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Oracle Collaboration Suite高可用性構成
リリース2(9.0.4)for UNIX Systems
部品番号: B15729-01
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4 9.0.4.2パッチ・セットの適用

この章では、9.0.4.2パッチ・セットの適用に関するreadmeファイルの説明を補足します。 ここでは、次の内容について説明します。

4.1 9.0.4.2パッチ・セットのダウンロードと適用

9.0.4.2パッチ・セットは、次のURLからダウンロードできます。

http://metalink.oracle.com/

このWebサイトの「Patches」Webページで、ご使用のプラットフォームのパッチ・セット番号3564610を検索します。

9.0.4.2パッチ・セットは、Oracle Collaboration Suite環境の各ホストに適用する必要があります。 このパッチ・セットを適用するには、次の手順を実行します。

  1. readmeファイルの説明を読みます。

  2. すべての層をバックアップします。

  3. readmeファイルに記載されている前提条件が満たされていることを確認します。

    この前提条件では、3501955パッチを使用して、Information Storageデータベースを9.2.0.5にアップグレードすることが推奨されています。

  4. 付録Cに示す、Oracle Web Conferencing Real-Time Collaborationのボリュームと表領域の作成手順に従います。 これらのRAWボリュームおよび表領域は、Oracle Web Conferencing Real-Time CollaborationのInformation Storageデータベースで必要となります。


    注意:

    ボリュームを手動で作成する必要がないクラスタ化されたファイル・システムがある場合は、この手順をスキップします。 たとえば、LinuxのOracle Cluster File Systemは、ボリュームを手動で作成する必要がないクラスタ化されたファイル・システムです。

  5. パッチ・セットをInfrastructureノードに適用します。 この手順を実行する前にデータベースを停止しないでください。

  6. パッチ・セットをInformation Storageデータベース層に適用します。

  7. Oracle Calendar ServerおよびOracle Filesドメイン・コントローラ層に、9.0.4.2パッチ・セットをインストールします。

  8. すべての中間層にパッチ・セットをインストールします。

  9. readmeファイルのインストール後の作業を実行します。

4.2 パッチ・セット適用後のOracle Web Conferencing Real-Time Collaborationの構成

Oracle Real Application Clusters対応Information Storageを使用するには、パッチ・セットの適用後に、Oracle Web Conferencing Real-Time Collaborationコンポーネントを構成する必要があります。 この操作を行うには、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを実行して、現行インスタンスのOracle Web Conferencing Real-Time Collaborationコンポーネントをすべて停止します。

    $ORACLE_HOME/imeeting/bin/imtctl stop
    $ORACLE_HOME/dcm/bin/dcmctl stop -co OC4J_imeeting -v
    
    
  2. $ORACLE_HOME/imeeting/conf/imtinit.confファイルを編集します。

    このファイルでは、完全なJDBC接続文字列を指定します。 次に、imtinit.confファイルの内容の例を示します。

    oracle.imt.database.sid=str1
    oracle.imt.instancename=OUIHome.ocslb.oracle.com
    oracle.imt.schema.password.encrypted=27250A0179786675780C0272534812
    oracle.imt.database.hostname=store1.oracle.com
    oracle.imt.database.port=1521
    oracle.imt.schema.name=rtc_app
    oracle.rtc.instance.version=2.0.4.3.0
    
    

    注意:

    デフォルトの構成では、Oracle Web Conferencing Real-Time Collaborationデータベースの接続情報は、hostnameportおよびsidプロパティにおいて指定されています。 Oracle Web Conferencing Real-Time Collaboration 2.0.4.3には、新規プロパティoracle.imt.database.jdbc.connectのサポートが追加されています。 このプロパティがある場合、hostnameportおよびsidプロパティは、指定されていても無視されます。

    imtinit.confファイルに次のプロパティを追加します。

    oracle.imt.database.jdbc.connect=FULL_JDBC_CONNECT_STRING
    
    

    FULL_JDBC_CONNECT_STRINGの値は、変更や検証をせずに、Oracle Web Conferencing Real-Time Collaborationリポジトリへの接続を確立するために使用されます。 つまり、この値は、任意の有効なJDBC 9.0.1.4接続文字列にすることができます。 tnsnames.oraファイルのエントリとは異なり、imtinit.confファイルには、接続文字列全体を1行で指定する必要があります。

    次に、JDBC接続情報の指定に使用する構文の例を示します。 この構文のHOSTPORTおよびSERVICE_NAMEを適切な値に置き換えます。

    oracle.imt.database.jdbc.connect=jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=store1.oracle.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=str.oracle.com)))
    
    

    次に、JDBC接続情報の例を示します。 この例では、複数のリスナーが使用されています。各リスナーは、IPアドレスによって指定されています。

    oracle.imt.database.jdbc.connect=jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=store1.oracle.com)(PORT=1521))(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=store2.oracle.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=str.oracle.com)))
    
    

    通常は、以前のデータベース接続設定は無視されますが、一部のコマンドで、検証のためにこの設定が必要となります。 そのため、この接続設定は変更しないでください。

  3. 次のコマンドを実行して、現行インスタンスのOracle Web Conferencing Real-Time Collaborationコンポーネントをすべて再起動します。

    $ORACLE_HOME/imeeting/bin/imtctl start
    $ORACLE_HOME/dcm/bin/dcmctl start -co OC4J_imeeting
    
    
  4. データベースに接続されているOracle Web Conferencing Real-Time Collaborationコンポーネントが新規接続文字列を使用しているかどうかを検証します。

    UNIXまたはLinuxでこの操作を行うには、最初に次のコマンドを実行します。

    grep "Database Connection Info" \ $ORACLE_HOME/imeeting/logs/imtcontrol/*.xml
    
    

    コマンドによって返されたファイルの内容を確認します。 次に、以前のファイルに含まれているエントリの例を示します。

    <record timestamp="2003-10-22T02:02:16.811-07:00" time-local="true"
    severity="config" source-path="oracle.imt.application.db"
    source="SrvDBConnProvider"><message>Database Connection Info:
    jdbc:oracle:thin:@store1.oracle.com:1521:str1 (Schema rtc_app)</message>
    
    

    imtctl startコマンドを実行したときに作成された最新のログ・ファイルには、新しいJDBC構文のエントリが含まれています。

    次に例を示します。

    <record timestamp="2003-10-23T02:21:27.994-07:00" time-local="true"
    severity="config" source-path="oracle.imt.application.db"
    source="SrvDBConnProvider"><message>Database Connection Info:
    jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ADDRESS_
    LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=store1.oracle.com)(PORT=1521))) (CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=str.oracle.com))) (Schema rtc_app)</message>
    
    

    OC4J_imeetingログで同じチェックを実行します。

    UNIXまたはLinuxでこの操作を行うには、次のコマンドを実行します。

    grep "Database Connection Info" \ $ORACLE_HOME/imeeting/logs/application/*.xml
    
    

    ここで、新規ログ・ファイルに以前の接続文字列構文が含まれている場合は、前述の手順を再確認して、正しいプロパティを指定したかどうか、正しいファイルを編集したかどうか、およびすべてのOracle Web Conferencing Real-Time Collaborationコンポーネントを再起動したかどうかを確認します。 また、Oracle Web Conferencing Real-Time Collaborationのバージョンが、2.0.4.3以上であることも確認します。 この操作を行うには、次のコマンドを実行します。

    $ORACLE_HOME/imeeting/bin/imtctl versions
    
    

    ログ・ファイルにOracle Web Conferencing Real-Time Collaborationが新規接続文字列を使用していることが示されている場合は、すべての手順を正常に完了しています。