ヘッダーをスキップ

Oracle Application Server Reports Services レポートWeb公開ガイド
10gリリース2(10.1.2)
B25067-01
目次
目次
索引
索引

戻る 次へ

B
環境変数

環境変数とは、Oracle Reports環境を構成するパラメータです。関連する環境変数には、Oracle Application Serverのインストーラによって自動的にデフォルト値が定義されます。環境変数の設定を編集してデフォルトの動作を変更します。

この付録に記載されている情報は、Oracle Reportsのオンライン・ヘルプにも記載されています。このオンライン・ヘルプは、「はじめに」「関連ドキュメント」の説明のように、Reports BuilderまたはOracle Technology Network(OTN)から表示できます。

B.1 環境変数

表B-1では、すべてのOracle Reports環境変数をアルファベット順に要約したリストと、その有効値およびデフォルト値を示しています。

表B-1では、すべてのOracle Reports環境変数をアルファベット順に要約したリストと、その有効値およびデフォルト値を示しています。

表B-1    Oracle Reports環境変数 
キーワード  有効値  デフォルト 

CA_GPREFS 

任意のドライブのディレクトリ 

ORACLE_HOME 

CA_UPREFS 

YES|NO 

YES 

DELIMITED_LINE_END 

YES|NO 

YES 

DOC 

任意のドライブのディレクトリ 

ORACLE_HOME¥tools¥doc 

DEVELOPER_NLS_LANG 

第18章「グローバリゼーションと双方向のサポートの実装」を参照。 

第18章「グローバリゼーションと双方向のサポートの実装」を参照。 

NLS_CALENDAR 

 

 

NLS_CREDIT 

 

 

NLS_CURRENCY 

 

 

NLS_DATE_FORMAT 

 

 

NLS_DATE_LANGUAGE 

 

 

NLS_DEBIT  

 

 

NLS_ISO_CURRENCY 

 

 

NLS_LANG 

 

AMERICAN_AMERICA.WE8ISO8859P1 

NLS_LIST_SEPARATOR 

 

 

NLS_MONETARY_CHARACTERS 

 

 

NLS_NUMERIC_CHARACTERS 

 

 

NLS_SORT 

 

 

ORACLE_AFM 

任意のドライブのディレクトリ 

定義されていません 

ORACLE_HOME 

任意のドライブのディレクトリ 

C:¥orawin 

ORACLE_HPD 

任意のドライブのディレクトリ 

定義されていません 

ORACLE_PATH 

任意のドライブのディレクトリ 

定義されていません 

ORACLE_PPD 

任意のドライブのディレクトリ 

定義されていません 

ORACLE_TFM 

任意のドライブのディレクトリ 

定義されていません 

ORAINFONAV_DOCPATH 

任意のドライブのディレクトリ 

定義されていません 

PRINTER 

デフォルトのプリンタ名 

定義されていません 

REPORTS_ADD_HWMARGIN 

YES|NO 

NO 

REPORTS_ARABIC_NUMERAL 

ARABIC|HINDI¥CONTEXT 

ARABIC(インド-アラビア数字) 

REPORTS_BIDI_ALGORITHM 

ORACLE|UNICODE 

ORACLE 

REPORTS_CGIDIAGBODYTAGS 

<BODY>タグへの有効なHTML属性 

定義されていません 

REPORTS_CGIDIAGHEADTAGS 

<HEAD></HEAD>の間で有効なHTMLタグ 

定義されていません 

REPORTS_CGIHELP 

WebページまたはHTMLファイルへの有効なURL 

デフォルトのヘルプ画面がブラウザに表示されます 

REPORTS_CGIMAP 

マップ・ファイルへの有効なパス 

ORACLE_HOME¥reports¥conf¥cgicmd.dat 

REPORTS_CGINODIAG 

YES|NO 

NO 

REPORTS_CLASSPATH 

デフォルト値は必須です。いずれかのエントリが削除されると、Oracle Reports実行可能ファイルが正しく動作しなくなる場合があります。ユーザー定義ディレクトリまたはJavaクラスが含まれたJARファイルをパスに追加することができます。 

%ORACLE_HOME%¥reports¥jlib¥rwbuilder.jar;%ORACLE_HOME%¥reports¥jlib¥rwrun.jar;%ORACLE_HOME%¥jlib¥zrclient.jar;%ORACLE_HOME%¥j2ee¥home¥oc4j.jar;%ORACLE_HOME%¥j2ee¥home¥lib¥ojsp.jar 

REPORTS_CONTAINSHTMLTAGS 

YES|NO 

YES 

REPORTS_COOKIE_EXPIRE 

任意の分数 

30 

REPORTS_DB_AUTH 

特別の認証アクションを含むHTMLファイル(デフォルト値の使用が推奨されます) 

dbauth.htm 

REPORTS_DEFAULT_DISPLAY 

YES|NO 

YES 

REPORTS_DEFAULT_PIXEL_SIZE 

72〜200までの任意の値 

Oracle Reportsによって決定される画面解像度 

REPORTS_ENCRYPTION_KEY 

任意の暗号化鍵 

reports9.0 

REPORTS_ENHANCED_SUBSET 

YES|NO 

YES 

REPORTS_GRAPH_IMAGE_DPI 

72300 

72 

REPORTS_IGNORE_IMAGE_TAG_RES 

YES|NO 

NO 

REPORTS_JPEG_QUALITY_FACTOR 

1100 

100 

REPORTS_JVM_OPTIONS 

JVMコマンドライン構文のJVMオプションのリスト 

-Xmx256M 

REPORTS_NETWORK_CONFIG 

ORACLE_HOME/reports/conf/にある有効なカスタム・ネットワーク構成ファイル名 

rwnetwork.conf 

REPORTS_NLS_XML_CHARSETS 

セミコロンで区切ったマッピング・ペアのセット。最初の値には生成されるエンコードを指定し、2番目の値にはマッピング値を指定します。

<old_name>=<new_name>[;<old_name>=<new_name>][;<old_name>=<new_name>]... 

