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Oracle Collaboration Suiteインストレーション・ガイド
10gリリース1(10.1.2) for HP-UX PA-RISC(64-bit)
B25913-02
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3 Oracle Collaboration Suiteのインストールの開始

この章では、Oracle Collaboration Suiteのインストールを開始する手順について説明します。インストール・プロセスを正常に実行するには、この章に示す手順に従う必要があります。

この章の内容は次のとおりです。

3.1 DVDからのOracle Collaboration Suiteのインストール

Oracle Collaboration Suiteには、次の製品をインストールするためのDVD-ROMが含まれています。

Oracle Collaboration Suiteには、Oracle Collaboration Suite JP Documentation Libraryも同梱されています。

次のユーティリティは、Oracle Collaboration Suite 10gメディア・セットの一部として同梱されなくなりました。

Oracle Collaboration SuiteをDVDから直接インストールするか、またはDVDの内容をコピーしてシステムのハード・ディスク・ドライブからインストールするかを選択できます。Oracle Universal Installerを起動する前に、インストール方法に応じて必要な手順を完了する必要があります。

DVDの自動マウントがサポートされないオペレーティング・システムの場合は、DVDを手動でマウントする必要があります。DVDをマウントまたはアンマウントするには、root権限が必要です。DVDをドライブから取り出す前には、必ずアンマウントしてください。

3.1.1 HP-UX PA-RISCでのDVDのマウント

適切なインストールの1枚目のDVDをマウントして開始します。必要であれば、続けてディスクをマウントします。Oracle DVD-ROMを手動でマウントするには、次の手順を実行します。

  1. DVDをDVD-ROMドライブに挿入します。

  2. rootユーザーとしてログインします。DVD-ROMのマウント・ポイント・ディレクトリがない場合は、次のコマンドを使用して作成します。

    $ su root
    # /usr/bin/mkdir dvdrom_mount_point_directory
    

    注意:

    次のコマンドを使用して、デバイス名を確認します。
    $ ioscan -fun -C disk
    
    

    次のような情報が出力されます。

    disk     10  10/12/5.2.0   sdisk       CLAIMED   DEVICE    TOSHIBA DVD-ROM XM-5701TA
    /dev/dsk/c0t6d0   /dev/rdsk/c0t6d0
    
    

    /etc/pfs_fstabファイルにDVD-ROMデバイスに対応するエントリがない場合は、エントリを追加する必要があります。rootユーザーとして、システム・エディタを使用して/etc/pfs_fstabファイルに次の書式で行を追加します。

    device_file mount_point filesystem_type
    
    

    この書式では、最初のエントリがDVD-ROMデバイス、次のエントリがマウント・ポイントを示します。

    この例ではdevice_file/dev/dsk/c0t6d0です。パス/dev/dsk/c0t6d0のDVD-ROMデバイスの場合、次のように入力します。

    /dev/dsk/c0t6d0 /DVD pfs-rrip xlat=unix 1 0
    

  3. 次のコマンドを入力して、DVDをマウントします。

    # /usr/sbin/mount -F cdfs -o rr /dev/dsk/cxdytz /DVD
    
    

    前述の例で、/DVDはディスクのマウント・ポイント・ディレクトリを表し、/dev/dsk/cxdytz/dev/dsk/c0d6t0のようにディスク・デバイスの名前を表します。

  4. rootアカウントからログアウトします。

    # exit
    
    

現行の作業ディレクトリがDVD上にある場合にOracle Universal Installerを実行するには、次の手順を実行して2枚目以降のDVDをマウントします。

  1. システムのルート・ディレクトリに移動して、rootユーザーとしてログインします。

    $ cd /
    $ su root
    
    
  2. 次のコマンドを使用して、DVDをアンマウントします。

    # /usr/sbin/umount /DVD
    
    
  3. DVDをDVD-ROMドライブから取り出します。

  4. 場合によっては、必要なDVDをDVD-ROMドライブに挿入し、次のコマンドを使用してマウントします。

    # /usr/sbin/mount /DVD
    

3.2 ハード・ドライブからのOracle Collaboration Suiteのインストール

各DVDの内容をシステムのハード・ドライブにコピーすると、インストール中にDVD-ROMをマウントおよびアンマウントする必要がなくなります。他のアプリケーションによって使用されていないファイル・システムおよび十分なディスク領域が必要です。

  1. 各DVDの内容をシステムのハード・ドライブにコピーします。ディレクトリは、1枚目のDVDはDisk1というように、DVDの枚数に応じてディスク・セットを構成するディスクの順番で名前を付けます。

