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Oracle Collaboration Suite クイック・インストレーション・ガイド
10gリリース1(10.1.1) for Linux x86

B19345-01

Oracle® Collaboration Suite

クイック・インストレーション・ガイド

10gリリース1(10.1.1) for Linux x86

部品番号: B19345-01

2005年9月

原本名: Oracle Collaboration Suite Quick Installation Guide, 10g Release 1 (10.1.1) for Linux

原本部品番号: B15794-02

Copyright © 2005 Oracle. All rights reserved.

制限付権利の説明

このプログラム(ソフトウェアおよびドキュメントを含む)には、オラクル社およびその関連会社に所有権のある情報が含まれています。このプログラムの使用または開示は、オラクル社およびその関連会社との契約に記された制約条件に従うものとします。著作権、特許権およびその他の知的財産権と工業所有権に関する法律により保護されています。

独立して作成された他のソフトウェアとの互換性を得るために必要な場合、もしくは法律によって規定される場合を除き、このプログラムのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイル等は禁止されています。

このドキュメントの情報は、予告なしに変更される場合があります。オラクル社およびその関連会社は、このドキュメントに誤りが無いことの保証は致し兼ねます。これらのプログラムのライセンス契約で許諾されている場合を除き、プログラムを形式、手段(電子的または機械的)、目的に関係なく、複製または転用することはできません。

このプログラムが米国政府機関、もしくは米国政府機関に代わってこのプログラムをライセンスまたは使用する者に提供される場合は、次の注意が適用されます。

U.S. GOVERNMENT RIGHTS

Programs, software, databases, and related documentation and technical data delivered to U.S. Government customers are "commercial computer software" or "commercial technical data" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation, and agency-specific supplemental regulations. As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the Programs, including documentation and technical data, shall be subject to the licensing restrictions set forth in the applicable Oracle license agreement, and, to the extent applicable, the additional rights set forth in FAR 52.227-19, Commercial Computer Software--Restricted Rights (June 1987). Oracle Corporation, 500 Oracle Parkway, Redwood City, CA 94065.

Oracle、JD Edwards、PeopleSoft、Retekは米国Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の登録商標です。その他の名称は、他社の商標の可能性があります。

このプログラムは、核、航空産業、大量輸送、医療あるいはその他の危険が伴うアプリケーションへの用途を目的としておりません。このプログラムをかかる目的で使用する際、上述のアプリケーションを安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。万一かかるプログラムの使用に起因して損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切責任を負いかねます。

はじめに

このマニュアルで説明されている各種サービスは日本オラクル社から提供されるサービスです。サービスは、製品をご購入された日本オラクル正規代理店各社から提供される場合もありますが、サービス内容はこのマニュアルの説明と異なることがあります。

1 ご注文内容の確認

メディア・パック受領後、ただちに同梱のPacking Listをもとにパッケージ内容物を確認してください。破損、欠品、不明な点などのお問合せは、本製品をご購入された日本オラクル正規代理店、もしくはOracle Directまでお寄せください。

メディア・パックには、このマニュアルの他に次の製品が同梱されています。

2 概要

このマニュアルでは、Oracle Collaboration Suiteのインストール方法について説明します。

3 このマニュアルで説明するインストール・タイプ

このマニュアルは、次の構成でOracle Collaboration Suiteをインストールするユーザーを対象としています。

より複雑なトポロジが必要な場合は、Oracle Collaboration Suiteのインストレーション・ガイドで詳細なインストール手順を参照してください。

Oracle Collaboration Suiteをインストールする前に、Oracle Collaboration Suiteのリリース・ノートで最新情報を確認してください。

4 インストーラの起動

インストーラを起動するには、次のようにします。

  1. 「要件のチェック」にリストされている最小要件をすべてチェックします。

  2. Administratorsグループのメンバーであるユーザーとしてコンピュータにログインします。

  3. ディスクを挿入します。

    Oracle Collaboration Suiteのインストール・メディアを挿入します。

  4. コンピュータがディスクを自動的にマウントしない場合は、「DVD-ROMのマウント」で、DVD-ROMを手動でマウントする手順を参照してください。

    Red Hat Enterprise Linux AS/ESシステムでディスクが自動的にマウントされたかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # ls /mnt/dvd
    
    

    SUSE Linux Enterprise Serverシステムでディスクが自動的にマウントされたかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # ls /media/dvd
    
    
  5. インストーラを起動します。Red Hat Enterprise Linux AS/ESではmountpoint/mnt/dvdであり、SUSE Linux Enterprise Serverでは/media/dvdです。


    注意

    マウント・ポイント・ディレクトリからインストーラを実行しないでください。この手順のcdコマンドに注意してください。このコマンドは、現行ディレクトリをホーム・ディレクトリに変更するため、インストーラはマウント・ポイントから起動しません。 


    DVD-ROMの場合は、次のとおりです。

    # cd
    # mountpoint/ocs/runInstaller
    
    

    これにより、Oracle Universal Installerが起動するため、このインストーラを使用してOracle Collaboration Suiteをインストールします。

4.1 DVD-ROMのマウント

コンピュータがDVD-ROMを自動的にマウントしない場合は、次の手順を実行します。

  1. DVD-ROMをディスク・ドライブに挿入します。

  2. rootユーザーとしてログインし、すべてのユーザーがアクセスできるマウント・ポイント・ディレクトリを作成します。

    % su
    Password:
    # mkdir /dvd
    # chmod 777 /dvd
    
    
  3. ドライブをマウント・ポイント・ディレクトリにマウントします。

    Red Hat Enterprise Linux AS/ESシステムの場合は、次のように入力します。

    # mount -t iso9660 /dev/dvd /mnt/dvd
    
    

    SUSE Linux Enterprise Serverシステムの場合は、次のように入力します。

    # mount -t iso9660 /dev/dvd /media/dvd
    
    
  4. rootアカウントを終了します。

    # exit
    

5 基本インストールの実行

基本インストール方法を使用してOracle Collaboration Suiteを1台のコンピュータにインストールするには、次のようにします。

  1. インストーラを起動します。詳細は、「インストーラの起動」を参照してください。

  2. 「インストール方法の選択」画面

    基本インストール: このインストール方法を選択すると、Oracle Collaboration Suiteを迅速にインストールできます。このインストール方法に必要なユーザー入力は最小限です。この画面で指定する次の情報を使用してソフトウェアがインストールされます。

    • インストール・ディレクトリ: ソフトウェアをインストールするディレクトリ(Oracleホーム・ディレクトリ)へのフルパスを指定します。

    • パスワード: 管理アカウント(スキーマ)の共通パスワードを指定します。

    • パスワードの確認: 指定したパスワードを再入力して、そのパスワードが正しいことを確認します。

    • 「コンポーネントの選択」をクリックして「構成するコンポーネントの選択」画面を表示します。この画面では、インストール時に構成しないコンピュータを選択解除できます。

    • 「言語の設定」をクリックして「言語の選択」画面を表示します。この画面では、Oracle Collaboration Suiteのインストールに使用される言語を選択できます。

      注意: 「選択された言語」リストで選択されているデフォルト言語は「英語」です。ただし、Oracle Collaboration Suiteをインストールするコンピュータのオペレーティング・システムの言語が英語以外の場合は、その言語も「選択された言語」リストに自動的に追加されます。その結果、英語とオペレーティング・システムのロケール言語の2つの言語がOracle Collaboration Suite基本インストールの一部としてインストールされます。

    拡張インストール: このインストール方法は、次の場合に選択します。

    • カスタム・ソフトウェア・インストールを実行するか、別のデータベース構成を選択する場合

    • インストール・タイプを選択する場合

    • 既存のデータベースを有効にする場合

    • 別の製品言語を選択する場合

    • 管理スキーマごとに異なるパスワードを指定する場合

    「基本インストール」を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. このコンピュータに今回初めてOracle製品をインストールする場合は、次の追加画面が表示されます。

    1. 「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面

      インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力してください: インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力します。製品ファイルのOracleホーム・ディレクトリ以外のディレクトリを入力します。

      例: /home/oracle/oraInventory

      オペレーティング・システム・グループ名の指定: インベントリ・ディレクトリへの書込み権限を付与するオペレーティング・システム・グループを選択します。

      例: oinstall

      「次へ」をクリックします。

    2. orainstRoot.shの実行ダイアログ・ボックス

      別のシェルでrootユーザーとしてorainstRoot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、インベントリ・ディレクトリにあります。

