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Oracle Collaboration Suiteインストレーション・ガイド
10gリリース1(10.1.2) for HP-UX PA-RISC(64-bit)
B25913-02
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F Oracle Collaboration Suiteクライアントのインストール

ここでは、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントがインストールされているサーバーと正常に通信できるようにOracle Collaboration Suiteクライアントをインストールする方法を説明します。手順は、プラットフォームごとに項を分けて説明します。

この付録の内容は次のとおりです。

F.1 Oracle Calendarクライアントのインストール

この項では、Oracle Calendarクライアントのインストールについて説明します。内容は次のとおりです。

これらのクライアント用のインストール・ファイルは、Oracle Collaboration Suiteのインストール・メディアの/clientフォルダにあります。

F.1.1 Oracle Calendarデスクトップ・クライアントのインストール

この項では、Linux、Macintosh、SolarisおよびWindowsプラットフォーム用のOracle Calendarデスクトップ・クライアントのインストールについて説明します。内容は次のとおりです。

F.1.1.1 Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Linuxのインストール

表F-1に、各種のLinuxプラットフォームにOracle Calendarデスクトップ・クライアントをインストールするためのシステム要件を示します。

表F-1 Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Linuxをインストールするためのシステム要件

項目 要件

オペレーティング・システム

次のいずれか:

  • Red Hat Linux 9以上

  • SUSE Linux 9以上

  • Linux x86(kernel 2.4.9以上)

注意: Oracle Calendarデスクトップ・クライアントのオンライン・ヘルプを使用するには、Netscape Navigator 4.0以上またはMozillaが必要です。NetscapeまたはMozillaの実行ファイルが含まれるディレクトリを、指定したインストール・パスに設定する必要があります。

ディスク領域

40MB

RAM

128MB

カレンダ・サーバー

次のいずれか:

  • Oracle Calendar Server 9.0.3.x

  • Oracle Calendar Server 9.0.4.x

  • Oracle Calendar Server 10.1.1.x(10gR1)

  • Oracle Calendar Server 10.1.2.x(10gR1)


Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Linuxをインストールするには、次のようにします。

  1. 次のようにして、ディストリビューション・アーカイブを一時ディレクトリに展開します。

    gtar zxvf /tmp/cal_linux_1012.tar.gz
    
    
  2. 次のようにして、OracleCalendar_instディレクトリに変更します。

    cd OracleCalendar_inst
    
    
  3. 完全なグラフィカル・インタフェースを使用してインストールする場合は、gui_install.shを実行します。

  4. テキスト・モードのインタフェースを使用してインストールする場合は、text_install.shを実行します。インストール・ディレクトリおよびショートカット・ディレクトリを指定するように要求されます。

サイレント・モードでのOracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Linuxのインストール

  1. 次のようにして、ディストリビューション・アーカイブを一時ディレクトリに展開します。

    gtar zxvf /tmp/cal_linux_1012.tar.gz
    
    
  2. ディレクトリOracleCalendar_instを作成します。

  3. 次のようにして、OracleCalendar_instディレクトリに変更します。

    cd OracleCalendar_inst
    
    
  4. ユーザー対話なしでOracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Linuxをインストールするには、./silent_install.shを実行します。

OracleCalendar_inst/ocal.confディレクトリにsilent.propertiesファイルがあります。Oracle Calendarデスクトップ・クライアントのインストール場所を変更するには、次のパラメータに新しいパスを定義します。

  • USER_INSTALL_DIR

  • USER_SHORTCUTS

F.1.1.2 Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Macintoshのインストール

表F-2に、MacintoshプラットフォームにOracle Calendarデスクトップ・クライアントをインストールするためのシステム要件を示します。

表F-2 Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Macintoshをインストールするためのシステム要件

項目 要件

オペレーティング・システム

Mac OS 10.1.5から10.4まで

Mac OS 10.4.3(Intel)

ディスク領域

50MB以上

RAM

128MB以上

256MBを推奨

カレンダ・サーバー

次のいずれか:

  • Oracle Calendar Server 9.0.3.x

  • Oracle Calendar Server 9.0.4.x

  • Oracle Calendar Server 10.1.1.x(10gR1)

  • Oracle Calendar Server 10.1.2.x(10gR1)


Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Macintoshをインストールするには、次のようにします。


注意:

Oracle Calendarデスクトップ・クライアントのインストール先のコンピュータの管理権限が必要です。

  1. cal_mac_OSX_1012x.dmgをダブルクリックします。Oracle Calendarがマウントされたディスクが表示されます。

  2. Oracle Calendarがマウントされたディスクのアイコンをダブルクリックします。

  3. Oracle CalendarおよびREADMEファイルを選択して、Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Macintoshをインストールするフォルダにドラッグします。


注意:

Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Macintoshは、「Applications」フォルダにインストールすることをお薦めします。「Applications」フォルダにインストールするよう選択した場合、管理者パスワードの入力を要求されることがあります。

F.1.1.3 Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Solarisのインストール

表F-3に、SolarisプラットフォームにOracle Calendarデスクトップ・クライアントをインストールするためのシステム要件を示します。

表F-3 Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Solarisをインストールするためのシステム要件

項目 要件

オペレーティング・システム

Solaris 8、Solaris 9(SPARCのみ)

注意: Oracle Calendarデスクトップ・クライアントのオンライン・ヘルプを使用するには、Netscape Navigator 4.0以上またはMozillaが必要です。NetscapeまたはMozillaの実行ファイルが含まれるディレクトリを、指定したインストール・パスに設定する必要があります。

ディスク領域

50MB

RAM

128MB

カレンダ・サーバー

次のいずれか:

  • Oracle Calendar Server 9.0.3.x

  • Oracle Calendar Server 9.0.4.x

  • Oracle Calendar Server 10.1.1.x(10gR1)

  • Oracle Calendar Server 10.1.2.x(10gR1)


Oracle Calendarデスクトップ・クライアントをSolarisにインストールするには、次のようにします。

  1. 次のようにして、ディストリビューション・アーカイブを一時ディレクトリに展開します。

    gtar zxvf /tmp/cal_solaris_1012.tar.gz
    
    
  2. 次のようにして、OracleCalendar_instディレクトリに変更します。

    cd OracleCalendar_inst
    
    
  3. グラフィカル・インタフェースを使用してインストールする場合は、gui_install.shを実行します。テキスト・モードのインタフェースを使用してインストールする場合は、text_install.shを実行します。

  4. テキスト・モードのインタフェースを使用してインストールする場合は、text_install.shを実行します。インストール・ディレクトリおよびショートカット・ディレクトリを指定するように要求されます。

サイレント・モードでのOracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Solarisのインストール

  1. 次のようにして、ディストリビューション・アーカイブを一時ディレクトリに展開します。

    gtar zxvf /tmp/cal_solaris_1012.tar.gz
    
    
  2. ディレクトリOracleCalendar_instを作成します。

  3. 次のようにして、OracleCalendar_instディレクトリに変更します。

    cd OracleCalendar_inst
    
    
  4. ユーザー対話なしでOracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Solarisをインストールするには、./silent_install.shを実行します。

OracleCalendar_inst/ocal.confディレクトリにsilent.propertiesファイルがあります。Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Solarisのインストール場所を変更するには、次のパラメータに新しいパスを定義します。

  • USER_INSTALL_DIR

  • USER_SHORTCUTS

F.1.1.4 Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsのインストール

表F-4に、Microsoft WindowsプラットフォームにOracle Calendarデスクトップ・クライアントをインストールするためのシステム要件を示します。

表F-4 Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsをインストールするためのシステム要件

項目 要件

オペレーティング・システム

  • Microsoft Windows 2000

  • Microsoft Windows XP HomeまたはProfessional



    注意: Windows XP Service Pack 1が必須ですが、Windows XP Service Pack 2をお薦めします。

ディスク領域

50MB

RAM

128MB以上

256MBを推奨

カレンダ・サーバー

次のいずれか:

  • Oracle Calendar Server 9.0.3.x

  • Oracle Calendar Server 9.0.4.x

  • Oracle Calendar Server 10.1.1.x(10gR1)

  • Oracle Calendar Server 10.1.2.x(10gR1)


Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsをインストールするには、次のようにします。

  1. Windows 2000またはWindows XPにインストールする場合は、管理権限を使用してログインします。

  2. cal_win_1012.exeをダブルクリックします。

  3. 画面上の指示に従います。

Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsのアップグレード

Oracle Calendarデスクトップ・クライアントの以前のリリースからのアップグレードは、元のプロファイル、つまりこのアプリケーションを最初にインストールしたユーザーを使用して実行する必要があります。インストールを正常にアップグレードするには、元のユーザー・アカウントを使用してアップグレードしてください。あるいは、元のユーザー・アカウントを使用してOracle Calendarデスクトップ・クライアントをアンインストールする必要があります。その後、新しいリリースを使用してアプリケーションを再インストールします。

インストール・パッケージにより、ユーザーのコンピュータに存在するOracle Calendarデスクトップ・クライアントの以前のリリースがすべてアップグレードされます。また、Oracle Calendar Server 10.1.2に対するOracle Calendarデスクトップ・クライアントのベータ・バージョンもすべてアップグレードされます。

サイレント・モードでのOracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsのインストール

Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windows 10.1.2では、管理者はサイレントでカスタマイズ可能なインストールを実行できます。サイレント・インストールを実行するには、実行可能ファイル名を入力し、その後にサイレント・モードを指定する引数、コマンドライン・オプションとパブリック・プロパティ値をMicrosoftのインストーラ(msiexec.exe)に渡すための引数、および完全なサイレント・インストールを指定する引数を入力します。

表F-5に、サイレント・インストールのカスタマイズに使用できるコマンドライン・オプションを定義します。

表F-5 Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsのサイレント・インストール用のコマンドライン・オプション

オプション 機能

/s

このオプションは、インストール・パッケージ・ファイルをサイレント・モードで抽出します。

/v

このオプションは、コマンドライン・オプションおよび値をMicrosoftインストーラ(msiexec.exe)に渡します。

/qn

このオプションは、ユーザー・インタフェースを使用しない完全なサイレント・インストールを指定します。

/qb

このオプションを指定すると、インストール中に進捗インジケータなどの基本的なユーザー・フィードバックが表示されます。ただし、ユーザーがインストールのパラメータまたは情報を変更することはできません。たとえば、ファイルのコピー中、進捗インジケータがユーザーに表示されますが、ユーザーが宛先パスを指定することはできません。


たとえば、ユーザー・インタフェースやプロンプトを使用せずに、cal_win_1012x.exeをサイレント・モードでインストールし、コマンドライン・オプションおよび値をMicrosoftインストーラに渡す場合は、次のコマンドを入力します。

cal_win_1012x.exe /s /v"qn"

注意:

  • コマンドライン・オプションでは大/小文字が区別されません。

    Microsoft Windows Installerの/qオプションで使用可能なユーザー対話のレベルの詳細は、Microsoft Windows Installerのドキュメント(http://msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/library/en-us/msi/setup/command_line_options.aspで入手可能)を参照してください。

  • /Vオプションは、常にコマンドラインの最後に指定するオプションです。


管理モードでのインストール・パッケージ・ファイルの抽出

インストール・パッケージ・ファイルを抽出するには、次のようにして管理モードでcal_win_1012.exeを実行します。

cal_win_1012.exe /a

注意:

Oracle Calendarデスクトップ・クライアントの以前のリリースが存在する場合は、新しいバージョンによって上書きされます。

管理モードでcal_win_1012.exeを実行すると、次の各ファイルが抽出されます。

  • Oracle Calendar.msiパッケージ。

  • 様々な再配布可能ファイル。

  • インストールされる製品のフォルダ階層と同じフォルダ階層。ファイルOCal.exeおよびunison.iniが含まれます。

表F-6に、抽出されるファイルの定義を示します。

表F-6 管理モードでのcal_win_1012.exeの実行時に抽出されるファイル

ファイル 説明

Oracle Calendar.msi

このファイルは、MSIインストーラ・エンジンで実行される主要なインストーラ・パッケージです。

OCal.exe

このファイルには、InstallShield設定スクリプトが含まれます。これは、Oracle Calendar.msiファイルを使用してMSIインストーラ・エンジンを実行するInstallShieldラッパーです。同じMSIインストーラ・エンジンが存在しない場合は、このファイルによりインストールされます。

unison.ini

これは、ユーザー・プリファレンスのテンプレート・ファイルです。


F.1.1.4.1 Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsのインストールの追加管理タスク

この項では、Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsをインストールするために実行する必要がある追加管理タスクについて説明します。内容は次のとおりです。

Oracle Calendar初期化ファイルのカスタマイズ

クライアント側のunison.iniファイルを使用することにより、カレンダのプリファレンスおよび設定の情報を指定できます。

Oracle Calendarデスクトップ・クライアントをインストールする際に、様々な種類のプリファレンスおよびその他の情報が事前に設定されたテンプレートunison.iniファイルをインストーラに指定できます。テンプレートunison.iniファイルが使用されるのは、以前のunison.iniファイルが存在していない場合のみです。ユーザーに個人用のunison.iniファイルが作成された後は、それ以降にクライアントのアップグレードが行われても、そのファイルは削除も置換もされません。つまり、クライアント・インストーラに対してunison.iniプリファレンスを事前設定できるのは、現行のコンピュータでいずれのバージョンのOracle Calendarデスクトップ・クライアントも使用していないユーザーのみです。これには、次の2つの理由があります。

アプリケーションをアップグレードするユーザーが、他のユーザーのプロファイル・フォルダに格納されているunison.iniファイルを表示または変更できるとはかぎりません。つまり、インストーラは現行のコンピュータ上のすべてのunison.iniファイルを検索できるわけではないため、それら全部を新しいテンプレートで置き換えることはできません。

ユーザーの以前のunison.iniファイルが置換されると、テンプレートunison.iniファイルで指定されているユーザー・プリファレンスまたはOracle Calendar Serverに直接格納されているユーザー・プリファレンスはすべて失われます。

Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsのアドバタイズ・インストールの実行

Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsをユーザーのコンピュータにアドバタイズすると、Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsのショートカットがインストールされ、そのアイコンが「スタート」メニューに表示されて、ファイル・タイプが登録されます。しかし、この製品のファイルが実際にインストールされるのは、ユーザーがこれらのいずれかの項目にアクセスしてアプリケーションを起動したときです。Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsをユーザーのコンピュータにアドバタイズできるのは、そのコンピュータで次のいずれかのオペレーティング・システムが動作している場合のみです。

  • Microsoft Windows 2000

  • Microsoft Windows XP HomeまたはProfessional

  • Microsoft Windows 2003

Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsパッケージのインストールを各ユーザーのコンピュータにアドバタイズするには、次のコマンドを入力します。

msiexec.exe -jm "Oracle Calendar.msi" ALLUSERS=1

Group Policyを使用したOracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsパッケージのデプロイ

Microsoft Windows 2000以上でGroup Policyを使用すると、ソフトウェア・アプリケーションをインストールおよびメンテナンスするための付属ツールを使用できます。管理者は、Active DirectoryおよびGroup Policyを使用してOracle Calendar.msiパッケージをユーザーのコンピュータに割り当てることにより、Oracle Calendarをローカル・コンピュータにアドバタイズできます。

Oracle Calendarの割当て

Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsの割当ては、Group Policyを使用してインストール・パッケージを管理するための最も簡単な方法です。この方法では、指定のコンピュータが初めて起動されてGroup Policyが適用されたときに、ユーザーのコンピュータにOracle Calendarが自動的にインストールされます。その後は、このコンピュータのすべてのユーザーがOracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windowsを使用できます。


注意:

アプリケーションを永久に削除できるのは管理者のみです。

F.1.2 Oracle Calendar Syncのインストール

この項では、Oracle Calendar Sync for PalmおよびOracle Calendar Sync for Pocket PCのインストールについて説明します。内容は次のとおりです。

F.1.2.1 Oracle Calendar Sync for Palm for Macintoshのインストール

この項の内容は次のとおりです。

Oracle Calendar Sync for Palm for Macintoshのシステム要件

表F-7に、MacintoshプラットフォームにOracle Calendar Sync for Palmをインストールするためのシステム要件を示します。

表F-7 Oracle Calendar Sync for Palm for Macintoshをインストールするためのシステム要件

項目 要件

オペレーティング・システム

  • Mac OS 10.2.xから10.4.5まで(PowerPC)

  • Mac OS 10.4.3(Intel)

ディスク領域

10MB

RAM

8MB以上

64MBを推奨

カレンダ・サーバー

次のいずれか:

  • Oracle Calendar Server 9.0.3.x

  • Oracle Calendar Server 9.0.4.x

  • Oracle Calendar Server 10.1.x(10gR1)

Palm Desktop

4.0から4.2.1まで

注意: これより新しいリリースのPalm Desktopでも互換性がある可能性がありますが、Oracle Calendar Sync 9.0.4.2.11のリリース時点では動作保証がされていませんでした。

デバイス

次の各デバイスは、Oracle Calendar Sync for Palm for Macintoshとの動作互換性が保証されています。同等のデバイスでも互換性がある可能性がありますが、Oracle Calendar Sync 9.0.4.2.11のリリース時点では動作保証がされていませんでした。Oracle Calendar Sync for Palm for Macintoshとの動作互換性が保証されているデバイスの完全なリストは、『Oracle Collaboration Suite動作要件ガイド』の第1章「Oracle Calendar Sync」を参照してください。

  • Tungsten T

  • Tungsten T3

  • Zire 31

  • Zire 72

  • Treo 600

  • Sony Clie PEG-TG50C

  • Treo 650

  • Tungsten T5

注意: Treo 650およびTungsten T5には、Palm OS 5.4.8以上が必要です。

次の各デバイスでは、Oracle Calendar Sync for Palm for Macintoshを使用できません。

  • Tungsten E2

  • LifeDrive Mobile Manager


Oracle Calendar Sync for Palm for Macintoshのインストール前の手順

Oracle Calendar Syncの以前のリリースがコンピュータにインストールされている場合、または使用デバイスを変更しようとする場合は、Oracle Calendar Sync for Palm for Macintoshのインストール前に完全な同期化を実行することをお薦めします。

Oracle Calendar Syncのベータ・リリースがインストールされている場合、またはOracle Calendar Syncのリリース2.1.4以下がインストールされている場合は、データを保護するために、Oracle Calendar Sync for Palm for Macintoshのインストール前に次の操作を実行する必要があります。

  1. PalmオーガナイザからOracle Calendar Syncアプリケーション(CS Setupとも呼ばれる)を削除します。

  2. 「Date Book」および「To Do List」からすべての項目をパージします。これを行わない場合、インストール後に最初のHotSyncを実行すると、重複する項目が作成されます。データをパージする際は、次のガイドラインを適用してください。

  • 「Save archive copy on PC」が選択されていることを確認します。

  • 完了済のマークが付いていない「To Do」項目は、手動で削除する必要があります。

  • 「Date Book」のイベントを削除するには、オーガナイザの日付を数年進めてからデータをパージします。たとえば、オーガナイザの日付を2015に変更してから、1週間を超えて存在しているすべてのイベントをパージすると、過去から2015年までのすべてのイベントが削除されます。

Oracle Calendar Sync for Palm for Macintoshのインストール


注意:

Oracle Calendar Syncの以前のバージョンがインストールされている場合、またはデバイスを変更しようとする場合は、Oracle Calendar Sync for Palm for Macintoshのインストール前に完全な同期化を実行することをお薦めします。

Oracle Calendar Sync for Palm for Macintoshをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. cal_syncpalm_macOSX_904211.dmgをダブルクリックします。これによってOracle Calendar Syncインストーラが作成されます。

  2. OracleSyncインストーラがマウントされたディスクのアイコンをダブルクリックします。

  3. OracleSyncインストーラをダブルクリックします。

  4. 画面上の指示に従います。

Oracle Calendar Sync for Palm for Macintoshのインストールに関するトラブルシューティング

Oracle Calendar Sync for Palm for Macintoshのインストール後、HotSyncの操作の実行中に問題が発生することがあります。この原因として、Palm Desktopファイルとの競合が考えられます。この問題に関するトラブルシューティングを行うには、次の操作を実行します。

  1. /Users/your_user_name/Documents/Palm/UsersにあるUsersディレクトリを削除します。

    前述の例で、your_user_nameは、ログイン時に使用したユーザー名です。

  2. /Users/your_user_name/Library/Preferencesにあるcom.palm.Desktop.plistファイルを削除します。

  3. /Users/your_user_name/Library/Preferences/ByHostディレクトリ内にある次のファイルを削除します。

    • com.palm.HS.T.S.xxxxxxxx.plist

    • com.palm.HS.T.PC.xxxxxxxx.plist

    • com.palm.HS.T.USB.xxxxxxxx.plist

  4. HotSync Managerを起動します。ユーザー名を入力するように要求されます。

  5. ユーザー名およびその他の必要なHotSync情報を入力します。

  6. HotSync Managerを閉じ、HotSyncを実行します。

F.1.2.2 Oracle Calendar Sync for Palm for Windowsのインストール

この項の内容は次のとおりです。

Oracle Calendar Sync for Palm for Windowsのシステム要件

表F-8に、Microsoft WindowsにOracle Calendar Sync for Palmをインストールするためのシステム要件を示します。

表F-8 Oracle Calendar Sync for Palm for Windowsをインストールするためのシステム要件

項目 要件

オペレーティング・システム

  • Microsoft Windows 2000

  • Microsoft Windows XP HomeまたはProfessional



    注意: Windows XP Service Pack 1が必須ですが、Windows XP Service Pack 2をお薦めします。

ディスク領域

75MB

RAM

128MB

カレンダ・サーバー

  • Oracle Calendar Server 9.0.3.x

  • Oracle Calendar Server 9.0.4.x

  • Oracle Calendar Server 10.1.1.x(10gR1)

