ヘッダーをスキップ

Oracle Collaboration Suiteクイック・インストレーション・ガイド
10gリリース1(10.1.2) for AIX 5L Based Systems(64-bit)

B25917-01

Oracle® Collaboration Suite

クイック・インストレーション・ガイド 10gリリース1(10.1.2) for AIX 5L Based Systems(64-bit)

2006年7月

部品番号: B25917-01

原本名: Oracle Collaboration Suite Quick Installation Guide, 10g Release 1 (10.1.2) for AIX 5L Based Systems (64-bit)

原本部品番号: B25472-01

Copyright © 2006 Oracle. All rights reserved.

制限付権利の説明

このプログラム(ソフトウェアおよびドキュメントを含む)には、オラクル社およびその関連会社に所有権のある情報が含まれています。このプログラムの使用または開示は、オラクル社およびその関連会社との契約に記された制約条件に従うものとします。著作権、特許権およびその他の知的財産権と工業所有権に関する法律により保護されています。

独立して作成された他のソフトウェアとの互換性を得るために必要な場合、もしくは法律によって規定される場合を除き、このプログラムのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイル等は禁止されています。

このドキュメントの情報は、予告なしに変更される場合があります。オラクル社およびその関連会社は、このドキュメントに誤りが無いことの保証は致し兼ねます。これらのプログラムのライセンス契約で許諾されている場合を除き、プログラムを形式、手段(電子的または機械的)、目的に関係なく、複製または転用することはできません。

このプログラムが米国政府機関、もしくは米国政府機関に代わってこのプログラムをライセンスまたは使用する者に提供される場合は、次の注意が適用されます。

U.S. GOVERNMENT RIGHTS

Programs, software, databases, and related documentation and technical data delivered to U.S. Government customers are "commercial computer software" or "commercial technical data" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation, and agency-specific supplemental regulations. As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the Programs, including documentation and technical data, shall be subject to the licensing restrictions set forth in the applicable Oracle license agreement, and, to the extent applicable, the additional rights set forth in FAR 52.227-19, Commercial Computer Software--Restricted Rights (June 1987). Oracle Corporation, 500 Oracle Parkway, Redwood City, CA 94065.

Oracle、JD Edwards、PeopleSoft、Retekは米国Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の登録商標です。その他の名称は、他社の商標の可能性があります。

このプログラムは、核、航空産業、大量輸送、医療あるいはその他の危険が伴うアプリケーションへの用途を目的としておりません。このプログラムをかかる目的で使用する際、上述のアプリケーションを安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。万一かかるプログラムの使用に起因して損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切責任を負いかねます。

はじめに

このマニュアルで説明されている各種サービスは日本オラクル社から提供されるサービスです。サービスは、製品をご購入された日本オラクル正規代理店各社から提供される場合もありますが、サービス内容はこのマニュアルの説明と異なることがあります。

1 ご注文内容の確認

メディア・パック受領後、ただちに同梱のPacking Listをもとにパッケージ内容物を確認してください。破損、欠品、不明な点などのお問合せは、本製品をご購入された日本オラクル正規代理店、もしくはOracle Directまでお寄せください。

メディア・パックには、このマニュアルの他に次の製品が同梱されています。

2 概要

このマニュアルでは、Oracle Collaboration Suiteのインストール方法について説明します。

3 このマニュアルで説明するインストール・タイプ

このマニュアルは、次の構成でOracle Collaboration Suiteをインストールするユーザーを対象としています。

より複雑なトポロジが必要な場合は、Oracle Collaboration Suiteのインストレーション・ガイドで詳細なインストール手順を参照してください。

Oracle Collaboration Suiteをインストールする前に、Oracle Collaboration Suiteのリリース・ノートで最新情報を確認してください。

4 インストーラの起動

次の手順では、ディスク・マウント・ポイントは/DVDとなっています。マウント・ポイントが異なる場合は、/DVDの部分をすべて適切なマウント・ポイント名に置き換えてください。

インストーラを起動するには、次のようにします。

  1. 要件のチェック」にリストされている最小要件をすべてチェックします。

  2. Oracle Collaboration Suiteをインストールするユーザーとしてコンピュータにログインします。

  3. ディスクを挿入します。

    Oracle Collaboration Suiteのインストール・メディアを挿入します。

  4. コンピュータが自動マウントしない場合は、「DVD-ROMのマウント」で、DVD-ROMを手動でマウントする手順を参照してください。

  5. インストーラを起動します。


    注意

    マウント・ポイント・ディレクトリからインストーラを実行しないでください。次のcdコマンドは、現行ディレクトリをホーム・ディレクトリに変更するため、インストーラをマウント・ポイントから起動しません。 


    DVD-ROMの場合は、次のとおりです。

    prompt> cd
    prompt> /DVD/collaboration_suite/runInstaller
    
    

    これにより、Oracle Universal Installerが起動するため、このインストーラを使用してOracle Collaboration Suiteをインストールします。

4.1 DVD-ROMのマウント

コンピュータがDVD-ROMを自動的にマウントしない場合は、次の手順を実行します。

  1. 最初のDVDをDVD-ROMドライブに挿入します。

  2. rootユーザーとしてログインし、必要に応じて次のコマンドを使用してDVDマウント・ポイント・ディレクトリを作成します。

    $ su - root
    # mkdir dvdrom_mount_point_directory
    
    
  3. 次のコマンドを使用してDVD-ROMドライブをマウント・ポイント・ディレクトリにマウントします。

    # /usr/sbin/mount -rv cdrfs /dev/cdrom /dvd
    
    

    この例では、/dev/cdromはディスク・ドライブのデバイス名、/dvdはマウント・ポイント・ディレクトリです。

  4. Oracle Universal Installerで「ディスクの場所」ダイアログ・ボックスが表示された場合、ディスク・マウント・ポイント・ディレクトリのパスを入力します。次に例を示します。

    /dvd
    
    
  5. rootアカウントからログアウトします。

    # exit
    
    

正しいdevice_nameがわからない場合、システム管理者に問い合せてください。通常、使用するディストリビューションに応じ、device_name/dev/cdromまたは/dev/dvdromになります。次に例を示します。

