Oracle Collaboration Suiteインストレーション・ガイド 10gリリース1(10.1.2) for HP-UX PA-RISC(64-bit) B25913-02 |
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この章の内容は次のとおりです。
構成したコンポーネントはインストール後、起動します。ただし、1024未満のポートを使用するように構成した場合、手動で起動する必要があります。
ブラウザ・ウィンドウに「ようこそ」ページおよび「Application Server Control」ページを表示できます。ページのURLは、インストーラの最終画面に表示されます。最終画面のコンテンツは、ファイル$ORACLE_HOME
/install/setupinfo.txt
で確認できます。
スクリプトまたはOracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlを使用して、Oracle Collaboration Suiteインスタンスを起動および停止できます。詳細は、『Oracle Collaboration Suite管理者ガイド』を参照してください。
インストールの終了後、次の項に示す環境変数を設定する必要があります。Oracle Collaboration Suiteの一部のコマンドが正常に機能するには、これらの環境変数が必要です。次の表に、設定する必要がある変数を示します。
変数名 | Bourne、Kornまたは派生シェル | Cシェル |
---|---|---|
ORACLE_HOME |
ORACLE_HOME= |
setenv ORACLE_HOME |
PATH
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PATH=$ORACLE_HOME/bin:$PATH; export PATH |
setenv PATH $ORACLE_HOME/bin:$PATH |
DISPLAY
|
DISPLAY= X server: 次に例を示します。
DISPLAY= localhost:0.0; export DISPLAY |
setenv DISPLAY X server: 次に例を示します。
setenv DISPLAY localhost:0.0 |
LD_LIBRARY_PATH
|
LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib; export LD_LIBRARY_PATH |
setenv LD_LIBRARY_PATH $ORACLE_HOME/lib |
SHLIB_PATH
|
SHLIB_PATH=$ORACLE_HOME/lib32:$SHLIB_PATH; export SHLIB_PATH |
setenv SHLIB_PATH $ORACLE_HOME/lib32 |
NLS_LANG (オプション、グローバリゼーション・サポートの場合) |
NLS_LANG= 次に例を示します。
de_de.WE8ISO8859P15; export NLS_LANG |
setenv NLS_LANG 次に例を示します。
setenv de_de.WE8ISO8859P15 |
ORA_NLS
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ORA_NLS=$ORACLE_HOME/ocommon/nls/admin/data; export ORA_NLS |
setenv ORA_NLS $ORACLE_HOME/ocommon/nls/admin/data |
TNS_ADMIN
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TNS_ADMIN=$ORACLE_HOME/network/admin; export TNS_ADMIN |
setenv TNS_ADMIN $ORACLE_HOME/network/admin |
注意: ORACLE_HOMEおよびORACLE_SID変数を設定するために、$ORACLE_HOME /bin/oraenv または$ORACLE_HOME /bin/coraenv スクリプト(現行のシェルによって異なる)をソースとして使用することができます。また、これらのスクリプトによって$ORACLE_HOME /bin がPATH変数に追加されます。 |
インストール時にすべてのOracle Collaboration Suiteコンポーネントのパスワードを選択した場合、セキュリティ上の理由により、各種コンポーネントのパスワードを別の値に変更することをお薦めします。
インストールしたコンポーネントのパスワードの変更方法に関する詳細は、『Oracle Collaboration Suite管理者ガイド』およびOracle Collaboration Suite JP Documentation Libraryのコンポーネント・ガイドを参照してください。
Oracle Internet Directory 10g(9.0.4)以上では、pwdmaxage
属性に割り当てられるパスワードのデフォルトの有効期限は60日に設定されています。
デフォルト値を変更するには、次の手順を実行します。
この手順は、Oracle Internet Directoryのアカウントがロックされている場合のみ実行します。パスワード・ポリシーを変更する前に、cn=orcladmin
スーパーユーザー・アカウントのロックを解除します。oidpasswd
ユーティリティを使用して、次のようにスーパーユーザー・アカウントのロックを解除します。
oidpasswd connect=ocsdb unlock_su_acct=true OID DB user password: OID super user account unlocked successfully.