  • Oracle Calendar Server 10.1.2.x(10gR1)

ソフトウェア

Palm Desktop

  • 3.1から4.1.4まで



  • 注意: これより新しいリリースのPalm Desktopでも互換性がある可能性がありますが、Oracle Calendar Sync 10.1.2のリリース時点では動作保証がされていませんでした。

Microsoft .NET

  • Microsoft .NET Framework 1.1

デバイス

(Palmオペレーティング・システム4.1から5.4までの場合)次の各デバイスは、Oracle Calendar Sync for Palm for Windowsとの動作互換性が保証されています。同等のデバイスも互換性がある可能性があります。

  • Tungsten T

  • Tungsten T3

  • Tungsten T5

  • Zire 31

  • Zire 72

  • Treo 600

  • Treo 650

  • Sony Clie PEG-TG50C


Oracle Calendar Sync for Palm for Windowsのインストール

Oracle Calendar Syncの以前のバージョンがインストールされている場合、またはデバイスを変更しようとする場合は、Oracle Calendar Sync for Palm for Windowsのインストール前に完全な同期化を実行することをお薦めします。

  1. Oracle Calendar Sync for Palmをコンピュータにインストールする前に、Palmデバイスが正しい日付に設定されていることを確認します。日付が間違っていると、同期化の実行時に予期しない結果が発生します。

  2. ディストリビューション・パッケージに付属のcal_syncpalm_win_1012.exeファイルを実行し、画面上のInstallShieldの指示に従います。

  3. インストール・タイプとして「Complete」または「Custom」を選択します。


    注意:

    • 「Complete」のインストールでは、Date Book、To Do ListおよびAddressのコンジットが、それぞれOracle Calendarのイベント、タスクおよびアドレス帳と同期化するように置き換えられます。

    • 「Custom」のインストールでは、「This feature will be installed on local hard drive」「This feature, and all subfeatures, will be installed on local hard drive」の間に違いはありません。インストールするコンジットを選択します。たとえば、To Do ListおよびAddressの既存のコンジット設定を保持しながらPalm Date BookをOracle Calendarと同期化して、それらの設定をPalmデスクトップと同期させることができます。


  4. 「Synchronization Settings」ダイアログ・ボックスに次の「Sign In」設定を入力します。

    1. User: ユーザー名を入力します。

    2. Password: パスワードを入力します。

    3. Server: カレンダ・サーバーのドメイン名またはIPアドレスを入力します。


      注意:

      サーバー情報がないとき、Oracle Connector for OutlookまたはOracle Calendarデスクトップ・クライアントを使用している場合は、Oracle Connector for Outlookの「プロファイルの設定」ダイアログ・ボックスまたはConnection Managerダイアログ・ボックスで、サーバー名をチェックしてください。

    4. Node: ほとんどのサーバー構成では、ノードを指定する必要はありません。ただし、同期化が失敗した場合は、メッセージ・ログを参照してください。

  5. デバイスがそのクレードル内にあることを確認し、同期化を実行します。インストール後に初めて同期化を実行すると、完全な同期化が実行されます。

同期化に使用するコンジットの選択

「Custom」ダイアログ・ボックスを使用して、ユーザー名ごとにHotSync Managerのコンジットおよびアクションを表示または変更します。

同期化に使用するコンジットを選択するには、次のようにします。

  1. 「Custom」ダイアログ・ボックスを表示するには、「HotSync Manager」メニューから「Custom」を選択します。

  2. リストからコンジットを選択し、「Change」をクリックして、Calendar、TasksおよびContactの情報を同期化する方法を選択します。

最新のPalmデバイスを使用している場合、3つのコンジット(Date Book、To Do ListおよびAddress)はCalendar、TasksおよびContactsの形式で複製されます。類似するデータで2つのコンジットを同期化するように選択すると、エラーが発生します。たとえば、CalendarDate Bookの両方を同期化しないでください。次の同期化を開始する前に、1セットのコンジット(たとえば、Date BookTo Do ListおよびAddress)を無効化しておく必要があります。

古いPalmオペレーティング・システム(たとえば、Palm OS 3.1から5.0までのリリース)では、Date Book、To Do ListおよびAddressコンジットを使用してファイルが同期化されます。このオペレーティング・システムを使用するデバイスに、Treo 600があります。

新しいPalmオペレーティング・システム(たとえば、Palm OS 5.2以上)では、Calendar、TasksおよびContactsコンジットを使用してファイルが同期化されます。これらのオペレーティング・システムを使用するデバイスには、Tungsten T、Tungsten T3、Zire 31、Zire 72などがあります。

F.1.2.3 Oracle Calendar Sync for Pocket PCのインストール

この項の内容は次のとおりです。

Oracle Calendar Sync for Pocket PCのシステム要件

表F-9に、Microsoft WindowsにOracle Calendar Sync for Pocket PCをインストールするためのシステム要件について説明します。

表F-9 Pocket PCにOracle Calendar Syncをインストールするためのシステム要件

項目 要件

オペレーティング・システム

  • Microsoft Windows 2000

  • Microsoft Windows XP HomeまたはProfessional



    注意: Windows XP Service Pack 1が必須ですが、Windows XP Service Pack 2をお薦めします。

ディスク領域

75MB

RAM

128MB

カレンダ・サーバー

  • Oracle Calendar Server 9.0.3.x

  • Oracle Calendar Server 9.0.4.x

  • Oracle Calendar Server 10.1.1.x(10gR1)

  • Oracle Calendar Server 10.1.2.x(10gR1)

Pocket PC

次のいずれかのプロセッサが搭載されたPocket PCデバイス:

  • Multiprocessor without Interlocked Pipeline Stages(MIPS)

  • SH3(Pocket PCに内蔵の、Hitachi Corporationが開発したプロセッサ。)

  • Advanced RISC Machine(ARM)

  • XScale(Intelの次世代のARMベースのプロセッサ。300MHzから400MHzまで動作可能。)

ソフトウェア

ActiveSync

  • バージョン3.0から3.8までのうち、使用しているデバイスに適したもの。これより古いリリースのMicrosoft ActiveSyncを実行している場合は、ベンダー・サイトでアップデートをチェックしてください。



    注意: これより新しいリリースのMicrosoft ActiveSyncも互換性がある可能性がありますが、Oracle Calendar Sync 10.1.2のリリース時点では動作保証がされていませんでした。

Microsoft .NET

  • Microsoft .NET Framework 1.1

デバイス

次の各デバイスは、Oracle Calendar Sync for Pocket PCとの動作互換性が保証されています。MIPS、SH3、ARMまたはXScaleプロセッサが搭載された、同じPocket PCオペレーティング・システムを実行している同等のデバイスも、互換性がある可能性があります。

  • Dell Axim X50(Windows Mobile 2003 - Second Edition)

  • HP iPAQ H1910(Pocket PC 2002)

  • HP iPAQ 3600(Pocket PC 2002)

  • HP iPAQ h5550シリーズ(Windows Mobile 2003 - Premium Edition)

  • HP iPAQ h6300シリーズ(Windows Mobile 2003 - Phone Edition)


Oracle Calendar Sync for Pocket PCのインストール

Oracle Calendar Syncの以前のバージョンがインストールされている場合、またはデバイスを変更しようとする場合は、Oracle Calendar Sync for Pocket PCのインストール前に完全な同期化を実行することをお薦めします。次の事項を確認してください。

  1. Oracle Calendar Sync for Pocket PCをコンピュータにインストールする前に、Pocket PCが正しい日付に設定されていることを確認します。日付が間違っていると、同期化の実行時に予期しない結果が発生します。

  2. ActiveSyncがコンピュータにインストールされていることを確認します。

  3. ディストリビューション・パッケージに付属のcal_syncppc_win_1012.exeファイルを実行し、画面上のInstallShieldの指示に従います。

  4. インストール・タイプとして「Complete」または「Custom」を選択します。


    注意:

    • 「Complete」のインストールでは、Calendar、TasksおよびContactsのコンジットが、それぞれOracle Calendarのイベント、タスクおよびアドレス帳と同期化するように置き換えられます。

    • 「Custom」のインストールでは、「This feature will be installed on local hard drive」「This feature, and all subfeatures, will be installed on local hard drive」の間に違いはありません。インストールするコンジットを選択します。たとえば、TasksおよびContactsの既存のコンジット設定を保持しながらPocket PC CalendarをOracle Calendarと同期化して、それらの設定をMicrosoft Outlookと同期させることができます。


  5. アプリケーションにより要求されたら、Oracle Calendar Sync Helperファイルをインストールします。これらのファイルをインストールするには、Pocket PCデバイスを接続する必要があります。


    注意:

    後で接続してHelperファイルをインストールするには、「スタート」「プログラム」「Oracle Calendar Sync for Pocket PC」「Install Device Files」をクリックします。

  6. 画面上の残りの指示に従ってインストールを完了します。

  7. モバイル機器の画面で、インストールを完了するために必要な他の手順がないかチェックします。

  8. 「Synchronization Settings」ダイアログ・ボックスに次の「Sign In」設定を入力します。

    1. User: ユーザー名を入力します。

    2. Password: パスワードを入力します。

    3. Server: カレンダ・サーバーのドメイン名またはIPアドレスを入力します。


      注意:

      サーバー情報がないとき、Oracle Connector for Outlookを使用している場合はOracle Connector for Outlookの「プロファイルの設定」ダイアログ・ボックスで、Oracle Calendarデスクトップ・クライアントを使用している場合はConnection Managerダイアログ・ボックスで、サーバー名をチェックしてください。

    4. Node: ほとんどのサーバー構成では、ノードを指定する必要はありません。ただし、同期化が失敗した場合は、メッセージ・ログを参照してください。

  9. デバイスを同期化します。ActiveSync Partnership Wizardが起動されます。

  10. 画面上の指示に従って、新しいActiveSyncパートナシップを作成します。

  11. リストから、Calendar、ContactsおよびTasksコンジットの個人情報マネージャとして「Oracle Calendar」を選択します。

  12. Microsoft ActiveSyncが自動的に開かない場合は、開きます。

  13. 同期化が自動的に開始されない場合は、「Sync」をクリックします。初めて同期化するときは、完全な同期化が行われます。

  14. 「Microsoft ActiveSync」ダイアログ・ボックスから「Options」をクリックします。

  15. 「Options」ダイアログ・ボックスで「Schedule」タブを選択します。

  16. どのような場合にActiveSyncによりモバイル機器とデスクトップ・コンピュータの間で情報を同期化するかを選択します。次の3つのオプションがあります。

    • Continuously while the device is connected

    • Only upon connection

    • Manually


注意:

Oracle Calendar Sync for Pocket PCでは3つのデスクトップ・スケジューリング・モードすべてがサポートされていますが、どのような場合に同期化を実行するかを制御する場合は「Manually」を選択することをお薦めします。

F.2 Oracle Connector for Outlook 10.1.2.xのインストール


注意:

Oracle Connector for Outlook 10.1.3を使用している場合は、F.3項を参照してください。

この項の内容は次のとおりです。

F.2.1 システム要件

表F-10に、Oracle Connector for Outlook 10.1.2.xをインストールするためのシステム要件を示します。

表F-10 Oracle Connector for Outlook 10.1.2.xのシステム要件

項目 要件

オペレーティング・システム

  • Microsoft Windows NT 4.0

  • Microsoft Windows 2000

  • Microsoft Windows XP



  • 注意: Microsoft Windows NT、Microsoft Windows 2000およびMicrosoft Windows XPにOracle Connector for Outlookをインストールするには、管理権限が必要です。

ディスク領域

ユーザーのInternet Message Access Protocol 4(IMAP4)メールボックスとほぼ同じサイズの空きディスク領域

RAM

Microsoft OutlookクライアントのRAM要件を参照

Microsoft Outlook

  • Microsoft Outlook 2000

  • Microsoft Outlook 2002 Service Pack 2(SP2以上)

  • Microsoft Outlook 2003



    注意: 英語以外のバージョンのローカリゼーションには、各国語版またはMultilingual User Interface Pack(MUI)が必要です。

    サポートされる言語のリストは、表F-14を参照してください。

カレンダ・サーバー

Oracle Calendar Server 9.0.3.x以上

電子メール・サーバー

  • Oracle Mailサーバー9.0.3.x以上: Oracle Collaboration Suiteに含まれる送信メール用Simple Mail Transfer Protocol(SMTP)サーバー、Oracle Internet Message Access Protocol 4(IMAP4)サーバー

  • SMTPおよびIMAP4のオープン標準に基づいて実装されたその他の電子メール・サーバー

注意: CMU CyrusおよびUniversity of WashingtonのIMAP4実装を参照してください。

PDA同期化用のコンジット

  • PocketMirror

  • PocketJournal

  • Desktop To Go 2.5

  • Desktop To Go 2.509(Microsoft Outlook 2002の場合のみ)

  • ActiveSync 3.0、3.1、3.5、3.7または3.8

  • HotSync Manager(Microsoft Windows XPの場合のみ4.0)

  • Blackberry Desktop Managerのバージョン3.6以下(SP1以降のバージョンはサポートされません。)

デバイス

次の各デバイスは、Oracle Connector for Outlookとの動作互換性が保証されています。同等のデバイスが動作する場合もありますが、動作状況や操作性が変わる可能性があります。

Pocket PC

  • Compaq iPAQ Pocket PC 2002 - Models 3870、3970

  • HP iPAQ Pocket PC 2003 - Model h 1940

Palm

  • Palm V Handheld

  • PalmOne Zire 72

  • Palm Tungsten T

Blackberry

  • Blackberry 6710 Wireless Handheld

  • Blackberry 6820 Wireless Handheld


F.2.2 インストール前の要件

Oracle Connector for Outlook 10.1.2.xをインストールする前に、次の要件が満たされていることを確認してください。

  • サポートされているMicrosoft Outlookバージョンが、サポートされているプラットフォームにインストールされていること

  • Microsoft Windows NT、Microsoft Windows 2000およびMicrosoft Windows XPにOracle Connector for Outlookをインストールするための管理権限があること

  • Outlook 2000が「Corporate or Workgroup (CWG) mode」でインストールされていること

    Microsoft Outlookの構成を確認するには、「Tools」メニューから「Options」「Mail Services」「Reconfigure Mail Support」を選択します。


    注意:

    オフライン・フォルダを使用している場合、情報が失われるのを未然に防ぐため、アップグレード前にオフライン・フォルダを同期化する必要があります。

F.2.3 対話モードでのOracle Connector for Outlook 10.1.2.xのインストール

Oracle Connector for Outlookは、対話モードまたはサイレント・モードでインストールできます。対話インストールを実行するには、con_outlook_1012x.exe実行可能ファイルを使用します。この項では、対話モードでのOracle Connector for Outlookのインストールについて説明します。


注意:

Oracle Connector for Outlookで使用するMessaging Application Programming Interface(MAPI)プロファイルの構成は、インストール・プロセスの一部になっていません。


関連項目:

サイレント・モードのインストールの詳細は、F.2.4.3項のサイレント・インストールの項を参照してください。

con_outlook_1012x.exeファイルを使用する対話インストールでは、インストール・ウィザードによってインストール・プロセスの手順が示されます。con_outlook_1012x.exeを実行すると、インストール・ウィザードによってオペレーティング・システムの言語が判別され、その言語でインストール・ウィザードが起動されます。

  1. すべてのMicrosoft Windowsアプリケーションを終了します。

  2. con_outlook_1012x.exeファイルをダブルクリックして、InstallShield Wizardを起動します。

  3. InstallShield Wizardの「Welcome」画面で、「Next」をクリックします。

  4. 「User Name」フィールドに自分の名前を入力し、「Organization」フィールドに会社名を入力します。「Next」をクリックします。

  5. 「Next」をクリックすると、デフォルトのフォルダにインストールされます。Oracle Connector for Outlookを別のフォルダにインストールする場合は、「Change」をクリックし、そのフォルダにナビゲートします。

  6. インストールする言語を選択します。

    インストール後に言語を追加することもできます。


    関連項目:

    言語の変更方法の詳細は、F.2.7.3項を参照してください。

  7. 前の画面で入力した情報を確認する場合は、「Back」をクリックします。確認しない場合は、「Install」をクリックします。

  8. 「Finish」をクリックして、構成ウィザードを起動します。後でOracle Connector for Outlookを構成する場合は、「Start Configuration」の選択を解除します。


注意:

Microsoft Outlookインストールをアップグレードした場合は、Oracle Connector for Outlookを再インストールする必要があります。

F.2.4 con_outlook_1012x.exeユーティリティを使用したOracle Connector for Outlookのインストール

この項では、con_outlook_1012x.exeファイルをユーティリティとして使用したOracle Connector for Outlookのインストールおよびカスタマイズ方法を説明します。内容は次のとおりです。

F.2.4.1 コマンドの構文

con_outlook_1012x.exe /lang language_id

con_outlook_1012x.exe /s path_to_INI_file

C:\temp\con_outlook_1012x.exe /s path_to_INI_file

con_outlook_1012x.exe /s UI=value path_to_INI_file

con_outlook_1012x.exe /log path_to_log_file

con_outlook_1012x.exe /admin admin_argument

con_outlook_1012x.exe /admin admin_argument admin_argument

con_outlook_1012x.exe /admin image=cd trans=path_to_INI_file

F.2.4.2 説明

con_outlook_1012x.exeユーティリティを使用すると、Oracle Connector for Outlookを管理モード(サイレント・モード)でインストールできるうえ、インストール先コンピュータのオペレーティング・システムの言語以外の言語でインストール・ウィザードを実行できます。また、Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードで新しいバージョンにアップグレードできます。

Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールするには、/sオプションを使用します。サイレント・モードでは、ユーザーの操作は必要ありません。サイレント・モードでインストールする場合、すべての必要なインストール情報が含まれた初期化ファイルを使用できます。ただし、初期化ファイルを指定しない場合、Oracle Connector for Outlookはデフォルト設定でインストールされます。

con_outlook_1012x.exeファイルを使用すると、サイレント・モードのインストールに加えて、Oracle Connector for Outlookのアップグレード、メンテナンスまたは削除など、追加管理タスクをサイレント・モードで実行できます。サイレント・モードで新しいインストール・パッケージを実行すると、Oracle Connector for Outlookインストールは、初期化ファイルを使用せずに新しいバージョンにアップグレードされます。

管理モードでのOracle Connector for Outlookのインストールに加えて、con_outlook_1012x.exeユーティリティから/adminオプションを使用するとcon_outlook.msiインストール・パッケージを複数または1つのファイルに抽出できます。


関連項目:

初期化ファイルの構成の詳細は、F.2.7項を参照してください。

F.2.4.3 オプション

オプション 説明 許容される引数
/lang インストール・ウィザードの言語の指定。

Oracle Connector for Outlookの以前のリリースをインストールしておらず、インストール先コンピュータのオペレーティング・システムの言語以外の言語でインストール・ウィザードを実行する場合、/langオプションを指定してcon_outlook_1012x.exeを実行します。次回にOracle Connector for Outlookを修復、変更、削除またはアップグレードするときは、この言語でインストール・ウィザードが実行されます。

サポートされている言語

Oracle Connector for Outlookでサポートされている言語のリストは、表F-14を参照

/s サイレント・モードでのインストール。

すべての必要なインストール情報が含まれた初期化ファイルを使用して、Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールします。初期化ファイルを指定しない場合、Oracle Connector for Outlookはデフォルト設定でインストールされます。INIファイルの詳細は、F.2.7項を参照してください。

また、Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードで新しいバージョンにアップグレードできます。サイレント・モードで新しいインストール・パッケージを実行すると、Oracle Connector for Outlookインストールは、初期化ファイル不要で新しいバージョンにアップグレードされます。

/sオプションとともにオプションの各種UI引数を使用して、サイレント・インストール中に表示されるビジュアル・フィードバックを構成します。

UI=1

インストール終了時にインストールが正常に終了したことを示すダイアログ・ボックスを除いて、ユーザー・インタフェースは表示されません。

UI=2

基本的なユーザー・インタフェースがサイレント・インストール中に表示されます。

UI=3

インストール終了時にインストールが正常に終了したことを示すモーダルなダイアログ・ボックスに加えて、基本的なユーザー・インタフェースが表示されます。ユーザーがインストールを取り消した場合、モーダルなダイアログ・ボックスは表示されません。

UI=1

UI=2

UI=3

path_to_INI_file

/log インストールのトラブルシューティング。

con_outlook_1012x.exeユーティリティを使用してOracle Connector for Outlookをインストールすると、ocsetup.logという名前のログ・ファイルがTempフォルダ内に生成されます。このログ・ファイルは、インストールの失敗に関するトラブルシューティングを行う際の情報源として役立ちます。このファイルには、インストール中のすべてのイベントおよびエラーが記録され、インストールに失敗した原因として考えられるものを示す簡単な説明とメッセージが付記されます。このログ・ファイルを別の場所に生成するには、path_to_log_fileをログ・ファイルのフルパスに設定してこのオプションを使用します。

path_to_log_file
/admin MSIインストール・パッケージの抽出。

con_outlook.msiパッケージは、con_outlook_1012x.exeユーティリティから複数または1つのファイルに抽出できます。これらのファイルからOracle Connector for Outlookをインストールします。

