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Oracle Collaboration Suiteインストレーション・ガイド
10gリリース1(10.1.1)for HP-UX PA-RISC(64-bit)
B25362-01
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14 サイレント・インストールおよび非対話型インストール

この章では、Oracle Collaboration Suiteのサイレント・インストールと非対話型インストールについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

14.1 非対話型インストールの概要

Oracle Collaboration Suiteには、2つの非対話型のインストール方法があります。

14.1.1 サイレント・インストール

サイレント・インストールでは、画面出力は行われず、ユーザーによる入力も不要であるため、Oracle Collaboration Suiteのインストールを監視する必要がなくなります。インストールは、Oracle Universal Installerにレスポンス・ファイルを提供し、コマンドラインで-silentフラグを指定することによって実行します。

複数のコンピュータ上で同様のインストールを行う場合は、Oracle Collaboration Suiteのサイレント・インストールを使用する必要があります。さらに、コマンドラインを使用して遠隔地からOracle Collaboration Suiteのインストールを実行する場合も、サイレント・インストールを使用できます。

サイレント・インストールで使用されるレスポンス・ファイルはテキスト・ファイルです。Oracle Universal Installerは、このレスポンス・ファイルに指定された変数および値を使用して、すべてのユーザー・プロンプトに応答します。このため、すべてのプロンプトに対する応答をレスポンス・ファイルに含める必要があります。

Oracle Collaboration Suiteを初めてインストールする場合は、インストールを開始する前に次の2つのファイルを手動で作成する必要があります。

  • oraInst.loc

  • oratab

これらのファイルは、インストール中にOracle Universal Installerによって使用されます。


関連項目:

  • 14.4項

  • リモート・インストールの詳細は、2.7.4項を参照してください。


Oracle Collaboration Suiteのサイレント・インストールを実行した後で、root.shスクリプトを実行します。root.shスクリプトを実行すると、環境変数の設定が検出され、これによってローカルのbinディレクトリのフルパスを入力できます。

14.1.2 非対話型インストール

Oracle Collaboration Suiteの非対話型インストールでは画面が表示されます。すべてのユーザー・プロンプトに対する応答を指定していない場合は、インストール中に情報を入力する必要があることがあります。

また、Oracle Collaboration Suiteの非対話型インストールは、コマンドラインで-silentフラグを指定せずに、Oracle Universal Installerにレスポンス・ファイルを提供することによっても実行されます。Oracle Universal Installerは、このレスポンス・ファイルに含まれている変数および値を使用して、一部またはすべてのユーザー・プロンプトに応答します。

Oracle Collaboration Suiteを初めてインストールする場合は、インストールを開始する前にoraInst.locファイルとoratabファイルを手動で作成する必要があります。これらのファイルは、インストール中にOracle Universal Installerによって使用されます。

Oracle Collaboration Suiteの非対話型インストールを実行した後で、root.shスクリプトを実行します。root.shスクリプトを実行すると、環境変数の設定が検出され、これによってローカルのbinディレクトリのフルパスを入力できます。

Oracle Collaboration Suiteの非対話型インストールは、インストール中に特定の画面を監視する場合に使用します。


関連項目:

レスポンス・ファイルの実行の詳細は、14.8項を参照してください。

14.2 インストール要件

インストール要件の完全なリストは、第2章を参照してください。

14.3 Oracle Application Server Certificate Authorityのインストール

OracleAS Certificate Authorityをインストールする場合は、次のことを確認します。

対話型モードでは、ユーザーのかわりにインストーラでこれらのチェックが実行され、要件が満たされていない場合は警告が表示されます。ただし、サイレント・モードまたは非対話型モードでは、インストーラで警告は表示されません。

14.4 サイレント・インストールおよび非対話型インストール用のファイルの作成

コンピュータ上にoraInst.locおよびoratabファイルが存在しない場合、Oracle Collaboration Suiteのサイレント・インストールを開始する前にこれらのファイルを作成する必要があります。これらのファイルは、サイレント・インストール中にOracle Universal Installerによって使用されます。

