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Oracle Collaboration Suiteインストール前の要件
リリース2(9.0.4)
部品番号: B15724-01
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1 インストール前の要件(Solaris、HP-UX PA-RISC(64-bit)およびLinux x86の場合)

この章では、Solaris、HP-UX PA-RISC(64-bit)およびLinux x86でのOracle Collaboration Suiteリリース2(9.0.4.1)のインストール前の要件について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

ハードウェア要件

表1-1に、Oracle Collaboration Suiteの各インストールの最小ハードウェア要件を示します。

表1-1 Oracle Collaboration Suiteのハードウェア要件1  

要件
Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)CPU2   SPARCプロセッサ
HP-UX PA-RISC(64-bit)CPU2 HP-UX 11.0(64-bit)用HP 9000シリーズHP-UXプロセッサ

HP-UX 11.11(64-bit)用HP 9000シリーズHP-UXプロセッサ

Linux x86 CPU2 Pentium II 233MHz以上(32ビット)
モニター 256色表示可能
/var/tmpディレクトリ領域 Oracle Collaboration Suite: 33MB

Oracle9iAS Infrastructure: 7MB

Oracle Collaboration Suite Information Storage: 34MB

スワップ領域 2GB
メモリー

(最小要件)

Oracle Collaboration Suite: 512MB

Oracle9iAS Infrastructure: 512MB

Oracle Collaboration Suite Information Storage: 512MB

注意: システムで使用するアプリケーションおよびユーザー数に応じてメモリーを追加してください。

HP-UX PA-RISC(64-bit)でOracle Collaboration Suite Information Storageのインストールを実行するには、追加メモリーが必要です。Hyper Messaging Protocol(HMP)を使用するクラスタにOracle Real Application Clustersをインストールする場合は、HMPを使用する各Oracleシャドウ・プロセスに0.3MBの追加メモリーが必要です。

Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)用のディスク領域 Oracle Collaboration Suite: 1.84GB

Oracle9iAS Infrastructure: 3.96GB

Oracle Collaboration Suite Information Storage: 4.25GB

注意: Information Storageデータベースに必要なディスク領域は2.38GBであることがインストール・アクションのログ・ファイルに示されますが、これには、データベースの作成に必要な領域およびデータベースに対して配置される中間層アプリケーションに必要な領域が含まれていません。

HP-UX PA-RISC(64-bit)用のディスク領域 Oracle Collaboration Suite: 4.8GB

Oracle9iAS Infrastructure: 5.9GB

Oracle Collaboration Suite Information Storage: 4.3GB

Linux x86用のディスク領域 Oracle Collaboration Suite: 2.5GB

Oracle9iAS Infrastructure: 4.2GB

Oracle Collaboration Suite Information Storage: 3.8GB


1  Oracle Filesのハードウェア要件およびサイジング要件の詳細は、『Oracle Filesプランニング・ガイド』を参照してください。
2  Oracle FilesのドキュメントまたはOracle Emailの電子メール・メッセージのOracle Text索引付けを実行する場合は、Oracle Collaboration Suite情報ストアが実行されているコンピュータにCPUを追加することをお薦めします。

注意:

ディスク領域は、オペレーティング・システムに関係なく、単一のディスク上に確保する必要があります。Oracle Collaboration Suiteでは、複数のディスクにまたがるインストールはサポートされていません。


注意:

HP-UX PA-RISC(64-bit)上のOracle Real Application Clusters環境でクラスタ・インターコネクトにHP社のHyper Messaging Protocol(HMP)を使用するには、HP社のHyperFabricスイッチ(製品A6384a、ファイバ・ベースのHyperFabric2スイッチ)、A6386aアダプタ・カードおよびA7525aファイバ・ケーブルが必要です。


注意:

アップグレードを実行すると、Oracle Collaboration Suite Upgrade AssistantによってOracle Email用に4つの新しい表領域が作成されます。追加表領域の領域要件の詳細は、『Oracle Collaboration Suiteインストレーションおよび構成ガイドfor HP-UX PA-RISC(64-bit), Linux x86, and Solaris Operating System(SPRAC 32-bit)』の第3章を参照してください。

ランダム・アクセス・メモリーの確認

Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)にインストールされているランダム・アクセス・メモリーの容量を確認するには、次のコマンドを実行します。

prompt> /usr/sbin/prtconf | grep "Memory size"

HP-UX PA-RISC(64-bit)にインストールされているランダム・アクセス・メモリーの容量を確認するには、次のコマンドを実行します。

prompt> grep MemTotal /proc/meminfo

Linux x86にインストールされているランダム・アクセス・メモリーの容量を確認するには、次のコマンドを実行します。

prompt> /usr/sbin/dmesg | grep "Physical"

スワップ領域の確認

表1-2に、システムに現在構成されているスワップ領域のサイズを確認するためのコマンドを示します。プラットフォームに応じて、表1-2のいずれかのコマンドを実行します。

表1-2 スワップ領域の確認

プラットフォーム コマンド
Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit) prompt> /usr/sbin/swap -1
HP-UX PA-RISC(64-bit) prompt> /usr/sbin/swapinfo -a
Linux x86 prompt> /sbin/swapon -s

入力したコマンドの出力に示されるBLOCKS列の値を2で割ります。

Oracle Web Conferencingの追加のハードウェア要件

Oracle Web Conferencingでは、ハードウェアのサイジングに関するいくつかの考慮事項があります。これらの考慮事項の詳細は、『Oracle Web Conferencingサイジング・ガイド』を参照してください。この項では、会議中の音声データのストリーミングへの対応や音声データとして記録された会議の再生をOracle Web Conferencingで行う場合に使用する音声変換サーバーのハードウェア要件について説明します。

音声変換サーバーは、次の基本要件を満たす、Microsoft Windows 2000 Server SP4以上がインストールされたコンピュータにインストールする必要があります。

また、特殊なテレフォニ・ハードウェアが必要です。T1またはE1トランク、およびトランク対応のIntel/Dialogic製メディア処理ボードが必要となります。Oracle Web ConferencingでサポートされているT1/E1プロトコルは、Robbed-Bit/CAS(Channel Associated Signaling)です。次の表に、同時音声会議数、トランク回線のタイプと数および音声変換サーバー数に応じたハードウェアおよびサイジングの推奨事項を示します。

表1-3 T1を使用して音声変換を行う場合のサイジング推奨事項

同時音声会議数 T1回線 音声変換サーバー 音声変換サーバーごとに必要なDialogicハードウェア
12 1 1 D/240JCT-T1
24 1 1 D/480JCT-T1
48 2 1 D/480JCT-T1 2枚
96 4 2 D/480JCT-T1 2枚
192 8 4 D/480JCT-T1 2枚

表1-4 E1を使用して音声変換を行う場合のサイジング推奨事項

同時音声会議数 E1回線 音声変換サーバー 音声変換サーバーごとに必要なDialogicハードウェア
15 1 1 D/300JCT-E1
30 1 1 D/300JCT-E1
60 2 1 D/600JCT-E1 2枚
120 4 2 D/600JCT-E1 2枚
240 8 4 D/600JCT-E1 2枚


参照:

システムのサイジング要件の詳細は、『Oracle Web Conferencingサイジング・ガイド』を参照してください。

オペレーティング・システムのバージョン

表1-5に、プラットフォーム別のオペレーティング・システムのバージョン要件およびオペレーティング・システムの現行のバージョンを確認するためのコマンドを示します。

表1-5 オペレーティング・システムのバージョンおよび要件

プラットフォーム オペレーティング・システムの要件 コマンド
Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)
  • Solaris 8
prompt> uname -a
HP-UX PA-RISC(64-bit)
  • HP-UX 11.0 PA-RISC(64-bit)
  • HP-UX 11.11 PA-RISC(64-bit)

  • JDK 1.3.11  

  • /usr/ccs/binディレクトリに、実行可能ファイルmakearldnmおよびccが存在している必要があります。

prompt> uname -a
Linux x86
  • Red Hat Advanced Server 2.1(カーネル2.4.9-e.12が必要)
  • glibc 2.2.4-26

  • binutils-2.11.90.0.8-13

  • XFree86 Development 3.3.3.1以上

  • Open Motif 2.1.30

  • JDK 1.3.1(今回のリリースに同梱)

prompt> uname -a

prompt> rpm -q glibc

prompt> rpm -q binutils


1  JDKの前提条件パッチがある場合は、それらのパッチをインストールする必要があります。これらのパッチは、HP社のWebサイトから入手できます。

オペレーティング・システムのパッチおよびパッケージ

オペレーティング・システムにパッチおよびパッケージをインストールする必要がある場合があります。次の表に示す一部のパッチには依存パッチがあり、それらの依存パッチもインストールする必要があります。詳細は、パッチおよびパッケージに付属のREADMEファイルを参照してください。特定のパッチまたはパッケージをダウンロードする場合は、依存性を確認し、必要に応じて依存パッチまたは依存パッケージをダウンロードします。


注意:

オペレーティング・システムに、sendmailプログラムが存在している必要があります。

この項の内容は次のとおりです。

オペレーティング・システムのパッチおよびパッケージのダウンロード場所

表1-6に、オペレーティング・システム・パッチのダウンロード場所をプラットフォーム別に示します。

表1-6 オペレーティング・システム・パッチのダウンロード場所

プラットフォーム ダウンロード場所
Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit) パッチのダウンロード場所
http://sunsolve.sun.com/
HP-UX PA-RISC(64-bit) パッチ・バンドルのダウンロード場所
http://www.software.hp.com/SUPPORT_PLUS

