン ID とパスワードを使用して BEA カスタマサポート Web サイトである eSupport にログインします。
    2. 左側の列の [Profile/Access Management] をクリックします。
    3. [Profile/Access Management] の下に表示されるリンクの一覧で、[Manage User Profile] をクリックします。必要に応じて自分のプロファイルを更新します。[Personalize Your Content] セクションの [All BEA Products] が選択されていることを確認します。
    4. [Profile/Access Management] の下に表示されるリンクのリストで、[Request Contract Support] をクリックします。
    5. 注意 : 日本国内の販売代理店から BEA Products をご購入された場合は、手順 d は無視し、販売代理店にお問い合わせの上、プライベート パッチおよびメンテナンス パックの情報を入手してください。
    6. [Submit Request] をクリックします。

要求を送信した後、次の 2 つの確認電子メールを受信します。

BEA カスタマサポートに対するログイン リクエストの処理は、通常は 2 ~ 4 時間で完了しますが、最大で 48 時間かかることもあります。ご不明の点などがある場合は、電話、FAX、または電子メールで BEA カスタマサポート チームにご連絡ください。目的の連絡先情報を確認するには、以下の手順を実行します。

  1. ログインした eSupport Web ページの左側の列で、[Support Resources] をクリックします。[Support Resources] メイン ウィンドウが表示されます。
  2. [Support Resources] メイン ウィンドウで、[Contact Us] をクリックします。電話番号、Fax 番号、および電子メール アドレスの一覧が表示されます。最寄りのサポート チームの連絡先情報を探してご使用ください。

オフラインでの作業

Smart Update は、BEA カスタマサポートにログインせずに使用することもできます。BEA Products インストール環境に対してメンテナンス更新の管理またはインストールを実行する場合、オフラインでの作業が可能です。

以下の点に注意してください。

オフラインの Smart Update セッションは、次のいずれかの方法で開始できます。

プリファレンスの設定

[環境設定] ダイアログ ボックスでは、次のオプションを設定できます。

パッチ ダウンロード ディレクトリを選択する

BEA カスタマサポートからパッチのダウンロードを開始する前に、パッチ ダウンロード ディレクトリとして適切な場所を指定することをお勧めします。詳細については、「パッチ ダウンロード ディレクトリを指定する」を参照してください。

[ダウンロードされたパッチ] パネルでパッチ セットを表示する

Smart Update では、Smart Update のメイン ウィンドウにある [ダウンロードされたパッチ] パネルに表示される表示モードを選択できます。

2 番目の表示モード ([パッチ セットが存在し、完全な場合は、構成パッチを非表示にする]) は、[ダウンロードされたパッチ] パネル内のみで有効です。この設定は Smart Update インタフェースの他の場所にあるパッチ セットや構成要素のパッチ、特に、[パッチの取得] タブの公開されたパッチ セットのリストや [パッチの管理] タブに表示される各プロファイル用のパッチ セットのリストの表示には影響しません。

HTTP プロキシ情報の設定

Smart Update を実行しているマシンがファイアウォールの内側にある場合、パッチのダウンロードおよびメンテナンス パックのインストールを実行するには、次のいずれか 1 つを指定する必要があります。

関連トピック


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