Oracle Collaboration Suiteインストレーション・ガイド 10gリリース1(10.1.2) for AIX 5L Based Systems(64-bit) B25916-02 |
|
![]() 戻る |
![]() 次へ |
エンドユーザー・ドキュメンテーション・ポータルはカスタマイズ可能な一連のHypertext Markup Language(HTML)ページで、Oracle Collaboration Suiteクライアントの概要と、各Oracle Collaboration Suiteクライアントをダウンロード、インストールおよび構成するための情報を提供します。エンドユーザー・ドキュメンテーション・ポータルには、Oracle Technology Network(OTN)のFrequently Asked Questions(FAQ)とトラブルシューティング・サイト、およびOracle Collaboration Suiteのエンド・ユーザー用チュートリアルへのリンクも含まれています。
エンド・ユーザーにOracle Collaboration Suiteクライアントの実行に必要なすべての情報を提供するためにエンドユーザー・ドキュメンテーション・ポータルをインストールおよび使用することをお薦めします。
この章の内容は次のとおりです。
この項では、エンドユーザー・ドキュメンテーション・ポータルのインストール・プロセスについて説明します。エンドユーザー・ドキュメンテーション・ポータルのインストールには、次の手順が必要です。
PHPはHTML埋込みスクリプト言語です。エンドユーザー・ドキュメンテーション・ポータルにはPHPバージョン4.3.x以上が必要ですが、PHP 5.0以上では機能しません。これはOracle Collaboration Suiteとともにインストールされ、コンパイル済です。PHPをテストする手順は、次のとおりです。
http://localhost
にナビゲートし、URLが示すマシン上のディレクトリ名を探します。デフォルトでは、ディレクトリはhtdocs
です。このディレクトリに、次のテスト・スクリプトで構成されるinfo.php
という新しいファイルを作成します。
<?php phpinfo(); ?>
http://localhost/info.php
にナビゲートしてテスト・スクリプトが機能するかを確認します。etst
スクリプトが成功するとPHPページが表示されます。このページの一部を図12-1に示します。
図12-1で示した表の後に、その他の多くの表が続きます。これらの表には、PHPインストールでインストールされた拡張機能が説明されています。
DOM XML拡張機能をインストールする前に、次のタスクを実行する必要があります。
gcc
およびzlib
パッケージが適切にインストールされていることを確認します。
次の環境変数が正しい場所に設定されていることを確認します。
ORACLE_HOME
PERL5LIB
この環境変数は、$ORACLE_HOME
/perl/lib/5.6.1
に設定する必要があります。
LD_LIBRARY_PATH
この環境変数は、$ORACLE_HOME
/lib32
に設定する必要があります。
DOM XML拡張機能は、PHP拡張機能の1つです。これはコンパイル・ライブラリです。
DOM XML拡張機能をインストールする手順は、次のとおりです。
libxml
バージョン2.4.14以上がシステムにインストールされていることを確認します。libxml
がない場合、GNOME XMLライブラリをダウンロードします。libxml
をインストールするには、システム上でソースから次の手順を実行します。
次のコマンドを使用してlibxml
ソースを解凍します。
gunzip libxml2-2.4.x.x.tar.gz
libxml2-2.4.x.x.tar
が作成されます。
次のコマンドを使用してファイルを解凍します。
tar -xvf libxml2-2.4.x.x.tar
抽出されたディレクトリに対して次のコマンドを実行し、必要なMakeファイルを作成します。
./configure
次のコマンドを実行して、libxml
ライブラリを作成し、ファイルを適切な場所に配置します。
make make install
http://www.php.net/downloads.php
からphp-4.3.9.tar.gz
をダウンロードします。
任意の場所に配置します。
次のコマンドを使用してphp-4.3.9.tar.gz
を解凍します。
gunzip php-4.3.9.tar.gz
php-4.3.9.tar
が作成されます。
tar -xvf php-4.3.9.tar
を使用して解凍します。
php-4.3.9
ディレクトリに移動します。PHPに対してconfigure
スクリプトを実行します。
このスクリプトを実行するときは、オプション--with-dom[=DIR]
(DIR
はlibxml
のインストール・ディレクトリ)を追加する必要があります。たとえば、libxml
が/usr/local/lib/
ディレクトリにインストールされている場合、次のconfigureスクリプトをコールする必要があります。
./configure --with-apxs=$ORACLE_HOME/Apache/Apache/bin/apxs --prefix=$ORACLE_HOME --with-config-file-path=$ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf --with-zlib-dir=/usr/lib --with-dom=/usr/local/lib/
次のコマンドを実行して、PHP実行可能ファイルを作成し、適切な場所に配置します。
make make install
すべてのファイルを適切な場所に配置したら、PHPモジュールをロードして.php
、.phtml
および.phps
接尾辞に対するリクエストにサービスを提供するようにApacheを構成する必要があります。
$ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf
に移動します。
httpd.conf
ファイルを次のように編集します。
... # Dynamic Shared Object (DSO) Support. . . LoadModule . . . ... LoadModule php4_module libexec/libphp4.so ... # Document types. . . . # And for PHP 4.x, use: . . . AddType application/x-httpd-php .php .phtml AddType application/x-httpd-php-source .phps.