個々のパッチのダウンロード場所

http://itresourcecenter.hp.com
Linux x86 パッチのダウンロード方法については、Linuxベンダーにお問い合せください。

インストール済パッチの確認

表1-7に、特定のパッチがインストール済かどうかを確認するためのコマンドをプラットフォーム別に示します。

表1-7 インストール済パッチを確認するためのコマンド

プラットフォーム コマンド
Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit) prompt> showrev -p | grep six_digit_patch_number
HP-UX PA-RISC(64-bit) prompt> /usr/sbin/swlist -l patch
Linux x86 prompt> rpm -qa

Oracle9iAS InfrastructureおよびOracle Collaboration Suiteに必要なSolaris Operating Environment(SPARC 32-bit)パッチ

表1-8に、Oracle9iAS InfrastructureおよびOracle Collaboration SuiteをインストールするためにSolaris Operating Environment(SPARC 32-bit)にインストールする必要があるオペレーティング・システム・パッチを示します。

表1-8 Oracle9iAS InfrastructureおよびOracle Collaboration Suite

オペレーティング・システム パッチ
Solaris 8
  • 最新の推奨パッチ・クラスタ
  • Xsunパッチ: 108652-37以上

  • CDE dtwmパッチ: 108921-13以上

  • Motif 2.1パッチ: 108940-37以上

  • Portal and Wirelessパッチ: 112138-01以上


Oracle Collaboration Suite Information Storageに必要なSolaris Operating Environment(SPARC 32-bit)パッチ

Oracle Collaboration Suite Information StorageをインストールするためにSolaris Operating Environment(SPARC 32-bit)にインストールする必要があるオペレーティング・システム・パッチはありません。

Oracle9iAS InfrastructureおよびOracle Collaboration Suiteに必要なHP-UX PA-RISC(64-bit)パッチ

Oracle9iAS InfrastructureおよびOracle Collaboration Suiteのインストールに必要な次のオペレーティング・システム・パッチをHP-UX PA-RISC(64-bit)にインストールします。

表1-9 Oracle9iAS InfrastructureおよびOracle Collaboration Suiteに必要なパッチおよびパッケージ

オペレーティング・システム パッケージおよびパッチ
HP-UX 11.0 PA-RISC(64-bit)
  • Sept 2002 QPK1100
  • PHKL_27813

HP-UX 11.11 PA-RISC(64-bit)
  • GOLDQPK11i
  • PHCO_24402

  • PHCO_24777

  • PHCO_25452

  • PHKL_23006

  • PHKL_23154

  • PHKL_23176

  • PHKL_24255

  • PHKL_24569

  • PHKL_24751

  • PHKL_25389

  • PHKL_25729

  • PHKL_25840

  • PHKL_25842

  • PHNE_22727

  • PHNE_24910

  • PHNE_25485

  • PHSS_23441

  • PHSS_24045


Oracle Collaboration Suite Information Storageに必要なHP-UX PA-RISC(64-bit)パッチ

表1-9に示したOracle Collaboration Suite Information Storageのインストールに必要なオペレーティング・システム・パッチをHP-UX PA-RISC(64-bit)にインストールします。

Real Application Clustersサポートのためのオペレーティング・システム要件

表1-10に、Real Application Clustersのサポートに必要なオペレーティング・システムのパッケージおよびパッチを示します。

表1-10 Real Application Clustersに必要なパッチおよびパッケージ

プラットフォーム パッケージおよびパッチ
Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit) racpatch
HP-UX 11.0 PA-RISC(64-bit)
  • MC/ServiceGuard A.11.13 OPS Edition
  • Real Application Clusters環境のOracleインスタンスでのインスタンス間通信にlowfatプロトコルを使用している場合は、PHNE_26177が必要です。lowfatプロトコルとは、HyperFabricインターコネクトと呼ばれる特殊なハードウェアを使用して実装される短待機時間/高帯域幅のプロトコルのことです。詳細は、PHNE_26177に付属のドキュメントを参照してください。

  • PHSS_25915

HP-UX 11.11 PA-RISC(64-bit)
  • MC/ServiceGuard A.11.09 OPS Edition
  • PHSS_26338

Linux x86 該当なし


注意:

Sun Clustersの場合は、「追加のrootユーザー情報(Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)の場合)」の説明に従ってracpatchをインストールします。

JREパッチ

表1-11に、必須または推奨のJREパッチを示します。

表1-11 JREパッチ

プラットフォーム パッチ 必須または推奨
Solaris 8 該当なし 該当なし
HP-UX PA-RISC(64-bit) PHCO_23792

PHCO_24148

PHKL_25475

PHNE_23456

PHNE_24034

PHSS_24303

推奨

推奨

推奨

推奨

推奨

推奨

Linux x86 該当なし 該当なし

オペレーティング・システム・パッケージおよびフォント・パッケージ(Solarisのみ)

表1-12に、Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)に必要なオペレーティング・システム・パッケージおよびフォント・パッケージを示します。

表1-12 Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)に必要なオペレーティング・システム・パッケージおよびフォント・パッケージ

パッケージ・タイプ 必要なパッケージ
オペレーティング・システム SUNWarcSUNWbtoolSUNWheaSUNWlibmSUNWlibmsSUNWsprotおよびSUNWtoo
Java用フォント・パッケージ すべての地域でSUNWi1ofおよびSUNWxwfntが必要です。ユーザーの地域で使用されているフォント・スタイルをサポートする追加フォント・パッケージを入手する必要があります。Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)のフォント・パッケージは、http://java.sun.com/j2se/1.3/font-requirements.htmlで入手できます。

オペレーティング・システム・パッケージがインストール済かどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

prompt> pkginfo -p package_name

package_name は、確認するパッケージの名前です。

追加のオペレーティング・システム要件

表1-13に、すべてのプラットフォームで追加の必要があるソフトウェアを示します。

表1-13 追加のオペレーティング・システム要件

ソフトウェア 要件
Xサーバーおよびウィンドウ・マネージャ 使用しているUNIXオペレーティング・システムでサポートされているXサーバーおよびウィンドウ・マネージャを使用します。

Hummingbird Exceedの場合は、システム固有のウィンドウ・マネージャを使用します。

WRQ Reflectionの場合は、リモートのウィンドウ・マネージャを使用できるようにします。

Xウィンドウ・システムがローカル・システムで正常に動作しているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

prompt> xclock

モニターにXクロックが表示されます。

必要な実行可能ファイル 実行可能ファイルmakearldおよびnmが必要です。

Oracle Web Conferencingの追加のソフトウェア要件

Oracle Web Conferencingでは、ドキュメント変換サーバーを使用してMicrosoft OfficeドキュメントをHTMLまたはその他の互換性のある形式に変換し、会議中に共有できるようにします。このサーバーは、中間層とは別のコンピュータに存在している必要があります。また、このサーバーには、Microsoft Windows NTとMicrosoft Office 2000またはMicrosoft Office XPが必要です。

Oracle Web Conferencingでは、音声変換サーバーを使用して、会議中の音声データのストリーミングへの対応や音声データとして記録された会議の再生も行います。このサーバーには、Microsoft Windows 2000 Server SP4以上およびIntel Dialogic System Software 5.1.1 SP1以上が必要です。


参照:

必要なハードウェアおよびソフトウェアの詳細は、『Oracle Web Conferencingサイジング・ガイド』を参照してください。


参照:

音声変換サーバーのハードウェア要件は、「Oracle Web Conferencingの追加のハードウェア要件」を参照してください。

多言語サポート

Oracle Collaboration Suiteのユーザー・インタフェースの対応言語は、アラビア語、イタリア語、英語、オランダ語、ギリシャ語、スウェーデン語、スペイン語、デンマーク語、ドイツ語、トルコ語、ノルウェー語、フィンランド語、フランス語、ポルトガル語、ポルトガル語(ブラジル)、韓国語、日本語、簡体字中国語および繁体字中国語です。

Oracle Calendar多言語サポートの制限事項

Oracle Calendarサーバー管理ツールのインタフェースは英語ですが、Oracle Collaboration Suiteでサポートされるすべての言語でのデータ入力が可能です。

Oracle Calendarクライアントでは英語のみが使用可能ですが、次の例外があります。

  • Oracle Connector for Outlook: Oracle Collaboration Suiteでサポートされるアラビア語以外のすべての言語

  • Oracle Calendar Webクライアント: Oracle Collaboration Suiteでサポートされるアラビア語以外のすべての言語

  • Windows版Oracle Calendarデスクトップ・クライアント: 英語、フランス語、ドイツ語および日本語

  • Windows版Oracle Calendar Sync for Palm: 英語、フランス語、ドイツ語および日本語

  • Windows版Oracle Calendar Sync for Pocket PC: 英語、フランス語、ドイツ語および日本語

オンライン・ドキュメントの要件

Oracle Collaboration Suiteのドキュメントは、WebブラウザまたはPortable Document Format(PDF)ビューアを使用してオンラインで表示できます。

表1-14に、Oracle Collaboration Suiteのオンライン・ドキュメントを表示するための要件を示します。

表1-14 オンライン・ドキュメントの要件

要件 項目
オンライン・リーダー 次のいずれか:

HTML

  • Netscape Navigator 4.7以上

  • Microsoft Internet Explorer 5.0以上

PDF

  • Acrobat Reader 4.0以上

  • Acrobat Reader+Search 4.0以上

  • Acrobat Exchange 4.0以上

  • PDFViewer Webブラウザ・プラグイン1.0以上

ライブラリ全体に対するHTML検索およびナビゲーション アクティブなインターネット接続
ディスク領域 37.5MB


参照:

『Oracle Collaboration Suiteドキュメント・ガイド』

ポート割当て

インストールが完了した後、Oracle Universal Installerによってportlist.iniという名前のファイルが作成されます。このファイルには、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントのインストール中に割り当てられたポートが示されています。インストール・プロセスでは、ポートの競合が自動的に検出され、そのコンポーネントに割り当てられているポート範囲から代替ポートが選択されます。このファイルは、次の場所にあります。

