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Oracle Collaboration Suiteインストレーション・ガイド
10gリリース1(10.1.1)for HP-UX PA-RISC(64-bit)
B25362-01
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15 Oracle Collaboration Suiteのインストール後のタスク

この章の内容は次のとおりです。

15.1 環境変数の設定

インストールの終了後、次の項に示す環境変数を設定する必要があります。Oracle Collaboration Suiteの一部のコマンドが正常に機能するには、これらの環境変数が必要です。次の表に、設定する必要がある変数を示します。

変数名 Bourne、Kornまたは派生シェル Cシェル
ORACLE_HOME
ORACLE_HOME=/u01/oracle/product/ocs;
export ORACLE_HOME
setenv ORACLE_HOME /u01/oracle/product/ocs
PATH

PATHには、ORACLE_HOME/binが含まれている必要があります。

PATH=$ORACLE_HOME/bin:$PATH;
export PATH
setenv PATH $ORACLE_HOME/bin:$PATH
DISPLAY

DISPLAYは、実行中のXサーバーを指している必要があります。サーバー・プロセスを開始する場合は、クライアント・コンピュータのXエミュレーションを使用しないでください。Xサーバーを実行します。

DISPLAY= X server:display_number.screen_number;
export DISPLAY

次に例を示します。
DISPLAY= localhost:0.0; export DISPLAY
setenv DISPLAY X server:display_number.screen_number

次に例を示します。
setenv DISPLAY localhost:0.0
LD_LIBRARY_PATH

LD_LIBRARY_PATHには、$ORACLE_HOME/libが含まれている必要があります。

LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib;
export LD_LIBRARY_PATH

setenv LD_LIBRARY_PATH $ORACLE_HOME/lib
SHLIB_PATH

SHLIB_PATHには、$ORACLE_HOME/lib32が含まれている必要があります。

SHLIB_PATH=$ORACLE_HOME/lib32:$SHLIB_PATH;
export SHLIB_PATH
setenv SHLIB_PATH $ORACLE_HOME/lib32
NLS_LANG(オプション、グローバリゼーション・サポートの場合)
NLS_LANG=language_territory.characterset;
export NLS_LANG

次に例を示します。
de_de.WE8ISO8859P15; export NLS_LANG
setenv NLS_LANG language_territory.characterset

次に例を示します。
setenv de_de.WE8ISO8859P15

ORA_NLS

ORA_NLSは、グローバリゼーション・サポート固有のメッセージ・ファイルの場所です。

ORA_NLS=$ORACLE_HOME/ocommon/nls/admin/data;
export ORA_NLS
setenv ORA_NLS $ORACLE_HOME/ocommon/nls/admin/data
TNS_ADMIN

TNS_ADMINは、SQL*Net構成ファイルのtnsnames.oralistener.oraおよびsqlnet.oraの場所です。これらの構成ファイルは、デフォルトでは$ORACLE_HOME/network/adminにあります。

TNS_ADMIN=$ORACLE_HOME/network/admin; export TNS_ADMIN
setenv TNS_ADMIN $ORACLE_HOME/network/admin


注意:

ORACLE_HOMEおよびORACLE_SID変数を設定するために、$ORACLE_HOME/bin/oraenvまたは$ORACLE_HOME/bin/coraenvスクリプト(現行のシェルによって異なる)をソースとして使用することができます。また、これらのスクリプトによって$ORACLE_HOME/binがPATH変数に追加されます。

15.2 Oracle Internet Directoryのパスワード設定の変更

Oracle Internet Directory 10g(9.0.4)以上では、pwdmaxage属性に割り当てられるパスワードのデフォルトの有効期限は60日に設定されています。

デフォルト値を変更するには、次の手順を実行します。

  1. パスワード・ポリシーを変更する前に、cn=orcladminスーパーユーザー・アカウントのロックを解除します。oidpasswdユーティリティを使用して、次のようにスーパーユーザー・アカウントのロックを解除します。

    oidpasswd connect=ocsdb unlock_su_acct=true
    OID DB user password:
    OID super user account unlocked successfully.
    
    

    この手順では、スーパーユーザー・アカウントのcn=orcladminのみがロック解除されます。このアカウントを、デフォルトのレルムcn=orcladmin,cn=users,dc=xxxxx,dc=yyyyy内のcd=orcladminアカウントと混同しないでください。これらは2つの異なるアカウントです。

  2. Oracle Internet Directory 10g(10.1.2)バージョンのOracle Directory Managerを起動し、「パスワード・ポリシーの管理」に移動します。cn=PwdPolicyEntryおよびレルムのパスワード・ポリシー(たとえば、password_policy_entry,dc=acme,dc=com)の2つのエントリが表示されます。

    各パスワード・ポリシーのpwdmaxage属性をそれぞれ適切な値に変更します。

    • 5184000 = 60日(デフォルト)

    • 7776000 = 90日

    • 10368000 = 120日

    • 15552000 = 180日

    • 31536000 = 1年

  3. Oracle Directory Managerを起動し、レルム固有のorcladminアカウントに移動します。userpassword属性を検索し、新しい値を割り当てます。これで、Oracle Application Server Single Sign-Onを使用する任意のOracleコンポーネントを起動し、orcladminとしてログインできるようになります。

    odisrvregユーティリティを再度実行し、Directory Integration and Provisioningのランダムに生成されたパスワードを再設定します。

    odisrvreg -D cn=orcladmin -w welcome1 -p 3060
    Already Registered...Updating DIS password...
    DIS registration successful.
    
