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Oracle Collaboration Suiteインストレーション・ガイド
10gリリース1(10.1.2) for Solaris Operating System(SPARC)
B25673-03
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7 Oracle Collaboration Suiteの単一コンピュータへのインストール

パフォーマンスの観点から、Oracle Collaboration Suite 10gインフラストラクチャとOracle Collaboration Suite 10gアプリケーションを異なるコンピュータにインストールすることをお薦めしますが、Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャおよびアプリケーションを、1台のコンピュータにインストールすることも可能です。

Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャおよびアプリケーションの単一コンピュータへのインストールは、次の方法で実行できます。

7.1 Oracle Collaboration Suiteリリース10.1.1.0.2からのアップグレード

Oracle Collaboration Suite 10gリリース1(10.1.1.0.2)をインストールしている場合、Oracle Collaboration Suite 10.1.2のパッチ・セットを適用してOracle Collaboration Suite 10gリリース1(10.1.2)に更新した後、OracleAS 10.1.2.1パッチ・セットを適用する必要があります。パッチ・セットは次のURLのOracleMetaLinkからダウンロードできます。

http://metalink.oracle.com/

1台のコンピュータにインストールしている場合は、同じシステムにパッチを2回適用する必要があります。まずOracle Collaboration SuiteインフラストラクチャのOracleホームに適用し、次にアプリケーション層のOracleホームに適用します。パッチ・セットを適用するには、Oracle Universal Installerを使用する必要があります。

パッチ・セットの適用後、すべてのコンポーネントで最新システム情報が選択され、プロセスが実行されていた環境と構成ファイルおよびネットワーク設定の実際値との間の差異をなくすために、すべての層(インフラストラクチャ層、データベース層(分かれている場合)およびアプリケーション層)を再起動することをお薦めします。

7.2 基本インストールを使用した単一コンピュータへのインストール

基本インストール方法を使用して1台のコンピュータにOracle Collaboration Suiteをインストールするには、表7-1に示す手順を実行します。


注意:

Oracle Universal Installerでは、/etc/nodenamesファイルを使用してホスト名を判断します。hostsファイルに指定するホスト名は、完全修飾されているものでも、完全修飾されていないものでもかまいません。ただし、完全修飾されていないホスト名は、ドメイン外部では使用できません。

たとえば、サーバーの完全修飾ドメイン名がmyserver.acme.ukで、hostsファイルにmyserverという名前のみ登録されている場合、acme.co.ukドメインのクライアントではこのホストとの通信に問題はありません。一方、acme.co.deドメインのユーザーによる接続は失敗することがあります。

また、完全修飾されているかどうかにかかわらず、指定するホスト名が実際のホスト名と完全に一致していることを確認してください。


表7-1 単一コンピュータへの基本インストールの画面

手順 画面 操作
1. なし インストーラを起動します。

インストーラの起動の詳細は、3.4項を参照してください。

2. インストール方法の選択 「基本インストール」を選択します。

注意: 基本インストールおよび拡張インストールの詳細は、1.8項を参照してください。

「次へ」をクリックします。

3. インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定 この画面は、コンピュータに最初にOracle製品をインストールする場合にのみ表示されます。

インベントリ・ディレクトリにフルパスを入力します。製品ファイルのOracleホーム・ディレクトリ以外のディレクトリを入力します。

例: /opt/oracle/oraInventory

オペレーティング・システム・グループ名を指定します。インベントリ・ディレクトリへの書込み権限を付与するオペレーティング・システム・グループを選択します。

例: oinstall

「次へ」をクリックします。

4. orainstRoot.shの実行 この画面は、コンピュータに最初にOracle製品をインストールする場合にのみ表示されます。

別のシェルでrootユーザーとしてorainstRoot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、oraInventoryディレクトリにあります。

スクリプトを実行した後、「続行」をクリックします。

5. サマリー 選択内容を確認し、「インストール」をクリックします。
6. インストールの進捗状況 この画面には、インストールの進捗状況が表示されます。
7. root.shの実行 注意: このダイアログ・ボックスが表示されるまで、root.shスクリプトは実行しないでください。
  1. このダイアログが表示されたら、rootユーザーとして別のシェルでroot.shスクリプトを実行します。スクリプトは、このインスタンスのOracleホーム・ディレクトリにあります。

  2. 「OK」をクリックします。

8. コンフィギュレーション・アシスタント この画面には、コンフィギュレーション・アシスタントの進捗状況が表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントによって、コンポーネントが構成されます。
9. インストールの終了 「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


注意:

Solaris 10では、データベース・コンフィギュレーション・アシスタント(DBCA)が失敗し、ログ・ファイルに「kstwlb: SGAはマッピングされません」というメッセージがある場合、コンフィギュレーション・アシスタントを再実行する前に、パッチ・セット4590858を適用する必要があります。


注意:

インストールの最後に表示される情報は、$ORACLE_HOME/install/setupinfo.txtファイルにも格納されています。このファイルには、Oracle Collaboration Suiteの概要とURLへのリンクが含まれています。

7.3 拡張インストールを使用した単一コンピュータへのインストール

この項の内容は次のとおりです。

7.3.1 単一コンピュータへのインストールの開始

単一コンピュータへのOracle Collaboration Suiteインフラストラクチャおよびアプリケーションのインストールを実行するには、最初にOracle Universal Installerを起動する必要があります。詳細は、3.4項を参照してください。


注意:

Oracle Universal Installerでは、/etc/nodenamesファイルを使用してホスト名を判断します。hostsファイルに指定するホスト名は、完全修飾されているものでも、完全修飾されていないものでもかまいません。ただし、完全修飾されていないホスト名は、ドメイン外部では使用できません。

たとえば、サーバーの完全修飾ドメイン名がmyserver.acme.ukで、hostsファイルにmyserverという名前のみ登録されている場合、acme.co.ukドメインのクライアントではこのホストとの通信に問題はありません。一方、acme.co.deドメインのユーザーによる接続は失敗することがあります。

また、完全修飾されているかどうかにかかわらず、指定するホスト名が実際のホスト名と完全に一致していることを確認してください。


7.3.2 単一コンピュータへのインストールの実行

Oracle Collaboration Suiteを1台のコンピュータにインストールするには、表7-2に示す手順を実行します。


注意:

このインストールでは、電子メール・ドメインの入力を求められることはありません。これは、電子メール・ドメインとして、単一コンピュータへのインストールを実行するシステムがデフォルトで使用されるためです。

表7-2 単一コンピュータへの拡張インストールの画面

手順 画面 操作
1. なし インストーラを起動します。

インストーラの起動の詳細は、3.4項を参照してください。

2. インストール方法の選択 「拡張インストール」を選択します。

注意: 基本インストールおよび拡張インストールの詳細は、1.8項を参照してください。

「次へ」をクリックします。

3. インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定 この画面は、コンピュータに最初にOracle製品をインストールする場合にのみ表示されます。

インベントリ・ディレクトリにフルパスを入力します。製品ファイルのOracleホーム・ディレクトリ以外のディレクトリを入力します。

例: /opt/oracle/oraInventory

オペレーティング・システム・グループ名を指定します。インベントリ・ディレクトリへの書込み権限を付与するオペレーティング・システム・グループを選択します。

例: oinstall

「次へ」をクリックします。

4. orainstRoot.shの実行 この画面は、コンピュータに最初にOracle製品をインストールする場合にのみ表示されます。

別のシェルでrootユーザーとしてorainstRoot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、oraInventoryディレクトリにあります。

スクリプトを実行した後、「続行」をクリックします。

5. ファイルの場所の指定

(拡張インストールのみ)

ソース・ディレクトリのフルパスを、「ソース」の「パス」フィールドに入力します。

Oracleホームを識別する名前を、「インストール先」の「名前」フィールドに入力します。名前は最大16文字で、空白を使用することはできません。

例: infra_home_10_1_2

インストール先ディレクトリのフルパスを、「インストール先」の「パス」フィールドに入力します。これがOracleホームです。ディレクトリが存在しない場合は、インストーラによって作成されます。ディレクトリをあらかじめ作成する場合は、oracleユーザーとして作成します。

ディレクトリをrootユーザーとして作成しないでください。

例: /home/oracle/infra_10_1_2

「次へ」をクリックします。

6. インストールする製品の選択

(拡張インストールのみ)

Oracle Collaboration Suite Infrastructure and Applications 10.1.2.0.0を選択します。

「次へ」をクリックします。

7. 製品固有の前提条件のチェック

(拡張インストールのみ)

インストーラによって、メモリー、ディスク領域、オペレーティング・システムのバージョンなどの要件が検証されます。検証が失敗した場合は、必要な変更を行って「再試行」をクリックします。ハードウェア要件とソフトウェア要件のリストは、第2章「Oracle Collaboration Suiteのインストールの準備」を参照してください。

注意: カーネル・パラメータ・チェックが失敗した場合、必要な変更を行ってから「再試行」をクリックしても、チェックは再実行されません。カーネル・パラメータの変更後は、「ユーザー検証済」を選択して続行してください。変更を検証するには、インストーラを再起動する必要があります。

「次へ」をクリックします。

8. 言語の選択

(拡張インストールのみ)