定義されていません 

REPORTS_NO_DUMMY_PRINTER 

TRUE|設定しません 

TRUE 

REPORTS_NO_HTML_SPACE_REPLACE 

YES|設定しません 

設定しません 

REPORTS_OUTPUTIMAGEFORMAT 

GIF|JPEG|JPG|PNG|BMP 

JPEG 

REPORTS_PATH 

任意のドライブのディレクトリ 

%ORACLE_HOME%¥REPORT¥TEMPLATES; %ORACLE_HOME%¥REPORT¥samples¥demo; %ORACLE_HOME%¥REPORT¥integ;%ORACLE_HOME%¥REPORT¥Printers 

REPORTS_RESOURCE 

任意のドライブのディレクトリ 

%ORACLE_HOME%¥reports¥res¥US 

REPORTS_RTF_ENABLE_SPACING 

YES|NO 

NO 

REPORTS_SERVER 

任意のReports Serverサービス・エントリ名 

 

REPORTS_SOLARIS_9 

YES|NO 

Solaris 2.9の場合はYES、他のプラットフォームの場合はNO 

REPORTS_SPACE_BREAK 

YES|NO 

YES 

REPORTS_SRWRUN_TO_SERVER 

YES|設定しません 

設定しません 

REPORTS_SSLPORT 

有効なポート番号 

443 

REPORTS_SYS_AUTH 

特別の認証アクションを含むHTMLファイル(デフォルト値の使用が推奨されます) 

sysauth.htm 

REPORTS_TAGLIB_URI 

Oracle Reportsタグ・ライブラリを参照する任意の"uri" 

/WEB-INF/lib/reports_tld.jar 

REPORTS_TMP 

任意のドライブのディレクトリ 

定義されていません 

REPORTS_USEREXITS 

任意のユーザー・イグジットDynamic Link Library(絶対パス) 

定義されていません 

REPORTS_UTF8_XMLOUTPUT 

YES|NO 

YES 

RW 

有効なディレクトリ名 

%ORACLE_HOME¥reports (Windows)

$ORACLE_HOME/reports(UNIX) 

TK_PRINT 

PRINTコマンドと使用しているUNIXに応じたすべての必要なキーワード。これには次の要素が含まれます。

  • %nは、プリンタ名の文字列です。

  • %cは、印刷部数です。

この文字列は、printf()書式とほぼ同じです。この環境変数が設定されていない場合、Oracle Reports 6iは、プラットフォームの標準のデフォルト値を使用します。プラットフォームごとのデフォルト値の例を次に示します。

System V: lp -s -d'%n' -n%c

Solaris: lpr -P'%n' -#%c -s 

定義されていません 

TK_PRINT_STATUS 

プリンタ名の%nを含める必要があります(TK_PRINTも参照)。

この環境変数が設定されていない場合、Oracle Reportsでは、組込みのデフォルト値が使用されます。

System V: /usr/bin/lpstat -p'%n' 2>&1

その他: /usr/etc/lpc status '%n' 2>&1 

定義されていません 

TK_PRINTER 

デフォルトのプリンタ名 

定義されていません 

TK_AFM 

任意のドライブのディレクトリ 

定義されていません 

TK_HPD 

任意のドライブのディレクトリ 

定義されていません 

TK_PPD 

任意のドライブのディレクトリ 

定義されていません 

TK_TFM 

任意のドライブのディレクトリ 

定義されていません 

USERNAME 

有効なOracleユーザー名(OPS$接頭辞なし) 

定義されていません 

USER_NLS_LANG 

 

 

B.1.1 CA_GPREFS

説明

この環境変数は、グローバル設定ファイル、CAGPREFS.ORAの位置を指定します。グローバル設定はネットワーク・ユーザー間で共有されます。Oracle Reportsでは、CA_GPREFSで指定されたディレクトリのみでなく、CAGPREFS.ORAファイルの現行ディレクトリも検索されます。

CAGPREFS.ORAファイルは、Oracle Installerによって自動的に作成されます。グローバル設定ファイルの内容を変更するには、メモ帳などのテキスト・エディタを使用して、ファイルを手動で編集します。このCAGPREFS.ORAファイルのグローバル設定よりも、CA_UPREFSで定義されるローカル設定ファイル、CAUPREFS.ORAが優先します。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

ORACLE_HOME

CA_GPREFS=C:¥orawin

B.1.2 CA_UPREFS

説明

この環境変数は、ユーザー設定ファイル、CAUPREFS.ORAの位置を指定します。CAUPREFS.ORAファイルでは、製品内で「ツール」→「オプション」を選択して設定したプリファレンスが保持されます。Oracle Reportsでは、CA_UPREFSで指定されたディレクトリのみでなく、CAUPREFS.ORAファイルの現行ディレクトリも検索されます。

Oracle製品の中には、その設定情報がCAUPREFS.ORAファイルに書き込まれるものもあります。ユーザー設定の内容を手動で変更するには、メモ帳などのテキスト・エディタを使用して、そのファイルを編集します。このCAUPREFS.ORAファイルのユーザー設定は、CA_GPREFSで定義されるCAGPREFS.ORAファイルのグローバル設定よりも優先します。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

ORACLE_HOME

CA_UPREFS=C:¥orawin

B.1.3 DELIMITED_LINE_END

説明

この環境変数は、デリミタ付き出力の行末にデリミタ付き文字を出力するかどうかを指定します。

有効値

YES|NO

デフォルト

YES

使用上の注意

B.1.4 DOC

説明

この環境変数は、オンライン・ヘルプを含むオンライン・ドキュメント・ファイルの位置を指定します。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

ORACLE_HOME¥tools¥doc

DOC=C:¥myreports_1012¥tools¥doc

B.1.5 DEVELOPER_NLS_LANG

説明

この環境変数は、レポートの言語を指定します。この環境変数とその有効な値の詳細は、第18章「グローバリゼーションと双方向のサポートの実装」を参照してください。

B.1.6 NLS_CALENDAR

説明

この環境変数は、使用するカレンダー・システムを指定します。

B.1.7 NLS_CREDIT

説明

この環境変数は、正の通貨値を示す文字列を指定します。

B.1.8 NLS_CURRENCY

説明

この環境変数は、各国の通貨記号を指定します。

B.1.9 NLS_DATE_FORMAT

説明

この環境変数は、日付に使用するデフォルトの書式を指定します。

B.1.10 NLS_DATE_LANGUAGE

説明

この環境変数は、日付に使用するデフォルトの言語を指定します。

B.1.11 NLS_DEBIT

説明

この環境変数は、負の通貨値を示す文字列を指定します。

B.1.12 NLS_ISO_CURRENCY

説明

この環境変数は、ISO通貨記号を指定します。

B.1.13 NLS_LANG

説明

この環境変数は、次のような言語と設定を指定します。

この環境変数とその有効値の詳細は、第18章「グローバリゼーションと双方向のサポートの実装」を参照してください。

構文

NLS_LANG= language_territory:charset

有効値

Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology/index.html)の『Oracle Application Serverグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