$ su root
# mkdir /dvdrom
# /usr/sbin/mount -t /dev/cdrom /cdrom
# exit

現在の作業ディレクトリがDVD内のときにOracle Universal Installerを実行した場合、次のDVDを次の手順でマウントします。

  1. 次のコマンドを使用して、ディレクトリをシステムのルート・ディレクトリに変更し、rootユーザーとしてログインします。

    $ cd /
    $ su - root
    
    
  2. 次のコマンドを使用してDVDをアンマウントします。

    # umount dvdrom_mount_point_directory
    
    
  3. DVDをDVD-ROMドライブから取り出します。

  4. 必要な場合は、次のDVDをDVD-ROMドライブに挿入し、次のコマンドを使用してマウントします。

    # /usr/sbin/mount dvdrom_mount_point_directory
    

5 基本インストールの実行

基本インストール方法を使用してOracle Collaboration Suiteを1台のコンピュータにインストールするには、次のようにします。

  1. インストーラを起動します。詳細は、「インストーラの起動」を参照してください。

  2. 「インストール方法の選択」画面

    基本インストール: このインストール方法を選択すると、Oracle Collaboration Suiteを迅速にインストールできます。このインストール方法に必要なユーザー入力は最小限です。この画面で指定する次の情報を使用してソフトウェアがインストールされます。

    • インストール・ディレクトリ: ソフトウェアをインストールするディレクトリ(Oracleホーム・ディレクトリ)へのフルパスを指定します。

    • パスワード: 管理アカウント(スキーマ)の共通パスワードを指定します。

    • パスワードの確認: 指定したパスワードを再入力して、そのパスワードが正しいことを確認します。

    • 「コンポーネントの選択」をクリックして「構成するコンポーネントの選択」画面を表示します。この画面では、インストール時に構成しないコンピュータを選択解除できます。

    • 「言語の設定」をクリックして「言語の選択」画面を表示します。この画面では、Oracle Collaboration Suiteのインストールに使用される言語を選択できます。

      注意: 「選択された言語」リストで選択されているデフォルト言語は「英語」です。ただし、Oracle Collaboration Suiteをインストールするコンピュータのオペレーティング・システムの言語が英語以外の場合は、その言語も「選択された言語」リストに自動的に追加されます。その結果、英語とオペレーティング・システムのロケール言語の2つの言語がOracle Collaboration Suite基本インストールの一部としてインストールされます。

    拡張インストール: このインストール方法は、次の場合に選択します。

    • カスタム・ソフトウェア・インストールを実行するか、別のデータベース構成を選択する場合。

    • インストール・タイプを選択する場合。

    • 既存のデータベースを有効にする場合。

    • 別の製品言語を選択する場合。

    • 管理スキーマごとに異なるパスワードを指定する場合。

    「基本インストール」を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. このコンピュータに今回初めてOracle製品をインストールする場合は、次の追加画面が表示されます。

    1. 「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面

      インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力してください: インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力します。製品ファイルのOracleホーム・ディレクトリ以外のディレクトリを入力します。

      例: /home/oracle/oraInventory

      オペレーティング・システム・グループ名の指定: インベントリ・ディレクトリへの書込み権限を付与するオペレーティング・システム・グループを選択します。

      例: oinstall

      「次へ」をクリックします。

    2. orainstRoot.shの実行ダイアログ・ボックス

      別のシェルでrootユーザーとしてorainstRoot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、インベントリ・ディレクトリにあります。

      スクリプトを実行した後、「続行」をクリックします。

  4. 「サマリー」画面

    選択内容を確認し、「インストール」をクリックします。

    インストーラによってファイルがインストールされます。

  5. 「root.shの実行」ダイアログ・ボックス

    注意: このダイアログ・ボックスが表示されるまで、root.shスクリプトは実行しないでください。

    このダイアログ・ボックスが表示されたら、rootユーザーとして別のシェルでroot.shスクリプトを実行します。スクリプトは、このインスタンスのOracleホーム・ディレクトリにあります。

    注意: root.shのプロンプトで、警告メッセージが表示されることがあります。これらのメッセージは無視し、インストールを続行してください。

    「OK」をクリックします。

  6. 「コンフィギュレーション・アシスタント」画面

    この画面には、コンフィギュレーション・アシスタントの進捗状況が表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントによって、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントが構成されます。

  7. インストールの終了画面

    「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


    注意

    インストールの最後に表示される情報は、$ORACLE_HOME/install/setupinfo.txtファイルにも格納されています。このファイルには、Oracle Collaboration Suiteに関する概要情報と、URLへのリンクが含まれています。 


6 インフラストラクチャおよびアプリケーションのインストールの実行

このトポロジでは、次のコンポーネントを提供するOracle Collaboration Suiteが1台のコンピュータにインストールされます。

Oracle Collaboration Suiteを1台のコンピュータにインストールするには、次のようにします。

  1. インストーラを起動します。詳細は、「インストーラの起動」を参照してください。

  2. 「インストール方法の選択」画面

    「拡張インストール」を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. このコンピュータに今回初めてOracle製品をインストールする場合は、次の追加画面が表示されます。

    1. 「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面

      インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力してください: インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力します。製品ファイルのOracleホーム・ディレクトリ以外のディレクトリを入力します。

      例: /home/oracle/oraInventory

      オペレーティング・システム・グループ名の指定: インベントリ・ディレクトリへの書込み権限を付与するオペレーティング・システム・グループを選択します。

      例: oinstall

      「次へ」をクリックします。

    2. orainstRoot.shの実行ダイアログ・ボックス

      別のシェルでrootユーザーとしてorainstRoot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、インベントリ・ディレクトリにあります。

      スクリプトを実行した後、「続行」をクリックします。

  4. 「ファイルの場所の指定」画面(拡張インストールのみ)

    名前: このOracleホームを識別する名前を入力します。

    例: infra_home_10_1_2

    インストール先パス: インストール先のディレクトリのフルパスを入力します。これがOracleホームです。インストール先のディレクトリが存在しない場合は、インストーラによって作成されます。

    例: home/oracle/orainfra

    「次へ」をクリックします。

  5. 「インストールする製品の選択」画面(拡張インストールのみ)

    Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャおよびアプリケーション10.1.2.0.0を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「言語の選択」画面(拡張インストールのみ)

    この画面では、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントの実行に使用する言語を選択できます。

    「使用可能な言語」リストから必要な言語を1つまたは複数選択し、「選択された言語」リストに追加します。

    「次へ」をクリックします。

  7. 「Collaboration Suite Infrastructure and Applicationsの手順」画面(拡張インストールのみ)

    画面上の説明をよく読んでください。

    「次へ」をクリックします。

  8. 「構成するコンポーネントの選択」画面(拡張インストールのみ)

