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Oracle Collaboration Suite高可用性構成
リリース2(9.0.4)for UNIX Systems
部品番号: B15729-01
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1 Oracle Collaboration Suiteの概要

Oracle Collaboration Suiteは、標準ベースの統合コラボレーション・ソリューションです。 これは、複数の層で構成され、実績あるOracleテクノロジ(Oracle9i DatabaseおよびOracle9i Application Server)上に構築されています。

現在のビジネス・シナリオでは、コラボレーションシステムの可用性がビジネス・プロセス、ユーザーの生産性およびコストに直接影響を与えます。 Oracle Collaboration Suiteは、複数の層に配置された様々なコンポーネントで構成されています。 各コンポーネントの可用性は、システムの可用性に直接影響を与えます。

Oracle Collaboration Suiteは、高可用性の機能に加え、セキュアである必要があります。 これにより、インターネットおよびイントラネットの両方のユーザーが、可用性とセキュリティを損なわずにシステムを使用できます。

この章では、Oracle Collaboration Suiteの次のコンポーネントの概要について説明します。

1.1 InfrastructureデータベースおよびOracle Internet Directory

Oracle Collaboration Suiteリリース2(9.0.4)Infrastructureには、Oracle9i Application Serverリリース2(9.0.2)が使用されています。 Infrastructureは、Metadata Repository、HTTP ServerおよびOC4J_DASインスタンスで構成されています。 Metadata Repositoryには、Oracle9i Databaseリリース9.0.1.4が使用され、Oracle Internet Directoryの情報およびOracle9iAS Single Sign-Onメタデータが格納されています。

InfrastructureデータベースおよびOracle Internet Directoryコンポーネントには、Oracle9i Application Server Infrastructureが使用されています。 通常、これらのコンポーネントは、イントラネット上のファイアウォールの後ろに配置されます。 このドキュメントで説明する配置アーキテクチャでは、Infrastructureは2つの層に配置されます。 InfrastructureデータベースおよびOracle Internet Directoryコンポーネントは、1つの層に配置されます。 次の項で説明するOracle9i Application Server Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Serviceコンポーネントは、非武装地帯(DMZ)内の1つの層で複数のサーバーに配置されます。

1.2 Oracle9iAS Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Service

Infrastructureを保護するため、中間層では、アプリケーション・コンポーネントのためにOracle9iAS Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Serviceが用意されています。 Oracle9iAS Single Sign-Onコンポーネント、Oracle Delegated Administration Serviceコンポーネント、InfrastructureデータベースおよびOracle Internet Directoryコンポーネントによって、Oracle Identity Managementサービスが提供されます。

1.3 Oracle Calendar ServerおよびOracle Filesドメイン・コントローラ

Oracle Calendar ServerおよびOracle Filesドメイン・コントローラ・コンポーネントは、中間層には配置されません。 これらのコンポーネントは、イントラネット上のファイアウォールの後ろで別個の層に配置されます。 Oracle Calendar Serverには、すべてのカレンダ関連データが格納されるファイル・システム・レベルのデータベースが含まれています。 このデータベースは、Oracleデータベースではありません。また、このデータベースでは、同様の高可用性が提供されません。

Oracle Calendar Server(カレンダ・ノードIDごとに1つのサーバー)およびOracle Filesドメイン・コントローラ・コンポーネントは、単一のプロセスであるため、コールド・フェイルオーバー・クラスタに配置されます。 この場合、適切なモニタリング機能と再起動機能を使用して、Oracle Filesドメイン・コントローラを中間層に配置しておくこともできます。

1.4 Information Storage

Information Storageには、Oracle9i Databaseリリース2(9.2)が使用されています。 これは、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントのデータ・ストアであり、イントラネット上のファイアウォールの後ろに配置されます。

1.5 中間層コンポーネント

中間層コンポーネントには、Oracle9i Application Serverが使用されています。 中間層コンポーネントは、DMZに配置され、すべてのOracle Collaboration Suiteコンポーネントのアプリケーション・プラットフォームを提供します。