デフォルト

AMERICAN_AMERICA.WE8ISO8859P1

使用上の注意

アプリケーションをフランス語で実行するとします。まず、アプリケーションをフランスで使用し、データをWE8ISO8895P1キャラクタ・セットで表示するとします。この場合、NLS_LANGを次のように設定します。

NLS_LANG=French_France.WE8ISO8895P1

今度は、アプリケーションを同じフランス語で実行しますが、スイスで使用するとします。この場合、NLS_LANGを次のように設定します。

NLS_LANG=French_Switzerland.WE8ISO8895P1

その他の例

NLS_LANG=Norwegian_Norway.NDK7DEC

NLS_LANG=Norwegian_Norway.WE8ISO8895P1

NLS_LANG=Japanese_Japan.JA16SJIS

NLS_LANG=Arabic_Egypt.AR8MSWIN1256

NLS_LANG=American_America.AR8MSWIN1256

NLS_LANG=American_America.WE8ISO8859P1

B.1.14 NLS_LIST_SEPARATOR

説明

この環境変数は、リスト内の項目を区切るための文字を指定します。

B.1.15 NLS_MONETARY_CHARACTERS

説明

この環境変数は、通貨値用の小数点文字と3桁区切りを指定します。

B.1.16 NLS_NUMERIC_CHARACTERS

説明

この環境変数は、数値用の小数点文字と桁グループ・セパレータを指定します。

B.1.17 NLS_SORT

説明

この環境変数は、文字データに使用されるソートのタイプを指定します。

B.1.18 ORACLE_AFM

説明

この環境変数は、AFMファイルの位置を指定します。TK_AFMの後に、ORACLE_AFMが参照されます。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

定義されていません

使用上の注意

B.1.19 ORACLE_HOME

説明

この環境変数は、Windows Oracle製品がインストールされるホーム・ディレクトリを指定します。このディレクトリは、Oracleディレクトリ階層の中の最上位ディレクトリです。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

C:¥orawin

使用上の注意

ORACLE_HOME=C:¥orawin

B.1.20 ORACLE_HPD

説明

この環境変数は、HPDファイルの位置を指定します。TK_HPDの後に、ORACLE_HPDが参照されます。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

定義されていません

使用上の注意

B.1.21 ORACLE_PATH

説明

この環境変数は、Reports Runtimeで参照されるファイルの検索パスを指定します。ただし、ORACLE_PATHで指定されたディレクトリは、REPORTS_PATHで指定されたディレクトリの後に検索されます。

ORACLE_PATHでは、複数のディレクトリを指定できます。パス・リスト内でディレクトリ名を区切るには、セミコロン(;)を使用します。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

定義されていません

使用上の注意

ORACLE_PATH=C:¥oracle¥apps¥forms;C:¥oracle¥apps¥reports

B.1.22 ORACLE_PPD

説明

この環境変数は、PPDファイルの位置を指定します。TK_PPDの後に、ORACLE_PPDが参照されます。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

定義されていません

使用上の注意

B.1.23 ORACLE_TFM

説明

この環境変数は、TFMファイルの位置を指定します。TK_TFMの後に、ORACLE_TFMが参照されます。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

定義されていません

使用上の注意

B.1.24 ORAINFONAV_DOCPATH

説明

この環境変数では、オンライン・ドキュメントの目次と索引の位置を指定します。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

定義されていません

ORAINFONAV_DOCPATH=C:¥orawin¥oin

B.1.25 PRINTER

説明

この環境変数は、デフォルトのプリンタ名を指定します。

有効値

デフォルトのプリンタ名

デフォルト

定義されていません

使用上の注意

B.1.26 REPORTS_ADD_HWMARGIN

説明

(Windowsのみ)この環境変数は、プリンタのハードウェアベースの左マージンを設定するかどうかを指定します。デフォルトでは、このマージンは無視されます。印刷は印刷可能領域ではなく、実際の用紙の左上隅(0、0)を起点として開始されます。そのため、プリンタ・ハードウェアのマージンに依存しないレポートを容易に設計できます。これらのレポートは、様々なプリンタに配布できます。

それまではプリンタの印刷可能領域が使用されていたため、プリンタの機種によって、レポート出力の位置が異っていました。

必要に応じて、以前の動作に戻すことができます。その場合は、レジストリ変数REPORTS_ADD_HWMARGINYESに設定します。

REPORTS_ADD_HWMARGINレジストリ変数を設定するには、次の手順を実行します。

  1. レジストリ・エディタ(たとえば、regedit.exe)を使用してWindowsのレジストリを編集します。


    注意

    レジストリを編集する前に、レジストリのバックアップを作成してください。 


  2. 次に示すキーにナビゲートします。

    HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥ORACLE¥HOMEn
    
    

    nは、このインストールが格納されているORACLE_HOMEの数です。

  3. REPORTS_ADD_HWMARGINという新しい文字列値を追加し、この値をYESに設定します。

有効値

YES|NO

デフォルト

NO

使用上の注意

B.1.27 REPORTS_ARABIC_NUMERAL

説明

この環境変数は、アラビア語のPDF出力での数値の書式を指定します。この環境で有効な値は、ARABIC(アラビア数字)、HINDI(ヒンディー数字)またはCONTEXT(コンテキストに応じてアラビア数字またはヒンディー数字)です。この環境変数では、大文字と小文字は区別されません。

有効値

ARABIC|HINDI|CONTEXT

デフォルト

ARABIC(インド-アラビア数字)

B.1.28 REPORTS_BIDI_ALGORITHM

説明

この環境変数は、双方向(BiDi)言語(アラビア語やヘブライ語など)の双方向レイアウト・アルゴリズムを切り替えます。この環境変数では、大文字と小文字は区別されません。

