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Oracle Collaboration Suiteインストレーション・ガイド
10gリリース1(10.1.2) for HP-UX PA-RISC(64-bit)
B25913-02
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11 Oracle Collaboration Suiteのインストール後のタスク

この章の内容は次のとおりです。

11.1 インストール後のOracle Collaboration Suiteインスタンスの状態

構成したコンポーネントはインストール後、起動します。ただし、1024未満のポートを使用するように構成した場合、手動で起動する必要があります。

ブラウザ・ウィンドウに「ようこそ」ページおよび「Application Server Control」ページを表示できます。ページのURLは、インストーラの最終画面に表示されます。最終画面のコンテンツは、ファイル$ORACLE_HOME/install/setupinfo.txtで確認できます。

スクリプトまたはOracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlを使用して、Oracle Collaboration Suiteインスタンスを起動および停止できます。詳細は、『Oracle Collaboration Suite管理者ガイド』を参照してください。

11.2 環境変数の設定

インストールの終了後、次の項に示す環境変数を設定する必要があります。Oracle Collaboration Suiteの一部のコマンドが正常に機能するには、これらの環境変数が必要です。次の表に、設定する必要がある変数を示します。

変数名 Bourne、Kornまたは派生シェル Cシェル
ORACLE_HOME
ORACLE_HOME=/u01/oracle/product/ocs;
export ORACLE_HOME
setenv ORACLE_HOME /u01/oracle/product/ocs
PATH

PATHには、ORACLE_HOME/binが含まれている必要があります。

PATH=$ORACLE_HOME/bin:$PATH;
export PATH
setenv PATH $ORACLE_HOME/bin:$PATH
DISPLAY

DISPLAYは、実行中のXサーバーを指している必要があります。サーバー・プロセスを開始する場合は、クライアント・コンピュータのXエミュレーションを使用しないでください。Xサーバーを実行します。

DISPLAY= X server:display_number.screen_number;
export DISPLAY

次に例を示します。
DISPLAY= localhost:0.0; export DISPLAY
setenv DISPLAY X server:display_number.screen_number

次に例を示します。
setenv DISPLAY localhost:0.0
LD_LIBRARY_PATH

LD_LIBRARY_PATHには、$ORACLE_HOME/libが含まれている必要があります。

LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib;
export LD_LIBRARY_PATH

setenv LD_LIBRARY_PATH $ORACLE_HOME/lib
SHLIB_PATH

SHLIB_PATHには、$ORACLE_HOME/lib32が含まれている必要があります。

SHLIB_PATH=$ORACLE_HOME/lib32:$SHLIB_PATH;
export SHLIB_PATH
setenv SHLIB_PATH $ORACLE_HOME/lib32
NLS_LANG(オプション、グローバリゼーション・サポートの場合)
NLS_LANG=language_territory.characterset;
export NLS_LANG

次に例を示します。
de_de.WE8ISO8859P15; export NLS_LANG
setenv NLS_LANG language_territory.characterset

次に例を示します。
setenv de_de.WE8ISO8859P15

ORA_NLS

ORA_NLSは、グローバリゼーション・サポート固有のメッセージ・ファイルの場所です。

ORA_NLS=$ORACLE_HOME/ocommon/nls/admin/data;
export ORA_NLS
setenv ORA_NLS $ORACLE_HOME/ocommon/nls/admin/data
TNS_ADMIN

TNS_ADMINは、SQL*Net構成ファイルのtnsnames.oralistener.oraおよびsqlnet.oraの場所です。これらの構成ファイルは、デフォルトでは$ORACLE_HOME/network/adminにあります。

TNS_ADMIN=$ORACLE_HOME/network/admin; export TNS_ADMIN
setenv TNS_ADMIN $ORACLE_HOME/network/admin


注意:

ORACLE_HOMEおよびORACLE_SID変数を設定するために、$ORACLE_HOME/bin/oraenvまたは$ORACLE_HOME/bin/coraenvスクリプト(現行のシェルによって異なる)をソースとして使用することができます。また、これらのスクリプトによって$ORACLE_HOME/binがPATH変数に追加されます。

11.3 Oracle Collaboration Suiteコンポーネントのパスワード

インストール時にすべてのOracle Collaboration Suiteコンポーネントのパスワードを選択した場合、セキュリティ上の理由により、各種コンポーネントのパスワードを別の値に変更することをお薦めします。

インストールしたコンポーネントのパスワードの変更方法に関する詳細は、『Oracle Collaboration Suite管理者ガイド』およびOracle Collaboration Suite JP Documentation Libraryのコンポーネント・ガイドを参照してください。

11.4 Oracle Internet Directoryのパスワード設定の変更

Oracle Internet Directory 10g(9.0.4)以上では、pwdmaxage属性に割り当てられるパスワードのデフォルトの有効期限は60日に設定されています。

デフォルト値を変更するには、次の手順を実行します。

  1. この手順は、Oracle Internet Directoryのアカウントがロックされている場合のみ実行します。パスワード・ポリシーを変更する前に、cn=orcladminスーパーユーザー・アカウントのロックを解除します。oidpasswdユーティリティを使用して、次のようにスーパーユーザー・アカウントのロックを解除します。

    oidpasswd connect=ocsdb unlock_su_acct=true
    OID DB user password:
    OID super user account unlocked successfully.
    