      スクリプトを実行した後、「続行」をクリックします。

  4. 「サマリー」画面

    選択内容を確認し、「インストール」をクリックします。

    インストーラによってファイルがインストールされます。

  5. 「root.shの実行」ダイアログ・ボックス

    注意: このダイアログ・ボックスが表示されるまで、root.shスクリプトは実行しないでください。

    このダイアログ・ボックスが表示されたら、rootユーザーとして別のシェルでroot.shスクリプトを実行します。スクリプトは、このインスタンスのOracleホーム・ディレクトリにあります。

    注意: root.shのプロンプトで、警告メッセージが表示されることがあります。これらのメッセージは無視し、インストールを続行してください。

    「OK」をクリックします。

  6. 「コンフィギュレーション・アシスタント」画面

    この画面には、コンフィギュレーション・アシスタントの進捗状況が表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントによって、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントが構成されます。

  7. インストールの終了画面

    「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


    注意

    インストールの最後に表示される情報は、
    $ORACLE_HOME/install/setupinfo.txtファイルにも格納されています。このファイルには、Oracle Collaboration Suiteに関する概要情報と、URLへのリンクが含まれています。 


6 インフラストラクチャおよびアプリケーションのインストールの実行

このトポロジでは、次のコンポーネントを提供するOracle Collaboration Suiteが1台のコンピュータにインストールされます。

Oracle Collaboration Suiteを1台のコンピュータにインストールするには、次のようにします。

  1. インストーラを起動します。詳細は、「インストーラの起動」を参照してください。

  2. 「インストール方法の選択」画面

    「拡張インストール」を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. このコンピュータに今回初めてOracle製品をインストールする場合は、次の追加画面が表示されます。

    1. 「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面

      インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力してください: インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力します。製品ファイルのOracleホーム・ディレクトリ以外のディレクトリを入力します。

      例: /home/oracle/oraInventory

      オペレーティング・システム・グループ名の指定: インベントリ・ディレクトリへの書込み権限を付与するオペレーティング・システム・グループを選択します。

      例: oinstall

      「次へ」をクリックします。

    2. orainstRoot.shの実行ダイアログ・ボックス

      別のシェルでrootユーザーとしてorainstRoot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、インベントリ・ディレクトリにあります。

      スクリプトを実行した後、「続行」をクリックします。

  4. 「ファイルの場所の指定」画面(拡張インストールのみ)

    名前: このOracleホームを識別する名前を入力します。

    例: infra_home_10_1_1

    インストール先パス: インストール先のディレクトリのフルパスを入力します。これがOracleホームです。インストール先のディレクトリが存在しない場合は、インストーラによって作成されます。

    例: /home/oracle/orainfra

    「次へ」をクリックします。

  5. 「インストールする製品の選択」画面(拡張インストールのみ)

    Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャおよびアプリケーション10.1.1.0.2を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「製品固有の前提条件のチェック」画面(拡張インストールのみ)

    この画面では、Oracle Collaboration Suiteをインストールおよび構成するためのすべてのシステム要件をシステムが満たしていることを確認します。

    注意: カーネル・パラメータのチェックに失敗し、必要な変更を加えた後で「再試行」をクリックした場合、インストーラではチェックが再実行されません。カーネル・パラメータを変更した後で、「ユーザー検証済」を選択して先に進んでください。変更を検証するには、インストーラを再起動する必要があります。

    「次へ」をクリックします。

  7. 「言語の選択」画面(拡張インストールのみ)

    この画面では、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントの実行に使用する言語を選択できます。

    「使用可能な言語」リストから必要な言語を1つまたは複数選択し、「選択された言語」リストに追加します。

    「次へ」をクリックします。

  8. 「Collaboration Suite InfrastructureおよびApplications Methodology」画面(拡張インストールのみ)

    画面上の説明をよく読んでください。

    「次へ」をクリックします。

  9. 「構成するコンポーネントの選択」画面(拡張インストールのみ)

    インストールするOracle Collaboration Suiteアプリケーション・コンポーネントを選択します。

    「次へ」をクリックします。

    注意: インストール中(「インストール」ボタンをクリックする前)に、構成するアプリケーションのリストに変更を加える必要がある場合は、インストールを終了し、再起動する必要があります。

  10. 「Internet Directoryのネームスペースの指定」画面(拡張インストールのみ)

    画面に表示されているネームスペースを選択し、「次へ」をクリックします。

  11. 「データベース構成オプションの指定」画面(拡張インストールのみ)

    グローバル・データベース名: Oracle Collaboration Suiteデータベースの名前を入力し、データベース名にドメイン名を追加します。

    例: orcl.yourcompany.com

    SID: Oracle Collaboration Suiteデータベースのシステム識別子を入力します。通常はグローバル・データベース名ですが、ドメイン名は含まれません。SIDは、すべてのデータベースで一意である必要があります。

    例: orcl

    データベース・ファイルの位置の指定: データファイル・ディレクトリの親ディレクトリのフルパスを指定します。指定したディレクトリはすでに存在している必要があります。このディレクトリでの書込み権限が必要です。

    インストーラでは、指定したパスのサブディレクトリにデータファイルがインストールされます。インストーラでは、サブディレクトリの名前にデータベース名が使用されます。たとえば、グローバル・データベース名にorcl.yourcompany.comを指定し、データベース・ファイルの場所に/data/dbfilesを指定した場合は、データベース・ファイルが/data/dbfiles/orclディレクトリに配置されます。

    「次へ」をクリックします。

  12. 「データベース・スキーマのパスワードの指定」画面(拡張インストールのみ)

    管理データベース・ユーザーのパスワードを設定します。このユーザーは、データベース管理に使用される権限が付与されたアカウントです。

    すべてのユーザーに同じパスワードを使用することも、ユーザーごとに異なるパスワードを指定することもできます。

    「次へ」をクリックします。

  13. 「アプリケーション・パスワードの指定」画面(拡張インストールのみ)

    インストール時に選択したアプリケーションに対して作成される管理アカウントのパスワードを設定します。

    「次へ」をクリックします。

  14. 「Oracle Mailドメイン情報の指定」画面(拡張インストールのみ)

    ローカル・ドメイン: IMAP/SMTPのローカル(ネットワーク)・ドメインまたはその他のメール・プロトコルを指定します。

    「次へ」をクリックします。

  15. 「ポート構成オプションの指定」画面(拡張インストールのみ)

    「自動」を選択し、「次へ」をクリックします。

  16. 「サマリー」画面

    選択内容を確認し、「インストール」をクリックします。

    インストーラによってファイルがインストールされます。

  17. 「root.shの実行」ダイアログ・ボックス

    注意: このダイアログ・ボックスが表示されるまで、root.shスクリプトは実行しないでください。

    このダイアログ・ボックスが表示されたら、rootユーザーとして別のシェルでroot.shスクリプトを実行します。スクリプトは、このインスタンスのOracleホーム・ディレクトリにあります。

    注意: root.shのプロンプトで、警告メッセージが表示されることがあります。これらのメッセージは無視し、インストールを続行してください。

    「OK」をクリックします。

    1台のコンピュータへのインフラストラクチャおよびアプリケーションのインストールでは、このダイアログ・ボックスは2回表示されます。最初はインフラストラクチャのインストール中、次はアプリケーション層のインストール中です。

  18. 「コンフィギュレーション・アシスタント」画面

    この画面には、コンフィギュレーション・アシスタントの進捗状況が表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントによって、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントが構成されます。

  19. インストールの終了画面

    「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


    注意

    インストールの最後に表示される情報は、
    $ORACLE_HOME/install/setupinfo.txtファイルにも格納されています。このファイルには、Oracle Collaboration Suiteに関する概要情報と、URLへのリンクが含まれています。 


7 複数コンピュータへのインストールの実行

このトポロジでは、1台のコンピュータにOracle Collaboration Suiteインフラストラクチャがインストールされ、別のコンピュータにOracle Collaboration Suiteアプリケーションがインストールされます。

複数コンピュータ・トポロジの設定には、次の作業が含まれます。

Oracle Collaboration SuiteアプリケーションではOracle Collaboration Suiteインフラストラクチャのサービスを使用するため、最初にインフラストラクチャをインストールする必要があります。