表14-1に、このプラットフォームでの適切なディレクトリの場所を示します。

表14-1 oratabおよびoraInst.locファイルの場所

oratab oraInst.loc

/etc

/var/opt/oracle


14.4.1 oraInst.locファイルの作成

rootユーザーとして、oraInst.locファイルを適切なディレクトリに作成します。oracleユーザー・グループはインストールを実行するグループであるため、このファイルでoracleユーザー・グループに読取りおよび書込み権限が設定されていることを確認します。oraInst.locファイルには、次のテキストが入力されている必要があります。

inst_group=oracle_user_group
inventory_loc=ORACLE_BASE/oraInventory

ここで入力するテキストでは、inventory_locはインベントリ・ファイルの場所を示し、$ORACLE_HOMEはディレクトリの絶対パスを示します。たとえば、$ORACLE_BASE/private2/oracle/ocsである場合、ファイルの内容は次のとおりです。

inst_group=oracle_user_group
inventory_loc=/private2/oracle/ocs/oraInventory

注意:

inventory_locがOracleホームに存在しない場合は、inventory_locが存在するディレクトリに、oracle_user_groupに設定された読取りおよび書込み権限が付与されていることを確認してください。

14.4.2 oratabファイルの作成

適切なディレクトリにoratabファイルを作成します。このファイルが空で、oracleユーザー・グループに対する読取りおよび書込み権限が付与されていることを確認します。

14.5 レスポンス・ファイルの選択

サイレント・インストールまたは非対話型インストールを実行する前に、インストール固有の情報をレスポンス・ファイルに含める必要があります。正しく構成されていないレスポンス・ファイルを使用してインストールを実行しようとすると、インストーラは失敗します。レスポンス・ファイルは、テキスト・エディタで作成または編集できるテキスト・ファイルです。

Oracle Collaboration Suite DVDパックには、表14-2に示すインストール・タイプ用のOracle Universal Installerレスポンス・ファイルのテンプレートが含まれています。

表14-2 レスポンス・ファイル

インストール・タイプ ファイル名

Oracle Collaboration Suite 10gインフラストラクチャ

infra_complete.rsp

Oracle Collaboration Suite 10gインフラストラクチャ: Oracle Collaboration Suite 10gデータベースのみ

infra_dbonly.rsp

Oracle Collaboration Suite 10gインフラストラクチャ: Identity Managementのみ

infra_imonly.rsp

Oracle Collaboration Suite 10gインフラストラクチャ: カスタマ・データベースをOracle Collaboration Suiteデータベースとして有効化

infra_enabledb.rsp

Oracle Collaboration Suite 10gインフラストラクチャおよびOracle Collaboration Suite 10gインフラストラクチャ(1台のコンピュータでのインストール)

infra_and_apps.rsp

Oracle Collaboration Suiteアプリケーション


ocs_apps.rsp


レスポンス・ファイルは、Oracle Collaboration Suite DVDパックのディスク1の/responseディレクトリにあります。サイレント・インストールまたは非対話型インストールの要件に応じて、レスポンス・ファイルを編集する必要があります。

レスポンス・ファイルを使用するには、最初にこのファイルをDVDからシステムにコピーします。

次に例を示します。

  1. /responseディレクトリ(Oracle Collaboration Suiteのインストール用DVDセットの最初のDVD)に移動します。

  2. システムのハード・ドライブにoracle.ocs.infrastructure.Infrastructure.rspファイルをコピーします。

    # cp oracle.ocs.infrastructure.Infrastructure.rsp private/ocs_infr_cd1/response/infrastructure.rsp
    

14.6 レスポンス・ファイルの編集

テキスト・エディタを使用して、システム固有の情報が含まれるようにレスポンス・ファイルを編集します。レスポンス・ファイルのテキストによって、ユーザーが指定する必要のある情報を識別します。

レスポンス・ファイルには、変数の値を指定する必要があります。レスポンス・ファイルに一覧表示されている各変数には、コメントが関連付けられています。このコメントによって、変数タイプを識別します。次に例を示します。

string = "Sample Value"
Boolean = True or False
Number = 1000
StringList = {"StringValue 1", "String Value 2"}