    インストールするOracle Collaboration Suiteアプリケーション・コンポーネントを選択します。

    「次へ」をクリックします。

    注意: インストール中(「インストール」ボタンをクリックする前)に、構成するアプリケーションのリストに変更を加える必要がある場合は、インストールを終了し、再起動する必要があります。

  9. 「Internet Directoryのネームスペースの指定」画面(拡張インストールのみ)

    画面に表示されているネームスペースを選択し、「次へ」をクリックします。

  10. 「データベース構成オプションの指定」画面(拡張インストールのみ)

    グローバル・データベース名: Oracle Collaboration Suiteデータベースの名前を入力し、データベース名にドメイン名を追加します。

    例: orcl.yourcompany.com

    SID: Oracle Collaboration Suiteデータベースのシステム識別子を入力します。通常はグローバル・データベース名ですが、ドメイン名は含まれません。SIDは、すべてのデータベースで一意である必要があります。

    例: orcl

    データベース・ファイルの位置の指定: データファイル・ディレクトリの親ディレクトリのフルパスを指定します。指定したディレクトリはすでに存在している必要があります。このディレクトリでの書込み権限が必要です。

    インストーラでは、指定したパスのサブディレクトリにデータファイルがインストールされます。インストーラでは、サブディレクトリの名前にデータベース名が使用されます。たとえば、グローバル・データベース名にorcl.yourcompany.comを指定し、データベース・ファイルの場所に/data/dbfilesを指定した場合は、データベース・ファイルが/data/dbfiles/orclディレクトリに配置されます。

    「次へ」をクリックします。

  11. 「データベース・スキーマのパスワードの指定」画面(拡張インストールのみ)

    管理データベース・ユーザーのパスワードを設定します。このユーザーは、データベース管理に使用される権限が付与されたアカウントです。すべてのユーザーに同じパスワードを使用することも、ユーザーごとに異なるパスワードを指定することもできます。

    「次へ」をクリックします。

  12. 「アプリケーション・パスワードの指定」画面(拡張インストールのみ)

    インストール時に選択したアプリケーションに対して作成される管理アカウントのパスワードを設定します。

    「次へ」をクリックします。

  13. 「Oracle Mailドメイン情報の指定」画面(拡張インストールのみ)

    ローカル・ドメイン: IMAP/SMTPのローカル(ネットワーク)・ドメインまたはその他のメール・プロトコルを指定します。

    「次へ」をクリックします。

  14. 「ポート構成オプションの指定」画面(拡張インストールのみ)

    「自動」を選択し、「次へ」をクリックします。

    注意: 「自動」オプションでは、Oracle HTTP Serverの場合は7777〜7877のポート、SSLを使用するOracle HTTP Serverの場合は4443〜4543のポートのみが使用されます。Oracle HTTP Serverに80、SSLを使用するOracle HTTP Serverに443をポート番号として設定する必要がある場合、「ポートを手動で指定」オプションを選択する必要があります。

  15. 「サマリー」画面

    選択内容を確認し、「インストール」をクリックします。

    インストーラによってファイルがインストールされます。

  16. 「root.shの実行」ダイアログ・ボックス

    注意: このダイアログ・ボックスが表示されるまで、root.shスクリプトは実行しないでください。

    このダイアログ・ボックスが表示されたら、rootユーザーとして別のシェルでroot.shスクリプトを実行します。スクリプトは、このインスタンスのOracleホーム・ディレクトリにあります。

    注意: root.shのプロンプトで、警告メッセージが表示されることがあります。これらのメッセージは無視し、インストールを続行してください。

    「OK」をクリックします。

    1台のコンピュータへのインストールでは、このダイアログ・ボックスは2回表示されます。最初はインフラストラクチャのインストール中、次はアプリケーション層のインストール中です。

  17. 「コンフィギュレーション・アシスタント」画面

    この画面には、コンフィギュレーション・アシスタントの進捗状況が表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントによって、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントが構成されます。

  18. インストールの終了画面

    「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


    注意

    インストールの最後に表示される情報は、$ORACLE_HOME/install/setupinfo.txtファイルにも格納されています。このファイルには、Oracle Collaboration Suiteに関する概要情報と、URLへのリンクが含まれています。 


7 複数コンピュータへのインストールの実行

このトポロジでは、1台のコンピュータにOracle Collaboration Suiteインフラストラクチャがインストールされ、別のコンピュータにOracle Collaboration Suiteアプリケーションがインストールされます。

複数コンピュータ・トポロジの設定には、次の作業が含まれます。

  1. Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャのインストール

  2. Oracle Collaboration Suiteアプリケーションのインストール

Oracle Collaboration SuiteアプリケーションではOracle Collaboration Suiteインフラストラクチャのサービスを使用するため、最初にインフラストラクチャをインストールする必要があります。

7.1 Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャのインストール

新規データベースおよび新規Oracle Internet DirectoryとともにOracle Collaboration Suiteインフラストラクチャをインストールするには、次のようにします。

  1. インストーラを起動します。詳細は、「インストーラの起動」を参照してください。

  2. 「インストール方法の選択」画面

    「拡張インストール」を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. このコンピュータに今回初めてOracle製品をインストールする場合は、次の追加画面が表示されます。

    1. 「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面

      インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力してください: インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力します。製品ファイルのOracleホーム・ディレクトリ以外のディレクトリを入力します。

      例: /home/oracle/oraInventory

      オペレーティング・システム・グループ名の指定: インベントリ・ディレクトリへの書込み権限を付与するオペレーティング・システム・グループを選択します。

      例: oinstall

      「次へ」をクリックします。

    2. orainstRoot.shの実行ダイアログ・ボックス

      別のシェルでrootユーザーとしてorainstRoot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、インベントリ・ディレクトリにあります。

      スクリプトを実行した後、「続行」をクリックします。

  4. 「ファイルの場所の指定」画面(拡張インストールのみ)

    名前: このOracleホームを識別する名前を入力します。

    例: infra_home_10_1_2

    インストール先パス: インストール先のディレクトリのフルパスを入力します。これがOracleホームです。インストール先のディレクトリが存在しない場合は、Oracle Universal Installerによって作成されます。

    例: home/oracle/orainfra

    「次へ」をクリックします。

  5. 「インストールする製品の選択」画面(拡張インストールのみ)

    Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャ10.1.2.0.0を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「インストール・タイプの選択」画面(拡張インストールのみ)