$ORACLE_HOME/install/portlist.ini

動作が保証されているソフトウェア

多くのOracle Collaboration SuiteコンポーネントでWebブラウザが必要です。また、すべてのOracle Collaboration Suiteインストールで、Oracle9iAS InfrastructureおよびOracle9i データベースが必要です。動作が保証されているソフトウェア(動作が保証されているOracle9iAS Infrastructureリリース、データベース・リリース、Oracle Collaboration Suite用のWebブラウザなど)の完全なリストは、次のURLのOracleMetaLink にあります。

http://metalink.oracle.com

リリース・ノート

Oracle Collaboration Suiteをインストールする前に、『Oracle Collaboration Suiteリリース・ノート』を参照することをお薦めします。このドキュメントは、各Oracle Collaboration SuiteインストールCD-ROMのdocディレクトリおよびOracle Technology Network Japanにあります。Oracle Collaboration Suiteドキュメントの詳細は、『Oracle Collaboration Suiteドキュメント・ガイド』を参照してください。このドキュメントには発行の時点での正確な情報が記載されています。最新の情報およびドキュメントはOracle Technology Network Japanで参照できます。URLは次のとおりです。

http://otn.oracle.co.jp/index.html

環境に関するインストール前の作業

この項の内容は次のとおりです。

環境変数の設定

表1-15に、環境変数を設定および設定解除する方法を示します。

表1-15 環境変数の設定および設定解除

作業内容 Cシェル Bourne/Kornシェル
環境変数の設定
prompt> setenv VARIABLE value
prompt> VARIABLE=value;export VARIABLE
環境変数の設定解除
prompt> unsetenv VARIABLE
prompt> unset VARIABLE


注意:

LD_LIBRARY_PATHORACLE_HOMESHLIB_PATHTMPTMPDIRおよびTNS_ADMIN環境変数は、設定する必要がありません。

DISPLAY

Oracle Universal Installerを起動する前に、Oracle Universal Installerが表示されるXサーバーを参照するようにDISPLAY環境変数を設定します。DISPLAY環境変数の書式は、次のとおりです。

hostname:display_number.screen_number

Oracle Collaboration Suiteでは、Oracle Universal Installer、Webアプリケーションおよび管理ツールのグラフィックを適切に作成するために、Xサーバーが実行されている必要があります。オペレーティング・システムにインストールされているフレーム・バッファのXサーバーでは、ユーザーがログインしたまま、フレーム・バッファが常時実行されている必要があります。この状況を回避するには、X Virtual Frame Buffer(XVFB)、Virtual Network Computing(VNC)などの仮想フレーム・バッファを使用する必要があります。

このインスタンスは、Oracle Universal Installerによって、アプリケーションおよび管理ツールのインストール・プロセスと同じXサーバーを使用するように構成されます。このXサーバーは、常時実行されている必要があります。常時実行されていない場合、インストールが完了した後、常時実行されている別のXサーバーを使用するようにOracle Collaboration Suiteを構成する必要があります。


参照:

  • DISPLAY環境変数の詳細は、使用しているオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

  • XVFBまたはその他の仮想フレーム・バッファ・ソリューションの入手およびインストールの詳細は、Oracle Technology Network(http://otn.oracle.com/)を参照してください。Oracle Technology Networkで、「frame buffer」を検索します。


リモート・コンピュータからのインストール

DISPLAY環境変数を設定すると、Oracle Universal Installerを別のワークステーションからリモートで実行できます。Oracle Universal Installerを起動するシステムで、DISPLAYにローカル・ワークステーションのシステム名またはIPアドレスを指定します。


注意:

PseudoColorカラー・モデルまたはPseudoColorビジュアルがサポートされている場合は、PC Xエミュレータを使用してインストールを実行できます。PseudoColorビジュアルを使用するようにPC Xエミュレータを設定して、Oracle Universal Installerを起動します。カラー・モデルまたはビジュアルの設定を変更する方法の詳細は、Xエミュレータのドキュメントを参照してください。

Oracle Universal Installerの起動時に「Failed to connect to server」、「Connection refused by server」、または「Can't open display」のようなXlibエラーが表示された場合は、表1-16に示すコマンドをローカル・ワークステーションで実行します。

表1-16 DISPLAY環境変数コマンド

シェル・タイプ Oracle Universal Installerが実行されているサーバー ワークステーションでのセッション
Cシェル
prompt> setenv DISPLAY hostname:0.0
prompt> xhost + server_name
Bourne/Kornシェル
prompt> DISPLAY=hostname:0.0;export DISPLAY
prompt> xhost + server_name

HP-UXシステムに必要なシンボリック・リンクの作成

HP-UXへのインストールの場合は、インストールを実行する前にシンボリック・リンクを手動で作成する必要があります。

必要なリンクを作成するには、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてシステムにログインします。

  2. /usr/libディレクトリに移動します。

  3. 次のコマンドを実行して、シンボリック・リンクを作成します。

    # ln -s /usr/lib/libX11.3 libX11.sl
    # ln -s /usr/lib/libXIE.2 libXIE.sl
    # ln -s /usr/lib/libXext.3 libXext.sl
    # ln -s /usr/lib/libXhp11.3 libXhp11.sl
    # ln -s /usr/lib/libXi.3 libXi.sl
    # ln -s /usr/lib/libXm.4 libXm.sl
    # ln -s /usr/lib/libXp.2 libXp.sl
    # ln -s /usr/lib/libXt.3 libXt.sl
    # ln -s /usr/lib/libXtst.2 libXtst.sl
    

ホスト名ファイルの構成

Oracle Universal Installerでは、コンピュータの構成ファイルに完全修飾ホスト名情報が含まれている必要があります。完全修飾ホスト名には、システム名とそのドメイン名の両方が含まれています。

示されているファイルにホスト名情報が適切に構成されていない場合、Oracle Collaboration Suiteのインストール中にランタイム・エラーが発生することがあります。

/etc/hostsに、次の書式が含まれていることを確認してください。

ip_address fully_qualified_hostname short_hostname aliases

次に、適切に構成された/etc/hostsファイルの例を示します。

148.87.9.44 oasdocs.us.oracle.com oasdocs oracleinstall

インストールを開始する前に、hostnameコマンドによってこの完全修飾ホスト名が戻されることを確認します。

追加のホスト名ファイルの構成(Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)の場合)

Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)でのインストールには、次の追加ファイルに完全修飾ホスト名が構成されている必要があります。

  • /etc/nodename

  • /etc/inet/hosts

  • /etc/hostname*

  • /etc/net/ticlts/hosts

  • /etc/net/ticots/hosts

  • /etc/net/ticotsord/hosts

  • /etc/inet/ipnodes


    注意:

    ホスト名は、これらのファイルそれぞれに複数回指定できます。すべてのホスト名に、ドメイン情報を追加する必要があります。ただし、/etc/hostsおよび/etc/inet/hostsファイルは例外です。これらのファイルでは、インターネット・プロトコル(IP)・アドレスの直後にドメイン情報を1回追加する必要があるのみです。

UNIXアカウントおよびグループの作成

インストール・プロセスには、1つの特別なUNIXアカウントと複数の特別なグループが必要です。この項の内容は次のとおりです。

Oracle Universal InstallerのインベントリのUNIXグループ名

admintoolまたはgroupaddユーティリティを使用して、oinstallなどのグループ名を作成します。oinstallグループは、Oracle Universal InstallerのoraInventoryディレクトリを所有します。インストールを実行するoracleユーザー・アカウントのプライマリ・グループは、oinstallである必要があります。


注意:

UNIXグループ名は、8文字以内である必要があります。グループ名が8文字を超えている場合、Oracle Calendar Configuration Assistantは正常に実行されません。

これらのユーティリティの詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

Oracleソフトウェアを所有するUNIXアカウント

oracleアカウントは、システムのOracleソフトウェアを所有するUNIXアカウントです。Oracle Universal Installerは、このアカウントで実行する必要があります。

表1-17に示すプロパティを持つoracleアカウントを作成します。

表1-17 oracleアカウントのプロパティ

変数 プロパティ
Login Name アカウントにアクセスするための任意の名前を選択します。このドキュメントでは、この名前はoracleアカウントと呼ばれます。
Group Identifier このドキュメントでは、oinstallグループが使用されています。
Home Directory その他のユーザー・ホーム・ディレクトリと一貫性のあるホーム・ディレクトリを選択します。
Login Shell Cシェル、BourneシェルまたはKornシェルをデフォルトのシェルにできます。


注意:

oracleアカウントは、Oracleソフトウェアをインストールおよびメンテナンスする場合にのみ使用します。Oracle Universal Installerと関係のない目的では使用しないでください。また、rootは、oracleアカウントとしては使用しないでください。

権限が付与されたグループのUNIXグループ名

Oracle9iAS InfrastructureおよびOracle Collaboration Suite Information Storageのインストールには、権限が付与された次の2つのグループが必要です。

  • データベース・オペレータ・グループ

  • データベース管理者グループ

権限が付与されたこれらのグループは、Oracle Collaboration Suiteのインストールには必要ありません。

Oracleのドキュメントでは、これらのグループはそれぞれOSOPERおよびOSDBAと呼ばれます。これらのグループは、データベースでのオペレーティング・システムの認証に使用されます。これは、データベースが停止し、データベースでの認証を使用できない場合に必要となります。

これらのグループの権限は、単一のUNIXグループまたは対応する2つのUNIXグループに付与されます。権限を付与するグループを選択するには、次の2つの方法があります。

  • Oracle Universal Installerを起動する前からoracleアカウントがdbaグループのメンバーである場合は、dbaOSOPERおよびOSDBAの両方の権限が付与されます。