<Value Required>と表示された値は、サイレント・インストール用に指定する必要があります。

レスポンス・ファイル内の変数値のコメントは、Oracle Collaboration Suiteのインストールを開始する前に削除します。

14.7 インストーラのレコード・モードを使用したレスポンス・ファイルの作成

インストーラをレコード・モードで実行してファイルに入力を保存し、そのファイルを後でレスポンス・ファイルとして使用できます。この機能は、別々のコンピュータに同じインストールを実行する必要がある場合に役立ちます。インストーラをレコード・モードで実行するには、次の手順を実行します。

  1. -recordおよび-destinationFileパラメータを使用して、インストーラを起動します。

    # /path/to/runInstaller -record -destinationFile newResponseFile
    
    

    newResponseFileを、インストーラで作成されるレスポンス・ファイルのフルパスに置き換えます。

    例: /response/infrastructure.rsp

  2. インストーラの画面に値を入力します。インストーラでは、これらの値が-destinationFileパラメータに指定されたファイルに書き込まれます。

「サマリー」画面が表示された後、インストーラによって、ユーザーが入力したすべての値が指定されたファイルに自動的に書き込まれます。この時点で、コンピュータへのインストールを完了するか、またはインストールを実行せずに終了できます。

14.8 レスポンス・ファイルの指定とインストールの開始

レスポンス・ファイルを指定する前に、レスポンス・ファイルのすべての値が正しいことを確認します。詳細は、14.6項を参照してください。


関連項目:


Oracle Universal Installerがインストール時にレスポンス・ファイルを使用するようにするには、Oracle Universal Installerの起動時にパラメータとしてレスポンス・ファイルの場所を指定します。

# ./runInstaller -responseFile absolute_path_and_filename

非対話型モードでは、2.7.4項に示すように環境変数DISPLAYを設定する必要があります。インストーラでレスポンス・ファイルを使用するには、インストーラの起動時に、使用するレスポンス・ファイルの場所をパラメータとして指定します。

非対話型インストールを実行するには、次のように指定します。

# setenv DISPLAY hostname:0.0
# ./runInstaller -responseFile absolute_path_and_filename

サイレント・インストールを実行するには、-silentパラメータを使用します。

# ./runInstaller -silent -responseFile absolute_path_and_filename

非対話型インストールの成功または失敗のログは、installActions.logに書き込まれます。サイレント・インストールの成功または失敗のログは、silentInstall.logに書き込まれます。ログ・ファイルは、インストール中にoraInventoryディレクトリに作成されます。


警告:

インストール中に、いくつかのOracle Collaboration Suiteコンポーネントをインストールするために、レスポンス・ファイルが$ORACLE_HOME下のサブディレクトリにコピーされる場合があります。インストールが正常に終了した後、これらのコピーは削除されます。ただし、インストールが失敗した場合、これらのコピーは削除されません。レスポンス・ファイルにパスワードまたはその他の機密情報が含まれる場合は、ファイル・システム上の残りのレスポンス・ファイルのコピーをすべて削除することをお薦めします。


14.9 root.shスクリプトの実行

サイレント・インストールまたは非対話型インストールを実行する場合、Oracle Collaboration Suiteのサイレント・インストール後に、root.shスクリプトを実行する必要があります。

1台のコンピュータでのOracle Collaboration Suiteインフラストラクチャおよびアプリケーションのサイレント・インストールでは、root.shスクリプトをインフラストラクチャとアプリケーション層それぞれのOracleホームで実行する必要があります。

同様に、1台のコンピュータでのOracle Collaboration Suiteインフラストラクチャおよびアプリケーションの非対話型インストール(レスポンス・ファイルを使用するが、実行時に-silentパラメータが指定されない)では、レスポンス・ファイルのSHOW_ROOTSH_CONFIRMATIONパラメータをFALSEに設定していないと、プロンプトによってroot.shスクリプトの実行が求められます。この場合は、インフラストラクチャとアプリケーション層それぞれのOracleホームでroot.shスクリプトを実行する必要があります。


注意:

サイレント・インストールまたは非対話型インストールが終了したら、ログ・ファイル($ORACLE_BASE/oraInventory/logsディレクトリ)を調べて、インストール中にエラーが発生していないかどうかを確認する必要があります。

