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Oracle Collaboration Suiteインストレーション・ガイド
10gリリース1(10.1.1)for HP-UX PA-RISC(64-bit)
B25362-01
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I トラブルシューティング

この付録では、一般的なインストールの問題および解決策について説明します。

この付録の内容は次のとおりです。

I.1 要件の確認

この付録に示すトラブルシューティング手順を実行する前に、次の情報を確認します。

I.1.1 依存性の確認

Oracle Collaboration Suiteアプリケーションをインストールする場合は、インストール時にOracle Collaboration Suiteアプリケーションを関連付けるインフラストラクチャが実行中であることを確認します。

I.1.2 リリース・ノートの参照

Oracle Collaboration Suiteをインストールする前に、Oracle Collaboration Suiteのリリース・ノートをお読みください。リリース・ノートは、プラットフォーム固有のドキュメントに付属しています。リリース・ノートの最新版は、次のURLのOracle Technology Networkで入手可能です。

http://www.oracle.com/technology/index.html

I.2 ユーザー・インタフェースの問題のトラブルシューティング

英語以外のコンテンツを提供しており、1.8項の説明のように追加言語をインストールしていない場合は、必要なフォントがインストールされないため、ユーザー・インタフェースが正常に表示されなくなる可能性があります。これを修正するにはOracle Metadata Repository Creation Assistant and Utilities CD-ROMからフォントをインストールします。その手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Collaboration Suiteのインストール・メディアを挿入してマウントします。

  2. インストール・メディアのutilities/fontsディレクトリの内容をORACLE_HOME/jdk/jre/lib/fontsディレクトリにコピーします。

I.3 インストール・エラーのトラブルシューティング

Oracle Collaboration Suiteのインストール中にエラーが発生した場合は、次のタスクを実行します。

I.4 コンフィギュレーション・アシスタントのトラブルシューティング

この項の内容は次のとおりです。

I.4.1 一般的なヒント

コンフィギュレーション・アシスタントの実行中に発生したエラーを解決するには、次の手順を実行します。

  • I.3項に示すインストール・ログ・ファイルを調べます。

  • ORACLE_HOME/cfgtoollogsディレクトリにあるコンフィギュレーション・アシスタントのログ・ファイルで、特定のOracle Collaboration Suiteコンフィギュレーション・アシスタントを調べます。エラーの原因になった問題を修正します。

  • 「致命的エラー。再インストールしてください」というメッセージが表示された場合は、ログ・ファイルを分析して、問題の原因を調べます。手順の詳細は、I.4.4項を参照してください。

I.4.2 コンフィギュレーション・アシスタントの結果コード

コンフィギュレーション・アシスタントが失敗すると、インストール画面の下部に表示されます。追加情報がある場合は、コンフィギュレーション・アシスタントのインタフェースに表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントの実行ステータスは、次の結果コードで識別されます。

ステータス 結果コード
コンフィギュレーション・アシスタントが成功しました。 0
コンフィギュレーション・アシスタントが失敗しました。 1
コンフィギュレーション・アシスタントが取り消されました -1

結果コードは、次のログ・ファイルに書き込まれます。

oraInventory_location/logs/installActionstimestamp.log

.log

I.4.3 コンポーネントの構成時および起動時の失敗

インストール時に「コンフィギュレーション・アシスタント」画面が表示されてコンフィギュレーション・アシスタントが実行されます。コンフィギュレーション・アシスタントの実行に失敗した場合は、次の手順を実行して問題を修正します。

  1. インストール・ログ・ファイルを調べます。

  2. 各コンフィギュレーション・アシスタントのログ・ファイルを調べます。このログ・ファイルは、ORACLE_HOME/cfgtoollogsディレクトリ(/data/mtier/cfgtoollogs/data/infra/cfgtoollogsなど)にあります。

  3. 次を参照してください。

    1. 失敗したコンフィギュレーション・アシスタントに依存するアシスタントがある場合は、その依存アシスタントを再度実行します。このことは、依存アシスタントが正常に完了している場合にも必要となります。

    2. 失敗したコンフィギュレーション・アシスタントを再度実行します。インストーラを使用している場合は、コンフィギュレーション・アシスタントを選択し、「再試行」をクリックします。

      「再試行」をクリックした後にコンフィギュレーション・アシスタントが再度失敗した場合は、 /temp/EM_CONFIG_INSTALL.lkファイルを削除して、コンフィギュレーション・アシスタントをもう一度実行します。