  • oracleアカウントがdbaグループのメンバーではない場合は、Oracle Universal Installerによって、権限を付与するグループ名を入力するように求められます。

表1-18に、OSOPERおよびOSDBAグループの権限を示します。

表1-18 OSOPERおよびOSDBAグループの権限

グループ 権限
OSOPER ユーザーにSTARTUPSHUTDOWNALTER DATABASE OPEN/MOUNTALTER DATABASE BACKUPARCHIVE LOGおよびRECOVERの実行を許可します。また、RESTRICTED SESSION権限が含まれています。
OSDBA ADMIN OPTIONが指定されたすべてのシステム権限およびOSOPERロールが含まれています。また、CREATE DATABASEおよび時間ベースのリカバリの実行を許可します。

Oracle Collaboration Suite Information Storageインストール用のReal Application Clusters

Real Application Clustersをインストールするには、次のインストール前の手順を実行します。


参照:

Real Application Clustersのインストール前の手順の詳細は、『Oracle9i Real Application Clustersセットアップおよび構成』を参照してください。このドキュメントは、Oracle Technology Network Japanで入手できます。URLは次のとおりです。
http://otn.oracle.co.jp/

Real Application Clustersをインストールする場合にrootユーザーとして実行する手順

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. クラスタのすべてのノードの/etc/groupファイルに、OSDBAグループが定義されていることを確認します。単一データベースにアクセスするUNIXクラスタのすべてのノードで、OSDBAグループとOSOPERグループ(指定する場合)の名前と番号が同一である必要があります。OSDBAグループのデフォルトのUNIXグループ名はdbaです。

  3. クラスタの各ノードに、次の条件を満たすoracleアカウントを作成します。

    • プライマリ・グループがORAINVENTORYグループである

    • セカンダリ・グループがdbaグループである

    • Oracleソフトウェアのインストールおよび更新にのみ使用される

    • リモート・ディレクトリに対する書込み権限がある

  4. 各ノードに、Oracleソフトウェア・ディレクトリ構造の最上位として使用されるマウント・ポイント・ディレクトリを次の条件を満たすように作成します。

    • 各ノード上のマウント・ポイントの名前が初期ノードの名前と同一である

    • oracleアカウントに、読取り権限、書込み権限および実行権限がある

  5. Oracle Universal Installerを実行するノード(ローカル・ノードを含む)で、クラスタのすべてのノードのエントリをoracleアカウントの.rhostsファイルまたは/etc/hosts.equivファイルのいずれかに追加して、ユーザー等価を設定します。

  6. すべてのノードでoracleユーザーとしてリモート・コマンドを実行して、ユーザー等価を確認します。たとえば、次のように入力します。

    • Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)およびLinux x86の場合:

      prompt> rsh another_host pwd
      
      
    • HP-UX PA-RISC(64-bit)の場合:

      prompt> remsh another_host pwd
      
      
  7. すべてのノード間で1つの小さいファイルをコピーして、RCP等価を確認します。たとえば、次のように入力します。

    prompt> rcp /tmp/dummy_file another_host:/tmp/dummy_file
    
    
  8. これは、Oracle Universal Installerでクラスタの選択したすべてのノードにOracleソフトウェアをインストールする場合に実行する必要があります。

Real Application ClustersをSolaris Operating Environment(SPARC 32-bit)、HP-UX PA-RISC(64-bit)およびLinux x86にインストールする場合にrootユーザーとして実行する追加手順

Oracle Real Application ClustersをSolaris Operating Environment(SPARC 32-bit)、HP-UX PA-RISC(64-bit)およびLinux x86にインストールする場合は、rootユーザーとして追加手順を実行する必要があります。プラットフォームに応じて、該当する項を参照してください。

追加のrootユーザー情報(Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)の場合)

  1. Oracle Collaboration Suite Information Storage CD-ROMセットのDisk 1に含まれているSun Clusterソフトウェア用のOracleパッチを適用します。このパッチをインストールするには、CD-ROMのracpatchディレクトリにあるREADME.udlmファイルに記載されている手順を実行します。このパッチには、Oracle Real Application Clustersをインストールする前に必要なCluster Membership Monitor(CMM)が含まれています。

  2. Cluster Management Softwareを再起動して、CMMを起動します。

    1. 最初のノードで、次のコマンドを実行します。

      prompt> cd /opt/SUNWcluster/bin
      prompt> scadmin startcluster cluster_name
      
      
    2. クラスタのその他のすべてのノードで、次のコマンドを実行します。

      prompt> cd /opt/SUNWcluster/bin
      prompt> scadmin startnode cluster_name
      

      参照:

      scadminコマンドの詳細は、Sun Cluster 3.0のドキュメントを参照してください。

追加のrootユーザー情報(HP-UX PA-RISC(64-bit)の場合)

次のコマンドを実行して、MC/ServiceGuardを起動します。

prompt> /usr/sbin/cmruncl

参照:

  • Oracle Real Application Clustersの構成の詳細は、HP社の『Configuring OPS Clusters with MC/ServiceGuard OPS Edition』を参照してください。

  • Hyper Messaging Protocol(HMP)を使用するOracle Real Application Clustersのメモリー要件、インストール手順およびインストール後の問題の詳細は、Oracle Technology Networkで入手可能な『Oracle9i for HP-UX PA-RISCリリース・ノート』を参照してください。


追加のrootユーザー情報(Linux x86の場合)

  1. CONFIG_WATCHDOG_NOWAYOUTパラメータにYを設定します。ほとんどのカーネルでは、Yがデフォルト値です。詳細は、Linux x86に関する一般的なドキュメントを参照してください。

  2. 適切なマージンを指定して、watchdogモジュールをロードします。

    insmod softdog soft_margin=10
    

    参照:

    soft_margin値の計算方法の詳細は、Oracle Technology Networkで入手可能な『Oracle9i for UNIX Systems管理者リファレンス』を参照してください。

  3. 各ノードの/etc/hostsファイルに、必要な情報を追加します。ローカル・ノードのパブリックIPアドレスを指定するエントリおよびローカル・ノードを含む各ノードのプライベートIPアドレスを指定するエントリを、次のように入力する必要があります。

    public_IP_address local_hotname_with_domain local_hostname_alias
    private_IP_address cluster_node_private_hostname
    private_IP_address cluster_node1_private_hostname
    private_IP_address cluster_node2_private_hostname
    ......
    
    
  4. 共有記憶域に4MBのRAWパーティションを作成します。このパーティションは、Oracle Cluster Managerで定数パーティションとして使用されます。クラスタの各サーバー上で、このパーティションを/dev/raw1などの同一デバイスにバインドします。

Real Application Clustersをインストールする場合にoracleユーザーとして実行する手順

  1. oracleアカウントとしてログインします。

    HP-UX PA-RISC(64-bit)でインストール前の手順を実行している場合は、次のコマンドを実行して、MC/ServiceGuardが実行されていることを確認します。

    prompt> /usr/sbin/cmviewcl
    
    
  2. Cluster Membership Monitorが実行されていることを確認します。表1-19に、該当するコマンドをプラットフォーム別に示します。

    表1-19 Cluster Membership Monitorが実行されていることを確認するためのコマンド

    プラットフォーム コマンド
    Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)
    prompt> ps -ef | grep clustd
    
    • プロセス・リストにclustdプログラムが表示される場合は、clustdが実行されています。
    • プロセス・リストにclustdプログラムが表示されない場合は、Cluster Membership Monitorを再起動します。

    HP-UX PA-RISC(64-bit) prompt> /usr/sbin/cmviewcl
    Linux x86
    prompt> ps -efl | egrep 'watchdogd | oracm'
    
    • プロセス・リストにwatchdogdおよびoracmプログラムの両方が表示される場合は、Oracle Cluster Management Softwareが実行されています。
    • プロセス・リストにwatchdogdおよびoracmプログラムが両方とも表示されない場合は、Oracle Cluster Management Softwareを再起動します。


  3. クラスタの各ノードに対してリモート・ログイン(rlogin)を実行して、oracleアカウントのユーザー等価を確認します。

    パスワードが要求される場合は、oracleアカウントにユーザー等価がありません。クラスタのすべてのノードのoracleユーザーに、同じ属性が付与されていることを確認します。Oracle Universal Installerでは、ユーザー等価が設定されていない場合、rcpコマンドを使用してOracle製品をリモート・ディレクトリにコピーすることはできません。

    ユーザー等価を設定していない場合は、「Real Application Clustersをインストールする場合にrootユーザーとして実行する手順」の手順6を実行する必要があります。

  4. データベース・サーバー構成の情報リポジトリとして、1つ以上の共有構成ファイルを作成します。使用しているプラットフォームでクラスタ・ファイル・システムがサポートされている場合は、この手順をスキップします。

    サーバー管理(SRVM)構成用に100MB以上の共有RAWデバイスを作成します。Oracle Universal Installerの「共有構成ファイル名」ページで、この共有ファイルの名前の入力を要求されます。または、SRVM_SHARED_CONFIG環境変数に、Oracle Universal Installerによって構成ファイルを取得可能な共有RAWデバイスの絶対パス名を設定します。


    参照:

    共有構成ファイルの設定の詳細は、『Oracle9i Real Application Clustersセットアップおよび構成』を参照してください。

Linux x86でのReal Application Clustersのインストール

Real Application Clustersをインストールする前に、Oracle Cluster Managerをインストールする必要があります。Real Application Clustersは、Oracle Cluster Managerと同じ$ORACLE_HOMEにインストールします。

Oracle Cluster Managerをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Collaboration Suite Information Storage CDのDisk1のcluster_managerサブディレクトリに移動します。