7.1 Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャのインストール

新規データベースおよび新規Oracle Internet DirectoryとともにOracle Collaboration Suiteインフラストラクチャをインストールするには、次のようにします。

  1. インストーラを起動します。詳細は、「インストーラの起動」を参照してください。

  2. 「インストール方法の選択」画面

    「拡張インストール」を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. このコンピュータに今回初めてOracle製品をインストールする場合は、次の追加画面が表示されます。

    1. 「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面(拡張インストールのみ)

      インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力してください: インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力します。製品ファイルのOracleホーム・ディレクトリ以外のディレクトリを入力します。

      例: /home/oracle/oraInventory

      オペレーティング・システム・グループ名の指定: インベントリ・ディレクトリへの書込み権限を付与するオペレーティング・システム・グループを選択します。

      例: oinstall

      「次へ」をクリックします。

    2. orainstRoot.shの実行ダイアログ・ボックス(拡張インストールのみ)

      別のシェルでrootユーザーとしてorainstRoot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、インベントリ・ディレクトリにあります。

      スクリプトを実行した後、「続行」をクリックします。

  4. 「ファイルの場所の指定」画面(拡張インストールのみ)

    名前: このOracleホームを識別する名前を入力します。

    例: infra_home_10_1_1

    インストール先パス: インストール先のディレクトリのフルパスを入力します。これがOracleホームです。インストール先のディレクトリが存在しない場合は、Oracle Universal Installerによって作成されます。

    例: /home/oracle/orainfra

    「次へ」をクリックします。

  5. 「インストールする製品の選択」画面(拡張インストールのみ)

    Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャ10.1.1.0.2を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「インストール・タイプの選択」画面(拡張インストールのみ)

    「Identity ManagementとCollaboration Suite Database」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「製品固有の前提条件のチェック」画面(拡張インストールのみ)

    この画面では、Oracle Collaboration Suiteをインストールおよび構成するためのすべてのシステム要件をシステムが満たしていることを確認します。

    注意: カーネル・パラメータのチェックに失敗し、必要な変更を加えた後で「再試行」をクリックした場合、インストーラではチェックが再実行されません。カーネル・パラメータを変更した後で、「ユーザー検証済」を選択して先に進んでください。変更を検証するには、インストーラを再起動する必要があります。

    「次へ」をクリックします。

  8. 「言語の選択」画面(拡張インストールのみ)

    この画面では、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントの実行に使用する言語を選択できます。

    「使用可能な言語」リストから必要な言語を1つまたは複数選択し、「選択された言語」リストに追加します。

    「次へ」をクリックします。

  9. 「構成オプションの選択」画面(拡張インストールのみ)

    「Oracle Internet Directory」を選択します。

    「OracleAS Single SignOn」を選択します。

    「OracleAS Delegated Administration Service」を選択します。

    「Oracle Directory Integration and Provisioning」を選択します。

    「OracleAS Certificate Authority」は選択しないでください。

    「高可用性およびレプリケーション」は選択しないでください。

    「次へ」をクリックします。

  10. 「Internet Directoryのネームスペースの指定」画面(拡張インストールのみ)

    「推奨ネームスペース」を選択し、「次へ」をクリックします。

  11. 「ポート構成オプションの指定」画面(拡張インストールのみ)

    コンポーネントのデフォルトのポートを使用するには、「自動」を選択します。

    デフォルト・ポートを使用しない場合は、「ポートを手動で指定」を選択し、ポートの選択対象のコンポーネントを選択します。

    「次へ」をクリックします。

  12. 「ゲスト・アカウントのパスワード」画面(拡張インストールのみ)

    ゲスト・アカウントのパスワードを入力して確認し、「次へ」をクリックします。

  13. 「データベース構成オプションの指定」画面(拡張インストールのみ)

    グローバル・データベース名: Oracle Collaboration Suiteデータベースの名前を入力し、データベース名にドメイン名を追加します。

    例: orcd.yourcompany.com

    SID: Oracle Collaboration Suiteデータベースのシステム識別子を入力します。通常はグローバル・データベース名ですが、ドメイン名は含まれません。SIDは、すべてのデータベースで一意である必要があります。

    例: orcl

    データベース・ファイルの位置の指定: データファイル・ディレクトリの親ディレクトリのフルパスを指定します。指定したディレクトリはすでに存在している必要があります。このディレクトリでの書込み権限が必要です。

    インストーラでは、指定したパスのサブディレクトリにデータファイルがインストールされます。インストーラでは、サブディレクトリの名前にデータベース名が使用されます。たとえば、グローバル・データベース名にorcl.yourcompany.comを指定し、データベース・ファイルの場所に/data/dbfilesを指定した場合は、データベース・ファイルが/data/dbfiles/orclディレクトリに配置されます。

    「次へ」をクリックします。

  14. 「データベース・スキーマのパスワードの指定」画面(拡張インストールのみ)

    管理データベース・ユーザーのパスワードを設定します。このユーザーは、データベース管理に使用される権限が付与されたアカウントです。

    すべてのユーザーに同じパスワードを使用することも、ユーザーごとに異なるパスワードを指定することもできます。

    「次へ」をクリックします。

  15. 「インスタンス名とias_adminパスワードの指定」画面(拡張インストールのみ)

    インスタンス名: このインスタンスの名前を入力します。インスタンス名には、英数字以外にドル記号($)およびアンダースコア(_)が使用できます。1台のコンピュータにOracle Collaboration Suiteのインスタンスが複数ある場合、インスタンス名は一意にする必要があります。

    例: infra

    「ias_adminパスワード」および「パスワードの確認」: ias_adminユーザーのパスワードを入力し、確認します。このユーザーは、このインスタンスの管理ユーザーです。

    パスワードは5文字以上で構成されている必要があり、文字の1つは数字にする必要があります。

    例: welcome99

    「次へ」をクリックします。

  16. 「サマリー」画面

    選択内容を確認し、「インストール」をクリックします。

    インストーラによってファイルがインストールされます。

  17. 「root.shの実行」ダイアログ・ボックス

    注意: このダイアログ・ボックスが表示されるまで、root.shスクリプトは実行しないでください。

    このダイアログ・ボックスが表示されたら、rootユーザーとして別のシェルでroot.shスクリプトを実行します。スクリプトは、このインスタンスのOracleホーム・ディレクトリにあります。

    注意: root.shのプロンプトで、警告メッセージが表示されることがあります。これらのメッセージは無視し、インストールを続行してください。

    「OK」をクリックします。

  18. 「コンフィギュレーション・アシスタント」画面

    この画面には、コンフィギュレーション・アシスタントの進捗状況が表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントによって、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントが構成されます。

  19. インストールの終了画面

    「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


    注意

    インストールの最後に表示される情報は、
    $ORACLE_HOME/install/setupinfo.txtファイルにも格納されています。このファイルには、Oracle Collaboration Suiteに関する概要情報と、URLへのリンクが含まれています。 


7.2 Oracle Collaboration Suiteアプリケーションのインストール

Oracle Collaboration Suiteアプリケーションのインストールを開始する前に、次の項で説明するインストール前のタスクを実行する必要があります。

インストール前のタスク

アプリケーション層をインストールする前に、次のコマンドを使用してsendmailが稼働しているかどうかを確認します。

prompt> ps -elf | grep sendmail

sendmailが稼働している場合は、rootユーザーとして次のように停止します。

prompt> service sendmail stop

次のコマンドを使用して、sendmailを使用不可にします。

prompt> chkconfig sendmail off

SUSEシステムで、sendmailのかわりにPostFixを使用している場合は、次のコマンドを使用してrootユーザーとしてPostFixを停止し、使用不可にします。

prompt> /etc/init.d/postfix stop
prompt> chkconfig postfix off

Oracle Collaboration Suiteアプリケーションのインストール手順

次の手順では、Oracle Collaboration Suiteアプリケーションをインストールし、「Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャのインストール」で説明した手順に従ってインストールしたOracle Collaboration Suiteインフラストラクチャを使用するように構成します。

  1. インストーラを起動します。詳細は、「インストーラの起動」を参照してください。

  2. 「インストール方法の選択」画面

    「拡張インストール」を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. このコンピュータに今回初めてOracle製品をインストールする場合は、次の追加画面が表示されます。

    1. 「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面(拡張インストールのみ)

      インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力してください:
      インベントリ・ディレクトリのフルパスを入力します。製品ファイルのOracleホーム・ディレクトリ以外のディレクトリを入力します。

      例: /home/oracle/oraInventory

      オペレーティング・システム・グループ名の指定: インベントリ・ディレクトリへの書込み権限を付与するオペレーティング・システム・グループを選択します。

      例: oinstall

      「次へ」をクリックします。

    2. orainstRoot.shの実行ダイアログ・ボックス(拡張インストールのみ)

      別のシェルでrootユーザーとしてorainstRoot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、インベントリ・ディレクトリにあります。

      スクリプトを実行した後、「続行」をクリックします。

  4. 「ファイルの場所の指定」画面(拡張インストールのみ)

    名前: このOracleホームを識別する名前を入力します。

    例: apptier_home_10_1_1

    インストール先パス: インストール先のディレクトリのフルパスを入力します。これがOracleホームです。インストール先のディレクトリが存在しない場合は、インストーラによって作成されます。

    例: /home/oracle/oraapptier

    「次へ」をクリックします。

  5. 「ハードウェアのクラスタ・インストール・モードの指定」画面(拡張インストールのみ)

    この画面は、コンピュータがハードウェア・クラスタの一部である場合にのみ表示されます。

    ハードウェア・クラスタはOracle Collaboration Suiteアプリケーションでサポートされていないため、Oracle Collaboration Suiteアプリケーションをインストールしている場合は「ローカル・インストール」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  6. 「インストールする製品の選択」画面(拡張インストールのみ)

    「Oracle Collaboration Suiteアプリケーション」を選択します。

    追加の言語をインストールするには、「製品の言語」をクリックします。

    「次へ」をクリックします。

  7. 「製品固有の前提条件のチェック」画面(拡張インストールのみ)

    この画面では、Oracle Collaboration Suiteをインストールおよび構成するためのすべてのシステム要件をシステムが満たしていることを確認します。

    注意: カーネル・パラメータのチェックに失敗し、必要な変更を加えた後で「再試行」をクリックした場合、インストーラではチェックが再実行されません。カーネル・パラメータを変更した後で、「ユーザー検証済」を選択して先に進んでください。変更を検証するには、インストーラを再起動する必要があります。

    「次へ」をクリックします。

  8. 「言語の選択」画面

    この画面では、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントの実行に使用する言語を選択できます。

    「使用可能な言語」リストから必要な言語を1つまたは複数選択し、「選択された言語」リストに追加します。

    「次へ」をクリックします。

  9. 「構成するコンポーネントの選択」画面(拡張インストールのみ)

    インストール時に構成するOracle Collaboration Suiteアプリケーション・コンポーネントを選択します。

    「次へ」をクリックします。

    インストール中(「インストール」ボタンをクリックする前)に、構成するアプリケーションのリストに変更を加える必要がある場合は、インストールを終了し、再起動する必要があります。

  10. Oracle Internet Directoryへの登録(拡張インストールのみ)

    ホスト: Oracle Internet Directoryが実行されるコンピュータの名前を入力します。

    ポート: Oracle Internet Directoryがリスニングするポート番号を入力します。ポート番号が不明な場合は、portlist.iniファイルでOracle Internet Directoryのポートを確認してください。このファイルは、ORACLE_HOME/installディレクトリにあります。

    SSLを使用してOracle Internet Directoryに接続: Oracle Collaboration SuiteのコンポーネントでSSLのみを使用してOracle Internet Directoryに接続する場合は、このオプションを選択します。

    「次へ」をクリックします。

  11. 「Oracle Internet Directoryのユーザー名およびパスワードの指定」画面(拡張インストールのみ)

    ユーザー名: Oracle Internet Directoryにログインするためのユーザー名を入力します。Oracle Internet Directoryスーパーユーザーの場合は、cn=orcladminをユーザー名として使用します。

    パスワード: ユーザーのパスワードを入力します。

    「次へ」をクリックします。

  12. 「OracleAS Metadata Repository」画面(拡張インストールのみ)

    データベース接続文字列: このアプリケーション層インスタンスに使用するOracleASメタデータ・リポジトリを選択します。インストーラによって、選択したOracleASメタデータ・リポジトリにこのインスタンスが登録されます。

    「次へ」をクリックします。

  13. 「コンポーネント用のデータベースの選択」画面(拡張インストールのみ)

    この画面には、「構成するコンポーネントの選択」画面で選択した各コンポーネントに対して使用されるデータベースが表示されます。

    「次へ」をクリックします。

  14. 「ポート構成オプションの指定」画面(拡張インストールのみ)

    コンポーネントのデフォルトのポートを使用するには、「自動」を選択します。

    デフォルト・ポートを使用しない場合は、「ポートを手動で指定」を選択し、ポートの指定対象のコンポーネントを選択します。

    「次へ」をクリックします。

  15. 「管理パスワードおよびインスタンス名の指定」画面(拡張インストールのみ)

    インスタンス名: Oracle Collaboration Suite管理アカウントのOracleASインスタンスの名前を指定します。

    管理パスワード: Oracle Collaboration Suite管理アカウントの初期パスワードを指定します。

    パスワードの確認: パスワードを確認します。

    「次へ」をクリックします。

  16. 「Oracle Calendar Serverホストのエイリアス」画面(拡張インストールのみ)

    ホストまたはエイリアス: カレンダ・サーバー・インスタンスのホスト・アドレスまたは別名を指定します。

    注意: 後でカレンダ・サーバー・インスタンスを移動したり、ホスト名を変更したりする場合は、ホスト名のかわりに別名を使用することをお薦めします。別名が構成されていない場合は、ホスト名を指定します。

    「次へ」をクリックします。

  17. 「Oracle Mailドメイン情報の指定」画面(拡張インストールのみ)

    ローカル・ドメイン: IMAP/SMTPのローカル(ネットワーク)・ドメインまたはその他のメール・プロトコルを指定します。

    「次へ」をクリックします。

  18. 「サマリー」画面

    選択内容を確認し、「インストール」をクリックします。

    インストーラによってファイルがインストールされます。

  19. 「root.shの実行」ダイアログ・ボックス

    注意: このダイアログ・ボックスが表示されるまで、root.shスクリプトは実行しないでください。

    このダイアログ・ボックスが表示されたら、rootユーザーとして別のシェルでroot.shスクリプトを実行します。スクリプトは、このインスタンスのOracleホーム・ディレクトリにあります。

    「OK」をクリックします。

  20. 「コンフィギュレーション・アシスタント」画面

    この画面には、コンフィギュレーション・アシスタントの進捗状況が表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントによって、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントが構成されます。

  21. インストールの終了画面

    「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


    注意

    インストールの最後に表示される情報は、
    $ORACLE_HOME/install/setupinfo.txtファイルにも格納されています。このファイルには、Oracle Collaboration Suiteに関する概要情報と、URLへのリンクが含まれています。 


8 インストール後のタスク

Oracle Collaboration Suiteアプリケーションをインストールした後、次の手順を実行します。

  1. ORACLE_HOMEを設定します。

  2. Oracle Mailをインストールした場合は、次の手順を実行します。

    rootとしてログインし、TNSリスナーを起動します。

    tnslsnr listener_es -user user_id -group group_id
    

9 要件のチェック

使用するコンピュータが最小要件を満たしていることを確認します。

9.1 ハードウェア要件のチェック

コンピュータは、次の各項に示すハードウェア要件を満たしている必要があります。

プロセッサおよびネットワークの要件

その他のシステム要件

表1に、その他のシステム要件を示します。

表1 最小システム要件 
項目  最小要件  コマンド 

メモリー 

Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャ: 1GB

Oracle Collaboration Suiteアプリケーション: 1GB

Oracle Collaboration Suiteデータベース: 1GB

注意: 1台のコンピュータにOracle Collaboration Suiteインフラストラクチャおよびアプリケーションをインストールする場合は、2GB以上をお薦めします。 

grep MemTotal /
proc/meminfo
 

ディスク領域 

Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャ: 8GB

Oracle Collaboration Suiteアプリケーション: 5GB

Oracle Collaboration Suiteデータベース: 5.4GB 

df -k dir

Oracleホーム・ディレクトリがまだ存在していない場合は、dirをOracleホーム・ディレクトリまたは親ディレクトリに置き換えます。 

/tmpディレクトリの領域 

250MB 

df -k /tmp

/tmpディレクトリに十分な空き領域がない場合は、TMP環境変数を設定して別のディレクトリを指定します。 

スワップ領域 

1.5GB 

grep SwapTotal /proc/meminfo

追加のスワップ領域の構成の詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。 

モニター 

256色表示 

/usr/X11R6/bin/xdpyinfo

Depth行を探します。各ピクセルに8ビット以上の深度が必要です。 

9.2 ソフトウェア要件のチェック

Oracle Collaboration Suiteは、Red Hat Enterprise Linux AS/ESバージョン3.0と、SUSE Linux Enterprise Server 8および9システムでサポートされています。


