WebLogic のアプリケーション環境のアップグレード

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サイレント アップグレード用 XML スクリプト リファレンス

WebLogic アップグレード ウィザードを使用する前に、アップグレード要件を定義する XML スクリプトを作成してコマンドラインでウィザードに渡すことができます。

アップグレード ウィザードは、サイレント モードで実行する場合、表 E-1 に示すように、実行するアップグレード タスクのタイプを表す名前を持つ XML スクリプトをドメインのルート ディレクトリで検索します。ウィザードが XML スクリプトを検索できなければ、表 E-2 で定義されているシステムのデフォルト値が使用されます。

注意 : サイレント モードでアップグレードできるのは WebLogic サーバ ドメインだけです。WebLogic Workshop、WebLogic Portal または WebLogic Integration へのリソースを含むドメインは、サイレント モードではアップグレードすることができません。

表 E-1 サイレント アップグレードに使用する XML スクリプト
アップグレード対象
ウィザードが検索する XML スクリプトの名前
セキュリティ プロバイダ
weblogic-upgrade-securityproviders-responses.xml
ノード マネージャ
weblogic-upgrade-nodemanager-responses.xml
ドメイン
weblogic-upgrade-domain-responses.xml

サイレント モードでのアップグレードに使用する XML スクリプトを作成するには、次の手順に従います。

  1. サポートされているブラウザで、実行するアップグレードのタイプに応じて、表 E-1 の XML スクリプト サンプルのいずれかをクリックします。
  2. アップグレードするドメインのルート ディレクトリに選択したサンプル スクリプトを同じ名前で XML ファイルとして保存します。
  3. システム上に保存した XML スクリプトで、表 E-2 に示すキーワードの値を実際の要件に合わせて編集します。キーワードの値を指定しなければ、デフォルト値が使用されます。
  4. 注意 : ファイルを編集するときは、次の点に注意してください。
    • XML 定義 (<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>) は XML スクリプトの先頭に指定する必要がある。XML 定義の前には、スペースも改行も入れてはならない。
    • 値を変更するときは、文字についての XML ガイドラインに従う必要があります。つまり、<>[] など XML で予約済みの文字は使用できません。
    • 表 E-2 サイレントモード XML スクリプトの値
      アップグレード対象
      キーワード
      設定する値
      デフォルト値
      セキュリティ プロバイダ
      INPUT_DIRECTORY
      アップグレードする必要のあるセキュリティ プロバイダ JAR が格納されているディレクトリのパス。
      デフォルトでは、セキュリティ プロバイダは WL_HOME\server\lib\mbeantypes (WL_HOME は 9.2 より前のバージョンのインストール先のルート ディレクトリ) に格納されている。
      実行されるアップグレード ウィザードが格納されているディレクトリのパス。たとえば次のようになる。
      c:\bea\weblogic81\server\lib\mbeantypes
      OUTPUT_DIRECTORY
      新しいセキュリティ プロバイダ JAR ファイルの保存先のディレクトリのパス。
      WL_HOME\server\lib\mbeantypes (WL_HOME は WebLogic Server 9.2 のインストール先のルート ディレクトリ)
      ノード マネージャ
      NODE_MANAGER_HOME
      ローカルのディレクトリ階層を移動してアップグレードするノード マネージャのディレクトリのパス。
      デフォルトでは、ノード マネージャのホーム ディレクトリは WL_HOME\common\nodemanager (WL_HOME は 9.2 より前のバージョンのインストール先のルート ディレクトリ) である。
      実行されるアップグレード ウィザードが格納されているディレクトリ。たとえば、c:\bea\weblogic81\common\nodemanager
      ドメイン
      WEBLOGIC_VERSION
      WebLogic Server のバージョン。
      コンフィグレーション ファイル (config.xml) で指定されている WebLogic Server のバージョン。たとえば、8.1.4.0
      ソフトウェアのバージョン番号がドメインのコンフィグレーション ファイルで指定されていない場合、バージョン番号はデフォルトで 8.1.0.0, と表示される。この場合、9.2 より前のドメインの実際のバージョン番号とデフォルト値が一致しなくても問題はない。
      DOMAIN_DIR
      アップグレードする必要のある WebLogic ドメインが格納されているディレクトリのパス。
      実行されるアップグレード ウィザードが格納されているディレクトリ。たとえば、c:\bea\user_projects\domains\mydomain
      ドメイン (続き)
      ADMIN_SERVER_NAME
      管理サーバの名前。
      コンフィグレーション ファイル (config.xml) で指定されている管理サーバの名前。myserver など。
      WebLogic Server 6.1 リリースの場合、管理サーバ名はコンフィグレーション ファイルに保持されないため、このキーワードを設定する必要がある。
      NODE_MANAGER_USERNAME
      ノード マネージャのユーザ名。
      weblogic
      NODE_MANAGER_PASSWORD
      ノード マネージャのパスワード。
      weblogic
      NODE_MANAGER_PASSWORD
      ノード マネージャのパスワードを確認するため再入力するパスワード。
      weblogic
      ドメイン (続き)
      OPTIONAL_ACTION_1
      以下のオプションを 1 つまたは複数設定する。
      DOMAIN_DIRECTORY_BACKUP
      _SELECTED_VALUE
      - このオプションを選択すると、元のドメイン ディレクトリのバックアップが zip ファイルに保存される。
      DOMAIN_DIRECTORY_BACKUP
      _LOG_FILES_INCLUDED_SELECTED_VALUE
      - このオプションを選択すると、バックアップ用の zip ファイルにログ ファイルが含められる。ログ ファイルの数と容量は多大になるおそれがあるため、このオプションを無効にしてログ ファイルがバックアップ ファイルに含められないようにすることを勧める。デフォルトでは、ログ ファイルはバックアップ ファイルに含められる。
      SKIP_BACKWARDS_COMPATIB
      ILITY_FLAGS_SELECTED_VALUE
      - 9.0 より前のバージョンの WebLogic Server でサポートされていた動作の一部が、9.0 以降は J2EE 1.4 に準拠するよう変更されている。デフォルトでは、以前サポートされていた動作が新しいドメインで有効になるようフラグが設定される。このオプションを選択すると、このフラグまたは下位互換性は設定されない。
      DOMAIN_DIRECTORY_
      BACKUP_SELECTED_VALUE、DOMAIN_DIRECTORY_
      BACKUP_LOG_FILES_INCLUDED_SELECTED_VALUE
      BACKUP_DIR
      バックアップ用の zip ファイルが格納されるディレクトリのパス。
      実行されるアップグレード ウィザードが格納されているディレクトリ。たとえば、c:\bea\user_projects\domains\mydomain
      BACKUP_FILE_NAME
      バックアップ用の zip ファイルの名前。
      weblogic-domain-backup-mydomain.zip


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