    「Identity ManagementとCollaboration Suite Database」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「言語の選択」画面(拡張インストールのみ)

    この画面では、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントの実行に使用する言語を選択できます。

    「使用可能な言語」リストから必要な言語を1つまたは複数選択し、「選択された言語」リストに追加します。

    「次へ」をクリックします。

  8. 「構成オプションの選択」画面(拡張インストールのみ)

    「Oracle Internet Directory」を選択します。

    「Oracle Application Server Single Sign-On」を選択します。

    「Oracle Application Server Delegated Administration Service」を選択します。

    「Oracle Directory Integration and Provisioning」を選択します。

    「Oracle Application Server Certificate Authority (OCA)」は選択しないでください。

    「高可用性およびレプリケーション」は選択しないでください。

    「次へ」をクリックします。

  9. 「Internet Directoryのネームスペースの指定」画面(拡張インストールのみ)

    画面に表示されているネームスペースを選択し、「次へ」をクリックします。

  10. 「ポート構成オプションの指定」画面(拡張インストールのみ)

    コンポーネントのデフォルトのポートを使用するには、「自動」を選択します。

    デフォルト・ポートを使用しない場合は、「ポートを手動で指定」を選択し、ポートの選択対象のコンポーネントを選択します。

    注意: 「自動」オプションでは、Oracle HTTP Serverの場合は7777〜7877のポート、SSLを使用するOracle HTTP Serverの場合は4443〜4543のポートのみが使用されます。Oracle HTTP Serverに80、SSLを使用するOracle HTTP Serverに443をポート番号として設定する必要がある場合、「ポートを手動で指定」オプションを選択する必要があります。

    「次へ」をクリックします。

  11. 「ゲスト・アカウントのパスワード」画面(拡張インストールのみ)

    ゲスト・アカウントのパスワードを入力して確認し、「次へ」をクリックします。

  12. 「データベース構成オプションの指定」画面(拡張インストールのみ)

    グローバル・データベース名: Oracle Collaboration Suiteデータベースの名前を入力し、データベース名にドメイン名を追加します。

    例: orcl.yourcompany.com

    SID: Oracle Collaboration Suiteデータベースのシステム識別子を入力します。通常はグローバル・データベース名ですが、ドメイン名は含まれません。SIDは、すべてのデータベースで一意である必要があります。

    例: orcl

    データベース・ファイルの位置の指定: データファイル・ディレクトリの親ディレクトリのフルパスを指定します。指定したディレクトリはすでに存在している必要があります。このディレクトリでの書込み権限が必要です。

    インストーラでは、指定したパスのサブディレクトリにデータファイルがインストールされます。インストーラでは、サブディレクトリの名前にデータベース名が使用されます。たとえば、グローバル・データベース名にorcl.yourcompany.comを指定し、データベース・ファイルの場所に/data/dbfilesを指定した場合は、データベース・ファイルが/data/dbfiles/orclディレクトリに配置されます。

    「次へ」をクリックします。

  13. 「データベース・スキーマのパスワードの指定」画面(拡張インストールのみ)

    管理データベース・ユーザーのパスワードを設定します。このユーザーは、データベース管理に使用される権限が付与されたアカウントです。すべてのユーザーに同じパスワードを使用することも、ユーザーごとに異なるパスワードを指定することもできます。

    「次へ」をクリックします。

  14. 「インスタンス名とias_adminパスワードの指定」画面(拡張インストールのみ)

    インスタンス名: このインスタンスの名前を入力します。インスタンス名には、英数字以外にドル記号($)およびアンダースコア(_)が使用できます。1台のコンピュータにOracle Collaboration Suiteのインスタンスが複数ある場合、インスタンス名は一意にする必要があります。

    例: infra

    「ias_adminパスワード」および「パスワードの確認」: ias_adminユーザーのパスワードを入力し、確認します。このユーザーは、このインスタンスの管理ユーザーです。

    パスワードは5文字以上で構成されている必要があり、文字の1つは数字にする必要があります。

    例: welcome99

    「次へ」をクリックします。

  15. 「サマリー」画面

    選択内容を確認し、「インストール」をクリックします。

    インストーラによってファイルがインストールされます。

  16. 「root.shの実行」ダイアログ・ボックス

    注意: このダイアログ・ボックスが表示されるまで、root.shスクリプトは実行しないでください。

    このダイアログ・ボックスが表示されたら、rootユーザーとして別のシェルでroot.shスクリプトを実行します。スクリプトは、このインスタンスのOracleホーム・ディレクトリにあります。

    注意: root.shのプロンプトで、警告メッセージが表示されることがあります。これらのメッセージは無視し、インストールを続行してください。

    「OK」をクリックします。

  17. 「コンフィギュレーション・アシスタント」画面

    この画面には、コンフィギュレーション・アシスタントの進捗状況が表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントによって、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントが構成されます。

  18. インストールの終了画面

    「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


    注意

    インストールの最後に表示される情報は、$ORACLE_HOME/install/setupinfo.txtファイルにも格納されています。このファイルには、Oracle Collaboration Suiteに関する概要情報と、URLへのリンクが含まれています。 


7.2 Oracle Collaboration Suiteアプリケーションのインストール

Oracle Collaboration Suiteアプリケーションのインストールを開始する前に、次の項で説明するインストール前のタスクを実行する必要があります。

インストール前のタスク

アプリケーション層をインストールする前に、次のコマンドを使用してsendmailが稼働しているかどうかを確認します。

prompt> ps -elf | grep sendmail

sendmailが稼働している場合は、rootユーザーとして次のように停止します。

prompt> /usr/bin/stopsrc -s sendmail

Oracle Collaboration Suiteアプリケーションのインストール手順

次の手順では、Oracle Collaboration Suiteアプリケーションをインストールし、「Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャのインストール」で説明した手順に従ってインストールしたOracle Collaboration Suiteインフラストラクチャを使用するように構成します。

  1. インストーラを起動します。詳細は、「インストーラの起動」を参照してください。

  2. 「インストール方法の選択」画面

    「拡張インストール」を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. このコンピュータに今回初めてOracle製品をインストールする場合は、次の追加画面が表示されます。

    1. 「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面(拡張インストールのみ)

      インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力してください: インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力します。製品ファイルのOracleホーム・ディレクトリ以外のディレクトリを入力します。

      例: /home/oracle/oraInventory

      オペレーティング・システム・グループ名の指定: インベントリ・ディレクトリへの書込み権限を付与するオペレーティング・システム・グループを選択します。

      例: oinstall

      「次へ」をクリックします。

    2. orainstRoot.shの実行ダイアログ・ボックス(拡張インストールのみ)