/adminオプションとともに次の引数を渡すことができます。

image=msiは、con_outlook.msiインストール・パッケージを1つのファイルに抽出します。

image=cdは、con_outlook.msiインストール・パッケージを複数のファイルに抽出します。msiファイルは、複数のファイル(Oracle Connector for Outlookファイル、およびインストール言語への変換が含まれた.mstファイル)から構成されます。

trans=path_to_INI_fileは、image=cdおよびimage=msiとともに使用します。

image=cd引数とともに使用した場合は、silent.mstという名前の変換が他の言語変換とともに作成されます。image=msi引数とともに使用した場合は、silentという名前の埋込み型変換が作成されます。

作成された変換によって、元のMSIパッケージのSILENTINIPATHパブリック・プロパティが変更されます。このパブリック・プロパティには、初期化ファイルのパスが含まれている必要があります。このパスがネットワーク・ロケーションを指す場合もあります。

注意: trans=path_to_INI_file引数の変数path_to_INI_fileは、初期化ファイルのフルパスを表します。このパスは、Oracle Connector for Outlookのデプロイ先のすべてのコンピュータからアクセス可能である必要があります。INIファイルの詳細は、F.2.7項を参照してください。

image=msi

image=cd

trans=path_to_INI_file



注意:

  • 前述の表ではオプションが小文字で示されていますが、コマンドライン・オプションでは大/小文字が区別されません。

  • コマンドラインのオプションの前に、スラッシュ(/)またはマイナス(-)を入力します。


F.2.4.4

次の例は、con_outlook_1012x.exeユーティリティを使用してOracle Connector for Outlookをインストールする場合に入力可能なコマンドラインを表します。

  • インストール・ウィザードの言語の指定

    Oracle Connector for Outlookの以前のリリースをインストールしておらず、フランス語でインストール・ウィザードを実行する場合は、次のコマンドを入力します。

    con_outlook_1012x.exe /Lang 1036
    
    
  • サイレント・モードでのインストール

    実行可能ファイルおよび初期化ファイルがC:\Tempフォルダにある場合、con_outlook_1012x.exeファイルを使用してOracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールします。

    C:\temp\con_outlook_1012x.exe /s C:\temp\con_outlook_silent.ini
    
    
  • ビジュアル・フィードバックがあるサイレント・インストールのカスタマイズ

    実行可能ファイルおよび初期化ファイルがC:\Tempフォルダにある場合、con_outlook_1012x.exeファイルを使用してサイレント・インストール中にビジュアル・フィードバックをメンテナンスします。

    C:\temp\con_outlook_1012x.exe /s UI=2 C:\temp\con_outlook_silent.ini
    
    
  • 1つのファイルへのインストール・パッケージの抽出

    con_outlook.msiを1つのファイルに抽出します。

    con_outlook_1012x.exe /admin image=msi
    
    
  • 複数のファイルへのインストール・パッケージの抽出

    con_outlook.msiを複数のファイルに抽出します。

    con_outlook_1012x.exe /admin image=cd
    
    
  • 変換の作成

    silent.mstという名前の変換を他の言語変換とともに作成します。

    con_outlook_1012x.exe /admin image=cd trans=path_to_INI_file
    
    
  • 埋込み型変換の作成

    silentという名前の埋込み型変換を作成します。

    con_outlook_1012x.exe /admin image=msi trans=path_to_INI_file
    
    
  • 別の場所へのログ・ファイルの生成

    con_outlook_1012x.exe /log path_to_log_file
    
    

    この例で、path_to_log_fileはログ・ファイルの完全パスを表します。

F.2.5 msiexec.exeユーティリティを使用したOracle Connector for Outlookのインストール

この項では、con_outlook.msiパッケージを使用したOracle Connector for Outlookのインストール方法を説明します。内容は次のとおりです。

F.2.5.1 コマンドの構文

msiexec.exe /i "con_outlook.msi"

msiexec.exe /i "con_outlook.msi" TRANSFORMS=1036.mst

msiexec.exe /i "con_outlook.msi" TRANSFORMS=:setup_language

msiexec.exe /i "con_outlook.msi" /qn SILENTINIPATH=path_to_INI_file

msiexec.exe /x {product_code} /qn

msiexec.exe /jm "con_outlook.msi" ALLUSERS=1

msiexec.exe /i "con_outlook.msi" /l path_to_log_file

F.2.5.2 説明

msiexec.exeユーティリティを使用して、サイレント・モードでのOracle Connector for Outlookのインストール、最初のインストールに対するインストール言語の指定、各ユーザーのコンピュータに対するOracle Connector for Outlookパッケージのインストールのアドバタイズ、Oracle Connector for Outlookの新しいバージョンへのサイレント・モードによるアップグレード、インストールのトラブルシューティング用ログ・ファイルの生成、およびサイレント・モードでのアンインストールを実行できます。

con_outlook_1012x.exeユーティリティから/adminオプションを使用して抽出できるMSIインストール・パッケージ(con_outlook.msi)とともにmsiexec.exeユーティリティを実行します。


関連項目:

con_outlook_1012x.exeユーティリティからcon_outlook.msiパッケージを複数または1つのファイルに抽出する方法は、F.2.4.3項を参照してください。

Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールするには、/qnオプションを使用します。サイレント・モードでは、ユーザーの操作は必要ありません。サイレント・モードでインストールする場合、すべての必要なインストール情報が含まれた初期化ファイルを使用できます。ただし、初期化ファイルを指定しない場合、Oracle Connector for Outlookはデフォルト設定でインストールされます。

F.2.5.3 オプション

オプション 説明 許容される引数
/i インストールまたはアップグレード。

msiexec.exeユーティリティを使用してMSIインストール・パッケージからOracle Connector for Outlookをインストールまたはアップグレードします。/iオプションは/qnオプションとともに使用できます。

注意:

  • 変数setup_languageは、インストールに使用する言語のID番号です。

  • 1つのファイルに格納されたMSIインストール・パッケージから直接インストールする場合は、TRANSFORMS=:を使用します。

  • 複数のファイルに抽出されたMSIインストール・パッケージからインストールする場合は、TRANSFORMS=を使用します。

  • 10.1.2の以前のリリースからアップグレードする場合は、次の引数を追加します。


    msiexec /i "con_outlook.msi" REINSTALL=ALL REINSTALLMODE=vomus
  • 10.1.2より前のリリースからアップグレードする場合は、次の引数を追加します。

msiexec /i "con_outlook.msi"

TRANSFORMS=:setup_language

TRANSFORMS=setup_language

/jm インストールのアドバタイズ。

ユーザーのコンピュータにOracle Connector for Outlookパッケージのインストールをアドバタイズします。

/jmオプションとともにALLUSERS=1引数を渡す必要があります。F.2.5.5項のアドバタイズ・インストールの実行に関する項を参照してください。

ALLUSERS=1
/l ログ・ファイルの生成。

con_outlook.msiを使用してOracle Connector for Outlookをインストールするとき、msiexecユーティリティを使用する場合は、/Lオプションを指定するとログ・ファイルを生成できます。/lオプションは/iオプションとともに使用します。

path_to_log_file
/qn サイレント・モードでのインストール。

MSIインストール・パッケージを使用してOracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールします。すべての必要なインストール情報が含まれた初期化ファイルを使用できます。初期化ファイルを指定しない場合、Oracle Connector for Outlookはデフォルト設定でインストールされます。/qnオプションは/iオプションとともに使用します。

Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールする場合、初期化ファイルのフルパスを指定する必要があります。SILENTINIPATHに続けて初期化ファイルのフルパスを入力します。INIファイルの詳細は、F.2.7項を参照してください。

SILENTINIPATH=path_to_INI_file
/x アンインストール。

msiexecユーティリティを使用してOracle Connector for Outlookをアンインストールします。サイレント・モードでアンインストールする場合、/xオプションを/qnオプションとともに使用します。

Oracle Connector for Outlookの製品コード


注意:

  • 前述の表ではオプションが小文字で示されていますが、コマンドライン・オプションでは大/小文字が区別されません。

  • コマンドラインのオプションの前に、スラッシュ(/)またはマイナス(-)を入力します。

  • 次の引数は、すべて大文字で入力してください。

    • SILENTINIPATH=

    • ALLUSERS=1

    • TRANSFORMS=:setup_language

      TRANSFORMS=setup_language


F.2.5.4

次の例は、msiexec.exeユーティリティを使用してOracle Connector for Outlookをインストールする場合に入力可能なコマンドを表します。

  • 抽出された1つのファイルからのインストール言語の指定

    1つのファイルに格納されたMSIインストール・パッケージから最初に直接インストールする場合、インストール言語としてフランス語を指定します。

    msiexec.exe /i "con_outlook.msi" TRANSFORMS=:1036
    
    
  • 複数のファイルに抽出した後のインストール言語の指定

    MSIインストール・パッケージを複数のファイルに抽出した場合、最初のインストールでインストール言語としてフランス語を指定します。

    msiexec.exe /i "con_outlook.msi" TRANSFORMS=1036.mst
    
    
  • アドバタイズ・インストールの実行

    各ユーザーのコンピュータにOracle Connector for Outlookパッケージのインストールをアドバタイズします。

    msiexec.exe /jm "con_outlook.msi" ALLUSERS=1
    
    

    「Oracle Connector For Outlook」プログラムのサブメニューからOracle Connector構成ウィザード・オプションが使用可能になります。このショートカットを選択することにより、昇格した権限を使用してインストールを実行できます。

  • サイレント・モードでのインストール

    MSIインストール・パッケージを使用してOracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールします。

    msiexec.exe /i "con_outlook.msi" /qn C:\temp\con_outlook_silent.ini
    
    

    この例で、con_outlook_silent.iniはC:\Tempフォルダにある初期化ファイルです。初期化ファイルの詳細は、F.2.7項を参照してください。

  • アップグレード

    MSIインストール・パッケージを使用してOracle Connector for Outlookをアップグレードします。

    msiexec.exe /i "con_outlook.msi"
    
    
  • アンインストール

    Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードでアンインストールします。

    msiexec.exe /x {0AF6C5A4-E29B-4D1E-B6FF-D73F4FBB44DA} /qn
    
    

    この例では、必要なコマンドライン・オプションおよび値がMicrosoftインストーラに渡され、Oracle Connector for Outlookがサイレント・モードでアンインストールされます。このコマンドは、「コントロール パネル」の「アプリケーションの追加と削除」によるアプリケーションのアンインストールと同じことを、サイレント・モードで行うものです。この例で、/xオプションは、カッコ{}で製品コードが指定されているOracle Connector for OutlookをアンインストールするようにMicrosoftインストーラに指示します。/qnは完全なサイレント・モードを指定します。

  • トラブルシューティング

    MSIインストール・パッケージを使用して実行したインストールのトラブルシューティングを行い、ログ・ファイルを生成します。

    msiexec.exe /i "con_outlook.msi" /l C:\OcLog.log
    

注意:

英語以外の言語を使用してインストールした場合、ログ・ファイルは一部が英語、一部が選択したインストール言語で生成されます。

F.2.5.5 昇格した権限を使用したOracle Connector for Outlookのインストール

管理者が次のいずれかの方法を使用すると、管理者以外のユーザーがOracle Connector for Outlookをインストールできるようになります。

これらのいずれかの方法を使用する場合は、con_outlook_1012x.exeに含まれているMSIインストール・パッケージを使用する必要があります。

AlwaysInstallElevatedレジストリ・ポリシーの設定

ユーザーのコンピュータにAlwaysInstalledElevatedポリシーを設定することにより、Oracle Connector for Outlookをインストールするための適切なインストール権限をユーザーに付与します。ただし、このポリシーを設定すると、ユーザーがコンピュータのセキュアな場所にアクセスできるようになるため、ユーザーのコンピュータがセキュリティ・リスクにさらされる可能性があります。


関連資料:

詳細は、AlwaysInstalledElevatedレジストリ・エントリに関する次のURLを参照してください。

http://windowssdk.msdn.microsoft.com/en-us/library/ms700292.aspx


昇格したインストール権限を構成するには、レジストリ内の次のキーの下のAlwaysInstallElevatedポリシーを設定します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\Installer


注意:

これは、各コンピュータのインストールに適用します。

昇格したインストール権限をインストールの一部として各コンピュータ上で実行してOracle Connector for Outlookをインストールした場合、AlwaysInstallElevatedポリシーは、以降のインストールの修復に影響を与えることなく削除できます。その後も、ユーザーは昇格した権限でOracle Connector for Outlookインストールを修復できます。

Oracle Connector for Outlookのアドバタイズ・インストールの実行

Oracle Connector for Outlookをユーザーのコンピュータにアドバタイズすると、Oracle Connector for Outlookのショートカットがインストールされ、ショートカット・アイコンが「スタート」メニューに表示されて、ファイル・タイプが登録されます。しかし、このファイルが実際にインストールされるのは、ユーザーがこれらのいずれかの項目にアクセスしてアプリケーションを起動したときです。Oracle Connector for Outlookをユーザーのコンピュータにアドバタイズできるのは、そのコンピュータで次のいずれかのオペレーティング・システムが動作している場合のみです。

  • Microsoft Windows 2000

  • Microsoft Windows XP

  • Microsoft Windows 2003

Oracle Connector for Outlookパッケージのインストールを各ユーザーのコンピュータにアドバタイズするには、次のコマンドを入力します。

msiexec.exe /jm "con_outlook.msi" ALLUSERS=1

Active DirectoryでGroup Policyを使用したOracle Connector for Outlookパッケージのデプロイ

Microsoft Windows Server 2003またはMicrosoft Windows 2000 Serverのツールを使用して、Group PolicyおよびActive Directoryを使用すると、ソフトウェア・アプリケーションをインストールおよびメンテナンスできます。

Oracle Connector for Outlookの割当ては、Group Policyを使用してインストール・パッケージを管理するための最も簡単な方法です。この方法では、指定のコンピュータが初めて起動されてGroup Policyが適用されたときに、ユーザーのコンピュータにOracle Connector for Outlookが自動的にインストールされます。その後は、このコンピュータのすべてのユーザーがOracle Connector for Outlookを使用できます。

Active DirectoryおよびGroup Policyを使用してcon_outlook.msiパッケージをユーザーのコンピュータに割り当てることにより、Oracle Connector for Outlookをローカル・コンピュータにデプロイできます。

Group Policyを使用してOracle Connector for Outlookをデプロイするには、次のようにします。


注意:

  • Oracle Connector for Outlookのデプロイ先のすべてのコンピュータからアクセス可能な共有ネットワーク・ロケーションにOracle Connector for Outlookファイルを抽出してから次の手順を実行します。

  • すべての手順を実行することをお薦めします。そのようにすると、コンピュータが次回起動されたときにOracle Connector for Outlookがコンピュータにインストールされ、すべてのユーザーのコンピュータで使用可能になります。


  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「管理ツール」「Active Directory ユーザーとコンピュータ」を選択します。

  2. Oracle Connector for Outlookをデプロイするすべてのコンピュータを含む組織単位を作成します。(既存の組織単位を使用できます。)

  3. ナビゲーション・ツリーで組織単位ノードを右クリックします。

  4. ショートカット・メニューから「プロパティ」を選択します。

  5. 「グループ ポリシー」タブを選択します。

  6. 新しいGroup Policyを追加するには、「追加」をクリックします。既存のGroup Policyを編集するには、「編集」をクリックします。

  7. 「グループ ポリシー オブジェクト エディタ」で「コンピュータの構成」を開きます。これで、ログオンするユーザーに関係なく、ポリシーをコンピュータに適用できます。

  8. 「コンピュータの構成」で、「ソフトウェアの設定」フォルダを開きます。

  9. 「ソフトウェア インストール」を右クリックして、「新規作成」「パッケージ」を選択します。

  10. con_outlook.msiを抽出した場所を参照し、このファイルを選択します。

  11. 変換を使用してインストールをカスタマイズする場合は、「詳細設定」オプションを選択します。それ以外の場合は、「割り当て」を選択します。「OK」をクリックします。

  12. 「割り当て」オプションを選択した場合は、手順13に進みます。「変更」タブを選択して、インストール言語変換を1つ追加します。silent.mstという名前の変換を作成した場合、リストに追加する必要があります。


    関連項目:

    変換の適用の詳細は、「Oracle Connector for Outlookへの変換の適用」を参照してください。

  13. 「プロパティ」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。

  14. 「Active Directory ユーザーとコンピュータ」コンソールを終了します。

前述の手順を実行すると、Oracle Connector for Outlookのパッケージの設定が完了します。インストール用にパッケージが使用可能であることを検証する必要があります。これを行うには、ドメイン内の任意のコンピュータを再起動します。コンピュータの再起動後、Oracle Connector for Outlookのインストールがすぐに開始します。

このインストール設定を使用すると、管理権限を持たないユーザーも、「プログラム」メニューから「Add or Remove Languages」を選択することにより、Oracle Connector for Outlookのサポートされている言語を変更できます。さらに、ユーザーはOracle Connector for Outlookのインストールを修復することもできます。


注意:

アプリケーションを永久に削除できるのは管理者のみです。


関連項目:

Oracle Connector for Outlookでサポートされている言語のリストは、表F-14を参照してください。

Oracle Connector for Outlookへの変換の適用

Group Policyを使用してcon_outlook.msiパッケージを割り当てた場合でも、サイレント初期化ファイルを使用してOracle Connector for Outlookのインストールを制御できます。これを行うには、元のOracle Connector for Outlookパッケージ(MSIファイル)に変換(MSTファイル)を適用します。

変換によって変更されるのは、元のcon_outlook.msiパッケージのSILENTINIPATHパブリック・プロパティのみである必要があります。このパブリック・プロパティには、初期化ファイルのパスが含まれている必要があります。このパスがネットワーク・ロケーションを指す場合もあります。


関連項目:

初期化ファイルの構成の詳細は、F.2.7項を参照してください。


注意:

  • Oracle Connector for Outlookをデフォルト値でデプロイする場合、初期化ファイルを作成する必要はありません。

  • trans=path_to_INI_file引数内のINIファイルのパス(path_to_INI_file)は、Oracle Connector for Outlookのデプロイ先のすべてのコンピュータからアクセス可能である必要があります。

  • 初期化ファイルのOcConfigWizardセクションを構成する場合、PRFファイルのパスはOracle Connector for Outlookのデプロイ先のすべてのコンピュータからアクセス可能である必要があります。


この初期化ファイルの構造は、サイレント・インストールに使用される初期化ファイルの構造と同じです。


関連資料:

ソフトウェアのインストールおよびメンテナンスの手順については、次のURLを参照してください。

http://www.microsoft.com/windows2000/techinfo/planning/management/swinstall.asp


F.2.6 ocprofwiz.exeユーティリティを使用したOracle Connector for Outlookの構成

この項では、ocprofwiz.exeユーティリティを使用したOracle Connector for Outlookの構成方法を説明します。内容は次のとおりです。

F.2.6.1 コマンドの構文

ocprofwiz.exe /s path_to_PRF_file

ocprofwiz.exe /L language_id

ocprofwiz /d

ocprofwiz /p

ocprofwiz /p /l language_id

F.2.6.2 説明

ocprofwiz.exeユーティリティ(構成ウィザード)は、PRFファイルおよびプロファイルの作成と構成を統合するため、管理者とエンド・ユーザーのどちらにも役立つスタンドアロン・アプリケーションです。構成ウィザードによって既存のPRFファイルから情報が読み取られ、適切な設定を使用して、新規のプロファイルの作成または既存のプロファイルの変更が行われます。このユーティリティは、コマンド・プロンプトまたはWindowsのエクスプローラから起動できます。ocprofwiz.exeは次のディレクトリにあります。

C:\Program Files\Oracle\Outlook Connector\

ocprofwiz.exeユーティリティの様々な使用について次に説明します。

  • 構成ウィザードは対話モードで起動できます。

  • 構成ウィザードはサイレント・モードで起動できます。ユーザーの最初のプロファイルを作成および構成するために必要なすべての設定情報が含まれた既存のPRFファイルを使用できます。

  • 管理者は、構成ウィザードを使用して、更新された設定を保存するためのPRFファイルを生成できます。

  • 管理者は、構成ウィザードを使用して、既存のプロファイルに対するOracle Connector for Outlook設定をバックアップし、それらの設定を後で復元することができます。

  • 管理者は、Oracle Connector for Outlookの構成ウィザードによって生成されたPRFファイルのプロファイル設定を変更できます。


注意:

プロファイルの構成中は、Oracle Connector for Outlook設定のみが構成されます。1回に実行できる構成ウィザードのインスタンスは1つのみです。2回目に構成ウィザードを起動しようとすると、前回起動されたインスタンスがフォアグラウンドに表示されます。

F.2.6.3 オプション

構成ウィザードをカスタマイズするには、この項で説明するコマンドライン・オプションを使用します。

オプション 説明 許容される引数
/d 構成ウィザードの「既定のプロファイルとして設定」オプション。

構成ウィザードの最終画面で「既定のプロファイルとして設定」がデフォルトで選択されるように指定します。

なし
/l 構成ウィザードの言語の指定。

構成ウィザードを実行する言語の指定に使用します。この言語はすでにインストールされている(Oracle Connector for Outlookのインストール時から)必要があります。/pオプションとともに使用できます。

Oracle Connector for Outlookでサポートされている言語のリストは、表F-14を参照してください。

サポートされている言語
/p 対話モードでのプロファイルの作成。

対話型のプロファイル作成モードで構成ウィザードを実行し、PRFファイルを作成します。/lオプションとともに使用できます。

なし
/s サイレント・モードでのプロファイルの作成。

Oracle Connector構成ウィザードをサイレントのプロファイル作成モードで実行します。path_to_PRF_fileに続けてPRFファイルのフルパスを入力します。

path_to_PRF_file


注意:

  • 前述の表ではオプションが小文字で示されていますが、コマンドライン・オプションでは大/小文字が区別されません。

  • コマンドラインのオプションの前に、スラッシュ(/)またはマイナス(-)を入力します。


F.2.6.4

次の例は、構成ウィザードをカスタマイズする場合に入力可能なコマンドを表します。

  • 構成ウィザードの言語の指定

    構成ウィザードをドイツ語で実行します。

    ocprofwiz.exe /l 1031
    

    注意:

    Oracle Connector for Outlookのインストール時にインストールされた言語を指定する必要があります。

  • 構成ウィザードを使用した対話型のプロファイル作成

    対話型のプロファイル作成モードでocprofwiz.exeユーティリティを実行し、PRFファイルを作成します。

    ocfoprofwiz.exe /p
    
    

    構成ウィザードを対話型のプロファイル作成モードおよびドイツ語で実行します。

    ocprofwiz.exe /p /l 1031
    
    
  • サイレントのプロファイル作成

    構成ウィザードをサイレントのプロファイル作成モードで実行します。

    ocprofwiz.exe /s "C:\Program Files\Oracle\Outlook Connector\source.prf"
    
    
  • 「既定のプロファイルとして設定」オプションの設定

    構成ウィザードの「完了しました。」画面で「既定のプロファイルとして設定」が選択されるようにします。

    ocprofwiz.exe /d
    

F.2.6.5 構成ウィザードの起動方法

構成ウィザードは、次の3種類のモードで起動できます。

対話型のプロファイル作成および構成モード

対話型のプロファイル作成および構成モードは、デフォルト・モードです。このモードを使用して、設定を指定し、プロファイルを作成または変更します。構成ウィザードの「プロファイルの設定」画面を使用すると、既存のプロファイルを構成したり、新規のプロファイルを作成できます。ただし、1つのセッションで構成できるプロファイルは1つのみです。また、「プロファイルの設定」画面で既存のプロファイルを削除することもできます。

構成ウィザードを実行するには、次のようにします。

  1. 構成ウィザードを起動する前に、Microsoft Outlookを閉じます。

  2. デスクトップにあるOracle Connector構成ウィザードのアイコンをダブルクリックしてウィザードを起動します。または、デスクトップの「スタート」メニューから「Oracle Connector For Outlook」→「Oracle Connector Configuration Wizard」を選択します。

  3. 「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。

  4. 新規プロファイルを作成するには、「新規」を選択して新規プロファイルの名前を入力します。既存のプロファイルを構成するには、「プロファイル」リストから選択します。「次へ」をクリックします。

  5. 「サービスの設定」画面で、選択したユーザー・プロファイルの設定を表示または変更できます。パスワード以外のフィールドをすべて入力しないと、「次へ」が有効になりません。ローカル・メールボックス・キャッシュのリセット、受信メールのフォルダ・リフレッシュ・レートの設定、またはグローバル・アドレス帳のリフレッシュ・オプションの選択など、詳細設定を構成するには、「詳細設定」をクリックします。


    注意:

    プロファイル設定の構成中、Microsoft Outlookを開いた状態で同じプロファイルを使用している場合、「サービスの設定」画面のフィールドが無効になります。

  6. 「完了しました。」画面が表示されたら、「既定のプロファイルとして設定」が選択されていることを確認してください。デフォルトで、Outlook Address Bookサービスが新しいプロファイルに追加されます。

対話型のPRFファイル作成モード

管理者は、対話型のPRFファイル作成モードでocprofwiz.exeユーティリティを実行できます。空のテンプレートを使用するか、既存のプロファイルまたはPRFファイルから情報をインポートすることによって、PRFファイルを作成できます。

デフォルトでは、作成されるPRFファイルは空のテンプレートです。セキュリティ上の理由で、既存のプロファイルから情報をインポートした場合、結果のPRFファイルにパスワード・フィールドは保存されません。最終的なPRFファイルには、ユーザー・プロファイル情報と設定情報が含まれます。構成ウィザードまたはNewProf.exeファイルで、これらの情報を使用できます。

使用されたソース・テンプレートに応じて、Outlook Address Book情報が出力PRFファイルの[Service List]セクションに追加されるかどうかが決まります。既存のプロファイルから情報をインポートしたプロファイル・テンプレートでは、そのプロファイルにOutlook Address Bookサービスが含まれるかどうかによります。既存のプロファイルから情報をインポートしたPRFテンプレートの場合も、そのPRFのService Listセクション内にOutlook Address Book情報が含まれるかどうかによります。

対話型のPRFファイル作成モードでocprofwiz.exeを実行するには、次のようにします。

  1. 構成ウィザードを起動する前に、Microsoft Outlookを閉じます。

  2. コマンドラインで/pと入力します。次に例を示します。

    ocprofwiz.exe /p
    
    
  3. 「PRF構成設定」画面の「ソース・テンプレート」で、PRFファイルのオプションとして次のいずれかを選択します。

    • 空のPRFファイル: ソース・テンプレートとしてこのオプションを選択した場合は、手動で設定を指定する必要があります。

    • 既存のPRFファイル: ソース・テンプレートとしてこのオプションを選択した場合は、ソースのPRFファイルから初期設定情報がインポートされます。

    • MAPIプロファイル: ソース・テンプレートとしてこのオプションを選択した場合は、ソース・プロファイルから初期設定情報がインポートされます。

  4. 「宛先ファイル」に、新規PRFファイルの名前および場所を入力します。

  5. 「プロファイル・オプション」画面で、新規のPRFファイルのGeneralセクションの設定を構成します。表F-11に、「プロファイル・オプション」画面の各フィールドと、PRFファイルのGeneralセクションのパラメータとの関係を示します。

  6. 「サービスの設定」画面で、選択したユーザー・プロファイルのOracle Connector for Outlookの設定を表示または変更できます。パスワード以外のフィールドをすべて入力しないと、「次へ」が有効になりません。

    ローカル・メールボックス・キャッシュのリセット、受信メールのフォルダ・リフレッシュ・レートの設定、またはグローバル・アドレス帳のリフレッシュ・オプションの選択など、詳細設定を構成するには、「詳細設定」をクリックします。Oracle Connector for Outlookの設定情報が、新規のPRFファイルに保存されます。

  7. 「完了しました。」画面が表示されているときに、「PRFファイルを表示」が選択されている場合、ウィザードでは新しく作成されたPRFファイルが表示されます。PRFファイル内の情報を確認したり、パラメータを更新することができます。

表F-11 「プロファイル・オプション」画面のフィールドとPRFファイルのGeneralセクションの設定との関係

「プロファイル・オプション」画面のフィールド PRFファイルのGeneralセクションのパラメータ

プロファイル名

ProfileName

既定の格納場所

DefaultStore

既定のMAPIプロファイルとして、このプロファイルを使用する

DefaultProfile=Yes/No

同じ名前の既存プロファイルを上書きする

OverwriteProfile=Yes/No


サイレントのプロファイル作成モード

既存のPRFファイルが、対応するプロファイルの作成用のテンプレートとして使用されます。Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールする場合、インストール完了後に構成ウィザードを起動できます。構成ウィザードによって既存のPRFファイルから情報が読み取られ、適切な設定を使用して、新規のプロファイルの作成または既存のプロファイルの変更が行われます。


注意:

Oracle Connector for Outlookの構成ウィザードによって生成されたPRFファイルを使用することをお薦めします。PRFファイル内のほとんどのパラメータは、対話型のPRFファイル作成モードでの構成ウィザードで構成することができます。値を手動で変更する場合は、新しい値が有効範囲内の値であることを確認する必要があります。有効範囲内の値であることを確認するには、インストール・パッケージとともに配布されたPRFファイルを調べます。


関連項目:

初期化ファイルの構成の詳細は、F.2.7項を参照してください。

Outlook Address Bookサービスが[Service List]セクションにリストされていれば、プロファイルにインポートされます。他のタイプのメッセージ・サービスも、制限付きでサポートされています。

サイレント・モードでOracle Connector for Outlookを構成した場合、正常終了およびエラーの情報を記録するためのログ・ファイルが作成されます。このログ・ファイルは、コンピュータの一時フォルダに格納されます。次に例を示します。

C:\Documents and Settings\user\Local Settings\Temp\ocfoConfigWizardLog\ocfoConfigWizard.log

前述のコマンドで、userはローカル・ユーザーのログイン名を表します。


注意:

  • サイレント・モードでOracle Connector for Outlookを構成する場合、ログ・ファイルをチェックして結果を確認する必要があります。ログ・ファイルには、情報がプロファイルに正常にインポートされたという記録だけでなく、エラーの記録も含まれます。

  • 対話型のプロファイル作成および構成モード、および対話型のPRFファイル作成モードでは、構成ウィザードによって情報がログ・ファイルに書き込まれることがあります。通常、高レベルの警告メッセージは表示され、低レベルの技術情報はログ・ファイルに記録されます。


F.2.7 Oracle Connector for Outlookのサイレント・インストールで使用される初期化ファイルの構成

初期化ファイル内の次の各セクションは構成可能です。初期化ファイルはctoc.iniという名前ですが、任意の名前に変更できます。初期化ファイルの場所を選択することもできます。

F.2.7.1 [General]セクション

初期化ファイルの[General]セクションでは、Oracle Connector for Outlookの登録ユーザー名、会社名、およびOracle Connector for Outlookのインストール場所を指定できます。

表F-12 INIファイルの[General]セクションを構成するためのパラメータ値

パラメータ 説明 許容される値 デフォルト値

UserName

Oracle Connector for Outlookの登録ユーザー名を指定します。

ユーザー名を指定する文字列

デフォルトなし

Company

ソフトウェア・ライセンスを購入した会社名を指定します。

会社名を指定する文字列

デフォルトなし

InstallPath

Oracle Connector for Outlookをインストールするパス(デフォルトのインストール・パス以外)を指定します。空の場合、デフォルトのインストール・パス([current drive]\Program Files\Oracle\Outlook Connector)が使用されます。

インストール・パスを指定する文字列

デフォルトなし


[General]セクションのパラメータと例が示された初期化ファイルの一部を、次に示します。

[General]
UserName=OCFOUSER
Company=ORACLE
InstallPath=C:\Program Files\Oracle\Outlook Connector

F.2.7.2 [Settings]セクション

初期化ファイルの[Settings]セクションでは、インストール後のコンピュータの強制再起動、「コントロール パネル」のオプションの無効化、およびメール・サーバー機能の無効化などが行えます。初期化ファイルのこのセクションで構成可能なパラメータは、次の表を参照してください。

表F-13 INIファイルの[Settings]セクションを構成するためのパラメータ

パラメータ 説明 許容される値 デフォルト値

ForceReboot

1に設定すると、インストール後にコンピュータが強制的に再起動されます。

0

1

0

DisablePwd

1に設定すると、ユーザーはパスワードを保存できません。

0

1

0

HideCalendarPwdMenu

1に設定すると、ユーザーに「パスワードの変更」メニュー項目が表示されません。

0

1

0

NoServerMail

定義すると、メール・サーバーはデフォルトでアカウントを持ちません。新規プロファイルを作成する場合、これらのページにアクセスできません。

特定のメール・サーバー機能を無効にするには、次の値のいずれかを指定します。

  • 0: 制限なし

  • 1: IMAPまたはSMTPを使用しない

  • 2: IMAPを使用しない

  • 3: SMTPを使用しない

0

1

2

3

0

NoDesktopShortcut

1に設定すると、Oracle Connector構成ウィザードのショートカットがデスクトップから削除されます。

0

1

0

DisableCfgUI

1に設定すると、「コントロール パネル」のオプションが無効になります。

0

1

0


[Settings]セクションのパラメータと例が示された初期化ファイルの一部を、次に示します。

  • [Settings]
    ForceReboot=0
    DisablePwd=1
    HideCalendarPwdMenu=1
    NoServerMail=3
    DisableCfgUI=1
    NoDesktopShortcut=1
    

F.2.7.3 [Languages]セクション

[Languages]セクションでは、Oracle Connector for Outlookでインストール時にサポートされる追加の言語を指定できます。

サポートされる言語のリストは、表F-14を参照してください。

[Languages]セクションを変更することにより、サイレント・モードで言語を追加または削除できます。これは、同じインストール・パッケージを使用している間は有効です。

追加言語として英語、フランス語およびドイツ語を指定する場合に[Languages]セクションで使用されるパラメータが示された初期化ファイルの一部を、次に示します。

[Languages]
;English US
1033=us
;French
1036=f
;German
1031=d

表F-14 Oracle Connector for Outlookでサポートされている言語

言語名 ID番号

英語(アメリカ合衆国)

1033

中国語(簡体字)

2052

中国語(繁体字)

1028

チェコ語

1029

デンマーク語

1030

オランダ語

1043

フィンランド語

1035

フランス語

1036

ドイツ語

1031

ギリシャ語

1032

ハンガリー語

1038

イタリア語

1040

日本語

1041

韓国語

1042

ノルウェー語

1044

ポーランド語

1045

ポルトガル語(ブラジル)

1046

ポルトガル語(ポルトガル)

2070

ルーマニア語

1048

ロシア語

1049

スペイン語

1034

スウェーデン語

1053

トルコ語

1055


F.2.7.4 [OcConfigWizard]セクション

[OcConfigWizard]セクションでは、PRFファイルの場所を指定できます。PRFファイルには、ユーザー・プロファイル情報が含まれます。Oracle Connector for Outlookでは、PRFファイルを使用してユーザー・プロファイルが構成されます。

表F-15 INIファイルの[OcConfigWizard]セクションを構成するためのパラメータ

パラメータ 説明 許容される値 デフォルト値

Path

PRFファイルの絶対パスを指定します。

場所を指定する文字列

デフォルトなし

AutoRepair

ユーザーの指定プロファイルを自動作成するためにActive Directoryデプロイのみで使用します。値を1に指定すると、インストール実行後にシステムにログインした最初のユーザーのみのプロファイルを作成します。値を2に指定すると、システムにログインしたすべてのユーザーのプロファイルを作成します。

1

2

デフォルトなし


[OcConfigWizard]セクションのパラメータおよび値が示された初期化ファイルの一部を、次に示します。

[OcConfigWizard]
Path=c:\MyPrfName.prf
AutoRepair=2

Oracle Connector for Outlookのサイレント・インストールで使用される初期化ファイルのサンプル

Oracle Connector for Outlookのサイレント・インストールに使用される初期化ファイルのサンプルの一部を、次に示します。


注意:

[Languages]セクションを除いて、初期化ファイル内のパラメータは初回のインストール時にのみ構成できます。すでにOracle Connector for Outlookがインストールされている場合は、アプリケーションをアンインストールしてからでないと設定を変更できません。

[General]
UserName=OCFOUSER
Company=ORACLE
InstallPath=C:\Program Files\Oracle\Outlook Connector

[Settings]
ForceReboot=0
DisablePwd=1
HideCalendarPwdMenu=1
NoServerMail=3
DisableCfgUI=1
NoDesktopShortcut=1

[Languages]
;English US
1033=us
;Chinese (PRC) (S)
2052=zhs,_936
;Chinese (Singapore) (S)
4100=zhs,_936
;Chinese (Hong Kong) (T)
3076=zht,_950
;Chinese (Macau) (T)
5124=zht,_950
;Chinese (Taiwan) (T)
1028=zht,_950
;Czech
1029=cs
;Danish
1030=dk
;Dutch (Netherlands)
1043=nl
;Finnish
1035=sf
;French
1036=f
;German
1031=d
;Greek
1032=el
;Hungarian
1038=hu
;Italian
1041=i
;Japanese
1041=ja
;Korean
1042=ko
;Norwegian (Bokmal)
1044=n
;Polish
1045=pl
;Portuguese (brazilian)
1046=ptb
;Portuguese
2070=pt
;Romanian
1048=ro
;Russian
1049=ru
;Spanish
1034=e
;Swedish
1053=s
;Turkish
1055=tr

[OcConfigWizard]
Path=c:\PRFNAME.prf
AutoRepair=2

F.2.8 Oracle Connector for Outlookのアップグレード

con_outlook_1012x.exeユーティリティまたはmsiexec.exeユーティリティを使用して、Oracle Connector for Outlookの既存のバージョンをアップグレードできます。con_outlook_1012x.exeまたはcon_outlook.msiを実行すると、アップグレードに使用されるインストール言語が、Oracle Connector for Outlookの現行バージョンに基づいて決定されます。

対話モードでアップグレードするには、con_outlook_1012x.exeを実行し、画面上の指示に従います。msiexec.exeユーティリティを使用してアップグレードする場合は、MSIインストール・パッケージを使用したOracle Connector for Outlookのアップグレードで入力が必要なオプションについてF.2.4.3項を参照してください。

F.2.9 Oracle Connector for Outlookの変更、修復または削除

Oracle Connector for Outlookのインストールは、InstallShield Wizardを使用して変更、修復または削除できます。この項の内容は次のとおりです。

F.2.9.1 Oracle Connector for Outlookのインストール済言語の選択の変更

Oracle Connector for Outlookの言語設定を変更するには、次のいずれかの操作を実行します。

  • con_outlook_1012x.exeまたはcon_outlook.msiを実行します。「Program Maintenance」画面で「Modify」を選択します。

  • 「コントロール パネル」で「アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックします。「変更」をクリックします。画面から「変更」を選択します。

  • 「スタート」メニューから「Oracle Connector for Outlook」を選択し、「Add or Remove Languages」を選択します。

F.2.9.2 Oracle Connector for Outlookの修復

Oracle Connector for Outlookのインストールを修復するには、次のいずれかの操作を実行します。

  • con_outlook_1012x.exeまたはcon_outlook.msiを実行します。「Program Maintenance」画面から「Repair」を選択します。

  • 「コントロール パネル」で「アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックします。「変更」をクリックします。「Program Maintenance」画面から「Repair」を選択します。


注意:

Oracle Connector for Outlookのインストールを修復すると、削除済または破損している登録キーが自動的に再インストールされます。

F.2.9.3 Oracle Connector for Outlookの削除

Oracle Connector for Outlookを削除するには、次のいずれかの操作を実行します。

  • con_outlook_1012x.exeまたはcon_outlook.msiを実行します。「Program Maintenance」画面で「Remove」をクリックします。

  • 「コントロール パネル」で「アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックします。「Oracle Connector for Outlook」の横にある「削除」をクリックします。

F.2.10 Oracle Connector for Outlookのインストールに関するトラブルシューティング

Oracle Connector for Outlookインストールのトラブルシューティングに使用する方法は、アプリケーションのインストールに使用したインストール・パッケージ(con_outlook_1012x.exeまたはcon_outlook.msi)によって異なります。


関連項目:

con_outlook_1012x.exeを使用してOracle Connector for Outlookをインストールした場合のトラブルシューティングの詳細は、F.2.4.3項を参照してください。

con_outlook.msiを使用してOracle Connector for Outlookをインストールした場合のトラブルシューティングの詳細は、F.2.5.3項を参照してください。


F.2.10.1 実行可能ファイルを使用して実行するインストールのトラブルシューティング

con_outlook_1012x.exeを使用してOracle Connector for Outlookをインストールすると、ocsetup.logという名前のログ・ファイルがTempフォルダ内に生成されます。

このログ・ファイルは、インストールの失敗に関するトラブルシューティングを行う際の情報源として役立ちます。このファイルには、インストール中のすべてのイベントおよびエラーが記録され、インストールに失敗した原因として考えられるものを示す簡単な説明とメッセージが付記されます。

F.3 Oracle Connector for Outlook 10.1.3のインストール

この項の内容は次のとおりです。


注意:

Oracle Connector for Outlook 10.1.2.xを使用している場合は、F.2項を参照してください。

F.3.1 システム要件

表F-16に、Oracle Connector for Outlook 10.1.3をインストールするためのシステム要件を示します。

表F-16 Oracle Connector for Outlook 10.1.3のシステム要件

項目 要件

オペレーティング・システム

  • Microsoft Windows 2000

  • Microsoft Windows 2003 Server

  • Microsoft Windows XP HomeまたはProfessional

注意

  • Microsoft Windows 2000およびMicrosoft Windows XPにOracle Connector for Outlookをインストールするには、管理権限が必要です。

  • Windows XP Service Pack 1が必須ですが、Windows XP Service Pack 2をお薦めします。

ディスク領域

200MB以上

ハードディスクの使用状況は、構成によって異なります。カスタム・インストール・オプションにはハードディスクの領域が必要です。ユーザーがアクセスするオンライン・データの量も、ディスク領域の要件に影響します。

RAM

Microsoft OutlookクライアントのRAM要件を参照

Microsoft Outlook

  • Microsoft Outlook 2000(Service Pack 3)

  • Microsoft Outlook 2002(Service Pack 3)

  • Microsoft Outlook 2003(Service Pack 2)

注意

  • 前述のService Packバージョンをお薦めします。他のService PackもOracle Connector for Outlookで機能する可能性があります。

  • 英語以外のバージョンのローカリゼーションには、各国語版またはMultilingual User Interface Pack(MUI)が必要です。

  • サポートされる言語のリストは、表F-20を参照してください。

カレンダ・サーバー

Oracle Calendar Server 9.0.4.x以上

電子メール・サーバー

  • Oracle Mailサーバー9.0.4.x以上: Simple Mail Transfer Protocol(SMTP)、Internet Message Access Protocol 4(IMAP4)およびPOP3