注意

サポートされているオペレーティング・システム固有のソフトウェア(たとえば、JDKバージョンやオペレーティング・システムのバージョンなど)の最新リストは、次のURLのOracleMetaLinkを参照してください。

http://metalink.oracle.com

Oracleでは、Linuxベンダーでサポートされていないカスタマイズされたカーネルまたはモジュールをサポートしていません。 


Linuxのディストリビューションに応じて、ソフトウェア要件のチェックに関する情報を次のいずれかの項で参照してください。

Red Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0システムのソフトウェア要件

Red Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0システムにOracle Collaboration Suiteをインストールする前に、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. Red Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0がインストールされていることを確認します。

    # cat /etc/issue
    Red Hat Enterprise Linux AS release 3 (Taroon Update 4) 
    
    

    サポートされている最小のカーネル・バージョンは、次のとおりです。

    • kernel-2.4.21-27.EL

    • kernel-smp-2.4.21-27.EL

    • kernel-hugemem-2.4.21-27.EL

    サポートされているカーネル・バージョンを判断するためのコマンドは、次のとおりです。

    # rpm -qa | grep kernel
    
    
  3. 次のソフトウェア・パッケージまたはそれ以降のバージョンがインストールされていることを確認します。

    glibc-2.3.2-95.30
    glibc-common-2.3.2-95.30
    binutils-2.14.90.0.4-35
    compat-glibc-7.x-2.2.4.32.6
    compat-libstdc++-7.3-2.96.128
    compat-libstdc++-devel-7.3-2.96.128
    gcc-3.2.3-47
    gcc-c++-3.2.3-47
    libstdc++-3.2.3-47
    libstdc++-devel-3.2.3-47
    openmotif21-2.1.30-8
    pdksh-5.2.14-21
    setarch-1.3-1
    make-3.79.1-17
    gnome-libs-1.4.1.2.90-34.2
    sysstat-5.0.5-5.rhel3
    compat-db-4.0.14-5.1
    
    

    注意: Red Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0の場合、
    openmotif 2.1.30-8と同等のバージョンはopenmotif21-2.1.30-8です。openmotif21-2.1.30-8パッケージは、次のコマンドを入力してRed Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0ディストリビューションのDisk 3からインストールできます。

    # rpm -ivh openmotif21-2.1.30-8
    
    

    パッケージがインストールされているかどうかを判断するには、次のようなコマンドを入力します。

    # rpm -q package_name
    
    

    パッケージがない場合は、次のコマンドを使用してダウンロードおよびインストールします。

    # rpm -i package_name
    
    

    パッケージをインストールする場合は、適切なアーキテクチャおよび最適化rpmファイルを使用していることを確認します。rpmファイルのアーキテクチャを確認するには、次のコマンドを使用します。

    # rpm -q package_name --queryformat "%{arch}\n"
    
    

    次の例では、glibc rpmファイルはIntelアーキテクチャに適しています。

    # rpm -q glibc --queryformat "%{arch}\n" 
    i686 
    
    
  4. hugememカーネルが使用されている場合は、次のコマンドを使用してアーキテクチャを設定します。

    # setarch i386
    

    hugememカーネルは、マルチプロセッサ・コンピュータにソフトウェアをインストールする場合に使用されます。このカーネルを使用すると、メイン・メモリーが64GBまでのシステムでRed Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0を実行できます。hugememカーネルは、より少ないメモリーで稼働する構成にも利点があります。たとえば、プロセス当たりのユーザー領域がより大きい場合に有利なアプリケーションを実行している場合は、hugememカーネルが非常に役立つ場合があります。

Red Hat Enterprise Linux AS/ES 4.0システムのソフトウェア要件

Red Hat Enterprise Linux AS/ES 4.0システムにOracle Collaboration Suiteをインストールする前に、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. Red Hat Enterprise Linux AS/ES 4.0がインストールされていることを確認します。

    # cat /etc/issue
    Red Hat Enterprise Linux AS release 4 (Nahant Update 1) 
    
    

    サポートされている最小のカーネル・バージョンは、次のとおりです。

    • kernel-2.6.9-11.EL

    • kernel-smp-2.6.9-11.EL

    • kernel-hugemem-2.6.9-11.EL

    サポートされているカーネル・バージョンを判断するためのコマンドは、次のとおりです。

    # rpm -qa | grep kernel
    
    
  3. 次のソフトウェア・パッケージまたはそれ以降のバージョンがインストールされていることを確認します。

    glibc-2.3.4-2.9
    glibc-common-2.3.4-2.9
    binutils-2.15.92.0.2-13
    compat-glibc-2.3.2-95.30
    compat-libstdc++-296-2.96-132.7.2
    compat-libstdc++-devel-296-2.96-132.7.2
    gcc-3.4.3-22.1
    gcc-c++-3.4.3-22.1
    libstdc++-3.4.3-22.1
    libstdc++-devel-3.4.3-22.1
    openmotif21-2.1.30-11.RHEL4.4
    pdksh-5.2.14-30
    setarch-1.6-1
    make-3.80-5
    gnome-libs-1.4.1.2.90-44.1
    sysstat-5.0.5-1
    compat-db-4.1.25-9
    
    

    注意: openmotif21-2.1.30-11.RHEL4.4パッケージは、次のように入力して、Red Hat Enterprise Linux AS/ES 4.0ディストリビューションのDisk 3からインストールできます。

    # rpm -ivh openmotif21-2.1.30-11.RHEL4.4
    
    

    パッケージがインストールされているかどうかを判断するには、次のようなコマンドを入力します。

    # rpm -q package_name
    
    

    パッケージがない場合は、次のコマンドを使用してダウンロードおよびインストールします。

    # rpm -i package_name
    
    

    パッケージをインストールする場合は、適切なアーキテクチャおよび最適化rpmファイルを使用していることを確認します。rpmファイルのアーキテクチャを確認するには、次のコマンドを使用します。

    # rpm -q package_name --queryformat "%{arch}\n"
    
    

    次の例では、glibc rpmファイルはIntelアーキテクチャに適しています。

    # rpm -q glibc --queryformat "%{arch}\n" 
    i686 
    
    
  4. hugememカーネルが使用されている場合は、次のコマンドを使用してアーキテクチャを設定します。

    # setarch i386
    

    hugememカーネルは、マルチプロセッサ・コンピュータにソフトウェアをインストールする場合に使用されます。このカーネルを使用すると、メイン・メモリーが64GBまでのシステムでRed Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0を実行できます。hugememカーネルは、より少ないメモリーで稼働する構成にも利点があります。たとえば、プロセス当たりのユーザー領域がより大きい場合に有利なアプリケーションを実行している場合は、hugememカーネルが非常に役立つ場合があります。

SUSE Linux Enterprise Server 8システムのソフトウェア要件

SUSE Linux Enterprise Server 8システムにOracle Collaboration Suiteをインストールする前に、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. SUSE Linux Enterprise Server 8がインストールされていることを確認します。

    # cat /etc/issue
    Welcome to SuSE Linux 8.0 (i686) - Kernel \r (\l).
    
    
  3. SP3がインストールされていることを確認します。サービス・パックのバージョンを判断するには、次のコマンドを入力します。

    # uname -r
    k_smp-2.4.21-138
    
    

    カーネル・バージョンに2.4.21という文字列が含まれている場合は、SP3がインストールされています。SP3は、Oracle Collaboration Suite 10gリリース1(10.1.1)で動作が保証されています。

    SP3の場合、サポートされている最小のカーネル・バージョンは、次のとおりです。

    • k_smp-2.4.21-138

    • k_deflt-2.4.21-138

    • k_psmp-2.4.21-138

  4. 次のソフトウェア・パッケージまたはそれ以降のバージョンがインストールされていることを確認します。

    glibc-2.2.2-124
    gcc-3.2.2-38
    gcc-c++-3.2.2-38
    pdksh-5.2.14
    openmotif-2.1.30MLI4
    sysstat-4.0.3
    libstdc++-3.2.2
    make-3.79.1-407
    binutils-2.12.90.0.15-50
    compat-2003.1.10-0
    