      別のシェルでrootユーザーとしてorainstRoot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、インベントリ・ディレクトリにあります。

      スクリプトを実行した後、「続行」をクリックします。

  4. 「ファイルの場所の指定」画面(拡張インストールのみ)

    名前: このOracleホームを識別する名前を入力します。

    例: apptier_home_10_1_2

    インストール先パス: インストール先のディレクトリのフルパスを入力します。これがOracleホームです。インストール先のディレクトリが存在しない場合は、インストーラによって作成されます。

    例: home/oracle/oraapptier

    「次へ」をクリックします。

  5. 「ハードウェアのクラスタ・インストール・モードの指定」画面(拡張インストールのみ)

    この画面は、コンピュータがハードウェア・クラスタの一部である場合にのみ表示されます。

    ハードウェア・クラスタはOracle Collaboration Suiteアプリケーションでサポートされていないため、Oracle Collaboration Suiteアプリケーションをインストールしている場合は「ローカル・インストール」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  6. 「インストールする製品の選択」画面(拡張インストールのみ)

    「Oracle Collaboration Suiteアプリケーション」を選択します。

    追加の言語をインストールするには、「製品の言語」をクリックします。

    「次へ」をクリックします。

  7. 「言語の選択」画面(拡張インストールのみ)

    この画面では、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントの実行に使用する言語を選択できます。

    「使用可能な言語」リストから必要な言語を1つまたは複数選択し、「選択された言語」リストに追加します。

    「次へ」をクリックします。

  8. 「構成するコンポーネントの選択」画面(拡張インストールのみ)

    インストール時に構成するOracle Collaboration Suiteアプリケーション・コンポーネントを選択します。

    「次へ」をクリックします。

    注意: インストール中(「インストール」ボタンをクリックする前)に、構成するアプリケーションのリストに変更を加える必要がある場合は、インストールを終了し、再起動する必要があります。

  9. Oracle Internet Directoryへの登録(拡張インストールのみ)

    ホスト: Oracle Internet Directoryが実行されるコンピュータの名前を入力します。

    ポート: Oracle Internet Directoryがリスニングするポート番号を入力します。ポート番号が不明な場合は、portlist.iniファイルでOracle Internet Directoryのポートを確認してください。このファイルは、ORACLE_HOME/installディレクトリにあります。

    SSLを使用してOracle Internet Directoryに接続: Oracle Collaboration SuiteのコンポーネントでSSLのみを使用してOracle Internet Directoryに接続する場合は、このオプションを選択します。

    「次へ」をクリックします。

  10. 「Oracle Internet Directoryのユーザー名およびパスワードの指定」画面(拡張インストールのみ)

    ユーザー名: Oracle Internet Directoryにログインするためのユーザー名を入力します。Oracle Internet Directoryスーパーユーザーの場合は、cn=orcladminをユーザー名として使用します。

    パスワード: ユーザーのパスワードを入力します。

    「次へ」をクリックします。

  11. 「OracleAS Metadata Repository」画面(拡張インストールのみ)

    データベース接続文字列: このアプリケーション層インスタンスに使用するOracleASメタデータ・リポジトリを選択します。インストーラによって、選択したOracleASメタデータ・リポジトリにこのインスタンスが登録されます。

    「次へ」をクリックします。

  12. 「コンポーネント用のデータベースの選択」画面(拡張インストールのみ)

    この画面には、「構成するコンポーネントの選択」画面で選択した各コンポーネントに対して使用されるデータベースが表示されます。

    「次へ」をクリックします。

  13. 「ポート構成オプションの指定」画面(拡張インストールのみ)

    コンポーネントのデフォルトのポートを使用するには、「自動」を選択します。

    デフォルト・ポートを使用しない場合は、「ポートを手動で指定」を選択し、ポートの指定対象のコンポーネントを選択します。

    注意: 「自動」オプションでは、Oracle HTTP Serverの場合は7777〜7877のポート、SSLを使用するOracle HTTP Serverの場合は4443〜4543のポートのみが使用されます。Oracle HTTP Serverに80、SSLを使用するOracle HTTP Serverに443をポート番号として設定する必要がある場合、「ポートを手動で指定」オプションを選択する必要があります。

    「次へ」をクリックします。

  14. 「管理パスワードおよびインスタンス名の指定」画面(拡張インストールのみ)

    インスタンス名: Oracle Collaboration Suite管理アカウントのOracleASインスタンスの名前を指定します。

    管理パスワード: Oracle Collaboration Suite管理アカウントの初期パスワードを指定します。

    パスワードの確認: パスワードを確認します。

    「次へ」をクリックします。

  15. 「Oracle Calendar Serverホストのエイリアス」画面(拡張インストールのみ)

    ホストまたはエイリアス: カレンダ・サーバー・インスタンスのホスト・アドレスまたは別名を指定します。

    注意: 後でカレンダ・サーバー・インスタンスを移動したり、ホスト名を変更したりする場合は、ホスト名のかわりに別名を使用することをお薦めします。別名が構成されていない場合は、ホスト名を指定します。

    「次へ」をクリックします。

  16. 「Oracle Mailドメイン情報の指定」画面(拡張インストールのみ)

    ローカル・ドメイン: IMAP/SMTPのローカル(ネットワーク)・ドメインまたはその他のメール・プロトコルを指定します。

    「次へ」をクリックします。

  17. 「サマリー」画面

    選択内容を確認し、「インストール」をクリックします。

    インストーラによってファイルがインストールされます。

  18. 「root.shの実行」ダイアログ・ボックス

    注意: このダイアログ・ボックスが表示されるまで、root.shスクリプトは実行しないでください。

    このダイアログ・ボックスが表示されたら、rootユーザーとして別のシェルでroot.shスクリプトを実行します。スクリプトは、このインスタンスのOracleホーム・ディレクトリにあります。

    「OK」をクリックします。

  19. 「コンフィギュレーション・アシスタント」画面

    この画面には、コンフィギュレーション・アシスタントの進捗状況が表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントによって、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントが構成されます。

  20. インストールの終了画面

    「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


    注意

    インストールの最後に表示される情報は、$ORACLE_HOME/install/setupinfo.txtファイルにも格納されています。このファイルには、Oracle Collaboration Suiteに関する概要情報と、URLへのリンクが含まれています。 