有効値

Unicode BiDiアルゴリズムの詳細は、http://www.unicode.org/reports/tr9/を参照してください。

デフォルト

ORACLE

B.1.29 REPORTS_CGIDIAGBODYTAGS

説明

この環境変数は、rwcgi診断およびデバッグ出力の<BODY>タグに追加するHTML属性を指定します。たとえば、この環境変数を使用して、テキストと背景色または背景イメージを設定できます。

この環境変数には下位互換性があります。

有効値

<BODY>タグへの有効なHTML属性

デフォルト

定義されていません

使用上の注意

この環境変数は、Common Gateway Interface(CGI)レポートの下位互換性のため、またはSingle Sign-Onが使用されていない場合のために、Oracle Reportsでサポートされています。


注意

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages(JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。 


REPORTS_CGIDIAGBODYTAGS="bgcolor="#CC3366""

B.1.30 REPORTS_CGIDIAGHEADTAGS

説明

この環境変数は、rwcgi診断およびデバッグ出力の<HEAD>タグと</HEAD>タグの間に挿入するHTMLタグを指定します。たとえば、この環境変数を使用して<TITLE>または<META>タグを設定できます。

有効値

<HEAD>タグと</HEAD>タグの間で有効なHTMLタグ

デフォルト

定義されていません

使用上の注意

REPORTS_CGIDIAGHEADTAGS="<title>Employee List</title>"

B.1.31 REPORTS_CGIHELP

説明

この環境変数は、rwcgiが次に示す空のリクエストで起動された場合に表示されるrwcgiヘルプ・ファイルのURLおよびURIを指定します。

この環境変数には下位互換性があります。

http://your_webserver/rwcgi?

有効値

WebページまたはHTMLファイルへの有効なURL

デフォルト

デフォルトのヘルプ画面がブラウザに表示されます

使用上の注意

ブラウザにwww.yahoo.comページを表示するには、次のように指定します。

REPORTS_CGIHELP=http://www.yahoo.com

ブラウザにmyhelpfile.htmというHTMLファイルを表示するには、次のように指定します。

REPORTS_CGIHELP=http://your_webserver/myhelpfile.htm

B.1.32 REPORTS_CGIMAP

説明

この環境変数は、マップ・ファイル構成を使用する場合に、rwcgiマップ・ファイルの完全修飾ファイル名および位置を指定します。

この環境変数には下位互換性があります。

有効値

マップ・ファイルへの有効なパス

デフォルト

ORACLE_HOME¥reports¥conf¥cgicmd.dat

使用上の注意

REPORTS_CGIMAP=c:¥orawin¥reports¥conf¥cgicmd.dat

B.1.33 REPORTS_CGINODIAG

説明

この環境変数は、helpshowmapなどの、rwcgiからのデバッグおよび診断出力をすべて無効にするかどうかを指定します。

この環境変数には下位互換性があります。

有効値

YES|NO

デフォルト

NO

使用上の注意

REPORTS_CGINODIAG=YESに設定されていると、次のリクエストが機能しなくなります。

http://your_webserver/rwcgi/help?

B.1.34 REPORTS_CLASSPATH

説明

この環境変数は、Oracle Reports実行可能ファイルで起動する場合に、Java Virtual Machine(JVM)が使用するJARファイルとディレクトリのリストを指定します。このリストを追加するのは通常、レポートの設計時に独自のクラスを追加する必要がある場合(たとえば、プラッガブル・データソース(PDS)を追加したり、PL/SQL-Javaブリッジを使用する場合など)です。


注意

REPORTS_CLASSPATH環境変数(レジストリ)の値が511文字を超えると、Reports Builderは正しく動作しません。この問題を解決するには、CLASSPATH環境変数(システム)を使用して511文字を超える値を指定します。 


有効値

デフォルト値は必須です。いずれかのエントリが削除されると、Oracle Reports実行可能ファイルが正しく動作しなくなる場合があります。ユーザー定義ディレクトリまたはJavaクラスが含まれたJARファイルをパスに追加することができます。

デフォルト

%ORACLE_HOME%¥reports¥jlib¥rwbuilder.jar;%ORACLE_HOME%¥reports¥jlib¥rwrun.jar;%ORACLE_
HOME%¥jlib¥zrclient.jar;%ORACLE_HOME%¥j2ee¥home¥oc4j.jar;%ORACLE_HOME%¥j2ee¥home¥lib¥ojsp.jar

使用上の注意

B.1.35 REPORTS_CONTAINSHTMLTAGS

説明

この環境変数は、Oracle Reportsで、サポートされているすべての出力フォーマットで、HTMLフォーマット・タグが解釈されるかどうかを指定します。


注意

インラインHTMLタグの解釈は、Oracle Reportsとブラウザで異なる場合があります。したがって、Oracle Reports 6i、Oracle9i ReportsまたはOracle Reports 10gリリース1(9.0.4)でインラインHTMLタグを使用して設計されたレポートは、Oracle Reports 10gリリース2(10.1.2)では異なるHTMLまたはHTMLCSS出力を生成することがあります。 


有効値

デフォルト

YES

使用上の注意

コマンドライン・キーワードCONTAINSHTMLTAGSは、この環境変数の値よりも優先されます。

B.1.36 REPORTS_COOKIE_EXPIRE

説明

この環境変数は、指定されたReports Serverセッション内のCookieの存続期間を指定します。

Single Sign-Onを使用せずに、Reports Serverのセキュリティ保護されたインスタンスへユーザーがアクセスする場合、Oracle Reports 6iの場合と同様に、独自の認証メカニズムを使用してrwservletにより識別情報を提供する必要があります。HTTP 1.0プロトコルはステートレスであるため(つまり、サーバーへの各コールは、事実上独立しているので)、Cookieが保持されていないかぎり、レポート・リクエストのたびにユーザーの認証が必要になる場合があります。