      「再試行」をクリックした後にコンフィギュレーション・アシスタントが再度失敗した場合は、ORACLE_HOME/sysman/emd/targets.xmlファイルからコンポーネント・エントリを削除します。

    3. オプションのコンフィギュレーション・アシスタントが失敗したときに、このアシスタントに依存するアシスタントがない場合は、残りのコンフィギュレーション・アシスタントを実行します。取り消されたオプションのコンフィギュレーション・アシスタントのチェックを外し、次に表示されるコンフィギュレーション・アシスタントをチェックし、「再試行」をクリックします。

    4. Oracle Universal Installerまたはコマンドラインでコンフィギュレーション・アシスタントの実行コマンドを実行したときに、コンフィギュレーション・アシスタントが失敗した場合は、コンフィギュレーション・アシスタントの実行コマンドを再度実行します。

      ORACLE_HOME/cfgtoollogsディレクトリにあるconfigToolCommandsという名前で生成されたスクリプト・ファイルを使用すると、失敗したコンフィギュレーション・アシスタントを再度実行できます。configToolCommandsスクリプトは、インストーラを終了した後に生成されます。configToolCommandsスクリプトは、サイレント・インストール時または非対話型インストール時にコンフィギュレーション・アシスタントが失敗した直後に生成されます。

      生成されたスクリプトを使用する場合は、次のタスクを実行する必要があります。

    1. 自動生成された$ORACLE_HOME/cfgtoollogs/configToolCommandsスクリプトをエディタで開きます。*Protected value, not to be logged*のすべての出現箇所を検索し、インストール時に指定したパスワードに置き換えます。共通パスワードの場合は、さらに簡単です。上の文字列の出現箇所すべてをその共通パスワードに置き換えるだけです。

    2. 環境変数ORACLE_HOMEをORACLE_HOMEパスに設定します。

    3. 環境変数LD_LIBRARY_PATHに$ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/network/lib:$ORACLE_HOME/network/libを追加します。

    4. $ORACLE_HOME/cfgtoollogs/configToolCommandsスクリプトを実行し、失敗およびスキップしたすべてのコンフィギュレーション・アシスタントを再実行します。

    • 環境変数ORACLE_HOMEをORACLE_HOMEパスに設定します。

    • 環境変数LD_LIBRARY_PATH$ORACLE_HOME/lib32:$ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/network/lib32:$ORACLE_HOME/network/libを追加します。


注意:

コンフィギュレーション・アシスタントの説明に「最初のタスク」という項がある場合は、コンフィギュレーション・アシスタントを実行する前にそのタスクを実行する必要があります。

I.4.4 リカバリ不能なエラー

コンフィギュレーション・アシスタントの失敗は、リカバリ不能(致命的)な場合があります。リカバリ不能なエラーの場合は、問題を修正して続行してもリカバリできません。現行のインストールを削除して、Oracle Collaboration Suiteを再インストールする必要があります。次の各タスクでは、リカバリ手順について説明します。

  1. 付録Hの手順に従って、失敗したインストールを削除します。

  2. リカバリ不能なエラーの原因を修正します。

  3. Oracle Collaboration Suiteを再インストールします。

  4. エラーが再度発生した場合は、コンピュータからOracleインストールをすべて削除する必要があります。

I.5 インストール後の管理エラーのトラブルシューティング

この項では、インストール後に発生する可能性があるいくつかのエラーについて説明します。

I.5.1 Oracle Calendarの再起動の失敗

このエラーは、インストール後にシステムを停止し、opmnを実行してすべてのプロセスを再起動する場合に発生する可能性があります。

Oracle Calendarクライアントを再起動する場合は、ocasctlを実行する必要があります。


関連資料:

『Oracle Collaboration Suite管理者ガイド』

I.6 Oracle Collaboration Suite Webクライアント構成のトラブルシューティング

ユーザーがOracle Collaboration Suiteにログインしたときに、Oracle Collaboration SuiteホームページではなくOracleAS Portalの一般ページが表示される場合は、次の手順を実行します。

  1. 次のようにして、ユーザーがOracle Collaboration Suiteユーザー・グループのメンバーであることを確認します。

    1. 次のURLでorcladminとしてOracle Delegated Administration Servicesにログインします。

      http://host_name:port_number/oiddas/
      

      注意:

      標準的なインストールの場合、Oracle Delegated Administration Servicesは、インフラストラクチャがインストールされている場所にあります。

    2. 「ディレクトリ」タブをクリックします。

    3. ユーザーID(orclguestなど)でユーザーを検索します。

    4. 検索結果からユーザーを選択し、「編集」をクリックします。

    5. 「パブリック・グループ割当て」セクションまで下にスクロールして、ユーザーがOracle Collaboration Suiteユーザー・グループのメンバーであることを確認します。

      ユーザーがメンバーでない場合、Oracle Collaboration Suiteユーザーのボックスを選択し、「適用」をクリックします。

    6. Oracle Delegated Administration Servicesをログアウトします。

  2. 次のようにして、Oracle Collaboration Suiteユーザー・グループがユーザーのデフォルト・グループであることを確認します。

    1. OracleAS Portalにそのユーザーとしてログインします。たとえば、http://host_name:port_number/に移動し、「エンド・ユーザーのログイン」をクリックし、orclguestとしてログインします。

    2. Oracle Collaboration Suiteホームページが表示され、ユーザーが正しくプロビジョニングされている場合は、この後の手順を行う必要はありません。

    3. OracleAS Portalの「ようこそ」ページが表示された場合は、「アカウント情報」をクリックします。

    4. 「アカウント情報」ページで、ユーザーのデフォルト・グループがOCS_PORTAL_USERSに設定されていることを確認します。

      設定されていない場合は、ユーザーのデフォルト・グループとしてOCS_PORTAL_USERSを入力し、「適用」をクリックします。

    5. ユーザーの「デフォルト・ホームページ」が空白であることを確認します。

    6. 「ホーム」グローバル・ボタンをクリックします。これで、Oracle Collaboration Suiteホームページが表示されます。表示されない場合は、手順3に進みます。

  3. Oracle Collaboration Suiteホームページがまだ表示されない場合は、次の手順を実行します。

    1. OracleAS Portalにそのユーザーとしてログインします。たとえば、http://host_name:port_number/に移動し、「エンド・ユーザーのログイン」をクリックし、orclguestとしてログインします。

    2. OracleAS Portalの「ようこそ」ページが表示されたら、「アカウント情報」をクリックします。

    3. 「アカウント情報」ページで、ユーザーのデフォルト・グループがOCS_PORTAL_USERSに設定されていることを確認します。

      設定されていない場合は、ユーザーのデフォルト・グループとしてOCS_PORTAL_USERSを入力し、「適用」をクリックします。

    4. 「デフォルト・ホームページ」フィールドの横の「参照ページ」アイコンをクリックします。

    5. OCS_V2_PAGE_GROUPページ・グループを探し、クリックして展開します。

    6. Oracle Collaboration Suiteホームページを探し、「オブジェクトを戻す」をクリックします。

    7. 「適用」をクリックします。

    8. 「ホーム」グローバル・ボタンをクリックすると、正しいホームページが表示されます。

I.7 Oracle Real Application Clustersのトラブルシューティング

選択したリモート・ノード上でインストールを正常に実行するには、選択したすべてのノードで同一の、書込み可能なOracleホームのパスを選択します。そのようなパスを選択しなかった場合は、リモート・ノードでのインストールが失敗します。この失敗を示すエラー・メッセージは表示されません。

I.8 その他の情報

この付録の情報で問題を解決できない場合は、次の資料も参照してください。

オラクル社とサポート契約を締結している場合は、次の手順に従ってOracleMetaLinkサイトからパッチをダウンロードしてください。

  1. 次のURLのOracleMetaLinkにログインします。

    http://metalink.oracle.com

  2. ページ左側の「Patches & Updates」をクリックします。

  3. 「Simple Search」リストで「Patch Number」が選択されていることを確認します。

    隣のボックスに必要なパッチ番号を入力します。

    ダウンロードする必要のあるパッチ番号が不明な場合は、「Simple Search」リストで「Product or Family」を選択します。

  4. 「Platform or Language」リストから該当するオペレーティング・システムを選択します。

  5. 「Go」をクリックします。

  6. 「Results」の下で、「Download」をクリックしてパッチをダウンロードするか、「View Readme」をクリックしてREADMEの情報を確認してからパッチをダウンロードします。

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