  • SMTP、POP3およびIMAP4のオープン標準に基づいた実装のその他の電子メール・サーバー

注意: CMU CyrusおよびUniversity of WashingtonのIMAP4実装を参照してください。

PDA同期化用のコンジット

  • PocketMirror

  • PocketJournal

  • Desktop To Go 2.5

  • Desktop To Go 2.509(Microsoft Outlook 2002の場合のみ)

  • ActiveSync 3.x、4.0、4.1または4.2

  • HotSync Manager(Microsoft Windows XPの場合のみ4.0)

  • Blackberry Desktop Manager 4.0および4.1(オラクル社提供のIntellisyncパッチが必要)

デバイス

次の各デバイスは、Oracle Connector for Outlookとの動作互換性が保証されています。同等のデバイスが動作する場合もありますが、動作状況や操作性が変わる可能性があります。

Pocket PC

  • Compaq iPAQ Pocket PC 2002 - Models 3870、3970

  • HP iPAQ Pocket PC 2003 - Model h 1940

Palm

  • Palm V Handheld

  • PalmOne Zire 72

  • Palm Tungsten T

Blackberry

  • Blackberry 6710 Wireless Handheld

  • Blackberry 6820 Wireless Handheld


F.3.2 インストール前の要件

Oracle Connector for Outlookをインストールする前に、次の要件が満たされていることを確認してください。

  • サポートされているMicrosoft Outlookバージョンが、サポートされているプラットフォームにインストールされていること

  • Microsoft Windows 2000およびMicrosoft Windows XPにOracle Connector for Outlookをインストールするための管理権限

  • Outlook 2000が「Corporate or Workgroup (CWG) mode」でインストールされていること

    Microsoft Outlookの構成を確認するには、「Tools」メニューから「Options」「Mail Services」「Reconfigure Mail Support」を選択します。


    注意:

    • オフライン・フォルダを使用している場合、情報が失われるのを未然に防ぐため、アップグレード前にオフライン・フォルダを同期化します。

    • 以前のリリースからOracle Connector for Outlook 10.1.3にアップグレードする場合、プロファイルのローカル・ストレージをリセットし、デフォルトの「送受信」および「表示」設定をリストアする必要があります。アップグレードする前に、クライアント側の電子メール・ルールおよび完全に同期化されたPDAデータ(PDAデバイスを使用している場合)をバックアップすることをお薦めします。


F.3.3 対話モードでのOracle Connector for Outlookのインストール

Oracle Connector for Outlookは、対話モードまたはサイレント・モードでインストールできます。対話インストールを実行するには、con_outlook_1013.exe実行可能ファイルを使用します。この項では、対話モードでのOracle Connector for Outlookのインストールについて説明します。


注意:

Oracle Connector for Outlookで使用するMessaging Application Programming Interface(MAPI)プロファイルの構成は、インストール・プロセスの一部になっていません。


関連項目:

サイレント・モードのインストールの詳細は、F.3.4.3項を参照してください。

実行可能ファイルcon_outlook_1013.exeを使用する対話インストールでは、インストール・ウィザードによってインストール・プロセスの手順が示されます。con_outlook_1013.exeを実行すると、インストール・ウィザードによってオペレーティング・システムの言語が判別され、その言語でインストール・ウィザードが起動されます。

オペレーティング・システムで使用される言語がOracle Connector for Outlookでサポートされていない場合、インストール・ウィザードは英語で起動されます。さらに、「Add/Remove Languages」ダイアログ・ボックスに、Oracle Connector for Outlookでサポートされている言語が表示されます。英語に加えて使用する言語を選択できます。ただし、英語は他の言語での障害発生時の信頼できるバックアップとして使用されるため、削除できません。

Oracle Connector for Outlookをデスクトップにインストールするには、次の手順を実行します。

  1. すべてのMicrosoft Windowsアプリケーションを終了します。

  2. con_outlook_1013.exeファイルをダブルクリックして、InstallShield Wizardを起動します。

  3. InstallShield Wizardの「Welcome」画面で、「Next」をクリックします。

  4. 「User Name」フィールドに自分の名前を入力し、「Organization」フィールドに会社名を入力します。「Next」をクリックします。

  5. 「Next」をクリックすると、デフォルトのフォルダにインストールされます。Oracle Connector for Outlookを別のフォルダにインストールする場合は、「Change」をクリックし、そのフォルダにナビゲートします。

  6. インストールする言語を選択します。

    インストール後に言語を追加することもできます。


    関連項目:

    言語の変更方法の詳細は、F.3.7.3項を参照してください。

  7. 前の画面で入力した情報を確認する場合は、「Back」をクリックします。確認しない場合は、「Install」をクリックします。

  8. 「Finish」をクリックして、構成ウィザードを起動します。後でOracle Connector for Outlookを構成する場合は、「Start Configuration」の選択を解除します。


注意:

Microsoft Outlookインストールをアップグレードした場合は、Oracle Connector for Outlookを再インストールする必要があります。

F.3.4 con_outlook_1013.exeユーティリティを使用したOracle Connector for Outlookのインストール

この項では、con_outlook_1013.exeファイルをユーティリティとして使用したOracle Connector for Outlookのインストールおよびカスタマイズ方法を説明します。内容は次のとおりです。

F.3.4.1 コマンドの構文

con_outlook_1013.exe /lang language_id

con_outlook_1013.exe /s path_to_INI_file

c:\temp\con_outlook_1013.exe /s path_to_INI_file

con_outlook_1013.exe /s UI=value path_to_INI_file

con_outlook_1013.exe /log path_to_log_file

con_outlook_1013.exe /admin admin_argument

con_outlook_1013.exe /admin admin_argument admin_argument

con_outlook_1013.exe /admin image=cd trans=path_to_INI_file

F.3.4.2 説明

con_outlook_1013.exeユーティリティを使用すると、Oracle Connector for Outlookを管理モード(サイレント・モード)でインストールできるうえ、インストール先コンピュータのオペレーティング・システムの言語以外の言語でインストール・ウィザードを実行できます。また、Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードで新しいバージョンにアップグレードできます。

Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールするには、/sオプションを使用します。サイレント・モードでは、ユーザーの操作は必要ありません。サイレント・モードでインストールする場合、すべての必要なインストール情報が含まれた初期化ファイルを使用できます。ただし、初期化ファイルを指定しない場合、Oracle Connector for Outlookはデフォルト設定でインストールされます。

con_outlook_1013.exeファイルを使用すると、サイレント・モードのインストールに加えて、Oracle Connector for Outlookのアップグレード、メンテナンスまたは削除など、追加管理タスクをサイレント・モードで実行できます。サイレント・モードで新しいインストール・パッケージを実行すると、Oracle Connector for Outlookインストールは、初期化ファイルを使用せずに新しいバージョンにアップグレードされます。

管理モードでのOracle Connector for Outlookのインストールに加えて、con_outlook_1013.exeユーティリティから/adminオプションを使用するとcon_outlook.msiインストール・パッケージを複数または1つのファイルに抽出できます。


関連項目:

初期化ファイルの構成の詳細は、F.3.7項を参照してください。

F.3.4.3 オプション

オプション 説明 許容される引数
/lang インストール・ウィザードの言語の指定。

Oracle Connector for Outlookの以前のリリースをインストールしておらず、インストール先コンピュータのオペレーティング・システムの言語以外の言語でインストール・ウィザードを実行する場合、/langオプションを指定してcon_outlook_1013.exeを実行します。次回にOracle Connector for Outlookを修復、変更、削除またはアップグレードするときは、この言語でインストール・ウィザードが実行されます。

サポートされている言語

Oracle Connector for Outlookでサポートされている言語のリストは、表F-20を参照

/s サイレント・モードでのインストール。

すべての必要なインストール情報が含まれた初期化ファイルを使用して、Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールします。初期化ファイルを指定しない場合、Oracle Connector for Outlookはデフォルト設定でインストールされます。INIファイルの詳細は、F.3.7項を参照してください。

また、Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードで新しいバージョンにアップグレードできます。サイレント・モードで新しいインストール・パッケージを実行すると、Oracle Connector for Outlookインストールは、初期化ファイル不要で新しいバージョンにアップグレードされます。

/sオプションとともにオプションの各種UI引数を使用して、サイレント・インストール中に表示されるビジュアル・フィードバックを構成します。

UI=1

インストール終了時にインストールが正常に終了したことを示すダイアログ・ボックスを除いて、ユーザー・インタフェースは表示されません。

UI=2

基本的なユーザー・インタフェースがサイレント・インストール中に表示されます。

UI=3

インストール終了時にインストールが正常に終了したことを示すモーダルなダイアログ・ボックスに加えて、基本的なユーザー・インタフェースが表示されます。ユーザーがインストールを取り消した場合、モーダルなダイアログ・ボックスは表示されません。

UI=4

完全な対話モードでインストールを実行します。このモードは、ユーザーがINIファイルを使用して、初期化ファイルで指定された自動更新設定によってアプリケーションを初期化できることを除き、/sオプションを指定しないでインストールを実行することと類似しています。

注意: このモードでは、AutoUpdateセクションのみが使用されます。INIファイルのAutoUpdateセクションの詳細は、F.3.7.5項を参照してください。

UI=1

UI=2

UI=3

UI=4

path_to_INI_file

/log インストールのトラブルシューティング。

con_outlook_1013.exeユーティリティを使用してOracle Connector for Outlookをインストールすると、ocsetup.logという名前のログ・ファイルがTempフォルダ内に生成されます。このログ・ファイルは、インストールの失敗に関するトラブルシューティングを行う際の情報源として役立ちます。このファイルには、インストール中のすべてのイベントおよびエラーが記録され、インストールに失敗した原因として考えられるものを示す簡単な説明とメッセージが付記されます。このログ・ファイルを別の場所に生成するには、path_to_log_fileをログ・ファイルのフルパスに設定してこのオプションを使用します。

path_to_log_file
/admin 異なるパッケージの抽出。

これらのパッケージ・ヘルプ管理者によってOracle Connector for Outlookが異なる環境にデプロイされます。

/adminオプションとともに次の引数を渡すことができます。

image=msiは、インストール・パッケージを1つのファイル(con_outlook.msi)に抽出します。

image=cdは、インストール・パッケージを複数のファイルに抽出します。msiファイルは、複数のファイル(Oracle Connector for Outlookファイル、およびインストール言語への変換が含まれた.mstファイル)から構成されます。

image=updateは、新規リリースが使用可能になったときにOracle Connector for Outlookのパッチまたはリリース・パッケージからXML更新ファイルを抽出します。このファイルは、自動更新機能とともに使用できます。INIファイルのAutoUpdateセクションで自動更新機能を構成する方法の詳細は、F.3.7.5項を参照してください。

image=doubleclickは、分散実行可能ファイル(リモート・インストーラ)をOracle Connector for Outlookパッケージから抽出します。分散実行可能ファイルをユーザーがダブルクリックすると、Oracle Connector for Outlookパッケージがダウンロードおよび起動されます。リモート・インストーラの詳細は、F.3.13項を参照してください。

trans=path_to_INI_fileは、image=cd、image=msiおよびimage=doubleclickとともに使用できます。

image=cd引数とともに使用した場合は、silent.mstという名前の変換が他の言語変換とともに作成されます。image=msi引数とともに使用した場合は、silentという名前の埋込み型変換が作成されます。

作成された変換によって、元のMSIパッケージのSILENTINIPATHパブリック・プロパティが変更されます。このパブリック・プロパティには、INIファイルのパスが含まれている必要があります。このパスがネットワーク・ロケーションを指す場合もあります。

注意: trans=path_to_INI_file引数の変数path_to_INI_fileは、初期化ファイルのフルパスを表します。このパスは、Oracle Connector for Outlookのデプロイ先のすべてのコンピュータからアクセス可能である必要があります。INIファイルの詳細は、F.3.7項を参照してください。

image=doubleclick引数とともに使用した場合は、INIファイルのオプションに従ってリモート・インストーラ実行可能ファイルが作成されます。リモート・インストーラの詳細は、F.3.13項を参照してください。

image=msi

image=cd

image=update

image=doubleclick

trans=path_to_INI_file



注意:

  • 前述の表ではオプションが小文字で示されていますが、コマンドライン・オプションでは大/小文字が区別されません。

  • コマンドラインのオプションの前に、スラッシュ(/)またはマイナス(-)を入力します。


F.3.4.4

次の例は、con_outlook_1013.exeユーティリティを使用してOracle Connector for Outlookをインストールする場合に入力可能なコマンドラインを表します。

  • インストール・ウィザードの言語の指定

    Oracle Connector for Outlookの以前のリリースをインストールしておらず、フランス語でインストール・ウィザードを実行する場合は、次のコマンドを入力します。

    con_outlook_1013.exe /Lang 1036
    
    
  • サイレント・モードでのインストール

    実行可能ファイルおよび初期化ファイルがC:\Tempフォルダにある場合、con_outlook_1013.exeファイルを使用してOracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールします。

    C:\temp\con_outlook_1013.exe /s C:\temp\con_outlook_silent.ini
    
    
  • ビジュアル・フィードバックがあるサイレント・インストールのカスタマイズ

    実行可能ファイルおよび初期化ファイルがC:\Tempフォルダにある場合、con_outlook_1013.exeファイルを使用してサイレント・インストール中にビジュアル・フィードバックをメンテナンスします。

    C:\temp\con_outlook_1013.exe /s UI=2 C:\temp\con_outlook_silent.ini
    
    
  • 1つのファイルへのインストール・パッケージの抽出

    con_outlook.msiを1つのファイルに抽出します。

    con_outlook_1013.exe /admin image=msi
    
    
  • 複数のファイルへのインストール・パッケージの抽出

    con_outlook.msiを複数のファイルに抽出します。

    con_outlook_1013.exe /admin image=cd
    
    
  • 変換の作成

    silent.mstという名前の変換を他の言語変換とともに作成します。

    con_outlook_1013.exe /admin image=cd trans=path_to_INI_file
    
    
  • 埋込み型変換の作成

    silentという名前の埋込み型変換を作成します。

    con_outlook_1013.exe /admin image=msi trans=path_to_INI_file
    
    
  • 別の場所へのログ・ファイルの生成

    con_outlook_1013.exe /log path_to_log_file
    
    

    この例で、path_to_log_fileはログ・ファイルの完全パスを表します。

F.3.5 msiexec.exeユーティリティを使用したOracle Connector for Outlookのインストール

この項では、con_outlook.msiパッケージを使用したOracle Connector for Outlookのインストール方法を説明します。内容は次のとおりです。

F.3.5.1 コマンドの構文

msiexec.exe /i "con_outlook.msi"

msiexec.exe /i "con_outlook.msi" TRANSFORMS=1036.mst

msiexec.exe /i "con_outlook.msi" TRANSFORMS=:setup_language

msiexec.exe /i "con_outlook.msi" /qn SILENTINIPATH=path_to_INI_file

msiexec.exe /x {product_code} /qn

msiexec.exe /jm "con_outlook.msi" ALLUSERS=1

msiexec.exe /i "con_outlook.msi" /l path_to_log_file

F.3.5.2 説明

msiexec.exeユーティリティを使用して、サイレント・モードでのOracle Connector for Outlookのインストール、最初のインストールに対するインストール言語の指定、各ユーザーのコンピュータに対するOracle Connector for Outlookパッケージのインストールのアドバタイズ、Oracle Connector for Outlookの新しいバージョンへのサイレント・モードによるアップグレード、インストールのトラブルシューティング用ログ・ファイルの生成、およびサイレント・モードでのアンインストールを実行できます。

con_outlook_1013ユーティリティから/adminオプションを使用して抽出できるMSIインストール・パッケージ(con_outlook.msi)とともにmsiexec.exeユーティリティを実行します。


関連項目:

con_outlook_1013ユーティリティからcon_outlook.msiパッケージを複数または1つのファイルに抽出する方法は、F.3.4.3項を参照してください。

Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールするには、/qnオプションを使用します。サイレント・モードでは、ユーザーの操作は必要ありません。サイレント・モードでインストールする場合、すべての必要なインストール情報が含まれた初期化ファイルを使用できます。ただし、初期化ファイルを指定しない場合、Oracle Connector for Outlookはデフォルト設定でインストールされます。

F.3.5.3 オプション

オプション 説明 許容される引数
/jm インストールのアドバタイズ。

ユーザーのコンピュータにOracle Connector for Outlookパッケージのインストールをアドバタイズします。

/jmオプションとともにALLUSERS=1引数を渡す必要があります。F.3.5.5項のアドバタイズ・インストールの実行に関する項を参照してください。

ALLUSERS=1
/i インストールまたはアップグレード。

msiexec.exeユーティリティを使用してMSIインストール・パッケージからOracle Connector for Outlookをインストールまたはアップグレードします。/iオプションは/qnオプションとともに使用できます。

注意:

  • 変数setup_languageは、インストールに使用する言語のID番号です。

  • 1つのファイルに格納されたMSIインストール・パッケージから直接インストールする場合は、TRANSFORMS=:を使用します。

  • 複数のファイルに抽出されたMSIインストール・パッケージからインストールする場合は、TRANSFORMS=を使用します。

  • 10.1.3の以前のリリースからアップグレードする場合は、次の引数を追加します。


    msiexec /i "con_outlook.msi" REINSTALL=ALL REINSTALLMODE=vomus
TRANSFORMS=:setup_language

TRANSFORMS=setup_language

/l ログ・ファイルの生成。

con_outlook.msiを使用してOracle Connector for Outlookをインストールするとき、msiexecユーティリティを使用する場合は、/Lオプションを指定するとログ・ファイルを生成できます。/lオプションは/iオプションとともに使用します。

path_to_log_file
/qn サイレント・モードでのインストール。

MSIインストール・パッケージを使用してOracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールします。すべての必要なインストール情報が含まれた初期化ファイルを使用できます。初期化ファイルを指定しない場合、Oracle Connector for Outlookはデフォルト設定でインストールされます。/qnオプションは/iオプションとともに使用します。

Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールする場合、初期化ファイルのフルパスを指定する必要があります。SILENTINIPATHに続けて初期化ファイルのフルパスを入力します。INIファイルの詳細は、F.3.7項を参照してください。

SILENTINIPATH=path_to_INI_file
/x アンインストール。

msiexecユーティリティを使用してOracle Connector for Outlookをアンインストールします。サイレント・モードでアンインストールする場合、/xオプションを/qnオプションとともに使用します。

Oracle Connector for Outlookの製品コード


注意:

  • 前述の表ではオプションが小文字で示されていますが、コマンドライン・オプションでは大/小文字が区別されません。

  • コマンドラインのオプションの前に、スラッシュ(/)またはマイナス(-)を入力します。

  • 次の引数は、すべて大文字で入力してください。

    • SILENTINIPATH=

    • ALLUSERS=1

    • TRANSFORMS=:setup_language

      TRANSFORMS=setup_language


F.3.5.4

次の例は、msiexec.exeユーティリティを使用してOracle Connector for Outlookをインストールする場合に入力可能なコマンドを表します。

  • 抽出された1つのファイルからのインストール言語の指定

    1つのファイルに格納されたMSIインストール・パッケージから最初に直接インストールする場合、インストール言語としてフランス語を指定します。

    msiexec.exe /i "con_outlook.msi" TRANSFORMS=:1036
    
    
  • 複数のファイルに抽出した後のインストール言語の指定

    MSIインストール・パッケージを複数のファイルに抽出した場合、最初のインストールでインストール言語としてフランス語を指定します。

    msiexec.exe /i "con_outlook.msi" TRANSFORMS=1036.mst
    
    
  • アドバタイズ・インストールの実行

    各ユーザーのコンピュータにOracle Connector for Outlookパッケージのインストールをアドバタイズします。

    msiexec.exe /jm "con_outlook.msi" ALLUSERS=1
    
    

    「Oracle Connector For Outlook」プログラムのサブメニューからOracle Connector構成ウィザード・オプションが使用可能になります。このショートカットを選択することにより、昇格した権限を使用してインストールを実行できます。

  • サイレント・モードでのインストール

    MSIインストール・パッケージを使用してOracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールします。

    msiexec.exe /i "con_outlook.msi" /qn C:\temp\con_outlook_silent.ini
    

    この例で、con_outlook_silent.iniはC:\Tempフォルダにある初期化ファイルです。初期化ファイルの詳細は、F.3.7項を参照してください。

  • アップグレード

    MSIインストール・パッケージを使用してOracle Connector for Outlookをアップグレードします。

    msiexec.exe /i "con_outlook.msi"
    
    
  • アンインストール

    Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードでアンインストールします。

    msiexec.exe /x {0AF6C5A4-E29B-4D1E-B6FF-D73F4FBB44DA} /qn
    
    

    この例では、必要なコマンドライン・オプションおよび値がMicrosoftインストーラに渡され、Oracle Connector for Outlookがサイレント・モードでアンインストールされます。このコマンドは、「コントロール パネル」の「アプリケーションの追加と削除」によるアプリケーションのアンインストールと同じことを、サイレント・モードで行うものです。この例で、/xオプションは、カッコ{}で製品コードが指定されているOracle Connector for OutlookをアンインストールするようにMicrosoftインストーラに指示します。/qnは完全なサイレント・モードを指定します。

  • トラブルシューティング

    MSIインストール・パッケージを使用して実行したインストールのトラブルシューティングを行い、ログ・ファイルを生成します。

    msiexec.exe /i "con_outlook.msi" /l C:\OcLog.log
    

注意:

英語以外の言語を使用してインストールした場合、ログ・ファイルは一部が英語、一部が選択したインストール言語で生成されます。

F.3.5.5 昇格した権限を使用したOracle Connector for Outlook 10.1.3のインストール

管理者が次のいずれかの方法を使用すると、管理者以外のユーザーがOracle Connector for Outlookをインストールできるようになります。

これらのいずれかの方法を使用する場合は、con_outlook_1013.exeに含まれているMSIインストール・パッケージを使用する必要があります。

AlwaysInstallElevatedレジストリ・ポリシーの設定

ユーザーのコンピュータにAlwaysInstalledElevatedポリシーを設定することにより、Oracle Connector for Outlookをインストールするための適切なインストール権限をユーザーに付与します。ただし、このポリシーを設定すると、ユーザーがコンピュータのセキュアな場所にアクセスできるようになるため、ユーザーのコンピュータがセキュリティ・リスクにさらされる可能性があります。


関連資料:

詳細は、AlwaysInstalledElevatedレジストリ・エントリに関する次のURLを参照してください。

http://windowssdk.msdn.microsoft.com/en-us/library/ms700292.aspx


昇格したインストール権限を構成するには、レジストリ内の次のキーの下のAlwaysInstallElevatedポリシーを設定します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\Installer


注意:

これは、各コンピュータのインストールに適用します。

昇格したインストール権限をインストールの一部として各コンピュータ上で実行してOracle Connector for Outlookをインストールした場合、AlwaysInstallElevatedポリシーは、以降のインストールの修復に影響を与えることなく削除できます。その後も、ユーザーは昇格した権限でOracle Connector for Outlookインストールを修復できます。

Oracle Connector for Outlookのアドバタイズ・インストールの実行

Oracle Connector for Outlookをユーザーのコンピュータにアドバタイズすると、Oracle Connector for Outlookのショートカットがインストールされ、ショートカット・アイコンが「スタート」メニューに表示されて、ファイル・タイプが登録されます。しかし、このファイルが実際にインストールされるのは、ユーザーがこれらのいずれかの項目にアクセスしてアプリケーションを起動したときです。Oracle Connector for Outlookをユーザーのコンピュータにアドバタイズできるのは、そのコンピュータで次のいずれかのオペレーティング・システムが動作している場合のみです。

  • Microsoft Windows 2000

  • Microsoft Windows XP

  • Microsoft Windows 2003

Oracle Connector for Outlookパッケージのインストールを各ユーザーのコンピュータにアドバタイズするには、次のコマンドを入力します。

msiexec.exe /jm "con_outlook.msi" ALLUSERS=1

Active DirectoryでGroup Policyを使用したOracle Connector for Outlookパッケージのデプロイ

Microsoft Windows Server 2003またはMicrosoft Windows 2000 Serverのツールを使用して、Group PolicyおよびActive Directoryを使用すると、ソフトウェア・アプリケーションをインストールおよびメンテナンスできます。

Oracle Connector for Outlookの割当ては、Group Policyを使用してインストール・パッケージを管理するための最も簡単な方法です。この方法では、指定のコンピュータが初めて起動されてGroup Policyが適用されたときに、ユーザーのコンピュータにOracle Connector for Outlookが自動的にインストールされます。その後は、このコンピュータのすべてのユーザーがOracle Connector for Outlookを使用できます。

Active DirectoryおよびGroup Policyを使用してcon_outlook.msiパッケージをユーザーのコンピュータに割り当てることにより、Oracle Connector for Outlookをローカル・コンピュータにデプロイできます。

Group Policyを使用してOracle Connector for Outlookをデプロイするには、次のようにします。


注意:

  • Oracle Connector for Outlookのデプロイ先のすべてのコンピュータからアクセス可能な共有ネットワーク・ロケーションにOracle Connector for Outlookファイルを抽出してから次の手順を実行します。

  • すべての手順を実行することをお薦めします。そのようにすると、コンピュータが次回起動されたときにOracle Connector for Outlookがコンピュータにインストールされ、すべてのユーザーのコンピュータで使用可能になります。


  1. 「スタート」メニューから、「プログラム」「管理ツール」「Active Directory ユーザーとコンピュータ」を選択します。

  2. Oracle Connector for Outlookをデプロイするすべてのコンピュータを含む組織単位を作成します。(既存の組織単位を使用できます。)

  3. ナビゲーション・ツリーで組織単位ノードを右クリックします。

  4. ショートカット・メニューから「プロパティ」を選択します。

  5. 「グループ ポリシー」タブを選択します。

  6. 新しいGroup Policyを追加するには、「追加」をクリックします。既存のGroup Policyを編集するには、「編集」をクリックします。

  7. 「グループ ポリシー オブジェクト エディタ」で「コンピュータの構成」を開きます。これで、ログオンするユーザーに関係なく、ポリシーをコンピュータに適用できます。

  8. 「コンピュータの構成」で、「ソフトウェアの設定」フォルダを開きます。

  9. 「ソフトウェア インストール」を右クリックして、「新規作成」「パッケージ」を選択します。

  10. con_outlook.msiを抽出した場所を参照し、このファイルを選択します。

  11. 変換を使用してインストールをカスタマイズする場合は、「詳細設定」オプションを選択します。それ以外の場合は、「割り当て」を選択します。「OK」をクリックします。

  12. 「割り当て」オプションを選択した場合は、手順13に進みます。「変更」タブを選択して、インストール言語変換を1つ追加します。silent.mstという名前の変換を作成した場合、リストに追加する必要があります。


    関連項目:

    変換の適用の詳細は、「Oracle Connector for Outlookへの変換の適用」を参照してください。

  13. 「プロパティ」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。

  14. 「Active Directory ユーザーとコンピュータ」コンソールを終了します。

前述の手順を実行すると、Oracle Connector for Outlookのパッケージの設定が完了します。インストール用にパッケージが使用可能であることを検証する必要があります。これを行うには、ドメイン内の任意のコンピュータを再起動します。コンピュータの再起動後、Oracle Connector for Outlookのインストールがすぐに開始します。

このインストール設定を使用すると、管理権限を持たないユーザーも、「プログラム」メニューから「Add or Remove Languages」を選択することにより、Oracle Connector for Outlookのサポートされている言語を変更できます。さらに、ユーザーはOracle Connector for Outlookのインストールを修復することもできます。


注意:

アプリケーションを永久に削除できるのは管理者のみです。


関連項目:

Oracle Connector for Outlookでサポートされている言語のリストは、表F-20を参照してください。

Oracle Connector for Outlookへの変換の適用

Group Policyを使用してcon_outlook.msiパッケージを割り当てた場合でも、サイレント初期化ファイルを使用してOracle Connector for Outlookのインストールを制御できます。これを行うには、元のOracle Connector for Outlookパッケージ(MSIファイル)に変換(MSTファイル)を適用します。

変換によって変更されるのは、元のcon_outlook.msiパッケージのSILENTINIPATHパブリック・プロパティのみである必要があります。このパブリック・プロパティには、初期化ファイルのパスが含まれている必要があります。このパスがネットワーク・ロケーションを指す場合もあります。


関連項目:

初期化ファイルの構成の詳細は、F.3.7項を参照してください。


注意:

  • Oracle Connector for Outlookをデフォルト値でデプロイする場合、初期化ファイルを作成する必要はありません。

  • trans=path_to_INI_file引数内のINIファイルのパス(path_to_INI_file)は、Oracle Connector for Outlookのデプロイ先のすべてのコンピュータからアクセス可能である必要があります。

  • 初期化ファイルのOcConfigWizardセクションを構成する場合、PRFファイルのパスはOracle Connector for Outlookのデプロイ先のすべてのコンピュータからアクセス可能である必要があります。


この初期化ファイルの構造は、サイレント・インストールに使用される初期化ファイルの構造と同じです。


関連資料:

ソフトウェアのインストールおよびメンテナンスの手順については、次のURLを参照してください。

http://www.microsoft.com/windows2000/techinfo/planning/management/swinstall.asp


F.3.6 ocfoprofwiz.exeユーティリティを使用したOracle Connector for Outlookの構成

この項では、ocfoprofwiz.exeユーティリティを使用したOracle Connector for Outlookの構成方法を説明します。内容は次のとおりです。

F.3.6.1 コマンドの構文

ocfoprofwiz.exe /s path_to_PRF_file

ocfoprofwiz.exe /L language_id

ocfoprofwiz /d

ocfoprofwiz /p

ocfoprofwiz /p /l language_id

F.3.6.2 説明

ocfoprofwiz.exeユーティリティ(構成ウィザード)は、PRFファイルおよびプロファイルの作成と構成を統合するため、管理者とエンド・ユーザーのどちらにも役立つスタンドアロン・アプリケーションです。構成ウィザードによって既存のPRFファイルから情報が読み取られ、適切な設定を使用して、新規のプロファイルの作成または既存のプロファイルの変更が行われます。このユーティリティは、コマンド・プロンプトまたはWindowsのエクスプローラから起動できます。ocfoprofwiz.exeは次のディレクトリにあります。

C:\Program Files\Oracle\Outlook Connector\

ocfoprofwiz.exeユーティリティの様々な使用について次に説明します。

  • 構成ウィザードは対話モードで起動できます。

  • 構成ウィザードはサイレント・モードで起動できます。ユーザーの最初のプロファイルを作成および構成するために必要なすべての設定情報が含まれた既存のPRFファイルを使用できます。

  • 管理者は、構成ウィザードを使用して、更新された設定を保存するためのPRFファイルを生成できます。

  • 管理者は、構成ウィザードを使用して、既存のプロファイルに対するOracle Connector for Outlook設定をバックアップし、それらの設定を後で復元することができます。

  • 管理者は、Oracle Connector for Outlookの構成ウィザードによって生成されたPRFファイルのプロファイル設定を変更できます。


注意:

プロファイルの構成中は、Oracle Connector for Outlook設定のみが構成されます。1回に実行できる構成ウィザードのインスタンスは1つのみです。2回目に構成ウィザードを起動しようとすると、前回起動されたインスタンスがフォアグラウンドに表示されます。

F.3.6.3 オプション

構成ウィザードをカスタマイズするには、この項で説明するコマンドライン・オプションを使用します。

オプション 説明 許容される引数
/d 構成ウィザードの「既定のプロファイルとして設定」オプション。

構成ウィザードの最終画面で「既定のプロファイルとして設定」がデフォルトで選択されるように指定します。

なし
/l 構成ウィザードの言語の指定。

構成ウィザードを実行する言語の指定に使用します。この言語はすでにインストールされている(Oracle Connector for Outlookのインストール時から)必要があります。/pオプションとともに使用できます。

Oracle Connector for Outlookでサポートされている言語のリストは、表F-20を参照してください。

サポートされている言語
/p 対話モードでのプロファイルの作成。

対話型のプロファイル作成モードで構成ウィザードを実行し、PRFファイルを作成します。/lオプションとともに使用できます。

なし
/s サイレント・モードでのプロファイルの作成。

Oracle Connector構成ウィザードをサイレントのプロファイル作成モードで実行します。path_to_PRF_fileに続けてPRFファイルのフルパスを入力します。

path_to_PRF_file


注意:

  • 前述の表ではオプションが小文字で示されていますが、コマンドライン・オプションでは大/小文字が区別されません。

  • コマンドラインのオプションの前に、スラッシュ(/)またはマイナス(-)を入力します。


F.3.6.4

次の例は、構成ウィザードをカスタマイズする場合に入力可能なコマンドを表します。

  • 構成ウィザードの言語の指定

    構成ウィザードをドイツ語で実行します。

    ocfoprofwiz.exe /l 1031
    

    注意:

    Oracle Connector for Outlookのインストール時にインストールされた言語を指定する必要があります。

  • 構成ウィザードを使用した対話型のプロファイル作成

    対話型のプロファイル作成モードでocfoprofwiz.exeユーティリティを実行し、PRFファイルを作成します。

    ocfoprofwiz.exe /p
    
    

    構成ウィザードを対話型のプロファイル作成モードおよびドイツ語で実行します。

    ocprofwiz.exe /p /l 1031
    
    
  • サイレントのプロファイル作成

    構成ウィザードをサイレントのプロファイル作成モードで実行します。

    ocfoprofwiz.exe /s "C:\Program Files\Oracle\Outlook Connector\source.prf"
    
    
  • 「既定のプロファイルとして設定」オプションの設定

    構成ウィザードの「完了しました。」画面で「既定のプロファイルとして設定」が選択されるようにします。

    ocprofwiz.exe /d
    

F.3.6.5 構成ウィザードの起動方法

構成ウィザードは、次の3種類のモードで起動できます。

対話型のプロファイル作成および構成モード

対話型のプロファイル作成および構成モードは、デフォルト・モードです。このモードを使用して、設定を指定し、プロファイルを作成または変更します。構成ウィザードの「プロファイルの設定」画面を使用すると、既存のプロファイルを構成したり、新規のプロファイルを作成できます。ただし、1つのセッションで構成できるプロファイルは1つのみです。また、「プロファイルの設定」画面で既存のプロファイルを削除することもできます。

構成ウィザードを実行するには、次のようにします。

  1. 構成ウィザードを起動する前に、Microsoft Outlookを閉じます。

  2. デスクトップにあるOracle Connector構成ウィザードのアイコンをダブルクリックしてウィザードを起動します。または、デスクトップの「スタート」メニューから「Oracle Connector For Outlook」→「Oracle Connector Configuration Wizard」を選択します。

  3. 「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。

  4. 新規プロファイルを作成するには、「新規」を選択して新規プロファイルの名前を入力します。既存のプロファイルを構成するには、「プロファイル」リストから選択します。「次へ」をクリックします。

  5. 「サービスの設定」画面で、選択したユーザー・プロファイルの設定を表示または変更できます。パスワード以外のフィールドをすべて入力しないと、「次へ」が有効になりません。ローカル・メールボックス・キャッシュのリセット、受信メールのフォルダ・リフレッシュ・レートの設定、またはグローバル・アドレス帳のリフレッシュ・オプションの選択など、詳細設定を構成するには、「詳細設定」をクリックします。


    注意:

    プロファイル設定の構成中、Microsoft Outlookを開いた状態で同じプロファイルを使用している場合、「サービスの設定」画面のフィールドが無効になります。

  6. 「完了しました。」画面が表示されたら、「既定のプロファイルとして設定」が選択されていることを確認してください。デフォルトで、Outlook Address Bookサービスが新しいプロファイルに追加されます。

対話型のPRFファイル作成モード

管理者は、対話型のPRFファイル作成モードでocfoprofwiz.exeユーティリティを実行できます。空のテンプレートを使用するか、既存のプロファイルまたはPRFファイルから情報をインポートすることによって、PRFファイルを作成できます。

デフォルトでは、作成されるPRFファイルは空のテンプレートです。セキュリティ上の理由で、既存のプロファイルから情報をインポートした場合、結果のPRFファイルにパスワード・フィールドは保存されません。最終的なPRFファイルには、ユーザー・プロファイル情報と設定情報が含まれます。構成ウィザードまたはNewProf.exeファイルで、これらの情報を使用できます。

使用されたソース・テンプレートに応じて、Outlook Address Book情報が出力PRFファイルのService Listセクションに追加されるかどうかが決まります。既存のプロファイルから情報をインポートしたプロファイル・テンプレートでは、そのプロファイルにOutlook Address Bookサービスが含まれるかどうかによります。既存のプロファイルから情報をインポートしたPRFテンプレートの場合も、そのPRFのService Listセクション内にOutlook Address Book情報が含まれるかどうかによります。

対話型のPRFファイル作成モードでocfoprofwiz.exeを実行するには、次のようにします。

  1. 構成ウィザードを起動する前に、Microsoft Outlookを閉じます。

  2. コマンドラインで/pと入力します。次に例を示します。

    ocfoprofwiz.exe /p
    
    
  3. 「PRF構成設定」画面の「ソース・テンプレート」で、PRFファイルのオプションとして次のいずれかを選択します。

    • 空のPRFファイル: ソース・テンプレートとしてこのオプションを選択した場合は、手動で設定を指定する必要があります。

    • 既存のPRFファイル: ソース・テンプレートとしてこのオプションを選択した場合は、ソースのPRFファイルから初期設定情報がインポートされます。

    • MAPIプロファイル: ソース・テンプレートとしてこのオプションを選択した場合は、ソース・プロファイルから初期設定情報がインポートされます。

  4. 「宛先ファイル」に、新規PRFファイルの名前および場所を入力します。

  5. 「プロファイル・オプション」画面で、新規のPRFファイルのGeneralセクションの設定を構成します。表F-17に、「プロファイル・オプション」画面の各フィールドと、PRFファイルのGeneralセクションのパラメータとの関係を示します。

  6. 「サービスの設定」画面で、選択したユーザー・プロファイルのOracle Connector for Outlookの設定を表示または変更できます。パスワード以外のフィールドをすべて入力しないと、「次へ」が有効になりません。

    ローカル・メールボックス・キャッシュのリセット、受信メールのフォルダ・リフレッシュ・レートの設定、またはグローバル・アドレス帳のリフレッシュ・オプションの選択など、詳細設定を構成するには、「詳細設定」をクリックします。Oracle Connector for Outlookの設定情報が、新規のPRFファイルに保存されます。

  7. 「完了しました。」画面が表示されているときに、「PRFファイルを表示」が選択されている場合、ウィザードでは新しく作成されたPRFファイルが表示されます。PRFファイル内の情報を確認したり、パラメータを更新することができます。

表F-17 「プロファイル・オプション」画面のフィールドとPRFファイルのGeneralセクションの設定との関係

「プロファイル・オプション」画面のフィールド PRFファイルのGeneralセクションのパラメータ

プロファイル名

ProfileName

既定の格納場所

DefaultStore

既定のMAPIプロファイルとして、このプロファイルを使用する

DefaultProfile=Yes/No

同じ名前の既存プロファイルを上書きする

OverwriteProfile=Yes/No


サイレントのプロファイル作成モード

既存のPRFファイルが、対応するプロファイルの作成用のテンプレートとして使用されます。Oracle Connector for Outlookをサイレント・モードでインストールする場合、インストール完了後に構成ウィザードを起動できます。構成ウィザードによって既存のPRFファイルから情報が読み取られ、適切な設定を使用して、新規のプロファイルの作成または既存のプロファイルの変更が行われます。


注意:

Oracle Connector for Outlookの構成ウィザードによって生成されたPRFファイルを使用することをお薦めします。PRFファイル内のほとんどのパラメータは、対話型のPRFファイル作成モードでの構成ウィザードで構成することができます。値を手動で変更する場合は、新しい値が有効範囲内の値であることを確認する必要があります。有効範囲内の値であることを確認するには、インストール・パッケージとともに配布されたPRFファイルを調べます。


関連項目:

初期化ファイルの構成の詳細は、F.3.7項を参照してください。

Outlook Address BookサービスがService Listセクションにリストされていれば、プロファイルにインポートされます。他のタイプのメッセージ・サービスも、制限付きでサポートされています。

サイレント・モードでOracle Connector for Outlookを構成した場合、正常終了およびエラーの情報を記録するためのログ・ファイルが作成されます。このログ・ファイルは、コンピュータの一時フォルダに格納されます。次に例を示します。

C:\Documents and Settings\user\Local Settings\Temp\ocfoConfigWizardLog\ocfoConfigWizard.log

前述のコマンドで、userはローカル・ユーザーのログイン名を表します。


注意:

  • サイレント・モードでOracle Connector for Outlookを構成する場合、ログ・ファイルをチェックして結果を確認する必要があります。ログ・ファイルには、情報がプロファイルに正常にインポートされたという記録だけでなく、エラーの記録も含まれます。

  • 対話型のプロファイル作成および構成モード、および対話型のPRFファイル作成モードでは、構成ウィザードによって情報がログ・ファイルに書き込まれることがあります。通常、高レベルの警告メッセージは表示され、低レベルの技術情報はログ・ファイルに記録されます。


F.3.7 Oracle Connector for Outlookのサイレント・インストールで使用される初期化ファイルの構成

初期化ファイル内の次の各セクションは構成可能です。初期化ファイルはctoc.iniという名前ですが、任意の名前に変更できます。初期化ファイルの場所を選択することもできます。

F.3.7.1 [General]セクション

初期化ファイルの[General]セクションでは、Oracle Connector for Outlookの登録ユーザー名、会社名、およびOracle Connector for Outlookのインストール場所を指定できます。

表F-18 INIファイルの[General]セクションを構成するためのパラメータ値

パラメータ 説明 許容される値 デフォルト値

UserName

Oracle Connector for Outlookの登録ユーザー名を指定します。

ユーザー名を指定する文字列

デフォルトなし

Company

ソフトウェア・ライセンスを購入した会社名を指定します。

会社名を指定する文字列

デフォルトなし

InstallPath

Oracle Connector for Outlookをインストールするパス(デフォルトのインストール・パス以外)を指定します。空の場合、デフォルトのインストール・パス([current drive]\Program Files\Oracle\Outlook Connector)が使用されます。

インストール・パスを指定する文字列

デフォルトなし


[General]セクションのパラメータと例が示された初期化ファイルの一部を、次に示します。

[General]
UserName=OCFOUSER
Company=ORACLE
InstallPath=C:\Program Files\Oracle\Outlook Connector

F.3.7.2 [Settings]セクション

初期化ファイルの[Settings]セクションでは、インストール後のコンピュータの強制再起動、「コントロール パネル」のオプションの無効化、およびメール・サーバー機能の無効化などが行えます。初期化ファイルのこのセクションで構成可能なパラメータは、次の表を参照してください。