14.9.1 root.shおよびサイレント・インストール

Oracle Collaboration Suiteのサイレント・インストール中は、root.shスクリプトを実行するように求められません。root.shスクリプトは、サイレント・インストール後に実行する必要があります。

root.shスクリプトを実行するには、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. Oracleホーム・ディレクトリでroot.shスクリプトを実行します。

    # $ORACLE_HOME/root.sh
    
    

    このコマンドでは、$ORACLE_HOMEはディレクトリの絶対パスです。

  3. rootユーザーを終了します。

14.9.1.1 Oracle HTTP Server

サイレント・インストール中に、Oracle Universal InstallerによってOracle HTTP Serverの起動が試行されます。ただし、Oracle HTTP Serverはroot.shスクリプトが実行されるまで起動しません。Oracle HTTP Serverが起動しないために生成されたエラー・メッセージは、無視してください。

root.shスクリプトを実行した後で、次のように入力してOracle HTTP Serverを再起動します。

$ORACLE_HOME/opmn/bin opmnctl stopproc ias-component=HTTP_Server
$ORACLE_HOME/opmn/bin opmnctl startproc ias-component=HTTP_Server

14.9.1.2 異なるポート上でのOracle HTTP Serverの使用

1024未満のポートでOracle HTTP Serverを使用する場合は、root.shスクリプトを実行しないでください。かわりに、rootユーザーとして次のスクリプトを実行します。

$ORACLE_HOME/Apache/Apache/bin/root_sh_append.sh

このコマンドでは、$ORACLE_HOMEはディレクトリの絶対パスです。

root_sh_append.shスクリプトによって、1024未満のポートでOracle HTTP Serverを実行するために必要な権限が設定されます。

14.9.2 root.shおよび非対話型インストール

Oracle Collaboration Suiteの非対話型インストール中は、Oracle Universal Installerによってroot.shスクリプトを実行するように求められます。

root.shスクリプトを実行するには、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. Oracleホーム・ディレクトリでroot.shスクリプトを実行します。

    # $ORACLE_HOME/root.sh
    
    

    このコマンドでは、$ORACLE_HOMEはディレクトリの絶対パスです。

  3. rootユーザーを終了します。

非対話型インストールの場合、「root.shスクリプトの汎用部分の実行を終了」および「これから製品固有のルート・アクションを実行」が表示された後、rootユーザーを終了し、現行のインストール画面に戻ります。

root.shスクリプトによって、次の項目が検出されます。

  • 環境変数ORACLE_OWNERORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDの設定。

  • ローカルのbinディレクトリのフルパス。デフォルトを使用するか、またはローカルの異なるbinディレクトリに変更できます。

14.10 インストール後のタスク

非対話型インストールおよびサイレント・インストールの成功または失敗のログは、installActions.logファイルに書き込まれます。さらに、サイレント・インストールの場合はsilentInstall.logファイルが作成されます。ログ・ファイルは、$ORACLE_HOME/oracle/oraInventory/oui_inventory/logsディレクトリに作成されます。

インストールに成功した場合、silentInstall.logファイルには次の行が含まれています。

The installation of OracleAS <Installation Type> was successful.

installActions.logファイルには、Oracle Collaboration Suiteの各インストール・タイプに固有の情報が含まれています。


関連項目:

コンフィギュレーション・アシスタントのトラブルシューティング関連の情報は、I.4項を参照してください。

14.11 サイレント・インストールおよび非対話型インストールに関するセキュリティ上のヒント

レスポンス・ファイル内の情報の1つにインストール・パスワードがあります。パスワード情報はクリアテキストです。

レスポンス・ファイル内のパスワードに関するセキュリティの問題を最小限に抑えるために、次のガイドラインに従ってください。

OracleAS Metadata Repositoryをサイレント・モードまたは非対話型モードでインストールする場合、次のログ・ファイルが作成されます。

前述の構文で、<ORACLE_SID>はデータベースSIDの値です。

これらのログ・ファイルには、データベースのパスワード情報が含まれています。可能であれば、内容を確認した後でこれらのファイルをシステムから削除してください。

14.12 エラー処理

サイレント・インストールおよび非対話型インストールの成功または失敗のログは、silentInstall.logファイルに書き込まれます。このファイルは、oraInventory/logディレクトリに作成されます。