    

    パッケージがインストールされているかどうかを判断するには、次のようなコマンドを入力します。

    # rpm -q package_name
    
    

    パッケージがない場合は、次のコマンドを使用してダウンロードおよびインストールします。

    # rpm -i package_name
    
    

    パッケージをインストールする場合は、適切なアーキテクチャおよび最適化rpmファイルを使用していることを確認します。rpmファイルのアーキテクチャを確認するには、次のコマンドを使用します。

    # rpm -q package_name --queryformat "%{arch}\n"
    
    

    次の例では、glibc rpmファイルはIntelアーキテクチャに適しています。

    # rpm -q glibc --queryformat "%{arch}\n" 
    i686 
    
    
  5. perl実行可能ファイルに対して次のシンボリック・リンクがまだ存在していない場合は、これを作成します。

    # ln -sf /usr/bin/perl /usr/local/bin/perl 
    
    
  6. fuser実行可能ファイルに対して次のシンボリック・リンクがまだ存在していない場合は、これを作成します。

    # ln -sf /bin/fuser /sbin/fuser
    
    
  7. orarunパッケージがインストールされている場合は、次の手順を実行して環境をリセットします。

    1. rootユーザーとして次のコマンドを入力します。

      # cd /etc/profile.d 
      # mv oracle.csh oracle.csh.bak
      # mv oracle.sh oracle.sh.bak
      # mv alljava.sh alljava.sh.bak
      # mv alljava.csh alljava.csh.bak
      
      
    2. oracleユーザー・アカウントにログインします。

    3. 任意のテキスト・エディタを使用して、$HOME/.profileファイルの次の行をコメントに変換します(このファイルが存在する場合)。

      . ./.oracle
      
      
    4. oracleユーザー・アカウントからログアウトします。

    5. 変更を有効にするには、oracleユーザー・アカウントにログインします。

  8. 任意のJavaパッケージがシステムにインストールされている場合は、JAVA_HOMEなどのJava環境変数の設定を解除します。


    注意

    SLES 8ディストリビューションで提供されるJavaパッケージはインストールしないことをお薦めします。 


  9. /etc/servicesファイルをチェックして、次のポート範囲が使用可能であることを確認します。

    • Oracle Internet Directoryに必要なポート3060〜3129

    • Oracle Internet Directory(SSL)に必要なポート3130〜3199

    • Oracle Enterprise Manager(コンソール)に必要なポート1812〜1829

    • Oracle Enterprise Manager(エージェント)に必要なポート1830〜1849

    • Oracle Enterprise Manager(RMI)に必要なポート1850〜1869

    必要に応じて、/etc/servicesファイルからエントリを削除し、システムを再起動します。エントリを削除するには、Oracle Collaboration Suiteのインストール・メディアのutils/3167528/ディレクトリに含まれているPerlスクリプトを使用できます。rootユーザーとしてスクリプトを実行します。このスクリプトは、パッチ3167528としても使用できます。このパッチは次の場所から入手できます。

    http://metalink.oracle.com

    これらのポートが使用可能でない場合は、関連するコンフィギュレーション・アシスタントがインストール時に失敗します。

  10. ネットワーク情報サービス(NIS)を使用している場合は、次のことを確認します。

    1. /etc/yp.confファイルに次の行が存在すること。

      hostname.domainname broadcast 
      
      
    2. /etc/nsswitch.confファイルに次の行が存在すること。

      hosts: files nis dns 
      
      
  11. /etc/hostsファイルのlocalhostエントリがIPv4エントリであることを確認します。localhostのIPエントリがIPv6形式の場合は、インストールが正常に終了しません。次に、IPv6エントリの例を示します。

    # special IPv6 addresses
    ::1             localhost ipv6-localhost ipv6-loopback
    ::1             ipv6-localhost ipv6-loopback
    
    

    この例の/etc/hosts ファイルを修正するには、次のようにlocalhostエントリをコメントにします。

    # special IPv6 addresses
    # ::1             localhost ipv6-localhost ipv6-loopback
    ::1             ipv6-localhost ipv6-loopback
    
    

    エントリをコメントにするには、Oracle Collaboration Suiteのインストール・メディアのutils/4015045/ディレクトリに含まれているPerlスクリプトを使用できます。rootユーザーとしてスクリプトを実行します。このスクリプトは、パッチ4015045としても使用できます。このパッチは次の場所から入手できます。

    http://metalink.oracle.com

SUSE Linux Enterprise Server 9システムのソフトウェア要件

SUSE Linux Enterprise Server 9システムにOracle Collaboration Suiteをインストールする前に、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. SUSE Linux Enterprise Server 9がインストールされていることを確認します。

    # cat /etc/issue
    Welcome to SuSE Linux 9.0 (i686) - Kernel \r (\l).
    
    
  3. 次のコマンドを入力して、Linuxカーネル・バージョンkernel-bigsmp-2.6.5-7.97、kernel-default-2.6.5-7.97またはkernel-smp-2.6.5-7.97がインストールされていることを確認します。

    # uname -r
    kernel-bigsmp-2.6.5-7.97
    
    
  4. 次のソフトウェア・パッケージまたはそれ以降のバージョンがインストールされていることを確認します。

    glibc-2.3.3-98.28
    gcc-3.3.3-43.24
    gcc-c++-3.3.3-43.24
    glibc-2.3.3-98.28
    libstdc++-3.3.3-43.24
    libstdc++-devel-3.3.3-43.24
    openmotif21-libs-2.1.30MLI4-119.1
    pdksh-5.2.14-780.1
    make-3.80-184.1
    gnome-libs-1.4.1.7-671.1
    gnome-libs-devel-1.4.1.7-671.1
    sysstat-5.0.1-35.1
    binutils-2.15.90.0.1.1-32.5
    db1-1.85-85.1
    compat-2004.7.1-1.2 
    
    

    パッケージがインストールされているかどうかを判断するには、次のようなコマンドを入力します。

    # rpm -q package_name
    
    

    パッケージがない場合は、次のコマンドを使用してダウンロードおよびインストールします。

    # rpm -i package_name
    
    

    パッケージをインストールする場合は、適切なアーキテクチャおよび最適化rpmファイルを使用していることを確認します。rpmファイルのアーキテクチャを確認するには、次のコマンドを使用します。

    # rpm -q package_name --queryformat "%{arch}\n"
    
    

    次の例では、glibc rpmファイルはIntelアーキテクチャに適しています。

    # rpm -q glibc --queryformat "%{arch}\n" 
    i686 
    
    
  5. perl実行可能ファイルに対して次のシンボリック・リンクがまだ存在していない場合は、これを作成します。

    # ln -sf /usr/bin/perl /usr/local/bin/perl 
    
    
  6. fuser実行可能ファイルに対して次のシンボリック・リンクがまだ存在していない場合は、これを作成します。

    # ln -sf /bin/fuser /sbin/fuser
    
    
  7. orarunパッケージがインストールされている場合は、次の手順を実行して環境をリセットします。

    1. rootユーザーとして次のコマンドを入力します。

      # cd /etc/profile.d 
      # mv oracle.csh oracle.csh.bak
      # mv oracle.sh oracle.sh.bak
      # mv alljava.sh alljava.sh.bak
      # mv alljava.csh alljava.csh.bak
      