セッションごとに1度の認証で済むように、rwservletには独自のクライアント側のCookieであるauthid Cookieが保存されます。ここには、現行セッションに必要な認証情報が格納されます。一度ユーザーが認証されると、暗号化されたCookieがブラウザで作成され、ユーザーはリクエストごとに認証を受けることなく、複数のレポート・ジョブを実行できます。ユーザーがブラウザ・セッションを終了するとauthid Cookieも終了しますが、この方法だけでCookieを終了するのは十分とはいえません。REPORTS_COOKIE_EXPIRE環境変数を使用して、セッション内のCookieの存続期間を制限する必要があります。たとえば、ユーザがログインし、昼食のためにブラウザ・セッションを起動したまま席を外したとします。管理者がReports ServerでREPORTS_COOKIE_EXPIRE環境変数を定義しておけば、そのような潜在的セキュリティ侵害を最小限に抑えることができます。rwserveletでジョブ・リクエストが受信されると、Cookieに保存された時間と現在のシステム時間が比較されます。この時間が環境変数で定義された時間(たとえば、30分)を超えていると、Cookieは否定され、ユーザには認証情報を提供する必要が生じます。


注意

特定のレポートに対してユーザーに認証を要求する場合は、SHOWAUTHコマンドライン・キーワードを使用できます。または、キー・マップ・ファイル内の対応するレポート・エントリに%Sを使用することもできます。このファイルは通常cgicmd.datという名前で、ORACLE_HOME¥reports¥confに格納されています。%Sを使用すると、ユーザーはレポートをコールするたびに、ユーザー名とパスワードの入力が要求されます。 


有効値

任意の分数

デフォルト

30

使用上の注意

この環境変数は、Common Gateway Interface(CGI)レポートの下位互換性のため、またはSingle Sign-Onが使用されていない場合のために、Oracle Reportsでサポートされています。


注意

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages(JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。 


REPORTS_COOKIE_EXPIRE=30

B.1.37 REPORTS_DB_AUTH

説明

この環境変数は、データベースにログインするためのデータベース認証テンプレートを指定します。この環境変数には下位互換性があります。

有効値

特別の認証アクションを含むHTMLファイル(デフォルト値の使用が推奨されます)

デフォルト

dbauth.htm

使用上の注意

この環境変数は、Common Gateway Interface(CGI)レポートの下位互換性のため、またはSingle Sign-Onが使用されていない場合のために、Oracle Reportsでサポートされています。


注意

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages(JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。 


REPORTS_DB_AUTH=dbauth.htm

B.1.38 REPORTS_DEFAULT_DISPLAY

説明

この環境変数は、Oracle Reports 10gリリース1(9.0.4)で導入された次の機能を実装するかどうかを指定します。

有効値

YES|NO

デフォルト

YES

使用上の注意

B.1.39 REPORTS_DEFAULT_PIXEL_SIZE

説明

この環境変数は、レポートをHTML出力で生成する場合に、表示サーバーのデフォルトのピクセル・サイズより優先されるピクセル・サイズを指定します。通常、Oracle Reportsでは表示サーバーのピクセル・サイズが使用されます。以前のレポートで作業しており、そのレポートに表示サーバーと異なるピクセル・サイズ(たとえば、ピクセル・サイズ80)が使用されている場合、この変数を使用すれば以前のレポートと同じ動作を再現できます。

有効値

72〜200までの任意の値

デフォルト

Oracle Reportsで決定される画面解像度

使用上の注意

B.1.40 REPORTS_ENCRYPTION_KEY

説明

この環境変数は、ユーザー名とパスワードの暗号化に使用する暗号化鍵を指定します。

有効値

任意の暗号化鍵

デフォルト

reports9i

使用上の注意

この環境変数は、Common Gateway Interface(CGI)レポートの下位互換性のため、またはSingle Sign-Onが使用されていない場合のために、Oracle Reportsでサポートされています。


注意

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages(JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。 


REPORTS_ENCRYPTION_KEY=oraclereports10g

B.1.41 REPORTS_ENHANCED_SUBSET

説明

この環境変数は、レポートを生成するときに拡張TTFフォント・サブセット機能を含めるかどうかを指定します。この環境変数はデフォルトではYESに設定されており、この設定で生成されるPDFファイルはアクセス可能で検索可能になります。

有効値

YES|NO

デフォルト

YES

使用上の注意

Oracle Reportsでは、デフォルトでは拡張フォント・サブセットの実装が使用されます。REPORTS_ENHANCED_SUBSET=NOを設定した場合、Oracle Reportsは、Oracle Reports 10gリリース2(10.1.2)よりも前のリリースで使用されているType 3フォント・サブセットの実装に戻ります。

PDFフォント・サブセットの詳細は、第6.1.2.2項「フォント・サブセット」を参照してください。

B.1.42 REPORTS_GRAPH_IMAGE_DPI

説明

この環境変数は、PDFファイルまたはプリンタにグラフを出力する際のインチ当たりのドット数(DPI)を指定します。この環境変数のデフォルト値は、72 DPIに設定されています。これは、レポートのファイル・サイズを小さくするとともに、レポートの生成に要する時間を最小化するためです。

72 DPIより高い値を指定すると、PDFファイルやプリンタに出力されるグラフのイメージ解像度が向上します。ただし、これにより、ファイル・サイズが大きくなるだけでなく、レポート出力の生成に、より時間がかかります。


注意

REPORTS_GRAPH_IMAGE_DPI=250の値の場合:

  • グラフを含むレポートの生成にかかる時間が、同じレポートを72 DPIで生成する場合の5〜6倍になります。

  • PDFファイルのサイズも5〜6倍になります。

 

有効値

72300

デフォルト

72

使用上の注意

B.1.43 REPORTS_IGNORE_IMAGE_TAG_RES

説明

この環境変数は、レポートにイメージの物理サイズ(通常は解像度とピクセル・サイズ)を格納できる特定のイメージ形式が含まれている場合に役立ちます。イメージが物理サイズに拡大縮小されないようにするために、この環境変数をYESに設定し、Oracle Reportsでイメージ解像度情報が無視され、イメージのピクセル・サイズのみが使用されるようにできます。これによって、データベース列のこのタイプのイメージが、サムネイルで表示されるかわりに適切に表示されるようになります。

有効値

デフォルト

NO

B.1.44 REPORTS_JPEG_QUALITY_FACTOR

説明

この環境変数は、JPEGイメージに適した画質のレベルを指定します。JPEGイメージの画質とイメージのサイズのトレードオフが制御されます。通常は、イメージの画質がよいほど、イメージ・ファイル・サイズが大きくなります。