変数値のコンテキスト、書式またはタイプが不適切な場合、その値は指定されていないものとして処理されます。セクションの範囲外の変数は無視されます。

不適切または不完全なレスポンス・ファイルを使用してサイレント・インストールまたは非対話型インストールを試行すると、Oracle Universal Installerで、ディスク領域の不足、インストールの失敗などのエラーが発生します。

レスポンス・ファイルを指定せずに非対話型インストールを試行すると、インストールが失敗します。


関連項目:

付録I

1024未満のポートに対してstaticports.iniファイルを使用してサイレント・インストールを実行した場合、OPMNコンフィギュレーション・アシスタントは失敗し、他のすべてのコンフィギュレーション・アシスタントは実行されません。

コンフィギュレーション・アシスタントをコマンドラインから実行する前に、次の手順を実行します。

14.13 削除

サイレント・インストールまたは非対話型インストールが失敗した場合、Oracle Collaboration Suiteのインストールの試行によって作成されたすべてのファイルを完全に削除する必要があります。


関連項目:

Oracle Collaboration Suiteおよびコンポーネントの削除の詳細は、付録Hを参照してください。

Oracle Collaboration Suiteのサイレント・インストールの削除は、インストールに使用したレスポンス・ファイルにサイレント・インストールの削除パラメータを指定することによって実行できます。インストールのレスポンス・ファイルに次のパラメータを追加します。

REMOVE_HOMES={"<ORACLE_HOME to be removed>"}

サイレント・インストールの削除を実行するには、次のコマンドの入力時に-silentパラメータを使用します。

# ./runInstaller -silent -responseFile absolute_path_and_filename

14.14 非対話型モードでのコンフィギュレーション・アシスタントの使用

すべてのOracle Collaboration Suiteコンフィギュレーション・アシスタントは、Oracle Content Servicesのコンフィギュレーション・アシスタントを除き、非対話型モードで実行できます。

非対話型モードでコンフィギュレーション・アシスタントを使用するには、次のいずれかの操作を実行します。

Oracle Collaboration Suiteデータベースのインストールを非対話型モードで実行すると、インストールの最後にOracle Netコンフィギュレーション・アシスタントによってシステムは構成されません。インストール後、Oracleホーム・ディレクトリからnetcaコマンドを実行することによってOracle Netコンフィギュレーション・アシスタントを使用したOracle Netの構成を実行するか、またはnetca.rspレスポンス・ファイルを使用します。


注意:

レスポンス・ファイルを構成せずに非対話型セッションを試行すると、Oracle Universal Installerまたはコンフィギュレーション・アシスタントが失敗します。失敗した非対話型インストールのトラブルシューティングの詳細は、付録Iを参照してください。


関連資料:

  • 非対話型インストールの準備と使用、およびコンフィギュレーション・アシスタントのレスポンス・ファイル・スクリプトの詳細は、『Oracle Universal Installer Concepts Guide』を参照してください。このマニュアルは、次のURLのOracle Technology Networkで入手可能です。

    http://www.oracle.com/technology/documentation
    
    
  • オラクル社カスタマ・サポート・センターを利用する場合は、OracleMetaLinkを参照してください。次のWebサイトでは、非対話型インストールおよび構成に関する掲示板および質問に対する回答を参照できます。

    http://metalink.oracle.com
    

14.14.1 レスポンス・ファイルのエラー処理

Oracle Universal Installerまたはほとんどのコンフィギュレーション・アシスタントでは、実行時にレスポンス・ファイルが検証されます。検証に失敗した場合は、非対話型インストールまたは構成のプロセスが終了します。パラメータ値のコンテキスト、書式またはタイプが不適切な場合、Oracle Universal Installerでは、ファイルに値が指定されていないものとして処理されます。また、セクションの範囲外の変数は無視されます。

失敗に関する情報は、インストール・セッションのログ・ファイルに記録されます。


関連項目:

oraInventoryディレクトリとインストール・ログ・ファイルの詳細は、3.3.1項を参照してください。