  2. Oracle Universal Installerを起動します。

  3. Oracle Real Application Clustersオプションのインストール先として、Oracleホーム・ディレクトリを入力します。

  4. 選択可能な製品画面で、「Oracle Cluster Manager」を選択します。

  5. プライベート・ノード名情報画面で、プライベート・ノード名のリストを入力します。

  6. パブリック・ノード名情報画面で、パブリック・ノード名のリストを入力します。

これで、ノードにOracle Cluster Managerがインストールされます。インストールの最後に、インストール時に選択したクラスタのすべてのノードに対してrootユーザーとしてcmstart.shスクリプトを実行するかどうかを確認する画面が表示されます。このスクリプトを実行すると、すべてのノードでOracle Cluster Managerが起動されます。

Oracle Cluster Managerのインストールが完了した後、Oracle Universal Installerを再起動して、必要に応じてその他のOracleコンポーネントをインストールします。


参照:

Oracle Cluster Managerを起動および構成する方法の詳細は、『Oracle9i 管理者リファレンス』を参照してください。

Oracle9iAS Infrastructureを実行する場合のカーネル・パラメータの構成

Oracle9iAS Metadata Repositoryインストールでは、システム・カーネル・パラメータを構成する必要があります。この作業は、本番環境で特に重要です。カーネル・パラメータの設定を調べ、Oracle9iAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet Directoryの要件を満たしていることを確認します。これを行わなかった場合、インストール時にエラーが発生したり、インストール後に操作エラーが発生する可能性があります。

カーネルの設定を変更した場合は、システムを再起動してその変更を有効にする必要があります。

プラットフォームに応じて、該当するカーネル・パラメータの表を参照してください。

Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)のカーネル・パラメータ設定

Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)では、ipcsコマンドを使用して、システムの現在の共有メモリー・セグメントとセマフォ・セグメントおよびそれらの識別番号と所有者のリストを取得します。

バックアップ・コピーを作成した後、viなどのテキスト・エディタを使用して、/etc/systemファイルのカーネル・パラメータ設定を変更します。すでに別のプログラム用にカーネルをOracle9i の要件以上のレベルに変更している場合、設定を変更する必要はありません。それらのレベルが低すぎる場合は、表に示す値以上のレベルに変更します。設定を変更した場合は、/etc/systemファイルを保存して、システムを再起動します。

例1-1 Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)の/etc/systemの設定例

set shmsys:shminfo_shmmax=4294967295
set shmsys:shminfo_shmmin=1
set shmsys:shminfo_shmmni=100
set shmsys:shminfo_shmseg=10

set semsys:seminfo_semmni=100
set semsys:seminfo_semmns=256
set semsys:seminfo_semmsl=256
set semsys:seminfo_semmnu=4096

set rlim_fd_max=1024
set rlim_fd_cur=1024

表1-20に、カーネル・パラメータおよびその最小設定要件を示します。

表1-20 Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)のカーネル・パラメータ設定

カーネル 設定 定義
rlim_fd_cur
1024
各プロセスのオープン・ファイル数。
rlim_fd_max
4117
各プロセスのオープン・ファイルの最大数。
semmni
554
システム全体でのセマフォ・セットの最大数。
semmns
1024
システムのセマフォの最大数。この設定は推奨最小値です(初期インストールの場合のみ)。

semmnsパラメータには、各Oracleデータベースのinitsid.ora PROCESSESパラメータの合計に、そのうちの最大値を2回加算し、データベース1つにつき10ずつ加算した値を設定します。

semmsl
256
推奨最小値(初期インストールの場合のみ)。semmslパラメータには、システム上のすべてのOracleデータベースのinitsid.ora PROCESSESパラメータの最大値に10を加算した値を設定します。
semopm
12
semopコールごとのSystem Vセマフォの最大操作数。このパラメータは、semopシステム・コールに渡されるsops配列内のsembufsの数を示します。
semume 42 1つのプロセスで使用可能なSystem VセマフォのUNDO構造体の最大数。
semvmx 32767 セマフォの最大値。
semaem 16384 UNDO構造体のセマフォに設定可能な最大値。
shmmax
4294967295
1つの共有メモリー・セグメントの最大許容サイズ。(4294967295 = 4GB)
shmmin
1
1つの共有メモリー・セグメントの最小許容サイズ。
shmmni
117
システム全体での共有メモリー・セグメントの最大数。
shmseg
17
1つのプロセスでアタッチ可能な共有メモリー・セグメントの最大数。
msgmni 3774 メッセージ・キュー識別子の最大数。
msgmax 4096 最大メッセージ・サイズ。
msgmnb 360000 メッセージ・キューの最大バイト数。
msgtql 2500 メッセージ・ヘッダーの最大数。

HP-UX PA-RISC(64-bit)のカーネル・パラメータ設定

HP-UX PA-RISC(64-bit)では、System Administrator's Menu(SAM)を使用して、アプリケーションの要件に応じてHP-UX PA-RISC(64-bit)カーネルを構成できます。表1-21のパラメータは、HP-UX PA-RISC(64-bit)で通常のOracle Collaboration Suiteインスタンスを実行する一般ユーザーを対象とした推奨値です。アプリケーションの要件および使用しているシステムのタイプによって、値を変更する必要があります。表1-21を参照して、システムの共有メモリー設定およびセマフォのカーネル・パラメータ設定がOracle Collaboration Suiteに適しているかどうかを確認します。ipcsコマンドを使用して、システムの現在の共有メモリー・セグメントとセマフォ・セグメントおよびそれらの識別番号と所有者のリストを取得します。

表1-21のパラメータは、HP-UX PA-RISC(64-bit)でOracle Collaboration Suiteを実行する場合の推奨値です。

表1-21に、カーネル・パラメータおよびその最小設定要件を示します。

表1-21 HP-UX PA-RISC(64-bit)のカーネル・パラメータ設定

カーネル パラメータ設定 定義
ksi_alloc_max
(nproc * 8)
割り当てることができるキュー・シグナルのシステム全体での上限。
max_thread_proc
256
各プロセスで許容されるカーネル・スレッドの最大数。アプリケーションの要件に応じて、この値を増加する必要がある場合があります。デフォルト値または小さい値に設定すると、アプリケーションによってはメモリー不足エラーが発生する場合があります。
maxdsiz
1073741824バイト
32ビット・システムでのデータ・セグメントの最大サイズ(バイト単位)。この値が小さすぎると、プロセスがメモリー不足になる場合があります。
maxdsiz_64
2147483648バイト
64ビット・システムでのデータ・セグメントの最大サイズ(バイト単位)。この値が小さすぎると、プロセスがメモリー不足になる場合があります。
maxssiz
134217728バイト
32ビット・システムでのスタック・セグメントの最大サイズ(バイト単位)。
maxssiz_64BIT
1073741824
64ビット・システムでのスタック・セグメントの最大サイズ(バイト単位)。
maxswapchunks
16384
スワップ・チャンクの最大数。swchunkは、スワップ・チャンク・サイズ(1KBブロック)です。デフォルトでは、swchunk2048です。この値は、システム上の構成可能なスワップ領域の最大容量を指定します。
maxuprc
3686
ユーザー・プロセスの最大数。
msgmap
6598
メッセージ・マップ・エントリの最大数。
msgmni
6846
メッセージ・キュー識別子数。
msgseg
32767 メッセージに使用できるセグメント数。
msgtql
6596
メッセージ・ヘッダー数。
ncallout
(nproc + 16)
保留タイムアウトの最大数。
ncsize
((8 * nproc + 2048)
+ vx_ncsize)
inodeに必要なDirectory Name Lookup Cache(DNLC)領域。デフォルトでは、vx_ncsize1024です。
nfile
1634888
オープン・ファイルの最大数。
nflocks
4096
システムで使用可能なファイル・ロックの最大数。
ninode
(8 * nproc + 2048)
オープンinodeの最大数。
nkthread
10034
システムでサポートされるカーネル・スレッドの最大数。
nproc
4195
プロセスの最大数。
semmap
4098
セマフォ・マップ・エントリの最大数。
semmni
4138
システム全体でのセマフォ・セットの最大数。
semmns
8360
システムのセマフォの最大数。semmnsのデフォルト値は128ですが、この値は、ほとんどの場合、Oracle Collaboration Suiteソフトウェアに対しては小さすぎます。
semmnu
4092
セマフォのUNDO構造体数。
semvmx
32768
セマフォの最大値。
shmmax
4294967295
1つの共有メモリー・セグメントの最大許容サイズ。shmmaxは、1つの共有メモリーでSGA全体を保持できる値に設定する必要があります。設定値が小さいと、共有メモリー・セグメントが複数作成され、パフォーマンスが低下する場合があります。
shmmni
530
システム全体での共有メモリー・セグメントの最大数。
shmseg
32
1つのプロセスでアタッチ可能な共有メモリー・セグメントの最大数。
vps_ceiling
64
システム選択ページの最大サイズ(KB)。
maxfiles
2048
プロセスごとのファイルに対する弱い制限。
maxfiles_lim
3861
プロセスごとのファイルに対する強い制限。
msgmax
32767
最大メッセージ・サイズ。
msgmnb
65535
メッセージ・キューの最大バイト数。
msgssz
159
メッセージ・セグメント・サイズ。
semume
42
プロセスごとのセマフォのUNDOエントリ。

Linux x86のカーネル・パラメータ設定

Linux x86では、ipcsコマンドを使用して、システムの現在の共有メモリー・セグメントとセマフォ・セグメントおよびそれらの識別番号と所有者のリストを取得します。カーネル・パラメータは、/procファイル・システムを使用して変更できます。/procファイル・システムを使用してカーネル・パラメータを変更するには、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. /proc/sys/kernelディレクトリに移動します。