    

    この手順では、スーパーユーザー・アカウントのcn=orcladminのみがロック解除されます。このアカウントを、デフォルトのレルムcn=orcladmin,cn=users,dc=xxxxx,dc=yyyyy内のcd=orcladminアカウントと混同しないでください。これらは2つの異なるアカウントです。

  2. Oracle Internet Directory 10g(10.1.2)バージョンのOracle Directory Managerを起動し、「パスワード・ポリシーの管理」に移動します。PasswordExpiryTime属性を持つ、cn=PwdPolicyEntryまたはpassword_policy_entry,dc=acme,dc=comが見つかります。

    別のエントリのpwdmaxageが、cn=PwdPolicyEntry, cn=common, cn=products, cn=OracleContext, dc=acme, dc=comまたはcn=PwdPolicyEntry, cn=common, cn=products, cn=OracleContextとして「エントリ管理」の下に見つかります。

    PasswordExpiryTime属性とpwdmaxage属性は同一であり、一方の属性を変更した場合、もう一方の属性のサブツリーは自動的に更新されます。

    各パスワード・ポリシーのpwdmaxage属性をそれぞれ適切な値に変更します。

    • 5184000 = 60日(デフォルト)

    • 7776000 = 90日

    • 10368000 = 120日

    • 15552000 = 180日

    • 31536000 = 1年

  3. Oracle Directory Managerを起動し、レルム固有のorcladminアカウントに移動します。userpassword属性を検索し、新しい値を割り当てます。これで、Oracle Application Server Single Sign-Onを使用する任意のOracleコンポーネントを起動し、orcladminとしてログインできるようになります。

    odisrvregユーティリティを再度実行し、Directory Integration and Provisioningのランダムに生成されたパスワードを再設定します。

    odisrvreg -D cn=orcladmin -w welcome1 -p 3060
    Already Registered...Updating DIS password...
    DIS registration successful.
    
    
  4. コネクタを再登録します。

    odisrvreg -p port -D cn=orcladmin -w passwd
    

関連資料:

『Oracle Identity Management統合ガイド』

11.5 NFSのインストール

NFSディスクにOracle Collaboration Suiteをインストールした場合、ローカル・ディスクを指し示すように$ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.confファイル内のLockFileディレクティブを編集する必要があります。このファイルは、Oracle HTTP Serverコンポーネントで使用されます。詳細は、『Oracle HTTP Server管理者ガイド』を参照してください。

11.6 SSLの有効化

セキュリティの要件によっては、Secure Sockets Layer(SSL)を有効にする必要があります。Oracle Collaboration SuiteにおけるSSLの有効化の詳細は、『Oracle Collaboration Suiteセキュリティ・ガイド』の第7章「Oracle Collaboration SuiteでのSSLの有効化」を参照してください。

また、1台のコンピュータへのインストールにおけるSSLの有効化の詳細は、『Oracle Collaboration Suiteセキュリティ・ガイド』の第7章「Oracle Collaboration SuiteでのSSLの有効化」を参照してください。

11.7 コンポーネント固有のタスクの実行

Oracle Collaboration Suiteアプリケーションを正常にインストールした後で、アプリケーション層の一部としてOracle Mailをインストールした場合は、次の手順を実行します。

  1. oracleユーザーとしてログインします。

  2. 次のコマンドを使用して、uidおよびgroupidの値を取得します。

    prompt> id
    uid=509(oracle) gid=510(oinstall) groups=510(oinstall),511(dba)
    
    
  3. rootユーザーに切り替えます。

  4. ORACLE_HOME変数およびPATH変数を設定します。

  5. 次のコマンドを使用してTNSリスナーを起動します。

    tnslsnr listener_es -user user_id -group group_id &
    
    

    前のコマンドでは、user_idおよびgroup_idは、システムを所有するユーザーのIDです。ここでは、oracleユーザーがOracle Collaboration Suiteをインストールしたと仮定し、手順3に示すようにuser_idの値は509group_idの値は510になります。

11.8 sqlnet.oraファイルのタイムアウト値の構成

アプリケーション・インフラストラクチャ・データベースで$ORACLE_HOME/network/admin/sqlnet.oraファイル内のSQLNET.EXPIRE_TIMEパラメータを構成する必要があります。OracleAS Single Sign-Onサーバーの場合、パラメータを各データベース・ホストで更新します。パラメータは、ロード・バランサのSSO仮想サーバー上のTCPタイムアウト設定よりも小さい値に設定します。

タイムアウト値を構成するには、次の手順を実行します。

  1. $ORACLE_HOME/network/admin/sqlnet.oraファイルを開きます。

  2. SQLNET.EXPIRE_TIMEパラメータを、ロード・バランシング・ルーターおよびファイアウォールに対するTCPセッションのタイムアウト値よりも小さい値に設定します。

  3. $ORACLE_HOME/binに対して次のコマンドを実行し、リスナーを再起動します。

    lsnrctl stop
    lsnrctl start
    

11.9 バックアップおよびリカバリ

また、Oracle Collaboration Suiteのインストール後、Oracle Collaboration Suite環境の完全バックアップを実行する必要があります。これを実行すると、作業環境に問題が発生した場合にリストアすることができます。Oracle Collaboration Suite環境の完全バックアップの実行方法に関する詳細は、『Oracle Collaboration Suite管理者ガイド』を参照してください。

パッチ・セットのアップグレードや構成の変更が正常に終了した後にも、そのたびにOracle Collaboration Suite環境の完全バックアップを実行する必要があります。

11.10 次の作業

Oracle Collaboration Suiteのインストール後、『Oracle Collaboration Suite管理者ガイド』を一読してください。特に、「インストール後のOracle Collaboration Suiteの開始方法」の章に目を通してください。