8 インストール後のタスク

Oracle Collaboration Suiteアプリケーションをインストールした後、次の手順を実行します。

  1. Oracle Mailをインストールしている場合、rootとしてログインします。

  2. ORACLE_HOMEを設定します。

  3. 次のようにTNSリスナーを起動します。

    tnslsnr listener_es -user user_id -group group_id
    

9 要件のチェック

使用するコンピュータが最小要件を満たしていることを確認します。

9.1 ハードウェア要件のチェック

コンピュータは、次の各項に示すハードウェア要件を満たしている必要があります。

プロセッサおよびネットワークの要件

その他のシステム要件

表1に、その他のシステム要件を示します。

表1    最小システム要件 
項目  最小要件  コマンド 

メモリー 

Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャ: 1GB

Oracle Collaboration Suiteアプリケーション: 1GB

Oracle Collaboration Suiteデータベース: 1GB

注意: 1台のコンピュータにOracle Collaboration Suiteインフラストラクチャおよびアプリケーションをインストールする場合は、2GB以上をお薦めします。 

prompt> /usr/sbin/
lsattr -E -l sys0 -a realmem

 

ディスク領域 

Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャ: 10GB

Oracle Collaboration Suiteアプリケーション: 5.5GB

Oracle Collaboration Suiteデータベース: 5.5GB 

prompt> df -k dir

dirをOracleホーム・ディレクトリに置き換えます。Oracleホーム・ディレクトリがまだ存在していない場合は親ディレクトリに置き換えます。 

/tmpディレクトリ内の領域 

250MB 

prompt> df -k /tmp

/tmpディレクトリに十分な空き領域がない場合は、TMP環境変数を設定して別のディレクトリを指定します。 

スワップ領域 

1.5GB 

prompt> /usr/sbin/lsps -a 

モニター 

256色表示 

prompt> /usr/X11R6/
bin/xdpyinfo

Depth行を探します。各ピクセルに8ビット以上の深度が必要です。 

9.2 ソフトウェア要件のチェック

この項の内容は次のとおりです。

AIX 5.2のソフトウェア要件

Oracle Collaboration Suiteは、次のオペレーティング・システム固有のソフトウェアで動作保証されています。サポートされているオペレーティング・システム固有のソフトウェア(たとえば、JDKバージョンやオペレーティング・システムのバージョンなど)の最新リストは、次のURLのOracleMetaLinkを参照してください。

http://metalink.oracle.com

AIXベース・システムにOracle Collaboration Suiteをインストールする前に、次の手順を実行します。

  1. Oracle Collaboration Suiteのインストールを成功させるには、AIX 5Lバージョン5.2のMaintenance Level 4以上が必要です。インストールされているAIXのバージョンを判断するには、次のコマンドを入力します。

    prompt> oslevel -r
    5200-04
    
    

    オペレーティング・システムのバージョンがAIX 5.2.0.0のMaintenance Level 4(5200-04)より前の場合、オペレーティング・システムをこのレベルにアップグレードしてください。AIX 5Lバージョン5.2のメンテナンス・パッケージは次のWebサイトから入手できます。

    https://techsupport.services.ibm.com/server/aix.fdc

  2. 次のソフトウェア・パッケージまたはそれ以降のバージョンがインストールされていることを確認します。

    bos.adt.base
    bos.adt.lib
    bos.adt.libm
    bos.perf.libperfstat
    bos.perf.perfstat
    bos.perf.proctools
    X11.motif.lib
    
    

    必要なファイルセットがインストールされ、コミットされているかを判断するには、次のコマンドを入力します。

    prompt> lslpp -l bos.adt.base bos.adt.lib bos.adt.libm 
    bos.perf.perfstat bos.perf.libperfstat bos.perf.proctools 
    x.11.motif.lib
    
    

    ファイルセットがインストールおよびコミットされていない場合、インストールしてください。ファイルセットのインストールの情報は、オペレーティング・システムまたはソフトウェアのドキュメントを参照してください。

  3. 次のオペレーティング・システム・パッケージ(Authorized Problem Analysis Reports(APAR))、またはそれ以上のバージョンがインストールされているかを確認します。

    IY65001: mklvcopy on a striped lv is failing to update lvcb
    IY64978: deadlock with concurrent renaming and unlinking
    IY64737: knot lock not released properly
    IY64691: chvg -b can cause corruption and crash
    IY63366: dlsym returns NULL even for valid symbol
    IY63133: Performance degredation with many CPUS and volume group
    IY69518: chvg -L / extendvg anomaly
    IY75901: extendvg can cause corruption after IY69518
    IY59082: systems hang with JFS2 and heavy load
    
    

    APARがインストールされているかを判断するには、次のようなコマンドを入力します。

    prompt> /usr/sbin/instfix -i -k "IY65001 IY64978 ..."
    
    

    APARがインストールされていない場合、次のWebサイトからダウンロードし、インストールしてください。

    https://techsupport.services.ibm.com/server/aix.fdc

AIX 5.3のソフトウェア要件

Oracle Collaboration Suiteは、次のオペレーティング・システム固有のソフトウェアで動作保証されています。サポートされているオペレーティング・システム固有のソフトウェア(たとえば、JDKバージョンやオペレーティング・システムのバージョンなど)の最新リストは、次のURLのOracleMetaLinkを参照してください。

http://metalink.oracle.com

AIXベース・システムにOracle Collaboration Suiteをインストールする前に、次の手順を実行します。

  1. Oracle Collaboration Suiteのインストールを成功させるには、AIX 5Lバージョン5.3のMaintenance Level 2以上が必要です。インストールされているAIXのバージョンを判断するには、次のコマンドを入力します。

    prompt> oslevel -r
    5300-02
    
    

    オペレーティング・システムのバージョンがAIX 5.3.0.0のMaintenance Level 2(5300-02)より前の場合、オペレーティング・システムをこのレベルにアップグレードしてください。AIX 5Lバージョン5.3のメンテナンス・パッケージは次のWebサイトから入手できます。

    https://techsupport.services.ibm.com/server/aix.fdc

  2. 次のソフトウェア・パッケージまたはそれ以降のバージョンがインストールされていることを確認します。

    bos.adt.base
    bos.adt.lib
    bos.adt.libm
    bos.perf.libperfstat
    bos.perf.perfstat
    bos.perf.proctools
    X11.motif.lib
    
    