Apacheを再起動して、変更内容を有効にします。
$ORACLE_HOME/Apache/Apache/bin
に移動します。次のコマンドを実行します。
./apachectl restart
http://localhost/info.php
にナビゲートしてdomxml
表を検索し、拡張機能がインストールされているかどうかを確認します。domxml
表があれば、DOM XML拡張機能はインストールされています。
エンドユーザー・ドキュメンテーション・ポータル・パッケージを解凍してデプロイする手順は、次のとおりです。
DVD/Doc/EUDP
ディレクトリからeudp.zip
の中身をhtdocs
ディレクトリ、またはhttp://localhost/
が示すディレクトリに解凍します。
ブラウザ・ウィンドウで、http://localhost/eudp/admin/view.php
にナビゲートし、エンドユーザー・ドキュメンテーション・ポータル管理ツールが機能しているかをテストします。
エンドユーザー・ドキュメンテーション・ポータル管理ツールの使用方法および内容のカスタマイズ方法は、『Oracle Collaboration Suite管理者ガイド』の第5章を参照してください。
管理者以外のユーザーにエンドユーザー・ドキュメンテーション・ポータル管理パネルにアクセスさせないようにするには、Apacheサーバーのhtpasswd
ユーティリティを使用してeudp/admin
ディレクトリを保護します。このディレクトリを保護した後、ユーザーにはview.php
にアクセスを試みるとユーザー名とパスワードを要求するダイアログが表示されます。ディレクトリへのアクセスの制限の詳細は、Apacheサーバーのドキュメントを参照してください。
次に、eudp
のadmin
ディレクトリをApacheの基本認証で保護する方法を示します。
ユーザーがadmin
ディレクトリ(特にview.php
ファイル)にアクセスしようとすると、ユーザーはユーザー名とパスワードを要求されます。
エンドユーザー・ドキュメンテーション・ポータルのローカル・インストールの手順は、次のとおりです。
注意: リモートで次の手順を実行することはできません。 |
eudp/admin
ディレクトリに次のディレクティブを含む.htaccess
というファイルを作成します。
AuthType Basic
AuthName "End-User Documentation Portal Administration Panel"
AuthUserFile "/apache_directory/htdocs/eudp/.htpassword"
AuthGroupFile /dev/null
require user administrator
/
apache_directory
はApacheサーバーをインストールした場所で、administrator
はエンドユーザー・ドキュメンテーション・ポータルの管理者のユーザー名です。
.htpassword
というAuthUserFile
を作成します。このファイルはhtaccessで指定したのと同じディレクトリに作成する必要があります。htpasswd
ユーティリティを次のように実行します。
/apache_directory/bin/htpasswd -c \ /apache_directory/htdocs/eudp/.htpassword administrator
htpasswd
コマンドでパスワードを要求されます。
htaccess
ファイルにあるディレクティブを有効にします。Apacheのhttpd.conf
ファイルで<Directory>
タグを探し、AllowOverride
ディレクティブをNone
のかわりにAuthConfig
オプションに変更します。
<Directory "/apache_directory/htdocs"> #........Other directives................ AllowOverride AuthConfig </Directory>
httpd.conf
ファイルに対する変更を保存します。
Apacheサーバーを再起動します。