表F-19 INIファイルの[Settings]セクションを構成するためのパラメータ

パラメータ 説明 許容される値 デフォルト値

ForceReboot

1に設定すると、インストール後にコンピュータが強制的に再起動されます。

0

1

0

DisablePwd

1に設定すると、ユーザーはパスワードを保存できません。

0

1

0

HideCalendarPwdMenu

1に設定すると、ユーザーに「パスワードの変更」メニュー項目が表示されません。

0

1

0

NoDesktopShortcut

1に設定すると、Oracle Connector構成ウィザードのショートカットがデスクトップから削除されます。

0

1

0

DisableCfgUI

1に設定すると、「コントロール パネル」のオプションが無効になります。

0

1

0


[Settings]セクションのパラメータと例が示された初期化ファイルの一部を、次に示します。

  • [Settings]
    ForceReboot=0
    DisablePwd=1
    HideCalendarPwdMenu=1
    DisableCfgUI=1
    NoDesktopShortcut=1
    

F.3.7.3 [Languages]セクション

[Languages]セクションでは、Oracle Connector for Outlookでインストール時にサポートされる追加の言語を指定できます。

サポートされる言語のリストは、表F-20を参照してください。

Languagesセクションを変更することにより、サイレント・モードで言語を追加または削除できます。これは、同じインストール・パッケージを使用している間は有効です。

追加言語として英語、フランス語およびドイツ語を指定する場合に[Languages]セクションで使用されるパラメータが示された初期化ファイルの一部を、次に示します。

[Languages]
;English US
1033=us
;French
1036=f
;German
1031=d

表F-20 Oracle Connector for Outlookでサポートされている言語

言語名 ID番号

英語(アメリカ合衆国)

1033

中国語(簡体字)

2052

中国語(繁体字)

1028

チェコ語

1029

デンマーク語

1030

オランダ語

1043

フィンランド語

1035

フランス語

1036

ドイツ語

1031

ギリシャ語

1032

ハンガリー語

1038

イタリア語

1040

日本語

1041

韓国語

1042

ノルウェー語

1044

ポーランド語

1045

ポルトガル語(ブラジル)

1046

ポルトガル語(ポルトガル)

2070

ルーマニア語

1048

ロシア語

1049

スペイン語

1034

スウェーデン語

1053

トルコ語

1055


F.3.7.4 [OcConfigWizard]セクション

[OcConfigWizard]セクションでは、PRFファイルの場所を指定できます。PRFファイルには、ユーザー・プロファイル情報が含まれます。Oracle Connector for Outlookでは、PRFファイルを使用してユーザー・プロファイルが構成されます。

表F-21 INIファイルのOcConfigWizardセクションを構成するためのパラメータ

パラメータ 説明 許容される値 デフォルト値

Path

PRFファイルの絶対パスを指定します。

場所を指定する文字列

デフォルトなし


OcConfigWizardセクションのパラメータおよび値が示された初期化ファイルの一部を、次に示します。

[OcConfigWizard]
Path=c:\MyPrfName.prf

F.3.7.5 [AutoUpdate]セクション

[AutoUpdate]セクションでは、Oracle Connector for Outlookの自動アップグレードを強制する際に使用する設定を指定できます。この設定には、クライアントが新しいOracle Connector for Outlook自動更新パッケージを検索する場所、クライアントが新しいパッケージを検索する頻度、およびユーザーへの通知方法が含まれます。初期化ファイルのこのセクションで構成可能なパラメータは、次の表を参照してください。

表F-22 INIファイルの[AutoUpdate]セクションを構成するためのパラメータ

パラメータ 説明 許容される値 デフォルト値

ServerURL

Oracle Connector for Outlookパッケージが使用可能な場所を指定する文字列に設定します。これには、共有ネットワーク・ロケーション、WebサーバーまたはFTPサーバーを指定できます。

場所を指定する文字列

デフォルトなし

ProxyConnection

クライアントで場所への接続にプロキシが必要な場合に指定します。

注意: 値が2に設定されている場合、パラメータProxyAddressおよびProxyPortも使用されます。

関連項目: ProxyAddressおよびProxyPort

0(プロキシ不要、接続は直接)

1(ブラウザのプロキシ設定を使用)

2(手動設定を使用)

0

ProxyAddress

手動プロキシ設定を使用する場合にプロキシのURLを指定します。このパラメータは、クライアントで場所への接続にプロキシが必要な場合に設定します。このパラメータを設定する場合、ProxyConnectionパラメータを2に設定する必要があります。

プロキシのURLを指定する文字列

デフォルトなし

ProxyPort

プロキシで使用するポート番号を指定します。このパラメータは、クライアントで場所への接続にプロキシが必要な場合に設定します。このパラメータを設定する場合、ProxyConnectionパラメータを2に設定する必要があります。

有効なポート番号

デフォルトなし

AutomaticCheck

0に設定すると、新しい更新があるかどうかをチェックする前にユーザーに通知します。1に設定すると、更新があるかどうかを自動的にチェックします。

0(プロンプト)

1(プロンプトなし)

1

AutomaticDownload

0に設定すると、更新をダウンロードする前にユーザーに通知します。1に設定すると、更新が自動的にダウンロードされます。ユーザーにはプロンプトが表示されません。実行可能ファイルによって更新パッケージのダウンロードが自動的に開始されます。

0(プロンプト)

1(プロンプトなし)

0

AutomaticInstall

0に設定すると、更新をインストールする前にユーザーに通知します。1に設定すると、更新が自動的にインストールされます。ユーザーにはプロンプトが表示されません。実行可能ファイルが自動的にダウンロードおよび起動されます。

0(プロンプト)

1(プロンプトなし)

1

AutomaticType

Oracle Connector for Outlookの新しい更新があるかどうかをチェックする頻度を指定します。デフォルト値の3は、定期的な間隔および指定した時間でのチェックをスケジュールします。

注意: AutomaticTypeパラメータが3に設定されている場合、ScheduledFrequentおよびScheduleHourパラメータも使用されます。

関連項目: ScheduledFrequentおよびScheduleHour

0(チェックを無効化)

1(Outlookの起動時にチェック)

2(Windowsのログイン時にチェック)

3(スケジュールされたチェック)

3

ScheduledFrequent

更新があるかどうかをチェックする時間間隔を指定します。

0(毎日)

1(毎週)

2(毎月)

0

ScheduleHour

Oracle Connector for Outlookの更新があるかどうかをチェックする1日の時刻を指定します。

注意: スケジュールされた通知時刻にコンピュータがオフになっている場合、コンピュータが再起動されたときにユーザーに通知されます。

1日の任意の時刻を0〜23の値で指定

9

ShowCheck

このパラメータは、「自動更新」ページを制御します。値を1に設定すると、Oracle Connector自動更新のショートカットをクリックしたときに前回の自動更新設定の変更が可能になるオプションを無効にします。

0(ユーザー・プリファレンスを有効化)

1(ユーザー・プリファレンスを無効化)

2(ユーザー・プリファレンスを表示しない)

0

ShowNotification

このパラメータは、自動更新があることをユーザーに通知する「通知」ページを制御します。値を1に設定すると、Oracle Connector自動更新のショートカットをクリックしたときに前回の通知設定の変更が可能になるオプションを無効にします。

0(ユーザー・プリファレンスを有効化)

1(ユーザー・プリファレンスを無効化)

2(ユーザー・プリファレンスを表示しない)

0

ShowServer

このパラメータは、更新アドレス設定を制御します。値を1に設定すると、Oracle Connector自動更新のショートカットをクリックしたときに前回の更新アドレス設定の変更が可能になるオプションを無効にします。

0(ユーザー・プリファレンスを有効化)

1(ユーザー・プリファレンスを無効化)

2(ユーザー・プリファレンスを表示しない)

0

ShowProxy

このパラメータは、クライアントで中央の場所への接続にプロキシが必要な場合に、プロキシ設定を制御します。値を1に設定すると、Oracle Connector自動更新のショートカットをクリックしたときに前回のプロキシ設定の変更が可能になるオプションを無効にします。

0(ユーザー・プリファレンスを有効化)

1(ユーザー・プリファレンスを無効化)

2(ユーザー・プリファレンスを表示しない)

0


[AutoUpdate]セクションのパラメータと例が示された初期化ファイルの一部を、次に示します。

[AutoUpdate]
ShowCheck=0           ;(0 Enable, 1 Disable, 2 Hide)
ShowNotification=0    ;(0 Enable, 1 Disable, 2 Hide)
ShowServer=2          ;(0 Enable, 1 Disable, 2 Hide)
ShowProxy=0                   ;(0 Enable, 1 Disable, 2 Hide)

AutomaticCheck=1      ;(0 Notify, 1 Automatic)
AutomaticInstall=0    ;(0 Notify, 1 Automatic)
AutomaticDownload=1   ;(0 Notify, 1 Automatic)

ServerURL=http://connector.ca.oracle.com/WEBSITE/Update1/

ProxyConnection=0     ;(0 Direct, 1 , 2 Manual)
ProxyAddress=http://Mytest
ProxyPort=80

AutomaticType=3  ;0 disable,1 On Outlook startup,2 on Windows login,3 Scheduled
ScheduledFrequent=0   ;0 daily, 1 Weekly, 2 monthly
ScheduleHour=9        ;0-23

Oracle Connector for Outlookのサイレント・インストールで使用される初期化ファイルのサンプル

Oracle Connector for Outlookのサイレント・インストールに使用される初期化ファイルのサンプルの一部を、次に示します。


注意:

Languagesセクションを除いて、初期化ファイル内のパラメータは初回のインストール時にのみ構成できます。すでにOracle Connector for Outlookがインストールされている場合は、アプリケーションをアンインストールしてからでないと設定を変更できません。

[General]
UserName=OCFOUSER
Company=ORACLE
InstallPath=C:\Program Files\Oracle\Outlook Connector

[Settings]
ForceReboot=0
DisablePwd=1
HideCalendarPwdMenu=1
DisableCfgUI=1
NoDesktopShortcut=1

[Languages]
;English US
1033=us
;Chinese (PRC) (S)
2052=zhs,_936
;Chinese (Singapore) (S)
4100=zhs,_936
;Chinese (Hong Kong) (T)
3076=zht,_950
;Chinese (Macau) (T)
5124=zht,_950
;Chinese (Taiwan) (T)
1028=zht,_950
;Czech
1029=cs
;Danish
1030=dk
;Dutch (Netherlands)
1043=nl
;Finnish
1035=sf
;French
1036=f
;German
1031=d
;Greek
1032=el
;Hungarian
1038=hu
;Italian
1041=i
;Japanese
1041=ja
;Korean
1042=ko
;Norwegian (Bokmal)
1044=n
;Polish
1045=pl
;Portuguese (brazilian)
1046=ptb
;Portuguese
2070=pt
;Romanian
1048=ro
;Russian
1049=ru
;Spanish
1034=e
;Swedish
1053=s
;Turkish
1055=tr

[OcConfigWizard]
Path=c:\PRFNAME.prf

[AutoUpdate]
ShowCheck=0           ;(0 Enable, 1 Disable, 2 Hide)
ShowNotification=0    ;(0 Enable, 1 Disable, 2 Hide)
ShowServer=2          ;(0 Enable, 1 Disable, 2 Hide)
ShowProxy=0                   ;(0 Enable, 1 Disable, 2 Hide)

AutomaticCheck=1      ;(0 Notify, 1 Automatic)
AutomaticInstall=0    ;(0 Notify, 1 Automatic)
AutomaticDownload=1   ;(0 Notify, 1 Automatic)

ServerURL=http://connector.ca.oracle.com/WEBSITE/Update1/

ProxyConnection=0  ;(0 Direct, 1 , 2 Manual)
ProxyAddress=http://Mytest
ProxyPort=80

AutomaticType=3  ;0 disable,1 On Outlook startup,2 on Windows login,3 Scheduled
ScheduledFrequent=0   ;0 daily, 1 Weekly, 2 monthly
ScheduleHour=9        ;0-23

F.3.8 Oracle Connector for Outlookのアップグレード


注意:

以前のリリースからOracle Connector for Outlook 10.1.3にアップグレードする場合、プロファイルのローカル・ストレージをリセットし、デフォルトの「送受信」および「表示」設定をリストアする必要があります。アップグレードする前に、クライアント側の電子メール・ルールおよび完全に同期化されたPDAデータ(PDAデバイスを使用している場合)をバックアップすることをお薦めします。

con_outlook_1013.exeユーティリティまたはmsiexec.exeユーティリティを使用して、Oracle Connector for Outlookの既存のバージョンをアップグレードできます。con_outlook_1013.exeまたはcon_outlook.msiを実行すると、アップグレードに使用されるインストール言語が、Oracle Connector for Outlookの現行バージョンに基づいて決定されます。

対話モードでアップグレードするには、con_outlook_1013.exeを実行し、画面上の指示に従います。msiexec.exeユーティリティを使用してアップグレードする場合は、MSIインストール・パッケージを使用したOracle Connector for Outlookのアップグレードで入力が必要なオプションについてF.3.5.3項を参照してください。

F.3.9 Oracle Connector for Outlookの変更、修復または削除

Oracle Connector for Outlookのインストールは、InstallShield Wizardを使用して変更、修復または削除できます。この項の内容は次のとおりです。

F.3.9.1 Oracle Connector for Outlookのインストール済言語の選択の変更

Oracle Connector for Outlookの言語設定を変更するには、次のいずれかの操作を実行します。

  • con_outlook_1013.exeまたはcon_outlook.msiを実行します。「Program Maintenance」画面で「Modify」を選択します。

  • 「コントロール パネル」で「アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックします。「変更」をクリックします。画面から「変更」を選択します。

  • 「スタート」メニューから「Oracle Connector for Outlook」を選択し、「Add or Remove Languages」を選択します。

F.3.9.2 Oracle Connector for Outlookの修復

Oracle Connector for Outlookのインストールを修復するには、次のいずれかの操作を実行します。

  • con_outlook_1013.exeまたはcon_outlook.msiを実行します。「Program Maintenance」画面から「Repair」を選択します。

  • 「コントロール パネル」で「アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックします。「変更」をクリックします。「Program Maintenance」画面から「Repair」を選択します。


注意:

Oracle Connector for Outlookのインストールを修復すると、削除済または破損している登録キーが自動的に再インストールされます。

F.3.9.3 Oracle Connector for Outlookの削除

Oracle Connector for Outlookを削除するには、次のいずれかの操作を実行します。

  • con_outlook_1013.exeまたはcon_outlook.msiを実行します。「Program Maintenance」画面で「Remove」をクリックします。

  • 「コントロール パネル」で「アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックします。「Oracle Connector for Outlook」の横にある「削除」をクリックします。

F.3.10 Oracle Connector for Outlookのインストールに関するトラブルシューティング

Oracle Connector for Outlookインストールのトラブルシューティングに使用する方法は、アプリケーションのインストールに使用したインストール・パッケージ(con_outlook_1013.exeまたはcon_outlook.msi)によって異なります。


関連項目:

con_outlook_1013.exeを使用してOracle Connector for Outlookをインストールした場合のトラブルシューティングの詳細は、F.3.4.3項を参照してください。

con_outlook.msiを使用してOracle Connector for Outlookをインストールした場合のトラブルシューティングの詳細は、F.3.5.3項を参照してください。


F.3.10.1 実行可能ファイルを使用して実行するインストールのトラブルシューティング

con_outlook_1013.exeを使用してOracle Connector for Outlookをインストールすると、ocsetup.logという名前のログ・ファイルがTempフォルダ内に生成されます。

このログ・ファイルは、インストールの失敗に関するトラブルシューティングを行う際の情報源として役立ちます。このファイルには、インストール中のすべてのイベントおよびエラーが記録され、インストールに失敗した原因として考えられるものを示す簡単な説明とメッセージが付記されます。

F.3.11 自動更新機能を使用したOracle Connector for Outlookのデプロイ

ネットワーク管理者は、自動更新機能を有効にしてOracle Connector for Outlookのデプロイを拡張できます。デプロイ方法にかかわらず、Active Directoryまたはサイレント・インストールや対話インストールを通じて、Oracle Connector for Outlookの最初のデプロイ時に自動更新機能を構成することをお薦めします。自動更新機能を構成すると、Oracle Connector for Outlookを容易にアップグレードできます。自動更新機能を有効にすると、新しいOracle Connector for Outlookパッケージが使用可能になったときに、中央の場所からチェック、ダウンロードまたはインストールできます。自動更新は、手動で構成することも、ユーザーが操作せずに自動的に構成することもできます。この機能は、Oracle Connector for Outlookインストールを最新の状態にするのに役立ちます。自動更新機能が動作するように、管理者は、クライアントとサーバーの両方で特定の要件が満たされていることを確認する必要があります。

この項では、クライアントとサーバーの両方で満たす必要のある要件について説明します。内容は次のとおりです。

F.3.11.1 クライアント側の要件

クライアントでは、管理者が新しいOracle Connector for Outlook更新パッケージを格納する場所を指定する必要があります。これは、管理者がOracle Connector for Outlookをデプロイするときに(または、後からユーザーが)行うことができます。自動更新を構成するには次の3つの方法があります。

/sオプションを指定したサイレント・インストール

ユーザーは、サイレント・インストール中に初期化ファイルのAutoUpdateセクションの値を設定することにより、自動更新の構成を初期化できます。初期化ファイルのAutoUpdateセクションの詳細は、F.3.7項のAutoUpdateセクションを参照してください。/sオプションを指定してサイレント・インストールを実行するには、次のコマンドを使用します。

con_outlook_1013.exe /s path_to_INI_file

関連項目:

con_outlook_1013.exeユーティリティとともに使用するオプションの詳細は、F.3.4.3項を参照してください。

/sオプションを指定した対話インストール

ユーザーは、初期化ファイルを使用した対話インストール中に、次のコマンドを使用して自動更新の構成を設定できます。

con_outlook_1013.exe /s UI=4 path_to_INI_file

Oracle Connector自動更新ユーザー・インタフェースへのアクセス

パッケージのインストール後も、ユーザーは、/adminオプションを使用してC:\Program Files\Oracle\Outlook Connectorディレクトリにあるocupdates.exeパッケージを実行するか、「スタート」「プログラム」「Oracle Connector For Outlook」からOracle Connector自動更新のショートカットを起動することにより、自動更新の設定を変更できます。

F.3.11.2 サーバー側の要件

管理者は、新しい更新を格納する中央の場所を維持する必要があります。これには、HTTP Webサイト、FTPサイト、共有ネットワーク・ロケーションまたはローカル・ドライブのいずれかを設定できます。更新が使用可能になったら、中央の場所に次の2つのファイルを格納します。


注意:

更新を格納する中央の場所は、初期化ファイルの[AutoUpdate]セクションにあるServerURLパラメータの値です。

  • 新しいOracle Connector for Outlookパッケージ

  • update.xmlという名前のXMLファイル

両方の要件を満たした場合、中央の場所で新しい更新が使用可能になると、ユーザーに通知されます。

新しいOracle Connector for Outlookリリースが使用可能になったら、Oracle Connector for Outlookのパッチまたはリリース・パッケージから次のコマンドラインを使用してXMLを抽出します。

con_outlook_1013.exe /admin image=update

画面上の指示に従い、XMLファイルをupdate.xmlという名前で選択したディレクトリに格納します。このファイルをOracle Connector for Outlookのパッチまたはリリース・パッケージとともにServerURLの場所に格納すると、ユーザーが新しいパッケージをダウンロードまたはインストールできるようになります。


関連項目:

初期化ファイルの[AutoUpdate]セクションで自動更新機能を構成する方法は、F.3.7.5項を参照してください。


注意:

次に示すXMLファイルの一部は、例にすぎません。Oracle Connector for Outlookパッケージから前述のコマンドを使用して手動でupdate.xmlファイルを抽出することをお薦めします。

例F-1

<Update>
<OCFO version='3.7.349'>
<File src='con_outlook_1013_04.exe' dis_ver='10.1.3.0.4' InstallID='26388147'></File>
</OCFO>
<Update>
F.3.11.2.1 自動更新機能の構成

update.xmlファイルを変更して、自動更新機能のデフォルトの動作を変更できます。Oracle Connector for Outlookのパッチまたはリリース・パッケージの格納場所、更新の実行日時、およびユーザーに対する更新ウィザードの表示内容を変更するには、update.xmlで<File>タグのパラメータを構成する必要があります。

ファイルに変更を加えたら、そのファイルをASCIIエンコーディングで保存する必要があります。ServerURLパラメータがフォルダの場所を指定している場合、XMLファイル名を変更しないでください。名前をupdate.xmlから変更するには、ServerURLパラメータ値がXMLファイルの格納場所の完全な値を示すようにする必要があります。

次のパラメータは、update.xmlの<File>タグで変更または追加可能なパラメータを定義します。

表F-23 XMLファイルの<File>タグ内を構成するためのUIパラメータ

パラメータ 説明 許容される値 デフォルト値

src

Oracle Connector for Outlookのパッチまたはリリース・パッケージをXMLファイルと同じ場所に格納している場合、文字列を使用してOracle Connector for Outlookインストール・パッケージの名前を入力します。

または、ファイルが読取り可能な完全な場所を入力します。完全な場所には、パッケージの名前を含める必要があります。この場所には、HTTP Webサーバー、FTPサーバー、共有ネットワーク・フォルダのパスまたはローカル・ドライブを指定できます。場所は、英語のASCIIエンコーディングで入力してください。