      
    2. oracleユーザー・アカウントにログインします。

    3. 任意のテキスト・エディタを使用して、$HOME/.profileファイルの次の行をコメントにします(このファイルが存在する場合)。

      . ./.oracle
      
      
    4. oracleユーザー・アカウントからログアウトします。

    5. 変更を有効にするには、oracleユーザー・アカウントにログインします。

  8. 任意のJavaパッケージがシステムにインストールされている場合は、JAVA_HOMEなどのJava環境変数の設定を解除します。


    注意

    SLES 9ディストリビューションで提供されるJavaパッケージはインストールしないことをお薦めします。 


  9. /etc/servicesファイルをチェックして、次のポート範囲が使用可能であることを確認します。

    • Oracle Internet Directoryに必要なポート3060〜3129

    • Oracle Internet Directory(SSL)に必要なポート3130〜3199

    • Oracle Enterprise Manager(コンソール)に必要なポート1812〜1829

    • Oracle Enterprise Manager(エージェント)に必要なポート1830〜1849

    • Oracle Enterprise Manager(RMI)に必要なポート1850〜1869

    必要に応じて、/etc/servicesファイルからエントリを削除し、システムを再起動します。エントリを削除するには、Oracle Collaboration Suiteのインストール・メディアのutils/3167528/ディレクトリに含まれているPerlスクリプトを使用できます。rootユーザーとしてスクリプトを実行します。このスクリプトは、パッチ3167528としても使用できます。このパッチは次の場所から入手できます。

    http://metalink.oracle.com

    これらのポートが使用可能でない場合は、関連するコンフィギュレーション・アシスタントがインストール時に失敗します。

  10. ネットワーク情報サービス(NIS)を使用している場合は、次のことを確認します。

    1. /etc/yp.confファイルに次の行が存在すること。

      hostname.domainname broadcast 
      
      
    2. /etc/nsswitch.confファイルに次の行が存在すること。

      hosts: files nis dns 
      
      
  11. /etc/hostsファイルのlocalhostエントリがIPv4エントリであることを確認します。localhostのIPエントリがIPv6形式の場合は、インストールが正常に終了しません。次に、IPv6エントリの例を示します。

    # special IPv6 addresses
    ::1             localhost ipv6-localhost ipv6-loopback
    ::1             ipv6-localhost ipv6-loopback
    
    

    この例の/etc/hosts ファイルを修正するには、次のようにlocalhostエントリをコメントにします。

    # special IPv6 addresses
    # ::1             localhost ipv6-localhost ipv6-loopback
    ::1             ipv6-localhost ipv6-loopback
    
    

    エントリをコメントにするには、インストール・メディアのocs/utils/4015045/ディレクトリに含まれているPerlスクリプトを使用できます。rootユーザーとしてスクリプトを実行します。このスクリプトは、パッチ4015045としても使用できます。このパッチは次の場所から入手できます。

    http://metalink.oracle.com

9.3 カーネル・パラメータのチェック

次の表に示すカーネル・パラメータが、示されている推奨値またはそれよりも大きい値に設定されていることを確認します。表の後の手順では、値の検証および設定の方法について説明します。

パラメータ    ファイル 

semmsl

semmns

semopm

semmni 

256

32000

100

142 

/proc/sys/kernel/sem
 

shmall 

3279547 

/proc/sys/kernel/shmall
 

shmmax 

2147483648 

/proc/sys/kernel/shmmax
 
shmseg
 
10
 
/proc/sys/kernel/shmseg
 

shmmni 

4096 

/proc/sys/kernel/shmmni
 

msgmax 

8192 

/proc/sys/kernel/msgmax
 

msgmnb 

65535 

/proc/sys/kernel/msgmnb
 

msgmni 

2878 

/proc/sys/kernel/msgmni
 

file-max 

327679 

/proc/sys/fs/file-max
 

ip_local_port_range 

10000 65000 

/proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_range
 


注意

この表に示す値よりもパラメータの現在の値のほうが大きい場合は、そのパラメータの値を変更しないでください。 


これらのカーネル・パラメータに現在指定されている値を表示し、必要に応じて値を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 次のようなコマンドを入力して、カーネル・パラメータの現在の値を表示します。

    パラメータ  コマンド 

    semmslsemmnssemopmおよびsemmni 

    # /sbin/sysctl -a | grep sem

    このコマンドは、リストされている順序でセマフォ・パラメータの値を表示します。 

    shmallshmmaxおよびsemmni 

    # /sbin/sysctl -a | grep shm
     

    msgmaxmsgmnbおよびmsgmni 

    # /sbin/sysctl -a | grep msg
     

    file-max 

    # /sbin/sysctl -a | grep file-max
     

    ip_local_port_range 

    # /sbin/sysctl -a | grep 
    ip_local_port_range

    このコマンドは、ポート番号の範囲を表示します。 

  2. いずれかのカーネル・パラメータの値が推奨値と異なる場合は、次の手順を実行します。

    1. 任意のテキスト・エディタを使用して、/etc/sysctl.confファイルを作成または編集し、次のような行を追加または編集します。

      kernel.shmall = 3279547
      kernel.shmmax = 2147483648
      kernel.shmmni = 4096
      # semaphores: semmsl, semmns, semopm, semmni
      kernel.sem = 256 32000 100 142
      fs.file-max = 327679
      net.ipv4.ip_local_port_range = 10000 65000
      kernel.msgmni = 2878
      kernel.msgmax = 8192
      kernel.msgmnb = 65535
      
      

      /etc/sysctl.confファイルで値を指定することにより、システムの再起動時に値が永続化されます。

    2. 次のコマンドを入力して、カーネル・パラメータの現在の値を変更します。

      # /sbin/sysctl -p
      
      

      このコマンドからの出力を調べて、値が正しいことを確認します。値が不正な場合は、/etc/sysctl.confファイルを編集し、このコマンドを再び入力します。

    3. SUSE Linux Enterprise Serverシステムでのみ、次のコマンドを入力して、システムが再起動時に/etc/sysctl.confファイルを読み込むようにします。

      # chkconfig boot.sysctl on
      

oracleユーザーのシェル制限の設定

Linuxシステム上のソフトウェアのパフォーマンスを改善するには、ユーザーのデフォルト・シェルに応じて、oracleユーザーの次のシェル制限を増やす必要があります。

BourneまたはBashシェルの制限  Kornシェルの制限  Cまたはtcshシェルの制限  ハード制限 

nofile 

nofile 

descriptors 

65536 

noproc 

processes 

maxproc 

16384 

シェル制限を増やすには、次のようにします。

  1. /etc/security/limits.confファイルに次の行を追加します。

    *        soft   nproc       4096
    *        hard   nproc       16384
    *        soft   nofile      4096
    *        hard   nofile      65536
    


    注意

    Oracle Collaboration Suiteをインストールしているコンピュータにセキュア・シェル(SSH)を使用してログインしている場合は、次の手順を実行します。

    1. /etc/ssh/sshd_configファイルを編集して、UsePrivilegeSeparation noを反映します。

    2. 次のコマンドを使用して、sshdデーモンを再起動します。

      /sbin/service sshd restart
      
     

  2. /etc/pam.d/loginファイルに次の行がまだ存在していない場合は、これを追加します。

    session    required     /lib/security/pam_limits.so
    
    
  3. oracleユーザーのデフォルト・シェルに応じて、デフォルト・シェルのスタートアップ・ファイルに次の変更を加えます。

    Bourne、BashまたはKornシェルの場合は、次の行を/etc/profileファイルに追加します。

    if [ $USER = "oracle" ]; then
            if [ $SHELL = "/bin/ksh" ]; then
                  ulimit -p 16384
                  ulimit -n 65536
            else
                  ulimit -u 16384 -n 65536
            fi
    fi
    
    

    Cまたはtcshシェルの場合は、次の行を/etc/csh.loginファイルに追加します。

    if ( $USER == "oracle" ) then
            limit maxproc 16384
            limit descriptors 65536
    endif
    

9.4 インベントリ・ディレクトリのオペレーティング・システム・グループの作成

今回初めてOracle製品をコンピュータにインストールする場合は、インベントリ・ディレクトリのオペレーティング・システム・グループを作成します。インストーラでは、インベントリ・ディレクトリにファイルが作成され、コンピュータにインストールされたOracle製品が管理されます。

このマニュアルでは、このグループにoinstallという名前を使用します。

「オペレーティング・システム・ユーザーの作成」で、オペレーティング・システム・ユーザーを作成し、oinstallグループをユーザーのプライマリ・グループとして設定します。

インベントリ・ディレクトリの個別のグループを持つことにより、別のユーザーがコンピュータにOracle製品をインストールできるようになります。ユーザーには、インベントリ・ディレクトリへの書込み権限が必要です。書込み権限は、oinstallグループに属することによって付与されます。

インベントリ・ディレクトリのデフォルト名は、oraInventoryです。

コンピュータにすでにインベントリ・ディレクトリがあるかどうかを判断するには、/etc/oraInst.locファイルを検索してください。このファイルには、インベントリ・ディレクトリの場所と所有しているグループが一覧表示されています。このファイルがない場合は、コンピュータにOracle製品がインストールされていません。