    必要なファイルセットがインストールされ、コミットされているかを判断するには、次のコマンドを入力します。

    prompt> lslpp -l bos.adt.base bos.adt.lib bos.adt.libm 
    bos.perf.perfstat bos.perf.libperfstat bos.perf.proctools 
    x.11.motif.lib
    
    

    ファイルセットがインストールおよびコミットされていない場合、インストールしてください。ファイルセットのインストールの情報は、オペレーティング・システムまたはソフトウェアのドキュメントを参照してください。

  3. 次のオペレーティング・システム・パッケージ(Authorized Problem Analysis Reports(APAR))、またはそれ以上のバージョンがインストールされているかを確認します。

    IY70159: KRTL relocation problem
    IY66513: Parsing of LDR_CNTRL value fails
    IY68989: write to mmapped space hangs
    
    

    APARがインストールされているかを判断するには、次のようなコマンドを入力します。

    prompt> /usr/sbin/instfix -i -k "IY70159 IY66513 IY68989"
    
    

    APARがインストールされていない場合、次のWebサイトからダウンロードし、インストールしてください。

    https://techsupport.services.ibm.com/server/aix.fdc

9.3 シェル制限およびシステム構成パラメータの確認

次の表のシェル制限が示されている値に設定されていることを確認します。表に続く手順は、値の確認方法および設定方法を示しています。

シェル制限(smitに示されるとおり)  推奨される式または値 

Soft FILE size 

-1(制限なし) 

Soft CPU time 

-1(制限なし)

注意: これはデフォルト値です。 

Soft DATA segment 

-1(制限なし) 

Soft STACK size 

-1(制限なし) 

これらのシェル制限に現在指定されている値を表示し、必要に応じて値を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを入力します。

    prompt> smit chuser
    
    
  2. 「User NAME」フィールドに、Oracleソフトウェア所有者のユーザー名(たとえば、oracle)を入力します。

  3. リストをスクロール・ダウンして、前述の表に示したソフト制限の値が-1かを確認します。

    必要に応じて既存の値を編集します。

  4. 変更が終了したら[F10]キーを押して終了します。

1ユーザー当たりの最大プロセス数が2048以上に設定されているかを確認します。次の手順では、値の確認方法と設定方法を示します。


注意

本番システムの場合、システムで稼働している1データベース当たりのこの値は、128にPROCESSESPARALLEL_MAX_SERVERS初期化パラメータの合計を加えた数以上である必要があります。 


  1. 次のコマンドを入力します。

    prompt> smit chgsys
    
    
  2. 「Maximum number of PROCESSES allowed per user」の値が2048以上かを確認します。

    必要に応じて既存の値を編集します。

  3. 変更が終了したら[F10]キーを押して終了します。

ARG_MAXの設定がAIX 5Lに対する最大値に設定されているかを次の手順で確認します。

  1. ARG_MAX値の設定を確認するには、次のようにします。

    prompt> getconf ARG_MAX
    
    
  2. 値が524288より小さい場合、次のコマンドをrootユーザーとして実行します。

    prompt> chdev -l sys0 -a ncargs=128
    

9.4 インベントリ・ディレクトリのオペレーティング・システム・グループの作成

オペレーティング・システム・グループを作成する必要があります。

インベントリ・ディレクトリのオペレーティング・システム・グループの作成

今回初めてOracle製品をコンピュータにインストールする場合は、インベントリ・ディレクトリのオペレーティング・システム・グループを作成します。インストーラでは、インベントリ・ディレクトリにファイルが作成され、コンピュータにインストールされたOracle製品が管理されます。

このマニュアルでは、このグループにoinstallという名前を使用します。

インベントリ・ディレクトリの個別のグループを持つことにより、別のユーザーがコンピュータにOracle製品をインストールできるようになります。ユーザーには、インベントリ・ディレクトリへの書込み権限が必要です。書込み権限は、oinstallグループに属することによって付与されます。

インベントリ・ディレクトリのデフォルト名は、oraInventoryです。

コンピュータにすでにインベントリ・ディレクトリがあるかどうかわからない場合は、/home/oracle/oraInst.locファイルを調べてください。このファイルには、インベントリ・ディレクトリの場所と所有しているグループが一覧表示されています。このファイルがない場合は、コンピュータにOracle製品がインストールされていません。

ローカル・オペレーティング・システム・グループを作成するには、rootユーザーとして次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを入力します。

    prompt> smit security
    
    
  2. 適切なメニュー項目を選択してoinstallグループを作成します。

  3. [F10]キーを押して終了します。

オペレーティング・システムのユーザーとグループの詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照するか、またはシステム管理者に連絡してください。

データベース管理用のオペレーティング・システム・グループの作成

前述の項と同じ手順を使用して、dbaというオペレーティング・システム・グループを作成します。次のステップでオペレーティング・システム・ユーザーを作成するときに、このdbaグループをユーザーのセカンダリ・グループとして設定します。

9.5 オペレーティング・システム・ユーザーの作成

Oracle製品をインストールおよびアップグレードするオペレーティング・システム・ユーザーを作成します。このマニュアルでは、このユーザーをoracleユーザーと呼びます。

ユーザーの作成方法

oracleオペレーティング・システム・ユーザーをoinstallグループの一部として作成するには、rootユーザーとして次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを入力します。

    prompt> smit security
    
    
  2. 適切なメニュー項目を選択してoinstallグループを作成します。

  3. [F10]キーを押して終了します。

  4. oracleユーザーのパスワードを設定します。

    prompt> passwd oracle
    
    

オペレーティング・システム・ユーザーが属するグループを確認するには、groupsコマンドをユーザー名を指定して使用します。次に例を示します。

prompt> groups oracle

9.6 環境変数のチェック

Oracle Collaboration Suiteをインストールするオペレーティング・システム・ユーザーは、次の環境変数を設定または解除する必要があります。

表2    環境変数 
環境変数  設定または解除 

DISPLAY 

インストーラのウィンドウを表示するモニターに設定します。 

ORACLE_HOME 

設定しません。 

ORACLE_SID 

設定しません。 

TNS_ADMIN 

設定しません。 

PATH、CLASSPATH、SHLIB_PATHおよびLD_LIBRARY_PATH 

いずれかのOracleホーム・ディレクトリのディレクトリへの参照を含まないようにする必要があります。 

TMPおよびTMPDIR 

オプションです。設定を解除すると、デフォルトで/tmpに設定されます。 

ORA_NLS 

設定しません。 

環境変数の設定方法

この項では、環境変数の設定方法について説明します。

Cシェルを使用する場合:

prompt> setenv variable_name value

例(Cシェル):

prompt> setenv DISPLAY test.mycompany.com:0.0

BourneまたはKornシェルを使用する場合:

prompt> variable_name=value; export variable_name

例(BourneまたはKornシェル):

prompt> DISPLAY=test.mydomain.com:0.0; export DISPLAY

環境変数のヒント

この項では、環境変数を設定する際の注意事項をいくつか説明します。

9.7 ポート1521が使用されているかどうかのチェック

この項は、Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャをインストールする場合にのみ適用されます。

Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャは、デフォルトでポート1521を使用するOracleデータベースをインストールします。