有効値

0100

デフォルト

100 (最高画質)

使用上の注意

B.1.45 REPORTS_JVM_OPTIONS

説明

この環境変数は、Reports Builder、Reports RuntimeまたはReports ConverterがJVMを起動するときのJVMオプションを指定します。たとえば、この環境変数を使用してJVMの開始ヒープ・サイズと最大ヒープ・サイズ、追加のCLASSPATHエントリなどを指定できます。

有効値

JVMコマンドライン構文のJVMオプションのリスト

デフォルト

-Xmx256M

使用上の注意

B.1.46 REPORTS_NETWORK_CONFIG

説明

この環境変数は、rwclientrwrqmrwcgiまたはOracleAS Forms Servicesで、カスタム・ネットワーク構成ファイルを使用する場合にのみ設定します。この環境変数が設定されていない場合、これらの実行可能ファイルでは、デフォルトのネットワーク構成ファイル(rwnetwork.conf)が使用されます。rwnetwork.confの詳細は、第3.3.1項「ネットワークの構成要素(rwnetworkconf.dtd)」を参照してください。

有効値

ORACLE_HOME¥reports¥confにある有効なカスタム・ネットワーク構成ファイル

デフォルト

rwnetwork.conf

B.1.47 REPORTS_NLS_XML_CHARSETS

説明

この環境変数により、レポートをXML形式で保存する場合に使用するキャラクタ・セットのエンコードを優先的に定義するオプションが提供されます。この設定が必要になるのは、NLS_LANGとXML IANA定義のキャラクタ・セット間で使用されるキャラクタ・セット・マッピングで、思いどおりの結果が得られない場合のみです。

XMLパーサーがXMLファイル内の文字を認識できるようにするために、Oracle Reportsでは次のことが実行されます。

  1. NLS_CHARACTERSETNLS_LANG変数のキャラクタ・セット部分)の値に基づき、XML宣言にエンコード属性が追加されます。

  2. NLS_LANGキャラクタ・セットとして設定されている値(たとえば、JA16SJIS)が、XML仕様で想定されている値(たとえば、Shift_JIS)に変換されます。

このマッピングは、REPORTS_NLS_XML_CHARSETにエントリを追加することによって無効にできます。

有効値

セミコロンで区切ったマッピング・ペアのセット。最初の値には生成されるエンコードを指定し、2番目の値にはマッピング値を指定します。

<old_name>=<new_name>[;<old_name>=<new_name>][;<old_name>=<new_name>]...
デフォルト

定義されていません

WISO-8859-8=ISO-8859-8-1;CSEUCKR=EUC-KR;WINDOWS-949=EUC-KR;EUC-CN=GBK;WINDOWS-936=GBK

B.1.48 REPORTS_NO_DUMMY_PRINTER

説明

この環境変数は、他のプリンタおよび表示環境変数および設定とともに、プリンタのかわりにシステムの画面とフォントを使用するかどうかを指定します。

有効値

TRUE|設定しません

デフォルト

TRUE

使用上の注意

B.1.49 REPORTS_NO_HTML_SPACE_REPLACE

説明

この環境変数は、HTMLまたはHTMLCSSの出力時に、空白を&nbsp;で置き換えないかどうかを指定します。

Oracle Reportsでは、フィールドに取得したデータのHTMLメタデータ・キャラクタが適切なエンコードにマッピングされます。つまり、Oracle Reportsは、<&lt;に、"&quot;に自動的にマッピングします。通常は、ブラウザで正しい結果が生成され、スペースも適切に処理されます。しかし、ブラウザのスペース処理で、思いどおりの結果が得られないこともあります。たとえば、ユーザーがデータの前にインデントを入れた場合などに起こります。ブラウザでは複数のスペースが1つのスペースとして処理されるため、インデントは失われます。

有効値

YES|設定しません

デフォルト

設定しません

使用上の注意

REPORTS_NO_HTML_SPACE_REPLACEYESに設定されている場合、[Typical data output]文の出力は次のようになります。

[ Typical data output]

そして、次のように表示されます(先頭のスペースは無視されます)。

[Typical data output]

この環境変数を設定しない場合は、次のように出力が変換されます。

[&nbsp;&nbsp;Typical&nbsp;data&nbsp;output]

そして、次のように表示されます(先頭のスペースは維持されます)。

[ Typical data output]


注意

前述の例にある括弧は先頭の空白を表示するために使用されており、文章の一部ではありません。 


B.1.50 REPORTS_OUTPUTIMAGEFORMAT

説明

この環境変数は、レポートで使用するデフォルトのイメージ形式を指定します。

有効値

GIF|JPEG|JPG|PNG|BMP

デフォルト

JPEG

使用上の注意

B.1.51 REPORTS_PATH

説明

この環境変数は、Reports Runtimeで参照されるファイルの検索パスを指定します。REPORTS_PATHで指定されたディレクトリが最初に検索され、その後でORACLE_PATHで指定されたディレクトリが検索されます。この環境変数を使用することにより、レポートと、レポートに使用する外部オブジェクト(PL/SQLライブラリ、外部問合せ、外部ボイラープレートなど)を検索できます。そのため、ディレクトリ・パスをハードコーティングしなくても、オペレーティング・システム間で容易に移動可能なレポートを作成できます。

REPORTS_PATHは、オペレーティング・システムの他の環境変数と同じ方法で定義し、パス長などのプラットフォーム固有のルールに従ってください。

setenv REPORTS_PATH /home/tkostin/pay:/home/tkostin/receive

Reports Builderでは、最初にディレクトリ/home/tkostin/payが検索されます。そして、該当するファイルが見つからなかった場合は、/home/tkostin/receiveが検索されます。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

%ORACLE_HOME%¥REPORT¥TEMPLATES; %ORACLE_HOME%¥REPORT¥samples¥demo; %ORACLE_HOME%¥REPORT¥integ;%ORACLE_HOME%¥REPORT¥Printers

使用上の注意

REPORTS_PATH=C:¥oracle¥apps¥reports;C:¥myfiles

B.1.52 REPORTS_RESOURCE

この環境変数は、レポートに必要なリソース・ファイルの位置を指定します。リソース・ファイルの位置を指定する際には、このパスにグローバリゼーション・サポート・ディレクトリの展開先を含む必要があります。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