グループの作成方法

oinstallグループを作成するには、rootユーザーとして次のコマンドを入力します。

# /usr/sbin/groupadd oinstall

9.5 データベース管理用のオペレーティング・システム・グループの作成

データベース管理用のdbaというオペレーティング・システム・グループを作成するには、rootユーザーとして次のコマンドを入力します。

# /usr/sbin/groupadd dba

次にオペレーティング・システム・ユーザーを作成するときに、このdbaグループをユーザーのセカンダリ・グループとして設定します。

9.6 オペレーティング・システム・ユーザーの作成

Oracle製品をインストールおよびアップグレードするオペレーティング・システム・ユーザーを作成します。このマニュアルでは、このユーザーをoracleユーザーと呼びます。

ユーザーの作成方法

oracleオペレーティング・システム・ユーザーをoinstallおよびdbaグループの一部として作成するには、rootユーザーとして次のコマンドを入力します。

# /usr/sbin/useradd -g oinstall -G dba oracle 

オペレーティング・システムのユーザーとグループの詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照するか、またはシステム管理者に連絡してください。

次のコマンドを入力し、画面の指示に従ってoracleユーザーのパスワードを設定します。

# passwd oracle

9.7 環境変数のチェック

Oracle Collaboration Suiteをインストールするオペレーティング・システム・ユーザーは、表2にリストされている環境変数を設定または解除する必要があります。

表2 環境変数 
環境変数  設定または解除 

DISPLAY 

インストーラのウィンドウを表示するモニターに設定します。 

ORACLE_HOME 

設定しません。 

ORACLE_SID 

設定しません。 

TNS_ADMIN 

設定しません。 

PATH、CLASSPATHおよびLD_LIBRARY_PATH 

いずれかのOracleホーム・ディレクトリのディレクトリへの参照を含まないようにする必要があります。 

TMP 

オプションです。設定を解除すると、デフォルトで/tmpに設定されます。 

ORA_NLS33 

設定しません。 

LD_BIND_NOW 

設定しません。 

環境変数の設定方法

この項では、環境変数の設定方法について説明します。

Cシェルを使用する場合:

% setenv variable_name value

例(Cシェル):

% setenv DISPLAY test.mycompany.com:0.0

BourneまたはKornシェルを使用する場合:

$ variable_name=value; export variable_name

例(BourneまたはKornシェル):

$ DISPLAY=test.mydomain.com:0.0; export DISPLAY

環境変数のヒント

この項では、環境変数を設定する際の注意事項をいくつか説明します。

9.8 ポート1521が使用されているかどうかのチェック

この項は、Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャをインストールする場合にのみ適用されます。

Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャは、デフォルトでポート1521を使用するOracleデータベースをインストールします。

ポート1521が使用されているかどうかをチェックするには、次のようにします。

# netstat -an | grep 1521

ポート1521がサード・パーティ・アプリケーションで使用されている場合は、別のポートを使用するようにアプリケーションを構成する必要があります。

ポート1521が既存のOracleデータベース・リスナーで使用されている場合は、Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャをインストールする前にリスナーを停止する必要があります。

10 「ようこそ」ページへのアクセス

インストール後に、Oracle Collaboration Suiteの「ようこそ」ページにアクセスして、インストールが正常に終了したことを確認します。「ようこそ」ページのURLは次のとおりです。

http://hostname.domainname:http_port

ORACLE_HOME/install/portlist.iniファイルを参照して、http_portを判別します。ポートは、Oracle HTTP Server listen port行にリストされています。


注意

1台のコンピュータにOracle Collaboration Suiteの複数のインスタンスをインストールした場合は、各インスタンスが独自のポート番号セットを持ちます。適切なOracleホーム・ディレクトリのportlist.iniファイルをチェックして、正しいポート番号を使用していることを確認してください。 


「ようこそ」ページには、次のような有用なページへのリンクがあります。

11 追加情報

この項では、次の内容について説明します。

11.1 製品のライセンス

このメディア・パックに含まれている製品は、トライアル・ライセンス契約に基づき、30日間、インストールおよび評価できます。 ただし、30日間の評価期間後もいずれかの製品の使用を継続する場合、プログラム・ライセンスをご購入いただく必要があります。

11.2 オラクル社カスタマ・サポート・センターへのお問合せ

Oracle製品サポートをご購入いただいた場合、オラクル社カスタマ・サポート・センターに、年中無休で24時間いつでも、お問い合せいただけます。 Oracle製品サポートの購入方法、またはオラクル社カスタマ・サポート・センターへの連絡方法の詳細は、オラクル社カスタマ・サポート・センターのWebサイトを参照してください。

http://www.oracle.co.jp/support/

11.3 製品マニュアルの入手方法

Oracle製品のマニュアルは、HTMLおよびAdobe社PDF形式で提供されており、入手方法がいくつかあります。

PDFドキュメントを表示するには、必要に応じて、Adobe社のWebサイトから、無料のAdobe Acrobat Readerをダウンロードしてください。

http://www.adobe.com/

12 その他の情報

12.1 クイック・リファレンス

リソース  連絡先/ Webサイト 

開発者向けのテクニカル・リソースにアクセスできます。 

http://otn.oracle.co.jp/ 

インストール・マニュアルにアクセスできます。 

http://otn.oracle.co.jp/tech/install/ 

サポート・サービスに関する情報にアクセスできます。 

http://www.oracle.co.jp/support/ 

日本オラクル技術営業の連絡先です。 

0120-155-096
(受付時間等の詳細は後述します。) 


注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 


12.2 オラクル製品のインストールに関する情報

オラクル製品のインストールに関する情報およびマニュアルを提供しています。

次のURLを参照してください。ただし、個々の環境に依存する問題または検証が必要となるようなケースでは、サポート・サービス(有償)の契約が必要になりますのでご了承ください。

□ OTNインストール・センター

□ Oracle Technology Network掲示板

□ インストレーション・ガイド・ダウンロード

□ 製品FAQ検索

12.3 Oracle Technology Network Japan

OTN Japan は開発者に必要な技術リソースを提供する登録制、日本オラクル公式技術サイトです。OTN Japan に登録(無償)していただくと、技術資料、オンライン・マニュアル、ソフトウェア・ダウンロード、サンプル・コード、掲示板、ポイント・プログラム、オラクル関連書籍のディスカウント、OTN有償プログラムなど様々なサービスを受けることができます。

□ OTN Japan登録方法

□ 技術資料

□ ソフトウェア・ダウンロード

□ ドキュメント

□ サンプル・コード 

□ 掲示板

□ ポイント・プログラム

□ OTN有償プログラム

□ お薦めサービス「SQL構文検索サービス」

□ お薦めサービス「エラー・メッセージ検索(Oracle9i)」

□ お薦めサービス「TechBlastメールサービス」

12.4 OracleDirect

OracleDirectでは、電話とインターネットを通じて、製品ご購入前のオラクル製品に関するご質問をはじめとする、お客様からの様々なお問合せに対応いたします。

OracleDirectに関する詳細は、次のWebサイトを参照してください。

□ お問合せ先

また、OracleDirectにてお受けできるご質問内容は次のとおりとなりますので、ご連絡の前に確認をお願いいたします。

□ ご質問にお答えできる内容(概要)

12.5 サポート・サービス

オラクルではお客様のシステムの健康状態を維持するために、Oracle Support Servicesをご用意しています。オラクル製品の専門技術者が、様々な形でお客様の問題解決のお手伝いをいたします。

Oracle Support Servicesのサポート・サービス契約をお持ちのお客様は、次の技術サポートを受けられます。サポート・サービスには電話やインターネットによる技術サポートのほか、インターネット上での各種技術情報へのアクセス、ご契約済み製品のバージョンアップ用メディアの提供、Oracle Support NewsLetter(毎月)の提供などが含まれます。

□ 技術サポート

□ OiSC(Oracle internet Support Center)

□ KROWN

□ MetaLink

□ Oracle Support NewsLetter

□ お問合せ先

12.6 研修サービス

日本オラクルの研修サービスに関する詳しいお問合せは次までお願いいたします。研修サービスに関する詳細は、次のWebサイトでもご紹介しています。

□ お問合せ先

13 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility Program のWeb サイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

13.1 ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしスクリーン・リーダーは括弧だけの行を読まない場合があります。

13.2 外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。


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