文字列には、実行可能ファイル名またはファイルが読取り可能な完全な場所を含める必要がある

Oracle Connector for Outlookのリリースに対応したパッケージ名。例: con_outlook_1013.exe

dis_ver

文字列を使用して、自動更新処理中に更新ウィザードの画面に表示するリリース番号を指定します。

Oracle Connector for Outlookのリリースに対応したリリース番号。例: 10.1.3.0.4

Oracle Connector for Outlookのリリースに対応したリリース番号

dsc

文字列を使用して、自動更新処理中に更新ウィザードの画面に表示する説明テキストを指定します。

更新ウィザードの「説明」フィールドに新しい行のテキストを表示するには、XMLファイルに新しい行のテキストを入力します。

Oracle Connector for Outlookの新しいリリース

デフォルトなし

except

更新を許可しない日を指定します。除外する日は、曜日を最初の2つの英文字で省略し、カンマで区切ります。

自動更新機能によっていずれかの除外日に新しい更新が見つかったとしても、自動更新は実行されません。毎週または毎月のチェックが行われた場合、自動更新は次の日に再スケジュールされます。

Mo

Tu

We

Th

Fr

Sa

Su

デフォルトなし


例F-2

<Update>
<OCFO version='3.7.349'>
<File src='\\storm\testapp\ocfoUpdate.exe' except='Mo,Tu' dis_ver='10.1.3 RTM'  dsc='New Release for Oracle Connector for Outlook Please Upgrade…' InstallID='26388147'></File>
</OCFO>
<Update>

F.3.12 自動更新機能を使用したクライアントのレジストリ設定の構成

リリース10.1.3で使用可能な自動更新機能を使用すると、エンド・ユーザーに対するOracle Connector for Outlookのデプロイを拡張できます。自動更新機能を有効にすると、これを使用してエンド・ユーザーのコンピュータでOracle Connector for Outlookのレジストリ設定を変更できます。

自動更新機能を設定してエンド・ユーザーのコンピュータでレジストリ設定を変更するには、XMLファイルupdate.xmlの<Update>タグ内に<Registry>タグを追加する必要があります。<Update>タグ内に必要な数のアクションを追加します。自動更新機能を実行すると、XMLファイル内のアクションが順に実行されます。自動更新機能を使用してクライアントのレジストリ設定を構成するためにXMLファイルを設定する方法は、「自動更新機能を実行するためのXMLファイルの構成」を参照してください。


注意:

レジストリ設定の変更内容は、update.xmlがサーバーに配置されてから2時間以内にクライアントに適用されます。update.xmlを配置するサーバー上の場所は選択可能です。

次のパラメータは、update.xmlの<Registry>タグで追加可能なアクションを定義します。

表F-24 XMLファイルでアクションを構成するためのUIパラメータ

パラメータ 説明 許容される値

Type

文字列を使用して、実行されるアクションを指定します。

Add

Replace

Delete

src

文字列を使用して、レジストリ・キーの場所を指定します。

文字列の最後は円記号(\)にする必要があります。1つの文字列に複数のキーを含めるには、ワイルドカード文字(*)を使用します。

Hive

Hiveパラメータは、操作を実行するレジストリ・ハイブを示すための2つの値の1つに設定できます。

HKCU

HKLM

Value

文字列を使用して、レジストリ・エントリの名前を指定します。このパラメータは、キーに対するアクションではない場合にのみ追加します。

有効なレジストリ・エントリ

DataType

文字列を使用して、レジストリのデータ型を指定します。このパラメータは、<Type>の値が追加または置換される場合にのみ使用する必要があります。

バイナリ

DWORD

文字列

Data

文字列を使用して、レジストリ値のデータ型を指定します。このパラメータは、<Type>の値が追加または置換される場合にのみ使用する必要があります。

4008636142

OCFO_User

oldDataType

文字列を使用して、レジストリの以前のデータのデータ型を指定します。このパラメータは、<Type>の値が置換される場合にのみ使用する必要があります。

バイナリ

DWORD

文字列

oldData

文字列を使用して、以前のレジストリ値のデータを指定します。このパラメータは、<Type>の値が置換される場合にのみ使用する必要があります。

2

EEEEEEEE



注意:

置換アクションは、oldDataTypeおよびoldDataがユーザーのコンピュータ上の値と一致しなければ実行されません。

Registryタグに操作を挿入するためのテンプレート

<Registry>
    <Action Type=''
            Hive=''
            src=''
            Value=''
            oldDataType=''
            oldData=''>
            dataType=''
            data=''>
    </Action>
</Registry>

F.3.12.1 自動更新機能を実行するためのXMLファイルの構成

この項のサンプルXMLファイルでは、自動更新機能とともにupdate.xmlを使用してクライアントのレジストリ設定を変更する方法を示します。このファイルには、順に実行される6つのアクションが含まれています。各アクションの後に、アクションまでの(アクションを含む)すべての構成を含む、XMLファイルの一部を示します。6番目のアクションの後に、サンプルXMLファイルの全体を示します。

アクション1

HKey_current_userハイブの下に次の名前のキーを追加します。

'SOFTWARE\Oracle\Outlook Connector\3.7\update\Test\

アクション1を示すサンプルXMLは次のとおりです。

<Update>
<OCFO version='3.7.400'>
<File src='Oldcon_outlook_1013.exe' dis_ver='10.1.3.0.2' InstallID  ='25332723'> </File>
</OCFO>

<Registry>
<Action Type='Add'
Hive='HKCU'
src='SOFTWARE\Oracle\Outlook Connector\3.7\update\Test\'>
</Action>
</Registry>
</Update>

アクション2

アクション1で作成されたキーの下にUserという文字列のレジストリ・エントリを追加します。文字列の値はOCFO_Userです。アクション2を示すサンプルXMLは次のとおりです。

<Update>
<OCFO version='3.7.400'>
<File src='Oldcon_outlook_1013.exe' dis_ver='10.1.3.0.2' InstallID  ='25332723'> </File>
</OCFO>

<Registry>
<Action Type='Add'
Hive='HKCU'
src='SOFTWARE\Oracle\Outlook Connector\3.7\update\Test\'
Value='User'
dataType='String'
data='OCFO_USer'>
</Action>
</Registry>
</Update>

アクション3

クライアントのすべてのプロファイルの下にあるキー\63c73641093d11d6a97400b0d0529047\Settings\の下にmyTimeZonesVerというDWORDレジストリ・エントリを追加します。データの値は2に設定されています。アクション3を示すサンプルXMLは次のとおりです。

<Update>
<OCFO version='3.7.400'>
<File src='Oldcon_outlook_1013.exe' dis_ver='10.1.3.0.2' InstallID  ='25332723'> </File>
</OCFO>

<Registry>
<Action Type='Add'
Hive='HKCU'
src='Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows Messaging Subsystem\Profiles\*\63c73641093d11d6a97400b0d0529047\Settings\'
Value='myTimeZonesVer'
dataType='DWORD'
data='2'>
</Action>
</Registry>
</Update>

アクション4

クライアントのプロファイルのキー\63c73641093d11d6a97400b0d0529047\Settings\の下で、データ値が2のmyTimeZonesVerというDWORDレジストリ・キーを検索します。見つかった場合、値1で置き換えます。アクション4を示すサンプルXMLは次のとおりです。

<Update>
<OCFO version='3.7.400'>
<File src='Oldcon_outlook_1013.exe' dis_ver='10.1.3.0.2' InstallID  ='25332723'> </File>
</OCFO>

<Registry>
<Action Type='replace'
Hive='HKCU'
src='Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows Messaging Subsystem\Profiles\*\63c73641093d11d6a97400b0d0529047\Settings\'
Value='myTimeZonesVer'
data='1'
dataType='DWORD'
oldData='2'
oldDataType='DWORD'>
</Action>
</Registry>
</Update>

アクション5

アクション1で作成されたキーを削除します。アクション5を示すサンプルXMLは次のとおりです。

<Update>
<OCFO version='3.7.400'>
<File src='Oldcon_outlook_1013.exe' dis_ver='10.1.3.0.2' InstallID  ='25332723'> </File>
</OCFO>

<Registry>
<Action Type='delete'
Hive='HKCU'
src='SOFTWARE\Oracle\Outlook Connector\3.7\update\Test\' >
</Action>
</Registry>
</Update>

アクション6

アクション3で作成されたレジストリ・エントリをすべて削除します。アクション6を示すサンプルXMLは次のとおりです。

<Update>
<OCFO version='3.7.400'>
<File src='Oldcon_outlook_1013.exe' dis_ver='10.1.3.0.2' InstallID  ='25332723'> </File>
</OCFO>

<Registry>
<Action Type='delete'
Hive='HKCU'
src='Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows Messaging Subsystem\Profiles\*\63c73641093d11d6a97400b0d0529047\Settings\'
Value='myTimeZonesVer'>
</Action>
</Registry>
</Update>

F.3.13 リモート・インストーラを使用したOracle Connector for Outlook

リモート・インストーラは、新しいソフトウェア(Active Directoryなど)を配信するための確立したメカニズムのない組織によるOracle Connector for Outlookのデプロイを可能にする方法です。この方法は、Oracle Connector for Outlookパッケージから抽出したリモート・インストーラという実行可能ファイルを使用します。リモート・インストーラは、Web、FTPまたは電子メールを使用してユーザーに配布できます。


注意:

ユーザーがリモート・インストーラを使用するには、各自のコンピュータに対する管理権限が必要です。

リモート・インストーラを使用して、Oracle Connector for Outlookインストール・パッケージがWebサーバー、FTPサイトまたは共有ネットワーク・ロケーションのどこに格納されるかという情報を構成できます。リモート・インストーラをユーザーがダブルクリックすると、使用するコマンドラインに応じてOracle Connector for Outlookパッケージがダウンロードおよび起動されます。

また、ユーザーの操作によってまたはユーザーの操作なしでOracle Connector for Outlookをインストールするようにリモート・インストーラを構成することや、リモート初期化(INI)ファイルを呼び出すコマンド・オプションを使用するようにリモート・インストーラを構成することができます。アップグレード後または完全インストール後は、リモート初期化ファイルが適切に構成されるため、ユーザー側の構成は不要です。

F.3.13.1 Oracle Connector for Outlookパッケージからのリモート・インストーラの抽出

リモート・インストーラと呼ばれる分散実行可能ファイルを抽出するには、次のコマンドを使用します。

con_outlook_1013.exe /admin image=doubleclick trans=path_to_INI_file

前述のコマンドで、path_to_INI_fileはリモート初期化ファイルの絶対パスまたは正確な場所を表します。次に例を示します。

C:\Program Files\Connector\initialization.ini

F.3.13.2 リモート初期化ファイルの構成

AutoUpdateセクションでは、アプリケーションのインストールに使用する設定を指定できます。これには、Oracle Connector for Outlookをインストールするときにユーザーにプロンプトが表示されるかどうかの設定が含まれます。初期化ファイルのAutoUpdateセクションは、次のパラメータで指定する必要があります。

表F-25 リモート初期化ファイルのAutoUpdateセクションを構成するためのパラメータ

パラメータ 説明 許容される値 デフォルト値

ServerURL

Oracle Connector for Outlookパッケージを格納する場所を指定します。これには、共有ネットワーク・ロケーション、HTTP Webサーバー、FTPサーバーまたはUNCネットワーク共有ドライブを指定できます。

HTTP WebサーバーまたはFTPサーバーの場合、文字列はhttpまたはftpで始まり、スラッシュ(/)で終わる必要があります。

UNCネットワーク共有ドライブの場合、文字列はuncと2つの円記号(\\)で始まり、円記号(\)で終わる必要があります。

デフォルトなし

ProxyConnection

クライアントで場所への接続にプロキシが必要な場合に指定します。

注意: 値が2に設定されている場合、パラメータProxyAddressおよびProxyPortも使用されます。

関連項目: ProxyAddressおよびProxyPort

0(プロキシ不要)。

1(ブラウザのプロキシ設定を使用)。

2(手動設定を使用)。

0

ProxyAddress

手動プロキシ設定を使用する場合にプロキシのURLを指定します。このパラメータは、クライアントで場所への接続にプロキシが必要な場合に設定します。このパラメータを設定する場合、ProxyConnectionパラメータを2に設定する必要があります。

プロキシのURLを指定する文字列。

デフォルトなし

ProxyPort

プロキシで使用するポート番号を指定します。このパラメータは、クライアントで場所への接続にプロキシが必要な場合に設定します。このパラメータを設定する場合、ProxyConnectionパラメータを2に設定する必要があります。

有効なポート番号。

デフォルトなし

AutomaticInstall

0に設定すると、更新をインストールする前にユーザーに通知します。1に設定すると、更新が自動的にインストールされます。ユーザーにはプロンプトが表示されません。実行可能ファイルが自動的にダウンロードおよび起動されます。

0(プロンプト)。

1(プロンプトなし)。

0

Command

インストール・パッケージを渡すためのコマンドラインを指定します。これには、任意のインストール・コマンドライン・オプションを含めることができます。

注意: 初期化ファイルが必要なコマンドライン・オプションを使用する場合、Oracle Connector for Outlookパッケージと同じ場所に初期化ファイルを格納し、コマンドラインで%sを指定する必要があります。

次に例を示します。

/s %s

有効なコマンドライン。

デフォルトなし

exeName

con_outlook.msiパラメータに格納されるOracle Connector for Outlookパッケージ名を指定します。

次に例を示します。

exeName=con_outlook_1013.exe

正しいパッケージ名。

デフォルトなし

iniName

パラメータcon_outlook.msiに格納される初期化ファイルの名前を指定します。

次に例を示します。

iniName=con_outlook_silent_1013.ini

正しいINIファイル名。

デフォルトなし


リモート初期化ファイルのAutoUpdateセクションのサンプル

リモート・インストーラを作成するために使用されるパラメータおよび値が示された初期化ファイルの[AutoUpdate]セクションの一部を、次に示します。

[AutoUpdate]

ServerURL=http://connector.ca.oracle.com/WEBSITE/Update1/

ProxyConnection=0
ProxyAddress=http://internal.mycompany.com/Connector/
ProxyPort=80

AutomaticInstall=1
Command=/s %s

exeName=con_outlook_1013.exe
iniName=con_outlook_silent_1013.ini

F.4 Oracle Records Management Add-In for Outlookのインストール

この項の内容は次のとおりです。

F.4.1 システム要件

表F-26に、Oracle Records Management Add-In for Outlookをインストールするためのシステム要件を示します。

表F-26 Oracle Records Management Add-In for Outlookのシステム要件

項目 要件

オペレーティング・システム

  • Microsoft Windows 2000

  • Microsoft Windows XP HomeまたはProfessional

注意

  • Oracle Records Management Add-In for Outlookをインストールするには、管理権限が必要です。

  • Windows XP Service Pack 1が必須ですが、Windows XP Service Pack 2をお薦めします。

ディスク領域

Oracle Records Management Add-In for Outlookをインストールするには、約10MBの空きディスク領域が必要です。.NETインストールの要件では、ディスク領域がさらに必要となる場合があります。

RAM

Microsoft OutlookクライアントのRAM要件を参照

Microsoft Outlook

  • Microsoft Outlook 2000

  • Microsoft Outlook 2002

  • Microsoft Outlook 2003



    注意: 英語以外のバージョンのローカリゼーションには、各国語版またはMultilingual User Interface Pack(MUI)が必要です。

    サポートされる言語のリストは、表F-27を参照してください。

.NET Framework

Oracle Records Management Add-In for Outlookをインストールするには、Microsoft .NET Framework 1.1以上が必要です。


F.4.2 インストール前の要件

Oracle Records Management Add-In for Outlookをインストールする前に、次の要件が満たされていることを確認してください。

  • サポートされているMicrosoft Outlookバージョンが、サポートされているプラットフォームにインストールされていること

  • Microsoft Windows 2000およびMicrosoft Windows XPにOracle Records Management Add-In for Outlookをインストールするための管理権限があること

F.4.3 Oracle Records Management Add-In for Outlookのインストール


注意:

Microsoft Outlookインストールをアップグレードした場合は、Oracle Records Management Add-In for Outlookを再インストールする必要があります。

Oracle Records Management Add-In for Outlookをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. すべてのMicrosoft Windowsアプリケーションを終了します。

  2. rec_manager_outlook_10xx.exeファイルをダブルクリックして、InstallShield Wizardを起動します。

  3. InstallShield Wizardの「Welcome」画面で、「Next」をクリックします。

  4. 「User Name」フィールドに自分の名前を入力し、「Organization」フィールドに会社名を入力します。「Next」をクリックします。

  5. 「Next」をクリックすると、デフォルトのフォルダにインストールされます。Oracle Records Management Add-In for Outlookを別のフォルダにインストールする場合は、「Change」をクリックし、そのフォルダにナビゲートします。

  6. インストールする言語を選択します。インストール後に言語を追加することもできます。

    言語の変更方法の詳細は、F.4.4項を参照してください。

  7. 該当するフィールドに、レコード管理サーバーおよびアカウント情報を入力できます。「Next」をクリックします。

  8. 前の画面で入力した情報を確認する場合は、「Back」をクリックします。確認しない場合は、「Install」をクリックします。

  9. 「Finish」をクリックします。

  10. .NET Frameworkをインストールしていない場合、インストールのオプションが表示されます。

F.4.4 Oracle Records Management Add-In for Outlookのインストールで選択した言語の変更

Oracle Records Management Add-In for Outlookの言語設定を変更するには、次のいずれかの操作を実行します。

  • rec_manager_outlook_10xx.exeまたはrma_outlook.msiを実行します。「Program Maintenance」画面で「Modify」を選択します。

  • 「コントロール パネル」で「アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックします。「変更」をクリックします。「Program Maintenance」画面から「Modify」を選択します。

表F-27に、Records Management Add-In for Outlookでサポートされている言語およびそれらのID番号を示します。

表F-27 Records Management Add-In for Outlookでサポートされている言語

言語名 ID番号

英語(アメリカ合衆国)

1033

中国語(簡体字)

2052

中国語(繁体字)

1028

チェコ語

1029

デンマーク語

1030

オランダ語

1043

フィンランド語

1035

フランス語

1036

ドイツ語

1031

ギリシャ語

1032

ハンガリー語

1038

イタリア語

1040

日本語

1041

韓国語

1042

ノルウェー語

1044

ポーランド語

1045

ポルトガル語(ブラジル)

1046

ポルトガル語(ポルトガル)

2070

ルーマニア語

1048

ロシア語

1049

スペイン語

1034

スウェーデン語

1053

トルコ語

1055


F.5 Oracle Real-Time Collaborationクライアントのインストール

この項の内容は次のとおりです。

F.5.1 Oracle Real-Time Collaborationクライアントのシステム要件

表F-28に、各種のMicrosoft WindowsプラットフォームにOracle Real-Time Collaborationクライアントをインストールするためのシステム要件を示します。

表F-28 Oracle Real-Time Collaborationクライアントをインストールするためのシステム要件

項目 要件

オペレーティング・システム

  • Microsoft Windows 98

  • Microsoft Windows NT 4.0

  • Microsoft Windows 2000

  • Microsoft Windows XP

権限

Real-Time Collaborationクライアントをインストールするには、コンピュータの管理権限が必要です。

画面解像度

1024 x 768ピクセル(Web Conferencingのみに必要)

ブラウザ

次のいずれか:

  • Internet Explorer 5.5以上

  • Netscape 4.75以上

  • Mozilla 1.0以上

  • Firefox 1.1以上

注意:

  • 前述のブラウザはいずれも、Real-Time Collaborationの「Webアプリケーション」ページでのタスクを実行し、会議ホワイトボードおよびデスクトップ共有機能を使用することができます。Netscape 4.Xブラウザ(Netscape 4.75より前)では、ほとんどの「Webアプリケーション」機能を使用できますが、「予定」タブを使用して会議を予定することはできません。

  • 「ドキュメント・プレゼンテーション」モードでのドキュメントの共有、PSTNを介した会議の音声データのストリーミング、または録音した会議の再生を行えるのは、Internet Explorer 5.5以上のブラウザのみです。これを行うためには、JVMをインストールして有効にする必要があります。

Java仮想マシン

  • Microsoft JVM 1.1.4 build 3740以上

  • Sun JVM 1.3.1以上


F.5.2 Oracle Web Conferencingクライアントのインストール

Oracle Web Conferencingクライアントをインストールするには、次のようにします。

  1. 以前のOracle Web Conferencingクライアントをアンインストールします。Microsoft Windowsの「コントロール パネル」から「アプリケーションの追加と削除」を選択し、Oracle Web Conferencingクライアントの以前のバージョンを削除します。

  2. Real-Time Collaborationの「Webアプリケーション」ページを開き、「ホーム」をクリックします。

  3. 「新規ユーザー」をクリックします。

  4. Web Conferencingの隣に表示される「ダウンロード」アイコンをクリックします。

  5. 画面上の指示に従って、Oracle Web Conferencingクライアントをインストールします。

F.5.3 RTC Messengerクライアントのインストール

RTC Messengerクライアントをインストールするには、次のようにします。

  1. 以前のOracle Web Conferencingクライアントをアンインストールします。Microsoft Windowsの「コントロール パネル」から「アプリケーションの追加と削除」を選択し、Oracle Web Conferencingクライアントの以前のバージョンを削除します。

  2. Real-Time Collaborationの「Webアプリケーション」ページを開き、「ログイン」をクリックします。

  3. シングル・サインオンのログインおよびパスワードを入力します。

  4. 「RTC Messengerをダウンロード」をクリックします。

  5. Oracle RTC Messengerの隣に表示される「ダウンロード」アイコンをクリックします。

  6. 画面上の指示に従って、RTC Messengerクライアントをインストールします。RTC Messengerクライアントのインストールが正常に終了すると、ログインを要求されます。

  7. シングル・サインオンのログインおよびパスワードを入力し、「OK」をクリックしてRTC Messengerを起動します。