この画面では、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントを実行する言語を選択できます。

「使用可能な言語」リストから必要な言語を選択して「選択された言語」リストに追加します。

「次へ」をクリックします。

9. Collaboration Suite Infrastructure and Applicationsの手順

(拡張インストールのみ)

画面上の説明をよく読んでください。

「次へ」をクリックします。

10. 構成するコンポーネントの選択

(拡張インストールのみ)

インストールするアプリケーション・コンポーネントを選択します。

「次へ」をクリックします。

11. Internet Directoryのネームスペースの指定

(拡張インストールのみ)

画面に表示されているネームスペースを選択するか、またはデフォルトのID管理レルムの場所のカスタム・ネームスペースを入力します。「推奨ネームスペース」に表示される値が配置要件を満たしていることを確認します。満たしていない場合は、必要な値を「カスタム・ネームスペース」に入力します。

詳細は、4.3.9項を参照してください。

「次へ」をクリックします。

12. データベース構成オプションの指定

(拡張インストールのみ)

「グローバル・データベース名」フィールドに、Oracle Collaboration Suite 10gデータベースの名前を入力します。データベースの名前にコンピュータのドメイン名を追加します。

例: orcl.mydomain.com

「SID」フィールドに、Oracle Collaboration Suiteデータベースのシステム識別子を入力します。通常はグローバル・データベース名と同じですが、ドメイン名は含まれません。SIDは、すべてのデータベースで一意である必要があります。SIDは、8文字以内である必要があります。

例: orcl

注意: デフォルトの「グローバル・データベース名」フィールドを編集すると、最初の部分(orcl.yourcompany.comorclなど、ドメイン名の前の部分)の入力内容が「SID」フィールドに自動的に反映されます。つまり、必要に応じて両方を同時に変更できます。

「次へ」をクリックします。

13. データベース・スキーマのパスワードの指定

(拡張インストールのみ)

権限が付与されたデータベース・アカウントのパスワードを設定します。これらは、データベース管理とインストール後のタスクに使用されます。

詳細は、4.3.8項を参照してください。

14. アプリケーション・パスワードの指定

(拡張インストールのみ)

選択したインストールのタイプに応じて、次の管理アカウントのパスワードを入力します。
  • Oracle Collaboration Suite 10gインフラストラクチャ(ias_admin

  • Oracle Collaboration Suite 10gアプリケーション(ias_admin

  • ゲスト・アカウント(orclguest

15. Oracle Mailドメイン情報の指定

(拡張インストールのみ)

Oracle Mailの最初のインスタンスをインストールする場合、電子メール・サーバーのドメイン名を入力するか、リストからドメイン名を選択する必要があります。

「次へ」をクリックします。

16. ポート構成オプションの指定

(拡張インストールのみ)

コンポーネントのデフォルトのポートを使用するには、「自動ポート選択」を選択します。

デフォルト・ポートを使用しない場合は、「ポートを手動で指定」を選択し、ポートの指定対象のコンポーネントを選択します。

ポートを手動で指定する方法の詳細は、2.4.3項を参照してください。

「次へ」をクリックします。

注意: 「自動」オプションでは、Oracle HTTP Serverには7777〜7877、SSLを使用するOracle HTTP Serverには4443〜4543の範囲のポートのみが使用されます。Oracle HTTP Serverのポート番号を80、SSLを使用するOracle HTTP Serverのポート番号を443に設定する必要がある場合、「ポートを手動で指定」オプションを選択する必要があります。

17. サマリー 選択内容を確認し、「インストール」をクリックします。
18. インストールの進捗状況 この画面には、インストールの進捗状況が表示されます。
19. root.shの実行 注意: このダイアログ・ボックスが表示されるまで、root.shスクリプトは実行しないでください。
  1. このダイアログが表示されたら、rootユーザーとして別のシェルでroot.shスクリプトを実行します。スクリプトは、このインスタンスのOracleホーム・ディレクトリにあります。

  2. 「OK」をクリックします。

20. コンフィギュレーション・アシスタント この画面には、コンフィギュレーション・アシスタントの進捗状況が表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントによって、コンポーネントが構成されます。
21. インストールの終了 「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


注意:

Solaris 10では、データベース・コンフィギュレーション・アシスタント(DBCA)が失敗し、ログ・ファイルに「kstwlb: SGAはマッピングされません」というメッセージがある場合、コンフィギュレーション・アシスタントを再実行する前に、パッチ・セット4590858を適用する必要があります。


注意:

インストールの最後に表示される情報は、$ORACLE_HOME/install/setupinfo.txtファイルにも格納されています。このファイルには、Oracle Collaboration Suiteの概要とURLへのリンクが含まれています。