  3. catまたはmoreユーティリティを使用して、semファイルの現在のセマフォ・パラメータ値を確認します。たとえば、catユーティリティを使用する場合は、次のコマンドを実行します。

    prompt> cat sem
    
    

    次に、semmslsemmnssemopmおよびsemmniパラメータの各値の出力例を示します。

    250 32000 32 128
    
    
  4. 次のコマンド構文を使用して、パラメータ値を変更します。

    prompt> echo semmsl_value semmns_value semopm_value semmni_value > sem
    
    

    パラメータ変数は、前述の例で入力した順序でシステムに適した値に置き換えます。次に例を示します。

    prompt> echo 250 32000 100 142 > sem
    
    
  5. catまたはmoreユーティリティを使用して、現在の共有メモリー・パラメータを確認します。たとえば、catユーティリティを使用する場合は、次のコマンドを実行します。

    prompt> cat shared_memory_parameter
    
    

    前述の例では、shared_memory_parameterは、shmmaxパラメータまたはshmmniパラメータのいずれかです。パラメータ名は、小文字で入力する必要があります。

  6. echoユーティリティを使用して、共有メモリー・パラメータを変更します。次に例を示します。

    shmmaxパラメータを変更するには、次のコマンドを実行します。

    prompt> echo 4294967295 > shmmax
    
    

    shmmniパラメータを変更するには、次のコマンドを実行します。

    prompt> echo 4096 > shmmni
    
    

    shmallパラメータを変更するには、次のコマンドを実行します。

    prompt> echo 3279547 > shmall
    
    
  7. システムの起動時にこれらの値を初期化するスクリプトを作成し、システムの初期化ファイルにこのスクリプトを組み込みます。


    参照:

    スクリプト・ファイルおよび初期化ファイルの詳細は、システム・ベンダーのドキュメントを参照してください。

  8. 次のコマンドを使用して、ファイル・ハンドルを設定します。

    prompt> echo 65536 > /proc/sys/fs/file-max
    prompt> ulimit -n 65536
    
    
  9. ソケットに/proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_rangeを設定します。

    prompt> echo 10000 65000 > /proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_range
    
    
  10. ulimit -uを使用して、プロセスを設定します。これによって、各ユーザーのプロセス数が指定されます。次に例を示します。

    ulimit -u 16384
    
    

表1-22に、Linux x86でOracle Collaboration Suiteを実行する場合に必要な最小値を示します。

表1-22 Linux x86のカーネル・パラメータ設定

カーネル パラメータ設定 定義
semmni
142
システム全体でのセマフォ・セットの最大数。
semmns
32000
システムのセマフォの最大数。この設定は推奨最小値です(初期インストールの場合のみ)。semmnsパラメータには、各Oracleデータベースのinitsid.ora PROCESSESパラメータの合計に、そのうちの最大値を2回加算し、データベース1つにつき10ずつ加算した値を設定します。
semopm
100
semopコールの最大操作数。
semmsl
250
各IDのセマフォの推奨最小数(初期インストールの場合のみ)。semmslパラメータには、システム上のすべてのOracleデータベースのinitsid.ora PROCESSESパラメータの最大値に10を加算した値を設定します。
shmmax
4294967295
1つの共有メモリー・セグメントの最大許容サイズ。SMPカーネルの場合は2GBです。推奨サイズは、RAMサイズの半分となります。
shmmni
4096
システム全体での共有メモリー・セグメントの最大数。
shmall
3279547
使用可能な共有メモリーの総量。
msgmni
2878
メッセージ・キュー識別子数。
msgmax
8192
最大メッセージ・サイズ。
msgmnb'
65535
メッセージ・キューの最大バイト数。
file-max
327679
ファイルの最大数。

Oracle Collaboration Suiteを実行する場合のカーネル・パラメータの構成

Oracle Collaboration Suiteのインストールでは、システム・カーネル・パラメータを構成する必要があります。この作業は、本番環境で特に重要です。カーネル・パラメータの設定を調べ、Oracle Collaboration Suiteの要件を満たしていることを確認します。これを行わなかった場合、インストール時にエラーが発生したり、インストール後に操作エラーが発生する可能性があります。

カーネル・パラメータの設定を変更した場合は、システムを再起動してその変更を有効にする必要があります。

プラットフォームに応じて、該当するカーネル・パラメータの表を参照してください。

Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)のカーネル・パラメータ設定

Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)では、ipcsコマンドを使用して、システムの現在の共有メモリー・セグメントとセマフォ・セグメントおよびそれらの識別番号と所有者のリストを取得します。

バックアップ・コピーを作成した後、viなどのテキスト・エディタを使用して、/etc/systemファイルのカーネル・パラメータ設定を変更します。すでに別のプログラム用にカーネルをOracle9i の要件以上のレベルに変更している場合、設定を変更する必要はありません。それらのレベルが低すぎる場合は、表に示す値以上のレベルに変更します。設定を変更した場合は、/etc/systemファイルを保存して、システムを再起動します。

例1-2 Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)の/etc/systemの設定例

set shmsys:shminfo_shmmax=4294967295
set shmsys:shminfo_shmmin=1
set shmsys:shminfo_shmmni=100
set shmsys:shminfo_shmseg=10

set semsys:seminfo_semmni=100
set semsys:seminfo_semmns=256
set semsys:seminfo_semmsl=256
set semsys:seminfo_semmnu=4096

set rlim_fd_max=1024
set rlim_fd_cur=1024

表1-23に、カーネル・パラメータおよびその推奨最小設定を示します。

表1-23 Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)のカーネル・パラメータ設定

カーネル 設定 定義
rlim_fd_cur
1024
各プロセスのオープン・ファイル数。
rlim_fd_max
4117
各プロセスのオープン・ファイルの最大数。
semmni
554
システム全体でのセマフォ・セットの最大数。
semmns
1024
システムのセマフォの最大数。この設定は推奨最小値です(初期インストールの場合のみ)。

semmnsパラメータには、各Oracleデータベースのinitsid.ora PROCESSESパラメータの合計に、そのうちの最大値を2回加算し、データベース1つにつき10ずつ加算した値を設定します。

semmsl
256
推奨最小値(初期インストールの場合のみ)。semmslパラメータには、システム上のすべてのOracleデータベースのinitsid.ora PROCESSESパラメータの最大値に10を加算した値を設定します。
shmmax
4294967295
1つの共有メモリー・セグメントの最大許容サイズ。4GB = 4294967295。
shmmin
1
1つの共有メモリー・セグメントの最小許容サイズ。
shmmni
117
システム全体での共有メモリー・セグメントの最大数。
shmseg
17
1つのプロセスでアタッチ可能な共有メモリー・セグメントの最大数。
msgmni
3774
メッセージ・キュー識別子の最大数。
msgmax
4096
最大メッセージ・サイズ。
msgmnb
360000
メッセージ・キューの最大バイト数。
msgtql
2500
メッセージ・ヘッダーの最大数。

HP-UX PA-RISC(64-bit)のカーネル・パラメータ設定

HP-UX PA-RISC(64-bit)では、System Administrator's Menu(SAM)を使用して、アプリケーションの要件に応じてHP-UX PA-RISC(64-bit)カーネルを構成できます。表1-24のパラメータは、HP-UX PA-RISC(64-bit)で通常のOracle Collaboration Suiteインスタンスを実行する一般ユーザーを対象とした推奨値です。アプリケーションの要件および使用しているシステムのタイプによって、値を変更する必要があります。表1-24を参照して、システムの共有メモリー設定およびセマフォのカーネル・パラメータ設定がOracle Collaboration Suiteに適しているかどうかを確認します。ipcsコマンドを使用して、システムの現在の共有メモリー・セグメントとセマフォ・セグメントおよびそれらの識別番号と所有者のリストを取得します。

表1-24に、HP-UX PA-RISC(64-bit)でOracle Collaboration Suiteを実行する場合の推奨最小値を示します。

表1-24 HP-UX PA-RISC(64-bit)のカーネル・パラメータ設定

カーネル パラメータ設定 定義
ksi_alloc_max
(nproc * 8)
割り当てることができるキュー・シグナルのシステム全体での上限。
max_thread_proc
256
各プロセスで許容されるカーネル・スレッドの最大数。アプリケーションの要件に応じて、この値を増加する必要がある場合があります。デフォルト値または小さい値に設定すると、アプリケーションによってはメモリー不足エラーが発生する場合があります。
maxdsiz
1073741824バイト
32ビット・システムでのデータ・セグメントの最大サイズ(バイト単位)。この値が小さすぎると、プロセスがメモリー不足になる場合があります。
maxdsiz_64
2147483648バイト
64ビット・システムでのデータ・セグメントの最大サイズ(バイト単位)。この値が小さすぎると、プロセスがメモリー不足になる場合があります。
maxssiz
134217728バイト
32ビット・システムでのスタック・セグメントの最大サイズ(バイト単位)。
maxssiz_64BIT
1073741824
64ビット・システムでのスタック・セグメントの最大サイズ(バイト単位)。
maxswapchunks
16384
スワップ・チャンクの最大数。swchunkは、スワップ・チャンク・サイズ(1KBブロック)です。デフォルトでは、swchunk2048です。この値は、システム上の構成可能なスワップ領域の最大容量を指定します。
maxuprc
3686
ユーザー・プロセスの最大数。
msgmap
6598
メッセージ・マップ・エントリの最大数。
msgmni
6846
メッセージ・キュー識別子数。
msgseg
32767 メッセージに使用できるセグメント数。
msgtql
6596
メッセージ・ヘッダー数。
ncallout
(nproc + 16)
保留タイムアウトの最大数。
ncsize
((8 * nproc + 2048)
+ vx_ncsize)
inodeに必要なDirectory Name Lookup Cache(DNLC)領域。デフォルトでは、vx_ncsize1024です。
nfile
1634888
オープン・ファイルの最大数。
nflocks
4096
システムで使用可能なファイル・ロックの最大数。
ninode
(8 * nproc + 2048)
オープンinodeの最大数。
nkthread
10034
システムでサポートされるカーネル・スレッドの最大数。
nproc
4195
プロセスの最大数。
semmap
4098
セマフォ・マップ・エントリの最大数。
semmni
4138
システム全体でのセマフォ・セットの最大数。
semmns
8360
システムのセマフォの最大数。semmnsのデフォルト値は128ですが、この値は、ほとんどの場合、Oracle Collaboration Suiteソフトウェアに対しては小さすぎます。
semmnu
4092
セマフォのUNDO構造体数。
semvmx
32768
セマフォの最大値。
shmmax
4294967295
1つの共有メモリー・セグメントの最大許容サイズ。shmmaxは、1つの共有メモリーでSGA全体を保持できる値に設定する必要があります。設定値が小さいと、共有メモリー・セグメントが複数作成され、パフォーマンスが低下する場合があります。
shmmni
530
システム全体での共有メモリー・セグメントの最大数。
shmseg
32
1つのプロセスでアタッチ可能な共有メモリー・セグメントの最大数。
vps_ceiling
64
システム選択ページの最大サイズ(KB)。
maxfiles
2048
プロセスごとのファイルに対する弱い制限。
maxfiles_lim
3861
プロセスごとのファイルに対する強い制限。
msgmax
32767
最大メッセージ・サイズ。
msgmnb
65535
メッセージ・キューの最大バイト数。
msgssz
159
メッセージ・セグメント・サイズ。
semume
42
プロセスごとのセマフォのUNDOエントリ。

