Oracle HTML DB 2日で開発者
リリース2.0
B25048-01
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1 表形式フォームの作成方法

表形式フォームでは、単一ページを使用して表の複数の行を一度に更新できます。「表形式フォーム」ウィザードを使用すると、複数行更新プロセスが組み込まれた表形式フォームを作成できます。この組込みプロセスによって、バックグラウンドでオプティミスティック・ロックが実行され、データの整合性が保持されます。

このチュートリアルでは、既存のアプリケーション内から表形式フォームを作成する方法について説明した後、更新可能ないずれかの列をテキスト・フィールドから選択リストに変更する方法について説明します。

この付録の内容は次のとおりです。

サンプル・アプリケーション

Oracle HTML DBとともに多くのデモンストレーション・アプリケーションがインストールされます。この演習では、デモンストレーション・アプリケーション(サンプル・アプリケーション)内に表形式フォームを作成します。

サンプル・アプリケーションがインストールされているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle HTML DBにログインします。

  2. アプリケーション・ビルダー」アイコンの右側にある下矢印をクリックします。

  3. メニューから、「デモンストレーション」を選択します。

    「デモンストレーション・アプリケーション」ページに、次のアプリケーションへのリンクが表示されます。

    • サンプル・アプリケーション: 基本的な設計概念を示す作業用デモンストレーションです。

    • コレクション・ショウケース: ショッピング・カートの概念を説明します。

    • Webサービス: Webサービスの使用例を示します。

    • 大統領就任演説: Oracle Textについて説明します。

  4. サンプル・アプリケーションを検索し、「ステータス」列を確認します。

    1. 「ステータス」に「インストール済」が表示されている場合は、「作業領域」ホームページに戻ります。

    2. 「ステータス」列に「インストールされていません」が表示されている場合は、「アクション」列の「インストール」を選択します。

    3. 画面に表示される手順に従います。

ウィザードを使用した表形式フォームの作成

「表形式フォーム」ウィザードでは、データベース表の複数の行に対して更新、挿入および削除を行うフォームを作成します。また、更新が失われないように、更新を行う前にMD5チェックサム値を確認する複数行更新プロセスも作成します。次の演習では、EMP表に表形式フォームを作成します。

「表形式フォーム」ウィザードを使用して表形式フォームを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「作業領域」ホームページにナビゲートします。

  2. アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  3. サンプル・アプリケーション」を選択します。

  4. ページの作成」をクリックします。

  5. そのページ・タイプに応じて「フォーム」を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 表形式フォーム」を選択して「次へ」をクリックします。

  7. 「表/ビューの所有者を指定」で、次の手順を実行します。

    1. 「表/ビューの所有者」で、EMP表の所有者を選択します。

    2. 「実行可能な操作」で、デフォルトを受け入れます。

    3. 次へ」をクリックします。

  8. 「表/ビューの名前」で、「EMP」を選択して「次へ」をクリックします。

  9. 「表示する列の指定」で、次の手順を実行します。

    1. 「ユーザー・インタフェースのデフォルト値を使用」で、デフォルトを受け入れます。

    2. 「列の選択」で、[CTRL]キーを押しながら次の列を選択します。

      ENAME, JOB, HIREDATE, SAL, COMM
      
      

      注意:

      この演習では、列数を制限して最適な表示画面にしています。実際のフォームでは、列を追加する必要がある場合があります。

    3. 次へ」をクリックします。

  10. 「主キー列1」で、デフォルトの「EMPNO」を受け入れて「次へ」をクリックします。

  11. 「ソース・タイプ」で、デフォルトの「既存のトリガー」を受け入れて「次へ」をクリックします。

  12. 「更新可能な列」で、[CTRL]キーを押しながら次の列を選択して「次へ」をクリックします。

    JOB, HIREDATE, SAL, COMM
    
    
  13. 「ページおよびリージョン属性の指定」で、次の手順を実行します。

    1. 「ページ」に、800と入力します。

    2. 「ページ名」に、EMPの表形式フォームと入力します。

    3. 「リージョン・タイトル」に、EMPの表形式フォームと入力します。

    4. 次へ」をクリックします。

  14. 「タブの指定」で、デフォルトの「タブを使用しない」を受け入れて「次へ」をクリックします。

  15. 「ボタン・ラベル」で、次の手順を実行します。

    1. 「取消」、「削除」および「行の追加」ボタンのデフォルト値を受け入れます。

    2. 「送信」ボタンに、変更の適用と入力します。

    3. 次へ」をクリックします。

  16. 残りのデフォルト値を受け入れて「次へ」をクリックした後、「終了」をクリックします。

次に、新しいフォームを表示するページを実行します。

ページを実行するには、次の手順を実行します。

  1. ページの実行」をクリックします。

  2. ユーザー名とパスワードを入力するように要求されたら、次の手順を実行します。

    1. 「ユーザー名」に、demoまたはadminのいずれかを入力します。

    2. 「パスワード」に現行の作業領域名をすべて小文字で入力します。

    3. ログイン」をクリックします。

    4. ページ800にナビゲートします。

      • 「開発者」ツールバーから「ページ1の編集」を選択します。

      • 「ページ」に、800と入力して「実行」をクリックします。

      • ページの実行」アイコンをクリックします。

図1-1に示すとおり、表形式フォームには4つのボタンがあります。 「取消」、「削除」および「変更の適用」が右上に、「行の追加」が右下に表示されます。また、各行の左にチェック・ボックスが表示されます。ユーザーは、これらのチェック・ボックスを使用して1行ずつ選択するか、または列ヘッダーの左にあるチェック・ボックスを選択して一度にすべての行を選択することができます。削除する行を指定するには、チェック・ボックスを「削除」ボタンと組み合せて使用します。

図1-1 EMP表の表形式フォーム

tab_frm_1.gifの説明が続きます。
tab_frm_1.gifの説明

更新可能な列の表示タイプの変更

「表形式フォーム」ウィザードで表形式フォームを作成すると、デフォルトでは、更新可能な列がテキスト・フィールドとして表示されます。このデフォルト表示は、レポート列属性を編集して変更できます。

JOBのデフォルト表示を選択リストに変更するには、次の手順を実行します。

  1. ページ800のページ定義にナビゲートします。「開発者」ツールバーで「ページ800の編集」を選択します。

  2. 「リージョン」で、「表形式フォーム」の横にある「レポート」をクリックします。

    「レポート属性」ページが表示されます。

  3. 「列属性」で、JOB列の横にある「編集」アイコンをクリックします。

  4. 「表形式フォームの要素」までスクロールします。「表示形式」で、「選択リスト(問合せに基づくLOV)」を選択します。

  5. 「LOV」で、次のLOV問合せを入力します。

    SELECT DISTINCT job a, job b FROM emp
    
    
  6. 変更の適用」をクリックします。

  7. ページの右上にある「ページの実行」ボタンをクリックします。

    図1-2に示すとおり、Job列が選択リストとして表示されます。

    図1-2 選択リストに変更されたJob列

    tab_frm_lst.gifの説明が続きます。
    tab_frm_lst.gifの説明


注意:

表形式フォームのSQL文のSELECT構文のリストは、生成後、変更しないでください。変更すると、フォームのデータを変更し、更新を適用したときにチェックサム・エラーが発生します。

次に例を示します。

SELECT ename FROM emp;

これは、次のようには変更しないでください。

SELECT lower(ename) FROM emp