%ORACLE_HOME%¥reports¥res¥US¥

使用上の注意

ロケールを変更するには、NLS_LANG以外に、この環境変数も変更する必要があります。

米語ファイルの場合:

REPORTS_RESOURCE = %ORACLE_HOME%¥reports¥res¥US¥

日本語ファイルの場合:

REPORTS_RESOURCE = %ORACLE_HOME%¥reports¥res¥JA¥

B.1.53 REPORTS_RTF_ENABLE_SPACING

この環境変数は、RTF出力で複数行テキストの切捨てを防止する機能を有効化するかどうかを指定します。

有効値

デフォルト

NO

B.1.54 REPORTS_SERVER

説明

この環境変数は、Web CartridgeまたはWeb CGIリクエストに対するデフォルトのReports Serverを指定します。この環境変数が設定されているときは、レポート・リクエストでSERVERコマンドライン・キーワードを指定せず、デフォルトのReports Serverを使用してリクエストを処理できます。または、SERVERコマンドライン・キーワードを使用してデフォルトより優先することもできます。

この環境変数には下位互換性があります。

有効値

任意のReports Serverサービス・エントリ名

使用上の注意

この環境変数は、Common Gateway Interface(CGI)レポートの下位互換性のため、またはSingle Sign-Onが使用されていない場合のために、Oracle Reportsでサポートされています。


注意

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages(JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。デフォルトのReports Server名は、第3.4.11項「インプロセス・サーバーの識別」の説明のように、Reports Servlet(rwservlet)構成ファイル(rwservlet.properties)で定義されます。 


REPORTS_SERVER=my_rep_server

B.1.55 REPORTS_SOLARIS_9

説明

この環境変数は、Solaris 2.9上のネイティブMotifライブラリとJDK UIパッケージとの間の同期の問題を解決します。REPORTS_SOLARIS_9=YESを設定した場合、Reports Builderは想定されたとおりに応答します。Solaris 2.9環境でREPORTS_SOLARIS_9=NOを設定した場合、レポート・ウィザードまたはデータ・ウィザードを起動したときにReports Builderが応答を停止することがあります。

有効値

YES|NO

デフォルト

Solaris 2.9の場合はYES、他のプラットフォームの場合はNO

B.1.56 REPORTS_SPACE_BREAK

説明

この環境変数は、空白をデリミタとして処理するかどうかを指定します。Oracle Reportsには、単語が1行に収まらない場合に、その行を適切に折り返すアルゴリズムが採用されています。このワード・ラップ・アルゴリズムでは、デフォルトで空白をデリミタとして処理します。

有効値

YES|NO

デフォルト

YES

使用上の注意

この環境変数をNOに設定するのは、日本語や中国語のようなマルチバイト・キャラクタ・セットを使用するアジア系言語の場合のみです。これにより、Oracle Reportsでは、空白がデリミタとして処理されず、マルチバイト・キャラクタ・セットの言語に必要なワード・ラップ機能が適切に実行されます。

B.1.57 REPORTS_SRWRUN_TO_SERVER

説明

この環境変数は、SRW.RUN_REPORT組込みプロシージャを使用してレポートを実行するときに、SERVERまたはUSERIDキーワードを許可するかどうかを指定します。

有効値

YES|設定しません

デフォルト

設定しません

使用上の注意

B.1.58 REPORTS_SSLPORT

説明

この環境変数は、SSLを使用する場合のポート番号を指定します。

有効値

有効なポート番号

デフォルト

443

使用上の注意

この環境変数は、Common Gateway Interface(CGI)レポートの下位互換性のため、またはSingle Sign-Onが使用されていない場合のために、Oracle Reportsでサポートされています。


注意

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages(JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。 


REPORTS_SSLPORT=442

B.1.59 REPORTS_SYS_AUTH

説明

この環境変数は、制限付きReports Serverに対してレポート・リクエストを実行する場合に、ユーザー名とパスワードの認証に使用する認証テンプレートを指定します。

有効値

特別の認証アクションを含むHTMLファイル(デフォルト値の使用が推奨されます)

デフォルト

sysauth.htm

使用上の注意

この環境変数は、Common Gateway Interface(CGI)レポートの下位互換性のため、またはSingle Sign-Onが使用されていない場合のために、Oracle Reportsでサポートされています。


注意

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages(JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。 


REPORTS_SYS_AUTH=sysauth.htm

B.1.60 REPORTS_TAGLIB_URI

説明

この環境変数は、JSPベースのレポートのWebソースに使用されるタグ接頭辞の位置を指定します。これにより、.jspファイルのタグ・ライブラリ(TAGLIB)宣言のReports URIが定義されます。これは、通常次のように定義されています。

<%@ taglib uri="/WEB-INF/lib/reports_tld.jar" prefix="rw" %>

Oracle Reportsが環境変数と一致する"uri"を見つけると、対応する接頭辞属性を使用して、.jspファイル内のOracle Reportsタグを識別します。

有効値

Oracle Reportsタグ・ライブラリを参照する任意の"uri"

デフォルト

/WEB-INF/lib/reports_tld.jar

使用上の注意

通常、デフォルト値は変更しません。これは、JDeveloperとOracle Reportsのどちらのレポート・ファイルでも同様です。接頭辞属性を変更して、"uri"属性に依存しないように、ネーミングの競合を回避できす。

B.1.61 REPORTS_TMP

説明

この環境変数は、Reports Builder一時ファイルの保存先ディレクトリを指定します。この目的において、Reports Builderが使用するディレクトリは1つのみであるため、2つ以上定義しないでください。

REPORTS_TMPは、基本オペレーティング・システムの他の環境変数と同じ方法で定義し、パス長などのプラットフォーム固有のルールに従ってください。REPORTS_TMPを定義しない場合は、デフォルトで現行の作業ディレクトリが使用されます。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

定義されていません

REPORTS_TMP=C:¥tmp

B.1.62 REPORTS_USEREXITS

説明

この環境変数は、Oracle Reportsによって使用されるライブラリを指定します。これらのライブラリは、ユーザーが作成したプログラム・モジュールで、Oracle Reportsによってコールされます。