  2. Oracle Universal Installerを起動します。

    プラットフォームのハード・ディスク要件については、2.1項を参照してください。


    関連項目:

    DVD-ROMのマウントおよびアンマウントの手順については、3.1項を参照してください。


3.3 Oracle Universal Installerの理解

Oracle Collaboration Suiteでは、Oracle Universal Installerを使用してインストール・プロセスの手順が説明されます。Oracle Universal Installerでは、次の機能が提供されます。

この項では、Oracle Universal Installerの次の機能について説明します。

3.3.1 oraInventoryディレクトリおよびインストール・セッション・ログ・ファイル

Oracle Collaboration Suiteをコンピュータ上で初めて実行すると、oraInventoryディレクトリが作成されます。oraInventoryディレクトリには、Oracle Collaboration Suiteでコンピュータ上にインストールされた製品のインベントリ、およびその他のインストール情報が保存されます。インストール済のOracle製品が存在する場合は、すでにoraInventoryディレクトリが存在している可能性があります。

Oracle Collaboration Suiteを所有するUNIXグループには、oraInventoryディレクトリへの書込み権限が付与されている必要があります。この権限なしでOracle Collaboration Suiteを実行すると失敗します。詳細は、2.5項を参照してください。

oraInventoryの場所はoraInst.locファイルで定義されます。このファイルは、オペレーティング・システム上のディレクトリ/var/opt/oracleにあります。

最新のインストールに関するログ・ファイルは次のファイルです。

$ORACLE_BASE/oraInventory/logs/installActionstodays_date_time.log

ここで、$ORACLE_BASEはインストール・ファイルの場所を示し、todays_date_timeはインストールの日時を示します。

oraInventoryディレクトリまたはこのディレクトリの内容を削除、または手動で変更しないでください。Oracle Universal Installerで、システム上にインストールした製品を検出できなくなる可能性があります。


注意:

$ORACLE_HOME/installディレクトリ内のmake.logファイルには、インストール中に実行されたすべてのファイル作成操作が記録されます。また、make.logファイルには、インストール中に発生したすべてのリンク・エラーも記録されます。make.logファイルは削除または変更しないでください。

3.3.2 Oracle Universal Installerを使用した追加コンポーネントのインストール

同じホスト上に続けてOracle Collaboration SuiteまたはOracle Collaboration Suite 10gインフラストラクチャをインストールする場合は、次の手順を実行することをお薦めします。

  1. 第2章に示すインストール前タスクを再確認します。

  2. Oracle Enterprise Managerを停止します。詳細は、『Oracle Collaboration Suite管理者ガイド』を参照してください。

  3. インストールの開始時に、事前にインストールされた他のすべてのOracle Collaboration Suiteインスタンスが実行されていることを確認します。

  4. 最初にインストールしたOracle Collaboration SuiteのOracleホームとは別のOracleホームを指定します。

  5. 後続のOracle Collaboration Suiteインストールに対し、同じoraInventoryディレクトリを使用します。


関連項目:

3.3.1項

3.4 Oracle Universal Installerの起動

インストーラの起動

Oracle Universal Installerを起動するには、次の手順を実行します。

  1. DVDが自動的にマウントされない場合は、手動でマウントする必要があります。

  2. oracleユーザーとしてログインします。

  3. Oracle Collaboration SuiteのDVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入します。


  4. 注意:

    • Oracle Universal Installerの起動時にrootユーザーとしてログインしていないことを確認してください。rootユーザーとしてインストールを実行した場合、rootユーザーのみがOracle Collaboration Suiteの管理権限を持つことになります。

    • Oracle Universal Installerの起動時にdvd_mount_pointを作業ディレクトリとして使用しないでください。使用すると、インストール手順の実行中に1枚目のDVDを取り出す必要があっても取り出せなくなり、2枚目のDVDを挿入できません。

    • 同じホスト上に追加のOracle Collaboration Suiteアプリケーションをインストールおよび構成する場合は、同じオペレーティング・システム・ユーザー・アカウントを使用することをお薦めします。


  5. 1枚目のDVDをDVD-ROMドライブに挿入します。

  6. 次のコマンドを使用して、Oracle Universal Installerを実行します。

    # cd# /dvdrom/runInstaller
    
    

これにより、Oracle Universal Installerが起動するため、このインストーラを使用してOracle Collaboration Suiteをインストールします。