Linux x86のカーネル・パラメータ設定

Linux x86では、ipcsコマンドを使用して、システムの現在の共有メモリー・セグメントとセマフォ・セグメントおよびそれらの識別番号と所有者のリストを取得します。カーネル・パラメータは、/procファイル・システムを使用して変更できます。/procファイル・システムを使用してカーネル・パラメータを変更するには、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. /proc/sys/kernelディレクトリに移動します。

  3. catまたはmoreユーティリティを使用して、semファイルの現在のセマフォ・パラメータ値を確認します。たとえば、catユーティリティを使用する場合は、次のコマンドを実行します。

    prompt> cat sem
    
    

    次に、semmslsemmnssemopmおよびsemmniパラメータの各値の出力例を示します。

    250 32000 32 128
    
    
  4. 次のコマンド構文を使用して、パラメータ値を変更します。

    prompt> echo semmsl_value semmns_value semopm_value semmni_value > sem
    
    

    パラメータ変数は、前述の例で入力した順序でシステムに適した値に置き換えます。次に例を示します。

    prompt> echo 250 32000 100 142 > sem
    
    
  5. catまたはmoreユーティリティを使用して、現在の共有メモリー・パラメータを確認します。たとえば、catユーティリティを使用する場合は、次のコマンドを実行します。

    prompt> cat shared_memory_parameter
    
    

    前述の例では、shared_memory_parameterは、shmmaxパラメータまたはshmmniパラメータのいずれかです。パラメータ名は、小文字で入力する必要があります。

  6. echoユーティリティを使用して、共有メモリー・パラメータを変更します。次に例を示します。

    shmmaxパラメータを変更するには、次のコマンドを実行します。

    prompt> echo 4294967295 > shmmax
    
    

    shmmniパラメータを変更するには、次のコマンドを実行します。

    prompt> echo 4096 > shmmni
    
    

    shmallパラメータを変更するには、次のコマンドを実行します。

    prompt> echo 3279547 > shmall
    
    
  7. システムの起動時にこれらの値を初期化するスクリプトを作成し、システムの初期化ファイルにこのスクリプトを組み込みます。


    参照:

    スクリプト・ファイルおよび初期化ファイルの詳細は、システム・ベンダーのドキュメントを参照してください。

  8. 次のコマンドを使用して、ファイル・ハンドルを設定します。

    prompt> echo 65536 > /proc/sys/fs/file-max
    prompt> ulimit -n 65536
    
    
  9. ソケットに/proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_rangeを設定します。

    prompt> echo 10000 65000 > /proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_range
    
    
  10. ulimit -uを使用して、プロセスを設定します。これによって、各ユーザーのプロセス数が指定されます。次に例を示します。

    ulimit -u 16384
    
    

表1-25に、Linux x86でOracle Collaboration Suiteを実行する場合に必要な最小値を示します。

表1-25 Linux x86のカーネル・パラメータ設定

カーネル パラメータ設定 定義
semmni
142
システム全体でのセマフォ・セットの最大数。
semmns
32000
システムのセマフォの最大数。この設定は推奨最小値です(初期インストールの場合のみ)。semmnsパラメータには、各Oracleデータベースのinitsid.ora PROCESSESパラメータの合計に、そのうちの最大値を2回加算し、データベース1つにつき10ずつ加算した値を設定します。
semopm
100
semopコールの最大操作数。
semmsl
250
各IDのセマフォの推奨最小数(初期インストールの場合のみ)。semmslパラメータには、システム上のすべてのOracleデータベースのinitsid.ora PROCESSESパラメータの最大値に10を加算した値を設定します。
shmmax
4294967295
1つの共有メモリー・セグメントの最大許容サイズ。SMPカーネルの場合は2GBです。推奨サイズは、RAMサイズの半分となります。
shmmni
4096
システム全体での共有メモリー・セグメントの最大数。
shmall
3279547
使用可能な共有メモリーの総量。
msgmni
2878
メッセージ・キュー識別子数。
msgmax
8192
最大メッセージ・サイズ。
msgmnb
65535
メッセージ・キューの最大バイト数。
file-max
327679
ファイルの最大数。

Oracle Collaboration Suite Information Storageを実行する場合のカーネル・パラメータの構成

Oracle Collaboration Suite Information Storageでは、共有メモリー、スワップ・メモリー、セマフォなどのUNIXリソースをプロセス間通信で大量に使用します。Oracle Collaboration Suite Information Storageに対するパラメータの設定が十分でない場合、インストール時およびインスタンスの起動時に問題が発生します。メモリーに格納できるデータの量を多くすると、データベースの動作が速くなります。また、メモリー内のデータをメンテナンスすると、UNIXカーネルによるディスクのI/Oアクティビティが低減します。

カーネル・パラメータの設定を調べ、Oracle Collaboration Suite Information Storageの要件を満たしていることを確認します。これを行わなかった場合、インストール時にエラーが発生したり、インストール後に操作エラーが発生する可能性があります。前述の要件が、通常のOracle Collaboration Suite Information Storage環境に適したカーネル・パラメータ要件です。カーネル・パラメータをアプリケーションの要件を満たすレベルにすでに調整してある場合は、その値を継続して使用します。カーネルの設定を変更した場合は、システムを再起動してその変更を有効にする必要があります。

プラットフォームに応じて、該当するカーネル・パラメータの表を参照してください。

Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)のカーネル・パラメータ設定

Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)では、ipcsコマンドを使用して、システムの現在の共有メモリー・セグメントとセマフォ・セグメントおよびそれらの識別番号と所有者のリストを取得します。

バックアップ・コピーを作成した後、viなどのテキスト・エディタを使用して、/etc/systemファイルのカーネル・パラメータ設定を変更します。すでに別のプログラム用にカーネルをOracle Collaboration Suite Information Storageの要件以上のレベルに変更している場合、設定を変更する必要はありません。それらのレベルが低すぎる場合は、表に示す値以上のレベルに変更します。設定を変更した場合は、/etc/systemファイルを保存して、システムを再起動します。

例1-3 Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)の/etc/systemの設定例

set shmsys:shminfo_shmmax=4294967295
set shmsys:shminfo_shmmin=1
set shmsys:shminfo_shmmni=100
set shmsys:shminfo_shmseg=10

set semsys:seminfo_semmni=100
set semsys:seminfo_semmns=256
set semsys:seminfo_semmsl=256
set semsys:seminfo_semmnu=4096

set rlim_fd_max=1024
set rlim_fd_cur=1024

表1-26に、Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)でOracle Collaboration Suite Information Storageを実行する場合に必要な最小値を示します。

表1-26 Solaris Operating Environment(SPARC 32-bit)のカーネル・パラメータ設定

カーネル パラメータ設定 定義
rlim_fd_cur
1024
各プロセスのオープン・ファイル数。
rlim_fd_max
1024
各プロセスのオープン・ファイルの最大数。
semmni
100
システム全体でのセマフォ・セットの最大数。
semmns
1024
システムのセマフォの最大数。この設定は推奨最小値です(初期インストールの場合のみ)。

semmnsパラメータには、各Oracleデータベースのinitsid.ora PROCESSESパラメータの合計に、そのうちの最大値を2回加算し、データベース1つにつき10ずつ加算した値を設定します。

semmsl
256
推奨最小値(初期インストールの場合のみ)。semmslパラメータには、システム上のすべてのOracleデータベースのinitsid.ora PROCESSESパラメータの最大値に10を加算した値を設定します。
shmmax
4294967295
1つの共有メモリー・セグメントの最大許容サイズ。

4GB = 4294967295。

shmmin
1
1つの共有メモリー・セグメントの最小許容サイズ。
shmmni
100
システム全体での共有メモリー・セグメントの最大数。
shmseg
10
1つのプロセスでアタッチ可能な共有メモリー・セグメントの最大数。