    
  4. コネクタを再登録します。

    odisrvreg -p port -D cn=orcladmin -w passwd
    

関連資料:

『Oracle Identity Management統合ガイド』

15.3 SSLの有効化

セキュリティの要件によっては、Secure Sockets Layer(SSL)を有効にする必要があります。SSLを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. インフラストラクチャをインストールしたコンピュータで次のスクリプトを実行します。

    $ORACLE_HOME/bin/SSLConfigTool -config_w_default -opwd orcladmin_user_password
    
     

    注意:

    SSLConfigToolの詳細は、次の場所にある『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

    http://www.oracle.com/technology/documentation/index.html


  2. アプリケーション層をインストールしたコンピュータで次のスクリプトを実行します。

    $ORACLE_HOME/bin/midtierSSLConfigTool.sh oid_hostname oid_port oid_ admin_dn
    oid_admin_password http_server_SSL_port https hostname_of_the_computer_to_be_used true/false
    
    

    前述の構文で、スクリプトの引数は次のとおりです。

    • oid_hostname: アプリケーション層に関連付けられているOracle Internet Directoryコンピュータのホスト名。

    • oid_port: Oracle Internet Directoryサーバーがリスニングしているポート。

    • oid_admin_dn: Oracle Internet Directory管理ユーザー(cn=orcladmin)の管理DN(識別名)。

    • oid_admin_password: Oracle Internet Directory管理ユーザーのパスワード。

    • http_server_SSL_port: インストール時に構成されたSSLポート。この値は、$ORACLE_HOME/install/portlist.iniファイル内にOracle HTTP Server SSLポート値として示されています。

    • https: Oracle HTTP ServerにHTTPS通信プロトコルを使用するという指定。

    • hostname_of_the_machine: コンピュータがそのOracle Collaboration Suite構成に関して使用しているホスト名。これは、ローカル・ホスト名になる場合と、ロード・バランサ仮想ホスト名になる場合があります。

    • true/false: Boolean値により、Oracle Internet DirectoryのSSLポートに接続するかどうかを指定します。値をtrueに設定した場合、Oracle Internet DirectoryのSSLポートに接続することを示します。値をfalseに設定した場合、Oracle Internet Directoryの非SSLポートに接続することを示します。


    注意:

    staticports.iniファイルで、Oracle Collaboration Suite Web Accessのデフォルト・ポートがインストール中に7777/4443から80/443に変更されていると、SSLスクリプトは単一コンピュータ・インストールに対して機能しません。したがって、SSLスクリプトを実行するOracle Collaboration Suite Web Accessポートの値をそのファイルで確認してください。

15.4 コンポーネント固有のタスクの実行

この項の内容は次のとおりです。

15.4.1 Oracle MailおよびTNSリスナーの構成

Oracle Collaboration Suiteアプリケーションを正常にインストールした後で、アプリケーション層の一部としてOracle Mailをインストールした場合は、次の手順を実行します。

  1. oracleユーザーとしてログインします。

  2. ORACLE_HOME変数およびPATH変数を設定します。

  3. 次のコマンドを使用して、uidおよびgroupidの値を取得します。

    prompt> id
    uid=509(oracle) gid=510(oinstall) groups=510(oinstall),511(dba)
    
    
  4. rootユーザーに切り替えます。

  5. 次のコマンドを使用してTNSリスナーを起動します。

    tnslsnr listener_es -user user_id -group group_id &
    
    

    前のコマンドでは、user_idおよびgroup_idは、システムを所有するユーザーのIDです。ここでは、oracleユーザーがOracle Collaboration Suiteをインストールしたと仮定し、手順3に示すようにuser_idの値は509group_idの値は510になります。

15.4.2 Oracle Collaboration Suite Searchの構成

ホスト名、ポート、ユーザー名、パスワードおよびSIDに対する独自の値セットを使用して、次の手順を実行します。

  1. 次のエントリを$ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/OC4J_OCSADMIN/config/data-sources.xmlファイルに追加します。

    <data-source
     class="oracle.jdbc.pool.OracleConnectionCacheImpl"
     name="UltraSearchDS"
     location="jdbc/UltraSearchPooledDS"
     username="username"
     password="password"
     url="jdbc:oracle:thin:@database_host:oracle_port:oracle_sid"
    />
    
    

    前述の構文で、変数は次のとおりです。

    • usernameおよびpassword: Oracle Collaboration Suite Searchインスタンス所有者のOracle Databaseユーザー名およびパスワード

    • database_host: Oracle Databaseインスタンスのホストとなるコンピュータのホスト名

    • oracle_port: Oracle Databaseインスタンスが使用可能になるポート

    • oracle_sid: Oracle DatabaseのSID

    デフォルトのOracle Collaboration Suite Searchインスタンスusernameにデータソースを追加する場合は、まずそのロックを解除します。


    注意:

    JDBCデータソースのURLは、書式jdbc:oracle:thin:@hostname:port:sidまたはTNSキーワード値構文の書式で指定可能です。

  2. 次のようにしてOC4J_OCSADMINインスタンスを再起動します。

    $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl startproc instancename=OC4J_OCSADMIN
    
    
  3. 次のようにしてOracle Collaboration Suiteデータベースのwk_testパスワードを設定します。

    SQLPLUS> alter user wk_test identified by wk_test account unlock;