REPORTS_USEREXITSでは、複数のライブラリを指定できます。Windowsでは、パス内でディレクトリを区切るには円記号(¥)を使用し、パスを区切るにはセミコロン(;)を使用します。UNIXでは、パス内でディレクトリを区切るにはスラッシュ(/)を使用し、パスを区切るにはコロン(:)を使用します。

この値が明示的に設定されない場合、Oracle Reportsでは、システムのパス変数に従ってrwxtb.dllが検索されます。


注意

Oracle Reports 10gでは、ORA_JAVA組込みパッケージおよびJava Importerを使用してJavaメソッドをコールできます。これによってレポートでのユーザー・イグジットの必要性が軽減され、さらにオープンでポータブルな配置が可能になります。ORA_FFI組込みパッケージも使用できます。これにより、動的ライブラリのC関数を起動するための外部関数インタフェースが提供されます。これらの組込みパッケージが使用可能になったことにより、ユーザー・イグジットの使用はOracle Reportsでは推奨されなくなりました。ただし、makefileは、既存のユーザー・イグジットを引き続き使用できるようにするために提供されています。

下位互換性のために、この環境変数には以前の名前REPORTS_USEREXITを使用できます。 


有効値

任意のユーザー・イグジット・ライブラリ(絶対パス)

デフォルト

定義されていません

Windowsの場合:

REPORTS_USEREXITS=C:¥mydll.dll;d:¥mynew.dll;e:¥bin¥speed.dll

UNIXの場合:

REPORTS_USEREXITS=/usr/oracle/mylib.so:/usr/oracle/myfolder/speed.so

B.1.63 REPORTS_UTF8_XMLOUTPUT

説明

この環境変数は、NLS_LANGキャラクタ・セットのかわりにUTF8キャラクタ・セットを使用するかどうかを指定します。この環境変数が有効になるのは、エンコード属性が「XML Prolog値」プロパティで指定されていない場合のみです(「XML Prolog値」プロパティの説明は、Oracle Reportsのオンライン・ヘルプを参照してください)。

有効値

YESの場合、UTF8キャラクタ・セットを割り当てます(「XML Prolog値」プロパティが設定されていない場合)。

NOの場合、NLS_LANG(またはIANA定義)のキャラクタ・セットを割り当てます(「XML Prolog値」プロパティが設定されていない場合)。

デフォルト

YES

B.1.64 RW

この環境変数は、ORACLE_HOME内のレポート固有のディレクトリを指定します。

有効値

有効なディレクトリ名

デフォルト

%ORACLE_HOME%¥reports(Windows

$ORACLE_HOME/reports(UNIX

B.1.65 TK_PRINT

説明

(UNIXのみ)この環境変数は、UNIXで動作するOracle Reports 6iの印刷コマンドを指定します。Oracle Reportsの後のリリースでは、TK_PRINTは廃止されました。同じ結果を得るには、印刷スクリプト・ファイルORACLE_HOME/bin/rwlpr.shを使用します。このスクリプトでは、デフォルトでlplprコマンドがサポートされます。ご使用のマシンに他の印刷コマンドを使用している場合は、それに合せてこのファイルを変更する必要があります。

有効値

PRINTコマンドと使用しているUNIXに応じたすべての必要なキーワード。これには次の要素が含まれます。

この文字列は、printf()書式とほぼ同じです。この環境変数が設定されていない場合、Oracle Reports 6iは、プラットフォームの標準のデフォルト値を使用します。プラットフォームごとのデフォルト値の例を次に示します。

System V: lp -s -d'%n' -n%c

Solaris: lpr -P'%n' -#%c -s

デフォルト

定義されていません

使用上の注意

B.1.66 TK_PRINT_STATUS

説明

(UNIXのみ)この環境変数は、プリンタを有効化するために実行するコマンドを指定します。プリンタを有効化するには、このコマンドを実行し、その出力からunknown、non-existentまたはinvalidの文字列を検索します。このいずれかの文字列が出力に表示された場合、プリンタは無効で、選択できません。そうでない場合は、プリンタはOracle Reportsで使用できます。

有効値

プリンタ名の%nを含める必要があります(TK_PRINTも参照)。

この環境変数が設定されていない場合、Oracle Reportsでは、ビルトインのデフォルト値が使用されます。

System V: /usr/bin/lpstat -p'%n' 2>&1

その他: /usr/etc/lpc status '%n' 2>&1

デフォルト

定義されていません

使用上の注意

B.1.67 TK_PRINTER

説明

(UNIXのみ)この環境変数は、デフォルトのプリンタ名を指定します。

有効値

デフォルトのプリンタ名

デフォルト

定義されていません

使用上の注意

B.1.68 TK_AFM

説明

この環境変数は、AFMファイルの位置を指定します。TK_AFMの後で、ORACLE_AFMが参照されます。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

定義されていません

使用上の注意

B.1.69 TK_HPD

説明

この環境変数は、HPDファイルの位置を指定します。TK_HPDの後で、ORACLE_HPDが参照されます。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

定義されていません

使用上の注意

B.1.70 TK_PPD

説明

この環境変数は、PPDファイルの位置を指定します。TK_PPDの後で、ORACLE_PPDが参照されます。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

定義されていません

使用上の注意

B.1.71 TK_TFM

説明

この環境変数は、TFMファイルの位置を指定します。TK_TFMの後で、ORACLE_TFMが参照されます。

有効値

任意のドライブのディレクトリ

デフォルト

定義されていません

使用上の注意

B.1.72 USERNAME

説明

この環境変数は、デフォルトのログオン・アカウントを指定します。USERNAMEの設定の詳細は、ご使用のデータベースのドキュメントを参照してください。

有効値

有効なOracleユーザー名(OPS$接頭辞なし)

デフォルト

定義されていません

USERNAME=dsanvita

B.1.73 USER_NLS_LANG

説明

この環境変数は、Oracle Reports Runtimeコンポーネントの言語を指定します。この環境変数とその有効値の詳細は、第18章「グローバリゼーションと双方向のサポートの実装」を参照してください。


戻る 次へ
Oracle
Copyright © 2003, 2005 Oracle.

All Rights Reserved.
目次
目次
索引
索引