ポート1521が使用されているかどうかをチェックするには、次のようにします。

prompt> netstat -an | grep 1521

ポート1521がサード・パーティ・アプリケーションで使用されている場合は、別のポートを使用するようにアプリケーションを構成する必要があります。

ポート1521が既存のOracleデータベース・リスナーで使用されている場合は、Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャをインストールする前にリスナーを停止する必要があります。

詳細は、Oracle Collaboration Suiteのリリース・ノートを参照してください。

10 「ようこそ」ページへのアクセス

インストール後に、Oracle Collaboration Suiteの「ようこそ」ページにアクセスして、インストールが正常に終了したことを確認します。「ようこそ」ページのURLは次のとおりです。

http://hostname.domainname:http_port

ORACLE_HOME/install/portlist.iniファイルを参照して、http_portを判別します。ポートは、Oracle HTTP Server listen port行にリストされています。


注意

1台のコンピュータにOracle Collaboration Suiteの複数のインスタンスをインストールした場合は、各インスタンスが独自のポート番号セットを持ちます。適切なOracleホーム・ディレクトリのportlist.iniファイルをチェックして、正しいポート番号を使用していることを確認してください。 


「ようこそ」ページには、次のような有用なページへのリンクがあります。

11 追加情報

この項では、次の内容について説明します。

11.1 製品のライセンス

このメディア・パックに含まれている製品は、トライアル・ライセンス契約に基づき、30日間、インストールおよび評価できます。 ただし、30日間の評価期間後もいずれかの製品の使用を継続する場合、プログラム・ライセンスをご購入いただく必要があります。

11.2 Oracleサポート・サービスへのお問合せ

Oracle製品サポートをご購入いただいた場合、Oracleサポート・サービスに、年中無休で24時間いつでも、お問い合せいただけます。 Oracle製品サポートの購入方法、またはOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、Oracleサポート・サービスのWebサイトを参照してください。

http://www.oracle.co.jp/support/

11.3 製品マニュアルの入手方法

Oracle製品のマニュアルは、HTMLおよびAdobe社PDF形式で提供されており、入手方法がいくつかあります。

PDFドキュメントを表示するには、必要に応じて、Adobe社のWebサイトから、無料のAdobe Acrobat Readerをダウンロードしてください。

http://www.adobe.com/

12 その他の情報

12.1 クイック・リファレンス

リソース  連絡先/ Webサイト 

開発者向けのテクニカル・リソースにアクセスできます。 

http://otn.oracle.co.jp/ 

インストール・マニュアルにアクセスできます。 

http://otn.oracle.co.jp/tech/install/ 

サポート・サービスに関する情報にアクセスできます。 

http://www.oracle.co.jp/support/ 

日本オラクル技術営業の連絡先です。 

0120-155-096
(受付時間等の詳細は後述します。) 


注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 


12.2 オラクル製品のインストールに関する情報

オラクル製品のインストールに関する情報およびマニュアルを提供しています。

次のURLを参照してください。ただし、個々の環境に依存する問題または検証が必要となるようなケースでは、サポート・サービス(有償)の契約が必要になりますのでご了承ください。

□ OTNインストール・センター

□ Oracle Technology Network掲示板

□ インストレーション・ガイド・ダウンロード

□ 製品FAQ検索

12.3 Oracle Technology Network Japan

OTN Japan は開発者に必要な技術リソースを提供する登録制、日本オラクル公式技術サイトです。OTN Japan に登録(無償)していただくと、技術資料、オンライン・マニュアル、ソフトウェア・ダウンロード、サンプル・コード、掲示板、ポイント・プログラム、オラクル関連書籍のディスカウント、OTN有償プログラムなど様々なサービスを受けることができます。

□ OTN Japan登録方法

□ 技術資料

□ ソフトウェア・ダウンロード

□ ドキュメント

□ サンプル・コード 

□ 掲示板

□ ポイント・プログラム

□ OTN有償プログラム

□ お薦めサービス「SQL構文検索サービス」

□ お薦めサービス「エラー・メッセージ検索(Oracle9i)」

□ お薦めサービス「TechBlastメールサービス」

12.4 OracleDirect

OracleDirectでは、電話とインターネットを通じて、製品ご購入前のオラクル製品に関するご質問をはじめとする、お客様からの様々なお問合せに対応いたします。

OracleDirectに関する詳細は、次のWebサイトを参照してください。

□ お問合せ先

また、OracleDirectにてお受けできるご質問内容は次のとおりとなりますので、ご連絡の前に確認をお願いいたします。

□ ご質問にお答えできる内容(概要)

12.5 サポート・サービス

オラクルではお客様のシステムの健康状態を維持するために、Oracleサポート・サービスをご用意しています。オラクル製品の専門技術者が、様々な形でお客様の問題解決のお手伝いをいたします。

Oracleサポート・サービスの契約をお持ちのお客様は、次の技術サポートを受けられます。サポート・サービスには電話やインターネットによる技術サポートのほか、インターネット上での各種技術情報へのアクセス、ご契約済み製品のバージョンアップ用メディアの提供、Oracle Support NewsLetter(毎月)の提供などが含まれます。

□ 技術サポート

□ OiSC(Oracle internet Support Center)

□ KROWN

□ MetaLink

□ Oracle Support NewsLetter

□ お問合せ先

12.6 研修サービス

日本オラクルの研修サービスに関する詳しいお問合せは次までお願いいたします。研修サービスに関する詳細は、次のWebサイトでもご紹介しています。

□ お問合せ先

13 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility Program のWeb サイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

13.1 ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしスクリーン・リーダーは括弧だけの行を読まない場合があります。

13.2 外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

13.3 Oracleサポート・サービスへのTTYアクセス

アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、 (800)446-2398にお電話ください。


Oracle
Copyright © 2006 Oracle Corporation.

All Rights Reserved.