この手順では、スーパーユーザー・アカウントのcn=orcladmin
のみがロック解除されます。このアカウントを、デフォルトのレルムcn=orcladmin,cn=users,dc=
xxxxx
,dc=
yyyyy
内のcd=orcladmin
アカウントと混同しないでください。これらは2つの異なるアカウントです。
Oracle Internet Directory 10g(10.1.2)バージョンのOracle Directory Managerを起動し、「パスワード・ポリシーの管理」に移動します。PasswordExpiryTime
属性を持つ、cn=PwdPolicyEntry
またはpassword_policy_entry,dc=acme,dc=com
が見つかります。
別のエントリのpwdmaxage
が、cn=PwdPolicyEntry, cn=common, cn=products, cn=OracleContext, dc=acme, dc=com
またはcn=PwdPolicyEntry, cn=common, cn=products, cn=OracleContext
として「エントリ管理」の下に見つかります。
PasswordExpiryTime
属性とpwdmaxage
属性は同一であり、一方の属性を変更した場合、もう一方の属性のサブツリーは自動的に更新されます。
各パスワード・ポリシーのpwdmaxage
属性をそれぞれ適切な値に変更します。
5184000 = 60日(デフォルト)
7776000 = 90日
10368000 = 120日
15552000 = 180日
31536000 = 1年
Oracle Directory Managerを起動し、レルム固有のorcladminアカウントに移動します。userpassword
属性を検索し、新しい値を割り当てます。これで、Oracle Application Server Single Sign-Onを使用する任意のOracleコンポーネントを起動し、orcladmin
としてログインできるようになります。
odisrvreg
ユーティリティを再度実行し、Directory Integration and Provisioningのランダムに生成されたパスワードを再設定します。
odisrvreg -D cn=orcladmin -w welcome1 -p 3060 Already Registered...Updating DIS password... DIS registration successful.
コネクタを再登録します。
odisrvreg -p port -D cn=orcladmin -w passwd
関連資料: 『Oracle Identity Management統合ガイド』 |
NFSディスクにOracle Collaboration Suiteをインストールした場合、ローカル・ディスクを指し示すように$ORACLE_HOME
/Apache/Apache/conf/httpd.conf
ファイル内のLockFile
ディレクティブを編集する必要があります。このファイルは、Oracle HTTP Serverコンポーネントで使用されます。詳細は、『Oracle HTTP Server管理者ガイド』を参照してください。
セキュリティの要件によっては、Secure Sockets Layer(SSL)を有効にする必要があります。Oracle Collaboration SuiteにおけるSSLの有効化の詳細は、『Oracle Collaboration Suiteセキュリティ・ガイド』の第7章「Oracle Collaboration SuiteでのSSLの有効化」を参照してください。
また、1台のコンピュータへのインストールにおけるSSLの有効化の詳細は、『Oracle Collaboration Suiteセキュリティ・ガイド』の第7章「Oracle Collaboration SuiteでのSSLの有効化」を参照してください。
Oracle Collaboration Suiteアプリケーションを正常にインストールした後で、アプリケーション層の一部としてOracle Mailをインストールした場合は、次の手順を実行します。
oracle
ユーザーとしてログインします。
次のコマンドを使用して、uid
およびgroupid
の値を取得します。
prompt> id
uid=509(oracle) gid=510(oinstall) groups=510(oinstall),511(dba)
root
ユーザーに切り替えます。
ORACLE_HOME変数およびPATH変数を設定します。
次のコマンドを使用してTNSリスナーを起動します。
tnslsnr listener_es -useruser_id
-groupgroup_id
&
前のコマンドでは、user_id
およびgroup_id
は、システムを所有するユーザーのIDです。ここでは、oracle
ユーザーがOracle Collaboration Suiteをインストールしたと仮定し、手順3に示すようにuser_id
の値は509
、group_id
の値は510
になります。
アプリケーション・インフラストラクチャ・データベースで$ORACLE_HOME/network/admin/sqlnet.ora
ファイル内のSQLNET.EXPIRE_TIME
パラメータを構成する必要があります。OracleAS Single Sign-Onサーバーの場合、パラメータを各データベース・ホストで更新します。パラメータは、ロード・バランサのSSO仮想サーバー上のTCPタイムアウト設定よりも小さい値に設定します。
タイムアウト値を構成するには、次の手順を実行します。
$ORACLE_HOME
/network/admin/sqlnet.ora
ファイルを開きます。
SQLNET.EXPIRE_TIMEパラメータを、ロード・バランシング・ルーターおよびファイアウォールに対するTCPセッションのタイムアウト値よりも小さい値に設定します。
$ORACLE_HOME
/bin
に対して次のコマンドを実行し、リスナーを再起動します。
lsnrctl stop lsnrctl start
また、Oracle Collaboration Suiteのインストール後、Oracle Collaboration Suite環境の完全バックアップを実行する必要があります。これを実行すると、作業環境に問題が発生した場合にリストアすることができます。Oracle Collaboration Suite環境の完全バックアップの実行方法に関する詳細は、『Oracle Collaboration Suite管理者ガイド』を参照してください。
パッチ・セットのアップグレードや構成の変更が正常に終了した後にも、そのたびにOracle Collaboration Suite環境の完全バックアップを実行する必要があります。
Oracle Collaboration Suiteのインストール後、『Oracle Collaboration Suite管理者ガイド』を一読してください。特に、「インストール後のOracle Collaboration Suiteの開始方法」の章に目を通してください。