HP-UX PA-RISC(64-bit)のカーネル・パラメータ設定

HP-UX PA-RISC(64-bit)では、System Administrator's Menu(SAM)を使用して、アプリケーションの要件に応じてHP-UX PA-RISC(64-bit)カーネルを構成できます。表1-27のパラメータは、HP-UX PA-RISC(64-bit)で通常のOracle Collaboration Suite Information Storage単一データベース・インスタンスを実行する一般ユーザーを対象とした推奨値です。アプリケーションの要件および使用しているシステムのタイプによっては、値を変更する必要があります。次の表を参照して、システムの共有メモリー設定およびセマフォのカーネル・パラメータ設定がOracle Collaboration Suite Information Storageに適しているかどうかを確認します。ipcsコマンドを使用して、システムの現在の共有メモリー・セグメントとセマフォ・セグメントおよびそれらの識別番号と所有者のリストを取得します。

表1-27のパラメータは、HP-UX PA-RISC(64-bit)でOracle Collaboration Suite Information Storageを実行する場合の推奨値です。

表1-27 HP-UX PA-RISC(64-bit)のカーネル・パラメータ設定

カーネル パラメータ設定 定義
ksi_alloc_max
(nproc * 8)
割り当てることができるキュー・シグナルのシステム全体での上限。
max_thread_proc
256
各プロセスで許容されるカーネル・スレッドの最大数。アプリケーションの要件に応じて、この値を増加する必要がある場合があります。デフォルト値または小さい値に設定すると、アプリケーションによってはメモリー不足エラーが発生する場合があります。
maxdsiz
1073741824バイト
32ビット・システムでのデータ・セグメントの最大サイズ(バイト単位)。この値が小さすぎると、プロセスがメモリー不足になる場合があります。
maxdsiz_64
2147483648バイト
64ビット・システムでのデータ・セグメントの最大サイズ(バイト単位)。この値が小さすぎると、プロセスがメモリー不足になる場合があります。
maxssiz
134217728バイト
32ビット・システムでのスタック・セグメントの最大サイズ(バイト単位)。
maxssiz_64bit
1073741824バイト
64ビット・システムでのスタック・セグメントの最大サイズ(バイト単位)。
maxswapchunk
16384
スワップ・チャンクの最大数。swchunkは、スワップ・チャンク・サイズ(1KBブロック)です。デフォルトでは、swchunk2048です。この値は、システム上の構成可能なスワップ領域の最大容量を指定します。
maxuprc
((nproc * 9)/10)
ユーザー・プロセスの最大数。
msgmap
(msgtql + 2)
メッセージ・マップ・エントリの最大数。
msgmni
nproc
メッセージ・キュー識別子数。
msgseg
32767
メッセージに使用できるセグメント数。
msgtql
nproc
メッセージ・ヘッダー数。
ncallout
(nproc + 16)
保留タイムアウトの最大数。
ncsize
((8 * nproc +2048)
+ vx_ncsize)
inodeに必要なDirectory Name Lookup Cache(DNLC)領域。

デフォルトでは、vx_ncsize1024です。

nfile
(15 * nproc + 2048)
オープン・ファイルの最大数。
nflock
4096
システムで使用可能なファイル・ロックの最大数。
ninode
(8 * nproc + 2048)
オープンinodeの最大数。
nkthread
(((nproc * 7) / 4) +
16)
システムでサポートされるカーネル・スレッドの最大数。
nproc
4096
プロセスの最大数。
semmap
(semmni + 2)
セマフォ・マップ・エントリの最大数。
semmni
4138
システム全体でのセマフォ・セットの最大数。
semmns
8360
システムのセマフォの最大数。semmnsのデフォルト値は128ですが、この値は、ほとんどの場合、Oracle Collaboration Suite Information Storageに対しては小さすぎます。
semmnu
(nproc - 4)
セマフォのUNDO構造体数を定義します。
semvmx
32768
セマフォの最大値。
shmmax
4294967295
1つの共有メモリー・セグメントの最大許容サイズ。

shmmaxは、1つの共有メモリーでSGA全体を保持できる値に設定する必要があります。設定値が小さいと、共有メモリー・セグメントが複数作成され、パフォーマンスが低下する場合があります。

shmmni
530
システム全体での共有メモリー・セグメントの最大数。
shmseg
32
1つのプロセスでアタッチ可能な共有メモリー・セグメントの最大数。
vps_ceiling
64
システム選択ページの最大サイズ(KB)。

Linux x86のカーネル・パラメータ設定

Linux x86では、ipcsコマンドを使用して、システムの現在の共有メモリー・セグメントとセマフォ・セットおよびそれらの識別番号と所有者のリストを取得します。

/procファイル・システムを使用してカーネル・パラメータを変更するには、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. /proc/sys/kernelディレクトリに移動します。

  3. catまたはmoreユーティリティを使用して、semファイルの現在のセマフォ・パラメータ値を確認します。たとえば、catユーティリティを使用する場合は、次のコマンドを実行します。

    prompt> cat sem
    
    

    次に、semmslsemmnssemopmおよびsemmniパラメータの各値の出力例を示します。

    250 32000 32 128
    
    
  4. 次のコマンド構文を使用して、パラメータ値を変更します。

    prompt> echo semmsl_value semmns_value semopm_value semmni_value > sem
    
    

    パラメータ変数は、前述の例で入力した順序でシステムに適した値に置き換えます。次に例を示します。

    prompt> echo 1000 32000 100 150 > sem
    
    
  5. catまたはmoreユーティリティを使用して、現在の共有メモリー・パラメータを確認します。たとえば、catユーティリティを使用する場合は、次のコマンドを実行します。

    prompt> cat shared_memory_parameter
    
    

    前述の例では、shared_memory_parameterは、shmmaxパラメータまたはshmmniパラメータのいずれかです。パラメータ名は、小文字で入力する必要があります。

  6. echoユーティリティを使用して、共有メモリー・パラメータを変更します。たとえば、shmmaxパラメータを変更する場合は、次のコマンドを実行します。

    prompt> echo 4294967295 > shmmax
    
    
  7. echoユーティリティを使用して、共有メモリー・パラメータを変更します。たとえば、shmmniパラメータを変更する場合は、次のコマンドを実行します。

    prompt> echo 4096 > shmmni
    
    
  8. echoユーティリティを使用して、共有メモリー・パラメータを変更します。たとえば、shmallパラメータを変更する場合は、次のコマンドを実行します。

    prompt> echo 2097152 > shmall
    
    
  9. システムの起動時にこれらの値を初期化するスクリプトを作成し、システムのinitファイルにこのスクリプトを組み込みます。


    参照:

    スクリプト・ファイルおよびinitファイルの詳細は、システム・ベンダーのドキュメントを参照してください。

  10. ulimit -nおよび/proc/sys/fs/file-maxを使用して、ファイル・ハンドルを設定します。

    prompt> echo 65536 > /proc/sys/fs/file-max
    prompt> ulimit -n 65536
    
    
  11. ソケットに/proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_rangeを設定します。

    prompt> echo 1024 65000 > /proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_range
    
    
  12. ulimit -uを使用して、プロセスのlimitを設定します。これによって、各ユーザーのプロセス数が指定されます。

    ulimit -u 16384
    
    

表1-28に、Linux x86でOracle Collaboration Suite Information Storageを実行する場合に必要な最小値を示します。

表1-28 Linux x86のカーネル・パラメータ設定

カーネル パラメータ設定 定義
semmni
142
システム全体でのセマフォ・セットの最大数。
semmns
32000
システムのセマフォの最大数。この設定は推奨最小値です(初期インストールの場合のみ)。

semmnsパラメータには、各Oracleデータベースのinitsid.ora PROCESSESパラメータの合計に、そのうちの最大値を2回加算し、データベース1つにつき10ずつ加算した値を設定します。

semopm
100
semopコールの最大操作数。
semmsl
250
推奨最小値(初期インストールの場合のみ)。
shmmax
4294967295
1つの共有メモリー・セグメントの最大許容サイズ。SMPカーネルの場合は2GB。推奨サイズは、RAMサイズの半分となります。
shmmni
4096
システム全体での共有メモリー・セグメントの最大数。
shmall
3279547
使用可能な共有メモリーの総量。
msgmni
2878
メッセージ・キュー識別子数。
msgmax
8192
最大メッセージ・サイズ。
msgmnb
65535
メッセージ・キューの最大バイト数。
file-max
327679
ファイルの最大数。

単一コンピュータへのOracle Collaboration Suiteのインストール

パフォーマンス向上のために、Oracle9iAS Infrastructure、Oracle Collaboration Suite Information StorageデータベースおよびOracle Collaboration Suite Middle-Tierは別々のコンピュータにインストールすることをお薦めしますが、Oracle Collaboration Suiteは単一のコンピュータにインストールすることもできます。単一コンピュータ・インストールDVDは、LinuxおよびWindowsプラットフォーム用のCDパックに同梱されています。これ以外のプラットフォームの場合は、CDパックに同梱されているCD-ROMセットを使用して、単一コンピュータにインストールできます。


参照:

http://otn.oracle.com/software/products/cs/files/README.html

Windowsでの単一コンピュータへのインストールの詳細を参照できます。

http://otn.oracle.com/software/products/cs/files/readme_linux.html

Linuxでの単一コンピュータへのインストールの詳細を参照できます。



注意:

Oracle Web Conferencingのドキュメント変換サーバーおよび音声変換サーバーは、Oracle Collaboration Suite Middle-Tierとは別のコンピュータにインストールする必要があります。また、Oracle Web Conferencingのドキュメント変換サーバーと音声変換サーバーも別々のコンピュータにインストールすることをお薦めします。Windowsプラットフォームには、Oracle Web Conferencingのドキュメント変換サーバーと音声変換サーバーの両方をインストールする必要があります。


参照:

Oracle Web Conferencingのドキュメント変換サーバーおよび音声変換サーバーの詳細は、『Oracle Web Conferencing管理者ガイド』を参照してください。